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「笑神降臨2011」最終回:ダチョウ倶楽部

そんなこんなでとうとう今シーズンの最終回を迎えたネタ番組「笑神降臨」。その大トリを飾るのは、リアクション芸で知られるトリオ・ダチョウ倶楽部。正直、ネタ芸人としてのイメージは薄く、はっきり言ってしまうと、そんなに面白くない疑惑もある彼らだが、果たして「笑神降臨」のステージでどんなネタを見せてくれるのか?

■コント「ゲームセンターみたいな靴屋さん」
■コント「プロレス」
■コント「天ぷら 肥後屋」
■コント「楽しい日本語 JAPON」
 ◆反省会


番組開始早々にスベッてしまう醜態を晒してしまうも、なんだかんだで安定したコントを披露していたダチョウ倶楽部。彼らの代表作ともいえる「ゲームセンターみたいな靴屋さん」は寺門と肥後のコンビネーションが光る楽しいネタだったし(寺門のリアルな馬演技に大笑い!)、下らなさをテンポでぐいぐい見せていく「プロレス」も秀作。「天ぷら 肥後屋」はちょっとネタが下品だったけれど、それでも思っていたより満足できる内容だった。やっぱり芸歴の長さは伊達じゃない。

中でも個人的に面白かったのが、最後のコント「楽しい日本語 JAPON」。NHKの語学番組を思わせる映像に始まり、日本語の色んな「何」について考えてみるコントだ。お馴染みのギャグと下らないボケで埋め尽くされてきたイメージの強いダチョウ倶楽部だが、このネタは妙にナンセンスでシティボーイズを彷彿とした。また演出が実にそれっぽい。なのに最後は、上島にただただ「何?」を言わせ続けるという体力勝負な展開に。シャレたナンセンスとベタな力技によって生まれた、なんとも奇妙なコントであった。ところで、最後の「主役は、テレビの前のあなただーっ!」って、「オンバト+」のパロディだろうか。急に出てきたからビックリしたんだけれど。

というわけで、これにて今シーズンの「笑神降臨」は終了。次の放送がいつになるのかは分からないが、きっと次も色んな芸人さんのネタを堪能できる素晴らしい番組になっていることだろう。……問題は、誰が出てくれるか。そういえば陣内智則、まだ出てないよな……。
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「笑神降臨2011」第九回:立川談笑

一般のバラエティ番組では観ることの出来ない極上のネタを堪能できる番組「笑神降臨」。第九回となる今回の出演者に選ばれたのは、立川談志を家元とした落語家一派“立川流”の一人である立川談笑だ。古典落語を自己流にアレンジする「改作落語」が有名な談笑師匠だが、今回の放送でもそのスタイルを提示していた。

■『薄型テレビ算』
■『蝦蟇(がま)の油』



買い物の精算を上手く誤魔化して安く買い叩く古典落語『壺算』をアレンジした『薄型テレビ算』は、師匠の鉄板ネタの一つ。勿論、ただシチュエーションを現代に置き換えるだけではなく、きちんと「配送料」「大学の学生課」「ビデオデッキをつけて」などの言葉でストーリーに説得力を持たせているあたりの上手さがたまらない。逆に値上げをして相手の気を翻弄する展開も、終盤では店長が『壺算』のからくりに気付いてしまうも、そこを強引に押し切ってしまうところも、実にスリリングだった。

二本目の『蝦蟇の油』は、タイトルこそ古典落語のそれをそのまま使っているが、内容は少なからず変更されている。ただ、スペイン語版を含めてところどころアレンジしているからって、それを改作と言い切ってしまうのは些か強引な気もする。また、このネタは三遊亭圓丈師匠(現代新作落語のトップ)が新しく作り替えたバージョンを聴いたことがあるので、余計に改作の甘さが印象に残ってしまった。腕を斬り過ぎて切迫する様子は面白かったけれどね。

次回は最終回。出演はダチョウ倶楽部。……え? 何するの?

「笑神降臨2011」第八回:古今亭菊之丞

きちんとした芸を持たないと出演できないというシビアな番組「笑神降臨」。今回の出演は、名人と謳われた古今亭志ん生の孫弟子にあたる未来の名人、古今亭菊之丞。オープニングで「初めて見る人にも落語がどんなものか少しでも感じてもらえれば幸いです」とコメントしていたように、落語初心者にも分かりやすい落語が演じられていた……ら、良かったのだが。

■『法事の茶』
 ◆「菊之丞 いち!?変化」(生着替え)
■『町内の若い衆』


今回、師匠が演じたのは二本の古典落語。「自分が落語家になったときにぜひやってみたいと思っていた落語」として演じられた『法事の茶』と、「とてもオチがいい」という『町内の若い衆』。『町内の若い衆』に関しては、やはり素晴らしい。何年か前、師匠が「笑いがいちばん」に出演されていた時にも演じられた演目だが、女性のしたたかさと艶っぽさ、また謎めいた雰囲気が醸し出されていて、実に良かった。師匠の落語を聴くのはそれ以来のことだが、女性の色気という意味では少し力が弱まったように思う。ただ、そのおかげで、『町内の若い衆』という落語自体の面白さが明確になった。しばらくぶりのうちに、幾らかの進化を遂げられたようだ。

ただ、もう一本の『法事の茶』。これはいただけない。マクラで幇間のことを話題にしている割には、幇間の良さが表れていない。通常の落語会ならばともかく、落語初見の人に向けて演じるのならば『愛宕山』の様なネタの方が良かったのでは。それはまだしも、湯気の中から出てくる“思った人”のチョイスが、どうにもこうにも分かりにくい。中村歌右衛門とか、林家正蔵(彦六)とか、番組視聴者のうち何人の人が分かるのか。続く立川談志は有名だけど、セリフのチョイスが分かりにくいし(似てないのは仕方ない)。段階を踏んで分かりやすくはしていたけれど、ちょっと初心者向けではなかったような。……せめて、正蔵師匠の前フリで「よくラーメンの人がやってる、あの人本当はラーメン好きじゃないらしいですよ、ムフフッ」くらい言っておけば、また印象も違ったんじゃないかと。

次回の出演は立川談笑。改作落語の名人に、どれだけの視聴者がついてこられるか!

「笑神降臨2011」第七回:トップリード

ネタが面白い芸人だけが出演できるという至極の番組「笑神降臨」。今回の出演は「オンバト+」初代チャンピオンとなったコント職人、トップリード。世間一般には知名度の低い二人のために、今回は彼らの自己紹介も兼ねた構成となった。

■プロフィールコント「雨の建設予定地」
■「寿司」
 ◆「オンバト+ 第1回チャンピオン大会」優勝コント
■「たけのこ」
 ◆インターミッション「トップリード10年間のあゆみ」


トップリードのコントはハートフルだと言われていて、確かにそういったタイプのネタは少なくない。そういう印象を受けないネタでも、決して後味の悪いエンディングを迎えるような事はない。きっと、そうじゃないネタが苦手なのだろう。ただ、だからといって、彼らのネタを単純にハートフルの一言で片付けてしまうのは、ちょっと違うような気がする。

トップリードのコントが持っているハートフルさの根底には、確固たるリアリティが存在する。今回改めてオンエアされた「オンバト+」第1回チャンピオン大会の優勝コント『キタインジャー』を見れば、そのことがよく分かる。戦隊ヒーローという非現実的な世界の中で、別れてしまったブルーとピンクが繰り広げるケンカは実に生々しい。もし、ここであからさまなコント演技をしたら、このコントはそれほど笑えなかっただろう。間も無く「キングオグコント2011」決勝戦を迎える彼ら。この勢いで優勝を勝ち取ることが出来る……か?

次回の「笑神降臨」、出演は古今亭菊之丞

「笑神降臨2011」第六回:鳥居みゆき

笑いを愛し、笑いに愛されている芸人たちのネタを堪能できるバラエティ番組「笑神降臨」。第六回となる今回の出演者は、鳥居みゆき。バラエティ番組においては、ひたすら狂乱する姿を見せているイメージの強い鳥居だが、一人コントを演じている時の彼女はどんな女性芸人よりも孤高の存在と化す。今回はそんな鳥居の世界が、番組の放送時間をみっちり使って披露された。

■「狂宴封鎖的世界『穴』」
 ■episode 1「ポポタン」
 ■episode 2「落とす人」
 ■episode 3「人づきあい講座」
 ■episode 4「つちわげんか」


今回の放送で、鳥居はまったく違った四種類のコントを披露している。普段、鳥居が演じているコントのイメージに近いのは「落とす人」や「人づきあい講座」の様なスタイルだ。一見すると明るく見えるシチュエーションの裏に潜むダークなストーリー、また明るく健康的であることを提唱する社会の中に馴染めない人たちのドラマを、鳥居はコントとして表現することが多い。それは恐らく、彼女自身がそういう風に世界を感じてきたからなのだろう。だからこそ、この一連のコントの結末は一般的に見ればバッドエンディングなのに、決して暗さを感じない。……と、なにやら野暮ったいことを思ったりしたが、実のところは分からない。

次回の出演はトップリード。「オンバト+」初代チャンピオンを記念しての登場、とのこと。

「笑神降臨2011」第五回:Wコロン

ストイックに笑いを追求し続けているバラエティ番組「笑神降臨」、折り返しとなる第五回の出演者はWコロン。ナイツ・ロケット団とともに浅草の演芸場を背負って立つ若手漫才師だ。世間ではねづっちの「なぞかけ芸人」ぶりが知られているけれど、今回は果たして?

■漫才1(二人で旅行・カーナビ)
■なぞかけ叩き売り
■漫才2(使えるなぞかけの伝授)
■漫才3(顔文字)


全部で四本のネタが披露されているが、うち三本は「なぞかけ」関連のネタという構成を取っている。ある意味、清々しい。特に今回、ネタ下ろしとして披露した漫才2の出来は、なかなか良かった。正直、ねづっちの「なぞかけ」芸には食傷気味で、好きな人には申し訳ないけれど少しうんざりしていたんだけれど、この「日常で使えるなぞかけ」を提示するシステムは、自らの「なぞかけ」芸が単なる遊び以外の何物でもないものであることを改めて表明した、自己批判的な内容になっていて実に新鮮味があった……って、大袈裟だなどうも。

しかし一方で、どうにかならんかったのかと言わざるを得ないのが、唯一の「脱なぞかけ」ネタだった『顔文字』。2ちゃんねるからの引用であることを最後にバラす展開であるとはいえ、「トリビアの泉」などでも取り上げられた名作顔文字を堂々と使ってしまっていることに、どうしても好感を持てないのである。なんだか、「最後にバラすんだから別にいいでしょ」と無理矢理言いくるめられている様な、そんな不快感がある。このネタは『浅草三銃士』でも披露されていて、やっぱりそんな不快感を覚えたんだけれど、よもやここでも披露されることになろうとは。

次回の出演は鳥居みゆき。……神っていうか堕天使サタン?

「笑神降臨2011」第四回:松村邦洋

世相に流されないお笑いファンに捧げられたバラエティ番組「笑神降臨」。第四回となる今回の出演者は、モノマネ芸人としてデビューするも愛嬌のあるデブキャラとしてのイメージが強い松村邦洋。しかし、モノマネ芸人として確固たる実力の持ち主であり、ライブでの評判はすこぶる高い。今回の放送では、その実力を垣間見せることが出来るのか。

 ◆インターミッション「監督が語る、松村3連戦敗退の弁」
■第1戦「はい!」
 ◆インターミッション「監督が語る、松村3連戦敗退の弁」
■第2戦「織田信長のオールナイトニッポン(ビートたけし風)」
 ◆インターミッション「監督が語る、松村3連戦敗退の弁」
■第3戦「ものまねプロジェクトX」


「はい!」の放送中、観客のリアクションが少し薄いのではないかとTwitterで話題になっていたけれど、改めて見ると仕方がない気がする。なにせ、ストイック。殆ど補足説明を加えず、ひたすら「はい!」の言い方だけで似せる。はっきり言って、僕も完全に置いて行かれた。ビートたけし三連発には笑ったけれど。あと、俳優さんで畳みかけるところを勢いで押し切ろうという、なんともいえない姑息さ加減も良かった(笑)

全体の構成を見ると、だんだんと分かりやすくなっていったような印象がある。ストイックな「はい!」、趣味に走った「織田信長のオールナイトニッポン」、分からない人にも分かりやすい人生史「ものまねプロジェクトX」と。普通、逆なんじゃないかという気がするのだけれど、内容を考えると、これが正しいという不思議なバランス。恐らく、基本的に不器用なんだろう。それでも、不器用なりに紆余曲折を経て、ここまで辿り着いたのだ。そのことを思うと、「ものまねプロジェクトX」は涙無しには見られない。泣き笑い。松村邦洋、その芸は人間も含めて面白い。

次回の出演は“Wコロン”。放送済。

「笑神降臨2011」第三回:NON STYLE

笑いの神たちが珠玉のネタを披露するバラエティ番組「笑神降臨」。第三回のゲストは、ストリートから漫才師の頂点に辿り着いた天才NON STYLE。天才という言い回しは極端かもしれないが、数々のお笑い賞レースを勝利し続けてきた彼らの実績を考慮すると、どうもそういう言い方になってしまう。無論、僕にとってはキングコングもオリエンタルラジオも同様に天才であります。あげぽよ~!

■コント『Bar』
 ◆お客さんの感想◆
■コント『同棲』
 ◆お客さんの感想◆
■コント『夜間診療』
 ◆お客さんの感想◆
■漫才『時代劇』


NON STYLEのネタといえば漫才という印象が強いが、今回の放送はコントを中心に構成されている。で、こうして確認すると、やっぱりコントよりも漫才の方が出来が良い。これは、彼らのネタに対するベクトルが、そこで生み出される“笑い”に偏り過ぎているためだろう。というのも、漫才は笑いの追求を目的としているのに対し、コントは笑いとは別に芝居としての満足感も求められているからだ……というのは単なる私見。

そんな彼らのネタでは、よく井上のウザいキャラクターがピックアップされている。彼らが「爆笑オンエアバトル」に出場していた頃などは、よく井上が“イキりキャラ”としてイジられていたが、今ではそれが更にヒートアップしている様に感じる。ただ、このところは、そのウザさが特にウザさを求めていない場面でも滲み出ているきらいがあって、少しやり過ぎじゃなかろうかという気もしている。真面目に演技をしようとしているのが、どういうわけか物凄くウザい。これは当人としては意図的なことなのかどうか、実に気になるところ……というほどの話ではないけれども。どーなんだろうね、うん。

ところで、NON STYLEのネタには、たまに井上とはまったく関係無いところで、ちょっとウザいオーラを発しているネタがあるような気がするんだけれど、そう感じるのは僕だけだろうか。ネタの世界観というか、ドラマチックな見せかたというか、どうもそういうところで「ウザイな……」と感じてしまうことがたまにあるのだ。あの原因はなんなんだろう。未解決。

次回の出演は“松村邦洋”。8月19日放送予定。

「笑神降臨2011」第二回:ペナルティ

ショートネタブームも落ち着いた2011年に送る、本当の笑いを見せるバラエティ番組「笑神降臨」。第二回目のゲストは、ワッキーとヒデの元サッカー部コンビ、ペナルティ。もはや若手ではないが、かといって中堅と呼べるような立場でもないような気がする彼らは、なんと呼べばいいのか少し迷ってしまう。……まあ一応、中堅ということでいいのだろうか。

■コント『ハウスクリーニング』
 ◆謎のハーフヒーロ・半分マン◆
■コント『約束』
 ◆半分マンの正体は…!?◆
■コント『ポキオ』
 ◆ペナルティのかぞえうた◆
■コント『Boy meets…』


「爆笑オンエアバトル」に出場していた時から、ペナルティはとにかくワッキーが演じる強烈なキャラクターを武器としたコントを演じていた。そのうちの幾つかのキャラクターは今でも思い出すことが出来るほど、それらのコントは記憶に刷り込まれている。しかし今回、恐らくは最近作られたであろうキャラクターの数々を見て、以前ほど強烈な印象を残すことはなくなってしまったように思えて、なにやら寂しくなった。というか、ちょっと設定に見覚えのあるコントが多かったような気がする。特に『ハウスクリーニング』は、オンバト時代にやっていた『お手伝いロボット』の劣化版以外の何物でも……。

そういう意味では、ラストを飾ったコント『Boy meets…』はなかなか面白かった。普段はワッキーの変なキャラクターを横で見ている一般の視点を守っているヒデが河童に扮し、ワッキー演じる“河童を知らない外国の子ども”に自身の存在をアピールする変化球の構成が、実に新鮮で良かった。コンビの関係性が明確であるからこそ、こういう捻ったコントで大きな笑いが生まれるのだろう。オチも上手いっ!

第三回の出演は“NON STYLE”。本日深夜、放送予定。

「笑神降臨2011」第一回:キャイ~ン

本当の笑いを見られる番組「笑神降臨」の新シリーズが、いつの間にやら放送を開始していた。なんだかんだで今シーズンで四度目の放送となる本番組、もうちょっときちんと宣伝してくれないと見逃してしまいかねないぞ。

今シーズンのトップバッターはキャイ~ン。いきなり中堅の登場だ。

■漫才『エコロジー』
 ◆~着替え中~◆
■漫才『心理学』
 ◆~着替え中~◆
■コント『アイドルデュオ』


キャイ~ンのライブDVDは過去に何度か鑑賞したことがあるが、いつも印象は変わらない。とにかく、ウドが達者。バラエティ番組において、ウド鈴木は典型的な与太郎(もとい天然)としてのポジションを維持し続けているが、その舞台が漫才となった途端に、それは一つのキャラクターとして堅実に昇華されていく。それでも、あの天然っぷりは、あくまでも天然のモノという印象から外れないのだから、不思議だ。

一方、相方の天野はというと、時折その芸達者ぶりをアピールしながらも、基本的にはウドの存在を引き立てる役に徹している。ウド鈴木というキャラクターに対して、絶対の信頼を寄せている証明だろう。……なるほど。だから、ウド“与太郎”鈴木がきちんと漫才していても、決して不自然にならないようなネタが書けるのか……って、あんまり関係無いか?

第二回の出演は“ペナルティ”。既に放送を終えているが、レビューは後日。

2011年2月「ナイツ」

漫才Part1
自己紹介。自らの出生についての話を、当時の時事ネタを絡めつつ。基本は彼らの出世作である「ヤホー漫才」のフォーマットを利用して進行しているが、ところどころで捻りを入れた展開を加えている点が上手い。『世界に一つだけの花』を扱ったスカシやTRFの代表曲のくだりなどは、笑いを取りやすい版権ネタではあることを考慮した上で面白い。土屋のツッコミも、以前に増して出来が良くなっている感。

・幕間:「いつ何時でもボケる!」

漫才Part2
師匠、内海桂子とトリオ漫才。内海桂子がどれほど凄い人なのか、やはりお馴染みの「ヤホー漫才」で披露する。ところが中盤で、立場が逆転。桂子師匠がナイツのことをインターネットで調べてきたと「グルグル漫才」を披露し始める。「ヤホー漫才」のクオリティは言うまでもなく高いのだが、桂子師匠による「グルグル漫才」のクオリティも非常に高い。「君は土屋、こっちはハニワ」「某有名大学の落第クラブ」「あんまりいいダシじゃなかった」「NHKのチンチン演芸大賞(「NHKだってチンチンあるだろ?」と補足)」「M-1グランプリでは知らんぷりされたんだろ?」と、本家では出せないだろう肝っ玉の据わりっぷりを見せつけた。いつかナイツもこの領域に辿り着くのだろうか。

・幕間:「いつ何時でもボケる!」

漫才Part3
野球漫才。「モテたい」と訴え続ける塙の話が、気付けば野球の話に展開してしまうことに端を発した、徹底野球トーク。土屋をキャッチャーに例え、「お笑い界の八重樫」と説明するくだりが実に面白い。八重樫が誰か分からないのに、面白い。言葉の説得力を、卓越した話術が見事に引き出している。中盤以後の、笑いを介さない野球トークをフリにして、落語の『寿限無』を野球ネタと絡めた畳み掛けには、少なからず感動を覚えた。個人的に、このネタの様な構成の漫才はあまり好きではないのだが、これは良かった。ここも話術によるところが大きいと考えるべきか。

次回は今期最終回。が~まるちょばがトリを飾る。

2011年1月「桂かい枝」

『ハル子とカズ子』
朝の公園に集まっているお年寄りの会話。特に事件が起こるわけでもなく、ただ淡々と漫才の様なやり取りが続く。……漫才でも問題無いのでは。徹底してギャグを追求した噺で、時折飛び込んでくるブラックなネタに引きそうになるが、しかし面白い。ただ、客席がやたらと騒がしく、笑える場面で笑うのは良いが、笑わせようという場面で「エーッ?」と大きな声で引くのだけは勘弁してもらいたい。

『恋するオ・ト・メ』
恋愛の話で盛り上がる女子高生たち。同じクラスの男子とデートに行った話を……。若い女性の声色になった途端、客席から笑いが起こる。違和感あるよなあ、確かに。デートの相手となる男子がそれぞれ個性的で、そこが核となっている噺。面白いといえば面白いのだろうけど、個人的に世界観に入りきれなかった。ただ、「奇形や!DNAの突然変異による奇形種や!」は、本来の意味とは違ったところで大笑いした。客も同じモノを想像した様で、その瞬間だけ笑いがゼロに。

『丑三つタクシー』
偶然留めたタクシーに乗り込むと、気色悪い運転手が。しかし気にせず乗っかるが、その運転手は次々に恐ろしい話を……。ブラックユーモアの濃度が強いネタ。それ故に、観客のリアクションの鬱陶しさも、前二作とは段違い。とにかく「えー!」、とにかく「うわーっ!」、とにかく「うええええ!」。五月蠅いのなんの。家でテレビ観てるんじゃねーんだぞ! オチは自宅に到着した時点で容易に想像できた。それほど重要ではないけれど、観客のリアクションが激しかっただけに、ちょっと物足りなさを。舞台は芸人だけで作りに非ず。

次回はナイツ

2010年12月「パックンマックン」

『漫才「119番」』
119番通報がもしも自動音声案内だったら。パックンマックンの現状を報告する話から、お互いの子どもの頃になりたかった職業の話を通過し、本題の119番のくだりへと。じっくりと時間をかけた前フリに、シンプルな設定の置き換えネタをきちんと掘り下げる姿勢に好感触。安定して面白く、オープニングのネタとしては非常に満足のいく漫才だった。

『コント「おまわりさん」』
落し物の財布を拾った男性とおまわりさんのシチュエーションを、四種のショートコントで構成。「普通のおまわりさん」を基盤に、「当てたがるおまわりさん」「めんどくさがるおまわりさん」「笑いたがるおまわりさん」と変化。ドリフの“もしもシリーズ”を彷彿とさせられる。それぞれ違った面白さのあるコントだったけれど、ちょっと長ったらしい印象を受けた。

『漫才「アメリカにて」』
コンビを合併させてみるネタから、マックンの英語力を試すコントへ。合併ネタは以前、ますだおかだが同じ様な漫才をやっていた記憶がある。単なるネタ被りなんだろうけれど。ネタの本題に入ると同時に英会話が展開するのだが、観客に最低限伝わる英語でボケているところが何気にスゴい。勿論、動きを加えて、分かりやすく見せてはいるんだけれど。寿司屋に入ってからのやりとりは、ただただ上手い。日本語と英語の偶然の重なりを、見事に笑いへと昇華。パックンマックンならではだよな、こういうネタは。

次回は桂かい枝

2010年10月「チョップリン」

『捨てジェイソン』
「決戦は金曜日」どうのこうのいうやつ、もとい「十三日の金曜日」に出演していたジェイソンが、かつて撮ってもらった監督に次回作の出演を申し出る。『チョップリン凸劇場』か『ULTRA SIMPLE』に収録されていたネタ。懐かしいな。大阪のえべっさんに扮するくだりは初見。いい改変だと思う。当時より演技がキッチリしている感。成長してるんだなあ、当たり前だけど。

「戦場カメラマン チョップリンを語る」
このところ世間を騒がせている戦場カメラマンに扮した西野が、チョップリンについて語る。彼が初めてチョップリンを見たのは「爆笑オンエアバトル」でのことで、その時はオフエアだったとのこと(笑)

『変なお姉さん』
西野が親友の小林の家に行くと、そこに小林の姿はなく、変な行動を取ることで知られている小林の姉と二人きりになることに。これは『チョップリン凸劇場』に収録されているネタ。その時も衝撃を受けたけど、今回もなかなか。慎重を計るのが趣味という時点でブッ飛んでいるけど、西野の髪の毛をカウントしたり、マヨネーズをナイフとフォークで食べたり、もうムチャクチャ。それなのに、あのオチという。色々と深いメッセージがありそうな気がしないでもないけど、考えるのは止めておくことにした。うん。

「戦場カメラマン チョップリンを語る」
チョップリンの単独ライブでは、幕間に小林が替え歌を歌うのだという。流してみる。「ムーミン」の替え歌。その替え歌を全身で受け止める戦場カメラマン。……なんなんだこれは。

『アンパンと牛乳』
張り込み中の二人の刑事。犯人から目が離せない先輩刑事のために、アンパンと牛乳を指示されたとおりに口へと運ぶ後輩刑事。「アンパン」「牛乳」というシンプルな指示がだんだんとぐっだぐだになっていく行程が面白いのだが、言葉では説明し辛いなコレは。なかなか牛乳を飲もうとしない小林に違和感を覚える西田が、なんか面白い。後半は微妙に下ネタ傾向に。

「戦場カメラマン チョップリンを語る」
チョップリンでいうと小林のファンだという戦場カメラマンに、小林のプライベート写真を。ひょろひょろのイメージがある小林だが、写真にはムッキムキの小林の姿が。母親に撮影してもらったとのこと。どんな親子だよ。

『牛丼屋』
夜中の三時半に牛丼屋に入った西野。そこへやってきた店員は、明らかに不機嫌。『ULTRA SIMPLE』に収録されているコントで、「爆笑オンエアバトル」でも披露されたヤツ。ちなみに当時は357kbだった。小林演じるウザッたい店員の態度が、とにかくいい。「ヒザの水を抜く→軽快な動き→明日バスケ行けるわ!」の流れが、もう素晴らしかったなあ。ちょっとブラマヨ吉田っぽい?

エンディングのBGM、小林の「ムーミン」。

余談。チョップリン西野のTwitterでのつぶやきによると、本当は『爆笑出所バトル』(『爆笑オンエアバトル』のパロディコント。『中年』収録)もやる予定だったけれどNGが出た、とのこと。まあ、内容が内容だから仕方ない。

2010年9月「柳家喬太郎」

九月の「笑神降臨」感想を忘れていたので、十月の「笑神降臨」が始まる前に書き留めておくことにした。九月の「笑神降臨」、ゲストは“落語界のキョンキョン”こと柳家喬太郎。この日は、創作落語の雄として知られている一方で、古典落語の実力も並外れだと言われている師の創作落語と古典落語、それぞれが一本ずつ披露された。

『初天神』
天満宮の参拝に出かける父親についてきた息子が、あれ買ってこれ買ってとせがんでくるのだが……。古典落語としては非常にオーソドックスなネタで、確か正月に「笑点」でTOKIOの長瀬智也がこのネタを演じていた記憶がある。彼の父親の演技がバカっぽくて、良かったんだよなあ。一方、本職のキョンキョンは空気でグイグイ引き込む。どっかにいそうだけど、なんかちょっとヘンテコな空気を保った子どもが実にいい。ただリアルなだけじゃない。売り物に興味を持ち始めた途端、一気に空気が変わるのがたまんない。そこからの、あの泣き。ああ、たまらん。相方の父親がリアルだからこそ、子どもの特異性が浮き彫りになるんだな。落ちはちょっと早めに。

『午後の保健室』
こちらは創作落語。1998年にNHK新人演芸大賞で披露した演目だそう。マクラもそこそこにあっさりと噺に入った「初天神」に対し、こちらはマクラにじっくり時間をかける。これから演じる噺がオリジナルだから、慎重に魅せようとした結果なんだろうけど、ちょっとマクラに統一性を感じないので落ち着かず。肝心の本筋は、落語だからこそ演じることの出来るロジックで魅せる噺……と見せかけて、実は登場するキャラクターの個性で魅せるキャラ噺。その噺のタネが明かされてからも、きちんと笑えるセリフ回しの卓越さ!

次回は「チョップリン」。というか今日です。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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