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月に一度はオンバトを

『爆笑オンエアバトル』が月一放送になるらしい。世のお笑いフリークたちは困惑しているかもしれないが、個人的には「ああ、そう来たか」という感覚。いや、僕のお笑い魂に火を点けた番組だから、こういう結果になってしまったことは残念に思う。ただ「オンバトヒーローズ」という企画が、なんとなく番組の終焉を予感させていたので。終わらなかっただけ、まだ良かったのかもしれないというか、変にしぶといというか。とりあえず『笑・神・降・臨』で溜飲を下げるしかない、といったところなのかなあ。

しかし、月に一度の一時間放送になるっていうのは、どんな感じなんだろうなあ。オンバトは一回の収録につき放送二回分になるらしいから、今度からはその一回収録分を丸々放送するっていうことなのかな。それとも、一回の収録で二十組が挑戦して、十組がオンエアされるとか? たぶん前者だと思うけど、後者のほうが面白そうな気がする。チャンピオン大会が厳しそうだけど。

とりあえずは情報待ちといったところか。
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ミュージックステーションのCM

ユニコーン「Mステ」で“ラストシングル”16年ぶり披露(ナタリー)

今日のミュージックステーションには、ゲストとしてユニコーンが登場する。バンドの復活後、初めてのテレビ出演。しかも、新曲『WAO!』だけではなく、彼らにとって最後のシングル曲だった『すばらしい日々』まで披露するという話だそうだ。ユニコーンにそれほど興味の無い僕でも、かなりテンションの上がる展開だ。生放送中に涙を流しかねない。

それなのに、今流れているミュージックステーションの予告コマーシャルを見ると、ゲストとしてまず紹介されているのがEXILEで、続いて紹介されているのがaikoで、ユニコーンは三番手扱い。いや、それ自体は別にどーでも良いんだけど。それよりも、彼らが復活したこととか、復活後初のテレビ出演だということとか、そういうことにまったく触れていないというのが、どうも気になるのである。

そりゃ、EXILEやaikoが新曲を出すというのも、大事な話だとは思うよ。うん。でもさ、ユニコーンが復活するんだよ? しかも、生放送で『すばらしい日々』を演るんだよ?(あてぶりかもしんないけど) ぶっちゃけた話、EXILEとかaikoとかの新曲なんて、いつだって取り上げられるじゃないか! 別に引退するわけでもないんだからさあ。そこはユニコーンイチオシにすべきだろ! Mステはユニコーンをナメてるのか! まったくシルブプレでWAO!(使い勝手が良いフレーズである)

いやマジメな話、あの扱いはなんだかなー。

追記。放送を観た。バリッとしたスーツ姿のユニコーンは、存外にカッコ良かった。民生はボウズ頭でちょっと松本人志に見えたけど、でもクールだった。新曲『WAO!』も、シングルのバージョンとはビミョーに違っていたように聴こえ、それがとても楽しかった(カウベルの音が大きかった気がする)。ただ、『WAO!』から『すばらしい日々』という流れだけは、ちょっといただけなかった。あの構成は誰が考えているんだろう。メンバー? 事務所? 番組側?

個人的には、逆ならサイコーだと思ったんだよね。まず『すばらしい日々』から歌って、かつてのユニコーンを見せてから、新曲『WAO!』を演る。そうすれば、過去から今への美しい物語が再現されるから。でも実際は、『WAO!』を先にして『すばらしい日々』を後にした。これは、なんというか『WAO!』が単なる前座として扱われて、メインとして『すばらしい日々』があるように感じられる。そりゃ、昔のユニコーンの曲を聴きたいっていう視聴者は、少なくないかもしれないよ。でもさ、彼らは前向きな復活を遂げたわけじゃない。ちゃんとニューアルバムまでリリースさせる予定まで立ててさ。そんな新しい門出の場所で『すばらしい日々』メインの構成にしていたのは、解せないというかなんというか。

ユニコーンと聞いて『すばらしい日々』を思い出すような人たちに、思わず『WAO!』を言わせるような活躍に期待したい。まったく、シルブプレだぜ。

『Quick Japan vol.81』雑感

クイック・ジャパン81 (Vol.81)クイック・ジャパン81 (Vol.81)
(2008/12/12)
浦沢直樹ゆらゆら帝国

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読了。

特集は「浦沢直樹」。嫌いじゃないけど、流石に15,000字インタビューは厳しいと思い、読み飛ばし。続く特集は「漫画の底力」。単行本を購入してすぐということもあって、『バクマン。』記事はじっくりと読む。吉田大助によるコラムが、なかなか興味深かった。それ以外では、浅野いにおの顔がロバート山本に見えた。関係無いけど。

『笑う犬』復活についての「内村光良」インタビュー。放送作家によってメガネキャラにさせられていたことは、以前スクラップブックで触れたが、それ以外にも興味深い発言が多い。『サラリーマンNEO』が羨ましいという話には、ちょっとニヤついた。

ワタナベコメディスクールについて「フォーリンラブ」へのインタビュー。最近、QJでお笑い養成所についての記事を、やたらと見かけるようになった気が。別に良いんだけど、なんだかコマーシャル的な思惑を感じてしまう。フォーリンラブ結成秘話について語られており、なかなか面白かった。コンビごとにエピソードがあるんだなあ、などと当り前のことをしみじみ。

『よゐことキンケシ』DVD発売記念で、「よゐこ×あらゐけいいち」対談。ぬるーくて良い。

サンミュージック芸人特集で「ブッチャーブラザーズ」へインタビュー。ヒロシや小島よしおをサンミュージックに連れてきたのはブッチャーブラザーズだ、という話をしていた。小島を連れてきたのはさくらんぼブービーだって、ウィキペディアで読んだんだけどなあ。誤情報?

「サンドウィッチマン」インタビュー。イメージを壊そう、という狙いがあったという伊達の発言にニヤつく。いや、前に『サンドウィッチマンライブ2008』の感想を書いたときに、そういうようなことを思ってんじゃないかなあ、とか書いたので。当たったなあ、と(笑) 凄くどうでもいい。

「バカリズム×BOSE」。バカリズムがさりげなく、レッドカーペットで『野球官能小説』をやりたがっていると言っていて、再びニヤつく。もし実行したら、凄い空気になるだろうなあ。スチャダラパーの『ついてる男』という曲が気になる。

・Quick Japan Corrupted
ヂエームス槇の「私がいま注目する芸人」に、先日オンエアバトルでオフエアになったマナティが。井の頭公園で握手会……なんかスゴいぞ。Q谷B子が『ポチの告白』について。なかなか面白そう。

雨宮処凛による「リアリティツアー62億ってどんなだよ。 麻生首相のお宅拝見!」。当時、あちらこちらで言われていたこととはまったく逆の内容で、困惑。どっちが正しいのかは知らないが、なんとも落ち着かない話。うーん。

・VIBES
鈴木敦史による「ミドリ」、森樹による「あらかじめ決められた恋人たちへ」についてのコラムが興味深い。とりあえず、YouTubeで音源を聴いてみる。……悪くない。マキタユウジによる小室逮捕の解説。「ヤンキーという「質」を、オタクという「量」は見くびってはいけない。両輪揃って日本人は正しく機能する」という一文にグッとくる。那須千里『ノン子36歳(家事手伝い)』について。作品に対して批判的な記述が続くが、最後の最後でどんでん返し。一周して面白い、ということか。

あまね丸は“たかみち画集”について。この人もイイ文章を書く。早くブログを更新してくれればイイのに。松本真一、『水曜日』というサイトについて。早速見に行く。……クールだ。湯山玲子、プロレスの舞台に上がったカメラマン梅川良満について。記事自体よりも、軽妙な文章の面白さに目がいく。ブログやってるらしい。観に行ったら、なかなかボリュームのありそうな人だった。面白い文章を書く女性は太りやすい、という法則。ヂエームス槇、ニコニコの「ラ・ギショレ」なる人物の作品について。観に行く。うーん、これはひどい!(笑) というか、作品知ってた! あー、これ作った人がラ・ギョヒレ氏なのかー。変に感心。

どうでも良いけど、表紙のケンヂが横○ンしそうなのが気になった。うぎゅー。

サンミュージックへ愛を込めて

「サンミュージック芸人はやさしさに溢れています。何故やさしさに溢れているかというと、他の事務所を“クビ”になった芸人が多いからです。“クビ”というのは必要とされなくなることです。『不安』『焦燥』『恐怖』『絶望』との戦いです。そんな時今まで気が付かなかったやさしさに触れることが出来ます。やさしさの温もりを感じます。やさしさのありがたみを知ります。だからサンミュージック芸人はやさしさに溢れているのです。」

(小島よしおの「サンミュージック芸人は、ここがスゴい!」/『クイック・ジャパン(Vol.81)』より抜粋)

昨年末のサンミュージック祭に伴い、クイック・ジャパンでサンミュージック所属の芸人たちに“サンミュージック芸人”についてインタビュー。髭男爵・山田ルイ53世は「基本的に全員腐っている」と語り、飛石連休・藤井は「三〇超えて売れなくてもダラダラ続ける」と、なかなかストレートなことを語っており、それはそれで興味深かった。が、WAGEというユニットの解散とともにアミューズを離れ、後にサンミュージックの門を叩いた小島よしおが語る“サンミュージック芸人”が実に愛しかったので、記録。

ついでに、ぼれろ・小庭のコメントも実に熱かったので、記録。流石はマツオカ!

「宝くじ売り場みたいな事務所。しかも、僕が見てきた先輩方は当選金額が大きな先輩しかいないので、下手に「夢・希望」を芸歴が低い僕ら若手は見てしまいがち。ただ、そういう先輩方は総合力がものすごい高いので、見習うとこが山ほどある。事務所の色も濃い色、なんか濁り醤油みたいな色という感じがします。その人の生き様がそのまま芸に反映されてる芸人さんが多いかと!」

一月二十二日放送 感想文

アームストロング『コント:バイトの面接』(517kb)
ナチュラルな若者を演じさせると、このコンビは絶妙に良い味を滲み出すなあ。一応、バイト面接を巡る一本のストーリーがあるんだけど、ところどころで細かいボケが積み重なっていく感じが心地良い。最後に泣けるオチにしたのも、なかなか良かった。ただ個人的に、こういうノリの若者って大嫌いだ(笑) フハーッ。

ギャロップ『漫才:サメの対処』(389kb)
ハゲいじりのくだりで、どうしてもフットボールアワーを思い出してしまう僕。水泳中に見つけたサメが、思わぬ状況下にあるということをボケにしていたけど、それがあまり客に伝わっていなかった感。というか、物凄くスベってた。今期三勝目までは高キロバトルだったコンビとは思えない。いや、ネタ自体はそこそこ面白かったと思うんだけど……なんでだろうなあ。「ジョーズ」のテーマで盛り返していなかったら、かなりヤバかった。

流れ星『漫才:総合格闘技』(501kb)
無傷の二十連勝。このコンビがタカアンドトシやますだおかだ、アメリカザリガニを越えるとは! 世の中、何がどうなるか分かりませんな。前半、いつものネタよりもベタ度が高かった印象があったが、後半で思いっきり流れ星ワールドが炸裂して思わず吹いた。なんだ、あの奇怪な動きは! 終盤はちょっとくっちゃくちゃになってたなあ。今回の審査員、ちょっと分からない。

Wエンジン『漫才:えとうにゴマをする』(433kb)
ツッコミ役のえとうに、ボケ役のチャンカワイがゴマをすりまくるという漫才。こういう二人が芸人であるということを前提としたスタイルの漫才は正直好きではないのだけれど、チャンカワイの必死さ滲むキャラクターの完成度が高く、ついつい笑ってしまった。終盤の強引な展開には、ひたすら苦笑。というか、なんなんだこのカオス。

ダムダムおじさん『コント:池の精』(457kb)
いかにもマセキ芸能社って感じのコント。ちゃんとした芝居の構成が出来上がっている。かなりオーソドックスな展開のコントなんだけど、それを懇切丁寧に作り上げているから、笑いが起こるべきところでちゃんと笑いが起きる。良いねえ。次回にも期待したいところ。関係ないけど、ボケ役の二村さんが土田さんに見えて仕方が無い。ちょっと攻撃的なところとか。

・オフエア
佐久間一行(301kb)
マナティ(197kb)
ピーマンズスタンダード(189kb)
どきどきキャンプ(185kb)
横浜テヘロ(133kb)

六位に佐久間一行。およそ一年ぶりのオフエア。しかも、佐久間にとっては過去二番目に低いキロバトルという結果。彼のコントとしては、かなり挑戦的なネタだったらしいが……果たして、次の機会はあるのだろうか。どきどきキャンプは連勝ストップ。初のチャンピオン大会を目前で逃してしまった。来期に期待したいが……来るかな。

・オンバトヒーローズ:ますだおかだ

・次回
オードリー、くじら、さかなDVD、ザクマシンガン、Wコロン、どぶろっく、ななめ45°、パップコーン、ラバーガール、ラフ・コントロール

オードリー、ななめ45°、パップコーン、ラバーガールら四組が今期四勝を狙う。但し、ななめ45°とパップコーンは既に五回目の挑戦が決定済。果たして、どうなるか。また、ラフ・コントロールが今期三勝目狙い。既に四回目の挑戦が決定している。こちらも、どうなるか。

テレビ・オブ・ザ・イヤー(from「QJ」)を振り返る

2月に発売される予定の『Quick Japan vol.82』では、年に一度の“テレビ・オブ・ザ・イヤー”が行われる。今回で四度目となるこの大会。番組の作り手である放送作家がテレビ番組に賞を与えるという審査基準が評価されているが、一方で、その論争のヌルさが色々と批判の対象となっている。ヌルさについて、ウチのブログはどうこう言える立場ではないが。

その第一回大会が行われたのはvol.64(2006年2月)。特集は『映画「ドラえもん」』と『時効警察』。「エンタテイメント賞」「インヴェンション賞(革新的な企画に送られる賞)」「特別賞」の三種の賞が設けられており、それぞれの受賞作について十五人の放送作家が熱く……じゃなくて、ヌルく語っている。

・エンタテイメント賞
「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」
※05年10月4日放送 笑ってはいけないハイスクール編

・特別賞
「女王の教室」(05年7月2日~9月17日放送)
「さんま&玉緒のお年玉! あんたの夢かなえたろかSP」(05年1月5日放送)

・インヴェンション賞
受賞作該当なし
※次点
「タモリのジャポニカロゴス」
「スーパーフライデー 感動劇場!家族シネマ」
「世界一受けたい授業」


第二回大会が行われたのは、これから一年後のvol.70(2007年2月)。特集は『カンニング』と『宮川大輔』。中島を亡くして以後、その死について口を閉ざし続けていた竹山が、初めて口を開いたインタビュー記事が掲載されている。一方でQJが選んだ『ゼロ年代日本 次の100人』という企画も行われており、これもなかなか熱い。新世紀って感じが良い。21世紀に入ってからケッコー経ってるけど。放送作家の数は二十二人に激増。しかし、掲載ページ数は24ページから15ページに激減。特集の詰め込み過ぎ!

・エンタテイメント大賞
「CHIMPAN NEWS CHANNEL」
・エンタテイメント副賞
「雨上がり決死隊のトーク番組 アメトーーク!」

・特別賞
「やりすぎコージー(天王洲猥談)」
「金曜プレステージ「泣きながら生きて」」

・インベンション賞
受賞作該当なし


現時点では最新の第三回大会が行われたのはvol.76(2008年2月)。特集は『爆笑問題』『有田哲平「特典映像」』『ケンドーコバヤシ』。爆笑問題とケンドーコバヤシにはそれぞれ二万字インタビューを決行。また、特集以外にも『我々は有吉を訴える』『エレキング』『横山やすし・きよし』など、笑いに重きを置いた記事が多い。選考座談会に参加した放送作家は全部で九人に絞り込まれるが、関連記事は39ページに増量。ただ、千原ジュニアや桜塚やっくんへのインタビューは……どうなんだろう。

・大賞
該当番組無し
・副賞
「世界の果てまでイッテQ!」
「爆笑レッドカーペット」

・企画賞
「さんまのまんま」(ゲスト:松本人志の回/2007年6月1日放送)
「タモリのヒストリーX」

・マン・オブ・ザ・イヤー
千原ジュニア


「今年は冒険した感じが無し!」という高須の一言によって、第三回大会は大賞該当番組無しという結果に。このことが放送作家の尻を少なからず引っぱたいたのか、2008年はバラエティ番組が充実していたような。……偶然か? まあ、そうやって前向きに考えたほうが、素敵な気がするぞ。そうでもないか。うーん。

はてさて、2008年の“テレビ・オブ・ザ・イヤー”はどうなるのか。たぶん、某27時間テレビだとか、某コント会議だとか、某笑う犬だとかが評価されているのでは……って、全部フジテレビだな、おい。他で言うと、去年は「ガキ使」も好評だったし(板尾創路の「勃起王」!)、「爆笑レッドカーペット」「あらびき団」も盛り上がった。「やりすぎコージー」はゴールデンに進出し、「ザ・イロモネア」は思わぬ健闘ぶりを見せている。読めるようで読めない、2008年“テレビ・オブ・ザ・イヤー”。楽しみ……かな? いや、楽しみだ!

以下、審査に携わった放送作家たち。

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2009年2月の購入予定

18『兵動大樹のおしゃべり大好き。2』◎
18『キングオブコント 2008』△
18『エレ片コントライブ~コントの人2~』◎
20『モエヤン First DVD まるだしヤッホー!~タイツからヘアー~』△
25『かわしまんざいたむらいぶ』(麒麟)△
25『ジャルジャルの戯 2』◎
25『スネークマンショー「楽しいテレビ」』○
25『ナイツ単独ライブ「21世紀大ナイツ展」』◎


一月に比べて、ちょっと気になる作品が多い二月。個人的には、前作が秀作だった兵動大樹のトークライブおよびジャルジャルのDVD収録用ライブは欠かせない。あと、M-1グランプリでファイナリストになったナイツの単独も。これはナイツの歴史を振り返った内容になっていて、内村宏幸が演出に携わっているという。お笑いバカとしては、見逃せないところ。

キングオブコント2008は個人的にも気になるところだけど、すぐに中古盤が出回る気もする。まあ、買ってやるべきか(上から目線)。モエヤンも気になるんだけどなあ。女性芸人の単独DVDは、なんとなく買いづらい僕だったりする。いや、鳥居みゆきは買ったけどさあ……。麒麟の単独は過去作品が殆どツボに入らなかったので、ひょっとしたらスルーするかも。でも、M-1グランプリ2008直前の漫才ライブだからなあ。お笑い史の視点で考えると、外しづらい。スネークマンショーはメンツ的にかなりたまらなそうだけど、やや値段に難あり。

これらに加え、二月は所ジョージの復刻盤だとか、ユニコーンの復活アルバムだとか、気になる作品が少なくない。さて、どうしたものか。ボーナスの荒削りか、それとも予定の見送りか。……まあ、前者になるんだろうけど。今年も破産上等?

追記。エレ片忘れてた。

『チハラトーク #3』

チハラトーク#3 [DVD]チハラトーク#3 [DVD]
(2009/01/21)
千原兄弟千原ジュニア

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千原兄弟が月に一度行っている単独トークライブの様子を収録。今回は2007年10月~2008年3月までのトークライブから、幾つかのエピソードを特選している。前作はジュニアのボヤキトークがとにかく印象に残り、その後味の悪さが口から離れなかったため、かなり酷評してしまったが、今回はせいじに関する話題が多かったためか、ジュニアのボヤキ臭がいくらか抑えられていて、個人的にはかなり有難かった。前にも書いたけど、僕はジュニア(というか千原兄弟)のネタは好きなんだけど、ジュニアのトークは無理に盛り上げようとしている感じの演出がどうも好かないんだな。で、それがボヤキ関係の話になると、ただボヤキの対象を無理矢理蔑もうとしているというか、強引に悪役に仕立て上げようとしているように見えてしまう。その辺りが、兵動大樹とは大きく違う……って、こういう比較するような言い方はあんまり好きじゃないんだけど。でも、そういう感じなんだな。

話を戻す。今回はジュニアとせいじが絡み合うトークが多くて、個人的にかなり良かったな。特に、せいじがテレビのロケでケニアかどっかに行ったという話が良かった。まずジュニアが、スタジオでせいじがケニアに行ったときの様子を確認した時の話をするんだけど、これが既に面白い。まあ、ケニアで暴れまくるせいじの姿を想像してもらえれば、なんとなくその面白さが分かるのではないかと。で、このジュニアの話の後に、今度はせいじが実際にロケ地であったことを話す。まず、番組に映し出された面白さを語って、それから、その番組の裏側について語るという、いわば表と裏を同時に楽しめるという素敵なトークに仕上がっていた。これぞ兄弟芸。ナイスバランス。せいじがどういう話をしたのかは、実際に観てもらうということで。あい。

一方で、ジュニアのトークも今回は良い感じ。中でも面白かったのが、いつもの面々で島根に旅行へ行ったという「ジュニアの正月旅行」。ジュニアが正月旅行に出かける温泉地について考えていたら、後輩芸人のネゴシックスが「島根が良いですよ! 島根を案内しますよ!」と言ったので、ネゴの案内で島根に行くことになったのだが……という話。お馴染みのジュニアのボヤキトークなんだけど、その対象となっている人たちがあんまりにもあんまりだったので、ちゃんとボヤキとして成立していたのが良かった。素材の妙技。

以前はひたすらにジュニアのボヤキトークが全開になっているだけという印象があった「チハラトーク」だけれど、今回はせいじのキャラクターもしっかりと前面に出ていて、良い感じに楽しむことができた。毎回、このくらいのバランスで楽しませてくれれば、丁度良いんだけれども……次の「チハラトーク」は、#1以前の公演を収録した「チハラトーク#-1」「チハラトーク#-2」「チハラトーク#-3」の三作品。果たして、どういう内容になっているのか。楽しみなような、不安なような。


・本編(119分)
「せいじの後輩 ジュニアの後輩」「新入社員のオビカワくん」「ある日のジュニアと小学生」「母より千原兄弟へ」「ジュニアが遭遇した事件」「息子の成長」「そんな星の下のジュニア」「ジュニアの小説と新人マネージャー」「ある女優の「すべらない話」」「せいじのケニア旅行記」「20数年ぶりに見ました。」「板尾創路さんの不思議な行動」「ジュニアの正月旅行」「ドラマ「バッテリー」秘話」「楽屋でのせいじの暴挙」「取材でのせいじの言動」「EXILEのホリの深さ」「Bコース・タケトの病気」「せいじの差し入れ」「ドラマの助監督さん」「秋田での出来事」

発売情報 ~記念に弱い~

0318『にけつッ!!
0318『パペットマペット活動10周年記念ライブ「牛蛙祭り」
0318『八方・今田のよしもと楽屋ニュース2008
0325『シティボーイズミックス PRESENTS レトロスペクティヴ・シティボーイズミックス 2001-2003
0325『シティボーイズミックス PRESENTS レトロスペクティヴ・シティボーイズミックス 2004-2006
0325『シティボーイズミックス PRESENTS オペレッタ ロータスとピエーレ
0401『関根勤5ミニッツ・パフォーマンス2 カンコンキンシアター結成20周年突破記念作品『クドい!』
0401『十八番(おはこ)』(桂枝雀)
0410『アダモちゃんおそらく誕生25周年記念DVD 1万台の監視カメラが捉えた衝撃の映像 私はアダモちゃんを見た!!
0415『立川談志「落語のピン」セレクションDVD-BOX Vol.弐


元々、ベストアルバムCDが大好きだということも関係あるのだろう。僕という人間は、どうも「結成○○周年記念公演」という言葉に弱い。なんというか“節目”の特別感が好きなんだな。だから、中川家結成10周年記念講演『兄弟喧嘩』だとか、ダイノジの10周年記念コントライブ『KING OF LIVE』だとか、ますだおかだ結成15周年記念公演『ますだおかだ寄席』だとかには、何か特別なシンパシーを覚えてしまう。

それにしても、驚いた。あのパペットマペットが、活動10周年記念ライブ『牛蛙祭り』をリリースするという。そういうライブを行ったことにも驚きだが、そのライブをDVD化するということにも驚いた。てっきりアングラ芸人らしく、そういった記念云々ということには目もくれず、淡々と活動を続けていくものだと思っていたのだが……意外と律儀である。ちなみにパペマペは2004年以後、必ずDVDをリリースしている。意外と安定した人気を保持しているようだ。

そして、もう一つ驚くべき事実。島崎俊郎ことアダモちゃんが、(おそらく)誕生25周年記念DVDをリリースするという。全国にどれほどのアダモステファンが存在するのかは知らないが、それにしても驚くべき発表だ。あのハイテンションをいつまで持続できるのか、期待したいような気がしないでもない。僕は買わないけど。

ちなみにシティボーイズは今年、結成30周年記念。何かやらんのか。

『キングオブコメディ第5回単独ライブ「誤解」』

キングオブコメディ 第5回単独ライブ「誤解」 [DVD]キングオブコメディ 第5回単独ライブ「誤解」 [DVD]
(2009/01/21)
キングオブコメディ

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2007年8月22日。この日、あるDVD作品が発売される予定だった。作品の名前は『誤解』。キングオブコメディによる第五回単独ライブ『誤解』の様子を収録した作品で、彼らにとっては二枚目の単独映像作品に当たる。当時、発売元のコンテンツリーグは、三ヶ月連続で人力舎に所属する若手芸人の単独ライブDVDをリリースすることを決定していた。7月にはラバーガール第二回単独ライブ『フラッシュバック・スピノーネイタリアーノ』、9月には東京03第五回単独ライブ『傘買って雨上がる』の発売が予定されており、今作『誤解』は、その間に収まるカタチになる筈だった。

しかしその日、『誤解』が店頭に並ぶことは無かった。キングオブコメディが活動を休止し、DVDの発売も見送りとなったからだ。当時、彼らが出演する予定だった『爆笑オンエアバトル』でのオンエアも、活動休止によって中止された(その結果、六位でオフエアになる筈だったノンスモーキンが繰り上がりオンエアとなった)。では、どうして彼らは活動を休止するに至ったのか。

その事件は、2007年7月11日に起こった。午前8時頃、東京メトロ千代田線において、キングオブコメディのメンバーである高橋健一が、痴漢容疑によって逮捕されたのである。しかし、高橋は一貫して容疑を否認しており、人力舎もそんな高橋の態度を受け、彼を解雇することなく、あくまでも活動自粛という処分を下していた。その間、相方の今野浩喜はピンでの活動を開始。個人で単独ライブを行うなど、積極的な活動を続けていた。なお高橋は、事件から二日後の7月13日に釈放。その後も冤罪を主張し続け、12月28日に不起訴処分となる。そして、翌2008年の1月1日に、仕事復帰を果たしたのだ。

そうしてキングオブコメディは、思ったよりも早く復活を遂げた。復活後は『めちゃイケ』内「笑わず嫌い王決定戦」や『爆笑レッドカーペット』などの番組に出演し、人気を博している。しかし、発売中止となった『誤解』が再発売される予定は、なかなか発表されなかった。ファンの間では「ひょっとして、このまま封印されるのでは?」という噂まで広がっていた。しかし、そんな想像は杞憂だった。2009年1月21日。『誤解』は当初の発売予定日から一年四ヶ月をかけて、再発売されたのである。

キングオブコメディといえば、ボケ役の今野が自由奔放に意味不明なフレーズを繰り返し、それをツッコミ役の高橋が徹底して現実へと引き戻すスタイルのコントが特徴的だ。本編に収録されている『教習所』は、そんなキングオブコメディの真髄ともいえる作品。生徒役の今野が教官役の高橋を終始して翻弄する姿は、鬱陶しくも面白い。

ところが、単独ライブとなると、その関係が少なからず崩壊する。今野は単なる狂人ではなくなり、高橋も一般人の枠を大きく逸脱する。そんな特殊なキングオブコメディを堪能できるコントが、『出張』だ。会社の出張で博多にやってきた若手サラリーマンの二人が、宿泊先のホテルで会話を繰り広げるというコントなのだが、二人が二人とも、とてつもなく偏執的なのである。

今野は地方に出かけたとしても、まったく動じないタイプだ。今回も博多に来たというのに、地元の名物には目もくれず、その日の夕飯もルームサービスのピザで済ませてしまう。そんな今野に対し、高橋は信じられないという態度を取る。この時点では、通常のキングオブコメディのコントと同様と言えるのかもしれない。しかし、観光をテッテー的に否定した今野の態度を受けて、高橋もだんだんと極端になっていく。「特に行くところがない」と断言する今野に対抗すべく、高橋は尋常ではないほどに多くの名物・観光地の名を挙げていくのである。結果、ボケとツッコミが次から次へと入れ替わる、極端に興味の無い男と極端に興味のある男のやりとりが展開し、コントは混沌とした空間へと突入してゆく。

五ヶ月ほどの活動休止期間のためか、ラバーガールや東京03といった同事務所のコント師たちに比べて、ちょっと乗り遅れた感があった彼らだが、今から二年も前の公演で、ここまで異様で完成度の高いコントを作り出していたということに、今更ながら驚きを隠せない。そして、待ち遠しくなるのは第六回単独ライブの予定だ。ここから更に成長した彼らの姿を、一刻も早く確認したい。今作は、そう思わせるに足る内容だった。

なお、本編はSIDE.AとSIDE.Bに分かれている。Aにはライブ映像が収録されており、Bには幕間映像が収録されている。個人的に、ライブ映像と幕間映像は同じ本編としてまとめてもらいたいのだが……。この幕間映像も、なかなか面白かった。特に面白かったのは、下北沢で漫読家を営んでいる東方力丸氏にキングオブコメディのコント台本を読み上げてもらう、という企画。かなりバカバカしく、脱力せざるをえない一品。っていうか、シモキタって自由だな。


・本編SIDE.A(約52分)
『アナウンス』『集会』『教習所』『出張』『ウエイトレス』

・本編SIDE.B(約29分)
『キンコメの宣伝活動 IN 下北沢』『ダジャレネーター』『世界はじめてさん 2007』
『高橋のカツゼツを検証してみよう』『MC高橋のテーマ』

・BONUS TRACK
『野鳥』(約10分)
『YATTE YATTE レボリューション ベストリミックス』(約9分)
『世界はじめてさん 未公開ボツテイク(本人達による副音声付)』(約7分)

内村光良とメガネ

デビューして一年半はメガネキャラでしたからね。演出家に「君たち二人は顔が似てるから、君はメガネをかけなさい」と言われて、いじめられっこキャラの黒縁メガネをかけていた。それで葛藤しましたねえ。ずっとメガネキャラで一生終わるのか? というもがきがあって。それで苦しんで、一年半経った頃、バレないようにスッとはずしました(笑)。テーマは「メガネからの脱出」(笑)。そういう経緯があったから、ザ・テルヨシをやる時は初心に返るつもりでメガネをかけてるんです。それでメガネをはずした後は、だんだん個性を出していって……だから南原云々というより、自分自身との戦いだったかもしれません。まあちょうどショートコントに切り替わった時期なので、うまいこといきました。うまいこといきましてありがとうございます(笑)。

(内村光良ロングインタビュー/『クイック・ジャパン(Vol.81)』より抜粋)

『アメトーーク』立ちトーーク3

FUJIWARA、おぎやはぎ、宮川大輔、堀内健(ネプチューン)、品川祐(品川庄司)、後藤輝基(フットボールアワー)、竹若元博(バッファロー吾郎)、鈴木拓(ドランクドラゴン)の十人がトークゲスト。また特別ゲストとして宮里藍が登場。吉本芸人のトークは面白いけれど、全員似たようなオチのつけかたをするのが気に入らない。環境が似ているからなんだろうか。そういう意味では、FUJIWARAはやはり突出している。カンフル剤的な意味で。「顔デカイからや!」は良かったなあ。個人的には品川の「ドラドラ塚地はサバゲー大好き」「ネプチューンは青春ドラマみたい」という話が好き。ネプチューンは私生活でも面白い。というか、メンバー全員キャラが立ちすぎなんだよな。最後はホリケンと原西による東西ギャグ対決。ノーブロークンハーツのホリケンとザ・パーフェクトギャガーの原西。どう考えても原西に分があったが、最後の最後でホリケンが原西を巻き込んだ下ネタギャグで勝負。しかし原西は、自身の名作ギャグで見事にホリケンを打ち負かす。ああ、イイ勝負だった。

発売情報 ~サンミュージックが終わらない~

カンニング竹山単独ライブ 「放送禁止」 [DVD]カンニング竹山単独ライブ 「放送禁止」
(2009/03/25)
カンニング竹山

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昨年末、一部のお笑いマニアのフトコロを多いに揺さぶったサンミュージック祭のことを、皆さんはまだ覚えているだろうか。サンミュージックGETに所属している芸人が、同日に単独ライブDVDを発売するという企画のことである。この日、単独ライブDVDを発売したのは、小島よしお・髭男爵・飛石連休・ぼれろ・さくらんぼブービー・三拍子の六組。更に2009年。サンミュージックの人気筆頭株、鳥居みゆきが単独ライブDVDをリリース。計七組の単独ライブDVD発売をもって、今回のサンミュージック祭は幕を閉じるように思われた。駄菓子、菓子。祭はまだ、終わっていなかったのである。作・演出:鈴木おさむによる、カンニング竹山単独ライブ『放送禁止』。ここに、解禁。

追記。副音声には、アンタッチャブル山崎とおぎやはぎ矢作による解説が収録されているとのこと。期待。

予約始まりました

ラーメンズ第16回公演『TEXT』 [DVD]ラーメンズ第16回公演『TEXT』 [DVD]
(2009/04/01)
ラーメンズ

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ラーメンズ第16回公演『TEXT』(Blu-ray)ラーメンズ第16回公演『TEXT』(Blu-ray)
(2009/04/01)
ラーメンズ

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どうでも良いけど、動画ソフトの主導がDVDからブルーレイになっていくって話を聞いて結構経つんだけど、あんまり世に広まっていない気がします。高いからかな。この作品で言うと、上のDVD盤が3,500円で下のブルーレイ盤が4,500円となります。その差、千円。大きいよねえ、千円の差は。千円あれば、十枚組のDVD-Rが買えるよ! ……僕はDVDを応援いたします。あい。

『故・鳥居みゆき告別式 ~狂宴封鎖的世界~』

故 鳥居みゆき告別式 ~狂宴封鎖的世界~ [DVD]故 鳥居みゆき告別式 ~狂宴封鎖的世界~ [DVD]
(2009/01/21)
鳥居みゆき

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昨年の春。僕は鳥居みゆきのことを「今はテレビで活躍しているが、いずれ舞台へと戻っていくことだろう」という風にブログで語った。あれから、およそ九ヶ月。以前ほどではないにしても、未だに彼女はテレビの世界に生き続けている。そして浮かんできた、まったく逆の推論。もしや前作『ハッピーマンデー』は、テレビが主戦場ではないという彼女のメッセージが込められた作品ではなく、これまでのカルト的なコント世界に対する決別の意味を込めた作品だったのではないだろうか。

その真意を確かめるべく、今回の作品を鑑賞した。タイトルは『故・鳥居みゆき告別式 ~狂宴封鎖的世界~』。なんとなく胡散臭いサブタイトルが、鳥居のカルト芸人臭を醸し出している。香典を模したパッケージは、その胡散臭さを更に誇張する。ケースを開くと、葬式会場への道筋を表した「鳥居家」のシールが、実にさりげなく挟み込まれている。もはや胡散臭さを通り越して、妖気すら漂っている。

DVDを再生すると、鳥居みゆき告別式の様子が映し出される。鳥居の死を悲しんでいる関係者たちに、弔問客の様に迎え入れられる観客たち。とてもお笑いライブとは思えない、物々しい空気に包まれている。その傍らには、2000本安打を達成したときの記念バットと、マスターズに優勝した時のトロフィーが置かれている。実に小賢しい。それらを通り過ぎると、舞台上に置かれた棺と、その上に飾られている鳥居みゆきの白黒巨大肖像パネルが目に飛び込んでくる。その舞台セットは、どこからどう見ても、完全に告別式のそれだ。式は静けさとともに始まり、滞りなく進められた。司会役の女性は淡々と式を進行し、鳥居の友人と名乗る人々が、鳥居へ最期の言葉を送り続けていく。ところが、突然の稲光とともに事態は急変する。親族も、葬儀屋も、友人たちも、坊主も、気が狂ったように「ヒットエンドラーン!」とのたまい始めたのだ。まるで、鳥居の霊に乗り移られたかのように……。以上が、今作のオープニングセレモニーである。ここからはちゃんと、鳥居みゆきによるネタライブが始まる。

鳥居みゆきは今作においても、相変わらずカルト的でカオスな笑いを提示し続けていた。捨てられた人妻は想像妊娠するし、牛乳飲んでイリコ食べてトリップしちゃうし、女子高生ルックで死刑なんかも執行しちゃう始末。その、どうしようもないほどに不健全だけどちょっとだけ上手い世界観は、かつて鳥居が『ハッピーマンデー』で見せていたものと、まったく同質だった。ただ、テレビへの露出量が増えたためか、以前よりもマイルドな笑いになってきた気もする。特に、芸能ネタが多くなっていたような。元々がこってり濃厚としていたので、今の方が口当たりが良いと言えるのかもしれない。

そういったネタと平行して、鳥居不在の告別式も続けられていく。こちらはそのシチュエーション故に、ブラックユーモア色の強い内容。いや、そもそも鳥居のネタ自体、ブラック度が色濃いのだが。鳥居の両親による挨拶は最終的に金の無心に走っているし、VTRでは葬儀社のコマーシャルが流れっちゃうし、肝心の遺体は紛失するし。普段の鳥居が見せている笑いが、他人の手によって料理されていく様子は、なんともいえない味わい深さを感じさせられた。

前作『ハッピーマンデー』と同様、今回の作品もホラー色の強い演出が多く用いられており、それがなんだか「根本的なところでは鳥居は何も変わっていないのだよ」という、鳥居からのメッセージであるかのように感じられなくもなかった。ただ、先にも書いたように、鳥居のネタにおける毒はさりげなく弱まっている。それがテレビ露出過多による一時的なものなのか、それとも鳥居が意図的に行ったシフトチェンジなのかは、分からない。ただ、鳥居の笑いの質が、微妙に変化してきていることは確かだ。2009年の鳥居みゆきからも、目が離せそうにない。

個人的には、舞台で演じられたコントよりも、幕間に流された映像の方が印象に残っている。例えば、タイトル以上でも以下でもない構成でブラックでナンセンスな一言ネタが繰り出される「死ぬまでにしたい10の事」だとか、自殺寸前の姿を撮影したという「生前VTR」だとか。だが、それらの比にならないほどに強烈だったのが「ペッコリーズキッチン」。往年のシノラーを髣髴とさせる衣装で、きゃぴきゃぴるんるん(死語)と動き回る鳥居の姿は必見。色んな意味で。


・本編(約83分)
「開場」「オープニング」『授けモノ』「代理弔辞」『背が高い』「ペッコリーズキッチン」『陽と陰』「遺言発表」『死刑執行人』「死ぬまでにしたい10の事」『センパイ』「遺体がありません」『だるま落とし』「生前VTR」『チンドン』「エンディング」

・特典映像(約4分)
「ショートフィルム「散骨」」
「Documentary of 狂宴封鎖的世界」
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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