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『Wエンジンの惚れてまうやろーっ!! ~モテない男の心の叫び~』

Wエンジンの惚れてまうやろーっ!! ~モテない男の心の叫び~ [DVD]Wエンジンの惚れてまうやろーっ!! ~モテない男の心の叫び~ [DVD]
(2009/06/24)
Wエンジン

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Wエンジンというコンビがいる。名前を聞いてもピンとこない人がいるかもしれないので補足するが、片割れが「惚れてまうやろー!」と絶叫するコントを披露しているコンビのことである。その絶叫を担当しているメガネの男がチャンカワイと言い、男が絶叫する原因を作っている女に扮している男がえとう窓口という。言うまでもなく芸名なのだが、それにしても凄い名前だと思う。いや、チャンカワイはまだ分かるのだが、えとう窓口という名前はそうそう思いつくものじゃない。とてつもない才能すら感じさせている。目立たない方なのに。

彼らが披露しているコントは、常に同じ展開で構成されている。チャンカワイ演じるモテない男が、えとう窓口演じる女の誘惑っぽい行動に翻弄されて惚れ込みそうになるが、最終的には裏切られてしまい、絶叫する。いつも同じ。違うコントも出来るようで、『爆笑オンエアバトル』ではヒーローもののコントを披露していた(今作収録)。まあ、それもまたチャンカワイの容姿に対するコンプレックスがああだこうだと言われるようなネタなので、基本的なスタイルは大して変わらないと言って良いのかもしれない。

そんなWエンジンのコントは、モテない男性を揶揄しているというイメージが強い。というか、たぶん意識している。かつて、彼らが“宴人”と名乗っていた頃のネタは、現在のWエンジンとしてのネタとは大きく違っていたので、恐らくは試行錯誤の結果として、現在のスタイルが生まれたのだろう。が、それにしたって、当のモテない男にしてみれば、たまったもんじゃない。特にお笑い好きの分野は女性人口が高いことを考えると、なにやらうすら寒い気持ちになってくる。モテない男性を演じる二人の男と、それを観て客席で笑う女性客たち。うーん、想像しただけで鳥肌が立つぜ。

……そんな印象を持ってもおかしくはない筈なのだが、不思議とWエンジンのネタからは、そういったモテない男の単なる悲哀を笑っているという印象を受けない。その理由は、チャンカワイが「惚れてまうやろー!」と絶叫しているところにあるのだろう。「惚れてまうやろー!」という言葉は、その場の状況に対する感想の意味を持つと同時に、誘惑の行動を取っている女に対する批判としての意味も持っている。女の誘惑に付き合う自分と、その状況を客観的に捉えている自分。その二面性が、Wエンジンのコントを単なる悲劇とは違った世界にしているのだ。だからこそ、オチでチャンカワイが「気をつけなはれや!」と観客に向けて提言するのも、単なる負け惜しみには聞こえない。

Wエンジン自身が、そういう思惑を持ってネタを展開しているのかどうかは、今のところ不明である。先にも書いたように、現在のスタイルは試行錯誤の末に完成されたものだろうから、色々と試験的にネタを作り上げていった結果、そういう方式が出来上がっただけなのかもしれない。そう考えると、彼らがなんだかとんでもないコンビにすら見えてくる。気のせいかな。気のせいかもしれない。


・本編(33分)
「モテない男が惚れてしまうコント」21連発!

※無観客収録。長編コント『ヒーロー』も収録。
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次回の『爆笑トライアウト』

遊び屋(マセキ芸能社)
ゴールドラッシュ(トゥインクル)
JJポリマー(ホリプロコム)
ジューシーズ(東京吉本)
夙川アトム(Ash & D)
ニッチェ(J・D・W)
100W(ワタナベ)
マッチポンプ(松竹芸能)
三浦マイルド(大阪吉本)
レッドクリスマス(SMA)

夙川アトムが二度目のトライアウト参戦。一度トライアウトを勝ち上がっても、本戦で勝ち上がれなければ再びトライアウトに戻ってしまうということらしい。厳しいなあ。ジューシーズニッチェ三浦マイルドといったレッドカーペット経験組に加え、さりげなくサブカル方面で注目され始めているJJポリマーの名が。なんだか面白い回になりそう。

2009年7月の購入予定

08『ラバーガール ソロライブ 「さよならインドの空に」
08『ジャルジャルの戯 3
22『オードリー DVD
22『子どもさんかん日』(出演:内村光良・さまぁ~ず他)
24『アンガールズ 単独ライブ 「UNGIRLS PRO」
24『快楽亭ブラック 大変態
26『チハラトーク#4
26『チハラトーク#-4

ラバーガールの単独ライブ、ジャルジャルのDVD収録用ライブ、アンガールズの単独ライブ、ウッチャンとさまぁ~ずによる演劇公演と、注目度の高い作品が揃っている七月。その中でも、特に注目度が高い作品が、『オードリーDVD』。聞いた話によると、単独ライブとベストライブの様子を収録しているとか。ケイダッシュ的にも、かなり気合が入っているのだろうなあ。ただ、最近の彼らを見ていると、なんだかあまりに消費されすぎていて、テレビ的に生き残れるのか不安で仕方ない。いや、なんだかんだで大丈夫な気はするんだけど……どうかなあ。

『爆笑オンエアバトル』六月二十五日放送感想文

・二位:スマイル『漫才:居酒屋のバイト』(501kb)
どうもスマイルに対しては「ツッコミいじり」のイメージが強かったのだけれど、今回のネタはしっかりとウーイェイよしたかが毒舌系のボケとして際立っていた。途中からのスピード感ある展開も、これまでのようにクッチャクチャにならず、ちゃんとテンポ良く。ただ、芸風がキングコングみたいになってきているのが、ちょっと気になる。ここはキャイ~ンの路線で行ったら面白いと思っていたので、落ち着いた方に行っちゃったなあ……という感じ。

・七位:えんにち『漫才:声を使った仕事』(417kb)
アイパー滝沢が繰り出すアウトローなボケは、相変わらず面白い。キャラクターが立っているのに、ここまで飽きられていないというのも凄いなあ。後半の映画ナレーションのくだりは畳み掛けていたけど、逮捕された人がストレートに出てきた場面で少し失速したかな。何気に無傷の十連勝。ネタの安定感はバツグンだな、ホント。

・四位:トップリード『コント:赤ちゃん』(457kb)
史上最強にハートフルなコントだったなあ。どんなに無茶苦茶な状況でも、全て赤ちゃんの可愛らしさで終結するというハートフルっぷり。また演技力があるんだよなあ。肉離れにこだわる奥さんも面白かった。オチも意外で良かった。去年のオンエア以後、トップリードのコントは本当にハイクオリティになってきてるなあ。次の笑魂シリーズには、是非とも彼らを!

・五位:上々軍団『漫才:アニマル童謡ハンティング』(449kb)
「童謡」をテーマにした漫才は数あれど、こういう創作系のネタは珍しいなあ。しかも、ボケらしいボケがないというのが、凄い。あえて笑いを取ろうとするような歌じゃなくて、本当にありそうな歌を創作している。だから、普通だったら作った歌自体がボケになるところを、彼らは童謡を創作しているという事実だけをボケにして、尚且つ笑いにしている。笑いのネタとしては弱いかもしれないけど、上々軍団ならではの笑いというのを、このネタははっきりと提示しているんじゃないかなあ。いやー、面白かった!

・八位:インポッシブル『コント:必殺仕事人2009』(369kb)
『爆笑トライアウト』でも披露していたスタイルのネタを、違うバージョンで。前回と同じなのかなあ……と思っていたら、途中で「引っ越しの坂井!」が出てきて、大爆笑。そこでそれを出すか。これがオチだったら、もうちょっと数字が高かったかもしれない。こういう、下らないことを全力でやってる感じ、やっぱり好きだなあ。相変わらず平成ノブシコブシな印象を受けちゃったけど(笑)

・三位:あきげん『漫才:モテる理由』(465kb)
メガネで小太りな秋山がモテている理由について語る。前半のモテている理由を強引に説明していく展開はなかなか面白かったけど、後半の飲んでコールが暴走していく展開はイマイチ。テンポは良かったんだけどなあ。どうもここは、軽率な感じが芸として立っていない感じがして、見ていて落ち着かないんだよなあ。改めてオジンオズボーンの凄さを実感してしまう。次のオンエアに期待。

・五位:スーパーマラドーナ『漫才:一匹狼の侍』(449kb)
ボケ役がツッコミ役のジャマばかりするスタイルの漫才。ちょっと中川家っぽいか。後半は、あまりにジャマばかりするボケ役に嫌気がさしたツッコミ役が、本編に必要のない役割ばかりを与えるという展開。これがなかなか面白かった。ただ、最後の「これまでの全部やれ!」は、流れ星の漫才ぽかったかな。まあ、専売特許ではないし、良いんだけど。

・一位:ななめ45°『コント:W再会』(505kb)
とある喫茶店で父と息子が再会を果たすのだが、実はその喫茶店のオーナーが父の父(息子の祖父)で、やたらとややこしいことになる……というコント。こういう人間関係のゴチャゴチャとしたコントが上手くなってきたなあ。二人(父と息子)が同時に追求して、二人(祖父と父)が同時に謝罪する流れには爆笑した。ちなみに、ななめ45°が通常回で一位になるのは四度目。しかも三度目は、今年の二月。忘れすぎだ!

・オフエア組
ロマンチックセクシー(353kb)
鬼ヶ島(317kb)
パップコーン(265kb)
慶(261kb)
恋愛小説家(233kb)
花香芳秋(229kb)
ジェニーゴーゴー(161kb)

無傷の九連勝中だったパップコーンが、初めてのオフエア。無傷の十連勝を迎えたえんにちと明暗分かれる結果となった。モノマネ師、花香芳秋はまさかの再戦。あまり支持を得られず。かつては五連勝を記録したこともあるジェニーゴーゴー、初の最下位。自己最低キロバトルを更新してしまった。

・オンバトプレミアム:ノンスモーキン
コント『グリコ大王』を披露。通常回で披露してきた『ジャンケン大王』『あっち向いてホイ大王』の改変版。じゃんけんの歌を長々と歌う定番のボケは、なんか安心して笑ってしまう。グリコ大王が変則的に進む流れは、バカバカしくて面白かったなあ。

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『フォーリンラブ 嫌いになれない!!』

フォーリンラブ 嫌いになれない!! [DVD]フォーリンラブ 嫌いになれない!! [DVD]
(2009/06/24)
フォーリンラブ

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いわゆる恋愛ドラマというヤツに興味を抱いたことがないのだが、ああいう作品を好んで見ている人というのは、本当に存在しているのだろうか。少なくとも僕の身の回りに、そういった類いのドラマを見ている人というのは、いなかったように思う。ただ単に、そういったドラマがターゲットとしている視聴者層と、僕の周囲にいる人たちが合致していなかっただけなのかもしれないが。

どうして僕がそういうドラマに興味を抱かない、もとい抱けないのかというと、どうも恋愛ドラマはどれも似たり寄ったりだというイメージがあるからだ。どっかのテキトーな都会の街中で、テキトーな美男と美女が出会って、色々とテキトーな悲喜こもごもがあって、でも最後にはテキトーに落ち着いてしまうという、そういうイメージだ。もちろん、それぞれのシチュエーションには少なからず違いがあるのだろうが、それでも大差はない……というイメージがある。なにせ、イメージでしか語っていないので、正確なところは分からない。そういうわけで、実際のところは、昨今の恋愛ドラマはもうちょっと深みのある内容になっているのかもしれない。分からないが。

フォーリンラブのコントは、そんな僕のイメージする恋愛ドラマの概要を、ネタとして昇華している。彼らは美男美女ではないし、出会っている場所が都会なのかどうかも分からないが、そこで作られているストーリーは間違いなく恋愛ドラマのそれだ。そして恐らく、彼らは「いわゆる美男美女とは言えない自分たちが恋愛ドラマを真剣に演じるさまが面白い」と思って、このスタイルを貫いているのではないだろうか。

ただ、こうして彼らのネタをまとめて見ていると、むしろ彼らのネタは恋愛ドラマのパターン化した展開に対する遠回しな批判の様に見えてくる。「真面目に作っている恋愛ドラマも、客観的に見れば客が爆笑するような陳腐な世界でしかない」ということを、彼らが語っているように感じるのである。実際のところがどうなのかは分からないが、もしもこれが意図的なものであったとすれば、フォーリンラブはなかなかの曲者だと言える。まあ、単なる深読みに過ぎないだろうが。

あらゆる恋愛ドラマの典型的なストーリーを、ショートコント形式で再現して見せるフォーリンラブ。割と女性層に支持されているようだが、今は単なる恋愛ドラマをベッタベタに再現しているだけなので、ちょっと恥ずかしさが滲み出ているのが惜しい。それとは別に、名作ラブストーリーを模倣したシーンを取り入れて、より明確に毒っぽさをアピールしてみるのも良いかもしれない。試してみてほしい気もするけど、ダメかな。


・本編(17分)
『家庭教師と受験生』『保健室の先生と不良生徒』『大阪スナックのママと客』『中華料理屋店員と鳶職人』『極道の姉さんと若い衆』

・特典映像(6分)
「1分間のリアルラブストーリー「アンケート調査」」「1分間のリアルラブストーリー「卒業式」」「1分間のリアルラブストーリー「幼稚園1」」「1分間のリアルラブストーリー「陸上部」」「1分間のリアルラブストーリー「幼稚園2」」「幼稚園でのミス!?ミスストーリー」

※無観客収録。特典映像は幕間映像のまとめ。

『バカリズムライブ「勇者の冒険」』

バカリズム ライブ 「勇者の冒険」 [DVD]バカリズム ライブ 「勇者の冒険」 [DVD]
(2009/06/24)
バカリズム

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“勇者”と聞いて思い出すのは、エニックスから発売されていた「ドラゴンクエスト4コマまんが劇場」のことだ。いつからだったかは忘れてしまったのだが、僕はこのドラクエ4コマシリーズが大好きだった。いや、特に固執していたわけではなかったので、大好きというほどのものではなかったのかもしれない。でも、確か十巻くらい集めた記憶があるので、そこそこ好きだったことは間違いない。番外編とかガンガン編も数冊買ってたし。

当時、ドラクエ4コマシリーズに参加していた漫画家で、特に印象に残っているのが新山たかし。漫画ネタはそれほど面白くなかったのだけれど、彼が描いているキャラクターが良い感じにエロくて、やたらと読み込んでいた記憶が強く残っている。オリジナル作品でもある『半熟忍法帳』も、全巻ガッチリ購入した。純粋に漫画ネタで印象に残っているのは、すずや那智と牧野博幸。すずやはその殆どのネタを夕陽のシーンでオチにしてしまうという強引さが、牧野はドラクエの世界観を自分なりに昇華しているセンスの良さが印象的だった。

この他、印象に残っている漫画家の名前を挙げていくと、栗本和博、猫乃都、越後屋サイバン、タイジャンホクト、石田和明、梶原あや等がそう。柴田亜美、衛藤ヒロユキ、夜麻みゆきも印象的だったけど、この辺の人たちはオリジナル作品の印象が強い。特に夜麻作品は、物凄く読んだ。『レヴァリアース』『幻想大陸』『刻の大地』……どれも、良い思い出の詰まった作品だ。

それにしても不思議なのは、どうして当時の僕はドラクエ4コマシリーズを収集していたのだろう。というのも、当時の僕は原作であるテレビゲームとしてのドラクエを一度もプレイしたことがなかったのである。プレイしたことがない(パロディ元を知らない)のに、どうしてドラクエ4コマを購入するだけではなく、収集まで始めてしまったのか。さっぱりおぼえていないが、恐らく立ち読みして面白かったんだろうな。というか、それ以外に理由が思い浮かばないのだけど。

それはそうとして、バカリズムライブ『勇者の冒険』を観た。『生命の神秘』『科学の進歩』に続く“○○の○○”シリーズ三部作、最後の公演ということだそうな。まさか三部作としてまとめていたとは思わなかった。いや、普通に考えて、単なる後付けなんだろうけど。でも、ひょっとしたら、最初から三部作にするつもりだったのかもしれない。どっちもありうる。こういう掴めない感じが、僕にとってもバカリズムのイメージだ。

バカリズムのライブを、一本のライブ公演として評価するのは、とても難しい。何故なら、ライブで披露されているコントには、これといった共通テーマが存在していないからだ。しかも、バカリズムのコントは、常に違った手法を用いている。まさに掴みどころがない

例えば、『中年とボタン』というコントがある。身体のとある部分にボタンが出来てしまった中年男性の悲喜こもごもを描いたコントだ。自分の身体にメカ的な機能が装備されるというのは、なかなか夢に満ちたシチュエーションなんだけれど、バカリズムはそれをあくまでも現実的に演じる。ボタンを押したら、何が起こるのか。もしかしたら、とんでもないことになるのではないか。押さないようにしなければ。でも、うっかり押してしまいそうな場所にボタンがある。押さないように意識して生活しなくちゃ……。非現実的なシチュエーションと、徹底的に現実的な視点。両者が重なることによって生じるギャップが、コントの主軸となっている。

その一方で、『アメリカン官能小説』の様なコントもある。これは、過去のライブでも披露されてきた“官能小説シリーズ”の一作で、官能小説のストーリーにおけるエロティックな単語を、特定の法則性がある言葉と置き換えて、朗読するというもの。本来来るべき言葉とはまるで違った言葉が登場するという不具合ぶりが、笑いの主軸になっている。

そしてまた一方で、『根本のおもしろさ』というコントもある。これは、とある面白い友人に関するエピソードを説明しようとするのだが、どうもその面白さを相手に上手く伝えられずに、ひたすらやきもきし続ける男の姿を描いたコントだ。他愛のない話の面白さをこだわる人間というのは確かに実在するが、このコントではその部分が強く誇張されていて、より偏執的なものとなることで、笑いになっている。

これら三つのコントは、それぞれまったく違った手法と、笑いの方程式によって成立している。どれ一つとして、同様の笑いではない。それなのに、どれも確かに“バカリズムのコント”として存在しているのだ。それはなんだか、鍋料理に似ている気がする。どんな材料を入れたとしても、それが鍋によって煮込まれてしまえば、それは鍋料理となってしまう。言うなれば、バカリズムのライブは、バカリズムという鍋に放り込まれた、多種多様の具材の美味さを堪能できるライブと言えるのかもしれない。言うまでもなく、とても面白いライブだった。ただ、『科学の進歩』における『あの坂をのぼれば』『にゅーす』に値するコントが無かったのが、ちょっと残念。個人的に、この二本があったから前作を高く評価したようなところがあったもので……。

しかし、この時期に『ポウ』っていうのも、なんだか凄いタイミングだな。もしや、それすらもバカリズムは意図して……いるわけないか。


・本編(65分)
『プロローグ「勇者の証」』「オープニングテーマ」『中年とボタン』『ポウ』『アメリカン官能小説』『YOIDEWANAIKA!』『青年とスピーカー』『根本のおもしろさ』『岩壁DEクライマックス』「エンディングテーマ」

※オープニングテーマ・エンディングテーマは秀逸の出来。過去最高。

・特典映像(20分)
「日本数字話」「勇者ポエム」

※「日本数字話」は舞台ネタではなく紙芝居映像を再編集したものを収録。

『田中裕二(爆笑問題)の「ザ・ガール」』

田中裕二(爆笑問題)の「ザ・ガール」田中裕二(爆笑問題)の「ザ・ガール」
(2009/06/10)
田中 裕二

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『田中裕二(爆笑問題)の「ザ・ガール」』を読んだ。

本書を一言で説明するなら、四十も半ばのおっさんが理想の女性(=ガール)について、ああだこうだと説明している本である。これ以上でも、これ以下でもない。本当に、これだけの本。これ以上の価値も、これ以下の価値もない。ただ、これだけ。しかも、そのガールについての持論というのが、絶妙にテキトー(不定形)なのだからたまらない。なので、更に正確に説明するならば、四十も半ばのおっさんが理想の女性(=ガール)について、割とテキトーに説明している本である。なんだそりゃ。

ただ、この本で語られているガールの姿には、不思議と同意できる部分も多かった。「ああ、こういう女性がいたら、本当に良いのにね」とかいう、そういう感じ。萌えとはちょっと違うんだよね。憧れに近いというか。だから、言ってることはテキトーではあるんだけれど、本書で語られているガール像は、少なからず男性が理想とする女性像とダブっているのではないかと思う。だから、結婚相手が見つからなくて途方に暮れている女性は、本書で説明されているようなガールを目指した方が、男にモテるのかもしれない。婚カツとか言ってる場合じゃねえな。まあ、ガールは「美人」であることが前提なのだが。シビアだ。

最後に、ここで本書に収められている「ガール検定」の一問を引用して、この感想文を締めくくりたいと思う。あー、でもこれ感想文になってるのかな。思ったことをそのまま書いてみたけれど、これでこの本を読もうって気持ちになる人が本当にいるのかな。いないかもしれないな。まあ、別に良いんだけど。

Q.ガールの部屋にあるガールならではの物は何?

「ならでは」っていうのがポイントですかね。ぬいぐるみなんかはガールの部屋にも必ずあるんだけど、普通の、それこそ親友のユッコの部屋にもあるわけだからね。そうなると難しい。布団ではなく、絶対にベッドなんだけど、これもガール「ならでは」じゃないし。写真立てとかコルクボードに写真なんかもいいんだけどね…。逆に、普通の女の子の部屋になさそうな鹿の頭部の剥製とか猟銃、暖炉にロッキングチェア、仏像なんてのもおもしろいけど、ちょっと違うよね。
 そうなると、正解はラジカセですかね。ガールの時代の空気を表しているものと言えます。今はCDラジカセですらあまり見かけませんが、あの頃はラジカセが大流行してました。「時代とかあの頃って何?」「自分のこと?」とか言われそうですが、ま、そんなところです。
 したがって、目覚まし時計も同じ理論で正解。今は携帯電話のアラーム機能を使って起きてる人がほとんどでしょ。厳密にいえば部屋の外になりますが、ドアにかかったネームプレートなんかも正解と言って良いでしょう。いまどきの子はそんなことやってないだろうから、実にガールっぽいですね。
 補足事項として、ガールの部屋は必ず一戸建ての2階。そして、窓を開けると手を伸ばして届くところに幼なじみの男の子の部屋が必ずあります。これは覚えておいてください。

このノリに興味を持った人なら、楽しく読める筈。

本当に良いものです

0717『みうらじゅんのシベ超大検証
0717『水野晴郎 名画100解説
0826『THE GEESE 1st DVD Dr.バードと優しい機械

そういえば、水野晴郎氏が亡くなってから、もう一年が経ったんですね。だからというわけではないと思いますが、水野さんに関係するDVD作品が二枚ほど発売されるようです。映画解説者としての水野さんを愛する人なら『名画100解説』に心惹かれるものを感じることでしょうか、個人的にはみうらじゅんによる『シベ超』検証が気になって仕方ありません。『ゼッタイに出る授業』にて、漫談家としての才能を存分に見せつけていたみうら氏が、『シベ超』を如何に料理するのか。気になります。あ、あとTHE GEESEの単独ライブDVDも出ますよ(流し気味に)。

キング・オブ・ドゥーン!

村上ショージ ギャグ100連発!(仮) [DVD]村上ショージ ギャグ100連発!(仮) [DVD]
(2009/08/29)
村上ショージ

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どういう内容なのかは分からないけど、なんとなく『オモローのナベアツ』みたいな感じになりそうな気がする。しかし、ショージ師匠のギャグが100連発とは……見たいような、見たくないような。どういう演出で見せるかどうかで、良くも悪くもなりそうな感じがたまりませんな。ギャンブル!

もっと同情をくれ!の話

以前、車に撥ねられたことがあった。

家の近くの十字路を自転車で横断しようとしたら、ゆっくりと左折してきた自動車にぶつけられたのである。相手は老人で、車から降りてきた途端、「ウィンカーは点けていたんですけどねえ」だのなんだのと言い訳をしていたことが、強く記憶に残っている。

その時は、当然の如く「先にこっちの心配をするのがスジではないのか?」と思っていたのだが、まだ当時の僕は車の運転免許を持っておらず、こういう状況ではどういう対応をすれば良いのかが分かっていなかったため、とりあえず本件は示談で済ませることとなった。と言っても、警察の人を呼んで、現場検証をしてもらっただけなのだが。その後、老人からは何の連絡もない。きっと、亡くなったのだろう(と考えることで苛立ちを紛らわせる)。

そして、ここからが肝心なのだが。当時、この交通事故の話を他人にすると、どういうわけか常に「自分も同じような目にあったことがある」と言い始める奴が現れるのである。そういう奴は往々にして、自らの交通事故体験談を語りだして、「お前の事故は大したことないよ」などと言ってのけ、僕の交通事故話を強制終了してしまう。困ったもんだ。まあ、向こうにしてみれば、似たような話を持ち出して、事故にあってしまった僕の気を楽にしてあげようと、それなりに気を使ってくれていたのだろう。こういう事故はよくあることだから、そんなに気にしなくて良いんだよ、みたいな。

ただ、こちらにしてみれば、それは人生において初めての交通事故だ。しかも、一応全てが解決している。なので、もっと同情してもらいたい。「大丈夫?」とか、「心配ないのか?」とか、そういう慰めの言葉を頂きたい。こういう機会は滅多に無いのだ、せっかくなので有意義に使いたい。転んでもタダでは起きない、リーズナブルな人生計画! ああ、それなのに、「大したことないよ」などと言われたら、心配してもらえなくなる。「ああ、大したことないんだ。じゃあ、そんなに慰めることはないよね」みたいな空気になってしまう。実に余計なお世話だ。

そんなことを考える自分は間違っているのかと、ふと思いふけってみる今日この頃。

批判と反論の話

ネット上で多く見られる批判に対して、反論を試みている人の多くが、丁寧語を使用しているのが気になって仕方ない今日この頃。あれは恐らく「これは単なるファン(批判者が言うところの“信者”)としての意見ではなく、客観的に感じたことを書いています」というアピールなのだろう。でも、実際のところ、批判している連中にしてみれば、丁寧に書いていようが、感情的に書いていようが、基本的には変わらないんだけどね。なにせ連中の多くは書きっぱなしで出しっぱなし、後片付けという言葉を知らないんだから。どんなに丁寧に反論しても、それを読んですらいない可能性だってある。

しかし、そういった批判をしている連中が鬱陶しく感じられるようになってきたので、このところ僕は彼らのことを“信者”に対する“異教徒”と呼ぶべきではないかと提唱してはどうかとコッソリ呼びかけているのだが、どうも流行らない。やはり“信者”という言葉を縮めると“儲”になるという上手さが、“異教徒”には見られないからだろうか。というより、負け惜しみのように見えるからだろうな、たぶん。信者に対する異教徒って、自分が信者であることを認めた上で発生しているもんな。

いっそ、認めてみるのも良いかもしれない。でも、認めてしまったら、それ以後の自分の意見が全て「信者の盲目的な意見」として片付けられる可能性があり、やはり遺憾なのである。ああ、面倒くさい。思えば、向こうの受け取り方次第で、「偏執的な意見」も「中立的な意見」も全て、信者の盲目的な意見として片付けることが可能なのである。こちらとしては、実に分が悪い。いっそ、連中が支持している事物を批判し返してみるのも良いかもしれない。そうすれば、宗教戦争みたいな感じになって、盛り上がること請け合いである。で、第三者が記事にして儲かると。うまうま。

……と、そんなことを考えていた、今日。というか、昨日。暇なんだな、どうも。

エレキコミック第17回発表会『了解。今むかってる。』

エレキコミック第17回発表会『了解。今むかってる。』 [DVD]エレキコミック第17回発表会『了解。今むかってる。』 [DVD]
(2009/06/17)
エレキコミック

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エレキコミックがテレビタレントになることなく、ライブ活動を中心に笑いを追求し続ける芸人なると、誰が予想していただろうか。絵に描いたようなバカキャラコントに、そのコントと同様のノリで繰り広げられるバカなノリのフリートーク。彼らには、テレビタレントとして大成できる要素が決して無かったわけではないのに。

そんな彼らは以前、とあるインタビューで「シティボーイズに影響を受けた」という旨のコメントを残していた。思えば、シティボーイズのコントと同様に、エレキコミックのコントもまた“後には何も残らない、残さない”。徹底してナンセンスな世界を構築し続けるシティボーイズのスタイルをエレキコミックなりに昇華した結果が、彼らの芸風であるバカコントだったと言えるのかもしれない。そのことを考えると、彼らがテレビタレントになることなく、ライブ中心の活動に特化するようになったのも、納得できなくもない。

エレキコミック第17回公演『了解。今むかってる。』もまた、彼らならではのバカバカしさに満ち溢れたライブだった。

太宰治の傑作小説にケータイ文化を取り入れた表題作『了解。今むかってる。』を始めとして、革命家として名高いチェ・ゲバラを模倣したキャラクターがバイト先で革命を起こそうとする『チェ・バイト』、ファッション用語のとてつもないややこしさをバカな笑いへと昇華した『Y&M』、一昔前の漫画によく見られる展開をべたに演じてみせた『MI・TSU・RU』など、サブカルチャー的な要素をふんだんにパロッた笑いの世界は、もはやエレキコミックの専売特許と呼べるほどの独創性を得ていた。

ただ、それ故に、彼らの元来のスタイルであるシンプルでバカバカしいだけのコント世界が、以前に比べて大人しくなってしまった感も否めなかった。やついが特定の職業の人間に扮したシチュエーションコント“やっつんシリーズ”の最新作『電タン』も、学生服を着た二人が不条理で無意味な時間を過ごす“やっつんだっつん”シリーズの最新作『やっつんだっつん ~面接の達人~』も、以前に比べて軽快さが失われており、どこか不満の残る出来だったのである。

その原因は、恐らくネタのバランスにあるのだろう。エレキコミックのコント観は、パロディコントとしては確かに上達しているのである。が、それによって、元来の純粋にバカバカしいだけのコントを作るための能力が衰えているのだ。サブカルな笑いに偏れば、シンプルさが失われる。シンプルな笑いに偏れば、サブカル感が失われる。恐らく、そういうことだろう。

どちらに傾倒することが、彼らにとっての正解になるのかどうかは分からない。彼らはどちらかというとサブカルチャー寄りな芸人なので、このままサブカルチャーの海に潜ってしまうのも悪くないだろうし、あえて今からシンプルな笑いに逆戻りし、再び大衆相手に一戦交えるのも、決して悪いことではない。或いは、その両方のバランスを上手く取り続けて、今後も活動を続けるという手もある。お笑い芸人としての生き方なんて、幾らでも選べるのだ。

それにしても、サブカルチャーを狙った笑いを作っていくのであれば、そろそろ今立進をクローズアップしたコントを作っても良いのではないか、と思う。今、サブカル方面で話題になっている「草食男子」というのは、ゲームオタクで引きこもり体質の今立に当てはまっている気がするのだが……次の公演で期待してみるか。


・本編(総収録時間:82分)
『了解。今むかってる。』「オープニング」『チェ・バイト』『京風』『電タン』『Y&M』『やっつんだっつん ~面接の達人~』『MI・TSU・RU』「エンディング」

・特典映像
「おもしろい寺(前半)」「おもしろい寺(後半)」「寝起きツッコミ100連発」

コバヤシソロワークス

Kentaro Kobayashi Solo Performance Live Potsunen 2008 『DROP』 [DVD]Kentaro Kobayashi Solo Performance Live Potsunen 2008 『DROP』 [DVD]
(2009/08/19)
小林賢太郎

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Kentaro Kobayashi Solo Performance Live Potsunen 2008 『DROP』 [Blu-ray]Kentaro Kobayashi Solo Performance Live Potsunen 2008 『DROP』 [Blu-ray]
(2009/08/19)
小林賢太郎

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ラーメンズの脳みそ担当、小林賢太郎によるソロ公演『Drop』がDVD化されるそうです。過去公演をDVD化したり、最新公演をDVD(ブルーレイ)化したり、過去にDVD-BOXでリリースした公演を単巻で再リリースしたり、今年のラーメンズ関連は本当に映像化に積極的ですねえ。あと、今月末に『大喜利猿 北海道』が出るそうです。今年は出版にも意欲的ですねえ。いぇーい! コングラッチュレーショーン! お肉! お肉!

『クワバタオハラ単独ライブ 愛・恋・LOVE』

クワバタオハラ単独ライブ 愛・恋・LOVE [DVD]クワバタオハラ単独ライブ 愛・恋・LOVE [DVD]
(2009/06/17)
クワバタオハラ

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以前、レンタルビデオで『芸腕グランプリ』なる作品を借りたことがある。

ホリプロに所属している若手芸人たちがネタで競い合うライブの様子を収録しているビデオで、出演者には「つぶやきシロー」「アリtoキリギリス」「フォークダンスDE成子坂」「坂道コロコロ」「号泣」などの姿が見られた。そんな男臭いメンバーの中にいて、オーソドックスな一人コントを展開する一人の女性芸人の姿が、とても印象に残った。

その女性芸人こそ、後に小原正子と漫才コンビを結成することになる、ピン芸人時代のくわばたりえだった。

今でこそ、妄想的な漫才を展開させているくわばただが、当時の彼女は関西の中年女性を演じたコントを得意としており、その芸風でかなりの爆笑をかっさらっていた。そのスタイルで『爆笑オンエアバトル』にも三度ほど出場していたが、オンエアすることはなかった。

クワバタオハラが結成されたのは、『芸腕ぐらんぷり』から約二年後になる2000年のことだ。当時はどういうネタを作っていたのかは、僕はよく知らない。ただ、気がついたころには、クワバタオハラは妄想ネタを得意とした漫才師になっていた。正直、それほど面白いネタではなかったが、その妄想スタイルの漫才を披露している二人の姿を何度か見かけたので、彼女たちなりのこだわりがそこにあったのだろう。

ただ、その妄想ネタは面白くなかった上、世間でもそれほど評価されていなかった。というのも、くわばたの妄想ネタは、ボケと呼べるほどに突き抜けていなかったからだ。とはいえ、それは「こういう人っているよねー」という類のネタにもなっておらず。正直言って、どっちつかずだったのである。

『クワバタオハラ単独ライブ 愛・恋・LOVE』は、クワバタオハラにとって初めての単独作品だ。長めの漫才と長めのコント、それぞれ二本ずつ収録されている。上記の理由から、正直、それほど期待はしていなかったのだが、なかなか面白かった。

そこで披露されているネタは全て、クワバタオハラが女性のコンビであることを百パーセント利用したものだった。女性がモテるために行っている行動の真実、手術を受けている彼氏のケータイ電話を確認してしまう女性の心境、表の顔と裏の顔を使い分ける女性悪役レスラーの心理、成人女性が体験するであろう悲喜こもごも等、女性が生きていく上で身につけていく技巧をエンターテイメント的に昇華していた。もちろん、笑えるネタとして。

この女性らしさをアピールした上で醸し出されている安定感は、彼女たちがコンビとして活動した九年という歳月が決して無駄ではなかったことを意味している。『エンタの神様』での騒動によって知名度を上げたために、どうしてもイロモノ臭いイメージを持ってしまわれがちだが、今回の作品は、そんな悪評を取り払うことが出来るほどの出来だったのではないだろうか。

ちなみに、今回のライブはくわばたが結婚を発表する前に行われた単独ライブなので、くわばたはあくまでもモテないキャラを、くわばたの結婚と同時期に破局を告白した小原はモテるキャラを、それぞれ今作で演じている。その辺りに違和感を覚えるかもしれないが……まあ、ご愛嬌ということで。


・本編(94分)
『ファッションショー』「オープニングVTR」『クワオハ漫才1(男にモテる方法)』「くわばたの恋 こんな恋がしてみたい ~三角関係~前編」『コント1 AM4:00の疑惑』「くわばたの恋 こんな恋がしてみたい ~三角関係~後編」『コント2 ヒール・ザ・ピンヒール』「小原の恋 こんな恋をしていました」『クワオハ漫才2(小原と彼氏の今後を想像する)』「あのポエムを実写化」『ファッションショー』

・特典映像(10分)
「愛・恋・LOVEなメイキング」

評論を、大いに語れよ

先日、脱評論家宣言をした。

この一年で急速に増加しているお笑い評論系ブログを読んでみて、「もはや自分の様に底の浅い分析を行うブログは必要が無い」と感じたからだ。

その宣言を行った記事には、たくさんのブログ拍手が寄せられた。おそらく、これまで書いてきたブログ記事の中で、最も多くのブログ拍手を集めた記事だったのではないかと思われる。

この結果を受けて、ネット知人の窓井ニゲル氏は、こういう旨のコメントを残した。「この拍手の数は、ネットのお笑い評論に対して胡散臭いと思っている人が多いということではないですか?」

そのコメントが正確な分析なのかどうかは分からないが、それ以外のコメントを読ませていただいた限り、とりあえず「ネット上での評論」に対して、ある種の拒否反応を起こしている人間というのは、決して少なくないようだ。

ただ、その拒否反応の原因となっているのは、「ネット上での評論」ということではなく、「評論」自体に対するものなのではないか、と思わなくもない。お笑いを評論することに対して、ストレートに否定的な人も少なくないし。

ところで、評論ってなんだろう?

僕はこれまで、自分のブログ上でお笑いを評論してきた(つもりだ)。でも、それは「お笑いDVDを紹介する」という主張から発展し、「QuickJapan的な文章が書きたい」というサブカルへの憧れへと気持ちを変化させた結果としての評論で、そのスタンスは世間で言うところの評論とは、少しばかり違っているように感じていた。

評論という言葉に対するイメージは、とりあえず「偉そう」である。椅子に深く腰掛けて、パイプを片手に、なにやら専門的なことをくどくどと語っているような、そういう印象がある。完全に竹村健一のそれだが、似たようなイメージを抱いている人は、決して少なくないのではないだろうか。

でも、それは“評論家”のイメージでしかない。何かについて“評論する”ということを明確に説明できる人は、それほど多くないのではないかと思う。少なくとも、僕はよく分かっていない。

評論とは何だ?

その答えを探すためには、評論家の本を読むべきだろう。でも、彼らの書く文章というのは、実に正確であるのかもしれないが、読者の知能指数を意識した文章ではないため、実に読みづらく、どうも途中で投げ出してしまう。

そんな折、僕はある一冊の本を見つけた。

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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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