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『bananaman live wonder moon』

bananaman live wonder moon [DVD]bananaman live wonder moon [DVD]
(2009/12/16)
バナナマン設楽統

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バナナマンがバラエティ番組に出演している。彼らが既に名の知られた存在になっている今となってはごく当たり前の光景だが、一昔前には考えられなかった状況だ。かつてのバナナマンは、メジャーと呼ばれる場所から最も離れた、とてもアンダーグラウンドなポジションにいた。ちょっと油断したら誰かが死んでしまうような、独特の緊張感がある舞台を演じていた。そんな彼らが、今ではごく普通にバラエティ番組に出演し、テレビ芸を展開している。いくら諸行無常の世の中とはいえ、随分と変わったものである。

しかし一方で、変わらなくても良かったものが変わってしまうこともある。テレビへの露出量が増えることにより、メンバーの一人である日村の容姿が露骨にイジられるようになったのだが、その傾向が、ライブにも反映されるようになったのだ。あえて日村の顔に深くは触れないコントを作り続けてきたバナナマンにとって、それはあまりにも大きすぎる変革だった。その結果、一時期のバナナマンのコントは、かつてのアングラ風味な世界観に、日村の容姿イジリを中途半端に組み込むことによって、非常に残念な仕上がりとなっていたのである。……という話は、以前に書いたので省略する。ここまで書いておいて、なんだけど。

そんなこんなで、本来の持ち味を見せつつも自然に日村の容姿イジリを組み込んだコントを生産できるようになったバナナマン。単独ライブの完成度も年々向上しており、特に前回の公演『疾風の乱痴気』は非常に素晴らしい出来だった。そんな彼らの最新単独ライブ『wonder moon』。ここ数年の単独ライブのテーマだった“花鳥風月”シリーズの最後に当たる今作は、前作の傾向を残しつつも、よりファンタジー色の強い、とても幻想的な雰囲気に満ちたライブになっていた。テーマが“月”だということが、大きく関係しているのかもしれない。

実際、ライブで披露されているコントの多くは、そのシチュエーションからして幻想的だった。月に帰らなくてはならない日村と設楽の友情物語『wonder moon』、日村が演じる奇妙な妖怪と少年の交流を描いたジュヴナイルコント『the melancholic』、謎な男に惹きつけられていくフリーライターのドラマ『4』など。それらのコントによって構築された今作は、まるで一つのファンタジー小説を読んでいるかのように、非現実的な世界へと僕らを飲み込んでいくのだった。

……が、ある幕間映像をきっかけに、僕らは現実へと急速に引き戻される。その映像とは、最後に収録されているコント『swear to the moon in Hawaii』の直前に収録されている「日村はコーラを2秒で飲めるか?」だ。……タイトルだけで、なんとなく内容は想像できるのではないだろうか。恐らく、その想像は当たっている。コーラを2秒で飲み干すと宣言して一気にあおってみせるが、炭酸の勢いで何度も吹き出してしまう日村の醜態は、僕らを幻想的な世界から現実に引き戻すのに十二分過ぎるほど強烈なものだった。

もし、最後の最後までライブの雰囲気を幻想的なものとして完成させていたとしたら、きっとこのライブは各方面から称賛を浴びていたことだろう。でも、彼らはそれをやらなかった。いや、出来なかったのだろう。これはあくまで妄想だが、彼らはそのままの空気を維持したままライブを終わらせることに、何か恥ずかしさの様なものを感じていたのではないだろうか。まあ、そういうところが、彼らの良さと言えるのかもしれないが。

来年の単独にも、また期待したい。


・本編(138分)
「wonder moon」「hasty」「不良」「the melancholic」「月とすっぽん」「4」「冷蔵庫のあまりもので作るおかず」「Happy Birthday」「稽古場にて」「赤えんぴつ」「日村はコーラを2秒で飲めるのか?」「swear to the moon in Hawaii」
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NO CONTE,NO LIFE

爆笑オンエアバトル 東京03 [DVD]爆笑オンエアバトル 東京03 [DVD]
(2010/03/24)
東京03(豊本 明長/飯塚 悟志/角田 晃広)

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爆笑オンエアバトル キングオブコメディ [DVD]爆笑オンエアバトル キングオブコメディ [DVD]
(2010/03/24)
今野 浩喜(キングオブコメディ)高橋 健一(キングオブコメディ)

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来年の3月、若手芸人の登竜門番組「爆笑オンエアバトル」の最新公式DVD『爆笑オンエアバトル 東京03』および『爆笑オンエアバトル キングオブコメディ』がリリースされることが決定した。同番組のDVDは今年にもリリースされている(タカアンドトシ、NON STYLE、トータルテンボスの三枚)が、いわゆる“非吉本”の芸人がメインとなるDVDがリリースされるのは、2005年3月にリリースされた『爆笑オンエアバトル スピードワゴン』以来、実に五年ぶりのこと。お笑いフリークの間でも、特に評価の高い二組の貴重なネタを収録しているとあって、高い期待が寄せられている。

・その他のリリース
0324『バカリズム案

『磁石単独ライブ「大フィーバー」』

磁石 単独ライブ「大フィーバー」 [DVD]磁石 単独ライブ「大フィーバー」 [DVD]
(2009/12/16)
磁石

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M-1グランプリの決勝メンバーが発表される時期いになると、必ず「このコンビは決勝に上がるのでは?」という予想があちらこちらで立てられる。実際、僕もやった。はっきり言って、何の意味もない行為だと思う。当たったからって誰かに褒められるわけじゃないし、もちろんお金が貰えるわけでもない。それでも何故か、この時期になると「決勝メンバーを当てるぞ!」という、変に盛り上がった気持ちになるから不思議だ。そんなことやってるヒマがあるのなら、有馬記念の予想を立てた方がずっと得だろう。少なくともこっちは、当たれば懐が温かくなるわけだし。

このM-1の決勝メンバー予想において、やたらと名前を見かけるコンビというのがいる。別に準決勝で大爆笑をかっさらったと評判になっているわけではないし、ちょっと巷で話題になりつつあるコンビというわけでもない。ただ毎年、なんとなく皆に支持されている。そして、そういったコンビは往々にして、それなりに実力はあるけれど結果を残せていないという、不遇の状況にある。

恐らく、彼らの名前を予想に加えている人たちは、予想というよりも「こうなってくれれば嬉しいのに…」という理想を、そこに綴っているのである。優勝しなくてもいい。ただ、とにかく決勝戦に上がってくれれば、それでいい。それだけで、少なくとも以前よりは知名度が上がるし、注目もされる。そうすれば、こんな停滞した状況から抜け出せる……。そんな支持者の悲痛な思いが、単なる遊戯でしかない筈の決勝メンバー予想に、彼らの名前を加えようとしてしまうのである。まあ、そこまで深刻に考えている人は、そんなにいないとは思うが。

近年、必ずと言っていいほどにM-1の決勝メンバー予想に名前が加えられるコンビの筆頭が、この磁石だ。イケメンのツッコミ佐々木とメガネのボケ永沢によって結成されたこのコンビは、彼らがまだ爆笑オンエアバトルに出場する権利を持っていた頃から、一部のお笑いフリークの間では注目されていた。M-1グランプリでもそれなりに結果を残しており、2003年の初出場以来途切れることなく、2009年現在まで準決勝へと駒を進めている。それだけの実力があるにも関わらず、彼らは現在に至るまでお笑いの賞レースを制した経験が無い。何故か。

理由は、実ははっきりしている。磁石の漫才には、彼らならではの持ち味が不明瞭すぎるからだ。これぞ磁石の芸風と言えるほどにアピールできる要素が、彼らの漫才には欠けている。このことは彼ら自身も意識している様で、ここ数年は永沢のボケを一度放置しておいて、後から佐々木がそれらのボケの一つ一つにツッコミを入れていくという、いわば「思い返し漫才」とでもいうようなスタイルの漫才を開発しているようだ。個人的にこのスタイルの漫才、ちょっと座り心地が悪い。面白くないわけではないのだけど、なんだか変にスタイルに固執し過ぎている様に感じているのだろうか。

そんな磁石が2009年9月に行った単独ライブ『大フィーバー』がDVDになった。二人の持ち芸である漫才はもちろんのこと、あまりテレビで観る機会のないコントやVTRネタも収録されている。ちなみに、このライブで披露されている『子供に好かれたい』という漫才は、彼らが今年のM-1グランプリにかけていたネタだ。なかなか面白いネタだったのだが、結果は……うん。

この単独ライブにおいても、磁石ならではの持ち味はそれほど見受けられない。永沢がハチャメチャなラジオDJに扮する漫才『ラジオパーソナリティ』、ホームをレスした中年男性が病気の少年のお見舞いにやってくるコント『お見舞い』、カラオケボックスで二人のサラリーマンがだべりまくるコント『カラオケ』など、一つ一つのネタは確かに面白い。でも、何処か実力を発揮しそびれている印象を受けた。磁石当人が自らの見せ方に試行錯誤しているような、そんなイメージ。

そんな中、ちょっとだけ僕の中で引っかかったネタが、今作には一本だけあった。そのネタとは、『ムカツクカルタ』である。『ムカツクカルタ』は、コント『お見舞い』の中に少しだけ登場するオモチャを紹介するというVTRネタだ。文字通り、ちょっとムカツク一言が書かれているカルタで、永沢がそれを読みあげるたびに、佐々木がイライラしながらツッコミを入れるという流れになっている。このネタに、磁石の本来の芸風が盛り込まれているのではないかと、僕は感じたのである。磁石のネタの主軸となっている永沢のボケには、二つの傾向がある。あまりにもテキトー過ぎる言葉遊びと、ちょっとネガティブで薄ら暗いキーワードのぶっこみだ。この両方を合わせて、上手い具合に昇華しているのが、この『ムカツクカルタ』なのである。

というか、かつての磁石はそれが出来ていた筈なのだが、漫才師として成長するにつれ、そういったネガティブな要素を流し気味に使うようになってしまった印象がある。しかし、せっかくの持ち味を捨ててしまうのは、些か勿体ない。ここは一つ、『ムカツクカルタ』の手法を上手く取り入れた漫才を作ってみるのはどうだろう……などと、非常に偉そうなことを考えてみたのだけれど、どうだろうか。どうだろうって二回言ったな。重複。

今年のM-1グランプリ出場がラストチャンスだと言われていた磁石。しかし、永沢の公式ブログによると、どうやら本当は来年こそがラストチャンスの年になるのだそうだ。M-1出場をかけた最後の年に、多くの支持者の理想を背負って、今度こそ磁石は結果を残すことが出来るだろうか。


・本編(99分)
「コント:パンドラの箱」「VTR:オープニング」「漫才:ラジオパーソナリティ」「VTR:ドラマ「走馬灯」」「コント:ザ・ナカムラブラザーズ」「VTR:ザ・ナカムラブラザーズPV」「漫才:子供に好かれたい」「コント:お見舞い」「VTR:ムカツクカルタ」「漫才:CM」「コント:カラオケ」「VTR:酔ってチャレンジ 前編」「コント:超無駄塾」「VTR:酔ってチャレンジ 後編」「漫才:親への手紙」「VTR:親への手紙」

・特典映像(27分)
「ムカツクカルタ ロングバージョン」「酔ってチャレンジ 屋外編」「酔ってチャレンジ 屋内編」

『K2MT-0001』(勝又)

K2MT-0001 [DVD]K2MT-0001 [DVD]
(2009/12/16)
勝又

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元マチコの勝又伸吾と元コンツの勝又誉文によって結成された兄弟コンビ、勝又による初めてのDVD作品。スタッフの笑い声をまったく足さない映像コントが十二本収録されている。『完売劇場』に似た雰囲気で、笑えるといえば笑えるし笑えないといえば笑えない。好きな人は好きなんじゃないだろうか。個人的には嫌いじゃない。でも、じゃあ好きなのかと聞かれると、ちょっと考える。「面白い」「面白くない」を決定する以前の、「面白くなりそう」という段階なんじゃないかと思う。そんな彼らが生み出している笑いを簡単に説明するなら“アイデンティティの破壊”だろう。競走していた筈が中盤あたりから目的が投げっぱなしになる『F-1』、将棋で争っていた筈がだんだんと方向性が歪んでいく『将棋』、餅つきの掛け声のリズムに合わせて全てが崩壊する『もちつき』など、とにかく既存の状態が壊されるという展開のコントが印象に残っている。こういうスタイルのネタは、その芸人のセンスに大きく左右されるイメージがあるのだが、彼らの場合はどうだろう。とりあえず、妙な味はあると思うので、このスタイルを貫き続けてもらいたい気はするのだが。……って、また偉そうだなあ。

ちなみに、今作の特典映像には、三遊亭楽太郎師匠が今作に対する愛のダメ出しをするという映像が収録されている。楽太郎師が勝又兄弟の父親に御世話になっているという背景があるからこそ成立しているが、この状況も何かが崩壊している様に見えて、なんだか面白い。なお、殆ど笑顔を見せることなく、真剣な眼差しで今作の映像を見つめる楽太郎師のダメ出しは、とてつもなく真っ当だった。うーん、マジメだ。


・本編(69分)
「遊び」「F-1」「野球」「2人部屋」「競り」「将棋」「囚人」「野球」「もちつき」「登校日」「野球」「遊び」

・特典映像(37分)
「三遊亭楽太郎師匠 勝又に愛のダメ出し」

『弾丸ジャッキー単独ライブ「月面大戦争」』

弾丸ジャッキー単独ライブ「月面大戦争」 [DVD]弾丸ジャッキー単独ライブ「月面大戦争」 [DVD]
(2009/12/16)
弾丸ジャッキー

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芸人さんの単独ライブDVDを購入するとき、僕は色々なことに期待している。例えば、バラエティ番組ではあまりネタを披露する機会を持たない芸人が、ライブではどういうネタを演じているのかな、とか。それから、テレビではお馴染みのパターンに沿ったネタばっかり演っている芸人が、単独ライブではどれくらいのバリエーションのネタをやっているんだろう、とか。とはいえ、近年はネタ番組が増加していることもあって、単独ライブDVDに強く期待することも少なくなってしまった。大体、どういう雰囲気のライブになっているのか、なんとなく観る前から想像できてしまうからだ。そして、往々にして、その想像は当たる。

元体操選手の松雪オラキオと、元自衛官の武田テキサスによって結成されたお笑いコンビ、弾丸ジャッキー。彼らがテレビで披露しているネタは、芸人になるまでの経歴をそのまま取り入れた「体操選手と自衛隊のショートコント」が大半だ。特に、オラキオの元体操選手ならではのアクロバットな動きを取り入れたショートコントは印象的で、いつだったかのレッドカーペットでは、武田テキサスまでも体操選手に扮装して「体操選手と体操選手のショートコント」を披露していた。このスタイル、確かに記憶には残る。残るのだが、あまりいいイメージとして残らない。どうも、この「体操選手と自衛隊のショートコント体操選手と自衛隊のショートコント」は、単に特定のシチュエーションに体操選手のアクロバットな動きを取り入れているだけに見えるからだ。

そんな彼らが、単独ライブをやるという。バラエティ番組では、体操選手と自衛隊のショートコントばかりを演じている彼らが、果たしてどのような単独ライブをするというのだろうか。……いや、大体の予測はついている。どうせ、体操選手と自衛隊の格好をした二人が、ショートコントでやっているような単純な内容のコントをやるのだろう。それでもまあ、ひょっとしたら面白い内容になっているかもしれないから、ちょっとばかり覗いてみてもいいだろう……と、今作を鑑賞する前の僕は、大体このような心境だった。実に傲慢だったと言わざるを得ないだろう。

DVDを再生。体操着に着替えるオラキオと、軍服に着替えるテキサスの気合いに満ちたオープニング映像が流れる。なんだか分からないが、妙に渋みを感じる。映像が終わると、一本目のコントに入る。舞台上には物干し台が立っていて、体操着がかけられている。その脇には、意味の分からない格言本を大声で読みあげるオラキオの姿。そこにテキサスがやってきて、大声を注意する。しかし、何度も大声で読み上げるオラキオ。辛抱たまらなくなって、オラキオの本を破り捨てるテキサス。するとオラキオは「優しいんですね」と言い、やはり大声で読み上げる。本が無いんだから読むなとテキサスが言うと、オラキオは「本がジャマだったんです」……そこで繰り広げられている世界は、僕の想像の範疇を遥かに超えたものだった。

その後もライブは続く。テキサスがオラキオに自衛隊の動きでダンスを指南する『クラブに行きたい』、テレビではショートコントの形式で披露されている『拷問』、バズーカ砲を片手に飛行機から降りてきたテキサスがやりたい放題の『空港にて』、勝負どころで踏み越えられなかった人たちに捧げる『踏み込んで行きまショー』……。「体操選手」「自衛隊」という自身の持ち味を間違った方向へと徹底的に掘り下げた末、もはや元来の持ち味を完全に失念した結果生み出された、ナンセンスで意味の持たない、何処かシティボーイズを彷彿とさせる笑い。それは、ショートコントで彼らが見せるような単純な笑いとはまったく違ったものだった。DVD終了と同時に僕が感じた満足感は、決して気のせいではないだろう。

今作は、テレビでのイメージだけでその芸人の芸風を理解したつもりになってはいけないということを、改めて考えさせられるライブだった。まさか、テレビでは安直なショートコントしかやらない(出来ない)イメージのある彼らが、ここまでナンセンスで独創的な笑いを演じてみせてくれるとは。チョップリンみたいな、ちょっと不安定でアングラな笑いが好きな人には、是非ともオススメしたい一品。ご賞味頂きたい。


・本編(83分)
「洗濯物を干す」「クラブに行きたい」「拷問」「空港にて」「踏み込んで行きまショー」「エアガンおじさん」「弾丸ジャッキーの細かすぎるモノマネ」「体操カフェ」「体操選手と自衛隊のショートコント」

・特典映像(4分)
「コンビ結成当時のコント「生まれたてシリーズ」」「初公開!テキサス32才の肉体」「スクール水着で泳ぐテキサス」

時をかける中年

イワイガワ単独ライブ「オイルショック」 [DVD]イワイガワ単独ライブ「オイルショック」 [DVD]
(2010/02/17)
イワイガワ

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かつてタモリの付き人だった岩井ジョニ男と、同じくかつて浅田美代子の付き人だった井川修司によって結成されたコント師、イワイガワによる第二回単独ライブ『オイルショック』がDVD化されることが決定した。イワイガワの単独ライブがDVD化されるのは今回が初めてのことで、同じ浅井企画に所属する若手芸人“流れ星”“どぶろっく”に続くリリースとなる。時代遅れの中年キャラを装う岩井と今時の若者を演じる井川のナンセンスな世界の笑いを堪能せよ。

・その他のリリース
0315『所さんの世田谷ベース IV
0407『プレミアステージ2009

『はんにゃ単独ライブ「はんにゃチャンネル開局!やっちゃうよ!!」』

はんにゃ単独ライブ「はんにゃチャンネル開局!やっちゃうよ!!」[DVD]はんにゃ単独ライブ「はんにゃチャンネル開局!やっちゃうよ!!」[DVD]
(2009/12/09)
はんにゃ

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2009年を代表する若手芸人といえば。そんな質問を自分に投げかけたとき、それに対する回答として思い浮かぶ芸人というのは、得てして、演芸の世界でそれなりの功績を残してきた芸人であることが多いようだ。例えばオードリー、ナイツ、U字工事といった、前年のM-1グランプリでの活躍が印象深いコンビなどが、すぐに浮かんでくる。これは言うまでもなく、僕がテレビバラエティよりも芸人のネタに重きを置いているからであって、一般的にはもっとテレビ寄りな、例えばはんにゃの様な、特にお笑いの賞レースで結果を残していない芸人を思い浮かべる人の方が多いだろうことは、実際に統計を取らずとも明明白白な事実である。

はんにゃといえば、僕は彼らの笑いを理解できない人間だった。それは別に、彼らのネタで笑えない、笑うことが出来ないということではなく、彼らが求めている笑いのスタイルとは果たして何なのか、それを見出すことが出来なかったというだけの話である。笑えるのならば別にそれでいいじゃないか、と考える人もいるだろうが、お笑いブログなどという珍奇なモノを運営している人間としては、どうしても気になってしまうものなのだ。以前、お笑い評論家のラリー遠田氏は、はんにゃの笑いについて「金田の生み出す視覚的な笑い」についてのみを取り上げて語っていたのだが、これもなんだか自分にはしっくりくるものではなかった。確かに金田のパフォーマンス能力には、目を見張るものがある。そして彼ら自身もまた、その動きで笑いを取ろうという意識を持っていることも間違いない。だが、はんにゃがやろうとしていること、生み出そうとしている笑いは果たしてそれなのだろうか、という感情があったのである。

そんな疑問がぐるぐると頭の中を回転していた最中、はんにゃの単独ライブを収録したDVDがリリースされることとなった。タイトルは『はんにゃ単独ライブ はんにゃチャンネル開局! やっちゃうよ!!』。なんでも、はんにゃの二人が新しいテレビ局を開局したという設定の元、番組に見立てたコントや映像を披露する内容になっているという。はんにゃが生み出す笑いを理解できなかった僕は、すがる思いでこの作品を鑑賞することにした。テレビでは一般視聴者に向けた笑いを生み出している芸人が、舞台ではまったく違ったディープな一面を見せるという、お笑い芸人にはごく当たり前に見られる現象に期待していたのである。また、構成作家として元チャイルドマシーンの樅野太紀が関わっているという情報が、僕の興味を引いた。というのも、はんにゃが生み出している笑いと、かつてチャイルドマシーンが生み出していた笑いには、若干の共通点があるように感じていたからだ。

ライブは、金田が演じるキャラクターを中心としたコントメインで進行していく。川島のクラスにやってきた筋肉質な転校生が大暴れする新喜劇的なコント『転校生』、現実を生きられない大人たちがファンタジーの世界にどっぷりと浸っている不思議な感動コント『ファンタジー組長』、様々なベッドインの方法を享受していく『アダムカナダのベッドイン講座』……レッドシアターの様なコント番組では見られない、しかし分かりやすい動きの笑いを多く含んだコントの数々は、彼らが確かに視覚的笑いを意識したコンビだということを証明していた。このまま終わってしまうのだろうか。彼らが目指している笑いを見つけることが出来ないまま、普通に単独ライブを堪能して終わってしまうのだろうか。そんな一抹の不安とも言えるような感情が、静かに僕の脳内で渦を巻いていった。世界は暗闇に閉ざされ、希望は闇へと沈んでいったのである。それは嘘だけど。

しかし、あるコントを観て、僕は遂に見つけることが出来た。これだ。これこそ、はんにゃの二人が本当にやりたかったことに違いない。そんな確信が、僕にはあった。何故なら、今作に収録されている副音声で、金田当人が実際に語っていたからである。……じゃあお前が見つけたわけじゃないじゃないか、というツッコミもあるかもしれないが、それはその通りである。うん。何はともあれ、僕は金田が「これをやりたいがために芸人になった」と言い切っていた(樅野談)というこのコントを観て、彼らの笑いに確信を持つことが出来たのである。良かった良かった。

そのコントのタイトルは『CM』という。はんにゃのテレビ番組のコマーシャルを放送するという設定で、実際には存在しない物を、まるで実際に存在しているものであるかのように、特に使用方法を説明することなく、紹介するというものである。中には金田のコミカルな動きを駆使したものもあったが、その大半は「紹介する物の名前」のみで笑いを生み出していた。

このコントで生み出されている笑い、それはニュアンスの笑いである。ニュアンスの笑いとはつまり、アンジャッシュの様な計算されたズレによって生み出される笑いとは反対にあたる、非常に感覚的で雰囲気的な笑いのことを意味する。簡単に説明するならば、誰しもが理解できるというわけではないが、感覚的になんとなく理解る笑い……そんなニュアンスの笑いこそ、はんにゃが追い求めているものだったのである。確かに、彼らの代表作である「ズクダンズンブングンゲーム」など、金田の奇抜な動きに意識を取られがちだが、その根底にあるのはニュアンスの笑いだった(ただ「ズクダンズンブングンゲーム」は、ニュアンスの笑いというよりも、何の意味も持たないナンセンスな笑いと言うべきなのかもしれないが)。

そうこうしているうちに、ライブはエンディングに突入する。「ズクダンズンブングンゲーム」を元に作られた歌を謎の女性歌手が熱唱し、その周りをはんにゃの二人が踊りまくるという、なんとも投げっぱなしなエンディングは、今の彼らだからこそ出来ることだろう。現在、事務所によって過剰にプッシュされ、様々なバラエティ番組で消費されているお笑いコンビ、はんにゃ。彼らがいつか、金田の動きに頼ることなく、その非常に曖昧なニュアンスの笑いを世間に提示できるのは、果たしていつの日か。


・本編(97分)
「はんにゃチャンネル開局セレモニー」「オープニング」「転校生」「かわしにゃんのカタカナ語講座」「ファンタジー組長」「護身術」「アダムカナダのベッドイン講座」「川島リサーチ」「4コ上」「ラブレターフロム金田」「アンチョロメンニンTVショー」「アダムカナダのベッドイン講座が本になりました!~「ほ~い。」TシャツCM」「未来からの訪問者」「新人類おしりとり」「CM」「川島リサーチ アゲイン」「はんにゃロードショー」「Syoginji NG集」「ミュージックはんにゃ」

・特典
「メイキング映像」(34分)
「はんにゃと樅野太紀(構成作家)による副音声」

衛星放送で笑いたい

デジタルコメディラボ カフェ・ド・トリコ [DVD]デジタルコメディラボ カフェ・ド・トリコ [DVD]
(2010/02/24)
磁石ハマカーン

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BS日テレで放送されたコント番組『カフェ・ド・トリコ』のDVDがリリースされる予定日が早くも発表された。同番組は、かつてバナナマンとおぎやはぎの二組が出演していたコント番組『epochTVsquare』を想定して作られたもので、ハマカーン、磁石、マシンガンズといった三組の若手芸人が出演している。放送当時は見られなかった人も、このDVDを観て、彼らが慣れないテレビコントを頑張っている姿を堪能しよう。

U字工事 5ミニッツ・パフォーマンス ごめんねごめんね~ [DVD]U字工事 5ミニッツ・パフォーマンス ごめんねごめんね~ [DVD]
(2010/03/03)
U字工事

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BSフジで放送されているお笑い番組『U字工事5ミニッツ・パフォーマンス』がDVD化されることが分かった。同番組は芸人が五分という時間を生かして笑いを生み出すというコンセプトの元に放送されており、過去には関根勤『関根勤カマキリ伝説 クドい!』『関根勤5ミニッツ・パフォーマンス2 カンコンキンシアター結成20周年突破記念作品「クドい!」』、劇団ひとり『夢空間 1DK ~One Dream Keeper~』等の企画が放送され、DVD化されている。そして今回、演者として選ばれたのは、栃木県出身のお笑いコンビU字工事。果たして彼らは、五分間を使ってどのような笑いのパフォーマンスを見せるのか。期待したい。

『爆笑オンエアバトル トータルテンボス』

爆笑オンエアバトル トータルテンボス [DVD]爆笑オンエアバトル トータルテンボス [DVD]
(2009/12/02)
トータルテンボス

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2007年12月、敗者復活を勝ち上がってきたサンドウィッチマンの奇襲攻撃によって、殆ど決められていたと言っても過言ではなかった「M-1グランプリ優勝」という栄光を獲り逃してしまったコンビ、トータルテンボス。その年がラストイヤーだったために、その後の大会には出場できなかったので、なんとなくサンドの優勝のお膳立てをして終わったコンビというイメージを持っている人も少なくないのではないだろうか。いや、それどころか、そもそも彼らがM-1グランプリの決勝戦に進出していたことすら、覚えていない人もいるかもしれない。なにせ、あの最終決戦で、敗者復活戦を制したサンドウィッチマンと、 2001年大会以来の決勝進出となったキングコングという、話題性という意味では非常に濃度の高いコンビに挟まれていたわけだから。覚えられていなくても仕方がないといえば仕方がない。

しかし、M-1グランプリ優勝という栄光を逃した翌2008年、トータルテンボスは「爆笑オンエアバトル 10代目チャンピオン」という結果を残す。バラエティ的にはそれほど大きな影響を与えない優勝ではあったが、これまでお笑いの賞レースで結果を残したことのなかった彼らにとって、この優勝が大きな励みとなったことは想像に難くない。更にその翌年の2009年に行われたチャンピオン大会で、彼らはルート 33、タカアンドトシに続く史上三組目となるチャンピオン防衛を成し遂げる。M-1グランプリで優勝を果たせなかった彼らだが、漫才師としてはその後も着実に成長を遂げていたということを、この瞬間は証明していた。

そんなトータルテンボスが「爆笑オンエアバトル」で歩んできた道のりが、 DVDになってリリースされた。このDVDには、彼らが番組で披露してきた数々のネタが収録されている。そこで、せっかくなので今回も、今作に収録されているネタを振り返りながら、トータルテンボスのネタの変化を辿って行きたいと思う。

「爆笑オンエアバトル」で初めてトータルテンボスのネタがオンエアされたのは、2004年2月のことになる。結果は389kb。オンエア五組中五位というあまり芳しくない結果だった。披露しているネタは、ギャップのある男について語った漫才。当時の彼らは、現在の漫才コントのスタイルではなく、しゃべくり漫才のスタイルをとっていた。ちなみに、この頃は“今日のネタのハイライト”というのをやっていた。これは漫才が終わった後で、漫才中にあったやりとりを二人が再演するというもの。ちょっとでも印象に残るために生み出した苦肉の策だったのだろう。

そんな彼らが初めてオーバー500を記録したネタは、2005年5月に披露した漫才だった。修学旅行の夜をテーマにしたしゃべくり漫才と高級レストランを舞台にした漫才コントを合体させるという、構成だけを見ると非常に残念な内容だったが、高級レストランの漫才コントに突入した途端、畳み掛けるように笑いが生み出されていたことにより、この結果になったみたい。この頃から、藤田さんの個性的なツッコミよりも、大村さんのボケが強く主張し始めた気がする。あと、この回から“今日のネタのハイライト”が無くなったのも見逃せない。この頃から、彼らは自信を持って漫才が出来るコンビになったということなんだろう。うん。

ところで、初期のトータルテンボスは「爆笑オンエアバトル」でコントを披露したこともあった。特に大事な局面にコントを持ってくることが多く、オンエアされた四本のコントのうち三本はチャンピオン大会で披露されている。彼らが最後にオンエアしたコントは、第8回チャンピオン大会ファイナルで披露された『空き巣』。かなり堅実なネタを作っているイメージの強い彼らには似つかわしくない、とてつもなくやりたいことをやった感の強いコントだった。どうして彼らがそんな暴挙に出たのか……今でも不思議で仕方ない。

話を戻す。トータルテンボスが現在の漫才コントのスタイルを確立したのは、2007年1月にオンエアされたグルメレポーターのネタから。このネタはM-1グランプリ2006決勝でも披露された、彼らの自信作。これ以後、トータルテンボスは『服屋の店員』『ホテルノフロントマン』『不登校の生徒を説得』などの傑作漫才コントを次々と生み出していく。それなのに、チャンピオンになったときのネタは漫才コントじゃなく、プロポーズをテーマにした彼らの原点であるしゃべくり漫才だった。……こうして考えてみると、トータルテンボスって実は凄いコンビなのかもしれない。しゃべくり漫才も漫才コントもギッチリ出来るコンビのことを、僕は他にあんまり知らない。

2010年3月、トータルテンボスは史上初となる三度目のチャンピオン防衛をかけて、第12回チャンピオン大会に臨む。今年、一度も通常回に出場していない彼ら(但しオンバトプレミアムのコーナーに一度だけ出演)が、三度目の防衛を賭けて披露するネタは、果たして何なのか。……意外とコントとかやってくれたら、ちょっと面白いかもしれない。


・本編(125分)
・特典映像(19分)
「ハンパねぇ瞬間ランキング」

見ろよチャンプの底力

第9回東京03単独ライブ「いらいら」 [DVD]第9回東京03単独ライブ「いらいら」 [DVD]
(2010/02/24)
東京03

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「キングオブコント2009」覇者、東京03の最新単独ライブ『いらいら』のDVD化が決定しました。彼らの単独ライブがDVD化されるのは、2009年11月にリリースされた『機微』以来およそ3ヶ月ぶり。諸般の事情によってリリースすら危ぶまれた前作とは打って変わって、かなり急ぎ足のリリースとなるようです。なお、前作には収録されていなかった副音声が、今作では再び収録されるとのこと。「キングオブコント」の覇者となった三人がどのようなトークを展開するのか、お聴き逃しのないように。

・その他のリリース予定
0224『ロッチ 単独ライブ 「ロッチラリズム」』※半年ぶりの単独作
0224『よゐこと一緒にコントライヴ ~カッちゃんテッちゃん千秋ちゃん。ついでに来たのがTKO~』※3年半ぶりのコントDVD
0319『ザ・ゲームメーカー ~タイトー編~
0319『ザ・ゲームメーカー ~アイレム編~
0407『くりぃむナントカ VOL.グー
0407『くりぃむナントカ VOL.チョキ
0407『くりぃむナントカ VOL.パー

M-1グランプリ2009決勝・感想文

勢いで書いてみた。後半、集中が切れて雑ですが、良ければ。

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笑魂『ザ・ゴールデンゴールデン GOLDEN A GO!GO!』

ザ・ゴールデンゴールデン「GOLDEN A GO!GO!」 [DVD]ザ・ゴールデンゴールデン「GOLDEN A GO!GO!」 [DVD]
(2009/11/26)
ザ・ゴールデンゴールデン

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今回リリースされた“笑魂”シリーズ五枚を振り返ってみると、いずれも尋常じゃない個性を振りまいている芸人ばかりだということに、改めて気付かさせられる。例えばビーグル38は、老人キャラの漫才ネタを得意とするユニット。いとうあさこは39歳の南ちゃんを演じるピン芸人だし、テンゲンはマッチョがいるコンビ。ゆりありくは猿と人の漫才師。どの笑いも、決して他人が真似できないスキマ産業な笑いばかりだ。

そんな個性的な面々に囲まれているために、逆に存在感が浮き彫りになってしまっているユニットがいる。ザ・ゴールデンゴールデンだ。所属事務所であるワタナベエンターテインメントが、我が家の次に売り出そうとしているトリオコント師で、オンエアバトルやレッドカーペットにも何度か出演したことがある。レッドカーペットでは、よくきたざわの特異な顔面をオチに用いたショートコントを披露しているために、顔だけのイメージが浸透しているかもしれないが、コント師としての地力はなかなか強い。今年のキングオブコントでは惜しくも三回戦敗退となったが、いつか準決勝に進出することが出来るだろう、有望なトリオだと言えるだろう(志が低い?)。

『GOLDEN A GO!GO!』は、そんなザ・ゴールデンゴールデンにとって、初めての単独映像作品に当たる。オンエアバトルやレッドカーペットで披露してきた九本のコントに加え、幕間には謎のドキュメンタリー「プレスリーは生きていた!!」、特典映像には山崎昇にドッキリを仕掛ける「山崎はどんな時でもハンサムなのか?」三部作が収録されている。

収録されているコントは、文化系なのに熱血な部員が揃っている『オセロ』、嫁不足の村を救うために一人の男が旅立つ『上京』、告白しようとする男の友達が「妥協するな!」と告白を止めようとする『告白』など、幾つものコミカルなシチュエーションの上で、独特の風味あるキャラクターが暴れ回るネタで、非常に面白かった。恐らく、今回リリースされた“笑魂”シリーズの中で、今作が最もアクが無く、全体的に安定感のある作りになっていたのではないだろうか。

ただ惜しむらくは特典映像の「山崎はどんな時でもハンサムなのか?」。一本目と二本目は笑えたのだが、三本目で山崎の自宅を改造するというドッキリは、ちょっとばかりいただけなかった。部屋の中に石庭を作ったり、女の子が来たときのためのカシスオレンジを溜めておく水槽を設置したりするのは面白かったんだけど、コレクションの貴重なアナログレコードをダーツの的にしたっていうのは……流石にアレだなあ、と。お笑いDVDコレクターとしては、ちょっとばかり気になってしまったなあ。


・本編(34分)
「ラグビー部」「ピンチ」「オセロ」「上京」「ラーメン」「告白」「ラブレター」「毒ヘビ」「コンビニ」

・特典映像(49分)
「ドキュメント プレスリーは生きていた」※本編幕間映像まとめ
「山崎はどんな時でもハンサムなのか?」
 ~偽雑誌取材編~
 ~偽番組オーディション編~
 ~最終章~

笑魂『テンゲン 今日もキレてます!!』

テンゲン「今日もキれてます!!」 [DVD]テンゲン「今日もキれてます!!」 [DVD]
(2009/11/26)
テンゲン

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テンゲン。よく知らない。知らないので、大学生の味方ことWikipediaで調べてみた。テンゲンはワタナベエンターテインメント所属のお笑いコンビで、結成されたのは2008年4月とのこと。……結成から二年も経っていないということか。若いな。“テンゲン”という名前の由来は、囲碁用語で基盤の中心の点「天元」から取っているという。……芸風の割に、物凄くちゃんとした根拠のある名前なんだなあ。

マッチョの方はガリ中島といい、実況の方は上簗裕尚というそうだ。ちなみに、実況の人の名前は上條(かみじょう)ではなく、上簗(かみやな)である。なにやらややこしい。二人はワタナベコメディスクールで出会い、コンビを結成したらしい。余談だが二人とも大卒で、中島は立命館大学、上簗は信州大学を卒業しているとか。……結構な学歴のコンビだ。

テンゲンはマッチョと実況のコンビというイメージがある。実際、テレビではそのスタイルのネタしか披露していないのではないかと思う。知らない人のために説明すると、上簗が「競馬」や「F-1」の実況風にボディビルのポージング名を紹介し、それに合わせて、中島がその名前のポージングを取るというスタイルのネタだ。実況に合わせてひたすらポージングを取ろうとする中島の姿が滑稽で、ついつい笑ってしまう。

思えば、お笑いと筋肉というのは意外と深い関係にある。例えば昔、ぶるうたすという芸人がいた。ボディビルのポーズを取りながら漫談するというスタイルで、一世を風靡した芸人だ。彼以外にも、なかやまきんに君やワッキー(ペナルティ)、庄司智春(品川庄司)にレイザーラモンHG、有酸素運動マン(サバンナ八木)など、筋肉質な芸人は数多く存在している。太った人間同士が戦う相撲が見世物として成立しているように、過剰に鍛えられた肉体には何か人々の笑いを誘う滑稽さが含まれているのかもしれない。

話を戻す。今作『今日もキレてます!!』は、テンゲンにとって初めての単独映像作品だ。先に書いた『筋肉競馬』や『筋肉F1』は勿論のこと、漫才やコントなども収録されている。が、そのネタはいずれも、中島のマッチョな体型があってこそ生じる笑いだったりする。それ以上でも以下でもない。筋肉芸人ことなかやまきんに君は、その芸名までも筋肉に取り込まれてしまっているが、テンゲンはそれよりも深く、芸の核の部分までもが筋肉に取り込まれてしまっていると言っても過言ではない。書いていて、だんだん意味が分からなくなってきたけれども、とにかくそういうことなのである。うん。

そんなわけで、新たなる筋肉芸人としての活躍に期待できそうなテンゲンだが、ただちょっとDVDを出すのが早すぎたんじゃないかという気もする。というのも、筋肉にこだわること自体は悪くないと思うんだけど、如何せんネタのバリエーションが少なすぎる。ナベプロは他にもまだまだ所属している若手がいるんだから、その辺に枠を譲ってあげても良かったんじゃないかなあ……と思ったりなんかしちゃったりするのであった。うーん。


・本編(22分)
「筋肉競馬」「ビデオレター」「英語教師」「筋肉F1」「肝試し」「筋肉祭」「叩き売り」「初めての漫才」「筋肉パラパラ」

・特典映像(19分)
「かみやなドッキリ~今日の主役は俺だ~」「ガリ中島のボディビル大会への道」

ドラマにしてみた

香里奈ら女優3人がコント挑戦!?人気芸人の名作をドラマ化(スポーツ報知)

ドランクドラゴン、東京03、バナナマンのコントがドラマ化されるらしい。よく分からない企画だが、ひょっとしたら面白いことになりそうな気もする。ただ、元日に放送される特別番組らしいので、めでたい雰囲気の勢いで流しちゃえ、みたいな感じになりそうな気もするけれど。うん、何はともあれ、楽しみだ。ネタを提供した芸人自身も出演するみたいだし。

それにしても、バナナマンの『青い鳥』と東京03の『告白(旅行)』は分かるけど、ドランクドラゴンのコントが『殺したかもしれない』って。また懐かしいネタを持ってきたなあ。まあ、もともとドラドラのコントって、あんまりストーリー性のあるものが少ないからなあ……って、だったらなんでドラドラのコントをチョイスしようと思ったのかって話なんだけど(笑)

Twitter発言を記録してみる(8月~11月)

8月にTwitterを始めてから、早いもので4ヶ月ほどが経過しました。気付けばつぶやきの数も1,800回を越え、もはやお笑い系ブログ界のつぶやき王を自称してもいいのではないでしょうか。そこまでではないですか。そうですか。

Twitterで僕が心がけていることは、とにかく「思いついたことを書く」ということです。ブログみたいに、それなりに流れを考えて書くのではなく、勢いだけでズバズバッと書きこんでいるわけですね。だから、事実も確認せずに、イイカゲンなことを書いています。

今回、この数々のつぶやきをTwitterの彼方へと消し去ってしまうのは勿体ないような気がしたので、それなりに面白そうな感じのつぶやきをピックアップして、ブログに保存することにしました。

ただ、あくまでも「勢いだけでズバズバッと書きこんでいる」「つぶやき」でしかないので、内容に保証は出来ません。でもまあ、イイカゲンだからこそ踏み込める話もあるんじゃないかな、と思うわけです。テキトーでも、意外と的を射ている可能性も否定できませんしね。もちろん、これもイイカゲンなことを言っているだけなんですが。

そんなのばっかですが、宜しければ。

なお、凄く長いです。

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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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