てれびのキヲク

こんな番組あったな、と思う番組(日刊スレッドガイド)

 この記事を読んでいて、僕が最初に思い出したのは『大発見!恐怖の法則』っていう番組。上岡龍太郎や中山秀征が総合司会を務めていた番組で、視聴者から身近に存在する「恐怖の法則」を検証し、それを法則として認定するかどうかを審査員が判断する……という番組だった。ウィキペディアで調べてみると、まだ売れていなかった爆笑問題がレポーターとして出演していたらしいけど、個人的にはミスターちんの名前を妙に記憶している。名前が名前だからなあ。

 ちなみに、これの後番組は『人気者でいこう!』。こちらも思い出深い番組だったなあ。番組発のミニアルバム「ラスベガス・ファーストクラスの旅」も買ったっけ。内藤剛志がミュージックステーションに出ていたのを、よく覚えている。番組終盤は殆ど見てなかったけど。なんで見てなかったんだろうなあ。

 あと、これは殆ど見たことがなかったんだけれど、確か『コロンブスのゆで卵』って番組があったよねえ。日常品を発明した人のドキュメントをコンパクトに放送するという、今で言う『未来創造堂』みたいな番組だった(内容はそんなに似てなかったけど)。確か昔、番組本を買った記憶があるんだけれど……何処にやったっけかなあ。

八月二十八日放送 感想文

 およそ一ヶ月ぶりの放送。

えんにち『漫才:笑っていいとも二代目』
無傷の六連勝。前回が381kbと低めの結果だったので、今回もそれほど良い結果が出ないと思っていたけれど、しっかりとトップ合格。まだまだ強いなあ。でも、ネタの内容は、相変わらずのチンピラ置き換えコント漫才だった。コントのシチュエーションが客に伝わりやすかったことが勝因かな?

ななめ45°『コント:上京する友達』(461kb)
六連勝。2007年度から調子良く連勝している彼ら。コントの設定も、だんだんと良くなってきている。今回は「上京する友達を止めに行く男を止めに来た男」のコント。二つのシチュエーションが交互に展開する流れはシンプルだけれど、下らなくて面白かった。ただ、下池さんはもうちょっと動かせたんじゃないかなあ……という気も。トリオコントって、どうも一人が死に役になってしまうなあ。

プラスマイナス『漫才:高校野球』(457kb)
六連勝。……なんか六連勝のコンビばっかりだな。ネタ自体はそれほど悪くなかったけれど、これと言って見せ場も無かった印象。「相手チームがニューヨークヤンキース」ってボケは、あんまりブッ飛んでて笑ったけど、それ以外はイマイチだったかな。なんというか“プラスマイナスの漫才”の範疇でネタをやっているって感じ。以前よりもネタはまとまってきているけれど、爆発力という意味では弱くなってるよなあ。オチが雑だったのも気になった。ちょっと唐突にオチが来たような。

オジンオズボーン『漫才:北風と太陽』(381kb)
五連勝。惜しい。チャンピオン大会以来の出場。先に一ネタ置いてから本ネタに入るスタイルは相変わらず。ちょっと構成が悪いよなあ。いきなり太陽系を模倣する展開には爆笑したけれど、その後は尻すぼみ。途中から完全に「北風と太陽」という設定を無視していたのも、ちょっとどうかと思った。ボケ自体は面白いんだから、もうちょっと丁寧に作り上げてきてほしいよなあ。何度か推敲していれば、もっと良い結果を残せたと思う。

鬼ヶ島『コント:妊娠』(417kb)
初オンエア。元チャップメンの野田、元アメデオの大川原、元CUBEの和田によって結成されたリサイクルユニット。同時期に結成されたエレファントジョン(元チャップメンの加藤と元アメデオの森枝によって結成)に二年ほど遅れてのオンエアとなった。初めて彼らのネタを観たけれど、なんというか……物凄い悪ふざけだ!(褒め言葉) なんだろうなあ、この高校生が一週間かけて作ったコントみたいな感じ。なんだよ、「僕がヤクルトレディになるって言ってるじゃないですかー!」って。初耳だよっ! 今後、なんとなく名刀長塚みたいな感じになっていきそうな予感。ああ、面白かった。余談。野田さんって、なんか大堀こういちに似てないか。

・オフエア組
ロマンチックセクシー(365kb)
ザ・ゴールデンゴールデン(321kb)
大輪教授(289kb)
ナナイロ(249kb)
タボン(181kb)

ロマンチックセクシーは初登場で六位。ワタナベコメディスクール出身らしい。そのワタナベ所属のトリオ、ザ・ゴールデンゴールデンは連敗ストップ。出来の良いコントを見せるトリオなので、早めの復活に期待。大輪教授は三連敗。やはり素因数分解封印後、調子が悪い。本を出したりして、調子は良いんだけどなあ。ナナイロは四連敗。初登場オーバー500を記録した芸人としては、最も厳しい道を歩んでいる彼ら。復活のきっかけが掴めれば良いが。

・オンバトヒーローズ:ホーム・チーム

・次回
エンジョイワ→クス、クロスバー直撃(初)、小森園洋志(初)、サイドワインダー、どきどきキャンプ、ノンスモーキン、ハイキングウォーキング、髭男爵、やさしい雨、ラヴドライブ

なんとなく「爆笑レッドカーペット」を髣髴とさせるラインナップ。過去の記録を見るとハイキングウォーキングのオンエアは確実に思えるが、半年ぶりのブランクが影響する可能性は否めず。正直、どの芸人がオンエアされてもおかしくない。個人的には、やさしい雨が見てみたいのだけれど……どうかな。

愛で地球を救うアメリカン

ちょっと前に、窓井さんがブログで「24時間テレビの深夜の芸人枠に『爆笑ピンクカーペット』をぶつけてくるフジテレビはアグレッシブ」と書いていたけれど、僕はむしろ「愛は地球を救う」がテーマの24時間テレビの裏に『インデペンデンス・デイ』をぶつけてくるあたりにアグレッシブさを感じる。二つの意味で。でも、どうせぶつけるんなら『マーズ・アタック!』を流せば良かったのに。

ブーメラン母国に帰る

【ニコニコ】「原爆ドーム」背景にパンチラダンス→ブログ大炎上、女子大生謝罪(痛いニュース)
 結局のところ、「韓国にイチャモンつけられる→韓国に反論する→これ以上、韓国に叩かれるネタを見せてはいけない・韓国を批判した手前、ヘタなことはしちゃいけない→日本の恥を潰せ!」という流れの中で、この炎上事件が起きたのではないかと思う僕。まあ、この類いの分野についてそれほど詳しくないので、たぶん間違った分析だと思うけど。ああ、ネットがせせこましくなってきおったわい。

『みうらじゅん バナナマンのゼッタイに出る授業』

「みうらじゅんとバナナマンのゼッタイに出る授業」「みうらじゅんとバナナマンのゼッタイに出る授業」
(2008/08/27)
みうらじゅんバナナマン

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 みうらじゅん、という人物について。

 僕が初めて、みうらじゅんという人のことを知ったのは、地元の書店の店頭で見かけた、いとうせいこうと一緒に出していた『見仏記』という本を見かけたときだった。漢字の名前が並ぶ本が多い中で、平仮名の二人の名前がやけに印象的だったのだ。『見仏記』というタイトルのせいで、当時の僕はみうら氏のことをてっきり仏教系の人だと思っていた。風貌もなんか達観視している感じだし。まさか、元々は漫画家としてデビューしていたとは、微塵にも思わなかった。

 それからずっと、みうら氏に興味を持つことは無かったんだけれど、大学でだらだら惰眠を貪っていた頃に、近所のレンタルビデオで『ゆるキャラショー』のビデオを興味本位で借りて、やっと氏がどういう類いの人だということを理解した。要するに、変なモノを取り上げるのが好きな人なんだなあ、と。ゆるキャラもそうだけど、町中で見かける文字を写真に撮影して繋いで写経みたいにしたりとか。『スライドショー』もそう。あんまり世の中の人が興味を持たないジャンルを見つけて、掘り進めて行く感じ。

 そんなみうら氏が「好きでもないけど嫌いでもない。でも、人生に一度は出る!」ものを講義しているのが、この『みうらじゅん バナナマンのゼッタイに出る授業』だ。白衣を着た氏が壇上に上がり、たくさんの生徒たち(その中にバナナマンと松丸友紀が入り込み、ちょくちょく氏の講義にツッコミを入れる)の前で独自の講義を展開している。

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2008年9月の購入予定

03『ブラックマヨネーズの∞ 無限大 番長』
10『$10 Live ベストコントヒッツ!?』
17『清水ミチコのお楽しみ会 2007“LIP SERVICE”』
17『シティボーイズの灰とダイヤモンド 〜新老人の集い〜』
17『立川志らく「シネマ落語Remix」』
19『くじら スター伝説』
24『ラバーガールソロライブ メキシカンキャッシュボーイ』
24『こまつの自己紹介』
26『紺野さんと遊ぼう ウフフ編』
26『紺野さんと遊ぼう ニヤリ編』
26『大迷人』(快楽亭ブラック)

 7月ほど大量ではなく、8月ほど少量でもない。ちょっと多いって感じのラインナップ。でも、中身は結構濃い目。ラバーガール辺りが平均点って感じがするね。……伝わらない?

 注目は、トークライブDVDなのに副音声もついているらしいブラックマヨネーズ、どうしてこのタイミングでベストライブDVDが発売されるのか分からない$10、どういうことをやろうとしているのかイマイチ分からない立川志らくの三組。あ、あとこまつ。ある意味、一番内容が想像できない。個人的に楽しみなのは、清水ミチコのライブ。ああ、楽しみだ。

 そんな僕は今、『みうらじゅん バナナマンのゼッタイに出る授業』鑑賞中。みうらじゅんのテキトーな授業内容も然ることながら、バナナマン・松丸アナによるミニコントが下らなくて良い。無駄に演技力があるんだなあ、松丸アナ。これは当たりだ!

うわあああ

 立ちトーーク忘れてたあああああああ

 続き。小木さんの屁の話から見た。吉本芸人(千原せいじ・宮川大輔・なだぎ武)に矢作さんがちょくちょく食い込んでいる印象。でも、終盤は有吉さんが全部持っていってた。宮川さんの「ペリカン野郎」には爆笑。確かにペリカン顔だ! 兵動さんの「メスゴリラ」以来の傑作。〆は「ギャグヤリ○ン」こと原西さんがしっかりと新作ギャグ、そして伝説のぐるぐるドカン体操を! くそー。どうしてこういう日に限って、録画を忘れてしまうのか……。

 来週は中学の時イケてないグループ芸人。これは面白そうだ! ……というか、ドッキリで日村さんが出てきそうな予感。

矢井田瞳の背中

Music Pool 2002Music Pool 2002
(2003/02/19)
Yaiko

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 かつて僕には、矢井田瞳に夢中だった時期があった。まあ、夢中とはいえ、ライブに行ったりだとか、シングルを買い集めたりだとか、ファンレターを認めて投稿したりだとかいうことは、一度もやらなかったけれど。ただ、年に一度のペースで発売されるアルバムは、しっかりと買っていた。その程度の行いから“夢中”が垣間見られるかどうかは分からないけれど、自分としては夢中のつもりだった。

 でも僕が、矢井田の楽曲にのめりこんでいたかというと、そうでもなかった。当時のキャッチーなシングル曲(例えば『B'coz I Love You』『I'm here saying nothing』『Buzzstyle』の様な)は好きだったけれど、傾倒するほどの感動を覚えることは無かった。それでも僕は、矢井田に夢中だった。何故か。

 その理由は至極単純で、僕は捻くれものだったのだ。当時、矢井田瞳は椎名林檎のフォロワーという評価を下されており、一部ネットでは「椎名林檎>矢井田瞳」という構図が生まれていた。でも、僕はその風潮に疑問を抱いていた。確かに矢井田は、林檎を思わせる歌い方でメジャーデビューしていた。しかし、それはメジャーデビューの時のみで、それ以後は矢井田のオリジナリティを確立した楽曲を発表していた。それなのに、いつまでも林檎のフォロワーだ何だと言う議論にウンザリした末、僕は矢井田に夢中になることにしたのである。「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、この天邪鬼な性格は現在も変わっていない。ろくなもんじゃない。

 会社からの帰り道、途中のレンタルビデオで矢井田瞳のライブアルバムを見つけた。定価3,990円のところを、780円で売られていた。すっかり矢井田熱から冷めてしまっていた僕だったが、この価格差につい釣られてしまい、なけなしの千円札をはたいて購入。家に帰って、同じく途中で購入した『よつばと!』の八巻を読みながら、聴いてみた。2002年の矢井田の声を、2008年の僕が聴いているというのは、なにやら不思議な感じだ。いや、それを言うなら、他のあらゆるミュージシャンのCDにも同じことが言えるのだけれど。矢井田の場合、時間のブランクがあるせいか、余計にそのことを意識させる。

 あれから五年。矢井田瞳のことを意識せずに過ごしてきた、五年。その間に、矢井田の声や楽曲も年を重ね、味わい深いものになったのだろうか。もはや矢井田に対して殆ど興味を持っていない僕にとっては、まったくもってどうでも良いことではあるのだけれども。なんとなく、気になった。

人見知りvs田舎差別

 今日の爆笑レッドカーペットは、ここ数回では一番面白かった気が。クールポコ、少年少女、しずる……と、メンバーが安定していたってのもあるんだろうけど、やっぱり東西を代表する若手漫才師二組……NON STYLEU字工事の活躍が大きかったな。NON STYLEは、もうとにかく畳み掛ける。こちらが休む間を与えず、次から次へとボケを重ねまくりんぐ。石田さんが人見知りキャラになっていたのも大きかったなー。一方のU字工事は、栃木と茨城の熾烈な紛争を取り入れたネタで勝負。田舎のドロドロとした内面が見えてきたような。結果は、NON STYLEの勝利。いや、惜しかった。

 あとキョーレツだったのが、バカリズムともう中学生のコラボ。どういうアレンジを加えてくるのかと思っていたら、バカリズムの「トツギーノ」をもう中学生が大きい紙でめくる……という、やっつけ勝負みたいなネタで大爆笑。しかし最後はしっかりと、もう中学生エッセンスなオチで〆。良い笑顔だ。

 個人的には、星野卓也が満点大笑いを取っていたのが感慨深かった。かなり強引なネタ運びだったけれど、この番組で演るのなら、あのくらい突っ走ってしまったほうが良いのかもしれない。しかし、まさか満点大笑いを獲得するとは。そして同じく、何気に満点大笑いを取っていた朝倉小松崎。次回はこまつとコラボか!? ……って、それは単なるセッションか?

キングオブコント2008 2回戦補欠合格

・補欠合格者
トータルテンボス(8/15・東京)
カリカ(8/15・東京)
グランジ(8/25・東京)

 奇しくも補欠合格者は、全組東京予選より。予選でも評価が高かったカリカ・グランジはともかく、トータルテンボスの補欠合格は疑問……という意見が、ネットでは少なくない模様。実際に現場を観ていない身としては、どうにも評価しようが無いけれど、過去のトータルテンボスのコントを観たかぎりでは、まあ、別に合格させても問題無いんじゃないかなあ……と思っていたり。何様だ僕は。というか、補欠合格いらなかったんじゃなかろうか。人数的に。

発売予定 〜妄想者たち〜

1015『にてんのか! 〜格闘技モノマネ人類最強決定戦〜 完全版』
1015『関根勤の妄想力 西へ』
1128『ゲームセンターCX DVD-BOX5』

ゲームセンターCXのDVD-BOXがぁ……キターーーーッ! 詳細不明なのが何とも口惜しいが、楽しみで仕方ない。とりあえず前作を見返してみることにした。ギャンブル課長。それと、関根勤の妄想DVDの第二弾が早くも発売。よっぽど好評だったのか、そもそも最初から続きを発売する予定だったのか。……たぶん後者だな。というか、あそこまで妄想を繰り広げておきながら、まだ妄想ネタがあるのか。凄いぞ、ウラ関根。

お詫び。『ゲームセンターCX DVD-BOX5』の発売日は11月28日ではなく、12月21日の模様。うっかり11月に買いに出かけて、第四弾あたりを買ってしまわないようにご注意ください。

『Quick Japan』(vol.79)

クイック・ジャパン79 (Vol.79)クイック・ジャパン79 (Vol.79)
(2008/08/12)
アメトーーク雨上がり決死隊

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 読了。

 表紙の特集は「アメトーーク」「デトロイト・メタル・シティ」。アメトーークについては先日まとめたし、DMCには現時点でそれほど興味が無いので、華麗にスルー。ただ、近いうちに読みたいと思ってしまう日が来るかもしれない。うーん。

 衿沢世衣子「天心モナカ」最終回。女学生達の文化系な日常を描き続けてきた本連載も、遂に最終回。その連載期間、なんと二年四ヶ月。でもQJは偶数月発売なので、連載は全部で十四回。年末に単行本になるらしいので、期待したいと思う。というか、衿沢さんはもっと漫画作品を発表しても良いと思うんだよね。二冊しかないんだよなあ。

 ドアラ×細川徹×五月女ケイ子による対談。かなりユルい。文章にする必要があるのか分からないくらいに、ユルい。でも、ドアラというキャラクターの良いところを抜き出せた、良い対談だった気がする。……というか、細川は早く『24時間コント展』をDVDにしてくれないものか。待ち続けているんだけどなあ。

 はてなで“米に描いた世界地図”というブログを運営している鈴木工氏による、「ダイナマイト関西」特集。主催者・バッファロー吾郎に対するインタビュー、歴代出場者アンケートなどを掲載。アンガールズ山根が印象に残っているという、ハリセンボン箕輪の回答が面白かった。その発想が、肝心のネタではもうちょっと活きていない気がするなあ。

 江頭2:50によるネット番組「江頭2:50のピーピーピーするぞ!」DVD化について、江頭自身に対するインタビュー。インタビュアーは、前号でもなかなかの文章を上げてくれた小島和宏氏。暑苦しくない吉田豪って感じ。今号では関根勤にもインタビューしている。良い仕事してるなあ。

「全日本コール選手権3」。既にDVDを観賞した後なので、それほど新しさは感じない。「とにかく金がないTVとYOU」、オークラが構成作家として参加していることを知る。ちょっと気になってきた。「笑魂シリーズ第3弾」、ライターがノリノリ過ぎて困る(笑)

 長尾謙一郎「バンさんと彦一」。なんだろう。目が離せねぇ!

 今年に入ってからのリリース量が気になっていたところで、タイミング良く「みうらじゅん」特集。本当に凄い数のDVDを出すからなあ。「福田内閣になってから受け入れられるようになった」「ボクが上手くいったときは全部、先代が死んだって考えてる」「興味ある/なしじゃなく、せつない」等、みうら氏のエッセンス漂うインタビューになっていた。面白いオッサンだなあ。

 秋葉原無差別殺傷事件。山田和正氏の骨太なレポートがたまらない。一方の杉田俊介氏のコラムは、やや分かりづらかった。僕の頭が悪いのか、文章がややこしいのか。

 西島大介「マンガっちの子どもと観に行く映画っち」、今回は『崖の上のポニョ』。無理矢理に連れてきた娘が、映画終了後には大喜びしていたということらしい。「今までみた映画の中で一番サイコー!!」とまで言ったそうだ。……本当に、評価が割れてるなあ『ポニョ』。

「Vibes」。吉田豪による「BLACK BOOK」(真木蔵人)、あまね丸による「赤灯えれじい」、ヂェームス槇による「声優・金田朋子のディープすぎる喋りの世界」、森直人による「TKOが続けてきたことの証」が印象的。太鼓持ちに徹したときの吉田豪は、妙なエナジーを放つから困る。

 次号、特集は……堀北真希?

キングオブコント2008 2回戦最終日

 東京三日目にして、最終日。90組以上のコンビが出場しているということもあり、かなりの熱戦が予想されていたが、結果は意外とフツー……というか、有名どころが雁首を揃えたような印象。おかげで安定を感じるが、もうちょっと冒険しても良かったような気も。

・2回戦予選通過者
ペナルティ
イワイガワ
インスタントジョンソン
ロバート
ダイノジ
Wエンジン
ドランクドラゴン
エレキコミック
NON STYLE
ジョイマン
しずる
インパルス
犬の心
我が家
オキシジェン
アップダウン
ライセンス
ニブンノゴ!
COWCOW
バナナマン
FUJIWARA

 意外だったのが、Wエンジン・ジョイマンの準決勝進出。どちらも独自の芸風が高く評価されているけれど、そこまで評価できるものではないと思っていたので……あ、あとオキシジェンも進出しているのか。思ったよりも意外性のある選抜なのかもしれない。

 第一次お笑いブームを支えた芸人たちも、しっかりと準決勝進出。その中でも、ブームに乗りそびれてしまったインスタントジョンソン・エレキコミックの進出は、なにやら感慨深いものがある。もちろん、最前線を走り続けている芸人の名前も多い。インパルス・ロバート・ドランクドラゴンの名前が並ぶと、なんだか某エンタを思い出してしまう。

 一方、敗退者の名前を見ると、こっちはこっちで豪華な名前が並んでいる印象が強い。中には、現在最前線を走っている芸人の名前もあったりして……審査員の厳しい目を感じなくもない。実際に観たわけじゃないから、分からないけど。

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『才』

オリエンタルラジオ 全国漫才ライブツアー 才(ザイ)オリエンタルラジオ 全国漫才ライブツアー 才(ザイ)
(2008/08/20)
オリエンタルラジオ

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 未熟という言葉は、現在進行形で語ることの出来ない言葉である。何故ならば、その対象が未熟だということは、その時点では判断しようがないからだ。他者から見て、それが「未熟」であるとしても、実はその状態が「完熟」だったということは、よくある話である。それは他者に限った話ではない。自分自身でも、分からない。果たして、今の自分は「未熟」なのか、それとも「完熟」なのか。

 今のオリエンタルラジオは、間違いなく「未熟」である。ガリッと齧れば甘みを感じることはあるのかもしれないが、それは彼らの「完熟」の味ではない。むしろ、今の彼らは「完熟」の状態に比べると、まだまだ渋い。……そう感じさせるほどに、現時点のオリエンタルラジオは成長の余地を見せている。

 本作は、オリエンタルラジオが行った漫才全国ライブツアー『才』の東京ファイナルの様子を完全収録した作品だ。約80分の間、ぶっ続けで漫才をするというストロングスタイルのライブで、様々なネタが次から次へと繰り出されている。それはまさに“青二才の咆哮”。『十』で出来上がった一つの完成体を解体し、新たなるステップに踏み出さんとしている若者たちの熱意が伝わってくるような、そんな作品に仕上がっていた。

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中山功太! 貴様! 見ているな!?

 録画していた「R-1リターンズ」視聴。芋洗坂係長が見たことのないネタをやっていたり、鳥居みゆきが米屋のコントをやっていたり、ナイツ塙やインパルス板倉のピン芸が見られたりして、かなり有意義な番組だった。録画しておいて良かったなあ(板倉のネタはもっと見たかったなあ)。

 中でも笑ったのが、中山功太のネタ。時報のリズムに合わせて日常に発せられる一言を披露するという、いつもここからを髣髴とさせつつも中山のシニカルな視点を感じさせるネタで、その妙な緊張感を存分に楽しむことが出来た。ああいう、ちょっと他人を卑下した視点が良いよね、なんて言っちゃう僕はMなんだろうか。む。

 それにしても、あのネタの最後……「自称お笑い通が、このネタを見て言うだろう一言→エンタ向けやなあ」って、ひょっとして……いやいや、そんなことはないと思うが。しかし……あの思い出したくない二人を思い出してしまった。まさか……いや、偶然なんだろうけどなあ……。

ファミコンで懐古したいのだ

ファミコンが出てきた(ゲーム板見るよ!)
 そういえば僕が小学生だった頃は、まだファミコンはかろうじて現役だった。そのすぐ後で、容易にテレビに繋ぐことの出来るスーパーファミコンが伸し上がってきたので(当時のファミコンはテレビに繋ぐのが面倒臭かった覚えがある)、ファミコンは過去の遺物となってしまったけれど、それでもファミコンのソフトは結構な数やりこんだ記憶がある。特に『星のカービィ』と『ワギャンランド』が大好きだった(ワギャンは今の時代に合うゲームだと思うのだけどなあ。どうも復活してくれない)。

 それにしても、こういうのってなんだか良い。スタンスは決して前向きじゃないけれど、たまにこういうのを見ると、なんだかとっても心地良さを感じる。安心感に似ているというか。思い出のアルバムを皆で共有している感じかな、これは。良いよねえ。夢の泉の最終ステージなんて、涙無しじゃ見れないや。泣いてないけど。個人的には映像よりも、音声を聞くと泣きそうになる。あのゲームのピコピコ音が好きだったんだよなあ……という訳で、こんな映像を紹介してみる。

 実は僕、このゲームやったことないんだけれど、この音楽に物凄く感動した。物凄く感動、という言葉はビミョーな表現だけれど、とにかく感動したのだ。壮大な宇宙への旅立ちを感じさせるメロディに、近未来的な雰囲気を匂わせるピコピコ音がマッチして、実に美しい! このゲームを知らなかった自分を恥じるしかない。うん。パロディウスは持ってたけど。

 話がズレたけど、特に書くこともないのでここで〆ることにする。

 ゲーム機は良いねえ、文化の極みだよ。

『男爵校長DS 1』(OYSTER)

男爵校長DS 1 (1) (アクションコミックス) (アクションコミックス)男爵校長DS 1 (1) (アクションコミックス) (アクションコミックス)
(2008/08/12)
OYSTER

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 退屈な日常というのは、往々にして感動を持たない。だからこそ退屈なのであり、日常なのである。そこに感動があれば、それは退屈でもないし、日常でもない。四コマ漫画で描かれる生活風景の大半は、日常が描かれる。多くの四コマには、それほど事件性が求められていないためだ。『あずまんが大王』『らき☆すた』『スケッチブック』……その流れの中に、『男爵校長』もあった。

 但し、『男爵校長』で描かれている日常は、極めて異様だった。やたらハイテンションな生徒。あまりにも非現実的な大人。彼らの日常は常に“ノリ”が根底にあった。その為に彼らの日常は非日常的であるように見える。しかし、それは彼らにとってはあくまでも日常なのだ。我々がかつて学校で当たり前の様に友人たちと団欒する日常を送っていたように、彼女たちの日常はこれなのだ。

 しかし、彼女たちの日常は『男爵校長』2巻の終盤に現れた月彦という人物によって、破壊される。彼は続編である本作『男爵校長 DS』にもレギュラーとして登場し、ある謎を登場人物たちに与える。その謎は彼女たちの日常を僅かながらに破壊した。何気なく過ぎていたはずの日常は、常に謎に繋がるエピソードとなった。登場人物たちは哲学的な言葉を並べるようになった。日常が日常では無くなってしまった。

 最終的にその謎は解明されるのだが、明確な結論は明らかにされてはいない。ここから物語は、更に急激に動き始めるのか。それとも、再び彼女たちの日常が帰ってくるのか。これは序章なのか、番外編なのか。そのことを確認するためには、続刊が出るのを待つしかない。……いや、連載誌を確認すれば良いんだけどね!(あえて言う野暮)

 今回の名言:「これからもよろしく!!」「こちらこそ!!」

キングオブコント2008 2回戦六日目

 大阪四日目。これで大阪での準決勝予選は終了し、残るは明日の東京大会のみに。……その割に、なんだか地味なメンバーが揃った印象を持ってしまう僕は、実に偏った考え方をしている人間だと思わなくもなかったり。……というか、大阪のコンビをよく知らないってだけなんだけどね。

・2回戦予選通過者
クロスバー直撃
銀シャリ
2700
パニーニ
$10
野性爆弾
座長座長

 大会前から合格するだろうと思われていた$10野性爆弾座長座長の三組は、案の定の合格。その他のコンビは……あまり知らないなあ。クロスバー直撃銀シャリは、かろうじて聞いたことがある。2700パニーニは、まったく知らない。パニーニは「遊戯王」を模倣した漫才をするコンビらしい。コントはどんな感じなんだろ?

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キングオブコント2008 2回戦五日目

 大阪三日目。かなり低調な感じだったらしい。とはいえ、合格した組はウケていたコンビばかりだった模様。……いや、そりゃそうだろうなあ。会場のレポによると、審査員が「七組にしたかったから残り二組で悩んだ」という旨のことを言っていたらしい。……再び、不安が募ってきた。

・2回戦予選通過者
シャンプーハット
ハリセンボン
天津
ソラシド
ダイアン
とろサーモン
サバンナ

 昨年のM-1グランプリでは決勝に書きあがったハリセンボン、こちらでも順調。ただ、世間での評価がちょっと高すぎるように感じてしまうのは、僕が天邪鬼だからなのだろうか(多分、その通り)。最近ツッコミの木村が注目されている天津、エンタでは犬井ヒロシが絶好調のサバンナ、無視漫才からどんどん自己世界を広げているとろサーモンらも合格。

 なお、シャンプーハットのネタはかなり古いネタだったらしく、合格が発表されたときに会場から疑問の声が上がったそうだ。……どうなんだろうか、それは。関西在の人には意外な結果に思えるってだけなのかもしれないしなあ……一概にどうこう言えるものじゃないか。

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『うつうつひでお日記』

うつうつひでお日記 (単行本コミックス)うつうつひでお日記 (単行本コミックス)
(2006/07/06)
吾妻 ひでお

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 久々に続刊が出るということなので、読み返してみることにした。初版発行、2006年7月。たった二年前に発売された漫画だったのか。勝手に、ずっと昔に買ったような気持ちになっていた。大ヒット作『失踪日記』とは違う出版社で発行されたにも関わらず、明らかにそれを意識したような表紙が、なんともおかしい。吾妻自身はこの表紙を嫌っていたと聞いているが、事実なのだろうか。個人的には好きなんだけどなあ。ド派手なオレンジ色っぷりは、僕の本棚でも目立ちまくっている。この本がどっかにいって、無くなってしまうようなことは、きっと今後も起こらないだろう(『逃亡日記』は無くすかもしれない)。

 一ページ目を開くと、吾妻ひでお自身による解説。ダメな人間な日記だけど、楽しんで読んでください……というノリが、何処か他人事の様でやはりおかしい。その次のページでは、本書の前半はコミケ・通販で売られていたものの再録であることについての謝罪が。やはり、どことなく他人事っぽくておかしい。この「まえがき」二ページの次から、やっとこさ本編が始まる。

 序盤は漫画という感じではなく、あくまでも文章がメイン。大ゴマに描かれたイラストは添えられているだけ。しかし、すぐにイラストに吹き出しがつくことが多くなっていき、最終的に漫画に変化。文章読みというよりは漫画読みの僕には勿論、漫画になってからの方が読みやすかった。

 作品の内容は、当時に吾妻が読んだ小説・見たテレビ・食べた食事(主に麺類)などの体験が主。ただ個人的には、愚にも付かない様な日常的出来事の話の方が好きだったり。「とにかくコーヒーが二杯無いと不安になる」「ケンタのフライドチキンに特別に好きな部位がある」「ウエットティッシュが好き」などの記述は、本当にどうでも良い話なんだけれど、でも好きだ。

 思えば僕は、こういう類いの本をやたらと好む傾向にあるようだ。主人公が仕事をやったり辞めたりセックスしたりアパートで人が自殺したりするだけの話が、ただただ淡々と続く『大凡人伝』(松本零士)とか。特に目的も無く、バイトをしたりフラフラしたりして日常を過ごしていくだけの『大東京ビンボー生活マニュアル』(前川つかさ)とか。どうも、そういう類いの作品が性に合うらしい。たぶん、僕も彼らと似たような人間なんだろう。ろくなもんじゃない。……でも、ああ面白え。

 先日、本書の続刊『うつうつひでお日記 その後』が発売されるという話を当ブログに書いたし、本文の冒頭でも少し触れたが、一方で、近いうちに本書の文庫版も発売されるそうだ。表紙の画像を見るかぎり、文庫版はオレンジ色ではないようだ。

2008年上半期買物まとめ

 超個人的メモ。

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せっちゃん in音楽駅

『ミュージック・ステーション』に斉藤和義が出演するということで、視聴。ゲストは間違いなく斉藤和義だったのだが、タモリの横の女子アナウンサーがやたらとBank Bandに話を繋げようとしていた(注釈:Bank Bandは斉藤の代表曲である『歌うたいのバラッド』をカバーしている)のが、なんとなく鼻についた。番組自体が斉藤を「Bank Bandがカバーした凄い人」という取り上げかたをしていたので、そういう指示を受けていたのだろう。……それにしても、あの扱いはなんだか酷かった。仮にも、最新のアルバム(ベストアルバムだけど)がオリコン三位(番組では三位と紹介されていた)にランクインした、話題のミュージシャンなんだがなあ。

 斉藤和義は、そりゃ世間的に見たら売れてるミュージシャンとは言い難い。むしろ、あまり日の当たるところじゃないトコロで活動しているような、暗いイメージはある。だから、今回の様な「メジャーなミュージシャンが好きなミュージシャン」みたいな取り上げかたは、客観的には納得できる。ただ、主観的にはまったく納得できない。なんだろうなあ、このイライラッとくる感じ。テレビ的なお仕事で、素晴らしいミュージシャンの存在を処理されてしまったような……そうそう。これが不満ってヤツだな。

 番組では、斉藤は『歌うたいのバラッド』を歌っていた。歌っていたというか、歌わされていたというか。Bank Bandからの流れで歌わされていた……という印象が強い。プロモーション活動も大変ですね、なんて野暮ったいことを思ってみたりもするけれど、やはり納得が出来ない。

 その次に徳永英明が出演。ちょっとだけ興味があったが、徳永の名前が紹介された途端に黄色い歓声を上げた客席にカチンときて、そのままテレビのスイッチを切った。今思えば、ちょっと勿体無いことをしてしまった気がする。嫌いじゃないんだよなあ、徳永……。

『アメトーーク』の新基軸……なのか?

『アメトーーク』あぶら揚げ芸人。どんなプレゼンが見られるのかと楽しみにしていたら、まさかの反プレゼン的な展開にビックリ。どの芸人も、殆どまともにプレゼンしないという(ある意味での)素晴らしさ。『タモリ倶楽部』へのリスペクト、サンドウィッチマンのローカル番組プレイバック、久々の「小木タイム!」まで飛び出しちゃって、色んな意味でたまらん内容だった。こ、これが『アメトーーク』の新基軸なのか!(違うかもしれない) そして「立ちトーーク」第二弾来たー!

漫画を買おう、と思った。

『えの素 下 完全版』(榎本俊二/8月22日)
『新しい朝 1』(黒田硫黄/8月22日)
『へうげもの 7服』(山田芳裕/8月22日)
『よつばと! 8』(あずまきよひこ/8月27日)
『団地ともお 12』(小田扉/8月29日)
『らき★すた 6』(美水かがみ/9月10日)
『うつうつひでお日記 その後』(吾妻ひでお/9月25日)

 仕事帰りに近所の本屋へ行ったら『とりから往復書簡』(とりみき×唐沢なをき)が売られていたので購入しようと思ったんですけど、ふと裏表紙を見ると、とっても汚いわけですよ。仕方ないので、「こんな本が買えるかぁ!」と店員にイチャモンをつけますよね。負けますよね。泣いて帰りますよね。Amazonで注文しようとしますよね。そしたら関連商品で、もうすぐ発売される本が紹介されていますよね。その結果、見つけたのが上記の作品です。

 自分で言うのもアレだけど、このまとまっているようなまとまっていないようなラインナップは、どうなんだろう。とりあえずオタク的な雰囲気は隠せない。じゃあ、どれが一番オタク的なのか。……『らき★すた』だな、やっぱり。それとも『よつばと!』か? あれはあれで、なんかオタク向けって感じの汚名を被っている気がする(オタク差別発言)。個人的には『うつうつひでお日記 その後』が楽しみで仕方ない。このシリーズ読んでると、とてもユルユルになります。はい。

『TAKE OFF 〜ライト三兄弟〜』

KKP#5『TAKEOFF ~ライト三兄弟~』KKP#5『TAKEOFF ~ライト三兄弟~』
(2008/08/20)
小林賢太郎

商品詳細を見る

 ラーメンズが結成されて、十二年。それを“もう十二年”と捉えられるか、“まだ十二年”と捉えられるか。ラーメンズをあまり知らない人には、前者の様に捉える人間が多いだろう。逆に、ラーメンズをよく知っている人間には、後者の様に捉える人が多いだろう。そう。ラーメンズが結成されて、まだ十二年しか経っていない。それなのに、どうしてこんなにも完成されているのだろう。小林賢太郎プロデュース、通称“KKP”による『TAKE OFF 〜ライト三兄弟〜』は、とても完成された舞台公演だった。

 この物語には、三人の男性が登場する。自分探しの旅を続けている二十代の青年、アビル(オレンヂ)。仕事に悩んでいる三十代の飛行機オタク、シノヅカ(小林賢太郎)。家族に家を出て行かれてしまった四十代の大工、オリベ(久ヶ沢徹)。何の関係性も無かった彼らは偶然にも出会い、ふとしたきっかけで一台の飛行機を作り上げることになる。その飛行機とは、ライト兄弟による(と思われる)幻の設計図を基にしたもの。果たして、三人の飛行機は無事に空を飛ぶことが出来るのか。

 今回の公演を観て、なんとなく思ったことがある。ひょっとしたら、この『TAKE OFF 〜ライト三兄弟〜』は、KKP第三回公演『PAPER RUNNER』で小林が表現しきれなかったことに対する、リベンジ戦だったのではないだろうか、と。

『PAPER RUNNER』は、一人の漫画家志望と五人の編集者が繰り広げるドタバタ劇だ。漫画家志望の青年を安田ユーシが演じ、彼を見守る編集者の面々を過去の公演に出演しているお馴染みのメンバーが演じている。漫画家志望の葛藤、バイト編集者の複雑な心境、編集者たちの揺れる心……色々な味のキャンディが入ったドロップの様に、この舞台には多種多様な設定が組み込まれていた。その結果、主軸となるストーリーが不明瞭になり、公演としての完成度は決して高いとは言えないものになってしまった。

 これは完全に想像だが、この『PAPER RUNNER』で小林が見定めた場所は、彼の実力よりもずっと高みだったのだろう。これまでの公演に登場したキャラクターの性質を更に濃厚にし、これまでの公演よりも大量の小道具を盛り込み、これまでの公演よりも背景を複雑に描き……結果、全てが半端で曖昧なものになってしまっていた。それらの要素を、一つずつ引き抜いていくと、見えてくるものがある。それは、漫画家と編集者の、漫画に対する熱いロマンだ。

 本公演では、それらの多すぎる要素が徹底的に削ぎ落とされた。総勢七名の出演者は三名まで絞られた。同時に、複雑な関係性はシンプルになった。ストーリーの主軸も明瞭になり、とことん分かりやすくなった。そして熱いロマンは、漫画から飛行機へと置き換えられた。……そうして、この完璧な公演『TAKE OFF 〜ライト三兄弟〜』は誕生したのではないだろうか、と思うのである。

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プロフィール

Author:菅家
流浪のコント研究家。その大仰で内容の無い文章には定評があるため、演芸チンドン屋とも名乗っている。芸人至上主義者。オールドコミック・アニメを溺愛する古典派アニオタでもある。日本通りすがり協会理事。

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