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「オンバト+」九月二十四日放送感想文(長野収録)

グランジ【453kb/1,248票】※視聴者投票一位
「オンバト+」初出場で初オンエア。吉本興業からは数多くのトリオが番組に輩出されているが、彼らは果たして常連と成り得るのだろうか。今回のネタは、コロッケのディナーショーを観に行くためにヒッチハイクをしている三人のドタバタ模様を描いたコント。二人が持っているスケッチブックを存分に活かしたイラストメインのネタで、分かりやすいのは良いけれど彼らならではの特色は見えにくい。その本質は次のオンエアで見られるか?

アルコ&ピース【441kb/1,097票】※視聴者投票二位
通算五勝目。「爆笑オンエアバトル」時代には何度かオフエアを経験したこともあった彼らだが、「オンバト+」になってからは無傷の五連勝を記録。この勢いで今期もチャンピオン大会に出場成るか。ネタは、無差別に人を襲おうとしている悪霊が出てくるタイミングを逃し、お互いの距離が妙に縮まってしまうほのぼのコント。何故か業者の様に男と対応する悪霊の姿が、なんだか可笑しい。オチも、こういったコント特有の変に気取った感じではなく、とても良かった。……分かってるなあ。

天狗【513kb/928票】※会場審査一位・視聴者投票三位
昨年度は一旦チャンピオン大会出場が決定するも、期間の延長・出場規定の変更によって出場出来なくなってしまった不遇のコンビ、天狗。そのくやしさをバネに……したのかどうかは分からないが、今回自己最高キロバトル(+初のオーバー500)を叩き出した。今期こそチャンピオン大会出場か? ネタは、好きな女の子に話しかけてから、どんどん進展していく様を描いた漫才。少しダウナーな川田のボケもさることながら、フットボールアワー後藤を思わせる横山の力強いツッコミが印象的。ただ、まだまだネタの内容が不透明で、笑いが起こりにくい感じも。更なる進化に期待。

ムートン【497kb/803票】
「爆笑オンエアバトル」「オンバト+」ともに出場経験のないムートン、見事に初出場で初オンエアを飾る。2003年結成、松竹芸能所属のコンビらしい。ちなみにキングオブコント2010では、準決勝に進出している。そんな彼らの記念すべき初オンエアネタは、教室で告白される妄想を繰り広げている男のコント。男が妄想の最中に発する「でもさァ~」の言い方が、とにかく頭に残る。もとい、それしか印象に残らない。全体的にぐちゃぐちゃとしていて、とりとめないのが原因だろうか。地方収録での高記録は通常収録の結果に繋がらないことが多いが、彼らの場合はどうか。

ケチン・ダ・コチン【445kb/727票】
二連勝。前回、並み居る強敵を抑えてトップ通過を果たした彼らは、今回もギターを用いたコントで挑戦。今回のテーマは「野球拳」。下世話な遊びである筈の「野球拳」を、無駄にクオリティの高いメロディと歌詞で歌い上げた。ただ、「野球拳」というテーマがNHK向きではないと判断されたのか、或いは前回のオンエアと大して変わらない構成に飽きたのか、キロバトルはそれほど伸びず。個人的には、ちょっとツッコミがうるさ過ぎた気がする。演奏の間、やることないから仕方ないのかもしれないけど。

・今回のオフエア
401kb:ランチランチ
357kb:ニッチェ
253kb:アナログタロウ
229kb:エルシャラカーニ
185kb:勝又

今回で四度目の挑戦となるランチランチ、なかなか波に乗れない。同じく四度目の挑戦、アナログタロウは全敗街道をトボトボと。昨年度は四勝を記録、チャンピオン大会まであと一歩のところだった勝又、自己最低キロバトルで二度目の最下位。無念。

・次回
アイデンティティ
あきげん
ウエストランド
かもめんたる
ソーセージ
花香芳秋

ミルククラウン
ラバーガール
冷蔵庫マン

アイデンティティ、ソーセージ、花香芳秋、響は今期二勝目を狙う。注目は視聴者投票ではトップだったソーセージ、高キロバトルを獲れるか。また、昨年度のチャンピオン大会に出場していたラバーガールが再び参加。こちらも高キロバトルが期待されている。ミルククラウンと冷蔵庫マンは「爆笑オンエアバトル」「オンバト+」ともに出場経験無し。初登場初オンエア成るか?
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「キングオブコント2011」批評

日本一のコントを決定する年に一度の祭典「キングオブコント」が今年も無事に開催され、そして静かにその幕を下ろした。「M-1グランプリ」「R-1ぐらんぷり」に続く第三のお笑い賞レースとして2008年に開始した「キングオブコント」も今年で四度目の開催となったが、良くも悪くも攻めの姿勢を崩すことのない、お笑い好きにとっては実に有意義な大会だったといえるだろう。

ただ、今回の大会は、観ていて実に疲れた。個人的に応援していた芸人が早々に戦線を離脱し、残念な気持ちになっていたとはいえ、その後は非常にナチュラルな気持ちで大会を観戦できるものだと思っていたのだが、どのコントも個性が強すぎて、気付けば肩に力が入り、大会終了後にはサロンパスを肩から腰にかけて貼りつけ、その上で翌々日には筋肉痛になってしまった次第である……というのは流石に大袈裟だが。それ程に、観戦中の身体に力が入っていたのは確かだ。頭も熱気で少しばかりヤラれたようで、翌日には380度の高熱を……うん、これは完全に嘘だが、以下同文である。

お笑いを見慣れている人間ですらこうなのだから、こういう大会だけをチェックしているような人たちはきっと度肝を抜いたことだろう……と思っていたのだが、それほど反応は悪くないらしい。むしろ、コントの中で使われた言葉が話題となり、誰もが口にしている……というのは言い過ぎだが、多くの人の心を鷲掴みにしているようだ。どうやら、自分を含めたお笑いフリークたちよりも、そういった市井の人たちの方が、純粋にネタを楽しんでいたようである。本来、僕もそういう気持ちであるべきだったのだろうが……もはや戻れない修羅の道、ずんずん進むより他はない。

とにもかくにも、人々の心に数多くの爪痕を残した「キングオブコント2011」について、遅ればせながら語ろうと思う。正直、まだまだ興奮冷めやらぬといった状態なので、明確な言葉では語りきれない部分もあるかもしれないが、一刻も早く語りたいという気持ちが急いているので、見切り発車ながら書き始めさせていただく。どうか、ご了承いただきたい。

以下、順位ごとに。

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2011年10月の購入予定

04『ニコニコキングオブコメディ 冗談にもほどがある!
12『笑い飯「パン」~笑いの新境地~
19『Live! 清水ミチコのお楽しみ会 ”バッタもん”
26『うしろシティ「街のコント屋さん」
26『さらば青春の光「なにわナンバー」
26『ラバーガール ソロライブ「エマ」

「キングオブコント2011」も終わって、落ち着いてきた十月のリリース予定はこういう感じ。「キングオブコント2010」チャンピオンのキングオブコメディによるネット番組を始めとして、笑い飯の映像作品、清水ミチコのライブ、そして新参のコント職人たちによるライブ映像集がリリースされる予定。また、個人的に購入する予定はないけれど、『楽しんごDVD みんなの疲れを癒しんご』が19日にリリースされる模様。好きな人はチェックしてもいいかもしれない。

「笑神降臨2011」第九回:立川談笑

一般のバラエティ番組では観ることの出来ない極上のネタを堪能できる番組「笑神降臨」。第九回となる今回の出演者に選ばれたのは、立川談志を家元とした落語家一派“立川流”の一人である立川談笑だ。古典落語を自己流にアレンジする「改作落語」が有名な談笑師匠だが、今回の放送でもそのスタイルを提示していた。

■『薄型テレビ算』
■『蝦蟇(がま)の油』



買い物の精算を上手く誤魔化して安く買い叩く古典落語『壺算』をアレンジした『薄型テレビ算』は、師匠の鉄板ネタの一つ。勿論、ただシチュエーションを現代に置き換えるだけではなく、きちんと「配送料」「大学の学生課」「ビデオデッキをつけて」などの言葉でストーリーに説得力を持たせているあたりの上手さがたまらない。逆に値上げをして相手の気を翻弄する展開も、終盤では店長が『壺算』のからくりに気付いてしまうも、そこを強引に押し切ってしまうところも、実にスリリングだった。

二本目の『蝦蟇の油』は、タイトルこそ古典落語のそれをそのまま使っているが、内容は少なからず変更されている。ただ、スペイン語版を含めてところどころアレンジしているからって、それを改作と言い切ってしまうのは些か強引な気もする。また、このネタは三遊亭圓丈師匠(現代新作落語のトップ)が新しく作り替えたバージョンを聴いたことがあるので、余計に改作の甘さが印象に残ってしまった。腕を斬り過ぎて切迫する様子は面白かったけれどね。

次回は最終回。出演はダチョウ倶楽部。……え? 何するの?

「キングオブコント2011」決勝進出組・データ表

今年もやっぱり大きいので、たたみます。(ちなみに、去年のデータはこちら

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「キングオブコント」準決勝に関するデータまとめ

トップリード『タクシー』
TKO『裏口入学』
ロバート『忍者ショーの役者』
ラブレターズ『卒業式』
2700『キリンスマッシュ』
モンスターエンジン『ミスターメタリック』
鬼ヶ島『転校生』
インパルス『町工場の面接』

現行ルールで行われた過去二回の「キングオブコント」を見ても分かるように、この大会では準決勝で披露した“勝負ネタ”を一回戦と二回戦のどちらで演じるかが結果を左右する。……というわけで、実際の決勝で「このネタは準決勝のネタなんだろうか?」と悩まなくても済むように、まとめてみた。

ちなみに、過去の準決勝ネタはこちら。

・キングオブコント2010
TKO『モロゾフ後藤』
ロッチ『催眠術』
ピース『ヤマンバ』
キングオブコメディ『誘拐』
ジャルジャル『くしゃみとあくびとげっぷ』
エレキコミック『お年玉おじさん』
ラバーガール『猫カフェ』
しずる『シナリオ』

・キングオブコント2009
東京03『コンビニ強盗』
ジャルジャル『しりとり』
モンスターエンジン『競馬の実況中継』
ロッチ『カツ丼』
天竺鼠『食堂』
しずる『冥土の土産』
サンドウィッチマン『理容室』
インパルス『墓参り』

2009年のサンドウィッチマン、2010年のTKOを除いた全ての組が準決勝のネタを決勝一本目で披露している。

ちなみに、過去の「キングオブコント」を見てみると、決勝戦に前年の準決勝敗退ネタを持ってくる芸人が少なくないことが分かったので、本大会決勝進出組の昨年の敗退ネタもまとめてみる。ひょっとしたら、決勝の舞台で観ることが出来るかもしれない?

トップリード『ヨクルトおばさん』
TKO『(※決勝進出)』
ロバート『(※不出場)』
ラブレターズ『(※三回戦敗退)』
2700『右ひじ左ひじ交互に見て♪』
モンスターエンジン『自動車教習所』
鬼ヶ島『くまごろうとくまきち』
インパルス『ニュースキャスター』

『チーモンチョーチュ二』

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(2011/06/23)
チーモンチョーチュウ

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チーモンチョーチュウは、高校の同級生である白井鉄也と菊地浩輔によって、2001年に結成された。この不思議なコンビ名の由来となっているのは、テレビゲーム「バーチャファイター」に存在する技の一つ“裡門頂肘(りもんちょうちゅう)”。この技の名前を、二人の友人が読み間違えた言葉が「チーモンチョーチュウ」だった。大阪NSC23期生に当たり、同期には友近、ガリガリガリクソンなどがいる。二人は静岡県出身だが、当時は東京NSCの存在を知らなかったために、大阪NSCに入学したのだという。M-1グランプリには初期から出場、05年から10年まで六年連続で準決勝戦に進出するも決勝進出経験は無い。ちなみに、今年開催されているTHE MANZAI2011では二回戦敗退となり、惜しくも認定漫才師に選ばれなかった。

チーモンチョーチュウの代表的なネタに、“三文字ゲーム”という漫才がある。その内容は、提示されたシチュエーションを、お互い三文字の台詞だけで演じてみせる……というものだ。三文字という限定された枠組みの中で繰り広げられる会話の中に、さりげなく白井の突発的なボケが含まれる様子が実に印象的だった。この“三文字ゲーム”のフォーマットを用いて作られたネタは多く、彼らが「爆笑レッドカーペット」に出演していたときは、必ずと言っていいほどにこのネタを演じていた記憶がある。それだけ確実に笑いを取ることが出来るネタだった、ということなのだろう。しかし、この言葉遊びの趣が強いネタのイメージがあるために、彼らの笑いの根源的な部分を知らない人も多いのではないだろうか。

今年三月に行われたライブ「THE BEST2」の模様を収めた『チーモンチョーチュ二』は、チーモンチョーチュウにとって二枚目となる単独作品である。「板尾ロマン」などの番組にレギュラー出演しているとはいえ、彼ら程度の知名度の芸人が単独作品を立て続けにリリースするというのはなかなか珍しい。それだけ期待されているということなのだろう。確かに、彼らのネタには、他に類を見ない独自の世界観が含まれている。だが、それがテレビでウケる様なタイプの世界観かというと、些か首を傾げる。というのも、彼らのネタの深淵にあるのは、どう考えてもグロテスクで一般ウケするとは思えない世界だからだ。

本作に収録されている漫才を観ると、そのことがよく分かる。奇形の動物を取り扱っているペットショップ漫才、もはや性的欲望を満たしたいがためだけに作られたかのようなウォシュレット漫才、モンスターと人間の子どもの友情物語がとんでもない結末を迎える昔話漫才……どれも実におどろおどろしい。特に最後の漫才は、オチの場面で思わず客席から悲鳴が上がる程に恐ろしかった。見た目がポップなイメージを与えるのに、どうしてこんなにグロいのか。恐らくは、ボケ担当の白井によるところが大きいのだろうが……。

そんなチーモンチョーチュウのグロさが最も剥き出しになっているのが、本作において名称が明かされていないとあるコントである。実はこのコント、前作『チーモンチョーチュ一』にも収録されていたのだが、そのあまりの自由奔放ぶりに「もう二度とやらないでください」と言われたのだという。それはいわば、禁断のネタ。そして、実際にこのコントを観てみれば分かると思うが、本当に阿鼻叫喚の地獄絵図が繰り広げられている。そのおぞましさのあまり、思わず嗚咽する客の姿も。四十分という長い時間をかけて作られる、ひたすらに不気味で不可解な世界。見たい人は、見ればいいと思う。無理には薦めない。

ただ、全体を通して、ネタのクオリティは格段に上がっている。『チーモンチョーチュ一』もなかなかの作品ではあったが、本作はそれを圧倒的に凌駕。本文では文脈の関係上、漫才と某コントにしか触れていないが、それ以外のネタも実に素晴らしかった。個人的には、コント(というよりは単独ライブ用の企画だが)『英国式仮想遊戯』のフォーマットの下らなさに思わず感心。まさか、あそこから引用するとは……!(追記:惜しむらくは、彼らの看板ネタである「三文字ゲーム」が著作権の都合で大幅に修正されてしまっている点。収録用ライブなのに、どうしてそんなネタを選んじゃったのか。しかしまあ、修正されている部分を考えてみるのもまた一興……といえなくもない)

ヘンテコな名前のヘンテコなコンビ、チーモンチョーチュウの濃厚な世界が堪能できる一品。怖いもの見たさで手に取ってみるのも悪くはない……かもしれない。


・本編(110分)
「漫才1」「漫才2」「漫才3」「漫才4」「出会い」「秋風が肌に心地よい夕暮れ時 年端もいかぬ質問太郎が、お答え親父に質問を投げかける。質問が終わる頃、カラスが鳴く天高き秋空に月が輝きはじめていた。」「英国式仮想遊戯」「???」「ファーストフード」

・特典映像(74分)
「ロケ漫才」「ロケコント」
「好井まさお(井下好井)が案内するDVD収録ライブの舞台裏!&松尾アンダーグラウンド(チョコレートプラネット)企画「お風呂トーク」」

『NON STYLE NON COIN LIVE inさいたまスーパーアリーナ』

NON STYLE NON COIN LIVE in さいたまスーパーアリーナ 初回盤 [DVD]NON STYLE NON COIN LIVE in さいたまスーパーアリーナ 初回盤 [DVD]
(2011/03/09)
NON STYLE

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NON STYLEによる無料ライブがさいたまスーパーアリーナで行われることが発表された当時、そのことに対して嫌悪感を表している人がいたことが、強く記憶に残っている。その人によると、さいたまスーパーアリーナはお笑いライブを行うにはあまりにも大きすぎて相応しくない、それなら全国のライブ会場を回って地方のファンと触れ合うようにした方がファンのためになる、とのことだった。確かに、その人がいうことは正しいのかもしれない。彼らを愛するファンの気持ちを優先するのであれば、全国の会場で無料ライブを行うべきなのだろう。

だが、そもそもこの無料ライブが行われる要因となった、「S-1グランプリ2010」で獲得した優勝賞金1億円の使い道としては、それは些か地味過ぎるのではないかという気もする。そもそもNON STYLEは、過去に何度か全国ツアーを展開している。ファンとのふれあいという意味では、既にそれをやっていると言っていいだろう。それならば、一つの記念として、或いは一つのお祭りとして、こういうライブを行った方が面白いのではないかと思ったのだが。今やその方との付き合いも無くなって、全ての関係は過去の存在となってしまった。今となっては、もっと僕が器用だったら、もうちょっと素晴らしい関係を築けたのではないかと、少し反省している。……今更、何をおめおめと。

閑話休題。

とにもかくにもNON STYLEによる無料ライブは無事に行われて、こうして作品として形が残されることになった。そこには、通常の単独ライブではありえない会場、ありえない客数、ありえない装置を相手に奮闘するNON STYLEの姿が映し出されている。ライブの構成は、彼らが手にした1億円を巡って巻き起こる騒動を描いたコントを、新ネタ漫才で挟み込む形式を取っていた。元来、NON STYLEはタレントとしてよりもネタ職人としての趣が強いコンビではあるが、いずれのネタも相変わらず完成度が高い。予想されていた通り、会場の広さが少なからずネックとなってはいたものの、彼らの良さを堪能できる作品であることには違いない。

中でも圧巻だったのが、幕間映像を挟むことなく自身のベストコレクション漫才を一気に披露する一幕。以前に観たことのある古いネタばかりだったが、ベストというだけのことはあって、どのネタも非常に面白い。今となっては懐かしい「しんにょう」「パウエル」「このハッピー野郎」などのワードも飛び出し、これだけでもかなり満足感が得られた。ネタごとに巨大モニターに映し出される背景が変わるのも、いいアクセントである。

ただ、どうしても触れておかなくてはならないのが、本編の長さだ。本編の収録時間は、なんと196分。しかも、本編の長さに合わせているのか、コントも些か冗長だった様に思う。人の集中力が保たれる時間の限界は分からないが、僕は本作を鑑賞する際に何度も何度も何度も何度もうたた寝をしてしまった。お笑いDVDを観ながら眠ってしまったのは今回が初めてではないが、ここまで破壊力(もとい睡眠力)の強い作品は初めてである。……まあ、そういう点を含めての、一つのお祭りだといえなくもないのだが。軽く笑いたいという人には、あまり向いていない作品と言わざるを得ない。

とはいえ、これまでNON STYLEを支持し続けてきた人ならば、間違いなく買いな一品である。大手インターネットサイトamazonでは、本作の初回盤(安価)の在庫が残っているみたいなので、まだ手にしていないファンは早く手元に置いておいた方がいいかもしれない(リリースから半年も経ってるから、大抵のファンは既に購入済か?)。


・本編(196分)
「新ネタ漫才1」「新ネタ漫才2」「新ネタ漫才3」「健一の姉コンサート会場にて」「コント「1億円」」「ニュースの時間」「コント「モスキーニョ」」「逃げろモスキーニョ」「コント「モスキーニョ続編」」「心クリニック」「NON STYLE BEST COLLECTION漫才」「あんな奴のファンなんかやめろ」「Day of the legend LIVE」「退職金」「コント「ズルムーケ博士」」「蚊の野郎」「コント「舞台雑用」」「新ネタ漫才4」「新ネタ漫才5」

・特典映像(44分)
「NON COIN LIVE メイキング映像」
「吉川さんの真実~そりゃだめだよ吉川さん~」

「笑神降臨2011」第八回:古今亭菊之丞

きちんとした芸を持たないと出演できないというシビアな番組「笑神降臨」。今回の出演は、名人と謳われた古今亭志ん生の孫弟子にあたる未来の名人、古今亭菊之丞。オープニングで「初めて見る人にも落語がどんなものか少しでも感じてもらえれば幸いです」とコメントしていたように、落語初心者にも分かりやすい落語が演じられていた……ら、良かったのだが。

■『法事の茶』
 ◆「菊之丞 いち!?変化」(生着替え)
■『町内の若い衆』


今回、師匠が演じたのは二本の古典落語。「自分が落語家になったときにぜひやってみたいと思っていた落語」として演じられた『法事の茶』と、「とてもオチがいい」という『町内の若い衆』。『町内の若い衆』に関しては、やはり素晴らしい。何年か前、師匠が「笑いがいちばん」に出演されていた時にも演じられた演目だが、女性のしたたかさと艶っぽさ、また謎めいた雰囲気が醸し出されていて、実に良かった。師匠の落語を聴くのはそれ以来のことだが、女性の色気という意味では少し力が弱まったように思う。ただ、そのおかげで、『町内の若い衆』という落語自体の面白さが明確になった。しばらくぶりのうちに、幾らかの進化を遂げられたようだ。

ただ、もう一本の『法事の茶』。これはいただけない。マクラで幇間のことを話題にしている割には、幇間の良さが表れていない。通常の落語会ならばともかく、落語初見の人に向けて演じるのならば『愛宕山』の様なネタの方が良かったのでは。それはまだしも、湯気の中から出てくる“思った人”のチョイスが、どうにもこうにも分かりにくい。中村歌右衛門とか、林家正蔵(彦六)とか、番組視聴者のうち何人の人が分かるのか。続く立川談志は有名だけど、セリフのチョイスが分かりにくいし(似てないのは仕方ない)。段階を踏んで分かりやすくはしていたけれど、ちょっと初心者向けではなかったような。……せめて、正蔵師匠の前フリで「よくラーメンの人がやってる、あの人本当はラーメン好きじゃないらしいですよ、ムフフッ」くらい言っておけば、また印象も違ったんじゃないかと。

次回の出演は立川談笑。改作落語の名人に、どれだけの視聴者がついてこられるか!

『桂小金治名演集1』

桂小金治名演集 1 粗忽の使者、蛇眼草、饅頭怖い、大工調べ桂小金治名演集 1 粗忽の使者、蛇眼草、饅頭怖い、大工調べ
(2007/09/13)
桂小金治

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85年生まれの僕にはあまりピンとこないんだけれど、桂小金治が俳優や司会者として人気を博していた時代があったらしい。Wikipediaで確認してみると、そう呼ばれていたのは60年代~70年代の頃だという。そりゃ知らなくても仕方がない話だ。ひょっとしたら、僕の父ですら知らないかもしれない。そのおかげで(という表現が正しいのかどうかは分からないけれど)、僕にとって桂小金治という人物は完全に落語家という印象が強い。もとい、その印象しかない。有難いコトである。

小金治師匠はフリーで活動していることもあってか、その落語があまりCD化されていない。1947年に二代目桂小文治へ弟子入りして以後、師匠がリリースしたCDはたったの二枚。間で17年ほどの休業期間があったらしいけれど、それにしても少ない。ネタの持ち味をそのまま魅せる、まるでお刺身の様な素敵な落語を演ってみせる小金治師匠。もっと色んなネタを残していってもらいたいところだけれど……贅沢かしら。

本作は、2004年に行われた「六代目神田伯龍・桂小金治二人会」及び、2006年に行われた「桂小金治独演会」の音源を収録した作品だ。師匠は1926年生まれなので、この音源が収録された時点でかなりの高齢だった筈なのだが、その落語は非常に聴き取りやすく、また世代の差を感じさせない。マクラでは「教わった落語を教わったままに」と語る小金治師匠だが、その誠実な姿勢が落語にもそのまま反映されているようだ。本作には四本の古典落語を収録。『粗忽の使者』の滑稽さ、『蛇眼草』の奇妙さ、『饅頭怖い』のしたたかさ、『大工調べ』の江戸っ子気質。それぞれのネタの良さを大いに堪能できる。落語の本質を知りたいならば、この一品、決して欠かすことは出来ない。

「兵動大樹のおしゃべり大好き。ツアー2011 ~夏→秋 やることいつもと一緒です。~」(9月16日)

「兵動大樹のおしゃべり大好き。ツアー2011 ~夏→秋 やることいつもと一緒です。~」の高松公演を観に行った。そんな日に、どうしてこんなに雨が降るのか……と、ここで愚痴っても仕方がない。それにしても物凄い雨だった。会場となったのは、高松駅前にあるサンポートホール高松。今回は車で向かったのだが、そのための地下駐車場が有料だった。施設利用者でも払わなくてはならないのか、とちょっとビミョーな気持ち。別にいいんだけど、ちょっとビミョー。

会場前には、パラパラと人の姿が。あまり多くない。チケットをもぎってもらい、中に入ると物販コーナーが。会場限定Tシャツ、携帯クリーナー、DVDが売られていた。無難にクリーナーを購入。500円というのは高いのか安いのか。ビニール袋を持参していたので、そこに入れておく。このビニール袋には、先日リリースされた『兵動大樹のおしゃべり大好き。5』が入っている。今回、会場でDVDを購入した人、またDVDを持参して来た人に向けてサイン会が行われると発表されていたからだ。

客席を見ると、前半分の席ばかりが埋まっている。空席には白い紙が。自分の席にもあったので確認してみると、アンケート用紙だった。そして、前半分の席にはアンケート用紙があるが、後半分の席にはアンケート用紙がない。つまり……後半分の席は誰も座らない、ということなのか!? 席に座って、物販コーナーの隣に置いてあったチラシを見ると、今回の全国ツアー会場となっているのは【名古屋】【東京】【福岡】【高松】【広島】【札幌】の全六ヶ所とのこと。……その中に入れてもらった高松で、まさかこんなに空席が出来てしまうとは。「香川県民どうかしてるゼ!」と、思わずTwitterでつぶやく。

開演時刻になると、前座として“どさけん”が登場。心の中で「誰やねん!」とつぶやくが、意外と知っている人が多いらしい。というのは、どさけんは“住みます芸人”という企画で現在香川で生活している芸人さんなのだそうな。デブが思っていることを嘆願するというネタを披露していた。いわゆるスベリ芸だったのだが、狙ってスベッているのか、本当にスベッているのか、ちょっと判断するのが難しいタイプの芸だった。しかしまあ、なんだかんだで面白かったんだけどね。

どさけんが引っ込んですぐに、今回のライブの主役である兵動大樹が登場。開口一番が「さっきのどさけんのこと、僕やと思ってた人が何人かいたと思いますが……」で、会場の心を鷲掴みに。確かに体型がふくよかで、ちょっと似ていたのである。そこから、今日の高松の滞在時間が四時間だけという話、近くの喫茶店で帽子もメガネをつけないでいたら目の前で「今日、兵動来るらしいで」と言われた話、漫才の営業で高松を訪れた時の話など、御当地ネタを披露する。現地の人たちの心を更に鷲掴みだ!

そして話は、今回のライブで披露する予定だっただろう本ネタへ。どこまでDVDに収録されるのかは分からないけれど、おおまかに書くと「ウォーキング」「占いのおばちゃん」「家族で川原遊び」「ぽぽちゃん」「夫婦で鈴木雅之ディナーショー」「四人で松崎しげるライブ」などの話を披露していた。どの話も非常に面白かったのだが、中でも「鈴木雅之」からの「松崎しげる」に至る流れがたまらなくて、文字通り爆笑が巻き起こっていた。個人的には、松崎しげるライブに四人で向かう時の、ちょっとノリノリな動きが変にツボだった。

かくしてライブは兵動の「もうええわ!」とともに、無事に終了。会場を出るとサイン会の呼び込みが行われていた。すぐに並ぶのはなんだか恥ずかしかったので、ちょっとだけ列が出来てから並んだ。DVDを持参したにも関わらず、「サ、サインなんて別にいらないんだからねっ!」という表情を作って、兵動の登場を待つ。しばらくして、ライブ後の兵動が登場。そ知らぬ顔をしつつも、心の中では「うわーっ!出たーっ!モノホンやーっ!」と、ボルテージが急上昇。あまりに上がり過ぎて、自分の番になった時、DVDについて「(へびいちごの)島川さんが面白かったです!」と、ウソを口に。……いや、ウソではないんだけれども、わざわざ当人に伝える程の……うん。握手もした。温かかった。うむ。

ライブ終了後、雨はますます強まっていた。今日中に高松を出なくてはならない兵動さん、瀬戸大橋は封鎖されてなかったのかな。

『兵動大樹のおしゃべり大好き。5』

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(2011/06/22)
兵動大樹(矢野・兵動)

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いつまでも若いままでいられるわけではないということを、若い頃は漠然と理解しているつもりだったけれど、いざ自分が若者と言われる年齢から少しずつ離れ始めていくと、それがなんだかとても勿体無い様な気持ちになる。でも、だからといって、僕たちは年齢を例えば冷蔵庫か何かに保存しておくことは出来ない。誰もが平等に年を重ねていく。少年は青年期を、青年は中年期を、中年は老年期を迎えるものなのだ。かくして僕も少年と呼ばれた時代を終えて、もう青年と呼ばれるのもあと数年というところまできてしまった。

さて、これまでの人類の歴史が物語っている様に、青年期を終えようとしている僕はそろそろ家庭を築くべき年頃になったといえるだろう。事実、僕と同じ年頃の友人たちは、特に何がどうしたというわけでもないのに、まるで示し合わせたかのように同じ時期に結婚していった。つまり、そういうことをするのに適した年頃なのだ。そして有難いことに、僕の周辺には僕と同様に青年期を終えようとしている女性たちが少なくない。もし、僕が本当に家庭を築く決心を固めてしまえば、きっとすぐにでも結婚することは可能だろう(あくまで憶測に過ぎないけれど)。

でも僕は、自らが家庭を築くべき年齢だと理解しているにも関わらず、それを実行しようという気持ちにはなっていない。その理由を挙げると、ちょっとキリがない。それでもいくつかの理由を挙げてみると、「やれることが制限される」「使うことが出来るお金の金額が減る」「心配事が増える」……など、いずれも実に他愛がない。しかし、これら他愛のない原因を全て含めて“責任”という言葉にまとめると、それは急に重たくて扱いにくい代物になる。家庭を築くことで生じる責任……これこそ、僕が結婚への道を一歩踏み出そうにも踏み出せない原因なのである。

大阪を中心に活動している漫才師、矢野・兵動のボケを担当している兵動大樹には三人の家族がいる。一人の妻に二人の娘。一家の大黒柱が芸人であることを除けば、何処にでもあるごく普通の家庭である。ところがある日、そんなごく普通の家庭が危機的状況に見舞われる。ほんの小さな事件から始まったその一連の出来事を、後に兵動は「人生最悪の五日間」として述懐する。笑いの聖地と呼ばれる“なんばグランド花月”のステージ上、たった一人きりで紡がれるトークの中で。

「人志松本のすべらない話」でも高く評価されている兵動のトークは相変わらず面白いけれど、その内容はなかなか悲惨だ。訪れた危機を強引に回避するも、自らの失態によって不始末が生じる。その不始末をカバーするために更に失態を重ね、全てが落ち着いたかと思えば、また新しい危機が訪れる。そこに描かれているのは、「てんやわんや」「すったもんだ」などという生半可な言葉では表せない、文字通り“怒涛”である。その中でもんどりうっている兵動の姿は実に滑稽だが、一方で感動の様な感情も覚える。テレビやライブと芸人の仕事をこなしつつ、油断と失敗を繰り返しながらも、家族のために懸命になって動き回っている兵動は間違いなく家庭の責任を背負っているからだ。とても今の僕には務まりそうにない。事実、話の中で語られている兵動も、限界ギリギリまで追い詰められている。ところが、家族のある表情を目にして、兵動の顔つきが変わる。

それは、夜中に長女が熱性痙攣を起こした時のこと。幼い次女を妻に任せて、兵動は長女とともに救急車に乗り込んで、病院に向かった。診察の結果は、大事には至らない。親戚のおじさんに迎えに来てもらい、娘を連れて家に戻る。鍵を開けて「ただいま」というと、返事がない。嫁が寝ていると思い、苛立ちを募らせる兵動。ところがリビングに行くと、次女に母乳をあげながらウトウトとしている嫁の姿。その当時について、兵動は語る。「……なんか、この人一番寝てないやんって思たん」。その気持ちのまま、仕事へのタクシーに乗った兵動は自分に言い聞かせる。「全然っ、眠たない!」。

映画やドラマでは嫌というほど語られているけれど、この話を聞いて、僕は改めて「家庭は一人で築くものではない」ことを知った。一人で家庭の全てを背負おうとすれば、潰れてしまうのは当然なのである。無理な話なのである。だが、そこにはパートナーがいる。共に家庭を支え、維持していこうという仲間がいる。だからこそ、頑張れる。ベタな人情ドラマを見ているかのようではあるが……それも一つの真理だといえるだろう。「もう、これでええわ!いらんことせぇ!それでええ!」。そう言いながら涙する父親に、いつか僕も成れるのだろうか。

ちなみに。本作は二枚組となっており、ここまで書いたのは一枚目のレビューである。二枚目には兵動の芸人友達関係についてのエピソードと「すべらない話」で披露したトークの原形、更に「人生最悪の五日間」を彷彿とさせるもまったく逆のエンディングを迎えた家族の話を収録している。また、エピソードの中で語られた芸人友達とともにバーベキューに行くという、なんとも陽気な特典映像も収録。泣き笑った後、もう一回笑うのにお使いください。


・一枚目本編(159分)
「兵動大樹のおしゃべり大好き。In NGK ~やることいつもと一緒です~」
「公演当日の舞台裏映像「本番3時間10分前」」
副音声:後藤ひろひと(Piper)×兵動大樹のスペシャルトーク

・二枚目本編(111分)
【兵動大樹のゆかいな仲間たち】【すべらない話特集】【兵動パパ】
・特典映像(40分)
「兵動大樹とゆかいな仲間たち ~おっさん5人のご陽気珍道中SP~」

「オンバト+」九月十日放送感想文(長野収録)

ザ・ゴールデンゴールデン【489kb/1,022票】
「オンバト+」になってから無傷の六連勝。大きな爆発は起こさないが、常に安定感のある笑いを生み出している彼ら、よほどの失敗をしない限り連勝し続けるような気がする。今回のネタは、浮気した男と浮気された男と空気をまったく読まない男の複雑な三人模様を、絶妙なバランスで作り上げたコント。後半の思わぬどんでん返しから、なんとなく救われた感じのオチまで、実に完成されていた。安心できるなあ。

風藤松原【453kb/1,609票】※視聴者投票2位
「オンバト+」になってから無傷の五連勝。こちらもザ・ゴールデンゴールデンと同様に安定感はあるが、全体的にちょっと低めなのが危なっかしい。「爆笑オンエアバトル」時代に披露していたバラード漫才を止めたのはいいが、そろそろ安心できるフォーマットが欲しいところ。今回は転校生への対応を描いた漫才コント。途中まではふわふわとしたスカシ漫才の様相を呈していたが、松原がアブノーマルな雰囲気を漂わせ始めるあたりから、妙に全体が引き締まって、いい塩梅になっていた。……下ネタで引きしめられてもなあ。ところで、風藤の見た目がおぎやはぎ矢作にどんどん近付いている気がするのは、僕だけか。

チョコレートプラネット【437kb/1,154票】
二連勝。「爆笑オンエアバトル」時代に披露した『ローマ帝国』のイメージが強い彼らに求められているのは、あれよりも強烈な印象を残すコントだろう。しかし、どうもパッとしない。自らで作り上げた壁を乗り越えることが出来るのか、気になるところだ。今回披露したネタは、天使に願いをかなえてもらうという、ファンタジー色の強いコント。ところどころに見られる生々しさがボケとなっているが、それ以上に根幹のストーリーが評価に繋がった様な気も。流れが明確だと見やすいから、評価しやすいもんね。個人的には「ぽぽぽぽーん」がちょっと可笑しかった。

うしろシティ【465kb/1,210票】※視聴者投票3位
二連勝。元ナナイロと元ワンスターの二人によって結成された彼らは、現在コンビ結成から僅か二年目とその歴史は非常に短い。しかし、彼らの生み出すコントはなかなか面白い視点で作られていて、なかなか目が離せない。将来が楽しみなコンビである。それにしても、前回のコント『転校生』も面白かったが、今回のネタはまた抜群に面白かった。今回、彼らが披露したコントは、ローマ旅行の打ち合わせをしている二人のやり取りを描いたもの。いちいち飛び出す「グラッチェ!」もたまらなかったが、それよりなにより二人のコント演技力の高さには驚かされた。来年のKOC、決勝戦で是非見たい。

井下好井【533kb/2,648票】※会場審査1位・視聴者投票1位
初オンエア。「爆笑オンエアバトル」時代に一度出場するもオフエアとなった経験のある彼らだが、今回は見事にリベンジを果たした形となった。そんな彼らが今回披露したネタは、誰もが知っている「お弁当の歌」の歌詞を自己流にアレンジしていくしゃべくり漫才。途中までは非常にありきたりな内容だったのだが、コンビニで弁当を買う場合の「お弁当の歌」を作り始めるくだりで一気に確変。筋の通った漫才を見せてくれた。……ただ、内容はちょっと物足りなかった気も。もう一つくらい展開が欲しかったかもしれない。

・今回のオフエア
409kb:ゴールドラッシュ
393kb:上々軍団
369kb:ダブルネーム
277kb:杉山えいじ
229kb:TAIGA

ラーメンズ、エレキコミックなどが所属するトゥインクルの漫才師ゴールドラッシュのオフエアが、とにかく残念。オタクネタを自称しながら、なかなかアジのある漫才を見せてくれる彼ら。なんとなく気になる存在なのだ。また、風貌が随分と変わった上々軍団の今の漫才も観てみたい。次こそオンエアなるか。

・次回
アナログタロウ
アルコ&ピース
エルシャラカーニ
勝又
グランジ【初】
ケチン・ダ・コチン
天狗
ニッチェ【初】
ムートン【初】
ランチランチ

グランジは東京吉本に所属するトリオ。メンバーの佐藤は「細か過ぎて伝わらないモノマネ~」での優勝経験あり。ニッチェは重厚な女性コンビ。今年、マセキへの所属を決めた。ムートンは松竹所属のコント職人。うしろシティ、さらば青春の光に続けるか。注目は前回トップでオンエアを果たしたケチン・ダ・コチン。今回も名曲をオンエア出来るか。

『新宿亭砥寄席 その参』

新宿亭砥寄席 その参新宿亭砥寄席 その参
(2011/09/07)
三遊亭白鳥、春風亭傳枝 他

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落語のCD・DVDを主に取り扱っている素敵なお店ミュージック・テイトが主催している落語会「新宿亭砥寄席」の音源をCD化した作品。現役落語家のネタを一枚につき二席楽しむことが出来るという、非常に嬉しいつくりになっている。……というわけで、宣告通り最後までコピペで貫いた。だからといって、特に何がどういうわけでもないのだが。

現時点でシリーズ最後となる本作には、春風亭傳枝『浮世床』と三遊亭白鳥『ギンギラボーイ』を収録。瀧川鯉昇師匠の弟子にあたり、本シリーズの中で最も若手に当たる傳枝師匠の『浮世床』は、安定感はあるもののドカンを爆発しない小品。以前に聴いた三遊亭小遊三師匠による『浮世床』のイメージが強いというのも、そう感じられる要因の一つなのかもしれない。今後の活躍に期待したいところ。

一方、新作落語の雄として知られる三遊亭圓丈の弟子である三遊亭白鳥は、いつも通り落語の枠に囚われない自由奔放な新作落語を展開。今回収録された『ギンギラボーイ』は、寂れた商店街の一角にある薬屋が民間療法でホレ薬“ギンギラボーイ”を開発し売り出す……という無茶苦茶な一作。ところが、ブッ飛んでいるだけに見えたストーリーが後半に伏線となって蘇ってくる。この構成力の高さが、白鳥落語の一つの醍醐味だ。ギンギラボーイを購入した青年の運命を、是非とも目に……じゃないや、耳にしてもらいたい。


・収録
春風亭傳枝『浮世床』(2010年11月16日収録)
三遊亭白鳥『ギンギラボーイ』(2011年3月18日収録)

『新宿亭砥寄席 その弐』

新宿亭砥寄席 その弐新宿亭砥寄席 その弐
(2011/09/07)
五街道雲助、古今亭菊之丞 他

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落語のCD・DVDを主に取り扱っている素敵なお店ミュージック・テイトが主催している落語会「新宿亭砥寄席」の音源をCD化した作品。現役落語家のネタを一枚につき二席楽しむことが出来るという、非常に嬉しいつくりになっている。……ここの説明は第一弾と変えなくてもいいだろうという判断の元、コピペした。次も多分コピペする。

そのナンバリング第二弾となる本作には、古今亭菊之丞『幾代餅』と五街道雲助『子別れ(下)』が収録されている。入門としては些か不適切な内容だった第一弾に対して、こちらはみっちりとした古典落語の人情噺をスッキリと聴かせてくれる。特に菊之丞師匠の『幾代餅』は、ただストーリーをなぞっているだけのようなところがあって、些か物足りない。……ただ、物足りないぐらいの方が、入門には適しているともいえる。これをきっかけに当人の音源を聴いてみる人もいるだろうし。

ただ、それでも雲助師匠の『子別れ(下)』は凄い! 短いながらも流れる時間が濃密で、まるで一つの芝居を見たかのような気分になれる。雲助師匠の落語は過去に何度か耳にしたことがあるが、いずれもそういう印象を与えてくれるものだった。軽快に笑わせてくれる落語もステキだが、雲助師匠の様な重厚な落語もなかなかどうして素晴らしいのである。まだ落語を聴いたことのない人で、何か人情噺を聴きたいと思っている人には、是非ともオススメしたい一品だ。


・収録
古今亭菊之丞『幾代餅』(2009年11月1日収録)
五街道雲助『子別れ(下)』(2009年4月17日収録)
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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