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2011年7月の購入予定

06『VS』(オリエンタルラジオ)
20『KING KONG LIVE 2010

ブログの更新が滞り気味、お笑いDVDを観る意欲も少しずつ薄れてきているが、購入はまだまだ続く。もはや業の元に購入し続けている、と言っても過言ではないのかもしれない。いつだったか、僕のことをフリークス的に楽しんでいると言っていた輩がいた。そう言われたことに当時は腹を立てたものだが、今となっては納得せざるを得ない。

それはそうとして今月の予定だが、六月に引き続いて、今月もまた二作しかDVDがリリースされない。否、されないわけではない。宮川大輔とケンドーコバヤシのトークライブ『宮川大輔×ケンドーコバヤシ あんぎゃー ~新潟ぶらぶら珍道中~』、大喜利ライブ『ダイナマイト関西2010 third』『ダイナマイト関西2010 fourth』、『333(1)』『333(2)』などのリリースがあるが、個人的にはこういう予定になっている。若手漫才師二組による、熱気にこもった漫才ライブ。実に楽しみだ。

ちなみに、27日には桂歌丸の高座60周年記念CD『高座60周年記念 特撰 桂歌丸(DVD付)』(3枚組)がリリースされる予定である。記念に一つ、御覧になっては。
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第七回玉藻寄席「小遊三・たい平二人会」に行ってきた。

先日、高松で行われた第七回玉藻寄席「小遊三・たい平二人会」へと赴いた。

文字通り、三遊亭小遊三と林家たい平の二人が出演する落語会で、ここ最近、二人に対して興味を抱いていた僕にとっては、とても都合のいいライブだといえる。落語会に参加するのは、二月に行われた「立川志らく独演会」以来のことだ。その「志らく独演会」の集客数ははっきり言って閑古鳥だったので、今回の二人会もそれほど人は集まらないだろうと思っていたのだが、実際に会場へと足を踏み入れてみると、結構な人数が集まっている。会場を見ると、一階席はほぼ満員という様相だ。やはり、日曜夕方の某番組の影響が大きいのだろう。ちなみに、通常の落語会では「志らく独演会」くらいの集客数が当たり前とのこと。落語ブームと言われて久しいが、まだまだ厳しい。

余談だが、今回の「小遊三・たい平二人会」では、いわゆるお笑いライブでは当たり前の様に行われている“物販”がなかった。落語の本やCD、DVDなどを販売する良い機会なのだから(特にたい平師匠は今年落語のCDをリリースしたばかり)、物販を行うべきだったのではないかと思うのだが。何か事情でもあったのだろうか。

開演は午後六時半とのことだったが、予定の時刻になっても始まらない。少しばかり押している様なので、ちょっとトイレにでも行ってみようか……と思ったところで、出囃が流れ始める。独演会であろうと、二人会であろうと、まず登場するのは前座だ。この日、前座として登場したのは、林家木久扇師匠の弟子にだという林家木りんさん。名前の由来は長身だから、とのこと。ネタは、天神様のお参りに出掛ける父親に、おねだりばっかりしていて疎まれている息子がついていく『初天神』。二年前に弟子入りしたばかりとあって、ネタ運びはとっても拙いが、その独特のフラがなんともいえない味を出しそうな雰囲気があった。まだまだ未熟者、これからの成長に期待といったところだろうか。

続いて現れたのは、今回の二人会の主役の一人である林家たい平。「笑点」メンバーの中では最も若く、何処となく子供っぽい飄々とした表情を見せている彼だが、その話芸は間違いなくホンモノ。笑点ネタ、老人ネタ、夫婦ネタを駆使したマクラで、会場を爆笑の渦に巻き込んでいく。そのウケっぷりが尋常ではなかったからか、このマクラがとにかく長かった。このままマクラで終わってしまうのではないかと危惧してしまう程に、長かった。しかし、後半できちんと古典落語へと突入する。ネタは『紙屑屋』。家を勘当された若旦那が、紙屑屋の仕事をしようとして失敗する……という内容の落語だ。ここでもたい平師匠は、地方ならではの小ネタを織り交ぜる。そしてまた、爆笑。爆笑。また爆笑。林家の性分をこれでもかと見せつけた。

ここで中入り。十五分の休憩。爆笑噺を見せつけられた後のくたびれた身体には、実に有難い。会場前のロビーに出ると、自動販売機が。珈琲でも買おうかと思ったが、高いのでやめる。

中入り後、舞台には小道具を持った謎の青年が。幕を見ると、鏡味正二郎とある。どうやら曲芸を専門としている芸人さんらしい。茶碗を使ったバランス芸、やはり茶碗を使った遠心力芸、お馴染みの傘回しなど、正月番組で目にするような曲芸を演じていた。テレビで見ると迫力が伝わってこない曲芸だが、こうして実際に舞台の上で行われているのを見ると、なかなか目を見張らずにはいられない。次から次へと繰り広げられる曲芸の数々は、実に素晴らしかった。生だからこその緊張感、これはテレビでは体感できない。

続いて登場するのは、今回の二人会におけるもう一人の主役である三遊亭小遊三。マクラでは、やはり「笑点」や「老人」「夫婦」に関する話題を進めていくのだが、たい平師匠とは印象が少し違って見える。たい平師匠の場合、それらのネタは朗らかな笑顔と僅かな悪意によって積み上げられていくのだが、小遊三師匠の場合は、それらのネタをあっけらかんとした表情とやんごとなき毒舌によって次々に切り捨てていくのである。その切れ味の鋭さ、実に爽快であった。その過程を経て突入した落語は『替り目』。酔っ払った亭主が冷たくあしらう女房に説教するも、実は愛しくて仕方ない……という、ちょっとツンデレじみた内容のネタだ。口の悪い江戸っ子がたまらなく上手い小遊三師匠の本分が活きた、非常に素晴らしい出来だった。

午後八時半ごろ、全行程が終了。前座や曲芸が間に入ったとはいえ、二時間も経過していたことに些か驚いた。ゲラゲラと笑っているうちに過ぎてしまった時間の切なさについて思いをはせてみたり、はせてみなかったり。終了後、ホール前を横切ったが、やはり物販が無いと寂しい。まあ、ライブが面白かったから、良しとしよう。うん。

『バカリズムライブ ピンチ!』『バカリズムライブ サスペンス』『バカリズム案3』

2011年4月6日。この日、バカリズム名義によるDVD作品が三作同時リリースされた。僕もこれまで様々な芸人のDVDリリース情報を目にしてきたが、まったく独立した作品を三作同時リリースしたという例は、今までに無かったように記憶している。ちなみに、これら三作品は全て2010年に行われたライブをDVD化したものらしい。一年のうちに三度も単独ライブを行うのは、そう簡単なことではないだろうなあ……と思っていたら、なんと昨年末にリリースされた『バカリズム案2』もまた、同じ年に行われたライブをDVD化したものだという。つまり、バカリズムは2010年に(うち二回は“特別編”と銘打っているとはいえ)四度の単独ライブを行っていることになる。……ヒマなのか?実はヒマなのか?

話が脱線しつつあるが、要するにバカリズムがDVD作品を三作同時リリースしたものだから、感想が書きにくくて仕方がないという話である。……ん?そういう話はしてなかったって?……そんなことはどうでもいい。通常、僕がお笑いDVDのレビューを書くときは、そのDVDでメインとなっている芸人さんの気質を掘り下げていくことを重視しているのだが、一気に三作品もリリースされると、それが面倒になって仕方がない。特にバカリズムは、そのネタのクオリティが一定に保たれているので、それがより面倒だ。どうして一度に出しちゃったんだよ、バカリズム!ファンのことばっかり考えて、DVDコレクターのことを少しも考えちゃいないよ!(注:正しい判断です)

と、いうわけで、今回の記事ではそれらバカリズム三作品を一気にレビューしていきたいと思う。とりあえず“一気に”と書いてあるが、まあ、途中で脱力してしまう可能性も否めないので、その辺りは御了承いただければ。

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『世界鳥居紀(奇)行 IN タイ』

世界鳥居紀(奇)行 IN タイ [DVD]世界鳥居紀(奇)行 IN タイ [DVD]
(2011/05/25)
鳥居みゆき

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他の同性芸人と群れることなく我が道を突き進み続ける女性芸人、鳥居みゆき。本作は、彼女が初めて訪れるタイの魅力を伝えることを目的とした海外ロケーションバラエティDVD……になる筈が、彼女の自由奔放な言動にスタッフが振り回され、作品としての形が完全に崩壊していく様を描いたドキュメンタリーDVD……という体の、バラエティDVDだ。なんだか、ややこしい。要するに、テレビ番組などで見られる鳥居みゆきの芸風を、こともあろうか国外に放つというコンセプトの作品である。なにやら恐ろしい。

本編を再生してみると、タイを訪れた鳥居みゆきのプロモーションビデオが流れ始める。オープニングかと思って流し見していると、映像の終了とともにスタッフロールが。どうやら、このオープニングの様に見えた映像が、本作の本編であるらしい。パッケージ裏に表記されている収録時間を見ると、3分とある。短いな、おい。一方、特典映像を見ると、69分とある。長いな、おい!

改めて、特典映像を再生してみると、今度はお詫びの文章が流れ始める。なんでも、本作は本来もっと長尺の作品になる予定だったのだが、現地でのハプニングによって3分という超短時間の作品に収まらざるを得ない状況になってしまったのだという。そして、この特典映像には、その理由が収録されているという。……つまり、本作は『有田哲平監督作品「特典映像」』と同様に、本編ではなく特典映像がメインとなっている作品である様だ。

そうして始まる特典映像という名の本編では、お馴染みの鳥居みゆき節が炸裂。出発前に空港でパスポートが見つからないからと旅行カバンを開けると、“多い日も安心”が大量に出てくる。タイに到着して早々、ナイトマーケットに繰り出すと、お腹が空いたからホテルの“どん兵衛”が食べたいと駄々をこね始める。ワット・アルンという大仏塔に上れば、これ以上は上りたくないからと「(ここから先は)だまし絵です!」と堂々たる嘘を吐く。まさに、テレビで見る鳥居みゆきの奔放ぶりが、そのまま収められているかのようだ。

しかし、時間が経つにつれて、だんだんと映像に違和感が生まれ始める。発端となっているのは、鳥居が泊まっているホテルの部屋が、明らかに鳥居だけの手では処理できない程に改造されてしまっているシーンだ。確かに、白を基調とした部屋を勝手にピンクで塗り替える……という点だけを考えると、如何にも奔放な鳥居ならではの行動であるように見えなくもない。だが、そこから漂う“作り込んだ感”が、これまでの鳥居による奔放な言動とどうしても一致しない。それまで、鳥居の行動に振り回されているように映っていたスタッフが、共犯なのではないかという疑念が浮上してくる。面白い動画を見ている最中に、少しも興味がない宣伝広告が急に上がってきたような感覚だ。ろくでもない。

この“作り込んだ感”が、よりによって最後の最後で大爆発する。どうせ爆発するなら、鳥居の面白さが爆発してもらいたかったのだが。何が悲しくて、何処の作家が考えたかもしれない、ベタでしょーもないエンディングを見せられなくてはならないのか。……いや、問題なのは“作り込んだ感”よりも、その台本が鳥居の了見とズレていることなのかもしれない。鳥居だからこそ生み出せる世界観を完全に無視して、市井のバラエティ番組でも見られるような展開で茶を濁しているからこそ、こういう不満が残るのだろう。後半の展開だと、鳥居じゃなくても成立するからな。逆に言えば、前半のモチベーションを保っていれば傑作に成り得たのではないかと。勿体無い。実に勿体無い。


・本編(3分)
・特典映像(69分)
「本編メイキング」

「オンバト+」六月十八日放送感想文

ラバーガール【501kb】
今期五勝目。前回に引き続き、オーバー500を記録。ホテルのフロントマンと客のシチュエーションコント。前回、前々回と少し変化球型のコントを演じていた彼らだが、今回は珍しくオーソドックスなコントで。あまりにオーソドックス過ぎて、捻りの利いたボケが幾つか見られるものの、あまり記憶に残らないという。しかし、しっかりと笑わせるだけの力量があるので、最後まで楽しくきちんと見せることが出来ていたかと。シチュエーションも存分に活かした。

トップリード【425kb】
今期四勝目。前回に引き続き、400kb台前半というちょっと低めの数字。緊急の用事を頼まれた客を乗せたタクシーが、超人的な活躍を見せる。去年、彼らがキングオブコント準決勝で披露し、見事に決勝進出行きの切符を逃したコント『ヨクルトおばさん』と同系統のネタ。やってる当人は面白いけれど、客にあまり面白さが伝わらないという……。振り来ているからこその面白さはあるのだが、どうも笑いに繋がりにくくなっている感が否めない。恐らく、こういう勢いのあるコントは、もっと粗雑で乱暴に見せる必要があるのだろう。そして彼らは、そういう演技に向いていない。

斉藤紳士【417kb】
初オンエア。天津と同期らしい。放送四十周年を迎えた「マジカルクッキング」のオンエア風景。NHKの子ども向け料理番組「クッキングアイドルアイ!マイ!まいん!」を元ネタとしたパロディコント……というか、元ネタのセリフを使いすぎな気がするのだが。こういうスタイルのコント特有のちょっとブラックな空気がたまらないが、どうせなら徹底的にパロディで通してもらいたかった気も。とはいえ、「明日は皆に愛される政治団体を作るよ!」には笑った。そもそも、このネタをNHKでオンエアした時点で、ある意味勝利といえるのかもしれない。他のネタも気になるところ。

えんにち【393kb】
今期四勝目。高キロバトルで三連勝していたが、ここにきてブレーキが。ネタを温存しているのだろうか。ネタは漫才の定番、早口言葉。早口言葉で定番のフレーズをヤクザ風にアレンジしてから、オリジナルの早口言葉を展開する。先月にオンエアされた風藤松原の「上の句に対して下の句を考える」ネタもそうだが、こういう一言一言が独立したボケになっているタイプの漫才は、内容が散漫的になってしまって、あまりいい印象を残さない。やはり何か、流れとなるものを明確に提示しないと、なかなか結果には繋がらないのでは。ただ、チャンピオン大会直前なので、ネタを温存した可能性も。

カブトムシ【513kb】
今期四勝目。前回に引き続いてオーバー500、しかも自己最高を記録した。ミュージシャン、テツロックを出待ちしていた間抜けなファン。テツロックの好意に対し、いちいちドイヒーな対応をするファンの鬱陶しさが笑いに繋がっているわけだが、個人的にはあまり笑えず。面白くない、つまらないわけではないのだが、記憶に残るボケがなかったように思えて仕方ない。動きが多いコントだったので、生で見るとまた少し印象が変わってくるのかもしれないが。

・今回のオフエア
389kb:乙(389票)
301kb:スパローズ(269票)
265kb:パッチワーク(262票)
229kb:ツーライス(191票)
105kb:ブーブートレイン(401票)

若手らしい活き活きした漫才を思わせる乙、売れない芸人の卑屈な感情を剥き出しにするスパローズ、どことなーく気持ち悪い空気感を漂わせるパッチワーク、タキシードに身を包んで指を鳴らすという時代錯誤が異様な雰囲気を滲ませているツーライスを抑え、105kbでオフエアとなったブーブートレインがまさかの+1に。恐らくは単なるデブネタだと思うが、果たして。しかし、ネタに見おぼえがある気がしたが、なるほど「爆笑レッドシアター」に出演した経験があるのか……。

弾丸ジャッキー【+1】
体操選手と自衛隊のショートコントでお馴染みのコンビ。今回は、道に捨てられていた体操選手と、彼を拾ってきた少年のコントを。シチュエーションのナンセンスさに対し、ネタがあまり広がっていない感。体操選手と少年が演技で張り合うくだりは面白かったが、オチが定番のバク転謝罪っていうのは……。あと、ネタが根本的に短かったような気も。もっと面白いネタを作ることが出来るコンビなので、今後の躍進に期待したいが。

・次回
アルコ&ピース(3勝)
ガスマスクガール
キャプテン渡辺(3勝)
ザクマシンガン山田
ジンカーズ
スパイク
世界少年
タイムマシーン3号(3勝)
テンゲン
フラミンゴ(3勝)

今期最終回とあって、十組中四組が今期四勝目狙いという激戦区に。しかし一方で、初出場が五組という……。なんだかよく分からない状態である。捨て鉢なのだろうか。恐らく、オンエアされてしまうのは今期四勝目を狙う四組なのだろうが、残りの一枠を誰が取ることになるのか。オンエア経験のあるジンカーズか、はたまたそれ以外の組か。果たして?

「週末よしもと『爆笑スーパーステージ in高知』」に行ってきた。

六月十八日、早朝。僕は高知県高知市で行われる「週末よしもと『爆笑ステージ in高知』」を鑑賞するために、高速道路を疾走していた。無論、法定速度は守っていたのだが、妙に焦らされている気持ちはあった。原因は恐らく雨のせいだろう。家を出たときにはまだ小雨だった筈なのだが、走行しているうちにだんだんと雨足が強くなり、気付けば豪雨の中を走っていた。雨が降る中で車を走らせるのは嫌いではなかったが、あまりに強い雨が降ると、サイドミラーに水滴が溜まって後ろが見辛くなるので良くない。張りつめた気持ちが、一刻も早くこの状況から抜け出したいのだと、アクセルの踏みを強くした。

ライブの会場となったのは、高知城のすぐそばにある高新RKCホールというところだ。付近には数多くの有料駐車場があり、駐車に困ることはない。僕は公園用の駐車場に車を停めて、すぐさま会場へと向かった。どうしてすぐさま向かったのかというと、実はその前に高知イオン内のタワーレコードに立ち寄って、何か落語のCDを買おうと迷っていたために、かなりの時間を食っていたためである。しかも、うっかり予定していた駐車場の出口とは反対側に出てしまい、しばらく迷子になっていた。なんとも幸先が悪いが、到着すればこっちのものである。さて、会場は何処だ……と、道沿いにふらふらと歩いていると、一見するとごく当たり前な建物の入口にちょっとした人だかりが出来ていることに気がついた。もしかしたら……と近付いてみると、予感は的中。そこはRKCホールの入口で、人だかりはライブ鑑賞を目的とした客によるものだった。

ライブ会場であるRKCホールは、高知新聞放送会館の六階にあった。そこへ行くためのエレベーターは一台のみと、実に効率が悪い。他の観客たちと共にエレベーターへと詰め込まれ、真っ直ぐ会場へと向かう。六階に着くと、すぐさまホールの入口だ。関係者の人にチケットをもぎってもらい、自分の席へ向かった(全席指定)。ホール内には沢山の人がいて、ほぼ満席といった様相。但し、会場自体がちょっと狭い(先日の岡山市民会館の半分以下か?)ので、当然ともいえる。僕の席は15列目、会場の右側にあった。椅子の幅はけっこう狭いが、苦しいほどではない。周囲を見ると、殆どが女性客だ。なにやら気まずい。しばらく待っていると、会場内の電気が消される。御案内の通り、ライブの幕開けとなった。

まず舞台に上がってきたのは、なにやら見たことのないがっちりとした男性。なんでも彼は、今よしもとがやっている企画“あなたの街に住みますプロジェクト”で現在は高知に住んでいる淀家萬月という落語家さんらしい。後で調べたところ、桂三枝師匠のお弟子さんにあたる方なのだという。やけにべしゃりが達者だとは思ったが、なるほど。萬月は今回のライブでMCを務めるとのこと。挨拶もそこそこに引き下がっていった。

以下、ライブの構成である。

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ユリオカ超特Q『Q展』

ユリオカ超特Q -Q展- [DVD]ユリオカ超特Q -Q展- [DVD]
(2011/05/25)
ユリオカ超特Q

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ピンクのスーツを着こなしながらマイク一本で笑いを獲り続ける男、ユリオカ超特Q。「らっしゃい」という言葉ともに現れて、「発車の時刻です」という言葉ともに消えていく。そんな彼の芸風は、漫談だ。ピン芸人といえばコントか一言ネタという印象が今でも強いが、ユリQはお笑いブーム黎明期から現在に至るまで、ひたすら漫談スタイルを追求している。もしも彼とスマイリーキクチが存在しなければ、今頃は“漫談=綾小路きみまろ”という間違った認識が世間に浸透していたに違いない。いや、別にいいんだけどさ。

そんなユリQの漫談ライブを収めた『Q展』がリリースされた。ユリQのライブがDVD化されるのは、2005年にリリースした『らっしゃい!ベイベー』以来六年ぶりとのこと。まあ、ユリQの知名度を考えると、仕方のないことではある。「みなおか」「アメトーーク」などの番組でプロレスマニア芸人として奮闘しているものの、やはり世間一般的にユリQは無名だ。もし、ユリQの宣材写真を一般の人に見せたとしても、三谷幸喜に似ているハゲとして捉えられるだけだろう。良いんだか悪いんだか。

『Q展』は、ライブが行われた当時(2010年12月)の時事ネタで開始する。某歌舞伎俳優の暴行事件、某ロックシンガーの結婚騒動、同性愛疑惑があった某有名俳優の結婚などを、ユリQが下世話な視線で斬り捨てていく。その切れ味はなかなかに鋭く、時に頷いたり時に笑ってみたり。『爆笑問題のツーショット』に引けを取らない、実に安定感のある下世話ぶりを見せていた。ただ、一つ一つの事件をネタにしていくため、なんとなく時事ネタをつまみ食いしているような印象も残る。なんだか少し、惜しいような。

ライブ中盤からは、テレビで見せたこともあるユリQお馴染みのネタが始まる。DVD収録を意識した、ベスト的構成だ。日常におけるちょっとイラッとする出来事への言及に始まり、辞書の説明文に含まれる個人的思想へ止め処無きツッコミ乱打を繰り出す。更に、敬愛して止まない藤波辰巳とアントニオ猪木の事件“飛竜革命”を完全再現したかと思えば、ハゲであるからこそ体験することをカラッとボヤいてみせる。まさにベストと呼べる構成に、見ているこちらは満足せざるを得ない。ここには漫談家、ユリオカ超特Qが築き上げてきた全ての笑いがある! ……つまり、後には何も残らないということか(んなこたない)。

キレのあるしゃべりに細かいくすぐり、不毛地帯に照明を反射させながらカラッとした笑いを構築していくユリオカ超特Qの芸は、もうちょっと多くの人に知られるべきだと思うのだが、なかなかお目にかかる機会がない。どうも宜しくない。ユリオカ超特Qとスマイリーキクチは、お笑いブーム黎明期に漫談というジャンルを守り続けてきた。その完成された芸も込みで、もっと評価されるべきである。


・本編(88分)
・特典映像(18分)
「プロレス界が震撼した「飛龍革命」の真実が、今明かされる!?」
「昭和ハゲ歌謡「たたいて赤坂」プロモーションビデオ」

「朝日名人会」カタログ

「朝日名人会ライブシリーズ」というシリーズがある。

「朝日名人会ライブシリーズ」は、落語評論家・京須偕充氏がプロデュースする落語会「朝日名人会」をソフト化したもので、これまでに80枚近いCDがリリースされている。それらの作品は全てナンバリングされており、コレクターにはちょっとたまらない仕様となっている。……そして、僕はコレクターである。よって、このシリーズを集めてみよう……とは、流石にならない。ただでさえお笑いDVDのコレクションで手いっぱいなのに、それに加えて落語のCDをコレクションする余裕などない。とはいえ、集めたい。揃えたい。並べたい。コレクターの業がうずうずと、僕の心をつっつくのである。

で、このままでは収まらないので、リストを作って溜飲を下げることにした。これで溜飲が下がるのかどうかは分からないが、とりあえず曖昧になっていたものをまとめられたので、満足ではある。ただ、このまとめ記事に、果たして需要があるのかどうか。……まあ、僕が作りたいと思ったのだから、同じく作りたい(ないし見たい)と思っている人もいるのだろう。きっと。

以下のリストは、そんな人に捧げたいと思う。良かったら、見てって。

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「オンバト+」六月十一日放送感想文

天狗【421kb】
今期三勝目。ロックミュージシャンをやってみたい漫才。前半の「今から演奏する曲にまつわるエピソードを語るミュージシャンをやってみたい」という部分は、安定して笑いを獲得していた感。時々、客を演じるツッコミのテンションが引っ掛かりもしたが、無難ではあった。ところが後半、「メンバー紹介」のくだりになってから急に失速。最終的に、ちょっとグズグズッとなってしまった。前半と後半が逆だったら、もうちょっといい印象を残せたかも。

オテンキ【461kb】
初オンエア。“小ボケ先生”でお馴染みのトリオ。今回のネタも、小ボケしまくるタクシーの運転手を中心としたコントを披露している。小ボケ自体も勿論面白かったのだが、やたらとドラマチックな後半部分で一気に客を引き付けた。まあ、むしろ、そのドラマチックな部分しか記憶に残っていないのだが。面白かった筈なんだけどなあ。今回と同じ手法は次回では使えない。次こそ、本当の勝負の時と見た。

タイムマシーン3号【533kb】
今期三勝目。番組史上最高記録。女の子は季節のイベントが好きだという話から、カラオケデートがいいという山本とボウリングデートがいいという関の言い争い漫才に。以前にオンエアされた『パンと米』ネタと同じフォーマットの漫才だが、その完成度は正直なところ『パンと米』の方が高い。だが、ひとまず彼らが独自のフォーマットといえるスタイルを開発し、それを掘り下げようとしている点が興味深い。上手くいけば「THE MANZAI」で結果を残すことが出来るだろうか?

GAG少年楽団【421kb】
今期四勝目。イジメられっこにお金をたかっていると、そいつの“お兄ちゃん”が現れて助けに入ってくるのだが……。ヘンテコな格好のお兄ちゃんがそのまま奇行を繰り広げるという、あまりにもシンプルで分かりやすいコント。面白いといえば面白いのだが、基本的にお兄ちゃんの奇行による笑いのみで展開しているため、内容の薄さを感じずにはいられない。途中、弟も実はヘンテコなヤツだったという展開も見られたが、あれを半端に止めてしまったのは残念。ヘンテコな兄弟に責められるいじめっ子という構図を見せていいれば、後半で盛り上げることが出来たかも知れない。

ヒカリゴケ【437kb】
今期四勝目。身体の神様に感謝する。身体の神様に感謝すれば身体にいいことをしてくれる……という設定が、なにやら笑い飯を彷彿と。こういう和風のファンタジーっぽい設定の漫才となると、どうも思い出してしまう。肝心のネタはというと、世界観は悪くないのだが、漫才ならではの掛け合いという意味では弱く、些か物足りなさを感じた。しかしながら、独特の設定を切り開いていこうという意欲は評価したい。オチはなんとなくキレイに。

・今回のオフエア組
409kb:笑撃戦隊(398票)
357kb:花香芳秋(345票)
317kb:ザ・アンモナイト(189票)
293kb:たいよう(186票)
257kb:弾丸ジャッキー(1030票)

ナベプロの注目株である笑撃戦隊が400kbを越えるも無念のオフエア。M-1グランプリ2010では準決勝に進出していた彼らは、果たして「オンバト+」でも結果を残すことが出来るのか。その他、モノマネ芸人の花香芳秋、海外ドラマ風のコントで一部に人気のザ・アンモナイトなどの名前が連なる。そんな中、アピールタイムで「捨てられていた体操選手」というブッ飛んだ設定のネタを見せた弾丸ジャッキーが、圧倒的な得票数で+1を勝ち取った。……見せかたは重要だな、うん。

ニレンジャー【+1】
子ども向け教育番組をモチーフとした漫才が評価されつつあるコンビ。元来の彼らは、「子ども向け教育番組」をモチーフとしていながらブラックな笑いを見せるというポスト・あばれヌンチャクな芸風だが、今回はややネタの内容がナンセンスに偏り過ぎていた感が。ただ、導入の時点であまり客が食いついていなかったようなので、そもそも芸風に難があったのかもしれないが。やや芸風が行き詰ってきたような気がするが、スタイル自体は決して悪くないと思うので、どうにか踏ん張ってもらいたいところ。

・次回
えんにち(3勝)

カブトムシ(3勝)
斉藤紳士
スパローズ
ツーライス
トップリード(3勝)
パッチワーク
ブーブートレイン
ラバーガール(4勝)

チャンピオン大会まで残り二回となった通常回。それなのに、なんだか緊張感を覚えないのは、チャンピオン大会が急遽延期になったためなのだろうか? えんにちとトップリードはオンエアされればほぼチャンピオン大会出場が確定という位置にいるが、油断は禁物。その背中をカブトムシが追う。また、既に四勝しているが、合計キロバトルに不安が残るラバーガールが五度目の挑戦。前回はオーバー500を記録した彼らだが、果たして。その他にも、「エンタの神様」に出演していた斉藤紳士、売れない自らをネタにした漫才で注目されたスパローズ、「爆笑レッドカーペット」で妙な質感の漫才を見せたパッチワークなど、気になる芸人が目白押し。

『笑う全日空寄席1』

笑う全日空寄席 1笑う全日空寄席 1
(2010/02/03)
(趣味/教養)、三遊亭遊雀 他

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落語初心者にオススメしたい落語CDシリーズ「笑う全日空寄席」、その最後を飾るのはシリーズ第一弾の本作である。……順番でいえば本作を最初に取り上げるべきだったのだが、如何せん当方の購入順が今回の紹介順であったため、こういうカタチになってしまった。要するに、こちらの都合を一方的に押し付けているわけだが、シリーズ第三弾のレビューで書いたように、これまで書いてきたことに嘘はない。林家たい平と三遊亭小遊三の落語を収めた第三弾は、間違いなく落語初心者向けの易しい内容である。

では、第一弾はどうなのかといわれると、これもやはり初心者向けである。恐らく、シリーズ三作品の中で本作が最も多くの人の手に取られる作品だと想定されているのだろう、実に分かりやすくて面白いラインナップとなっている。落語を聴いたことがない人でも、安心して楽しめることだろう。

その重要な第一弾の一発目となったのは、三遊亭遊雀による『堪忍袋』。遊雀は当代柳家権太楼の弟子で、その後三遊亭小遊三門下へと移籍した希有な経歴の人物。どうしてそんなことになったのかは分からない。突然、そういうことになったのだという。なにやら裏にアヤシゲな事情を感じずにはいられないが、まあ、ただ聴くだけなら何の問題もない話である。そんな遊雀が演じる『堪忍袋』とは、喧嘩ばかりしている夫婦が大家さんに鬱憤を溜めこむための堪忍袋を作るように言われる話。最終的にはこの堪忍袋が爆発するらしいのだが、本作では堪忍袋が出来上がるくだりまで描かれている。良くない言い方をすれば中途半端なのだが、しかしその内容は十分に満足できるもの。夫婦で佐渡島を訪れたときのエピソードを語ったマクラは、本編と同じくらいに楽しくて面白かった。ただ、やっぱり『堪忍袋』、オチまで聴きたかったような……。

続いて登場するのは、現時点でシリーズ唯一の漫才師である昭和のいる・こいる。二人の地元金沢で収録された音源とあって、会場は何処となくアットホームな空気に。そこで繰り広げられる二人のやり取りは、兎にも角にも中身がない。お馴染みの無責任な相槌に歌謡曲、こいるの身内ネタまで安定の面白さ。軽妙洒脱、しかし下品じゃない東京漫才の最高峰。音源だけでも十二分に、良い。

そしてトリを飾るのが、立川流のミスターガッテンこと立川志の輔。「笑う全日空寄席」第三弾をレビューした際にも書いたが、志の輔は落語初心者向けの落語家とされている。分かりにくい言い回しを排除し、徹底して“現代人が聴ける落語”にこだわり続けてきた志の輔の落語は、多くの非・落語ファン層に支持され続けている。そんな“現在最もチケットを取りにくい落語家の一人”である志の輔が本作で聴かせる演目は『新・八五郎出世』。殿様に見初められた妹がおよとり(跡取り)を産んだからと御屋敷に呼び出された大工の八五郎が、そこで殿様に気に入られて侍に取り立てられる……という落語『妾馬(八五郎出世)』における後半の展開を、志の輔が大きく改変した改作落語だ。とにかく出世や金銭に興味を持たない八五郎が見せる思いがけない表情が、切なくも愛しい感動を生む。笑って泣ける優しい一本、心の清涼剤に一つ。


・本編
三遊亭遊雀『堪忍袋』(2008年10月・一ツ橋ホール)
昭和のいる・こいる『漫才』(1993年5月・金沢全日空ホテル)※当時
立川志の輔『新・八五郎出世』(2007年3月・インペリアルクイーンズパークホテルバンコク)

ワライメシ・グレーテストヒッツ

笑い飯「ご飯」~漫才コンプリート~ [DVD]笑い飯「ご飯」~漫才コンプリート~ [DVD]
(2011/09/14)
笑い飯

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笑い飯「パン」~笑いの新境地~ [DVD]笑い飯「パン」~笑いの新境地~ [DVD]
(2011/10/12)
笑い飯

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M-1グランプリの寵児で十代目チャンピオンの笑い飯が、初の単独DVDをリリースする。笑い飯はこれまでに千鳥との共同作品『笑い飯・千鳥の大喜利ライブDVD』や、笑い飯哲夫による『見たら必ず行きたくなる 笑い飯哲夫のお寺案内DVD』などの作品をリリースしたことがあったが、単独名義でDVDをリリースするのは今回が初。その詳細は現時点で明らかにされていないが、タイトルから察するにネタベスト的な内容になっているのではないかと思われる。楽しみだなあ。

・その他のリリース
0727『333(1)
0727『333(2)
0907『が~まるちょば サイレントコメディー JAPAN TOUR 2010
1116『佐久間一行DVD(仮)

しゃかりき頑張ってきた結果。

KING KONG LIVE 2010(仮) [DVD]KING KONG LIVE 2010
(2011/07/20)
キングコング

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キングコングの漫才ライブDVDがリリースされるらしい。これまでにも何度か漫才ライブを行ってきた彼らだが、どうしてこのタイミングでDVD化しようということになったのだろうか。2009年にM-1への出場権利を失ったからなのか、それともM-1自体が無くなってしまったからなのか。理由は分からないが、漫才師としての姿を映した作品を残そうという意欲は買える。早熟の漫才師としてデビューの時点で高く評価されていた彼らの、今の漫才を見てみよう。

・その他のリリース
0713『LICENSE vol.TALK SHINAGAWA
0817『COWCOW CONTE LIVE 4
0817『三遊亭兼好 落語つれづれ 明烏/風呂敷/片棒
0907『アンジャッシュ単独公演 「五月晴れ」
0907『NON STYLE TALK LIVE 2011 Vol.1
0914『パウダー、吸盤、モッツァレラ!』(ジューシーズ)

『笑う全日空寄席2』

笑う全日空寄席2笑う全日空寄席2
(2010/02/03)
(趣味/教養)、三遊亭歌之介 他

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シリーズ第三弾について触れたので、残りにも触れておくことにする。

「笑う全日空寄席」第二弾に収められている落語は、他の同シリーズ作品に比べて少しばかり個性が強い感がある。というのも、本作でチョイスされている落語家は、いずれも滑稽噺・爆笑噺に定評のある笑いのスペシャリストたちばかりだからだ。自己流のスタイルで大きな笑いを生み出す彼らのネタは、それ故に初心者にはとっつきにくい。だが、その芸が上手くハマれば、とても大きな笑いを生み出すことも可能だ。イチかバチか……と表現するのは大袈裟だが、一度試してみる価値はある。

そんな第二弾のトップバッターを務めるのは、三遊亭歌之介。その名を知らない人は多いだろうが、TSUTAYAなどのレンタルショップには彼のCD『B型人間』『爆笑龍馬伝』がほぼ確実に配置される程の人気落語家だ。そんな彼が演じてみせるのは、自作による新作落語『寿の春』。学校を卒業して離れ離れになってしまう親友が好きな女子へ告白できるようにと奔走する男の姿を描いた、涙無しには語れない熱い友情の物語だ。しかし、実際に聴いてみると、あっけらかんとした口調と細かいクスグリのギャグでとてもオカシイ。大いに笑えて、しかしオチはちょっとしんみりできる一本だ。

続いて登場するのは、橘家圓蔵。立川談志、三遊亭圓楽、古今亭志ん朝と共に「落語四天王」と称された人物である。しかし、彼ら大名人たちの落語に比べて、圓蔵の落語は極めて軽快。……などと書くと実に楽しげだが、油断してると観客をどんどん放置していってしまうような危うさもある。最終的には、自分だけが楽しい空間になったりして……って、それじゃもはや同好会である。そんな圓蔵、本作では『火焔太鼓』を披露している。その内容は、商売ベタな道具屋の亭主が滅多に売れるモンじゃない太鼓を仕入れてきて女房に叱られるのだが、この太鼓が思わぬ波乱を招く……というモノ。テッテ的に軽快なリズムと、そこにさりげなく盛り込まれるナンセンスギャグの嵐。ハマらなければ置いていかれるが、ハマればとことんデカい。二つに一つ、如何か。

そしてトリを飾るのは、大名人との呼び声高い先代の五代目柳家小さん。小さんといえば、柳家小三治・立川談志という現代を代表する名人二人を育てた落語家育成の名手であり、史上初となる“落語家の人間国宝”となった人物だ。本作に収録されているのは、そんな小さんの十八番中の十八番と言われている『禁酒番屋』。とある一件から酒を禁止するようにとのお達しがなされた城に酒を届けろとの注文が入って試行錯誤する酒屋と、城内に持ち込ませんとする禁酒番屋の攻防を描いた一本だ。ゆっくりじっくりと聴かせる小さんの落語は、その確かな話術で確実に客の意識を引き込んだところで、きちんと大笑いへと落とし込む。名人芸を堪能あれ。

以上、敬称略。


・本編
三遊亭歌之介『寿の春』(1994年1月・門仲天井ホール)
橘家圓蔵『火焔太鼓』(1993年11月・東京全日空ホテル※当時)
五代目柳家小さん『禁酒番屋』(1995年12月・イイノホール)
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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