2008年上半期、演芸DVDの出来事

1月
○元日、「笑魂」シリーズ第二弾がリリース。メンバーはエレファントジョン、5番6番、パッション屋良、髭男爵、やまもとまさみの五組。髭男爵は2008年に入ってテレビ露出が急増。ダンディ坂野・ヒロシに続くサンミュージックの一発花火として注目されているが、如何に。

○千原兄弟によるトークライブ『チハラトーク』が初DVD化。千原兄弟関連のDVD作品は過去に何作か発売されているが、トークのみのDVDはこれが初。七月には第二弾のリリースが予定されている。ちなみに『ジュニア千原のすべらない話』のDVDも、同じ日に発売された。

○横山やすし・西川きよしの生き様を収録したDVDシリーズ『横山やすしvs西川きよし』がリリース。漫才ライブ、人生ドキュメンタリー、秘蔵アルバム、トーク、インタビュー集を各巻に収録。全五巻。

○ザ・プラン9のなだぎ武と、その恋人である友近のユニットを主役にドラマ化した『ディラン&キャサリン ビバリーヒルズ晴天白書』がリリース。小藪一豊、バッファロー吾郎、中川家、アジアン、ハリセンボン等と豪華なメンバーが出演している。

○快楽亭ブラック師による初の落語DVD『非国民』発売。後に『破廉恥』『不敬罪』などのシリーズが発売される。

ミランカトークライブDVD『ドランクドラゴントークライブ』『スピードワゴントークライブ』が同時発売。芸人のネタ以外の部分が見られるということで好評だったが、現在、シリーズの発売は予定されていない。

○創作落語『歓喜の歌』映画化を記念し、立川志の輔師の創作落語を収録したDVD『志の輔らくごのおもちかえりDVD』が三枚同時発売。

○爆笑問題の次なるライフワーク『爆笑問題のツーショット』2007年下半期がリリース。これで爆笑問題の漫才を収めたDVDは、四作目となった。

2月
○爆笑オンエアバトル九代目チャンピオン、NON STYLEが初の単独ライブDVD『Non Styleにて』をリリース。ツッコミ井上裕介のソロユニットDay of the legend「見上げれば、青い空」のプロモーションビデオも収録されている。

○元猿岩石、有吉弘行の真実を追ったドキュメンタリーDVD『我々は有吉を訴える』が発売。監修にマッコイ斎藤。

○吉本興業のリーサルウェポン、野性爆弾にとって初めての単独DVD作品『野爆DVD In DVD』が発売。千原兄弟・ティーアップ・里見まさと師匠がゲスト出演する舞台、よく分からないドラマ、爆弾コントなどをボリューム満点に収録。

3月
○M-1グランプリ2007を制したサンドウィッチマンの単独ライブDVD『サンドウィッチマンライブ2007 新宿与太郎哀歌』が発売。M-1優勝前の、肩の力が抜けたステージを楽しむことが出来る。

○オリエンタルラジオによるオリジナルDVD『十』が発売。「武勇伝」のイメージが根強く残っていた彼らの世界観が剥き出しになった今作。「オリエンタルラジオのイメージが変わった」という意見も多く寄せられた。

○ラーメンズが2005年に行ったスペシャルライブを収録した『GOLDEN BALLS LIVE』がDVD化。ライブでは観られなかった新撮映像が収録されたが、反響はイマイチ。

○惜しまれつつも終了した名物深夜番組『内村プロデュース』のDVDシリーズが一年ぶりに発売。番組が終了して二年半が経過した今でも、まだ根強い人気を見せている。

○『内村プロデュース』のスタッフで始まったネット番組『内村さまぁ〜ず』のDVDが三枚同時発売。六月には第二シリーズも発売された。

○有田哲平によるフェイクドキュメンタリーフィルム『有田哲平監督作品「特典映像」』が発売。三本同時発売、DVD-BOX版もリリースされた。

4月
○エレキコミックと片桐仁(ラーメンズ)によるユニット“エレ片”のコントライブを収録した『エレ片ライブ コントの人』が発売。これでエレ片名義のDVD作品は四枚目になる。

○R-1ぐらんぷりの決勝に進出し、一気にブレイクした鳥居みゆきの映像作品『ハッピーマンデー』がリリース。ホラーチックな演出とブラックなギャグに、「本当にお笑いのDVDか?」という声がチラホラと見られた。

5月
○五人でのザ・プラン9による最後の舞台『鍛えるぞ!鍛えるぞ!』がDVD化。これでザ・プラン9として舞台に立つ鈴木つかさ氏を見るのは、最後になると思われる。

6月
○一部で高い人気を誇っていたバラエティ番組『エンタの味方!』の第一シーズン最終巻が発売。ちなみに、第一シーズンのメンバーはハマカーン、流れ星、キャン×キャンの三組。この三組によるユニットコントライブも収録。

○2007年を席巻したキャラクター“ムーディ勝山”を主人公としたドキュメンタリードラマ『ムーディ勝山の謎を追え!』が発売。勝山が一人三役に挑戦している。また、特典には勝山梶の漫才を収録。

○内村光良が作・演出を務めた舞台『ハンブン東京』がDVD化。さまぁ〜ず、バナナマン、また内村自身も出演している。特典ディスクには、舞台裏を撮影したドキュメンタリーを収録。

○オタク芸人、天津向のアニキ的存在であるはりけ〜んず前田のオタクライブ『登風』がDVD化。

気になり新書

 文字通り、個人的に気になっている新書本をメモ。
シェーの時代―「おそ松くん」と昭和こども社会 (文春新書 642)シェーの時代―「おそ松くん」と昭和こども社会 (文春新書 642)
(2008/06)
泉 麻人

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若者論を疑え! (宝島社新書 265) (宝島社新書 (265))若者論を疑え! (宝島社新書 265) (宝島社新書 (265))
(2008/04/09)
後藤和智

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落語の国からのぞいてみれば (講談社現代新書 1947)落語の国からのぞいてみれば (講談社現代新書 1947)
(2008/06/17)
堀井 憲一郎

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バカポジティブ (ヴィレッジブックス新書 6)バカポジティブ (ヴィレッジブックス新書 6)
(2008/06/30)
関根勤

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 ちなみに、以前に気になっていると書いた『淀川長治の映画人生』(岡田喜一郎)は購入しました。ちょっとだけ読み進めましたが、なかなか面白そうです。

大炎上の小さなブログ(放火犯多数)

 ブログの炎上が流行っている。これを“流行っている”と表現するのはどうかと思わなくもないが、殆ど流行りみたいなものである。芸能人がちょっと隙のあることを書けば、すぐに炎上する。まあ、隙のあることを書いてしまう芸能人にも非はあると言えるが、どうもこのところ、大した事でもない隙でも強引に炎上してしまう傾向もあるようで、実に宜しくない。

 もちろん、芸能人のブログが炎上しようがしまいが、僕個人には何の影響もない話ではある。ただ、殆ど非の無い人間が攻められている様子は、傍から見ているだけでも、あまり心地の良いものではない。以前、はてなダイアリーを運営していた頃に、攻殻機動隊の少佐を演じてみたいとブログに書いただけで炎上してしまった吉野紗香を擁護したのも、そういった気持ちが強かったからだ。もちろん、僕が押井守の作品の愛好者であり、同じ愛好者たちの愚行に我慢ならなかった、というのもあるが。それでも、この炎上については、まだ分からないでもなかったのだ。吉野紗香が少佐をやるというのは無理があるとは確かに思ったし、それが攻殻オタの心根に微かに触れてしまったということも、まだ分からなくもなかった。……で、今回の高樹沙耶のブログが炎上した件である。

高樹沙耶がカフェオープン、ブログでわら積みボランティア(無償労働者)募集→ブログ炎上(痛いニュース)

 これについては、炎上した理由がまったく分からない。いや、根拠は分かる。自分がオープンするカフェを作るためにボランティアを募集するというのは、一般の人から見れば、ケチ臭く感じられてしまうだろう(事実は違うようだが)。でも、それで炎上する理由が、まったく分からない。

 例えば、これが「有償だと聞いて参加したのに、行ってみれば昼食しか出されなかった」というのであれば、炎上も致し方ない。しかし、これは先にボランティア(無報奨活動)であると書いている。参加するのは自由だし、参加しないのも自由だ。決して強制ではない。それなのに、ブログは炎上した。何故か。

 今回の件を取り上げた「痛いニュース」のレスポンスを見ると、どうも炎上の原因は“これはひどい”だったようだ。交通費は出ない、宿泊費も出ない、日程は7月5日〜7月26日と長い(普通に考えれば自由参加だということが分かりそうなものだが、どうも本気で一ヶ月近く時間を取られると勘違いした人がいたようだ)等が、その理由らしい。おまけに“労働力の搾取”なんて単語も見受けられた。いち芸能人が参加を促しているだけなのだが。何処のブラック企業だと思っているのだろうか。おまけに今回の記事では、以下の様なやりとりまで行われていた。どんなコメントを見ても驚かなかった僕だったが、このやりとりを見たときは、流石に戦慄が全身に走った。人は無名の大衆の中で、ここまで愚かになれるのだ。

826 名前: 将軍マジレス(巣鴨)[] 投稿日:2008/06/26(木) 16:41:15.56 ID:ZSGR1OVF0
なんで叩かれてるの?
条件は前もって提示してるんだし問題ないじゃん

831 名前: ホーソレデ(東北地方)[sage] 投稿日:2008/06/26(木) 16:43:40.90 ID:3neF41No0
その条件を批判されてるんでしょうに。頭が悪い奴っているんだな。

833 名前: 将軍マジレス(巣鴨)[] 投稿日:2008/06/26(木) 16:44:27.70 ID:ZSGR1OVF0
>>831
行くやつはその条件に納得して行くんだから問題ないじゃん
なんで他人事にそんな首突っ込むの?

846 名前: ホーソレデ(東北地方)[sage] 投稿日:2008/06/26(木) 16:51:55.54 ID:3neF41No0
>>833
行く奴は行くんだから、行かない奴が批判しても問題ないじゃん


 どうも最近、ブログの隙を見つけて炎上するという流れではなく、ブログの粗を見つけて炎上するという流れが出来上がっているように感じる。ブログ主が正しかろうと、間違っていようと、取り上げかた次第でブログは炎上してしまうわけだ。そう考えると、常に挑発的な文章でネット民衆を煽っているキングコング西野のやりかたは、正しいと言えるのかもしれない。間違ったイメージを植えつけられる可能性もあるが。

 それにしても、今回の件で僕は随分とネット民衆に絶望させられた。否、炎上自体にはそれほど絶望させられなかったのだが、炎上後、見苦しい言い訳を展開する人間が少なくないことには、かなり絶望させられた。いや、流石に「これから高樹沙耶が人材派遣業を始めたらどうする?」なんてことをクソマジメに言っている人間には絶望した。それは高樹が人材派遣業を始めてから論じれば良いだけの話であって、現時点でそんなことを語るのは、絵に描いた餅が絵から飛び出すのを見守る事と同じで、議論を曖昧にしているだけに過ぎない。実に絶望的である。(ちょっと絶望がゲシュタルト崩壊を起こしています)

 無名で書き込みできる空間には、“利点”と“欠点”があるという。“利点”は、名前を出さずに議論することが出来るため、論者の立場を考えずに議論することが出来るという点。“欠点”は、名前を出さずに議論することが出来るため、論者が無責任になりすぎてしまう点。今回は、その“欠点”が浮き出した結果になったと言える。

 ただ、その“欠点”を“利点”にしている連中が多くないか、と思わなくもない。「名無しだからこそ語れることがある」と言っている人間がいる一方で、「ブログなんて実生活には影響が無いんだから、別に炎上しちゃっても良いじゃん」とか言っている人間もいるインターネットの世界。今回の件は、僕にその深淵を垣間見せてくれたような、そんな気がした。フン!

 最後に余談。今回の炎上の原因に「高樹沙耶が芸能人だから」ということが幾らか関係していると思うのだが、この炎上に参加していた人間のうち、一体何人が“高樹沙耶”を知っていたのだろうか。その背景も知らずに、とりあえず炎上に参加した人間も少なくなかったのではないだろうか。無責任だよなあ、本当に。

『不敬罪』(快楽亭ブラック)

快楽亭ブラック 不敬罪快楽亭ブラック 不敬罪
(2008/06/20)
快楽亭ブラック

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 土曜日の夜。家族が寝静まる時間まで、じっと布団の中で待ち続ける。しばらくして、家中の電気が消えるのを見計らい、布団から抜け出す。そして、部屋のテレビとビデオデッキの電源を入れる。もちろん、音量は出来るかぎり低めに設定する。ドアの隙間から明かりが漏れないように、テレビの明るさも抑える。

 さあ、これで準備万端……というと、これからアダルトビデオでも観ようとしているのだろうと想像されるかもしれないが、いやいや違う。観るのは快楽亭ブラック『不敬罪』だ。

 落語本の出版、落語音源のインディーズリリースなど、ここ数年の快楽亭ブラックの活躍ぶりは、従来のオールドタイプな落語ファンの逆鱗の触れているかのようで、なにやら面白いものがある。その活躍に合わせ、評価のほうもドンドコドンと高まっているらしく、今年に入ってから『非国民』『破廉恥』と、映像作品を連続してリリースしている。つまり、今作『不敬罪』は、今年に入って発売された、ブラック師のオリジナル落語DVD第三弾ということになる。頑張ってるなあ。

 それらの作品で、ブラック師は時事ネタ・皇室ネタなどを取り上げた危うい内容の落語、落語業界のことをバカにしているかの様な開き直った落語などを主に披露していたが、今作では、ひたすら下ネタに走った演目ばかりを披露しており、実にエロい。まあ、これまでにも『非国民』に「マラなし芳一」(「耳無し芳一」のパロ)、『破廉恥』に「一発のオ○ンコ」(「一杯のかけそば」のパロ)を収録してはいるのだが、収録した全三本の落語が三本とも下ネタオンリーというのは、今回が初めてだ。

 表紙も、赤フンにロープで縛られ晒し者にされているブラック師、そして、そのブラック師を足で踏んでいる婦警役の小室友里の二名で飾られており、実にエロティックだ。おまけに背景にある建築物は、文化財ときている……こんな作品が一般のDVDショップの演芸コーナーに置かれていることを想像すると、なんとも凄い時代だと思わざるを得ない。ウチの近所のレンタルビデオは、ブラック師のDVDを演芸コーナーから離れた、演劇コーナーに置いていたけれど。

 それにしても、快楽亭ブラックの落語は酷い。観るに耐えないほど腕が無い、という意味ではない。その発想がやたらと酷いのだ。あまりに酷いから、それが皇室批判になろうが、国会批判になろうが、その思想性の背景などが入る隙も無く、素直に笑い飛ばすことが出来る。いや、笑うと言っても、苦笑いなのだが。“女女”と書かれた看板のある指南所に行こうという友人に付き合う男を描いた「あくび指南」のパロディ「オナニー指南」。財政赤字で悩んでいる政府が直々に風俗を運営を開始するも、プレイに入るまでにたらい回しにされて客が困惑してしまう「オマン公社」。イメージクラブに来た五人の奇妙な客たちと、彼らのムチャクチャな要求に困惑したイメクラ嬢のプレイを描いた「イメクラ五人廻し」。どれもこれも、実に酷い。酷くて面白い。家族に隠れてコッソリと観てしまうのも、仕方が無いことと言えるだろう。

 今、業界では落語ブームだと言われている。事実、落語をテーマにしたドラマや映画が公開されたり、落語家のDVDが頻繁に発売されたり、その傾向は大いに見られる。しかし、どれほどに面白い内容であろうと、落語のイメージを逸脱出来ない限り、落語は若者に受け入れらないままであることは変わらない。そこで、快楽亭ブラックである。ブラック師の落語に見られる、従来の落語を飛び出した過激な発想と、世間をバカにしたようなギャグは、多くの若者が利用しているというネット文化との相性が非常に良い。事実、某動画サイトには、既にブラック師の落語が何本か視聴することが可能になっている。ブラック師の落語には、ネットでの需要があるのだ。

 現在のチョロ火の様にじっくりと広がっている落語ブーム。そのブームを大爆発させるのは、ひょっとしたら快楽亭ブラックなのかもしれない。ただ、ブラック師の落語は、落語ブームにトドメを刺す可能性もあるが。

・本編(110分)
「オナニー指南」「オマン公社」「イメクラ五人廻し」
・特典映像(17分)
「スペシャル対談「演劇噺」篇」(お相手:川上史津子)

人間の声によく似た風の音

 昨日、仕事場でサザンオールスターズ『世に万葉の花が咲くなり』を見つけた。借りていいかと聞いてみると、別に良いということなので、持って帰ってきて、昨日から延々と聴いている。とはいえ、別にサザンに深く興味があるわけではない。ちょっと気になっていた曲が、このアルバムに収録されていたからだ。その曲のタイトルは、『ニッポンのヒール』。批評性の強いロックミュージックである。

 音楽評論家の中山康樹曰く、この曲は桑田が<どれだけうまくディランを再現できているか>ということに重点を置いた楽曲らしい。なるほど、確かに。アコースティックギターが強調されたアレンジや、やたらと響いてくるハーモニカは、ディランを髣髴とさせる要素だ。歌詞の反体制的というか、権威に対する毒舌っぷりも、かの時代のフォークソングを感じさせる。

 それにしても、桑田佳祐は定期的に社会風刺ソングを発表しているなあ。『Young Love』の「汚れた台所」、『さくら』の「爆笑アイランド」「私の世紀末カルテ」、『ROCK AND ROLL HERO』の「どん底のブルース」。桑田ソロのアルバムに至っては、アルバム全体に社会風刺が盛り込まれている。やっぱり、桑田を形成している要素に、フォークソングが含まれているということなのかなあ。おまけに、どれもこれも名曲ときているから、恐ろしい。

 ただ、YouTubeで『漫画ドリーム07』を見たときは、ちょっと説教臭さを感じた。やっぱり時事という非普遍的な歌詞は、批判の対象とするにはちょっと不安定なところがあるのかもしれない。良い味は出ていると思うけれど、こういうのはあまり映像として残さないほうが良いのかもしれないなあ(DVDに収録されている模様)。

待チ物来ズ

 今週の水曜日に発売された、バカリズムの単独とはりけ〜んず前田のソロライブのDVDが手に入らない。一日千秋の思いで待ち続けているのだが、未だに発送される目途すら立っていないようだ。いつもの様にAmazonで注文したのだが……俗に言う「konozama」状態である。まあ、発売日から三日四日過ぎたくらいで慌てるべきではないのかもしれない。しかし、どうにも落ち着かない。ここはひとつ、煙草でも吸いながら……って、吸えないんだった。

 Amazonのサイトを確認すると、どちらの商品もそこそこに売れているらしい。バカリズムのは「通常3日〜4日以内に発送」、はりけ〜んず前田のは「通常1週間〜2週間以内に発送」ということらしい。なんだよ、“通常”って。発送が遅れたときの言い訳にするつもりだな。……しかし、バカリズムの単独よりも、はりけ〜んず前田のソロライブの方が手に入りにくい状態になっているとは思わなかったな。でも、Amazonの人気ランキングによると、バカリズムの方が僅かに順位で勝っているので、Amazonが事前に売れないと判断していたのかもしれない。気を抜くな。まったく。

 この土日の間に、発送されてほしいところ。その間、快楽亭ブラックでも観るべ。うん。

『天才バカボン THE BEST 小学館版』

天才バカボン傑作集 (少年サンデーコミックススペシャル)天才バカボン傑作集 (少年サンデーコミックススペシャル)
(2007/10/17)
赤塚 不二夫

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 前回までのお話。NHKで放送された、赤塚不二夫のドキュメンタリー特番『赤塚不二夫なのだ!!』に感動した男は、朝河蘭のアダルトビデオよりも赤塚不二夫のマンガを読みたくなって仕方なくなってしまう病“なのだ病”を元に“バカ熱”を起こし、最寄の書店で『天才バカボン THE BEST 講談社版』を購入。そのクロニクル的な内容に強い感動を覚え、すぐさま『天才バカボン THE BEST 小学館版』を購入。すぐさま読書に取り掛かったのだが……。

 舐めていた、と言うべきなのだろうか。講談社版に収載されていた作品だけを読み、勝手に『天才バカボン』を理解したと思っていた自分の愚かさを恨まざるを得なかった。講談社版に収載されている作品の多くは、名物キャラクターが初登場した回であることは前回の感想で書いた。それは記録を残すという意味で、非常に有効な方法であったといえるだろう。しかし、小学館版は、そんな記録保存の意識など毛頭無く、ただ、ひたすらに、『天才バカボン』が匂わす“狂気”を追求した内容になっていたのである。

 小学館版に収載されている『天才バカボン』の、どの辺りが狂気的だといえるのか。ゲストキャラクターの偏執的な性格、ストーリーの超がつくほど強引な展開など、『天才バカボン』には狂気的な要素が多く含まれているが、なかでもバカボンのパパの言動が秘めた狂気は、なかなかに目を見張るものがあった。

 例えば、次の様なやりとりがある。

 海岸にて。
パパ「(カニを指差して)あっ!! なんだこれは?」
友人「あっ、それはトコ屋さんだ!!」
パパ「いやトコ屋さんというかんじじゃないな。むしろカニというかんじだな」
友人「おまえがそういうんならカニと名づけよう!!」
パパ「この人アワを出してるけど、どうしてなのだ!?」
友人「おまえもうわすれたのか!? バカ田大学でカニの主食はセッケンだとならったじゃないか!!」
パパ「(赤面になって)わざと知らないふりをしてみたのだ……」

(「カニさんのおフロなのだ」より)


 実にバカバカしいやりとりだが、ここに『天才バカボン』ならではの狂気が見られることにお気づきだろうか。実は、このやりとりは一般の常識とは違う世界の常識の中で生活している二人によって、行われているのだ。最後にパパが赤面するところに注目していただきたい。これがフツーのギャグマンガであれば、最後までパパはバカを装い続けるはずだ。しかし、ここでパパは友人のツッコミに対して赤面し、自らの間違った発言を誤魔化した一言を漏らす。これこそ、パパが単なるバカではない、いわば異世界の住人であるという証明になっていると言えるのだ。

 更にややこしいことに、バカボンのパパは自らのバカな行いを、サラリと「わざとやった」と言ってしまうことがある。そのため、読者を含めた周囲の人間たちは、パパの言動にひたすら惑わされる。結果、パパは誰にも理解されることのない、まったく掴みどころのないキャラクターとして、作品内で踊り続けるのである。

 最後に余談だが、当時の赤塚不二夫は「馬鹿にしか見えないことがある。馬鹿にしか言えない信実がある」をモットーに、担当編集者を立派な馬鹿にするための教育を行っていたらしい。そのモットーのため、赤塚を担当していた小学館の武居氏はひたすらに傍若無人であり続けていたらしい。……まさか、小学館の編集者問題の発端を作ったのって……。

『天才バカボン THE BEST 講談社版』

天才バカボン誕生40周年記念天才バカボンTHE BEST 講 (KCデラックス)天才バカボン誕生40周年記念天才バカボンTHE BEST 講 (KCデラックス)
(2007/10/17)
赤塚 不二夫

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 ちょっと前にNHKで放送された、赤塚不二夫のドキュメンタリー特番『赤塚不二夫なのだ!!』。赤塚作品についての批評や、赤塚不二夫の人物像、赤塚を敬愛する漫画家たちの座談会など、かなり充実した内容になっていた。おかげで、それまで赤塚作品について殆ど興味を持っていなかった僕も、その放送が終わって、すぐさま赤塚不二夫のマンガが読みたくなってしまうという、いわば“なのだ病”にかかってしまった。“なのだ病”は数日の潜伏期間の後、すぐに“バカ熱”を起こす、恐るべき病である。案の定、僕も“バカ熱”を起こしてしまい、気付けば近所の本屋で『天才バカボン THE BEST』を買っていた。恐るべき病である。

 この『天才バカボン THE BEST』には講談社版と小学館版があるのだが、とりあえずの様子見として、僕は講談社版を購入した。順番としてもそれが正しいらしく、講談社版には第一回連載時の作品が収載されていた。ただ、最終回も掲載されていた。それなら、これ一冊で済むんじゃないだろうか。そんな疑問も膨らんだが、すぐに萎んだ。最終回という割に、最終回らしい内容じゃなかったから。うん。

 講談社版のTHE BESTは、先にも書いた第一回連載時の作品が収載されているだけではなく、ハジメちゃん初登場の回、レレレのおじさん初登場の回、目ン玉つながりおまわりさん初登場の回、バカボンのパパ誕生秘話……など、『天才バカボン』の歴史をまとめた、クロニクル的な一冊になっていた。まさに“THE BEST”といったところ。

 その一方で、単行本未収録作品が収載されているのも、実に魅力的だ。この未収録作品を見ると、『天才バカボン』が単に人気キャラクターだけが蠢くギャグマンガではなく、かなり破滅的なギャグマンガだったことが容易に理解できる。中でも、某大友克洋の作品をパロった『天才AKIRA』には度肝を抜かれた。読者の想像の上の上、更に上に飛んでいってしまう展開に心を射抜かれた。

 もちろん、そういったイレギュラーな回だけではなく、純粋にギャグマンガとしての『天才バカボン』も、かなりとんでもない。おもしろいシーンが始まるまでの待ち時間(待ちコマ?)が設けられていたり、「担当に怒られるのでマジメに描く」という宣言があったり、馬の肛門からウンコが飛び出すだけで1ページ削ったり、ページの都合で後半をカットしたり……マンガならではの手法で、さり気無く攻めていくスタイルが実に良かった。

 この素晴らしい内容に感動した僕は、読後、すぐさま再び近所の本屋に出向き、小学館版を購入した。しかし、これが……講談社版とは全く逆の方向に攻めた内容になっていて、僕は再び度肝を抜くことになったのであった。(続く)

2008年7月の購入予定

02『流れ星 in エンタの味方! 爆笑ネタBEST10』
02『ハマカーン in エンタの味方! 爆笑ネタBEST10』
02『キャン×キャン in エンタの味方! 爆笑ネタBEST10』
02『雪の女王』
09『アンガールズ単独ライブ アンデルセン』
09『アントキの猪木のダァ〜しますか?』
16『所さんの世田谷ベース BOX2』
16『関根勤の妄想力 東へ』
23『兵動大樹のおしゃべり大好き。vol.1』
23『バナナマン傑作選ライブ Bananaman Kick』
23『やんちゃ漫才 オジンオズボーン』
23『ビギナーズ♪ラック ぼれろ』
23『狩野英孝の生まれつきイケメンです』
23『キャラメルポップコーン あきげん』
23『合言葉はチュリッス 慶』
23『全日本コール選手権3 with浅草キッド』
30『チハラトーク #2』
31『おひつじ座の巻』(ネプチューン)

 発売されるお笑い系DVDの数が尋常ではない七月。その結果、観賞したいDVDの数が増えてしまうのも、また道理というもの。しかし、この数の多さは異常だ。……うん、自覚はしている。それでも止まらない欲望は、ずんずん突き進むばかりで。さて、どうしたものだろう。

 カット候補は、既に収録してあるネタを再録したものが収録されていると思われる『エンタの味方! 爆笑ネタBEST10』の三枚。これで6,000円ばかり飛ぶことになる。一応、いわゆるお笑いDVD関連のDVD作品としては安価設定になっているが、それでも三枚同時は厳しい。あと、『笑魂』シリーズも。これは急がなくても、予約割引率がそもそも低いので。関係ないけど、前シリーズに発売された5番6番のDVDが売れていない様で、amazonでは現在502円で販売中。誰か買ってあげて。

 しかし、“身銭削らにゃ本気で観れぬ”をモットーとしている僕としては、出来ればカットはしたくない。レンタルでも良いけれど、レンタルに入荷される保障もない。……発売作品数の少ない八月に向けて、粘るしかないか。ボーナス出るし。フハッ。

 あ。ちなみに今日、『不敬罪』(快楽亭ブラック)を買ったよ。ずぶずぶ(泥沼に沈む音)

つまらなくなったかな

「お笑い」つまらなくなったワケ(痛いニュース)
 先に前提として理解しておかなくてはならないことだが、「お笑いがつまらなくなった」という類いの記事は、十中八九が出まかせだ。そういった記事の多くは、今のお笑いに興味が無い、或いは今のお笑いを退屈だと感じている人たちの好感を得るために書かれたものでしかない。いつの時代も、時代の流れに納得が出来ない人たちは存在する。彼らは、そんな人たちを上手に釣り上げているだけに過ぎないのだ。

 それにしても、記事のレスの多くが「『エンタの神様』全盛期」から抜け出せていないことに驚いた。とっくに死語になっていると思っていた「エンタ芸人」を初めとして、「あるあるネタしかできない芸人」だとか、「紙芝居・あるある・ハイテンション」だとか、とにかく認識が古い。少なくとも、近年のいわゆるネタ番組を見たことのない人間の認識だ。ただ、安易な『エンタの神様』批判も見苦しく思う。少なくとも東京03は面白い。

 今の若手芸人はむしろ、「あるあるネタ」のブームを見てきた世代のためか、そういったネタを好まない傾向にある。いつもここから・鉄拳などが広めた「紙芝居」スタイルも同様だ。今の若手芸人は、どちらかというとスキマ産業的に“専売特許”を見つける傾向が強い。『爆笑レッドカーペット』が成立している理由も、そこにあると言えるだろう。

 ただ一方で、「レッドカーペットは内輪ウケ」というコメントに、ちょっと衝撃を受けた。実は僕も、昨日の三時間スペシャルで、今田耕司の司会に対して同じようなことを思ったのだ。最初は若手芸人にとっての兄貴的なポジションを見せていた今田だが、その司会が、このところ芸人に対する甘やかしになってきているように感じた。あれは確かに、内輪の空気になっていたなあ。それが今田の司会の味なんだろうが……。

『爆笑レッドカーペット3時間SP』を見た

 あまりの人気で、某巨大掲示板ではアンチも見受けられるようになった、現在のお笑いブームの背骨番組『爆笑レッドカーペット』。今回はそれの3時間スペシャルということで、ちょっと期待していたのですが……割と今まで通りだった。いや、別に良いんだけれど、もうちょっとスペシャルらしいことというか、スペシャルならではのものというか、そういうのが欲しかったなあ。期待していた「THE THREE THEATER」も、あまり『爆笑レッドカーペット』と絡む意味が無かったし。期待外れとまでは言わないし、他に特番らしくする演出も思い浮かばないので、あまり強くは言いたくないけれど……番組としては、ちょっと中だるみの時期に来ているなあ、と思った。

 芸人のネタで印象に残っているのは、エレキコミックNON STYLE

 エレキコミックの出演には期待半分心配半分だったけれど、完全に心配していた通りになっていたなあ。エレキコミックといえば、確かにやついの顔が印象的ではあるんだけれど、あれではエレキコミックの味が出ない。もっと面白いコンビなんだけれど、その味が出せきれていなかった。むしろ、やついの顔ネタで行くのではなくて、このところのコントに共通するサブカル系のコント(例えば『漫画さん』とか)を持ってきたほうが良かったのではないかと思う。岩尾・日村・加藤のブサイクユニットコントに参加できなかった時点で、今日のエレキコミックは負けだった。今のショートネタブーム芸人以前のお笑いブームの芸人がやってしまう失敗例を、彼らは見事に見せてしまったなあ。

 逆に、上手く改変してきたのがNON STYLE。前に井上のイキりを押し出して、モノの見事にスベっていた彼らだけれど、今回はちゃんとした漫才で勝負していて、ちゃんと番組で求められているものを理解しているんだなあ……と、妙に感心してしまった。カムバックレッドカーペットにも出ることが出来たし、今回の結果は万々歳だと言って良いと思う。

 その他にも、ネタ作りの上手さに何度目かの感動をさせてもらったアントキの猪木、ヤポンスキーのネタをパクるというステキな暴挙に出た鳥居みゆき、どんどん芸人じゃなくなってきているこまつ、見るたびにネタが粗雑になっている気がするスマイル、一回でもスベれば終わりなネタを今回もやってのけた流れ星、何がしたかったのかイマイチ分からなかったピース、ネタを忘れたことさえもネタにしてしまったU字工事が印象に残っている。

 あ、あと「THE THREE THEATER」について。こういう書き方をするのはアレかもしれないけれど、なんだか『エンタの神様』みたいだなあ、と思った。“三つのシチュエーション”というところはアイディアだけれど、やってることは大して変わらなかったんじゃないだろうか(もちろん、芸人のネタにスタッフが関与するとか、ネタ中にテロップが流れるとか、そういう余分は無かったけれど)。今の時代には、これが精一杯なのかもしれないけれど、やっぱり『ウッチャンナンチャンのウリナリ!』と『笑う犬の生活』を青春期に通過してきた人間としては、もっとガッツリしたコント番組が欲しいと思わざるを得ない。

 ただ、『爆笑レッドカーペット』が、その特別番組の中でこういう番組の宣伝というか、介入を許したということは、なかなか好ましい傾向だと思う。ひょっとしたら、『爆笑レッドカーペット』終了後に、新しいコント番組を作ろうという魂胆なのかもしれない。もしも、そうなのだとしたら……スタッフには心底、エールを送りたいところなのだが。実際のところ、どうなのだろう。ウッチャンが関わってきたあたり、どうもそういうフラグが立っているような気がするんだよなあ。期待せずに、待ってみるか。

発売情報

0820『YOUのとにかく金がないTV』
0917『シティボーイズの灰とダイヤモンド 〜新老人の集い〜』
0917『逃走中3 〜run for money〜』
0925『志村けんのバカ殿様 大盤振舞編 DVD箱』

『YOUのとにかく金がないTV』は、テレビ東京系列の深夜番組らしい。『ゴッドタン』だの、『週間 真木よう子』だの、『モヤモヤさまぁ〜ず』だの、なんだかテレビ東京系の番組が盛り上がっている印象。ネットで軽く検索をかけてみたけれど、どうも番組の概要がよく分からない。……まあ、金が無いんだろうなあ。

 そのYOUが以前、客演というカタチで出演していたシティボーイズミックス……じゃない、シティボーイズのライブDVD『シティボーイズの灰とダイヤモンド』が発売。WOWOWで放送されたライブらしく、なんでも「シティボーイズの三人が、それぞれの日記を読む」という内容らしい。噂には聞いていたが、まさかDVDになるとは思わなかったな。値段は、いつもより安め。

 それとは関係無く、『逃走中』DVDの第三弾が発売。芸人で言うと藤崎マーケット、ブラックマヨネーズ、ハリセンボン、フットボールアワー岩尾、エド・はるみ、くわばたりえが出演。……あ、たむけんのこと忘れてた。

 こちらはたむけん、ではなくしむけん。志村けんの特番シリーズ『志村けんのバカ殿様』が再びDVD化。リクエストの多かったコントを収録しているとのことだが、今回もマーシーの出演は無い模様。仕方が無いこととはいえ、あの都会的で泥臭さの無いマーシーの存在があってこそ、『バカ殿様』は面白かったんだと思っている身としては、なんとも寂しい。仕方が無い……んだよなあ。

金よさらば

 仕事帰りに本屋へ。『淀川長治の映画人生』(岡田喜一郎)、『シェーの時代』(泉麻人)、『FLIP-FLAP』(とよ田みのる)などの本が気になるが、資金不足により断念。で、『ぷぎゅる』(コンノトヒロ)の最終巻と、『えの素完全版 上』(榎本俊二)を購入した。萌え四コマの流れに反し、ひたすらナンセンスとエロにどっぷりしてしまった『ぷぎゅる』と、ナンセンスとエロをグロという名の溝で掻き混ぜた『えの素』の合わせ技。店員の女性の侮蔑的な目に苛まれつつ帰った。ペニセスト!

『Quick Japan』(vol.78)

クイック・ジャパン78 (Vol.78)クイック・ジャパン78 (Vol.78)
(2008/06/12)
青山テルマ内村さまぁ〜ず

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 読了。

 巻頭特集は「青山テルマ」だったけれど、個人的に興味が無かったので、完全にスルー。特集っつっておきながら、インタビューだけだったし。これで特集と呼んで良いのだろうか。まあ……良いんだろうなあ。

 個人的に気になっていた『内村さまぁ〜ず』特集は、かなり充実した内容。内村光良の従兄弟であり放送作家でもある内村宏幸のコラムに始まり、内村さまぁ〜ずに対するインタビュー、ふかわりょうからの手紙、『内村プロデュース』『内村さまぁ〜ず』全事件簿、『内村さまぁ〜ず』全企画紹介と、ガッツリしていた。資料的価値の高い記事が多かったか。関谷ディレクターの「ネットでやってた番組がテレビに移行するなんて面白いじゃない」という発言に、反骨的なモノを感じた。というか、番組プロデューサーが元ビビるの大内さんだとは知らなかったなー。

 衿沢世衣子『天心モナカ』、相変わらず雰囲気が良い。自然体の女性たちを描かせると、この人は上手いよなあ。それでいて、キッチリとネタを仕込んでくるのが良い。屋外に茶室を作って、和み顔で待ちかまえているナッちゃんが実に良かった。

「バカリズム×いとうせいこう」「大橋ツヨシ×いとうせいこう」各対談、まあまあ。演者としてのいとう氏は好きなんだけど、文化人としてのいとう氏には、そんなに興味が無いからなあ。ああ、でもバカリズムをカッポレに誘っている話は、なかなか面白かったなあ。「“おどける”を習得したら強いよー」

 長尾謙一郎『バンさんと彦一』、爆笑。

 小島和宏「“コント師”ネプチューンによる撮り下ろしコントDVDの本気を見よ!」。ショートコント番組が増える一方で、いわゆるコント番組が見られなくなってしまったことについての言及と、コント師としてのネプチューンについてのコラム。ラーメンズに出くわした後で、妙にネプチューンのコントにハマってしまった時代があったことを、なんとなく思い出す。『おひつじ座の巻』に、ちょっと期待。

 森達也『死刑』の感想文の下に、『光市母子殺人事件』判決についての記事を置いたところに、意図的なものを感じなくもない。

 西島大介『マンガっちの子どもと行く映画っち』、今回は『劇場版 どうぶつの森』。とたけけ役を小栗旬がやっていたこと、そして、歌の場面だけ小栗ではなくロボット声だったことが、妙に印象に残っている。歌が下手だから、ということじゃないよなあ。下手に勘繰ってしまう。たぶん、演出だろうけど。

 松本亀吉「名阪高速溺死坂インター」。亀吉の文章はそれほど好きじゃないというか、あんまり合わないところがあるのだけれど、前号の鳥居みゆきのDVDについての記事がつまらなかったのには同意。というか、その記事を書いたライターさん、今号のQJにも参加しているんだけれど……良いのだろうか、その辺り。

「Vibes」。今回はあまね丸「Hなのはいけないことですか?」、マキタユウジ「テレビに見る“ゲイ”について」、磯部涼「僕のベスト・オブ・『ザ・ノンフィクション』」、小島和宏「妄想家・関根勤のファンタジー全開DVD」、松江哲朗「タイトルがアレだけど これはマル」が面白かった。特に『関根勤の妄想力 東へ』は、買う予定が無かったんだけれど、ちょっと気になったな。あと、何気にユリオカ超特Qがコラムを寄せていたのに笑った。なんで鳥居が結婚宣言して、ユリQのブログが荒れるんだよ!(笑)

『スリーパー』

スリーパースリーパー
(2008/04/25)
ウディ・アレン

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 ウディ・アレンの映画を観た。アレンの映画を観るのは、今回で二度目になる。以前に観た作品は『おいしい生活』というタイトルで、割と最近の作品だったと思う(今調べてみると、2000年に上映された作品らしい)。『スリーパー』は、それよりもずっと以前の1973年に公開された作品だ。

 主人公は、胃潰瘍の手術中に合併症を起こしてしまい、冷凍保存されてしまうことになった男、マイルスだ。もちろん、演じるのは我らがウディ・アレンである。マイルスは眠り続ける。ひたすら眠り続ける。その間、なんと200年。しかしある時、マイルスは医師の手術によって眠りから目覚めることとなる。200年が経過した世界で、気付けばマイルスは反体制運動に巻き込まれることとなるのであった。

 正直、前半は冗長に感じた。ストーリーを観客に理解させるためか、やたらと状況説明が多かったように思う。有名人を取り上げたマイルスのジョークも、イマイチ理解出来なかったし(知識として知らないために理解出来なかった)。ただ、マイルスが警察に追いかけられる展開になってから、それは幾らか解消された。使用人ロボットに扮装し、他人の家に上がりこむという下らない展開は笑えたし、その家でケーキを作ろうとして失敗し、物凄い勢いで膨らませてしまうギャグも、なかなかベタだったが爆笑した。

 ただ、本当に最高だったのは、終盤の畳みかけだった。終盤、マイルスは医者に紛争し、体制側へと忍び込むのだけれど、総統が地下組織によって爆破テロに合って、鼻しか残っていないことが発覚するのだ。いや、鼻って! 鼻だけって! しかも、この時代の医学では、鼻から総統を復元することが可能なのだという。で、マイルスは案の定、総統を手術する名医と勘違いされ、手術台に連れて行かれ、総統(というか鼻)と対面するのである。……このくだりが、もう下らなくって、おかしくって。というか、手術台の上にチョコンと置かれた鼻が、とにかくおかしかった。本当に面白かったのは、この後なんだけれども……それは流石にネタバレが過ぎるので、控えよう。

 かなり下らなくて、面白い映画だったと思う。買おうとは思わないけれど(今回はレンタルした)、他のウディ・アレンの映画に興味を持てるくらいには、僕の感性を揺り動かす映画だった。今度は何を借りてみようかな。

詩と批評 というか追記

ぐるぐる(笑現の理由)
 差別についてアレコレ考えてみたけれど、その結果、何が正しいのか分からなくなってしまった。ひょっとしたら、どれも正しくないのかもしれない。とりあえず僕は、テレビの中のナベアツを、何の思想も持たずに観ていた。笑っていた。面白いと思ったから、笑った。以上も以下もない。とにかく面白いから笑った。一緒に「オモロー!」と叫び、楽しさを共有した。

 くだんの記事は、そんな僕の感性を否定しているかのような記事だった。「あの芸には差別的な要素を含んでいる」「演者も観客も、その差別的な要素を意識した上で楽しんだほうが良いんじゃないだろうか」……そんな文章が、僕の心にズカズカと踏み込んできた。そうか、僕は障害児を持つ親には障害児を模倣している様に見えなくもないナベアツの芸を、ただ純粋に楽しんでいた、どうしようもない鈍感野郎だったのか……と、哀しくなった。僕はあの記事を知ったことで、自らの感性が否定されたかの様で、とても傷ついたのだ。

 でも、僕は氏に「ブログを書くな!」とは言わない。それは、表現の自由だとか、言論の自由だとか、そういったオトナ的な事情ではない。僕はいずれ、そのブログの記事を忘れてしまうからだ。いずれ忘れてしまうものを止めろというのは、はっきり言って無駄じゃないか。だから、僕は氏に「こんな文章を世間に晒すのは止めろ!」なんて、バカなことを言うつもりはない。

 それに、結局「ナベアツの芸を「オモロー!」と思わない」人に、僕の気持ちなんて分かるわけがないのだ。「他人の気持ちになる」という言葉があるけれど、そんなの単なる詭弁に過ぎない。僕が傷ついた気持ちなんて、「オモロー!」を否定する人たちには、理解してはもらえないのだ。それはとても哀しいことだけど、でも、仕方が無いことでもある。

 だって、それが人間だから。

みっちゃんが遠くなりにけり

清水ミチコのお楽しみ会 2007 “LIP SERVICE”清水ミチコのお楽しみ会 2007 “LIP SERVICE”
(2008/09/17)
清水ミチコ

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 近日発売予定だった、清水ミチコのライブDVD『清水ミチコのお楽しみ会 2007“LIP SERVICE”』の発売日が9月に延期された。何があったんだろうか。内容に満足できなかったから、更にボリュームアップしたということかな。それとも、著作権的な問題が残ってたのかな。或いは、どっかのアーティストから苦情が飛び込んできたのかな。……最後の、大穴です。

ぐるぐる

世界のナベアツの悲しみと楽しみ(評論家・山崎元の「王様の耳はロバの耳!」)
 コメント欄で山崎氏は「他人を傷つけるわけでもなく、同時に鋭い風刺が効いていて、しかし普遍的で且つ圧倒的におかしいという意味では、チャップリンは凄かったと改めて思います」と書いている。

「チャップリンが凄かった」という点には同意できる。ただ、「他人を傷つけるわけでもなく」というコメントは間違いだ。これは山崎氏の視点で見て、そう思っただけの話であり、全人類がチャップリンの映画を観たとして、誰もが総じて傷つかないなんてことは有り得ない。少なくとも、ヒットラーが『独裁者』を観ていたら、傷ついたんじゃないかな(笑) ……茶化したみたいに書いたけど、でも、実際問題そういうことじゃないかと思うのだ。

 とどのつまり、何が言いたいのかというと、山崎氏が言うところの<笑いの背景に時に存在する差別意識を理解しながらでも、なおかつ笑いを楽しむこと>は不可能なのではないか、と思うのだ。何故ならば、そもそも大多数の人間は、その表現を「差別」だと思わないことが多く、その意識を持つキッカケすら掴めないからである。山崎氏が、チャップリン映画は「他人を傷つけない」と信じて疑わなかったように。完璧な笑いなどといったものは存在しない。完璧な観客が存在しないようにね。なんつって。

 最後に、関係ないかもしれないけれど、森博嗣の著書『臨機応答・変問自在』(集英社新書)の中の、とある質疑応答を思い出したので、抜粋することにする。この言葉は、今回の件の一つの終着点であるように思うのだ。回答しているのが森氏ね、念のため。

Q.「一宮にあるタワー(※ツインアーチ138)は私も見たことがあるのですが、あれはやはりちゃんとしたデザイナーがデザインしたものなのでしょうか? 私にはまったく良さがわからないのですが」
A.「人それぞれです。しかし、万人が受け入れるものはつまらないものかもね。良いデザインとは、何かを拒絶するものだ、とも思う」

『ハンブン東京』

ハンブン東京ハンブン東京
(2008/06/18)
吉沢悠

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 2005年9月に『内村プロデュース』が終了したとき、ある噂がネット上で飛び交った。番組の主軸だった内村光良は、ある宗教団体の弾圧によって、テレビから追い出されたのではないか、という噂だ。そこには何の根拠もないが、『内村プロデュース』終了後、内村がテレビの世界から姿を消してしまったことが、その噂の信憑性を高めていたように思う。
 しかし、実際の内村は、テレビ以外の舞台で活躍していた。2006年1月には、初監督作品『ピーナッツ』が公開され、NO PLANとして主題歌を発表した。同年11月にはネット番組『内村さまぁ〜ず』の配信が開始、後にDVDとして発売されるようになる。『内村プロデュース』もまた、特別番組として何度も放送されていた。現在も、内村はテレビから姿を消すことなく、現在は『世界の果てまでイッテQ!』『理由ある太郎』、コンビとして『ザ・イロモネア』の司会を務めている。
 今になって思うに、恐らく内村がテレビ以外の仕事を始めようというタイミングで、『内村プロデュース』が終わったことにより、そういった噂が蔓延してしまったのだろう。無論、これも推測でしかない。ただ、内村のテレビ以外の活動が、決して時間潰し程度に行われたものではなかったことだけは、間違いない事実である。

 本作『ハンブン東京』は、そんな内村がテレビ出演とテレビ出演の隙間期間で行った、舞台公演である。内村は作・演出を担当しており、自身も出演を果たしている。タイトルの『ハンブン東京』の由来は、「東京で生活している人間の半分は、地方出身者であるらしい」というところから来ているそうだ。なんとも内村らしい、優しさを感じる由来である。思えば、この公演はとてつもない優しさに包まれたものだったような、そんな気がする。
 この舞台の登場人物たちのほぼ全員が、地方出身者だ。彼らは、東京で生活している中で、様々な悩みを抱えていたり、苦悩していたりしている。自分のやりたいことが見つからないフリーター。彼氏のことを思い出して、仕事中に思わず泣き出してしまう美術館員。仕事に踊らされているサラリーマン。この舞台で描かれているのは、そんな彼らの日常のドラマである。
 そんな世界観が、なんとも内村っぽい。まだ観ていないんだけど、たぶん映画『ピーナッツ』も、こういう感じなんじゃないかと思う。特別じゃない、ごく当たり前の人たちの、ちょっとだけ特別な日常劇。内村光良という芸人が好きな人なら、楽しめる舞台になっていると言えるだろう。

 ただ、ちょっとどうかと思ったことが一点だけ。そもそも内村が芸人だから、多少は仕方のないことだとも思うんだけれど、どうもさまぁ〜ずとバナナマンに比重を置きすぎな印象を受けた。いや、バナナマンはまだ本筋に絡んでこないから良いけれど、さまぁ〜ずはちょっとアレだったなあ。
 悪いことではないんだけれど、さまぁ〜ずが出てくるたびに、舞台全体の空気が急激にさまぁ〜ず色になってしまうんだなあ。三村が喋れば、そこはもうさまぁ〜ずライブ。大竹がボケれば、そこはもうさまぁ〜ずライブ。もう、何をやってもさまぁ〜ず・さまぁ〜ず。さまぁ〜ずが好きな人にはたまらないだろうけど、全体的にさまぁ〜ず色になってしまったのは、舞台演劇としてはどうなんだろうか。
 あと、最後に大竹がとんでもない状況になってしまったのに、そこが大して拾われることなく、別の出来事で誤魔化して終わってしまった感じになってしまったのは、残念としか言いようがなかったなあ。あそこにオチをつけてから終わらせてもらいたかった。

 とはいえ、かなり面白い公演だったことには変わりなく。出来ることなら、次回の公演も観てみたいと思うのだが……これっきりにしてしまうのは、ちょっと勿体無い。また定期的に、こういう舞台公演を行ってもらいたいなあ。

・本編(DISC-1/130分)
・特典映像(DISC-2/117分)
「初顔合わせ&本読み」「稽古風景」「いよいよ舞台本番」「もう1つのハンブン東京 〜日村勇紀物語〜」
「公演期間中の色んな事」「本編未収録回におけるハプニング」「作・演出 内村光良」
「最終公演カーテンコール」「打ち上げ」

 ちなみに、特典映像のナレーションは『内村プロデュース』『内村さまぁ〜ず』でお馴染みの、あおい洋一郎氏。そういえば、この作品の発売元も『内村プロデュース』『内村さまぁ〜ず』のDVDを発売しているSony Music Directだ。内P以降、繋がりが出来ているのかな。

人志松本

『人志松本のすべらない話 ザ・ゴールデン』を見ようと思い、テレビで待ちかまえていると、オープニングからマッキーが「世界に一つだけの花」を歌い、更に大地真央が開会宣言を行うというナメた演出に辟易し、とっととテレビを消して、風呂に入った。……うん、まあ録画してたから、そういうことやったんだけどね。風呂から出て、またちゃんと見ましたよ。殆ど記憶に残ってないけど。

 やっぱりさあ、面白さでいうと『アメトーーク』でやってた企画「立ちトーーク」の方が、万倍くらい面白いと思うんだよね。だって、今の『すべらない話』って、ぬるいじゃない。いや、ぬるいこと自体は悪いことではないんだけど、そのぬるさを認めようとしていないというか、「ぬるくないですよ!」みたいな感じにしようとしているのが、どうも気に入らないというか、中途半端というか。観客なんか入れないで、個室で馴れ合っているほうが、今の『すべらない話』よりもずっと面白いよ。たぶん。もちろん、エピソードの一つ一つは面白い。確かに面白いんだけど、その面白さを演出がジャマしている。

 そういう意味では、誰が話を始めるとか、笑える話をしなくちゃならないとか、そういうガチンコ感が全く無い「立ちトーーク」の方がずっと面白い。ぬるさの面白さを理解しているから、話は個人だけでは終わらず、空気次第では右往左往、縦横無尽に飛び回る。とにかく、自由だ。下ネタが連発しようが、内輪ネタになろうが、面白くないギャグが飛び出そうが、自由だ。その自由がとにかく許される空間なのだ。もちろん、それが絶対的に良いことだとは思わない。もしも「立ちトーーク」の様なことがあっちこっちで許されるようになれば、それはそれで問題だ。ただ、現状として『すべらない話』は「立ちトーーク」に“面白み”という点で敗北している。

 そんなことを思いながら酒を飲みつつ、番組を最後まで見ていたんだけれど、なんだろなあ。最後の郷ひろみの言葉。あんまり記憶に残ってないんだけど、なんか「皆、ちゃんと面白く……」みたいなこと言わなかった? その言葉を聞いて、思わず「芸人だから面白ェに決まってんじゃねえかよ、何バカなこと言ってんだよ」とかボヤいてしまった。お前は談志か!

大人向け「夏の東映アニメフェア」だ!

 日本での著作権が切れたということで、ディズニーの名作アニメが安価で手に入るようになった昨今。非常にありがたい時代が来たと思える一方で、作品自体の価値まで下がってしまったように感じてしまうこともあり、なかなか難しい話だなあ、と思ってしまうところがある。まあ、なんやかや言いつつも『三人の騎士』買ったけどね。名作だ。
 そのことが関係しているのかどうかは分からないが、どうも昔の東映アニメ作品のDVDが、近々安価(3,150円)で再発売されるようになるらしい(Amazonで『雪の女王』を予約してたら、偶然見つけた)。見た感じ、以下の作品が安価で購入できるようになるらしい(2008年9月29日までの期間限定出荷)。以下、ラインナップを揃えてみた。全26作品。カッコ内は封切年月。★マークがついているのは、宮崎駿主要参加作品(ウィキペディアより)。

『白蛇伝』(1958年10月)
『少年猿飛佐助』(1959年12月)
『西遊記』(1960年8月)
『安寿と厨子王丸』(1961年7月)
『アラビアンナイト シンドバッドの冒険』(1962年7月)
『わんぱく王子の大蛇退治』(1963年3月)
『わんわん忠臣蔵』(1963年12月)
『ガリバーの宇宙旅行』(1965年3月)★
『サイボーグ009』(1966年7月)
『サイボーグ009 怪獣戦争』(1967年3月)
『少年ジャックと魔法使い』(1967年3月)
『アンデルセン物語』(1968年3月)
『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年7月)★
『長靴をはいた猫』(1969年3月)★
『空飛ぶゆうれい船』(1969年7月)★
『ちびっ子レミと名犬カピ』(1970年3月)
『海底3万マイル』(1970年7月)
『どうぶつ宝島』(1971年3月)★
『アリババと40匹の盗賊』(1971年7月)
『ながぐつ三銃士』(1972年3月)
『長靴をはいた猫 80日間世界一周』(1976年3月)
『銀河鉄道999』(1979年8月)
『サイボーグ009 超銀河伝説』(1980年12月)
『さよなら銀河鉄道999 −アンドロメダ終着駅−』(1981年8月)
『わが青春のアルカディア』(1982年7月)
『銀河鉄道999 エターナルファンタジー』(1998年3月)

 昔の作品ばかりが再DVD化されるのかと思いきや、結構最近の作品まで再DVD化されるようで。『銀河鉄道999 エターナルファンタジー』に至っては、1998年作品と、かなり最近だ。まあ、それでも10年前の作品になるんだけれど。
 ちなみに『パンダコパンダ』もジブリシネマライブラリーから再発売される模様。そっちは安くないみたいだけど、名作なので観て損はしないかと。それより個人的に、そろそろ『遠い海から来たCoo』をDVD化してもらいたかったのだけれど、それもまだまだママナラヌようで。雨の中、裸で飛び出してった女性が印象に残ってるなあ(すけべー)。
 ……さて、ヒルダで萌え死ぬか……。

 追記。東宝と東映を間違えてたー! 正しくは東映であります。

『無修正』

ドランクドラゴン 無修正ドランクドラゴン 無修正
(2006/09/22)
ドランクドラゴン

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ドランクドラゴンは、コントの天才と言っても過言ではない塚地武雅と、やる気の無い素人がうっかり芸人になってしまっただけの様な鈴木拓によって結成されたコンビである。聞いた話によると、コンビの結成を持ちかけたのは塚地のほうだったらしい。なんという見る目の無さ。しかし、結成してしまったものは仕方ない。塚地は、鈴木という重りを引きずりながら、このお笑いブームの荒波を乗り切ることになったのである。……で、乗り切っちゃったわけだ。さすがである。

ただ、お笑いブームの波を乗り終わった後の塚地は、とてもつまらなかった。いや、それをつまらないというのは、あまり良くない表現か。しいて言うなら、ありきたりだった。起承転結のある話は出来るし、場をまとめる能力も持っていたが、如何せん瞬発力に欠けていた。アンタッチャブルの様な勢いや、おぎやはぎの様な世界観が出せずにいたのである。

そこで、鈴木が役に立った。コントをしているときも、フリートークをしているときも、基本的にやる気が無い鈴木は、その向上心の無さと空気の読めなさが相成って、バラエティ番組ではあまり見られない「トーシロ感」を匂わす珍奇な芸人となっていた。これを活かさない手は無い。そして、ドランクドラゴンの役割分担が出来上がったわけである。コントやドラマは塚地、トークは鈴木(ただし塚地を横に置いた状態で)という風に。

本作は、そんな鈴木の魅力を存分に引き出した映像作品になっている。様々な芸能事務所に電話をかけ、そこに所属している女性タレントにキスしてもらえるかどうかを交渉する鈴木。大量の酒を飲んだ上で、腕立て伏せをこなしたり、塚地のパンチを受けたりする鈴木。女王様をSからMにしようとする鈴木。とにかく、鈴木まみれな一枚だ。

全体的に、面白い作品になっていたとは思う。基本的にふわっふわしている鈴木に何かをやらせて、その反応を楽しむというのは、これまでにも様々なDVDで行われている(『ドランクドラゴン カンフー』ではラーメン屋レポート、『爆笑オンエアバトル』では横浜ツアーが行われていた)が、その中でも、特に“鈴木の味”を出すことの出来た一枚になっていただろう。

ただ、作品全体から物凄い「特典映像臭さ」を感じる。鈴木の言動は確かに面白いのだが、それは、あくまでも「余技」としての面白さで、これがライブDVDの幕間映像として収録されていたら、純粋に楽しめただろうなあ……という感想が残る。やや値段が高いのもネックだ。面白かったとは思うが、3,990円の内容ではないだろう(僕はレンタルしたけど)。それと、個人的な好みになるが、心霊ドキュメントネタで30分も使うのはどうなのか。全体の三分の一も費やすほど、この企画に面白さはなかったように思う。

……と、ここまで書いて、このDVDで挑戦してる企画の幾つかが、『NETA JIN』で陣内智則がやってたことと弱冠被っていることに気が付いた。そうか、だから特典映像臭かったのか……。

・本編(99分)
・特典映像(9分)
DVDの企画にもはまらなかった鈴木の本当の無修正

発売予定

0820『TAKE OFF 〜ライト三兄弟〜』
0827『みうらじゅんとバナナマンのゼッタイに出る授業』
0830『北野誠×竹内義和 濃い口トークラジオ』
0905『TKO 修行』

五度目の小林賢太郎プロデュース公演『TAKE OFF 〜ライト三兄弟〜』が遂にDVD化。初演が2006年5月6月で、再演が2007年9月10月。長かったなあ。キャストはオレンヂ(フラミンゴ)、久ヶ沢徹、小林賢太郎の三名。少ないなあ。音楽はLOSALIOS。バナナマン『SugarSpot』のオープニングを手がけていた人たち。

そのバナナマンが生徒役になり、みうらじゅんの講義を受けるというDVD『みうらじゅんとバナナマンのゼッタイに出る授業』が、『TAKE OFF』の翌週に発売。よく分からないけれど、どうもテレビ東京が関わっているらしい。ビクターからの発売ということは、コンテンツ・リーグなのかな。よく分からんですね。ジャケットは武富健治のイラストらしい。む。

それから、サイキック青年団として有名な北野誠・竹内義和がDVDを発売。詳細がよく分からないけれど、撮り下ろしなのだろうか。こちらもコンテンツリーグよりの発売。そうか、北野誠って松竹芸能所属だったのか。知らなかった。その松竹の後輩、TKOも初のDVDを発売。ネタものではなく、様々なものにTKOの二人が挑戦する……という感じの内容らしい。んー。

六月十九日放送 感想文(毒混)

タイムマシーン3号「漫才:結婚相談所」(501kb)
関が初っ端から「三次元」「彼女の魔法」など、オタクならではのボケを繰り出してきたので、どうなることかと思ったけれど、意外とフツーに漫才やってた。じわじわとオタクキャラになるつもりなのか? 中盤、漫才が上手くなりすぎて、逆にくっちゃくちゃになっているような感じになっていたなあ。特に「店長→みせなが」からしばらく。その後はしっかりと分かりやすいボケが出てたけど。なんかホーム・チームみたいになりそうで恐いなあ。最後のパソコンオチに時代性を感じた。

フラミンゴ「コント:祖父・父・息子」(493kb)
序盤のアンジャッシュ的な展開から、更に一つ上の展開になって、更に更に一つ上の展開になって……どんどん状況がカオスになっていく感じが面白かったなあ。複雑な設定ながら、分かりやすいボケ(「初孫」は秀逸)が頻発していて、客ウケの良いコントになっていたと思う。ところどころ強引に感じるところもあったけれど、悪くはなかった。個人的には、もうちょっと世界に余裕があると嬉しいんだけどなあ。今のコントはちょっとロジックでがんじがらめになっている気が。

ラフ・コントロール「漫才:仮面ライダー」(445kb)
ボケが以前よりも濃厚になり、ツッコミが以前よりもキャラクターが強くなったような感。いわゆるワンシチュエーション漫才で、そのボケだけを見るとイマイチだったけれど、だんだんと二人のやりとりがヒートアップする流れが妙に心地良く、楽しむことが出来た。なんというか、M-1向けって感じ。このスタイルの漫才って、M-1では評価されないけど。激弱ショッカーが怯え続けるのには笑った。オチがやや雑だったかもしれない。

ストリーク「漫才:女子の悪口/感動する話」(369kb)
どんどんフリートークみたいになっているストリークの漫才。特に今回は、前半が殆ど山田のフリートーク状態になってた。ここも漫才が上手くなりすぎて、低迷しているのではなかろうか。今回は「阪神の金本選手が手首を骨折したときの顔」がスベったのが痛かったな。あと、「悪口」のくだりに入ったところで、客が妙に沸いたのが気になった。そんなに盛り上がるところだったか? 後半、盛り返していたけれど、最後、よりによってスベったギャグを再演するという……ストリークにとっては、鉄板ギャグだったのか。

セーフティ番頭「コント:告白と勧誘」(493kb)
またラーメンズオタクが怒り出しそうなコントだなあ。しかも、だるま食堂やとろサーモンやカナリアがパクったと理不尽なことを言われた『日本語学校』よりも、ずっと最近のコント(『TEXT』で披露)に似ているというのが……。でも、僕はこれが例えパクりであったとしても、評価したいと思う。ラーメンズのそれよりも分かりやすくなっているし。まあ、クオリティは(自主規制)。まあ、今後の彼らの活躍次第だな。うん。期待したい。「君が好きな四コマ漫画はアサッテくんだったのか!」には爆笑した。

・オフエア
メインストリート(365kb)
のろし(353kb)
ヒデヨシ(325kb)
三福星(185kb)
ハイエナ(137kb)

かつてハマカーンと同じ事務所だったメインストリート、事務所が変わっても不調は止まらない。素質に問題が? 松竹の若手漫才師、のろし。個人的には、この辺が丁度良い気がする。ヒデヨシ、前回オンエアされたネタの改変版で挑戦。ナメんな。三福星、二連勝から二連敗。しかも、キロバトルがダダ下がり……。

・オンバトヒーローズ
いつもここから

・次回
次回放送は7月10日。なんと、収録は今週末。オンエアバトルは2002年くらいから、ほぼ毎週見ているけれど、次回予告が放送されている時点で次回放送分が収録されていないというのは、これまで見たことがない。もしや、史上初?

読む日々

『QJ』読書中。『内村さまぁ〜ず』インタビューで、三村が「「僕、ツッコミだからボケとかやったことがないんですよね」とか言ってる若手を見ると、俺は本気で説教したくなっちゃう」とか言っているのを見て、なんとなくキングコング西野のことを思い出した。いや、なんか、それ関連の話が一部ネットで持ち上がっていたんで。それが事実なのかどうかは、知ったこっちゃない。うん。
プロフィール

Author:菅家
お笑いDVDコレクター。大学一年の頃にラーメンズのDVDと出会って以後、若手芸人が発表したDVDを出来るかぎりチェックし続けている。が、最近は面白いテレビ番組が増えてきて、ちょっとチェックを怠り気味。ちなみに、好きな番組は『しゃべくり007』『アメトーーク』『爆笑オンエアバトル』など。

連絡先はこっち。
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

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