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『オンバト+』第4回チャンピオン大会 感想文

【ファーストステージ】
■THE GEESE【年間3位】
コント『喫茶メロディ』。店内の雰囲気に適した音楽を流している“喫茶メロディ”。しかし、その選曲がちょっとズレていて……。ナンセンスな味わいのコントを得意とするTHE GEESEにしては、かなり王道路線のネタ。語りの場面ではドキュメンタリー番組の主題歌だった『地上の星』が流れ、店長が慎重にコーヒーを運ぶ場面ではスパイ映画『ミッション:インポッシブル』のテーマ曲が流れるなど、かなりオーソドックスなボケが展開している。着実に笑いを取りに行くタイプのコントで、その姿勢から優勝を本気で狙っていたことが伺えるが、むしろオーソドックスであるが故にTHE GEESEの本来の持ち味が損なわれていたように思う。結果は766kb。暫定1位。「やめて、泣いちゃうから! 『ゲド戦記』の曲泣いちゃうから止めてください!」

■ニッチェ【視聴者投票1位】
コント『スポブラ』。中学生のお姉ちゃんの部屋にいとこのケイコちゃん(小学4年生)が遊びに来たのだが、どうも以前と様子が違う。話を聞いてみると、昨日からスポーツブラを着けるようになって、ちょっと大人ぶっているらしい。ところが、お姉ちゃんのブラジャーを見つけて態度が一変……。大人ぶるようになった理由が“スポールブラを着けるようになったから”という着眼点が、女性ならではの発想で面白い。これは男性には難しい視点だろう。とはいえ、ネタの内容はいつものニッチェ。江上演じる熱情的なキャラクターが、そのパワフルな演技で一般人たる近藤をかき乱していた。とても面白かったのだが、修学旅行のくだりで、ちょっとだけ下ネタの匂いを漂わせたのは頂けなかった。せっかく、ブラジャーの話を猥雑にすることなく自然に展開していたのに、あれでは台無しである。「UNO!」は笑ったけど、ねえ……。結果は394kb。暫定2位。「そういうタイプのブラ、実在したんだ……!」

■スーパーマラドーナ【年間2位】
漫才『学校時代の青春』。中学校も高校もあまり行っていなかったという武智は、学校時代の青春を味わったことがない。そんな青春の数々を、田中を相手に演じようとするのだが……。“学校時代の青春”をテーマにしたショートコントの数珠繋ぎ。もっと絞ったテーマであれば統一が取れたのだろうが、一つ一つのシチュエーションに一貫性が無いために、とても散漫な印象を受ける。強烈な個性の登場人物やアイテムを使い回し、全体の流れに一体感を与えるテクニックも使い切れていなくて、ただただ焼け石に水だ。オチもかなり唐突で……。近年のスーパーマラドーナは、個性の弱さを技術でしっかりカバーしていただけに、この出来は非常に不満。ネタ切れだったのだろうか。結果は762kb。暫定2位。「トイプードル飼って♪」

■S×L【年間5位】
漫才『美容師さん』。髪を切りながらお客さんの相談に乗って、そこから恋に発展する……という理由から、美容師さんはモテそうだと思っている酒井。そんなカッコイイ美容師さんをやってみたいからと、加藤を相手にコントを演じようとするのだが……。酒井の願望を素っ頓狂に裏切り続ける加藤のやりとりを中心に、楽屋での酒井の言動をバラしたり、酒井の願望を加藤が演ってしまったり……S×Lが過去に『オンバト+』で披露してきた漫才と、殆ど同じフォーマットで作られている。そこに目立った斬新さはない。が、普遍性はある。初見の人間にも、観たことがある人間にも、しっかりとウケる鉄板の構成。しっかり堪能させていただいた。結果は866kb。暫定1位。ニッチェの予選落ちが決定。「お客さんやってくれ、行くぞ! ……オンバトのじゃねえよ!」

■うしろシティ【年間10位】
コント『監禁』。敵対する組織によって監禁されている二人の男。一人はしっかりとロープでグルグル巻きに縛られているが、もう一人は一本のロープでくるっと巻かれている。そんな状況を受けて、思う。「俺、ナメられてない?」と。危機的状況にも関わらず、扱いのテキトーさから、ついつい自身の存在価値について考えてしまう男の様子は、笑えると同時にほのかに共感。シチュエーションを仕事場で置き換えれば、割と起こりがちな心理なのではないかと。こういう冷笑的な視点は、やっぱり彼らがバナナマン好きであるからこそなんだろうか。男のナメられっぷりがどんどん酷くなっていく展開は面白いんだけど、それ一辺倒で進んでいったことに少し物足りなさも。結果は802kb。暫定2位。スーパーマラドーナの予選落ちが決定。「俺今絶対間に合ってなかったと思うんだよねえ!」

■風藤松原【年間7位】
漫才『友達作り』。子どもの頃に友達作りで苦労したという松原。そんな話題から、友達作りを描いたコントへ。『爆笑オンエアバトル』時代にオンエアされたネタで再挑戦。そのために見覚えのあるボケが多いが、以前よりも漫才師としての腕が磨かれてきたのか、既視感を覚えることなく笑うことが出来た。松原のしれっとした表情で繰り出されるアウトローなボケが、やはり素晴らしい。その鋭利なボケをジャマしない、自然な会話の展開も素晴らしい。勢いづいております。結果は878kb。暫定1位。THE GEESEの予選落ちが決定。「どうやら僕……増えるみたい」

■学天即【年間8位】
漫才『歌』。学天即というコンビ名がなかなか覚えてもらえない。そこで、歌に自信があるという奥田が、自分が歌番組に出ればコンビ名を覚えてもらえるのではないかと提案する。それを受けて張り切る四条。しかし、実は四条はあまり歌が上手ではないらしく……。滑らかな自己紹介から、自然に歌ネタへと入っていく様は流石の一言。独唱からハモりへの流れもスムーズで、彼らの漫才師としての実力を改めて噛み締めさせてもらった。……ただ、自己紹介のくだりに時間を割き過ぎたためか、肝心の歌ネタのくだりが短く感じられてしまって……正直なところ物足りなかった。また、歌ネタのくだりが、お互いの見た目をイジるくだりほど盛り上がらなかったことも、物足りなさの原因なのかもしれない。このトーンで30分くらい演ってくれるっていうのなら、大満足だったんだけどなあ……。結果は498kb。順位変わらず。「何供養やねん、これおい!」

■BLUE RIVER【年間6位】
漫才『特殊能力』。寝る前に、「もしも自分が特殊能力を使えたら、どんな能力が使えるようになったらいいか」を考えている青木。様々な能力の良さを川原に伝えようとするが、どの能力にも難癖をつけられてしまい……。ツッコミの言い分をボケが次から次へと却下するスタイルは、往年のブラックマヨネーズを彷彿とさせる。ただ、観客の予想外の方向へと思考が飛躍していたブラマヨに対し、ブルリバのそれは全て想定の範疇。しかも、その多くが正論の域を出ないため、ただただ空想を現実的な視点で叩き潰すだけの切ない構図に。いっそ、あまりにも青木の空想を受け付けない川原による過剰なほどの正論を、行き過ぎた狂気として描いていれば、面白かったかもしれない。「揚げ足」というには、青木の空想は少し穴が目立ち過ぎた。透明人間になったからって、タクシーに乗ろうとは思わないよ、普通は……。とはいえ、最終回であえてしゃべくり漫才で挑もうとした、その意欲は認められるべき。着眼点は悪くなかったので、今後の進展に期待しております。……偉そうだな! 結果は302kb。順位変わらず。「若い子はスパに行きます!」

■ジグザグジギー【年間4位】
コント『クラスの席順』。クラスの席替えが終わったところにやってきた転校生、その名は“武田歩”。残された最後の席を割り当てられ、全員の席順が決まったところで、とある生徒が先生に提言する。その生徒曰く、席順の名字がしりとりになっているらしく……。計算された仕掛け(組み合わせの成立)とそれを忘れさせるバカバカしさ(名前や組み合わせの強引さ)が見事に融合したコント。個人的に、このネタは『ABCお笑いグランプリ』で既に鑑賞しているので、一度観ているから二度目は無いだろうと思っていたのだが、なかなかどうして面白かった。呑気に席順の法則を発見する宮澤と、その度に焦りを隠せない池田の演技力がなせる技か。あえて作品性に走ろうとせずに、観客が緊張することなく楽しめる下らなさに重きを置いた彼らの姿勢は、実に宜しい。まあ、どちらか良いというわけではないが。結果は914kb。暫定1位となると同時に、ファイナルステージへの進出が決定。「そして、彼らは同姓同名だ!」

■ボーイフレンド【年間9位】
漫才『ミュージシャン』。ミュージシャンになりたかったという黒沼が、今日はミュージシャンとして漫才をやりたいと提案。相方の宮川はそれを渋々了承し、ミュージシャン黒沼との漫才を始めるのだが……。ボケの提案をツッコミが追い抜いてしまう構成は、割とありがち。ミュージシャンのライブパフォーマンスを思わせるテンションを二人が同時に進行する展開は些か挑戦的ではあったが、元来、ハイテンションな漫才を得意とするコンビなので、当たれば大きかったのかもしれない。ただ、当たらなかった。初めてのチャンピオン大会だからなのか、ところどころで緊張が垣間見え、その世界に観客を上手く引き込むことが出来なかったためだろう。……まあ、いきなりのボケが下ネタだと観る人間を選ぶとか、相方をドラム替わりに叩くのはちょっと引くとか、思うところはあるけれど……。ただ、こういうイチかバチかな漫才を、ネタが全てオンエアされることが約束されているチャンピオン大会で披露するのは、ある意味では正しいといえる。結果は418kb。順位変わらず。暫定2位の風藤松原のファイナルステージ進出が決定。「それでは、新メンバーのこと紹介するぜ!」「俺のことかな?」

■ザンゼンジ【年間1位】
コント『ファン』。コンビニのバイト店員が外で休憩をしていると、一人の学生が近づいてくる。話を聞いてみると、学生はそのバイトに接客してもらって以来、彼のファンになったのだという。ちょっと気持ち悪いボケと戸惑いを隠せないツッコミという、キングオブコメディやラバーガールの血脈を思わせるコント。一般人が一般人のファンになるという設定はけっこう不気味で面白かったが、この一年の間に彼らが演じてきた型に囚われないコントと比べると、ちょっとインパクト不足。シンプルで分かりやすいボケも幾つか見られたので、チャンピオン大会に合わせて、ちょっと分かりやすさを重視したのかもしれない。結果は718kb。順位変わらず。暫定3位のS×Lのファイナルステージ進出が決定。「武田botもあります」

S×L、風藤松原、ジグザグジギーの三組がファイナルステージへ。

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『オンバト+』2014年3月8日放送感想文

■ジグザグジギー【501kb/4,326票】※投票2位
14戦10勝、今期4勝目。コント『間違い電話』。仕事上の付き合いがある佐々木さんに電話をかけたいのに、どうしてもナメトコという謎の人物に繋がってしまう。他の人に番号を聞いてみたり、確認のために別の場所へ連絡を取ろうとしても、何故か電話の向こうにはナメトコが……。冷静になって考えてみるとかなり不気味な内容のコントだが、状況に戸惑いながらもどこか冷静な池田さんのツッコミのおかげか、ホラー的な印象は残らない。個人的には、池田さんが佐々木さんの自宅の電話番号の語呂合わせに気付いて「ヤツの家電ですって!」と訴えかけるくだりが、かなり面白かった。『ABCお笑いグランプリ』でやっていた教室の席のコントもそうだけど、こちらの想像を上手い塩梅に飛び越えていくんだよなあ。オチはちょっと雑……というか、投げっぱなし。それまでがウケていたから、アリっちゃアリなんだけど。

■ウエストランド517kb/3,580票】※投票3位
13戦9勝、今期3勝目。漫才。これまでもテーマから逸脱した暴走気味の漫才を披露していた彼らだが、今回は番組最後の通常収録ということもあってか、テーマもへったくれもないハチャメチャな内容に。ただ、全体を通してみると、長々とまくし立てる井口のツッコミを茶化した内容には絞られていることが分かる。ただでさえメタ要素の強い漫才がよりディープに掘り下げられている、という意味では最後の挑戦に相応しい漫才といえるのかもしれない。この調子だと、近いうちに中川家みたいになってしまうのではないか、と危惧している。いや、別に危惧する必要はないんだけど。ひょっとすると、賞レースなどでは評価されないかもしれないけれど、このスタイルを最後まで貫いてもらいたい。面白かった。「僕だってジグザグジギーみたいなネタやりたいんだよ!」

■ザンゼンジ【473kb/2,707票】
6戦4勝、今期4勝目。コント『付き人』。インタビューを受けている役者と、その付き人のジュン。10年ほど役者の身の回りのことをやっているジュンは、彼がどういう時にどういうことを望んでいるのかを把握している。事実、このインタビューの最中にも、細かいところで役者をきっちりとフォローしていて……。現実的ではないレベルの細かいところまで役者のフォローをする付き人、という設定はありがち。ただ、役者の意図を読み間違えてしまった付き人が、お仕置きとして自分から手のひらにほっぺたをぶつけるマイセルフビンタのくだりは、なかなか意外性があって面白かった。やっていることのブッ飛んでいる感じも好きだけど、なによりビンタを受けたジュンの表情がイイ。前半のフリ部分がもうちょっと洗練されていれば、後半が更に盛り上がるじゃないかという気もする。人力舎の新しい風として、更なる高みを目指してもらいたい。「(差し出した手に飛び込んできたジュンに)あ、違う違う違う違う」

■グランジ【465kb/3,421票】
8戦7勝、今期4勝目。コント『ZONEの名曲『secret base~君がくれたもの~』にぴったりなショートストーリー』。なんとなくロマンティックなタイトルだが、とどのつまりは『secret base』をオチに使ったショートコントである。ドラマティックなシチュエーションを笑いに昇華するショートコントといえば、アンジャッシュがやっていた『アンジャッシュドラマ』を彷彿とするが、グランジはそれよりディープに攻めている。いきなりの観客プレゼント、いきなりのピタゴラ装置、そして、いきなりの計量。これらの、まるで違ったシチュエーションが、全て『secret base』のメロディに合わせて強引にまとめられる……こんなムチャクチャなショートコント、そりゃ笑うしかない。なお、このネタは彼らのベストネタDVD『グランジ BEST NETA LIVE DVD』にも収録されている。今回のオンエアを見て、ちょっとでも気になったのなら、気まぐれに買ってみるのもどうだろう。

■うしろシティ【445kb/5,564票】※投票1位
15戦14勝、今期5勝目。コント『取り調べ』。初めて容疑者を取り調べることになった若い刑事。自主トレも終えて、本番を始めようとした矢先、部屋に入ってきた容疑者がいきなり自供し始めてしまう。初めての取り調べなんだから、もっと容疑者には粘ってもらいたいのに……。うしろシティのコントといえば、どこか非現実的な展開に陥ることが多いイメージがあったのだが、今回のネタはけっこう現実的。取り調べに並々ならぬ意欲で臨む刑事もいるだろうし、いきなり自供し始める容疑者もいるだろう。その設定に何もおかしいところはない。ただ、両者の求める結果が違っているために生じるねじれが、笑いに繋がっている。また後半、このねじれた状況に思わぬ亀裂が生じて、刑事が望む状況になっていく展開がまた面白い。この流れを自然に見せられる脚本の上手さ。人気は伊達じゃない。オチはちょっと暗転を急ぎ過ぎた感。もっとじわじわと暗くなっていく方が良かったんじゃないかなー。「お前ボブスレーやってんだろ!」

■今回のオフエア
385kb:タナからイケダ
321kb:ツィンテル
293kb:キサラギ
221kb:寅人
173kb:煮物女子

チャンピオン大会出場条件である今期4勝まであと一歩だったタナからイケダ、無念の敗退。ネタ選びに失敗したという噂も耳にしたが……。2週連続の挑戦となったツィンテルも勝てず。当たれば大きいコンビなだけに、こちらも残念。前回、初出場でオーバー500を叩き出した煮物女子、今回はなんと100kb台でオフエアという無残な結果に。番組が終わってからも、頑張って這い上がってもらいたい。個人的には、寅人が観たかったなあ……。

『オンバト+』2014年3月1日放送感想文

■学天即485kb/3,493票】※投票3位
6戦4勝、今期4勝目。漫才『人生で一番ツイてない日』。「人生で一番ツイてない日」じゃないか、という日があったという四条。その日に経験した出来事を相方の奥田に話すのだが……。最近、四条が特定の傾向にある人物になってボケるスタイルの漫才を演じることの多い学天即だが、今回は、四条の下らないボケを奥田が鋭いツッコミで笑いに昇華していく、以前のスタイルによる漫才を披露していた。鑑賞中、四条のボケが少し乱暴に感じられたのだが、聞いたところによると、どうも古いネタらしい。チャンピオン大会を意識して、ネタを温存しているのだろうか。最近の彼らの漫才と比べると格段に出来が悪かったが、その穴をテクニックでしっかりとカバーしていて、改めてその実力の高さを感じさせられた。やっぱりいいなあ、学天即。ここと銀シャリは安心して観られるなあ。「ここまではエピローグ!」

■じゅんいちダビッドソン【429kb/4,186票】※投票2位
5戦2勝、今期2勝目。コント『お客様相談室』。スーパーのお客様相談室を担当している本田圭佑。客のクレームに対して、本田ならではの返答をしていく。前回のオンエアでは、観客の前で漫談を披露する本田圭佑を演じていたじゅんいちダビッドソンだが、今回はなんとがっつりコントでオンエア。……番組がもっと続いていれば、ポスト・ダンディ坂野になっていたかもしれない。本田圭佑が実際に口にしたであろう発言を元にクレーム処理を展開するネタで、元ネタを知らないと厳しいのではないかと思われたが、なかなかどうして面白かった。セリフの元ネタを知らなくても、「スーパーのお客様相談室」と「グローバルな本田圭佑の言葉」のギャップが既に笑いとして成立しているためだろう。あと、クレームに対して一切妥協を見せない姿が、ちょっと気持ちよかった。「その理論でいくと、俺より上はいませんね!」

■チキチキジョニー【437kb/2,027票】
7戦5勝、今期4勝目。漫才『節分』。2月が一番好きだという石原。それはバレンタインデーがあるから……ではなく、節分があるから。石原曰く、節分は一年で最も男女がイチャイチャできる日だそうで……。石原の暴走する思考に岩見が容赦なくツッコミを入れていく、チキチキジョニーお馴染みの漫才。もうちょっと面白くなりそうなんだけどなあ、というところで足踏みしている感じが個人的にはどうもやきもきする。とはいえ、今回のネタは面白かった。節分と男女の関係を絡める展開は見たことがなかったし、石原による一人豆まきの面白くも壮絶な姿はなんとも破壊的で良かった。ただ、これは彼女たちのせいではないが、鬼に囲まれている姿がカメラに収められていなかったのは……。スタッフ、しっかり仕事してくれ。「肩壊してるやん!」

■ラバーガール【465kb/4,371票】※投票1位
16戦全勝、今期4勝目。コント『別れなさい』。デートを終えて、彼女と別れた青年の前に、奇妙な姿をした謎の女性が現れる。実は、その女性は彼女の母親で、今日は青年に「娘とは別れなさい」と言いに来たのであった。大水の突飛なボケに飛永が冷静にツッコミを入れるスタイルが印象的なラバーガールだが、近年、どちらがボケでどちらがツッコミなのかが曖昧なネタも量産していて、コント師として実に面白い段階に突入しているように感じる。元来、そういうコントを演じていたコンビなので、技術の向上に伴って原点に戻ってきたといえるのかもしれない。今回のコントもそう。ボケにしか見えない大水に対し、まともなようでいて更にブッ飛んだボケを投げ込んでくる飛永。簡単には言葉で表せない、ラバーガールの世界がそこには広がっていた。今期のラバーガールの戦績はあまり芳しいものではなかったが、それはもはや、彼らがオンバトという枠組みに収まりきらない芸人になったからではないかと個人的には感じている。目指せ、コントの更なる高み。「その倍だ!」

■スマイル【445kb/3,126票】
8戦7勝、今期5勝目。漫才『時代劇』。最近、時代劇にハマっている瀬戸。悪代官にさらわれた恋人のお通を、瀬戸衛門として助けに行くコントを始めようとするのだが……。以前、似たような設定の漫才を演じていた記憶があるんだけれど、気のせいだろうか。スマイルの漫才といえば、ウーイェイよしたかのボケがどうも窮屈に感じられることが多かったのだが(相方をイジるくだりとか、どうも無理にやらされているように感じてならなかった)、今回はかなり伸び伸びとボケていたように思う。そのためか、ちょっとネタとしてはまとまっていないようにも感じたけれど、楽しくやっているのが伝わってきて、以前よりもかなりイイ印象を受けた。スマイルはもう、この感じでいいんじゃないかと思う。「そんなんどうでもええ、歌うたおうぜ! We are the world~♪」

■今回のオフエア
425kb:ジェラードン
405kb:アルコ&ピース
365kb:あばれる君
337kb:や団
301kb:ツィンテル

今期の合計キロバトルを上げるために5回目のオンエアに挑んだジェラードンが惜しくも散る結果に。とはいえ、既に今期4勝をあげているので、チャンピオン大会出場の可能性は否定できない。一方、今期4勝目を狙ったアルコ&ピース、あばれる君は大会出場のチャンスも得られず。あばれる君は『R-1ぐらんぷり2014』の決勝進出も逃しているので、ここで結果を残したかった。ちなみに、同じく今期4勝を逃したツィンテルは次回も出場を予定しているので、まだチャンスが残っている。果たして?

■次回
ウエストランド(2)
うしろシティ(4)
キサラギ(1)
グランジ(3)
ザンゼンジ(3)
ジグザグジギー(3)
タナからイケダ(3)
ツィンテル(3)
寅人(1)
煮物女子(1)

1999年4月に産声をあげ、数々の若手芸人たちにきっかけを与え続けてきた“史上最もシビアなバラエティ番組”こと『爆笑オンエアバトル』も、次回が最終戦だ。出場するのはご覧のメンバー。最終回でトップを飾るのは誰なのか。また、最終回の最後にオンエアされるのは、果たして誰なのか。というか、チャンピオン大会の詳細が未だに発表されていないけれど、NHKでは一体何が起きているのか。全ては次回、明らかになる。『爆笑オンエアバトル』もとい『オンバト+』、最終戦。間もなく。

『オンバト+』2014年2月1日放送感想文

■タナからイケダ513kb/3,746票】※投票2位
4戦全勝、今期3勝目。漫才『スマホの機能』。最近のスマホに付いている「スマホが人と会話が出来る」機能を使ったことがないという田邊に、池田がスマホになりきって、どういうものか試させてみる。機械である筈のスマホが人間のようなリアクションを取る展開は、往年の陣内智則のコントを彷彿とさせる。後半の感動路線にはあざとさを感じたが、その中でもしっかり笑いを取りに行くしたたかさにはイイ。あと、やっぱり田邊は劇団ひとりに似ていると思う。感動路線に転じた時の熱っぽい演技に、同質のものを感じた。「そんな感じだったらイヤです」

■エレファントジョン【473kb/2,650票】
18戦15勝、今期4勝目。漫才『タバコ』。一日に一箱から二箱ほどタバコを消費している加藤だが、そのせいで喉の調子が悪くなったので、遂に禁煙を決意するも……という話を、いつものようにテキトーに受け答えるガッテン森枝。森枝のテキトーな受け答えの内容によって、出来不出来が大きく左右する彼らの漫才。今回は上手くいった方だろう。毎度お馴染みのやりとりの中で繰り出した「ムカつく動き」が、いいアクセントになっていた。無論、ネタの構成はきちんと練り上げているのだろうが、ああいう分かりやすい天丼があると、展開にメリハリが出来て具合が良い。それはそうとして、森枝のボケには相変わらず無駄が多い。ただ、その無駄に見えるところがあるからこそ、ここぞとばかりに繰り出される質の良いボケがよりいっそう引き立っているといえるのかもしれない。「一生吸えるぜヒャッホー!」

■ボーイフレンド【485kb/1,901票】
7戦4勝、今期4勝目。漫才『ヒゲそり』。ヒゲを剃るときにカミソリ負けをしてしまうという黒沼に、宮川がラップで正しいヒゲの剃り方をレクチャーする。彼らが得意とする自作ラップを用いた漫才。初オンエア時に披露していた『洗顔』のネタを焼き直した印象を与えるも、いちいち丸刈りになろうとするボケの乱暴さがネタの差別化を図っているように感じた。黒沼が木魚を叩き始めるくだりを、もうちょっと掘り下げてもらいたかったような気もする。後半は坊主頭になるというボケを足踏みし続けているだけに見えたから。「結局丸刈りかいっ! つるんっ!」

■BLUE RIVER【473kb/3,024票】※投票3位
7戦6勝、今期4勝目。漫才『娘』。最近生まれた姪っ子が可愛くて仕方ない川原。実の娘の誕生を想像するが、ちゃんと躾けることが出来るだろうか。「思春期の娘と父親」にありがちなシチュエーションを土台にした漫才。ネタの弱さを丁寧かつ骨太なやりとりでカバーするスタイルは相変わらずだが、今回はどことなくユルい印象を受けた。会話のテクニックで引き込む笑いに限界を感じ始めているのかもしれない。オチは少し唐突。あそこから、更にもう一回引き込まれる笑いが欲しかった。「ブラなしのパンあり!」

■風藤松原【493kb/5,438票】※投票1位
18戦16勝、今期4勝目。漫才『彼女とデート』。彼女とイチャイチャデートがしたいという風藤と、念願の風藤の彼女役が出来ると張り切っている松原。漫才コントという設定だが、デートならではの要素は少なく、彼らお得意の大喜利色の強い内容になっている。先のBLUE RIVERとあらゆる面において対極といえるだろう。密度の高さもさることながら、一つ一つのインパクトの強さが以前よりも格段に上がっている。THE MANZAIファイナリストとなったことが、彼らにイイ影響を与えたのかもしれない。眠れる獅子が完全に目を醒ましたか。彼ららしさを存分に盛り込んだ、素晴らしい漫才だった。「つまづいたって、いいじゃない。だって、お前そのくらいの能力の人間だもの!」

■今回のオフエア
457kb:ニッチェ
437kb:どんぴしゃ
373kb:オテンキ
369kb:ザンゼンジ
337kb:ボルトボルズ

8連勝中のニッチェがまさかのオフエア。既に4勝していた彼女たち、今期の合計キロバトル数を上げるための挑戦だったが、他の強豪に押し出される結果となった。ちなみに、457kbでのオフエアは、『オンバト+』史上最高記録とのこと。ただ、視聴者投票の点数が満点なので、何もしなくても出場できたんじゃないかという気も……。今期3勝目を狙ったどんぴしゃも、高得点ながらオフエアに。今期4勝目を狙っていたザンゼンジとボルトボルズもオフエア。ただ、ザンゼンジは今期最終戦に出場する予定なので、まだチャンピオン大会出場の可能性はある。

■次回
あばれる君(3)
アルコ&ピース(3)
学天即(3)
ジェラードン(4)
じゅんいちダビッドソン(1)
スマイル(4)
チキチキジョニー(3)
ツィンテル(3)
や団(2)
ラバーガール(3)

次回も愛知県春日井市収録。今期4勝目を狙う6組に加え、合計キロバトル数を伸ばすために今期5勝目を狙う2組が出場する。なんという高密度。こうなると、まったく大会に絡まないじゅんいちダビッドソンとや団の存在が面白くなってくる。彼らの存在が台風の目となるか、それとも全く無関係にオフエアとなるか。個人的には、じゅんいちダビッドソンがオンエアされるとちょっと面白い。

『オンバト』年表(おまけつき)

思い付きで『爆笑オンエアバトル』および『オンバト+』の年表を作成してみました。当時の思い出に浸るきっかけにでもしていただけると嬉しいです。また、それだけではちょっと寂しい気もしたので、個人的にゼロ年代のお笑いブームについて考える上で欠かせない(かもしれない)若手芸人番組も一緒にまとめてみました。一日仕事の割には、そこそこのモノが出来たのではないかと自負しております……偉そうですね。それでは、ひとつよしなに。

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『オンバト』終了に寄せて

■「オンバト」15年の歴史に幕(お笑いナタリー)

若手芸人の登竜門番組『爆笑オンエアバトル』の放送終了が発表された。ゼロ年代のお笑いブームにおいて注目を集めた芸人たちの大半を輩出した『爆笑オンエアバトル』は、本来ならばブームの終了とともに番組としての歴史に幕を下ろす筈だった。しかし、継続を求める声を受け、2010年に番組名を『オンバト+』に変えて現在まで放送を続けてきた。往生も往生、大往生である。とはいえ、2002年3月に開催された第4回チャンピオン大会以後、『爆笑オンエアバトル』を12年間見続けてきた僕にとって、この番組の終了は、単純に「若手芸人のネタを観る番組が終わってしまう」として処理することは出来ない。僕にとっての『爆笑オンエアバトル』は、お笑いを考える上での一つの指針であり、お笑いに対する熱情を冷まさないための燃料であり、多感な思春期の心を揺さぶった戦犯であり、それは即ち青春であった。

あの日、あの時、テレビの向こうでネタを演じていた芸人たちの多くは、今でも売れることなくライブを中心に活動している。或いは、戦うことを諦めて、静かに消えていった者もいる。CUBE、ハレルヤ、モジモジハンター、さくらんぼブービー、名刀長塚、ホーム・チーム……彼らがどうして売れなかったのか、イチ視聴者でしかない僕には分からない。だが、地方在住の僕が、彼らの存在を知り、彼らの解散・引退に哀しみを覚えることができたのも、『爆笑オンエアバトル』があったからだ。ありがとう、『爆笑オンエアバトル』。さようなら、『爆笑オンエアバトル』。いつかまた、会える日を楽しみにしています。……その頃には、どんな若手芸人を見せてくれるのかな。

『オンバト+』2014年1月18日放送感想文

■スマイル【421kb/4,527票】※投票2位
7戦6勝、今期4勝目。漫才『生まれ変わったら』。生まれ変わったらなりたいモノについて話をする二人。生まれ変わったら映画俳優になりたいという瀬戸に対し、よしたかがなりたいのはゴリラ……? よしたかの珍妙なキャラクターに対し、オーソドックスな漫才に走りがちなイメージのある彼らだが、今回は一風変わった内容でなかなか面白かった。思えば、ゴリラってお笑い的には使い勝手の良いワードではあるけれど、そこを掘り下げようとする芸人は今までいなかったかもしれない。いい発見だ。ただ、ちょっと掘り下げが甘かったような。パンチがあるテーマなんだから、他の部分を剪定して、もっと話を絞り込んでも良かったような気がする。「お先です~!」

■あばれる君【361kb/4,197票】※投票3位
9戦6勝、今期3勝目。コント『公園』。夜中の公園に出没する露出狂。今日もまた見知らぬ人の前で自らの裸体を晒す……が、その日彼が襲い掛かった相手は、なんと幼い頃に生き別れた母親だった。相変わらずドラマチックにバカバカしい方向へとフルスピードで落っこちていく展開がたまらない。キロバトルが伸びなかったのは、全体的に下ネタの趣が強かったからだろうか。個人的には、家族が大集合してしまう結末から、裁判所への場面転換が堪らなかったんだけどなあ。ただ、露出狂を演じるのであれば、もっと説得力のある服装であってほしかったとも。露出狂といえば、やっぱり裸にコートだよなあ。NHKに配慮したのかなあ。「良かった!コイツは家族じゃない!」

■アルミカン【433kb/3,016票】
初出場初オンエア。漫才『男におごってもらう』。「見た目の悪い方と中身の悪い方」のコンビ、アルミカン。見た目の悪い方こと赤阪が、男にご飯をおごってもらうためのテクニックを中身の悪い方こと高橋に教わるのだが。ビジュアルによるコンビ間の格差を取り入れたネタを演じる女性コンビは少なからず存在するが、その説得力という点において、アルミカンはかなりいいセンをいっている。きちんとモテなさそうな赤阪と、きちんとモテそうな高橋。テーマも二人のビジュアルに合わせたモノになっていて、ちゃんと等身大を理解していることが伝わってくる。ただ、肝心のネタに、その点が反映されていない。松竹芸能の若手に多い傾向だが、小手先のボケで片付けている印象を受けた。そこにどんな血を通わせていくかで、今後の展開を大きく左右するのでは……と思う一方、今回はあくまでも初出場なので、あえて一般ウケしやすいネタを持ってきた可能性も否定できない。とにかく、次が観たい。……ところで、赤阪の髪型はニッチェの江上とカブっているが、それでいいのか?「メガネかけてる方と人間性欠けてる方で覚えてください……」

■うしろシティ453kb4,585票】※投票1位
14戦13勝、今期4勝目。コント『入れ替わる』。ぶつかった衝撃で二人の中身が入れ替わった。このありえない状況に、色々な障害が生じることが予想されたが……。『うしろシティ単独ライブ「アメリカンショートヘア」』に収録されているコント。つまりは観たことのあるネタなんだけど、面白かったなあ。前半はドラマで起こりがちなシチュエーションの裏をかいた笑い、後半は前半をフリとしたギャグの笑い。違うタイプの笑わせ方が、良いバランスで成立している。ちょっとハッスルしている金子の演技も良かったなあ。大声が面白い芸人は良い芸人だ。「納屋!?」

■S×L【437kb/2,910票】
5戦全勝、今期4勝目。漫才『花嫁を奪う』。結婚式で花嫁を奪い去るシチュエーションをやりたいという酒井。相方の加藤を花嫁役にコントを始めようとするのだが、酒井の求めている通りに進めてくれない。これまでにS×Lが演じてきた漫才と比べると、ややパンチが弱い。やりとりの合間で放り込まれる加藤による酒井の暴露もキレがなく、オチもふわっとしていて、全体的に控え目な印象を受けた。酒井が花嫁以外の全ての役を演じる展開も、インパクトはあったものの、笑いには昇華されていなかったように思う。チャンピオン大会を意識して、ネタを温存して変化球に走ったのだろうか。個人的には、むしろネタの後のトークが印象に残っている。「漫才長以外に何か候補はあったんですか?」って、かなり切り込んだこと聞いてたよなあ。あれは凄かった。「マンザイチョウダ!」

■今回のオフエア
357kb:阿佐ヶ谷姉妹
345kb:トップリード
321kb:三四郎
301kb:囲碁将棋
301kb:わらふぢなるお

オンエアされるネタには定評がある阿佐ヶ谷姉妹はこれで二度目の連敗。低く安定しているキロバトル数が、どっかのゲッツを彷彿とさせなくもない。『オンバト+』初代チャンピオン、トップリードは自身初の連敗。叩き上げコント職人の彼ら、ここで終わるわけはないと思うのだが。とりあえず、曲がりなりにも初代チャンプなんだから、言い訳は止めてほしい。次世代の漫才師として注目を集める三四郎と囲碁将棋は揃ってオフエアに。スタイルが定着するまでに時間がかかるタイプ……なのかも。

■次回
エレファントジョン(3)
オテンキ(2)
ザンゼンジ(3)
タナからイケダ(2)
どんぴしゃ(2)
ニッチェ(4)
風藤松原(3)
BLUE RIVER(3)
ボーイフレンド(3)
ボルトボルズ(3)

次回は愛知県春日井市での収録。通常回も残りわずかということで、出場者がどんどん豪華になってきているが……観に行ける人が羨ましいね……次回も今期4勝目狙いが10組中6組という豪華な顔ぶれに。中でも、人力舎の新鋭・ザンゼンジと、前回惜しくも敗退となったBLUE RIVERの結果は気になるところ。一方、風藤松原、ボーイフレンド、エレファントジョンなどの勢いある漫才組の活躍も見ものだ。既に今期4勝をあげているニッチェは、合計キロバトル数の向上を目指しての参戦だろうか。注目は無傷の連勝を続けているタナからイケダとどんぴしゃ。今期3勝目を狙う彼らにも、まだまだチャンスはあるぞ。

『オンバト+』2014年1月11日感想文

■チキチキジョニー485kb3,724票】※投票1位
6戦4勝、今期3勝目。漫才『女の演技』。男にモテるための演技について、石原が指南。モテるための努力について話しているのに内容の大半がおばはんの話。面白くないわけではないが、ちょっと有りがち。岩見がおっさんキャラにさせられそうになっていた点を活かしていけば、新しい展開が望めるかも。「(イタリアンは)まだ早ーい!」

■THE GEESE【461kb/3,398票】※投票3位
15戦全勝、今期4勝目。コント『多重人格面接』。三つの人格を持つ男が就職面接。設定は独特だけど、内容は典型的な多重人格モノという印象で、こちらもTHE GEESEのコントにしては有りがち。オチもフツー。チャンピオン大会に向けて、ネタを温存しているのかも。あと、最近ちょっと番組ネタをよく放り込んでいるけれど、あれは余裕の表れなんだろうか。面白いんだけど、たまにちょっと不安になる。「(人格は)200人いますけど、給料は100人分でイイですから!」

■エレファントジョン【417kb/3,441票】※投票2位
17戦14勝、今期3勝目。漫才『大人の男』。かっこいい大人の男になりたいと語る加藤、鬱陶しい受け答えをする森枝。一時期はマンネリ化した感もあったけれど、無言でボケるくだりをするようになって、また面白味が戻ってきた。そのうち二人とも黙っちゃって、が~まるちょばみたいになったりして。ただ、今回は森枝のボケがハマっていないように感じられる場面が見られ、それが不安要素にも感じた。もうひと踏ん張り。あと、トーク面白かった。「いや、食ーべー合ーわーせーがー!」

■グランジ【393kb/2,750票】
7戦6勝、今期3勝目。コント『爆弾処理』。仕掛けられた爆弾の起爆装置を、三人の刑事が解除にあたる。とことんベタな展開なのに、そこに狂気性が加えられることで、なんともいえない雰囲気に。こういう一発勝負のバカなネタをやってやろうという姿勢を評価したいのよね。やたらブラックなオチも良かった。現在発売中の『グランジ BEST NETA LIVE』に収録されているバージョンよりハジケていたと思う(宣伝入ります)。「こわーい!オーマイゴッド!」

■学天即【421kb/2,492票】
5戦3勝、今期3勝目。漫才『年いった』。年いった話をする奥田に対し、年いきすぎた話をする四条。しゃべくり漫才の形式であるあるネタを土台としたボケを盛り込む手法は、彼らがTHE MANZAIで演じていたネタを彷彿とさせる。個人的にはこっちの方が好きだけど。どんどん年をとっていく四条、対してスマートなツッコミでバッサバッサと切っていく奥田。実に面白かった。途中、漫才を初めからやり直そうとするくだりのタイミングなんか、たまらないものがあったなあ。個人的には今回の中で一番。「おじいちゃんが孫を見るときの顔やぞそれ!」

■今回のオフエア
333kb:BLUE RIVER
329kb:ウエストランド
325kb:パーマ大佐
273kb:メンソールライト
269kb:GAG少年楽団

高キロバトルで無傷の5連勝中だったBLUE RIVERがまさかの敗退。チャンピオン大会を目指して、2月にも出場する予定。クセが強い芸風のウエストランドは、どうも大阪とは合わない様子。コンビ名には“ウエスト(西)”って入っているんだけどねえ。大阪を中心に活動しているお笑いトリオ、GAG少年楽団はホームでまさかの最下位。今期はオーバー500も記録したが、全体的には振るわず。

■次回
阿佐ヶ谷姉妹(2)
あばれる君(2)
【初】アルミカン
囲碁将棋(2)
うしろシティ(3)
S×L(3)
【初】三四郎
スマイル(3)
トップリード(2)
わらふぢなるお(2)

次回も大阪収録。今期3勝目、今期4勝目を目指す芸人たちがズラリと揃う。誰が勝っても負けても不思議ではない、厳しい戦いが予想される。そんな激戦区に無謀にも飛び込んできた初出場が2組。アルミカンは松竹所属の女性コンビで、メンバーの赤阪は『細かすぎて伝わらないモノマネ選手権』に出場した経験がある(織田無道に除霊されていた人)。もう1組は、マセキ芸能社の最終兵器、三四郎! そのパンチの強い芸風から玄人から強い支持を受けていたコンビが、満を持しての登場となる。果たして、どのような結果になるのか。乞うご期待。

『オンバト+』2014年1月4日放送感想文

■ボーイフレンド497kb/2,073票】
6戦3勝、今期3勝目。漫才『女を落とすテクニック』。「気になる女性を落としたい」という黒沼に、既婚者の宮川が女性を落とすためのテクニックを伝授する。実際に使えそうなテクニックを教え込む宮川と、そのテクニックを見当違いに捉える黒沼のやりとりだけでも成立するのに、更にそれらのテクニックを集約したコントを終盤に持ってくることで、より高い満足感が得られる構成になっている漫才。個人的には品川庄司の『解散』を思い出す。完成度の高い、とても面白い漫才だったんだけど、ボーイフレンドらしさが損なわれていたような気もする。それと個人的に、相方の嫁さんとはいえ、女性のことを「あの程度」呼ばわりしていたのにちょっと引っ掛かった。ありがちなボケではあるけれど、でも、なあ……。「(ファミレスの店員に)おいで……」

■ニッチェ【481kb/4,532票】※投票1位
11戦9勝、今期4勝目。漫才『近藤の誕生日』。もうすぐ誕生日を迎える近藤、江上に「誕生日を祝って」とお願いするのだが、どういう風に祝えば良いのかが分からない……という流れから漫才コントへ。31歳なのに誕生日に一人で家にいる近藤をイジるくだりは、年齢が近い身としては、ちょっと素直に笑えない。年齢ネタって当たり前に横行しているけれど、結婚しない人が増えていると言われている昨今、そろそろデリケートな扱いになっていくんじゃないか。とはいえ、江上のオーバーリアクションには笑ったが。全体的にベタなボケが多く、それを力技で一気に乗り切った感。やっぱり以前に比べて、ちょっとメジャー志向になっているよなあ。それがダメとは言わないけれど、江上の卑屈なボヤキがたまに聞きたくもある。それはそうとして、女を落とす漫才の後で、孤独なアラサー女子の誕生日の漫才って、なんかアレな流れだよな。「トゥーユーの余韻で!」

■ワルステルダム【441kb/3,255票】※投票2位
2戦1勝、今期初オンエア。コント『老婆の強盗』。おばあちゃんが経営している駄菓子屋にやってきたおばあちゃん。その正体は……なんと、売上を狙ったピストル強盗だった! “ヒザが悪いおばあちゃんがピストル強盗”という、コントとしてはありがちな設定の面白さを如何無く引き出した名作。「補聴器」「筑前煮」「コンドロイチン」などのシンプルなワードに加え、お互いが同い年だということが分かった途端に距離を縮めるノリも実にリアルで良い。でも、ピストル強盗。このリアルと非リアルの絶妙なバランス感がたまらない。粗が無かったわけではないが、それを凌駕する面白さだった。人力舎所属とのこと。今年の人力舎は何かが違うな!「愛していたーっ!」

■アルコ&ピース【461kb/1,734票】
14戦10勝、今期3勝目。漫才『万引きGメン』。万引きGメンがカッコイイと思う平子。万引きGメンのコントを始めようとするのだが、万引き犯を演じる酒井の様子がなんだかオカシイ。『THE MANZAI 2012』で披露していた『忍者』のネタを彷彿とさせられる“コント師による漫才”。元来、このスタイルはジャルジャルが得意としていた筈なのだが、すっかり彼らのモノになってしまった。それにしても、規制がユルくなったとはいえ、NHKでよくこのネタをやろうと決意したものである。バカじゃないのか。バカだから出来るのか。嫌いじゃないけど、視聴者投票は見事に最下位だったぞ。その結果も含めて良し、なのか。いやー……しかし、面白かったなあ。「GメンのGはゴリゴリのG」

■ジンカーズ【473kb/2,585票】※投票3位
6戦4勝、今期初オンエア。コント『ねずみ小僧』。全身に怪我を負った先生が、授業の前に話をするという。斉藤くんの給食費が盗まれて、田中くんの給食費が増えていた。どうも、このクラスの中にねずみ小僧がいるらしい……。あからさまにねずみ小僧であることを主張しているビジュアルの樋口が、それでも白を切り通そうとする(切り通せると思っている)姿がなんとも面白い。教師と生徒という関係から、はっきりと名指しすることが出来ない状況が、その面白さを更に強めている。淡々としたやりとりの積み重ねは往年のキングオブコメディを彷彿とさせるが、起爆力という意味では少し物足りない感。ここから彼らがどのような進展を迎えるのか、気になるところ。「先生には全身が見えているよ?」

■今回のオフエア
429kb:ボルトボルズ
369kb:ケチン・ダ・コチン
361kb:Gたかし
333kb:囲碁将棋
317kb:ジャングルボーボー

無傷の3連勝中だったボルトボルズが初黒星。ますだおかだ、アメリカザリガニの後継にはなれなかった……が、これからだ。彼らと同様に今期4勝目を狙っていたケチン・ダ・コチンも、ここで足止めを食らう。視聴者投票の評判は良いのだが。『THE MANZAI』ファイナリストの囲碁将棋、番組になかなか上手くハマれない……。

■次回
ウエストランド(2)
エレファントジョン(2)
学天即(2)
グランジ(2)
THE GEESE(3)
GAG少年楽団(2)
チキチキジョニー(2)
パーマ大佐(2)
BLUE RIVER(3)
メンソールライト(2)

次回は大阪収録。今期4勝目を狙うのはTHE GEESEとBLUE RIVERの2組。どちらも無傷の連勝中。このままチャンピオン大会に一直線か。しかし、今回はいつもと勝手が違う。何故なら、残り8組全てが今期3勝目狙いという、なかなかにとてつもないことになっているからだ。誰が勝っても負けてもおかしくない次回、果たしてオンエア権を獲得するのは一体誰なのか。

『オンバト+』12月21日放送感想文

■THE GEESE【529kb/4,569票】※投票2位
14戦全勝、今期3勝目。コント『テレフォンオペレーター』。テレフォンオペレーターのバイトにやってきた三枝くん。先輩の脇谷さんからの指導を受けて、お互いに関するちょっとした雑談をしていると、なんだか不穏な空気に。そんな状況で開始された最終テスト。これに合格すると実践デビューらしいのだが、そのテストの内容が……。恵まれた環境にある三枝くんに対して、あからさまに厳しい態度を取る脇谷さんの卑屈っぷりが面白い。まあ、三枝くんにもそんな扱いを受ける理由はあって、だからこそ素直に笑えるんだけど。前半のフリを活かした終盤の展開が見事。「腰掛けでバイトしてんじゃねえ殺すぞ」

■ジグザグジギー541kb/3,973票】※投票3位
13戦9勝、今期3勝目。コント『椅子取りゲーム』。会社の忘年会にて、社長の豪華な賞品をかけて開催された椅子取りゲーム。酒も入った状態でご陽気に椅子の周りを回り始めたのだが、なかなか社長が合図の笛を鳴らさない……。541kbという結果だけを見ると、そこまでのネタかなあ……と思わなくもない。とはいえ、シンプルで分かりやすいボケ、対して少し捻りの入ったツッコミ、広い会場を飽きさせない動きの多さを考えると、高得点も納得か。それにしても、541kbは凄い。『爆笑オンエアバトル』時代にも、コントでこんな高得点を出したコンビはいなかったのではないだろうか。そのうち満点も出るのかなあ。「どうせ歌うんだったらサビを大切に!」

■寅人【393kb/2,658票】
3戦1勝、今期初オンエア。コント『彼氏とデート』。空手家のタケルくんとデートをすることになった総合格闘家のリキコ。しかし、リキコはこれまで、一度もデートをしたことがない。そこで、今日は絶対に男を落とせるテクニックを調べて、メモしてきた。このメモに従って、なんとかタケルくんと深い仲になろうとするのだが。とにかく格闘系の細かいボケの数に驚く。しかも、客に伝わりやすいネタが少なく、むしろマニアックな色合いのネタが多い。でも、それがマニアックと分かるくらいの説得力があるため、知らなくてもついつい笑ってしまう。こういう攻めたスタイルは嫌いじゃない。個人的にはちょっと林家彦いち師匠の『青畳の女』を思い出したが、方向性としては完全に間違っていないと思うので、このまま振り切った状態で突き進んでもらいたい。「タケルくんったら、テンプルがガラ空きだぞ♪」

■ラバーガール【449kb/4,585票】※投票1位
15戦全勝、今期3勝目。コント『お土産の話』。台湾旅行から帰って来た飛永。職場の休憩所で、先輩に台湾土産を手渡す。その流れで、先輩が以前に友だちから貰ったという、ヒドいお土産の話に発展するのだが……。ストレートと言っておきながらちょっとズレた観光地やお土産を提示する大水と、ツッコミを入れながら受け答える飛永のやりとりが、じんわりと面白い。中盤の展開はやや並列的だが、終盤の意外な事実の発覚によって、それまでのゆるい空気が一気にまとめられる様がなんとも心地良い。ちょっと笑いが玄人ウケになってきたような……。「ごりごりの外国人じゃないっすか!」

■ジェラードン【417kb/2,292票】
4戦全勝、今期4勝目。コント『カツアゲ』。お金をカツアゲされかけている二人……としか、説明しようがない。とにかくコントの情報量が少なく、リズムとノリのみで展開していく。ここまで感覚的な笑いに徹しているトリオって、ロバート以来ではないだろうか。流れるように繰り出されるギャグの数々はまったく意味を持たず、それでいてしっかりと面白かった。表現力が高いんだろうな、多分。それでも点数が伸びなかったのは……多分、オチで観客がドン引きしたのではないかと(笑) でも、それも込みで面白かった!「最強の右腕、よりも強いキック!」

■今回のオフエア
389kb:勝又
377kb:チョップリン
377kb:レモンティー
321kb:かぎしっぽ
293kb:夜ふかしの会

勝又、5位とボール1個差でオフエア。クセが強い芸風だから仕方がないのだろう、とはいえ、もう少しオンエア戦線に上がってきてもいいコンビだとも思うんだけどな。その意味では、チョップリンのオフエアも残念。夜ふかしの会は初黒星。これまでもあんまり番組にハマり切れていない感はあったけれど、これをきっかけに何か変化が生じるのだろうか?

■次回
アルコ&ピース(2)
囲碁将棋(2)
ケチン・ダ・コチン(3)
Gたかし(1)
ジャングルボーボー(1)
ジンカーズ
ニッチェ(3)
ボーイフレンド(2)
ボルトボルズ(3)
ワルステルダム

次回も茨城県つくば市での収録。ケチン・ダ・コチン、ニッチェ、ボルトボルズの3組が今期4勝目を狙う。ただ3組とも合計キロバトル数が低いので、なんとか高得点を叩き出したいところ。その背中を追い掛けるのは、アルコ&ピース、囲碁将棋、ボーイフレンドといった今期2勝組。既に次回の出場が決まっている囲碁将棋の結果が気になるところ。注目はおよそ2年ぶりの挑戦となったジンカーズ。フリーになってから初の出場とあって、期待がかかる。

『オンバト+』12月14日放送感想文

■エリートヤンキー509kb/1,970票】
6戦3勝、今期初オンエア。漫才『朝の支度を手伝ってくれる装置』。『ピタゴラスイッチ』に出てくる“ピタゴラ装置”の要領で、朝の支度を手伝ってくれる装置があればいいという西島。そんな装置が実際にあればどういう風になるのか、コントでやってみることになったのだが……。とりあえず設定が楽しい。『ウォレス&グルミット』に実際にそういう装置が使われていたけれど、アレを参考にしたんだろうか。漫才コントにも関わらず、同じシチュエーションを何度も何度も繰り返そうとせず。シンプルに一回だけ繰り返す潔さもイイネ。卵を顔にぶつけられた時の橘さんの顔がたまらない。一方、歯磨き中にパンを食べさせられるくだりは、もうちょっと面白くなりそうな気も。あの不快感を上手く表せる表現があればなあ……。「卵は高く!歯ブラシは低く!志は強く!」

■あばれる君【485kb/4,097票】※投票1位
8戦5勝、今期2勝目。コント『監督』。海外での合宿を終えて、いよいよ試合に臨まんとしている高校の野球チーム。しかし、監督がうっかり時差のことを考え忘れていたために、試合に出場することが出来なくなってしまった。その時、監督がメンバーたちに伝えたことは……。取り返しのつかない失敗をしてしまった監督が、どんどん自らの立場が悪くなってしまう行動を取っていたことが発覚していく様子がとにかく面白い。また、こういうどうしようもない人って、実際にいるからなあ。キャンプで生徒たちを丸めこもうとする人間の小ささも、実にたまらない。「先生、さっき大会本部に向けて、勢いで書き殴った怪文書を投函しました!」

■どんぴしゃ【453kb/2,164票】※投票3位
2戦全勝、今期2勝目。漫才『電車のマナー』。電車の中で大音量で音楽を聴きながら歌っている、マナーの悪い人を見たという赤峯。それを聞いた森本は、そういう人を見かけたら自分はちゃんと注意するというので、赤峯をマナーの悪い人に見立てて注意をさせてみることに。福岡出身の漫才師の人って、やっぱりちょっと独特の世界を持っているなあとしみじみ。一つ一つのボケにはそこまで引き込まれなかったけれど、森本さんが醸し出す独特の雰囲気が漫才に味わいを沁み込ませていたような……表現が漠然としているな。王選手、志の輔師匠のモノマネ、美空ひばりなどのワードから否が応でも伝わってくるペーソスさが、漫才本来の面白さとはまた違った良さを引き出していた様に思います。マジメなコメントだ。今は漫才らしい漫才をやっているけれど、いずれ博多華丸・大吉みたいな自身の個性をしっかり反映した独自のフォーマットを開発してくれるのではないか、とか思ったり。「ロマンポルノとかいうな?」

■ザンゼンジ【493kb/2,082票】
4戦3勝、今期3勝目。コント『知らない人』。コンビニから帰って来た武田の前に現れたのは、まったく見覚えのない男。泥棒でもなければストーカーでもない、この男の正体は……? ミステリーというか、サスペンスというか、全体的に緊張感が高まっている状況を笑いに変えていくという、非常にオーソドックスな手法を用いているにも関わらず、その空気はあくまで独特。その原因は、謎の男がどういう目的で武田の前に現れたのか、まったく分からないためだ。理解できない存在ほど怖いものはない。でも、たまに間が抜けているというか、人間臭い瞬間があって、そこで空気がふわっと緩んで、笑ってしまう。同じ事務所の鬼ヶ島に似ているようで、しかし上手く住み分けが出来ている。前回のコント『声変わり』にも舌を巻いたが、今回のコントも面白かった! オチがとにかく素晴らしい。あそこで切っちゃう判断がイイ。チャンピオン大会まであと一歩。「あっ! 土禁か……?」

■タナからイケダ【465kb/2,551票】※投票2位
3戦全勝、今期2勝目。漫才『野球選手の引退・伝令』。引退試合の前に残る選手の前で挨拶するプロ野球選手がやりたいという田辺。池田に協力してもらい、そのシチュエーションをやってみる。一方の池田がやりたいのはベンチからの指示を伝える伝令。今度は田辺に協力してそのシチュエーションをやってみるのだが……。どんぴしゃと同様、こちらもやりとりに妙な味があってイイ。ツッコミの田辺さんが京都出身ということもあって、ちょっと柔らかな物腰で喋っているためだろうか。ネタはそれなり。パーキュットのくだりを推していたけれど、あれにそこまでハマらなかったからなあ。ただ、終盤のペンギンのくだり、あそこは好きだった。田辺さんのペンギンの動きが可愛かったなあ(笑)「田辺! 変身。」

■今回のオフエア
421kb:オキシジェン
397kb:トップリード
333kb:パーマ大佐
293kb:自由気まま
269kb:や団

『オンバト+』初代チャンピオン、トップリードがオフエア。今期は高得点も出しておらず、ちょっと調子が良くないのかも。高得点で無傷の2連勝中だったパーマ大佐は、ここで初めての敗退。チャンピオン大会が一歩遠のいたが……次の挑戦で取り返せるか? 個人的にイチオシのオキシジェンはこれで3連敗。キロバトル数は決して低くないので、きっかけがあれば再びオンエア戦線に舞い戻ることが出来るとは思うのだが……。

■次回
【初】かぎしっぽ
勝又(1)
THE GEESE(2)
ジェラードン(3)
ジグザグジギー(2)
チョップリン(2)
寅人
夜ふかしの会(3)
ラバーガール(2)
レモンティー(2)

次回は茨城県つくば市での収録。チャンピオン大会を目指して、ジェラードンと夜ふかしの会が今期4勝目を狙う。……夜ふかしの会はキロバトルの合計数を考えると、ちょっと厳しいか。2勝組では、THE GEESEを筆頭に、ジグザグジギー、チョップリン、ラバーガール、レモンティーが3勝目を虎視眈々と狙う。注目は未勝利の女性ピン芸人、寅人。こういう時に限って、意外なところがオンエアされるのよねえ。初出場のかぎしっぽはケイダッシュステージの女性コンビ。

『オンバト+』12月7日放送感想文

■煮物女子513kb/2,624票】
初出場初オンエア。漫才『告白の演技』。剛力彩芽くらいの演技なら自分にも出来るというおけちゃん。その演技力を確かめるために、告白のシーンを演じてみることに。とりあえず、センターマイクを準備し忘れたスタッフは、1時間正座。登場から意図しないトラブルに巻き込まれる芸人の辛さを、君たちは分かっているのか! 肝心のネタは、いつかチキチキジョニーが演じていたネタと設定がもろ被り。ただ、内容をおけちゃんのおばさん臭さに絞ったために、より笑いどころが明確になっていたように思う。スパッツ上げて気合入れるくだりは面白かったなあ。若さ故のしっくりこない喋りも、丁寧なネタ運びできちんとカバーしていた。今後の展開次第では、けっこう面白いことになるかも。「なにかしらかゲット」

■ジェラードン【493kb/2,805票】※投票3位
3戦全勝、今期3勝目。コント『サプライズ』。友だちの海野に誕生日ドッキリを仕掛けようとしている二人。綿密に計画を立てて、しっかりと海野を迎え入れる。前半の計画シーンの最中に繰り出された不思議なワードの数々が、後半の本番シーンで大きな笑いへと昇華されていく展開がたまらない。こういうアンジャッシュ的な笑いも出来るトリオとは思わなかったな。ただ、個人的に一番笑ったのは、何の躊躇もなく始まった、独特のハッピーバースデーソング。また不思議な世界に逆戻りするとは思っても居なかったので、再び意表を突かれてしまった。何気に策略家だなあ。「はっぴのばぁすでぇの、とぅーゆー」

■ケチン・ダ・コチン【433kb/3,450票】※投票1位
12戦9勝、今期3勝目。コント『てるてる坊主』。雨降りの中、偶然にも同じ場所で雨宿りをしている男女。不意に女の方が『てるてる坊主』を歌い始めると、男がそれにコーラスを重ねてきて……。前回のオンエアネタ『いい湯だな』と同じパターンのネタだけど、ちょっとパンチに欠ける。新たに加えたハーモニカ演奏も、クオリティとしてはイマイチで、(凄過ぎて)笑えるという領域には達していなかった(相方が吹き始めるくだりも、あんまりウケなかったなあ……)。また、男女の関係性を取り入れたことで、変にロマンス色が強くなってしまったことも、笑いが弱まってしまった理由だろうか。個人的には、それを逆手にもう一捻りして欲しかった。「なかなかのブスだ~よ~♪」

■スーパーマラドーナ【493kb/3,052票】※投票2位
8戦6勝、今期4勝目。漫才『四コマ漫画』。たった四コマで物語を見せて、しかも最後にはオチる……そんな四コマ漫画は凄いと熱弁する武智。そこで今回は二人で協力して、舞台で四コマ漫画を再現してみることに。四コマ漫画をテーマにしているけれど、やっている内容はさほど四コマ漫画である必要性がなかったような……まあ、それは別に良いんだけど。設定が複雑なため、いちいち細かい説明が挟み込まれている点は気になったものの、それを凌駕する笑いの量に改めて感心する。特に後半の畳み掛けは素晴らしい。それまで武智さんの動ききっかけでボケていた田中さんが、今度は自分の動ききっかけでボケられるようになるから、妙に開放感を覚えるんだよなあ。「うーわヤバい遅刻やー!ん?遅刻か?やっぱ遅刻やー!」

■オテンキ【421kb/1,962票】
10戦7勝、今期2勝目。コント『足の怪我』。野球の練習中に怪我をしてしまった江波戸。落胆している彼の前に現れたのは、いちいち下らないボケを放り投げて来る小ボケ先生だった。最近の彼らがハマっている、ちょっと感動路線の入ったコント。ワンパターンのマンネリな展開は、そろそろ新喜劇の領域に突入しようとしているようにすら感じられる。ただ、今回は意図的に感動の時間を長めに取って、あえて小ボケ先生を泳がしてみる展開にシフトチェンジしていた。……あまり効果的に働いていなかったようだが。こういうトリオが一組くらいいてもいい……まあ、正直なところ、この路線には我が家がハマると思っていたんだけども。オチもいつものパターンだけど、あまりにベタ過ぎて笑ってしまった。久しぶりだから忘れてたーっ! 「わかんない」

■今回のオフエア
417kb:学天即
397kb:メンソールライト
309kb:ピーマンズスタンダード
289kb:巨匠
233kb:シロハタ

新人演芸大賞を受賞した学天即がまさかのオフエア。とはいえ、まだまだチャンピオン大会は狙える位置なので、なんとか勝ち上がってほしいところ。メンソールライトは7連勝がストップ。前回のオフエアも鳥取だったというのは、なにやら因縁めいたものが感じられなくも。個人的に好きなピーマンズスタンダード、なかなか勝てないなあ……。

■次回
あばれる君(1)
エリートヤンキー
オキシジェン
ザンゼンジ(2)
【初】自由気まま
タナからイケダ(1)
トップリード(2)
どんぴしゃ(1)
パーマ大佐(2)
や団(2)

次回も鳥取収録。2回連続オーバー500を叩き出している脅威の新人・ザンゼンジを筆頭に、初代『オンバト+』チャンピオン・トップリード、ピン芸の新鋭・パーマ大佐と、注目株が居並ぶ。その他のメンツも実力派揃いで、誰が勝ってもおかしくない。初出場の自由気ままは、松竹芸能所属の男女コンビ。煮物女子に続く大躍進なるか。

『オンバト+』11月30日放送感想文

■S×L517kb/3,787票】※投票2位
4戦全勝、今期3勝目。漫才『マナー』。先日、図書館に行ったら大きな声で電話をしている人を見かけたという酒井。今度見かけた時にはビシッと注意してやろうと思うので、相方の加藤にマナーの悪い人を演じてもらい、ビシッと注意するコントを始めようとするのだが。ネタの展開はこれまでと同じなのに、いちいち面白い。二人のやりとりも面白いし、時たま加藤さんが酒井さんの私生活での言動を暴露するくだりも外すことなく面白い。やっぱり今期はこのスタイルで乗り切ることが出来そうだ。しかし、終盤の展開では、酒井さんが加藤さんの私生活での言動を暴露する、逆襲を試みる場面を。成功していたかどうかはともかく、そういう変化を加えていこうという姿勢がいい。この先、どう変わっていくのか本当に楽しみなコンビです。「俺が浜ちゃん、お前が松ちゃん」

■ニッチェ【429kb/5,183票】※投票1位
10戦8勝、今期3勝目。コント『海女さん』。彼氏に浮気されてしまった近藤。彼から貰ったネックレスを衝動的に海に投げ捨ててしまうが、すぐさま仲直り。しかし、海に投げてしまったネックレスをどうしたものか……と思案に暮れている彼女の前にやってきたのは、ネックレスをつけた海女さんだった。海女さんの格好をした江上さんがとにかく強烈。ネックレスの入手ルートを追求されるたびに貪欲な感情を剥き出しにする姿は、なんともいえない迫力があった。ただ、ボケの数も展開も少なく、鑑賞後に物足りなさを感じた。正直、最近はネタの完成度という点で、以前よりも格段にパワーダウンしているように見受けられるので、ここらで一つ精進してもらいたいところ(このコントはそもそもちょっと古いネタだったけれど)。「お母さん! あれはカニです……」

■スマイル【445kb/3,451票】※投票3位
6戦5勝、今期3勝目。漫才『歌詞』。日本人の歌の中に歌詞に英語が出てくるものがあるが、日本人なら全部日本語で歌うべきだと主張するよしたか。そこで、様々な日本の歌で使われている英語を、次から次へと日本語に翻訳して歌っていく。漫才としてはかなり手堅いネタ。こういう漫才はソツなくウケるけれど、コンビとしての持ち味が出しにくくもあるように思う。実際、前回のオンエアに比べて、よしたかさんの良さがあんまり活かされていない内容だった。チャンピオン大会を視野に入れて、ネタを温存している可能性も否定できないけれど。ところで、こういうネタで取り上げられている曲が一昔前のモノばかりだと、ちょっと興醒めしてしまうのは私だけなんでしょうか? AKB48とか入れても良かったんじゃないかしらん……。「すごいたましい!」

■ボーイフレンド【413kb/2,027票】
5戦2勝、今期2勝目。漫才『インパクトのある自己紹介』。ただ自己紹介をするだけではなく、もっとインパクトのある自己紹介をしていきたいという黒沼。それを聞いて、宮川が普段から考えているカッコイイ自己紹介ラップを披露し、これを二人でやってみるのはどうだろうかと提案する。本格的なラップをネタに取り入れている時点で、ちょっと好感を抱いてしまう。こういう現代性の強いネタに弱いんですよね。ただ、ネタそのものはまだまだ発展途上。中盤、宮川さんの自己紹介ラップに黒沼さんの中華料理ラップが重ねられてしまうところが聞き取りづらくて、その後のやりとりがいまいちピンとこなかったのが、本当に勿体無かった。あそこは宮川さんが声のトーンを落として、中華料理ラップを聞き取りやすくしないと……偉そうですね。ただ、このスタイルは本当に稀少なので、丁寧にしっかりと育んでいってもらいたい。覚醒の時は遠くない! それはそうとして、楽しそうに漫才するのもいいよね。「俺も八王子だよ!」

■夜ふかしの会【381kb/2,302票】
3戦全勝、今期3勝目。コント『謝罪』。たるんでいる野球部部員に呆れて、怒鳴って練習を早々に切り上げてきた顧問の鬼頭先生。そこで3人の部員がやってきて揃って頭を下げるのだが、先生は許そうとしない。その結果、「宜しくお願いします!」「ダメだ!」「宜しくお願いします!」「ダメだ!」というやりとりが繰り返されることになり……。イチからパターンを作り上げて、そのパターンも中で笑いを創造するタイプのコント。リズムを崩せないからと水が飲めなかったりトイレに行けなかったりして、かなりバカバカしくて面白かったんだけど、ここもニッチェと同様に内容の充実感がイマイチ。設定上、どうしても冗長になってしまう時間があるのが痛いです。ただ、こういう笑いの取り方、個人的には嫌いじゃなかったり。「ばちこい!」

■今回のオフエア
377kb:阿佐ヶ谷姉妹
373kb:こぶし
373kb:チキチキジョニー
353kb:アイデンティティ
353kb:トミドコロ

今期3勝目を狙っていた阿佐ヶ谷姉妹とチキチキジョニーが揃ってオフエア。アクロバットなディナーショー、久しぶりに観たかったなあ。オープニングを仕切っていたトミドコロも、オフエアに。初オンエア以降、勝っては負け勝っては負けを繰り返していたが、これで遂に連敗を経験することに。当たれば大きいアイデンティティ、ちょっと不調気味?

■次回
オテンキ(1)
学天即(2)
巨匠(1)
ケチン・ダ・コチン(2)
ジェラードン(2)
シロハタ
スーパーマラドーナ(3)
【初】煮物女子
ピーマンズスタンダード(1)
メンソールライト(2)

次回は鳥取収録。今期初の4勝目を狙うのはスーパーマラドーナ。『THE MANZAI 2013』決勝進出を逃した悔しさをここで晴らしたい。一方、今年は新人演芸大賞を受賞、『THE MANZAI 2013』決勝進出が決まってノリノリな学天即の名も。この2組がオンエアされるのはもはや決定といっても過言ではない? 個人的に注目しているのはメンソールライト。ちょっと芸風に変化が生じている様な気が……。

『オンバト+』11月16日放送感想文

■エレファントジョン【453kb/3,128票】
16戦13勝、今期2勝目。漫才『特技がない・ピアノ教室』。これといって特技がないことが悩みだという加藤。ただ、子どもの頃にピアノを習っていて……という話をしようとするのだが、隣で相槌を打つ森枝が進行の邪魔をするので、まるで進まない。加藤の話が完全に前後篇に分かれていて、一貫性という意味では少し弱かったためなのか、森枝の相槌がいつも以上に食い込んでいる印象を受けた。個人的にエレファントジョンの漫才は、森枝が加藤の話を相槌でうっすらジャマする程度が面白いと思うので、今回はちょっと過剰に感じられた。おかげで、終盤の「キキ役」「静香にしろ」のくだりも、なんだか妙に白けてしまって……。バランスの難しさを改めて実感。「ピアノだけにそなたも?」

■うしろシティ509kb6,038票
13戦12勝、今期3勝目。コント『寿司屋』。寿司を握りながら、不良になってしまった子どもたちのことを悲観する大将。長々と愚痴をこぼすのだが、その間、ずっと寿司は握られっぱなし。すっかり温かくなってしまったそれを不安がりながらも食べてみると……美味い! 美味しい寿司を手に入れるために、大将の家庭のウェットな部分を利用しようという利己的な客の構図が、たまらなく面白かった。バナナマンからの影響は残っているんだけれど、二人ならではの味もきちんと出していたというか。良い意味でデリカシーが無いよね。「宝箱だ! これは宝箱だ!」

■じゅんいちダビッドソン【441kb/3,011票】
4戦1勝、今期初オンエア。漫談『無回転なぞかけ』。サッカー日本代表の本田圭佑が「オンバト+」のステージにやってきた。本田の特技は、ボールが全く回転しない“無回転シュート”。今回はその特技にあやかって、“無回転なぞかけ”を披露したいのだという。「本田圭佑に扮してネタを披露する」という状況が既に面白いが、ネタの内容もなかなか面白かった。本来、一見すると無関係なモノ同士を、ある言葉でもって上手く繋げることによって笑いが生まれる「なぞかけ」という手法において、あえて捻りを加えない(これを「無回転なぞかけ」と表現するセンスもいい)で、とてつもなく浅いネタにしてしまう下らなさ。ちゃんとしたネタが出来るアピールも、セオリー通りで良かった。そのスタイルも含めて、第2のダンディ坂野になりうる逸材として奮闘してもらいたいところ。いやー、ミスマッチグルメから長かったなあ……。「その心……ってゆーのは!」

■あどばるーん【441kb/2,234票】
5戦3勝、今期初オンエア。漫才『青森県のランク』。青森県出身で、南部訛りの漫才をする二人。「この喋り方でいけばいいんだ!」という小野に対して、新山は「そうは言うけどさ、青森県のランクって分かるか?」と尋ねる。すると、どうやら分かっていないようだったので、小野が青森県、新山が他の都道府県に扮して、その格差を明確にする。U字工事や赤プルの様に、地方出身者が他の都道府県に対してコンプレックスを剥き出しにするネタは過去にも存在しているが、こうしてはっきりと都道府県を擬人化して、はっきりと格差を描いているネタは、しゃべくり漫才が主流の昨今ではちょっと珍しい。設定もさることながら、ツッコミにも関わらず、やたら青森を過度に信頼している小野が面白かった。良さが出てたなあ。それはそうとして、新山の語り口がアルコ&ピースの平子っぽくなっていた気がするのは、私だけだろうか。芸能界の楽屋裏を思わせる設定も、お笑い業界をヒネた目線で笑いに昇華する彼らのスタイルを思わせて……影響を受けたのかもしれない。「野崎商店!!!」

■風藤松原【457kb/2,508票】
17戦15勝、今期3勝目。漫才『高校教師』。高校教師に憧れているという風藤。もし教師になってもちゃんと生徒に指導できるのかを確認するため、コントでその手腕を試すことに。「高校教師がダメな生徒を指導する」というオーソドックスな設定にも関わらず、ボケの質量が過剰過ぎて、そのオーソドックスさが意味を成していないというとんでもない漫才だった。松原のダウナーで吹っ飛んだボケと、さりげなく緻密な風藤のツッコミが常に鋭い。その凄さに、思わず(こんなにもセンスをギンギンに研ぎ澄ましたコンビだったっけ?)と考え込んでしまった。この番組でもそうだけど、年末のアレでの活躍にも期待。「分倍河原でホストになります」

■今回のオフエア
417kb:グランジ
373kb:ラブレターズ
361kb:シリフリ
229kb:レモンティー
205kb:ブランケット

無傷の5連勝中だったグランジ、無傷の2連勝中だったブランケットとレモンティー、前回初出場初オンエアを果たしたシリフリと、負け無しだったユニットが総崩れという大変な結果に。自身のライブDVDを1万枚売らないと事務所を解雇されてしまうというグランジの、ここでのオフエアはちょっと厳しい。せっかくのコントをアピールできるチャンスが……。

■次回
アイデンティティ(1)
阿佐ヶ谷姉妹(2)
S×L(2)
こぶし(1)
スマイル(2)
チキチキジョニー(2)
トミドコロ
ニッチェ(2)
ボーイフレンド(1)
夜ふかしの会(2)

女性コンビが3組出場するという、ちょっと珍しい回。阿佐ヶ谷姉妹やチキチキジョニーはともかくとして、ニッチェの出場は個人的にちょっと意外だ。既にそこそこテレビ露出のある彼女たちにも、チャンピオンの称号は魅力的ということなんだろうか。番組ファンとしては素直に嬉しいね。この他、前回オーバー500を叩き出して勢いづいているS×Lとスマイル、当たれば大きいアイデンティティと、けっこうなメンツが揃っていて、なかなか厳しい戦いになりそうな予感。だからこそ、チャンピオン大会とは(恐らく)全く関係無いトミドコロが、どういうことになるのかが気になるところ。空気を読まずにブッ壊せ!

『オンバト+』11月9日放送感想文

■スーパーマラドーナ501kb/3,549票】※投票2位
7戦5勝、今期3勝目。漫才『スポーツ』。見た目によらず運動音痴だという武智に、相方の田中がスポーツを趣味にしたらどうかと持ちかけ、幾つかの競技を提案する。“スポーツ”というおおまかなテーマで括った細かいコントで構成されていて、漫才というよりもショートコントに近い印象を受けた。それでも、ネタにまとまりを感じられたのは、構成がしっかりと練られていたからだろうか。漫才そのものよりも、一発一発のギャグに焦点を絞ったネタだったように思う。なかなか良いパンチラインが見られた。「超気持ちいい?」

■ツィンテル【473kb/1,941票】
10戦6勝、今期3勝目。コント『この人、男?女?どっち?』。本庁から来るというキャリア組を迎えにやってきた勢登の前に現れたのは、男か女かよく分からない倉沢という人物。会話の内容から、どうにか性別を判断しようとするのだが……。コントの設定としてはかなりオーソドックスなテーマを、かなり丁寧に描いている。男か女かはっきりしない人物を演じている倉沢の演技も絶妙で、その中性的な雰囲気をリアルに再現していた。ただ、刑事という設定が、あんまり活かされていなかったような。あえて無視した可能性も否定できないけれど、せっかくだからそこは絡めてほしかった。「チューブトップ型の防弾チョッキだ!」

■3フランシスコ【389kb/1,792票】
初出場初オンエア。漫才『手術』。3フランシスコはお笑いトリオ。メンバーの林田は漫才師として漫才コントがやりたいのだが、他の二人がまったく期待通りに動いてくれない。林田のツッコミというか場回しに多少の違和感はあったものの、残る二人のプロレス的な雰囲気がとてもリアルで面白い! プロレスに詳しくないけど、それでも引き込まれた。「お前の墓にクソぶっかけてやるよ!」もたまらなかったけど、「おい、ワナだぞ気を付けろ!」が地味に良かったな。林田がもっと漫才師としてのテクニックを身につければ、そのギャップで更に面白くなっていくのでは。要注目。「ソバット低い!」

■ケチン・ダ・コチン【449kb/3,646票】※投票1位
11戦8勝、今期2勝目。コント『いい湯だな』。温泉に浸かっている二人。その心地良さに、思わず片方が「いい湯だな~♪」と歌い始めると、もう片方がそれにコーラスを重ね、まるでセッションの様に……。ケチン・ダ・コチンが一つ上のステップに上がったと感じさせる、素晴らしいコントだった。以前の彼らは、『野球拳』『指切りげんまん』などの耳に馴染みのあるメロディに大袈裟なアレンジを加える、ギャップを売りにしたコントを演じていたが、今回はアレンジ面を大幅に強調。お馴染みのけいたまんによる澄んだボーカルとアコギサウンドに、これまでツッコミだった吉田のボイスパーカッションとラップが加わって、より壮大に、よりバカバカしい世界を繰り広げていた。途中で有名曲のパロディを盛り込んでいたのも、これからの進展を予感させる。いい方向性を見出せたんじゃないか?「いい湯だ、Ha~Ha!」

■ラバーガール【417kb/2,750票】※投票3位
14戦全勝、今期2勝目。コント『ワンダフルレース』。緑山動物園にやってきた飛永は、そこで係員の大水に「ワンダフルレース」なる催しが行われることを教えられる。果たして、そのレースの正体は。一見すると、これまでにラバーガールが演じてきたシチュエーションコントの流れを汲んだネタに見えるが、今回は「ワンダフルレース」という独自のアトラクションに焦点を絞っているため、これまでよりも彼らの濃厚な世界観を楽しめる作品になっている。大水の素っ頓狂なキャラクター、飛永の常識的な立ち位置から冷静に繰り出すツッコミも変わらず魅力的だが、今回はなんといってもワンダフルレースの矮小さに尽きる。コント後半、二人が箱の中のアリの様子を感情的に見ている姿は、広々とした生の舞台で見るときっとたまらないものがあったことだろう。その意味では、今回のネタは空間を上手く使った演劇的なコントだったといえるのかもしれない。「思ったよりアレですね。気持ち悪いですね」

■今回のオフエア
361kb:コーヒールンバ
353kb:コンパス
341kb:アルコ&ピース
341kb:ライス
297kb:ゴールドラッシュ

『キングオブコント2013』ファイナリスト、アルコ&ピースが一年ぶりのオフエア。元々、評価が安定しないコンビだが、それでもオフエアと聞くとちょっとビックリしてしまう。リベンジ狙いのライス、無念の連敗。初オンエアのコントが面白かっただけに、ここで終わってほしくない。1年以上のスパンを空けての出場だったゴールドラッシュは自身初の最下位。

■次回
あどばるーん
うしろシティ(2)
エレファントジョン(1)
グランジ(2)
じゅんいちダビッドソン
シリフリ(1)
風藤松原(2)
ブランケット(2)
ラブレターズ(1)
レモンティー(2)

次回は東京収録。今期2勝目をかけた芸人たちによる熱い戦いが予想される……って、毎回言ってるなコレ。そういう時期だからしょうがないんだけれど、どうも言い回しがパターン化していて、面白味が無いね。注目は、およそ1年2ヶ月ぶりの出場となるあどばるーん。訛りを駆使した漫才、そろそろ東京で受け入れられたいところ。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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