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『そこそこチャップリン』(2015年12月27日)

ニッチェ「踊る親友」
ロッチ「ハラオドリスク」
ブルーリバー「自転車の乗り方」
オジンオズボーン「桃太郎」
しゃもじ「ラーメン屋」

【ふきだまり芸人】
スーパーニュウニュウ
アキラ100%
サンシャイン池崎「手品」
ハリウッドザコシショウ「ハンマーカンマー」

東京03「万引きの謝罪」
ヤーレンズ「病院」
ジャングルポケット「テープカット」
ナイツ「素晴らしき師匠」
オテンキ「小ボケ先生」

【ふきだまり芸人】
うしろシティ「テンションのピークを間違えたアントニオ猪木」
マツモトクラブ「ボウリングモニカ」
ジグザグジギー「ジュースで乾杯」
お侍ちゃん「江戸時代のアントニオ猪木」

ハライチ「スープ」


「こそこそチャップリン」から勝ち上がった5組を含めた、全11組によるネタ番組。やたらと攻めたネタ選びだったニッチェと、あまりにもいつも通り過ぎてキングオブコントの記憶が宇宙の彼方へと消え去ってしまいそうだったロッチの不穏な雰囲気に最初は不安を覚えたが、以後はそれなりにまとまっていて、ちゃんと楽しめた。印象に残っているのは、いつでもどこでも確実に笑いを重ねる安定感は流石なブルーリバー、ここぞという舞台でどうして仕掛けで笑わせるタイプのネタを持ってきてしまったのか分からないしゃもじ、何年も前のネタなのに角田・豊本の技術の向上で更にバカバカしさが増しているように見えた東京03、ニッチェと同様に攻めたネタ選びだったのにそれがさも当然のことであるかのような妙な説得力に満ちていたジャングルポケット、なんだかんだでやっぱりちゃんと面白いハライチ。ハライチといえば、ああいう構成にするのであれば、ピースのネタも観たかったよなあ……という気持ちも少なからず。又吉が大忙しなのは分かるけど、たまには彼らのなんともいえないコントが観たい。
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『こそこそチャップリン』(2015年12月26日・総集編)

ブルーリバー「出待ち」(10月17日放送)
オテンキ「ものまね」(10月24日放送)
しゃもじ「プロポーズ」(11月8日放送)
オジンオズボーン「ツッコミ勝負」(10月24日放送)
ヤーレンズ「美容室」(12月12日放送)

【ふきだまりブース】
うしろシティ、プー&ムー、アンバランス、サンシャイン池崎、ヤーレンズ、ニューヨーク、マツモトクラブ、馬鹿よ貴方は、勝又、横澤夏子、シンボルタワー、ジグザグジギー、スーパーニュウニュウ、おかゆ太郎、ヴィンテージ、インポッシブル、大福

この日は総集編を放送。年末特番『そこそこチャップリン』への出演が決まっている五組の若手芸人たちが番組で披露してきたネタを放送した。

『こそこそチャップリン』第12回(2015年12月19日)

■インポッシブル22
「必殺技出ちゃったシリーズ」。一週勝ち抜き。日常的なシチュエーションにおいて、『ドラゴンボール』の登場人物である孫悟空の必殺技「かめはめ波」とピッコロの必殺技「魔貫光殺砲」の動きをしたときに、実際に技が発射されてしまった場合を表現したショートコント。ネタの構造はシンプルだが、過剰なのに妙に的確な演技の迫力で引き込まれる。それでいて、意外と構成がしっかりとしているので、流れに飽きがこない。観客が法則性を理解しきったところで、最後に「そこで技が出るのか!」なオチが出される上手さ。ああ楽し。

■サンシャイン池崎【08】
「空前絶後」。延々と続く名乗り。こちらもインポッシブルと同様、単なるバカに見えて、実はちゃんと構成を練り上げているタイプの芸人。名乗りの内容の下らなさと、名前を言いそうでなかなか言わないという手堅さの組み合わせが良い。各芸能事務所から命を狙われている、キャッシュカードの暗証番号のくだりなどは、とてつもなく面白かったのだが、結果は惨憺たることに。インポッシブルの後だったことと、オチがちょっとユルめだったことが低評価に繋がったのかもしれない。

【ふきだまりのコーナー】
うしろシティ、プー&ムー、アンバランス、シンボルタワー、ニューヨーク、マツモトクラブ、馬鹿よ貴方は、勝又、横澤夏子、大福、スーパーニュウニュウ、おかゆ太郎、ヴィンテージ。考えるときに可愛い顔になる女を披露した「横澤夏子」、この状況における立ち回りについて事務所の先輩である土田に訊ねる「ヴィンテージ」をクローズアップ。

■ジグザグジギー【09】
「お会計」。二週勝ち抜き。喫茶店のお会計を相手に押し付け合う。序盤、お会計ボードを池田の股間に押し付けるというナンセンスボケが、まったく観客にハマらなかったことが致命的。単なる下ネタと思われたのか。その後のやりとりで少し取り返していたが、超魔術の後の「何故、営業部なんかでくすぶっている!!!」というツッコミで再び無風状態に。彼らのコントは基本的に入口でちゃんと観客を引き込めないと、ちょっと取り返しが難しい……とはいえ、ここまでウケないものかと、少し驚いた。

■ヤーレンズ29
「不動産屋」。二週勝ち抜き。不動産屋のネタをする前に……。今回もネタに入る前の雑談漫才。無秩序に展開する雑談の中に「俺の知り合いのマタニティがね」「今ちょっと頭が吹き飛んだだけ」「プロのフリーター」などのワードでしっかりと観客を引き込み、最後は「思い出せない歌がある」というシンプルなボケでカチッと笑いにはめ込む。ああ、面白かった。3週勝ち抜きで年末特番への出演が決定。

次回の出演者は、アンバランス、インポッシブル(二週勝ち抜き)、ジグザグジギー(三度目の挑戦)、シンボルタワー。

『こそこそチャップリン』第11回(2015年12月12日)

■ジグザグジギー20
「転校生」。1週勝ち抜き。席替えを終えたばかりのクラスに転校生がやってきた。空いている席に入ってもらうと、とある生徒が「席順がしりとりになっている」と言い出して……。もう何度も観たことのあるジグザグジギーの勝負ネタ。計算高いつくりの中に「健勘千」などの強引なワードをねじ込むことで粗さを演出し、より観客にバカバカしさを伝えることに成功した名作である。ただ、その演出が仇となってしまったようで、今回はギリギリの合格となった。……実はトレンディエンジェルと同じタイプのコンビといえるのかも。

■ヤーレンズ26
「美容室」。1週勝ち抜き。美容室の話を始めようとするも「とっておきのネタだから」という理由から、しばらく雑談をすることに。前回と同様、ネタをやる前の雑談という前提の元、とりとめのない漫才を始めるというスタイル。前回ほどのインパクトはないけれど、内容は安定して面白い。三色ダンゴは流石にベタベタだったが、「俺も親にはよく怒られてたよ」「やっぱり?ハマってないから?」という流れと、ヒザかっくんの高低差で気分が悪くなるというボケには惹かれた。会話のやりとりが緩やかな分、ああいう大きな動きのボケは新鮮味があって楽しいよねえ。

【ふきだまりのコーナー】
うしろシティ、プー&ムー、アンバランス、相席スタート、サンシャイン池崎、マツモトクラブ、馬鹿よ貴方は、勝又、横澤夏子、大福、シンボルタワー、スーパーニュウニュウ、おかゆ太郎、ヴィンテージ。まだトークで触れたことのなかった「シンボルタワー」、あまりにも前に出てこない彼らに対して説教をするフリをしてショートコントを始めようとする「アンバランス」をクローズアップ。

■インポッシブル22
「必殺仕事人」。ありとあらゆる悪をこらしめていく“必殺仕事人”たちの仕事ぶりをショートコント形式で紹介する。一見するとムチャクチャなだけに見えるが、ちゃんと構成が練られている所が実に面白い。「ケータイ」「巨乳」と分かりやすいところから始まり、「ちょっとすいません」「ラッコのラッキー」と変則的にしていき、「引っ越しのサカイ」とそれまで笑わせどころじゃなかった仕事人の名前の部分で笑わせるという意外性のあるオチで締める。丁寧だよなあ。殺される描写も印象的。とりわけラッコのラッキーの仕事ぶりは、とても印象に残った。

■ニューヨーク【14】
「結婚式」。2週勝ち抜き。結婚式場に花嫁を奪いにやってきたのは、彼女が二週間前に訪れたバーでバイトをしているだけの全く無関係の男で……。基本的に「自分がこの世界の主人公だと勘違いしているクソ痛い男」を描くためのコントになってしまっていて、このシチュエーションである必然性をあまり感じられなかったところが致命的。もっと結婚式場が舞台になっていることに重きを置いたワードを盛り込んでいれば、より設定との親和性が高まっていただろうに(そういう場面をカットしてしまったのかもしれないが)。「今はプロのスノーボーダー目指してます」「なんで俺の結婚式で最初に泣いたんお前やねん」など、笑えるワードがあっただけに残念。あと、芸人が「だから素人審査員キライなんすよー!」って、気持ちは分からないでもないけど冗談でも印象良くないから言わない方がいいと思うぞ……。

次回の出演者は、インポッシブル(1週勝ち抜き)、サンシャイン池崎、ジグザグジギー(2週勝ち抜き)、ヤーレンズ(2週勝ち抜き)。

『こそこそチャップリン』第10回(2015年12月5日)

■ジグザグジギー21
「コント:ダイイングメッセージ」。二度目の挑戦。何者かによって刺され、間もなく命尽きようとしている先輩刑事が自らの血を使ってダイイングメッセージを残そうとする。あからまさに配置された真っ白なキャンパスがどうしても引っ掛かるが、どこまでもバカバカしい宮澤のボケと、ただただ正しい池田のシンプルなツッコミが、その印象を華麗に凌駕している。重要なところに波線を引くというボケに「見直しやすいようにしなくていいですから!」とツッコんでいたのには笑った。「ダイイングメッセージのために手首をナイフで切って血を補充しようとして絶命」という下手すればドン引きされかねないオチも、上手く流れに乗っかって、笑いに昇華していた。ミノムシのくだりはもうちょっとウケても良かった気がするが、流石に流れから逸脱し過ぎたか?

■ヤーレンズ23
「漫才:ファミレス」。ファミレスの店員の態度が悪い……という漫才を始める前に、ちょっとばかり雑談を。漫才を始める前に雑談をする、という体で主題のない漫才を始めるという構成が戦略的で良い。「漫才」ではなく「雑談」と宣言することで観ている側のハードルが少し下がるし、これから始まる漫才がどういう内容になっているのかを分かりやすく説明できている。もし、この導入が無かったら、この漫才をすんなりと受け入れることが難しくなっていたのでは。とはいえ、肝心の内容もしっかりと面白い。絶妙な言葉遊びに対するツッコミが丁度良い。とりわけ「ちょっと話を45度変えていい?」の後に、本当に45度変わった(と感じさせられる)話を始めたのには感心した。最後にファミレスのコントを入れ、ちゃんとテーマを消化していたのも良かった。ちょっと気になるところがあるとすれば、佇まいがおぎやはぎに、二人のキャラクターがラバーガールに少し似ているところだろうか(それで所属事務所がケイダッシュ)。まあ、まだまだ芸歴4年目。これから自分たちの色を出していくことだろう。楽しみだなあ。

【ふきだまりのコーナー】
うしろシティ、プー&ムー、アンバランス、相席スタート、サンシャイン池崎、マツモトクラブ、馬鹿よ貴方は、勝又、横澤夏子、インポッシブル、大福、シンボルタワー、おかゆ太郎、ヴィンテージ。堂々とショートコントを始めようとしたベテラン「アンバランス」、静かに佇んでいる「マツモトクラブ」、丁度良いブスでお馴染みの山﨑ケイが所属する「相席スタート」がクローズアップ。

■スーパーニュウニュウ【09】
「コント:放課後の秘め事」。放課後の教室で好きな女子のリコーダーを吹いていると、何者かの足音が聞こえてきたのでロッカーの中に隠れると、三日前に赴任してきたばかりの教師がやってきて……。ベーシックな変態を更にキョーレツな変態が乗り越えてくるナンセンスコント。構成はシンプルだが中身はかなり大雑把で、それ故の荒唐無稽さがたまらなく面白かった。大将のキレがある動きと喋りがとても良い。ムチャクチャな世界をシンプルに処理している。惜しむらくは、ふるやいなや演じる新任教師のリコーダーで快感を得る方法が、今一つピンとこなかった点。いや、顔にリコーダーを当ててコーフンしている姿から、一部で話題の“男根のメタファー”的なモノを感じなくも……イヤイヤイヤ。

■ニューヨーク28
「漫才:不良高校生」。新任教師が学校で煙草を吸っているヤンキーを更生させるコントをやろうとするも、嶋佐演じるヤンキーがどれもこれも特殊過ぎる。前回は単なるモノマネの羅列みたいな漫才をやっていた彼ら。今回もモノマネ重視の漫才だが、前回よりも着眼点に独自のセンスを取り込んでいるため、ちゃんとニューヨークらしい漫才になっている。窪塚洋介風のクレイジーなヤンキーもさることながら、市原隼人風のアツいヤンキーには笑ったなあ……。最終的に「演技にクセがある役者」を皮肉っているような底意地の悪さが垣間見えたのも良かった。

次回の出演者は、インポッシブル、ジグザグジギー(1週勝ち抜き)、ニューヨーク(2週勝ち抜き)、ヤーレンズ(1週勝ち抜き)。

『こそこそチャップリン』第9回(2015年11月28日)

■ニューヨーク25
「漫才:友達を空港に行かす」。芸人としてもっと演技力を上げるために、「密かに好意を抱いていた女性が海外へ飛び立つというのに、その思いを伝えようともせずにウジウジ悩んでいる友人にブチギレて空港に行かせる」というシチュエーションを二人で演じる。アメリカ人風、ヤンキー風、オタク風、駅で遭遇するヤバいおじさん風と様々なバリエーションでキレる手数の多さが魅力。どれも的確に演じられていて面白かったのだが、漫才として見ると、器用さばかりが目立ち過ぎていたような気も。この道の先にいるのがテンダラーなのだろうが。とはいえ、これらのキレパターン全てを凝縮したボケと、それに対する「急にベストアルバム出すな!」というツッコミは見事。

■うしろシティ【10】
「コント:記憶喪失」。交通事故で記憶を失った青年の前に現れたのは、彼が所属しているバンドのメンバー。ボーカル担当だという男の話によると、どうやら記憶を失う前の彼はかなりダサいバンドで活動していたらしく……。漫画やドラマにありがちな「記憶を失う前の自分に驚く」設定に、彼らが得意とする“センスの有無”の要素を盛り込んだコント。基本的には「次々と知らされるバンドの強烈なダサさにドン引きする」やりとりが続くが、そこに「バンドの方針を決めたのはリーダーである記憶を失う前の自分」という設定が重ねられることで、無責任に突き離せない状態になっている点が効果的に働いている。特に笑ったのは「ドクロのステッキ」のくだり。バンドメンバーにすら、そういう設定を……。大笑いするほどではないが無難な内容だったので、この結果は意外。まあ、オチが無理矢理だったので、そこに引っ掛かった人がいたのかもしれないが。とはいえ、澤部や土田のリアクションから察するに、やはり驚くべき結果だったのだろう。何が理由だったんだろうか……。

【ふきだまりのコーナー】
ジグザグジギー、アンバランス、相席スタート、サンシャイン池崎、大福、マツモトクラブ、馬鹿よ貴方は、勝又、横澤夏子、インポッシブル、シンボルタワー、ヤーレンズ、スーパーニュウニュウ、おかゆ太郎、ヴィンテージ。楽屋に置いていたフリップに落書きされていた「馬鹿よ貴方は」、その落書きをした張本人の「ヴィンテージ」、そんな地獄のやりとりに参加しなかった「スーパーニュウニュウ」がクローズアップ。

■プー&ムー【17】
「漫才:じゅげむ」。記憶力が良いというおさむが古典落語の『じゅげむ』をスラスラと言っている横で、おたこぷーがジャマしたり野球拳をしたり……。センターマイクを挟むことで漫才の体を成してはいるが、実際にやっているのは、真面目に何かしらかの話をしているおさむの横でおたこぷーがフザケているだけで、なんだかM-1敗者復活戦でやっていた鬼ヶ島の漫才を思い出した(おおかわらと和田が漫才をしている横で、野田が「二人の漫才を聴いてあげてー!!!」と絶叫しながら自由に動き回る……という漫才だった)。おたこぷーの意味不明な動きと言葉を用いたギャグの数々は、そのキレの良さもあって否が応でも笑わずにはいられない。ただ、対するおさむの喋りが、おたこぷーのムチャクチャさを支えられるほど強固ではなく、とはいえおたこぷーを引き立てるために後ろへ下がるでもなく……結果として中途半端におたこぷーの足を引っ張ってしまっている。何回「おたこぷー」って書いているんだ私は。このクセの強さを上手く抑えつけられる枠が必要なのかもしれない。ネタの後には、おさむの娘(8歳)からの手紙を公開。が、頑張れよーっ!

■永野【失格】
1週勝ち抜き。本来なら今回も出場する予定だったが、前回の放送で勝ち抜けるとは思っていなかったマネージャーが先に営業の仕事を入れてしまっていたため、現場に来ることが出来ず。話し合いの結果、失格となった(ちなみに、ゆんぼだんぷと尼崎での営業だったらしい)。仕方がないので土田がくじ引き、馬鹿よ貴方はが急遽ネタを披露することに。

■馬鹿よ貴方は【14】
「漫才:薬局」。薬屋の店員と客の漫才コント。「(普通に喋っているところに)急に歌うなよ」「強盗だ。動くな。金を出す」「気軽にフライパンと呼んでね」などなど、斜め上の方向から飛び込んでくる平井のボケがとにかくスリリングでたまらない。なのに、ボケているとは思えないほどに、低いトーンのしゃべりなのが、またたまらない。しかし、構成を見てみると、ちゃんと「薬局」という設定を大事にした漫才コントになっているから、油断ならない。後半、お金に固執するような流れを作ったところで、一万円預かって四万円を返すというトリッキーなボケで返す流れも上手かった。こちらも点数が低すぎるように感じたが、ニコ動のコメントに「かなり罵倒するところがカットされていた」「だから客が引いたのか?」というものがあって、なるほどなあと。

次回の出演者は、ジグザグジギー(二度目の挑戦)、スーパーニュウニュウ(二度目の挑戦)、ニューヨーク(1週勝ち抜き)、ヤーレンズ。

『こそこそチャップリン』第8回(2015年11月21日)

■ハリウッドザコシショウ【05】
「古畑漫談」。古畑任三郎を彷彿とさせる衣装に身を包んだザコシショウが、「ハンマーカンマー」などの奇声を上げながら“かめはめ波”を出そうとする。前回と同様、奇妙な言動を繰り広げた後、「ウケようと思った」と意図を説明することで緊張と緩和を生み出すスタイル。このネタは以前に『あらびき団』で観た記憶があるが、当時はしつこさと振り切れた姿が笑いになっていたと思うので、良くも悪くも安牌を取りに行ってしまった感。

■永野21
「TSUTAYAのテーマソング/サイレントコント「ヤンキー少年が親友の死をきっかけに東大に合格するまで」」。お馴染みの勝手に作ってきたオリジナル曲を披露した後で、サイレントコントを披露する流れ。以前にも書いたと思うが、先に手堅い手法の笑いで客の心を掴んでから本来の自身のスタイルを見せる構成に、芸歴の長さをしみじみと感じさせられる。前半はシンプルに、丁寧なフリを無視して極端にアホな内容のことを歌うギャップの笑い。後半は感動ドラマにありがちなストーリーをそのまま演じることで生まれる強引さ(特に「親友の死」から「東大合格を目指して猛勉強」)の笑いと、それらしく流れるBGMの正体が『ギンギラギンにさりげなく』だったことが発覚するギャップの笑いを合わせたもの。動きメインなので、ナマで見ているとまた印象は違ってくるかもしれない。ネタ後のトークで「芸術家肌が残っている」と告白していたのには笑った。

【ふきだまりのコーナー】
インポッシブル、サンシャイン池崎、横澤夏子、アキラ100%、スーパーニュウニュウ、とにかく明るい安村、ニューヨーク、5GAP、ピスタチオ、プー&ムー、マツモトクラブ、お侍ちゃん、うしろシティ。ピスタチオ、一回目から出ているのに選ばれていないプー&ムーにクローズアップ。

■三四郎【09】
「漫才:年とっても漫才してたい」。老人になっても漫才をしていたいという小宮の滑舌が悪すぎて、相方の相田に話がまったく通じていない。三四郎の漫才としては分かりやすいテーマを選んでいるが、それ故に物足りなさが生じている気もする。彼らの漫才の本来の魅力は、特殊なテーマの元に繰り広げられる漫才によってもみくちゃにされる小宮と、その姿をせせら笑う相田のやりとりにあると思うので、下手に分かりやすくない方が良いのではないか。とはいえ、小宮の高い語彙能力は相変わらずで、「囚人のように戻ってくるな!」「導かれる側やるなオイ!」「死んでる人と同じ固さだ!」など、どうかしているワードセンスは実に素晴らしかった。こういう部分を臆せずに出していった方が良いんじゃないか。……しかし、あれだけ客にウケていたのに、この結果というのは意外だ。

■新宿カウボーイ【01】
「漫才:うそ」。嘘をつく人が嫌いだという石沢に対して、かねきよが「私が嘘をつくと顔に出る」と言い始め……。前回のオンエアに比べて、だいぶ内容がシンプルで分かりやすくなったように思う。それでいて、かねきよの鬱陶しさとバカバカしさがちゃんと表現されていて、漫才のクオリティは間違いなく上がっていた……筈なのだが、どうしてこの結果になってしまったのか。途中、二人が顔芸に走ってしまうカオスな流れを、受け入れられない人が多かったのだろうか。それにしても、ここまで受け入れられないというのは、なんとも不思議だ。いや、審査員が30人だけで、そのうち29人が否定するという流れは有り得ないことではないか……。

次回の出演者は、うしろシティ、永野(1週勝ち抜き)、ニューヨーク、プー&ムー。

『こそこそチャップリン』第7回(2015年11月14日)

■横澤夏子【17】
「結婚式の余興」。結婚式の余興として、新婦の友人一同でモーニング娘。の名曲『ハッピーサマーウェディング』を歌うので、皆で集まって練習を始める。『そこそこチャップリン』初代優勝者。仲間内の練習ならではの真剣みに欠けるやり取りを描いたコントだが、元となっているモーニング娘。のパフォーマンスを知らないと伝わってこない場面があり(とりわけ「アチョー!」に恥ずかしがるところは特に厳しかった。あれは舞台を横に飛ばないと観客もイメージし辛いだろう)、その度に放置されているような気分にさせられた。いっそ、実際に曲を流せば良かったのかもしれないが……それだと繋がらないところもあるのだろう。ところで、芸風がどんどん柳原可奈子に寄っていっていないか。

■ハリウッドザコシショウ【07】
「ものまね大連発」。ものまねが2兆あるというザコシショウが、様々なものまねを連発する。元ネタにはまったく似ていないものまねが、一瞬だけ見せる元ネタとの合致で「あ、完全にムチャクチャをやっているわけではないんだ」と気付かされることで覚える安堵感が笑いに繋がっている。桂枝雀が言うところの「緊張と緩和」である。……ザコシショウの感想に枝雀を持ち出すと、なんだか妙な罪悪感を覚えてしまう。それもこれもザコシショウが悪い。まったく、これだからシュールは。とはいえ、野々村元議員の耳に手をあてるくだりの強引さはかなり好き。

【ふきだまりのコーナー】
インポッシブル、新宿カウボーイ、マツモトクラブ、うしろシティ、スーパーニュウニュウ、とにかく明るい安村、永野、ニューヨーク、ピスタチオ、プー&ムー、お侍ちゃん、サンシャイン池崎、三四郎。「キングオブコント敗れたて」のうしろシティ、「ちゃんとコント出来る人で行きたいと思っていますんで」という土田のコメントにガッツポーズを決めていたとにかく明るい安村、ニコルが「やっぱり見たい!」と言っているのにうっかり気を抜いていた永野をクローズアップ。

■5GAP【10】
「コント:迷子センター」。クセの強いビジュアルの係員が、ちゃんと迷子を探してくれない。とてもベーシックなシチュエーションコント。ドリフターズのコントをそのまま演じているような安定感と古臭さを感じさせられた。ドリフターズのコントなら、昭和の笑いとしての懐かしさという点も含めて楽しめるのだが、現代の深夜番組で見ると、ちょっと厳しい。というか、その辺のことを理解した上で、『爆笑レッドカーペット』ではホワイト赤マンみたいなトリッキーなキャラクターを演じていたのだと思っていたのだが。藤田ニコルの「普通。ネタとしては多分ちゃんとしてるんですけど、なんかピンとこない」というコメントが的確。ただ、スキンヘッドとチャイム用の鉄琴に使うバチを「太陽と月」と表現していたのには笑った。

■アキラ100%【18】
「丸腰刑事 時限爆弾編」。全裸にお盆という姿で街の平和を守っている丸腰刑事の元に、時限爆弾を仕掛けたという謎の電話が……。前回の挑戦から時間が経過していたからなのか、それとも細かいところに新しい要素を盛っていたからなのか、妙に新鮮に笑うことが出来た。とはいえ、何処が面白かったのかと聞かれても、上手く返答は出来ない。その全てをひっくるめた茶番が面白いのかもしれない。ところで終盤、完全に客席しか映さない場面が見られたが、もしかしてポロリしたのだろうか。前後の動きから察するに、カバンが浮いているように見えるパントマイムを披露したのだと思うのだが……。

次回の出演者は、三四郎、新宿カウボーイ(二度目の挑戦)、永野(二度目の挑戦)、ハリウッドザコシショウ(二度目の挑戦)。次回もクセが強い。

『こそこそチャップリン』第6回(2015年11月8日)

■オテンキ28
「コント:タクシー」。2週勝ち抜き。東京からやってきたサラリーマンが乗ったタクシーの運転手はやたらと小ボケるおじさんで……。ひたすらに小ボケを押し続けるスタイルで勝ち残ってきた彼らが、ここにきて人情の染みた深みのあるコントを準備してきたことに、本気を感じた。とはいえ、ちょっと切ない気持ちになるシーンが、ちゃんと観客に受け入れられるのかは不安ではあったのだが、蓋を開けると正しく評価されたので一安心。ボケだけを抽出してみると、のりの「昨日の今日なんで」に対してGOが「いよいよ明日なんで」と重ねるところが秀逸。これまでの放送をチェックしていた人なら笑わずにはいられないだろう。3週勝ち抜きで年末特番への出演が決定。

■スーパーニュウニュウ【07】
「コント:親友の説得」。初見。別れた元カレがアメリカへと旅立つ日、親友の男がバイト中の女性の元へと説得に。とてつもなくオーソドックスなシチュエーションだが、男女の立場が逆になっているところがちょっと新鮮だった(まあ、演者が女性なのだから、当然といえば当然なのだが)。コント自体は小道具を駆使したサディスティックなもの。二人の間に入っている男がどんどんヒドい目に合っていく姿は笑えるのだが、もっと展開が欲しかった。お盆が割れて、服がビリビリに引き裂かれて……だけだと、どうも物足りない。あと、このコントの最初のツッコミのところは、もっとシンプルでいいのではないかと思う。強引に言い切ろうとして、何と言っているのかが伝わりにくい。「シンプルに叩くのは良くないよ!」って言っていたのだろうか。未だに分からない。終盤の「袖返して!」は面白かった。

【ふきだまりのコーナー】
インポッシブル、サンシャイン池崎、アキラ100%、三四郎、永野、ニューヨーク、プー&ムー、ハリウッドザコシショウ、とにかく明るい安村、5GAP、ピスタチオ、マツモトクラブ、横澤夏子、うしろシティ、お侍ちゃん。「完璧に著しく売れ賭けている」三四郎と「大きな鉈みたいなのを持っている澤部の同期」サンシャイン池崎をクローズアップ。

■新宿カウボーイ【08】
「漫才:おすし」。石沢がおすしの話を続け、その隣でかねきよがボケまくる。番組内でゲストの藤田ニコルが彼らのネタについて「一個一個のボケは面白かったけど、早すぎて頭がついていかなかった」と評していたが、まさにそういう状態になっていたと思う。回転についてかねきよが間違え続けるくだりや、かねきよの実家のお寿司屋のくだりなどは本当に面白かったのに、何と言っているのかが伝わってこないところが多く、面白さが固まってぶつかってこない。特に、石沢が一人でおすしの話を始めるくだりでかねきよは何をやると言ったのかがまったく聞こえず、ただ自由に動き回っている姿を一方的に見せつけられているような気持ちになった。まあ、ここに関しては、先週までオジンオズボーンが奮闘していたことも幾らか影響しているのかもしれない。ところで、オチがカットされていたようなのだが、何をやったのだろうか。……何もやらなかったのだろうか。

■しゃもじ25
「コント:プロポーズ」。2週勝ち抜き。噴水の前で恋人と待ち合わせている男が、彼女が来るまでの時間を使ってプロポーズの練習をしていると、横で鳩に餌をあげていたホームレス風の男がそれを盗み聞きしていて、その内容に改良を加えていく。ネタのテーマは1週目に披露した『バーテンダー』とはほぼ同じなのだが、男に助言を与える人物がより男と無関係な存在になっていることで生じている両者の距離の差が、また少し違った味わいを生み出している。助言を与える動機がより純粋化しているとでもいうのだろうか。今回も笑いどころをきちんと用意していて、とりわけ「素敵なウソだ……」とロマンティックに呟いたのには笑った。オチはちょっとふわっとしたが、それまでしっかりとネタで魅せているので満足感で満ち足りている。3週勝ち抜きで年末特番への出演が決定。

次回の出演者は、アキラ100%(二度目の挑戦)、ハリウッドザコシショウ、5GAP、横澤夏子(『そこそこチャップリン』前回チャンピオン)。

『こそこそチャップリン』第5回(2015年10月31日)

■オテンキ24
「コント:小ボケ先生」。1週勝ち抜き。お馴染み、ありとあらゆる場面で小ボケまくる先生のコントである。今回の舞台は朝礼。休んでいる英語の先生の代わりの先生を紹介するまでの流れを、ひたすら小ボケながら展開していた。正直、コントそのものの面白味は薄く、小ボケの質量で押し切った印象。元来、そういうスタイルなので問題は無いのだが、今回は一本のコントに対する小ボケの量が明らかに多かった。「涙とおならが止まらない」はかなり強引に入れてきたな。前回、ギリギリでの合格だったので、ちょっと過剰にボケを詰め込んできたのだろう。結果、そこまで点数は大きく変わっていないが。

■お侍ちゃん【16】
「ニュースEDO」。1週勝ち抜き。江戸時代のニュースを某ニュース番組風に。あのオープニング曲をまんま取り入れていたのには笑った。タイトルで少しネタバレしているが、とはいえ下らなくて面白かった。肝心のネタは短くて物足りない。特に序盤、もっとじっくり時間をかけていれば、「開国」のくだりでより大きな笑いを生み出すことが出来たのでは。なんとも惜しい。とはいえ、「伊能忠敬の歩こう日本」「米の値動き」「新撰組に入隊したものの……」など、一つ一つのボケのクオリティは相変わらず高い。その豊富なボキャブラリーを楽しませてくれる秀逸な構成を定期的に生み出せるようになれば、とんでもないことになるのではないかと思う。期待を寄せたい。

【ふきだまりのコーナー】
メンバーが入れ替わり。インポッシブル、サンシャイン池崎、新宿カウボーイ、アキラ100%、三四郎、ニューヨーク、ハリウッドザコシショウ、とにかく明るい安村、5GAP、永野、スーパーニュウニュウ、マツモトクラブ、プー&ムー、横澤夏子、ピスタチオ。アルコ&ピースは最後までイジられなかったな……。ゲストの藤田ニコルが気になっている永野をクローズアップ。「今日のためにビゲンで染めてきました!」

■しゃもじ28
「コント:良薬口に苦し」。1週勝ち抜き。バス停でバスを待っている二人。頭痛が止まらないという友人のために、彼が取り出したのは怪しげな秘伝の薬で……。スキマ産業的に独自の芸風を切り開いている芸人が多い昨今のお笑い業界において、ここまでベーシックなコントが見られたことに少なからず感動してしまった。とにかく下らない。“秘伝の薬”という自由度の高い設定をどんどん膨らませていったところで「早くしないとビンが溶けるぜ?」が入ってくるタイミングの素晴らしさよ。薬を飲んでからの展開も魅力的だ。大体、予想通りの結果になっているのに、演技とボキャブラリーでしっかりと笑わせてくれる。「押すな押すな!」があんなに笑えるとは。さらりとぶち込んだ「YAH YAH YAH」は観客に伝わっていなかったが、面白かった。

■オジンオズボーン25
「漫才:特技」。2週勝ち抜き。篠宮の新しい特技「口をまったく動かさずに歌うことが出来るようになった」を披露する。非情に丁寧な構成の漫才である。まず篠宮が普通に特技を披露する。続いて失敗パターンを二段階で見せて、観客に失敗の法則を理解させる。で、その次でもやっぱり失敗するのだが、今度は歌詞を替えて失敗を誤魔化そうとする。そうして出来上がった下地を元に、終盤の大きな笑いを生み出していく。個人的には『パーマン』で一度スカしたのが良かったなあ。いやはや、お見事。3週勝ち抜きで年末特番への出演が決定。

次回の出演者は、オテンキ(2週勝ち抜き)、しゃもじ(2週勝ち抜き)、新宿カウボーイ、スーパーニュウニュウ。

『こそこそチャップリン』第4回(2015年10月24日)

■お侍ちゃん27
「侍RADIO」。江戸時代に放送されていた「お侍ちゃんの侍RADIO」特別公開放送の模様を描いた一人コント。ラジオあるあるに江戸時代的な要素を存分に盛り込んだネタになっており、大きな笑いにはなりにくいが、その凝ったディティールでじわりじわりとコント世界に引き込んでいく。「糸電話」「矢文」「幕府の上役」などのワードチョイスもさることながら、途中で交通情報を挟み込む構成が上手い。「通行手形はあらかじめ風呂敷から出して……」のリアリティには唸った。ただ、先日の『アルコ&ピースのオールナイトニッポン0』で披露していたバージョンの方が、面白かった気も……そちらは次回に期待。

■オテンキ22
「コント:ものまね」。素人ものまね大会に出場した斉藤くんが“マンデーGO”という誰だか分からない人物のものまねを披露していると、後ろからご本人が登場し……。実在しないモノを実在しているかのように描いているコント。割とセンスが問われる設定だが、オテンキはそんなことなどお構いなしに、半ば強引にコメディ感溢れる笑いへと昇華していく。オテンキのコントといえばのりの小ボケが印象的だが、今回はご本人を演じているGOの堂々たる佇まいがとても面白かった。ちゃんと、のりのものまねよりも動きにキレがあるのが良い。

【ふきだまりのコーナー】
サンシャイン池崎、ふとっちょ☆カウボーイをクローズアップ。

■オジンオズボーン29
「漫才:ツッコミ勝負」。1週勝ち抜き。高松よりもツッコミが上手いという篠宮が、「何もないところでもツッコミを入れられてこそ本当に上手いツッコミ」という持論の元、ツッコミ勝負を繰り広げる。篠宮がテキトーな芸風になる前からやっていたネタなので、幾つか違和感が生じている場面も見られたが、面白さは変わらず。お経を唱えている高松の動きで遊んでいる篠宮の姿が、なんとも懐かしかった。ただ、こういう場面で昔の鉄板ネタを持ってくる守りの姿勢に、ちょっとだけ不安も。ところで、高松が篠宮に頭を叩かれて髪を散らしたときに、「ハゲ、ハゲ……」って言ったの誰だ。

■しゃもじ28
「コント:バーテンダー」。大人向けのバーにやってきた男が、この後のコンパで話そうと思っているエピソードトークをバーテンダーに話していると、その内容をより面白くするアドバイスを受けて……。一見すると面白くない話を面白くするためにはどうすればいいかが分かりやすく解説された、批評性の高いコント。無論、コントなので、そこはしっかりと仕込まれているわけだが、それを忘れさせるほどに鮮やかな添削ぶりを見せていて、とても面白かった。後半では、構成だけに留まらず相手への話し方にまで指導が入って、しかもそれが的確で、ただただ感動してしまった。それでいて、注文したドライマティーニがなかなか出てこなかったことに、ちゃんとツッコミを入れる笑いの抜かりの無さ。マセキ芸能社の奥深さに改めて感心。

次回の出演者は、お侍ちゃん(1週勝ち抜き)、オジンオズボーン(2週勝ち抜き)、オテンキ(1週勝ち抜き)、しゃもじ(1週勝ち抜き)。四組全員が勝ち残りのため、次回はふきだまりブースからの出場は無し。この結果に、サンシャイン池崎、芝大輔(モグライダー)、ハリウッドザコシショウ、紺野ぶるま、平子祐希(アルコ&ピース)、カズレーザー(メイプル超合金)、岩井勇気(ハライチ)が不貞腐れる。また、まだイジられていない芸人として、最後の最後にピース綾部の事務所の大先輩・プー&ムー(芸歴23年)に触れる。

『こそこそチャップリン』第3回(2015年10月17日)

■オジンオズボーン24
「漫才:焼き鳥」。焼き鳥について話そうとする高松の隣で、テキトーな相槌を打って話を茶化す篠宮。コンビの関係性やネタのパターンが分かってしまっている今、彼らの漫才をちゃんと楽しむことが出来るのか少しだけ不安だったのだが、まったくの杞憂だった。まあ、しっかりと面白い。ちゃんとしたボケとクオリティの低い冗談のバランスが絶妙で、技術力を感じさせないところに中堅としてのポテンシャルをしみじみと。茄子に関する替え歌を連発するくだりからの居酒屋を経て「あー茄子休みー♪」は、その上手さに思わず唸った。次回も期待できそうだ。

■ジグザグジギー【16】
「コント:芝居の稽古」1週勝ち抜き。監督がチンピラ役の宮沢に捨て台詞の「覚えとけよーっ!」を演技指導する。冒頭、宮沢の演技の極端な出来てなさが起爆剤としては弱く、ちょっと掴み損ねた感。とはいえ、それからの展開はたまらなく面白かった。ひょこひょこと跳ねながら後方へと撤退する宮沢のコミカルぶり。そしてクールポコ。へのバカ展開。とても面白かったけれど、こういう自らの芸風が色濃く反映されていないタイプのネタは、もうちょっと後に取っておいても良かったような気もする。評価はちょっと低めに感じた。動きと言い方で見せる笑いが軽く見られたのだろうか。

【ふきだまりのコーナー】
しゃもじをクローズアップ。また、ハライチとしての出演をアピールし続けている、岩井の姿も。

■アキラ100%【19】
「丸腰刑事のトレーニング」1週勝ち抜き。股間にお盆を当てた状態でボクサー風のトレーニングを行う。前回のコントからストーリー性を消し、動きによるパフォーマンスで勝負に出た一本。ただ、動きのパターンが完全に使い回しの状態になってしまっていて、些か盛り上がりに欠けた。ひょっとしたら、前回の放送で全力を出し切ってしまったのかもしれない。結果は1チャップリン足らず。こういう風体の芸人が結果に動揺している姿はシンプルに面白い。

■ブルーリバー29
「漫才:出待ち」2週勝ち抜き。ライブ終わりで女性ファンに出待ちされている漫才コント。過去二回の挑戦で見せていたマニアックなデータのような小細工に頼らず、直球勝負の漫才コントで臨んだ一本。こういうのでいいんだよ、こういうので。単体では少し弱いボケを、ボケを過度に引っ張る(ツッコミを溜める)ことで笑いを増幅させていたのがポイント。淀みないツッコミでスパッと処理できるからこそ出来る技術である。前半に出た「養成所で教わっとらんよ」という言い回しも良かった。ほのかにお笑い養成所をバカにしているニュアンスが……。やや終盤の畳み掛けに物足りなさを覚えたが、十二分の出来であった。いやー、面白かった。3週勝ち抜きで年末特番への出演が決定。

次回の出演者は、お侍ちゃん、オジンオズボーン(1週勝ち抜き)、オテンキ、しゃもじ。ウッチャンはお侍ちゃんがお気に入り、らしい。

『こそこそチャップリン』第2回(2015年10月10日)

■ジグザグジギー29
「コント:臨時教師」。臨時教師の池田が席順に出欠を取っていくコント。ジグザグジギーといえば、かつては同じパターンのボケを何度も何度も何度も何度も繰り返していくしつこさの笑いを売りにしていたが、どうやら最近は出欠ネタのコンビになってしまっているらしい。以前に目にした出欠ネタは席順が不思議な法則を生み出していることが発覚する手法を取っていたが、今回はシンプルに名字の読み違いをテーマにしたコントを披露。しっかりと練られた構成とバカバカしさ重視の強引な難読ぶりがたまらなかった。

■アキラ100%21
「丸腰刑事」。股間をお盆で隠している刑事の活躍を描いた一人コント。宴会芸の定番である「股間を隠しながら踊る」パフォーマンスを一人コントに用いているだけのコント。それだけなのに笑ってしまうのは、その極端なバカバカしさのためだろうか。とはいえ、ちゃんと作り込まれている。股間を隠しているお盆を車のハンドルに見立てたり、『踊る大捜査線』のテーマに合わせてお盆から一瞬だけ両手を放したり。こういう飽きさせない小ネタがあるからこそ、飽きることなくちゃんと最後まで笑っていられる。……それにしても、下らないことを思いついたもんだなあ……(笑)

■ブルーリバー25
「漫才:部活辞める」1週勝ち抜き。野球部を辞めようとしている部員を説得する。前回と同様、ベーシックな漫才コントで勝負。部員の名前を間違えたり、辞める理由を遮って自分の気持ちを語ってしまったり、かなりベタなボケが居並ぶ。とはいえ、そこから更に新しいボケが引き出されているので、さほど物足りなさは感じない。「プロ野球選手だったらエースナンバー」にはちょっと笑った。前回にも見られたデータを披露するくだりも、その後の展開にしっかりと貢献していて好印象。前回よりも良いモノをきちんと持ってくるあたり、テクニシャンだよな。

■モグライダー【12】
「漫才:こだわりカレー」。初見のコンビ。天然が炸裂しているボケ担当・ともしげがこだわりカレーのレシピを披露する。ともしげのボケはなかなか面白い。くちゃくちゃでまとまりがないようでいて、ちゃんと引っ掛かるボケを投げ込んでいる。「火を沸騰させますね」という言い回しの絶妙さ。ただ、ツッコミの芝が、ともしげを上手くコントロール出来ていない。ともしげのくちゃくちゃな喋りに乗せられて、一緒にくちゃくちゃになったツッコミを入れてしまっている。そこに新しさを見出そうとしているのかもしれないが、現時点では分かり辛さの方が勝ってしまっている。今後の進化に期待したいところ。

次回の出演者は、ジグザグジギー(1週勝ち抜き)、アキラ100%(1週勝ち抜き)、ブルーリバー(2週勝ち抜き)、オジンオズボーン(抽選)。

『こそこそチャップリン』第1回(2015年10月3日)

■ゴンゾー【17】
「タンバリン芸」。レベッカの代表曲『フレンズ』のメロディに載せて、タンバリンパフォーマンスを展開する。『爆笑レッドカーペット』に出演していた頃と変わらず、無言でタンバリンを鳴らし続けているだけなのに、しっかりと笑いを取る技術力の高さは相変わらず。いや、当時よりも、幾分かは上手くなっていたか。無言を貫く姿勢にも好感が抱ける……が、先日どっかのバラエティで喋っちゃったらしい。だ、大丈夫なのか。

■永野【07】
「ゴッホとピカソに捧げる曲・呼吸の歌・天狗100人と喧嘩する人」。これまで永野が演じてきたネタをギュギュッと凝縮したベスト盤のような構成。久しぶりに独特なシチュエーションのショートコントが観られたのは嬉しかった。ただ、何も知らない人には、全体が散漫に見えてしまったのではないかと。それにしても、彼が登場したときの観客の盛り上がりには、ちょっと驚いた。コマーシャルに出演して、そこそこ人気が出てきているという話は耳にしていたが、ここまでウェルカムな状況になっていたとは。注目を集めている今なら、かつてのハイセンスなショートコントスタイルに戻ってみるのも手なのではないか……と思ってしまうのは、きっとお笑いファンの偏った見方なのだろう。

■ブルーリバー【20】※1週勝ち抜き
「漫才:同窓会」。相変わらず漫才師としては安定している印象。ただ、その安定感が故に、突き抜けるきっかけを見出せていないような。今回のネタでは、かつての同級生と再会したときの会話に、桑田真澄(PL学園)に固執したボケを盛り込み意図的に視聴層を絞ることで、それを個性にしようとしていたように感じられたが、既出のデータをなぞっているだけのようにも見えた。やや情感的な表現になってしまうが、ボケが漫才の血肉になっていないとでもいうのだろうか。結成8年目を迎え、色んなことに迷う時期だろう。なんとか切り抜けてほしい。

■ゆんぼだんぷ【18】
「風流な音色(鏡の様な水面に雨の滴が一滴落ちる音・1947年アメリカの上空に突如飛来したUFOが飛行する音)」。自らの肉体を駆使して、様々な擬音を生み出すコンビ。『みなおか』の企画で注目を集め、色々な番組でこのスタイルのパフォーマンスを披露している。それ自体は悪いことではないが、UFOのくだりで早くもネタ切れが起きているのではないかと少し心配になった。風流な音を幾つか披露した後でのスカシとしてなら笑えるが、二本しかないネタのうちの一つとしては明らかにチョイスミス。せめて三本、そのオチとして披露した方が良かった。

次回の出演者は、アキラ100%(おのののか推薦)、ジグザグジギー、ブルーリーバー(1週勝ち抜き)、モグライダー。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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