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2012年5月のリリース予定

23『ラバーガール ソロライブ「ジェイコブ」
23『マキタスポーツ単独ライブ オトネタ

4月に引き続き、リリース量が非常に少ない5月。この他には『THE NEWSPAPER LIVE 2011』が9日、オードリーの冠番組をDVD化した『おどおどオードリー 白ワインのブリーフはやめられない編』『おどおどオードリー 発覚! 春日がハワイアンベイビーだった編』が16日、伊集院光プロデュースのバラエティDVD『伊集院光のばらえてぃー 裸・裸・裸フィッシングの巻』が25日にリリースされる予定だが、それでもやっぱり少ない。注目はマキタスポーツによる初のライブDVDだろうか。

また個人的には、映画が完成するまでの過程を映したNHKのドキュメンタリー番組『ふたり/コクリコ坂・父と子の300日戦争~宮崎 駿×宮崎吾朗~』のブルーレイが気になるところ。いわゆる自然ドキュメンタリーじゃない、制作過程を追ったドキュメンタリーがブルーレイになるのって、けっこうな珍例では。
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『まるまる動物記 1』(岡崎二郎)

まるまる動物記(1) (アフタヌーンKC)まるまる動物記(1) (アフタヌーンKC)
(2012/04/06)
岡崎 二郎

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クソ真面目な知識を身に付けたいなーっということを思ったりする今日この頃。

そういう知識を「ここぞっ!」というところで披露してみせて、ちょっとばかり賢い人間ぶってみようという算段である。とはいえ、そういう知識を身に付けようというのは、どうも面倒臭くていけない。マジメな学術書は当然のことながら、新書の類いでさえも私にはキビシイ。三ページばかり読み進めたら、もうお終い。本を買うのに使ったお金のことを思い出しながら、さめざめと枕を濡らすというような具合である。こんなことを幾年月も続けてきて、ようやく私も気付いた。不健全な目的で知識を身に付けようとしても、頭には入らないということである。

しかし、先にも書いた様に、私は賢い人間ぶりたいのである。「あなたとはちーっと、ここが違うのデスヨ」というような顔つきで、あからさまではない、しかしそこはかとなーく、「どや?」という表情でもって相手に上から目線を食らわせたいという願望は、どうにもこうにも止まらないのである。愚かというなら愚かと呼べ、ほんの僅かな競争心でもって人類はここまで文明を築き上げてきたのだ。それを否定するということは、文明を否定することなのだぞ。そこまでの覚悟が貴様にあるかこのうつけ、ふはははは……何の話をしているのか分からなくなってきた。閑話休題。

そこで思い出したるは、毛も生えていなかった小学生の時分に、バカみたいに読み漁っていた学習マンガの数々。……学習しているのにバカみたいとは、これいかに。それら全ての内容を記憶しているわけではないが、幾つかの情報は今でも私の脳味噌の第一金庫へそっと保管されている。例えば……海外の幽霊には足がない……とか……騒がしい幽霊のことをポルターガイストと呼ぶ……とか……ありとあらゆる超常現象の原因はプラズマにある……とか。正しいか正しくないかではない、そういう知識が残っているということが重要なのである。かくして私は、ムツカシイ文章の多い学術書を自室の窓から放り投げ、不要な新書本も放り投げ、青年時代に買い漁ったアダルト雑誌を放り投げ……ずにそっとベッドの下へと忍ばせたのであった……まだ使えるまだ使える。

そう、つまり、大人っぽくて賢そうだという安直な理由から文章で情報を獲得しようという浅墓な考えを捨てて、マンガで安易に情報を得てやろうという魂胆である。とはいえ、流石に当時読み漁った様な学習マンガの類いを、二十代後半でアラサーの仲間入りを果たそうとしている人間がするというのは、些か世間体が宜しくない。そこで、本作である。SF短編の名手として、あの藤子・F・不二雄の後継者という呼び声も高い漫画家、岡崎二郎が動物の生態を扱った、『まるまる動物記』だっ!

賢明なる読者の諸君らは、動物のことをどれだけ理解しているだろう。ゾウの鼻は長いだとか、キリンの首は長いだろうか、ヘビから血が出てヘービーチーデーだとか、そんな程度のことしか知らないだろう。或いは、どこぞの情報番組で仕入れた様な、例えばゴリラの血液型は一種しかないだとか、キリンの血圧は物凄く高いだとか、そのくらいの知識くらいはあるかもしれない。しかし、本書では、それよりも更にディープな動物の知識を、分かりやすく丁寧に、しかしきちんと動物を主人公としたマンガで展開されている。例えば、カエル。実はカエルは、動かないものが見えないのだという。つまり、こちらが動かなければ、カエルにはこちらの様子が見えないということだ。そして、驚くべきことに、それは我々人間も同様であるという。では、どうして我々はじっとしていても、その目で世界を捉えることが出来るのか。その理由は……本書を読むべし。事実を知って「フハッ!」となること、間違いなしだ。

この他にも、本書では「鳥は人間とはまったく違う色彩世界を見ている?」「人間を罠にはめた鳥の伝説?」「虎の縞模様はどうしてついている?」などがテーマに用いられている。難しい言葉は多いものの、読み込めばきちんと理解できる分かりやすさが素晴らしい。これで私も堂々と上から目線で情報を披露出来るというものだ。おっと、丁度良いところに、様子の宜しい30デコボコの女性が!「ねえねえ」「何?」「カエルってさ、動くものしか見えないんだって」「へぇー……」「……」「……」

そもそも話が下手だった、というオチ。

「オンバト+」四月二十一日放送感想文(長野)

ヒダリウマ【485kb/1,826票】※視聴者投票3位
初挑戦初オンエア。東京NSC14期生で、同期にはスパイク・ダイタク・あわよくばなどがいる。沖縄県出身の新崎と京都府出身の山添によるコンビで、今回の漫才は新崎の出身地である沖縄色の強いネタ。女の子と一緒にカラオケに行っても盛り上がらないから、ダメなところを指摘してくれといって、沖縄に伝わる『ミルクムナリ』という歌を熱唱する。千鳥・大悟を彷彿とさせる新崎のアクの強いビジュアルと相まって、会場中になんともいえない空気を浸透させていた。後半の分かりやすい沖縄要素で包み込んだ『キューティーハニー』ははっきりいって要らない、もう『ミルクムナリ』で満足できていた。とどのつまり、念には念をということなんだろう。まあ、悪くはない。

ケチン・ダ・コチン【513kb/3,627票】※会場審査1位・視聴者投票1位
四戦全勝、今期初オンエア。元バンドマンのけいたまんが奏でるJ-POP調のメロディとやたらと高い歌唱力を売りにしているコンビ。今回は、お葬式にやってきたお坊さんが、ギター片手にお経を読み上げるというコントを披露。やはりJ-POP調のメロディと高い歌唱力を前面に押し出した内容で、それなりに笑える。……が、ここが彼らのピークのような気もする。ケチン・ダ・コチンの笑いは、シチュエーションと歌のギャップに頼るところが大きく、今回の“葬式”はその骨頂といえるだろう。これ以上のネタとなると、目に見える進化が必要になってくるのではないだろうか。

スギタヒロシ【441kb/2,053票】※視聴者投票2位
三戦全勝、今期初オンエア。お腹の中にエイリアンをルームシェアしている希有なピン芸人、スギタヒロシ。今回は、エイリアンと共に動物園を訪れた。エイリアンとそっくりな動物としてニシキヘビを挙げているところに、ショパン猪狩に対するリスペクトを感じさせられる。……あれは別にニシキヘビではなかったか? もはやお馴染みとなっているギャグを挟みつつ堅実に笑いを獲得している様は、実に寄席芸人らしい。……寄席芸人ではないのか。そうだっけか。私の中では、早くも「たまに見かけると嬉しい気分になる芸人さん」になっているスギタヒロシ。だから、たまに見かける程度に売れてくれると、けっこう嬉しい。頑張れ。

チキチキジョニー【393kb/1,249票】
初挑戦初オンエア。「THE MANZAI 2011」決勝進出を機に、注目を集めるようになった女性漫才師である。以前から、その名前だけは耳にしていたのだが、まさか「THE MANZAI」決勝のステージでネタを観ることになろうとは……というのは、また別の話。好きな男に手料理をふるまいたいという石原が、岩見に何の料理を作ろうかと相談する漫才。相方に相談するというフォーマットといい、妙に神経質な言葉を連ねる石原の様といい、そんな石原を突き放し過ぎずにツッコミ続ける岩見の様といい、なんとなくブラックマヨネーズを思い出す漫才だった。ただ、単なるフォロワーというわけではなく、自然にギャグを挟み込んで彼女たちの色を出していたところが個人的に好印象。「THE MANZAI」で披露していたような、石原が自分を棚に上げて女優を批判し続ける漫才よりも、ずっと好きだ。今回のキロバトルは低かったが、今後の展開次第では大爆発する可能性もあると思う。

トミドコロ【401kb/1,082票】
五戦三勝、今期初オンエア。なんとも奇妙な一人コントを作り続けているピン芸人。ハマれば面白いが、ハマらないととてつもないことになってしまう、そんな彼が今回披露したネタは『ちょい足し刑事ドラマ』。ただでさえ面白い刑事ドラマに、様々な要素を盛り込むというコントだ。きちんと練り上げられた感のある内容には感心するが、如何せん、トミドコロにそれが求められていない。彼の魅力は彼が演じる特異なキャラクターであって、複雑に作り込まれたシチュエーションではないのである。いっそ、原点に戻って、『だるまさんがころんだ』的なキャラ主軸のコントを作ってみてはどうだろう……って、流石にちょっと偉そうか。

・今回のオフエア
357kb:プリマ旦那
309kb:シーランド
277kb:やさしい雨
265kb:エレファントジョン
145kb:ロックンロールコメディーショー

「オンバト+」になってからは高キロバトルでのオンエアが続いていたエレファントジョンが、まさかのオフエア。伸るか反るかの芸風ではあったが、それでも好調が続いていただけに、これは意外な結果である。リベンジに期待したい。二度のオンエア経験があるやさしい雨は、これで四連敗。敗者コメントでもいっていたが、確かに負けグセがついているのかも。ロックンロールコメディーショー、インパクトという意味では一位。

・次回
あかつ
【初】阿佐ヶ谷姉妹
オテンキ
クレオパトラ
Gたかし
【初】ニューヨーク
ピテカントロプス
ヒカリゴケ
風藤松原
リンシャンカイホウ

地方収録にも関わらず、なんとなく地味で派手さのない回。小ボケコントに人情話を織り交ぜ始めたオテンキ、なんだかんだでキロバトルが安定してきているヒカリゴケ、全勝街道をひた走っている風藤松原など、常連も決して少なくないのだが。でも否定できない。地味。でも、こういう回が意外と、物凄く面白かったりするから、恐ろしい。注目は、初出場の阿佐ヶ谷姉妹。現在はシティボーイズ、THE GEESE、夙川アトムなどが所属するAsh&Dに在籍しているという。……どういうネタをするんだろう?

いつもここから、えぐる。

いつもここから ~BEST SOLO LIVE~ [DVD]いつもここから ~BEST SOLO LIVE~ [DVD]
(2003/06/18)
いつもここから

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山田一成と菊地秀規によるお笑いコンビ、いつもここからが結成されたのは1996年7月のこと。バンドのメンバー募集で出会った二人によって結成された。お笑いコンビとしては、かなり異色の結成理由といえるだろう。異色といえば、このコンビ名もかなりヘンテコだ。「いつもここから」。初心忘るべからずということなんだろうが、それにしたって不思議な名前。まあ、世の中には「チーモンチョーチュウ」とか「オジンオズボーン」とか「阿曽山大噴火」とか、ヘンテコな名前のお笑い芸人が数多く存在しているので、注目しようとしなければ、さほど気になるものでもないのかもしれない。

いつもここからといえば、なんといっても『悲しいとき』だろう。黒いスーツを着た二人のうち、まず山田がこぶしを前に突き出して「悲しいとき~!」と叫び、スケッチブックを手にした菊地が「悲しいとき~!」と続けながら、悲しいときを描いたイラストを見せるという、なんとも不可思議な芸風だ。どっからどう見ても漫才ではないけれど、コントというのも少し違う。『悲しいとき』としか表現できないその手法は、多くの観客・視聴者に衝撃を与えていた。無論、衝撃を与えたのは、手法だけではない。内容も素晴らしかった。「悲しいとき~!」と叫びながら二人が繰り広げるのは、世の中にある悲しい風景の数々のプレゼンテーションだ。自らが悲しいと思える状況を観客に訴えかけ、それに共感を覚えてもらうことにより、笑いを生み出していく。いわゆる“あるあるネタ”と呼ばれるスタイルだ。しかし、彼らのあるあるネタは、それまでのあるあるネタとは一味違っていた。

「悲しいときー!ファミリーレストランでワインを飲んでいる人を見たときー!」というネタがある。……考えてもみれば、別に悲しいというほどの光景ではないのである。ワインはちゃんとファミレスのメニューに入っているのだし、そもそもメニューに入っているということは、それを注文するニーズを店側が意識しているからだ。そこには何の悲しさも存在しない。それなのに、このネタを見た観客たちはそれを悲しい光景として認識し、笑う。何故か。思うに、我々は「ファミレスのワイン」なるものを、漠然と卑下しているのではないだろうか。ワインは決して身近な飲み物ではない。一昔前に比べれば、幾らかは身近になったかもしれないが、それでもビールや缶チューハイ、日本酒や焼酎の方が一般的である。そこには、ワインが高尚な飲み物である、特別な飲み物であるという、固定概念が関係しているように思う……あくまで推論だが。さて、一方のファミレスはというと、これは実に庶民的な施設であるといえる。手軽で気軽な値段は客層を広げ、お子様からお年寄りまで少しの気兼ねもなく入ることの出来る飲食店、それがファミレスだ。つまり「ファミレスのワイン」は、庶民的な空間に配置された高級感のある飲み物という、非常に場違いな存在なのである。そんな場違いな存在を口に含んでいる人は、それもまた場違い。その場違いに気付いていない、「ファミリーレストランでワインを飲んでいる人」。それは確かに、悲しみを帯びている。……わざわざ長文で説明することじゃないか?

いつもここからが世間から注目されるようになったのは、この『悲しいとき』がCMで使われたことがきっかけだった。ただ、この当時、彼らが注目されていたのはネタの内容ではなく、菊地が描く悲しいイラスト。その独特の視点が注目されるようになるのは、それからもう数年経って、彼らが「エンタの神様」などの番組で『暴走族』を披露するようになってからのことである。

『暴走族』は、二人が暴走族の衣装に身を包み、様々な状況に対してゲキを飛ばすというスタイルのネタだ。『悲しいとき』と同様にあるあるネタとしての趣が強いが、もうイラストは必要ない。また、状況を受け止める側の視点を見せた『悲しいとき』とは違い、『暴走族』は状況に対して第三者の視点からツッコミを入れるという攻撃性の強いネタでもあった。このおかげで、変にアーティストとして捉えられてしまった彼らに対するイメージは、少なからず払拭された。この頃のネタで、とてつもなく印象に残っているものがある。DVDを引っ張り出すのは面倒なので、記憶だけで書いてみよう。

「タコさんウィンナー見て可愛いとかいってんじゃねーぞ、ばかやろこのやろめー!」
「こーにゃーろーめ!ブタ殺されてんだぞ、ばかやろこのやろめー!」
「タコさんウィンナー見て可愛いとかいってんじゃねーぞ、ばかやろこのやろめー!」
「ブヒー!ブヒー!って殺されたんだぞ、ばかやろこのやろめー!」


“あるあるネタの帝王”として、常に独自の視点から日常の風景を切り取ってきたいつもここから。ゼロ年代のお笑いブーム黎明期から早々に注目を集め、更に「エンタの神様」などの番組でも取り上げられるなどブームに少なからず乗ることは出来たものの、近年は「ピタゴラスイッチ」でしか見かけなくなってしまった。それも仕方がないのかもしれない。いつもここからが生み出すネタは常に素晴らしいクオリティを保ってはいたものの、テレビで売れるには必要不可欠ともいえるフリートークなどの才能は、あまり彼らには見受けられなかった。とはいえ、彼らの様な逸材が、今や過去の存在としてただ懐かしがられるだけの扱いを受けていることは、非常に残念である。

最後に、佐藤雅彦による山田一成評ともいえる一文を抜粋して、この文章を終わりにする。

山田さんの眼は、僕たちが「意識下」という、自分なのに自分でも気づかない層の中でも、さらに一番下にある底層に働きかける。その層のことは、表面上の自分は気づいていないのだが、実は本当の自分は気づいているのだ。

『やまだ眼』(佐藤雅彦・山田一成)より

バカリズムライブ『SPORTS』

バカリズムライブ「SPORTS」 [DVD]バカリズムライブ「SPORTS」 [DVD]
(2012/03/21)
バカリズム

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2011年11月20日収録。ピン芸人になったバカリズムによる13枚目の単独作品。年に3回~4回のペースでライブを開催しているだけあって、そのDVD作品の数もタイヘンなことになっている。この調子だと、近いうちにラーメンズ・バナナマンのライブDVD作品数を超えてしまうのではないだろうか。その仕事の速さには、眼を見張らずにはいられない。それでいて、常にクオリティは下がっていないのだから、ほとほと感心させられる。仕事人はかくあるべきだろう。ツメのアカを煎じて飲みたくなる。ただ、本作で披露されているネタは、以前の公演で観たネタと比べると、少しばかりツメが甘い。

発想に関しては、相変わらずの面白さだ。コンビ時代の代表作『屋上』を彷彿とさせる日本語崩壊コント『選手宣誓』を初めとして、印籠を出すときに口にするお馴染みの言葉を出させてもらえずにやきもきする『心得る人々』、ある有名人と無名の一般人の身体が入れ替わってしまう『Change』、部屋中の物と挨拶を交わすたびにミュージカルが始める『汚はよう』など、どれもこれも実にバカバカしい。ただ、そのバカバカしさに、深みがまったく感じられない。まるで殆ど味付けせず丸焼きにされた素材を料理として出されたような気分である。それでも、それなりに食べられるし、美味い……のだが。『トツギーノ』の衝撃に面食らい、『総合刑事』の展開に笑い転げ、『正直村と嘘つき村』の密度に感心した経験を持つ身としては、とても満足できない。テレビの仕事が増えて忙しくなってきたからなのか、それともライブの予定を決めてからネタを作り始めたのか。その事情はまったく分からないが、「こんなものじゃないだろう!」と声を上げたくなった。BOSE(スチャダラパー)が歌うテーマソングはやたらとクールでカッコよかったんだけどなあ。

そんな中、最も印象に残っているネタが『見よ 勇者は帰りぬ』。その内容は至ってシンプルで、会議の後片付けをしている男性社員が、同じく後片付けをしている同僚の女性社員に「今週、どっかのタイミングでおっぱい触らせてくれない?」とお願いする、というもの。無論、女性社員はその申し出を断るのだが、男は「ダメな理由を教えてくれないかな?」と食い下がる。徹底的に、食い下がる。女性が何か言葉を口にするたびに、その発言を覆し、更に新たな理由を提示させていく。それはまさに、圧迫面接のそれだ。おっぱいを圧迫面接……なにやらよからぬ妄想を繰り広げれてしまうが、残念なことに(?)、物理的に男がおっぱいを圧迫する場面が演じられることはない。しかし、精神的には圧迫する。とにかく圧迫し続ける。おっぱいを圧迫し続ける。そして訪れるエンディング、と同時に明らかになるタイトルの意味。下らない。もう、とにかく下らない。行程を楽しむネタなので、何度も何度も繰り返して観ようと思うことはないが、とてつもないインパクトのあるネタだった。


・本編(76分)
「プロローグ「選手宣誓」」「オープニング」「ルール」「心得る人々」「がNBAる」「Change」「汚はよう」「見よ 勇者は帰りぬ」「未来へシュート!」「エンディング」

・特典映像(16分)
「漫画で読むバカリズム」

「オンバト+」四月十四日放送感想文

【417kb/1,996票】※視聴者投票3位
六戦五勝、今期初オンエア。ショートネタブームの流れからいち早く離脱して、「オンバト」のステージに舞い戻ってきた彼ら。番組復帰後は、ブーム以前のような大きな当たりは見られないものの、地道に連勝を重ねている。ブームの勢いに呑まれて覇気を失ってしまったのかもしれない。今回のネタは『願掛け』。願掛けだけで受験合格を目指そうとするクズ全開の設定もさることながら、「一日ゴロゴロして不安と闘っている」「これも試練ですか!?」「10・0なんだーっ!」などの印象的なワードがたまらなく面白い。それなのに、テンションの起伏が激し過ぎて、客を置いてけぼりにしてしまっている。もうちょっと丁寧に進められるようになれば、完全復活も夢ではない。

ジグザグジギー493kb3,343票】※会場審査1位・視聴者投票1位
五戦三勝、今期初オンエア。過去二回のオンエアでは、『オークション』『喫茶店のオーダー』と非常に印象的なコントを披露していた彼ら。一つの状況を果てしなく掘り下げていくスタイルは、ジャルジャルが登場した今となってはさほど個性的とはいえないが、それでも彼らのコントは魅力的だ。今回のコント『出席』も、その流れの中にあるネタである。転校生の池田が出席で呼ばれるまで、やたらめったらに時間がかかってる状況自体がなんとも可笑しい。その間、「他のクラスに“あ”足りてます?」「続々聞き慣れない名字が……」「土俵際の粘りが!」など、観客を飽きさせないツッコミが絶妙なタイミングで繰り出される。実に上手い。後半、更に混沌へと呑みこまれていく様も含め、なんとも絶妙なコントだった。バイきんぐと同様、ここもキングオブコント決勝進出に期待したい。

アームストロング【481kb/2,223票】※視聴者投票2位
五戦全勝、今期初オンエア。「オンバト+」第1回チャンピオン大会出場者の一組である彼ら。その後、しばらくの間、姿を見せることがなかったため、そのまま卒業してしまったかと思われたが、今期に入ってまさかの番組復帰。二度目のチャンピオン大会出場を目指す……のか? 漫才もコントもそつなくこなす彼らの今回のネタは、漫才。しかし、その内容は、栗山がジョギング中に様々な人たちと出会う様子を描き続けたもので、漫才というよりはコントに近い。ジョギング中に出会うヘンテコな人たちを描いていく中で、金八先生のオープニングネタを挟み込む構成が実に上手い。終盤、それまでに登場したキャラクターたちが総動員する展開も、なかなかニクい。ただ、それらの捻り要素が無ければ、さほど印象に残らなかった可能性も否定できない。地力の強いコンビなので、ついついこれ以上のモノを期待してしまう……のは、贅沢というものか。

ラブレターズ【461kb/1,726票】
六戦三勝、今期初オンエア。「キングオブコント2011」決勝戦に進出し、卒業式の日に西岡中学校の校歌を熱唱するというコントを披露していたコンビである。そして今回、彼らが自己最高キロバトル記録を更新したネタも、卒業式を舞台としたコント。鬼ヶ島が学園コントを得意とする様に、ラブレターズは卒業式コントを得意とするコンビになっていくのだろうか? 卒業生の答辞に対する校長のリアクションが、激しくバカバカしい。修学旅行に行けなかったからと態度を一変する姿も含めて、なんともいえない可笑しみに包まれたコントだった。恐らく、多分に校長を演じる溜口の存在が大きいのではないか、と思う。あの声、あの顔、あのキャラクターだからこそ成立するコント。唯一無二、ということか。

オキシジェン【421kb/1,968票】
二戦全勝、今期初オンエア。「爆笑オンエアバトル」時代には、アクロバットで激しい格闘技を用いたコントを披露していた彼ら。しかし、番組の名前が変わると同時に彼らの芸風も一変、オーソドックスなしゃべくり漫才師へとまさかの転身を遂げた。元々、喋りの立つ雰囲気を漂わせていたので、当然の結果といえるのかもしれない。ネタのテーマもなかなか独創的。今回のネタは『山手線の駅にキャッチフレーズをつける』。東京の人間じゃなければ分かりにくいテーマではあるが、他の漫才師がやっていないだろう点を見出す着眼点は素晴らしい。また、ボケとツッコミの間が絶妙で、ビミョーに昭和臭さが漂っているのもたまらない。そのうち、漫才協会所属になるんじゃないだろうか。コンビ結成十年目、だんだんと面白いことになってきたのではないかと!

・今回のオフエア
365kb:ビーフケーキ
305kb:どきどきキャンプ
305kb:タイムボム
261kb:冷蔵庫マン
177kb:BURN

二度目の挑戦なるもオンエアを獲得できなかったビーフケーキと冷蔵庫マンの存在感も気になるところだが、今回はなんといってもどきどきキャンプの名前が目立った。「爆笑オンエアバトル」時代にはオーバー500も記録、チャンピオン大会へとあと一歩のところまで食らいついた経験もあるものの、基本的にはオフエアの常連だった彼ら。今回の挑戦はおよそ三年ぶりのことだったが、あまり成長を遂げてはいなかったようだ。しかし、次こそは!

・次回
エレファントジョン
ケチン・ダ・コチン
【初】シーランド
スギタヒロシ
【初】チキチキジョニー
トミドコロ
【初】ヒダリウマ
プリマ旦那
やさしい雨
【初】ロックンロールコメディーショー

昨年度に自身初のオーバー500を記録するもチャンピオン大会に出場できなかったエレファントジョン、新しいのに懐かしいフォーマットの芸風を開拓しているスギタヒロシ、アクの強いピン芸人としてマニアな人気を集めているトミドコロなど、個性豊かな面々が集う。注目はチキチキジョニー。「THE MANZAI 2011」ファイナリストとして注目を集め始めている彼女たちは、かつて「爆笑オンエアバトル」時代に二度の番組出場、いずれも100kb台でのオフエアという結果に終わってしまうという、実に苦い思い出を残している。今回の挑戦は、そのリベンジを果たすためだろうか。結果や如何に。

桜 稲垣早希 ツアーDVD『桜 稲垣早希ネタイヴェント新劇場版:九 ~YOU CAN(NOT)MAKE A GOAL~』

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(2012/03/14)
桜 稲垣早希

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「ロケみつ ロケ×ロケ×ロケ」という番組が人気を集めているらしい。私は見たことがない。若手芸人にロケを強いる番組というだけで、見る気になれない。とどのつまりは、「電波少年」のフォロワーだろう。とてつもなく過激で無謀なロケ番組「電波少年」を思春期に体感した私にしてみれば、そんなものを見る必要はない。だから、見たことがない。そのため、番組で人気を集めているという桜 稲垣早希のことも、「ロケみつ」に出演しているエヴァ芸人としてではなく、かつて“桜”というお笑いコンビを組んでいた女性芸人として認識している。そういう意味では、私は本作の真髄ともいえる部分を、きちんと汲み取れずにいるのかもしれない。まあ、さほど気にしなくてはならないというほどのことでもないだろうが。

本作は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の登場人物の一人“惣流・アスカ・ラングレー”のモノマネで知られている桜 稲垣早希が、2011年に敢行した全国ツアーの模様を収録したものである。タイトルに“ネタイヴェント”と表記されているため、コントや漫談のような演目を中心に収めた作品になっている……と、誰もが思うだろうが、実際は違う。恐らくネタの大半が版権の問題で収録できなかったのだろう、本作は全国ツアーの裏側を映したドキュメンタリーを中心に展開、その随所に会場で披露されたネタや幕間映像を挟み込む構成を取っている。純粋なネタライブを期待していたファンには、とんだ肩透かしだろう。このドキュメンタリーもなかなかのクセモノで、稲垣が全国ツアーの合間に行方不明の姉を探したり、開幕の直前に稲垣の衣装がビリビリに引き裂かれるハプニングが発生したり、演出担当者が謎の外国人男性だったり……なんとも下らないフェイクドキュメンタリーとなっている。ただでさえ肩透かしを食らっているファンにしてみれば、この下らなさは逆鱗に触れられたようなものだろう。事実、amazonでの評価も低い。だが、さほど彼女に興味を持たない私個人としては、それなりに楽しめた。本数が少ないとはいえネタがきちんと収録されているし、下らなかったとはいえフェイクドキュメンタリーの出来も決して悪くはなかった。羊頭狗肉であることは否定できないが、まずまずの出来だったといってもいいだろう。

とはいえ、ライブ映像のクオリティを考慮すると、もうちょっとネタを収録してもらいたかったかな……という気持ちは残る。三石琴乃によるオープニングナレーションを初めとして、アスカのシンクロ率漫談、朝倉南のノリが80年代で止まっている漫談、アスカがスーパーマーケットのアルバイトとしてゲスト芸人を接客するコントなど、いずれも安定してクオリティが高かった。中でも、ライブの幕間に流れたという、碇シンジのグルメレポートは最高の出来映え。アニメ本編のパロディが散りばめられた、素晴らしきバカVTRである。次こそはライブ全編の収録を、どうにか……!


・本編(128分)
「オープニング」「ネタ アスカのシンクロ率」「11/1 大阪公演」「11/14 広島公演」「11/16 新潟公演」「深夜のリハーサル」「ネタ 朝倉南漫談」「11/27 名古屋公演」「秘密の会合」「VTR 碇シンジの場合」「11/29 熊本公演」「VTR 『ロケみつ』超未公開映像」「稲垣妄想デート」「12/4 東京公演」「ネタ スーパーアスカ」「エンディング」

・特典映像(29分)
「稲垣早希妄想デート 完全版」「ツアードキュメント未公開映像集」
「『ロケみつ』アナザーストーリー」「アスカVSレイ漫才」

・副音声
麒麟川島による鬼のダメ出し副音声

「オンバト+」四月七日放送 感想文

マシンガンズ【489kb/2,896票】※視聴者投票1位
三戦二勝、今期初オンエア。昨年度は一度だけ地方収録に出場、惜しくも六位という結果に終わった彼らが見事リベンジ。ダブルボヤキ漫才という特殊なスタイルで、今期こそチャンピオン大会出場を目指したいところ。今回のネタは、地方での酷い営業についてのエピソードトークから、Yahoo!知恵袋ネタへ。以前の彼らは、自らに関するバカな質問のみをこき下ろしていたが、今回はYahoo!知恵袋で見かけたバカな質問全般をターゲットに。事実は小説よりも奇なりとはよくいったもので、なんともバカバカしい質問のオンパレードに笑いが止まらなかった。……それ故に、最初に彼らが取り上げた「マシンガンズが五人に見える」という質問は、実に残念。調べてみると、なんと実際に知恵袋で投稿されていた質問らしいのだが、こういうネタ投稿を本当に漫才のネタにしてしまうのは、どうだろう。漫才の流れも崩していたように思う。

や団521kb/2,684票】※会場審査1位
四戦三勝、今期初オンエア。昨年度は高キロバトルで連勝を果たし、あと一勝で堂々とチャンピオン大会というところまでこぎつけていたや団。ところが、三勝目を決めることができず、結局チャンピオン大会出場は成らなかった。そんな彼らが今回叩き出したのは、自己最高キロバトル。この勢いで、今度こそチャンピオン大会へ……。今回のネタは、女友達と飲みに行く英語教師が、職員室にいる二人の教師のうち一人を連れていこうとするのだが、その候補に挙がった二人が「自分が行く」と言い張り合い、最終的にお互いの担当科目のどちらの方が格が上かで決着をつけようとするコントだ。学校の教科に対する漠然とした差別意識をコミカルに描いていて、ただただ笑えるだけではなく、そこはかとなく深みもあって、実にたまらない。終盤、教科だけに留まらず、お互いの微細な部分で言い争いを始めたところも面白かったけれど、そこは教科だけでやりきってもらいたかったなあ……という気も。あまりストイックにやりすぎると、飽きられてたかな。

ハチクミ【453kb/2,782票】※視聴者投票2位
二戦一勝、今期初オンエア。ワタナベエンターテインメント所属のお笑いコンビ。昨年度、番組に初めて挑戦するも、185kbという低い成績で敗退。今回のオンエアで、見事にリベンジを果たした。今回、彼らが披露したネタは、あの世にやってきた男が、十四代目閻魔大王の案内でケータイの機種変更風に地獄の契約を結ぶコント。ある特定のシチュエーションを別のシチュエーションに置き換えるスタイルのコントは少なくないが、ここまでぶっ飛んでいるシチュエーションも珍しい。また、モチーフとしているシチュエーションが、“ケータイの機種変更”というのが、現代的でいい。閻魔大王が使っているケータイの機種を聞かれているのに「……トリートメント?」と勘違いしてしまうくすぐりも面白い。シャープなのに風味の染み込んでいるコント師として、今後の成長が気になるところ。

ニッチェ【449kb/2,710票】※視聴者投票3位
四戦二勝、今期初オンエア。昨年度、『子役オーディション』のコントを披露して、女性コンビとしては本当に久しぶりのオーバー500を記録したニッチェ。そのまま連勝街道を突き進むことになるかと思っていたのだが、その次の回ですぐさまオフエアというまさかの結果に。昔懐かしの“坂コロジンクス”発動か。どうにか抜け出したい。今回のネタは、スーパーの鮮魚売り場で貝を万引きしたのが海女だったという、出オチっぷりがたまらないコント。田舎者口調の海女さんキャラが、とにかく強烈。そのインパクトを残したまま、最後まで突っ切った。キャラクターとシチュエーションを大事にしすぎたためか、記憶に残る場面がこれといって見つからないのが惜しい。完成度は高いのだが。

アボカドランドリー【425kb/1,595票】
初挑戦初オンエア。サンドウィッチマンやトミドコロが在籍する、グレープカンパニー所属のトリオ。調べてみると、元々は吉本興業に所属していた芸人たちによって結成されたユニットらしい。今回、彼らが披露したネタは、動物園を訪れた家族をモチーフとした漫才コント。ちょっと背の低いツッコミの桝本が子どもを演じると、なんとなくリアリティがあっていい。子どもにあまり愛情を注がない母親と不可思議な言動を取り続ける父親に子供が振り回されるという比較的オーソドックスな導入から、予想もしなかった奇妙奇天烈な世界観へとなだれ込む展開は、なかなか面白い……が、新しさに欠ける。怖い話の様なオチは嫌いではないのだが、なんだか無難なところに落ち着けた強引さも見えてしまう。そして思い出すのは、鳥人だのサンタウロスだのを創作して爆笑を巻き起こしていた笑い飯のこと。……更なる進化に期待したい。

・今回のオフエア
377kb:アインシュタイン
353kb:オレンジサンセット
341kb:チョコレートプラネット
317kb:ブルーセレブ
285kb:三日月マンハッタン

R-1ぐらんぷり2012決勝進出者でもあるいなだなおきが属するアインシュタインが、初出場で惜しくもオフエア。決して悪くはない位置なので、再戦に期待がかかる。90年代生まれの若手コンビ、オレンジサンセットはこれで四連敗。但し、自己最高記録を更新したので、少しずつではあるものの成長している……のだろうか。チョコレートプラネットは「オンバト+」初黒星。油断したか。

・次回
アームストロング
オキシジェン
ジグザグジギー
【初】タイムボム
【初】どきどきキャンプ
【初】BURN
ビーフケーキ

ラブレターズ
冷蔵庫マン

第一回チャンピオン大会以降、沈黙し続けていたアームストロングがまさかの復活。今度の彼らは、漫才なのかコントなのか。しつこいネタが印象的なジグザグジギーは四ヶ月ぶりの挑戦。あの強烈な顔を今回も見ることは出来るのか。すっかりオンバトへと復帰を果たした響は、昨年度はとにかく低空飛行。かつての勢いを取り戻したい。そして、どうしても注目せずにはいられないのが、およそ二年半ぶりの出場となるどきどきキャンプ。「爆笑オンエアバトル」時代には、トップ通過と最下位を経験しているムラっぷりを見せつけていたが、果たしてどうなるものやら。

「オンバト+」第二回チャンピオン大会 感想文

2012年3月31日。

この日、若手芸人たちの運命を変えるかもしれない、とある大会の模様が放送された。その大会の名は、「オンバト+第二回チャンピオン大会」。ゼロ年代のお笑いブームに大きく貢献したバラエティ番組「爆笑オンエアバトル」を引き継ぐ形で放送を開始した「オンバト+」は、お笑いブームが落ち着いた現状において、はっきりと若手芸人たちの登竜門だと断言できる数少ない番組である。そこで求められているものは、百人の審査員が支持する圧倒的なネタ。ただ、それだけ。漫才でも、コントでも、漫談でも、なんでもいい。審査員からの支持を集めることが出来れば、どんなネタでもオンエアされる。それが、「オンバト+」という番組だ。

そんな「オンバト+」の高成績者のみが集められて定期的に開催されているのが、チャンピオン大会である。「爆笑オンエアバトル」時代には、ますだおかだ、アンジャッシュ、アンタッチャブル、品川庄司、ドランクドラゴン、バナナマン、タカアンドトシなど、今では強い人気を集めている芸人たちが出場していた。つまり、その論理でいうと、「オンバト+」チャンピオン大会に出場している芸人たちの中に、未来のスターが潜んでいる可能性があるということ、そしてまた、チャンピオン大会に出場することで、スターに近付く可能性も膨らむということだ。……というのは、些か安直な考えかもしれない。しかし、ここからスターが誕生する可能性は、決して否定できないのである。

「オンバト+第二回チャンピオン大会」に出場できるのは、第一回チャンピオン大会から第二回チャンピオン大会までの期間において、優秀な成績を収めた上位七組。それに加え、ワンセグ・ケータイからの投票によって視聴者から高い支持を得た芸人が一組、そして第一回チャンピオン大会優勝者のトップリードを合わせた、全九組の芸人たち。果たして、番組史上二組目となるチャンピオンは、一体誰なのか!?

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「世界は言葉でできている」最終回でのビビる大木・名言集

「世界は言葉でできている」という番組がある。

歴史に名を残す様々な人物たちの言葉の一部分を伏せて表示し、
その伏せられた部分をコトバスターと呼ばれるパネラーたちが自らの言葉で埋めて、
それを百人の審査員によって審査、
実際の名言とポイント数を競い合う……というコンセプトの番組だ。

この番組の最も素晴らしい点は、
実際の名言をコトバスターたちが“当てる”ことが目的ではなく、
実際の名言をコトバスターたちが“超える”ことが目的である、
というところ。

このコンセプトのおかげで、
「世界は言葉でできている」は単なる雑学クイズ番組ではなく、
名言の持つ意味を深く理解することの出来る、
いわゆる人生論を噛み締められる番組となっている。

先日、
この「世界は言葉でできている」の最終回が放送された。
厳密にいうと、
近日中にチャンピオン大会が行われるそうなので、
まだ完全に終わったわけではないようだが。
それでも、
最終回は最終回である。
実に、残念だ。

しかし、この最終回で誕生した“言葉”に、
私はいたく感銘を受けてしまった。
最終回ならではの、素晴らしい内容だったと思う。
これをブログに残さない手はないので、
きちんと記録しておく。

……ていうか、書籍化してくれればいいんだけどな。

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「このお笑いDVDがスゴかった!」2011

風の吹くまま気の向くまま
なにを観るかはリリース次第
お笑いバカの看板背負って
歩いてみせます笑いの天地

そう、ヤツの名は……
「孤高のお笑い評論家」



(嘘です)

というわけで、
随分とお待たせいたしました。

「このお笑いDVDがスゴかった!」2011の開幕です。

或いは、誰も待っていないのかもしれませんが。
「待っている人もいるんじゃないかなー」
というスタンスでお届けしております。

そういうブロガーの気持ちを汲んであげる優しさ、大事だよ!(忠告)

まあね、基本は自己満足ですよ。
ランキング作ることにね、何の意味もありませんよ。
誰かと会議して作ってるものでもありませんしね。
僕が勝手に決めて、勝手に作ってるわけですから。
はっきりいえば、単なるオアソビです。
でもまあ、いいじゃない。
どうにかこうにか生まれてきて、生きてきたんだから。
こういうアソビが出来る余裕があることを、喜びましょうよ。

……って急に話が重い!

なお、今回の記事は、懐かしのテキストサイト風にお届けいたします。
そこに意味なんてないんだよ!

あと、あくまでも“風”だから。

果たして、このテンションが最後まで続くのか?
この文章を書いている現時点では分かりませんけれども、
宜しければ最後までお付き合い下さいませ。
では、改めて。

「このお笑いDVDがスゴかった!」2011、開幕です!

※過去の「このお笑いDVDがスゴかった」は、こちら。
このお笑いDVDがスゴかった2008
このお笑いDVDがスゴかった2009
このお笑いDVDがスゴかった2010

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「武勇伝」が「武勇伝」になった日。

オリエンタルラジオ LIVE2011 絶賛 再ブレイク中 ~オファーおまちしています~(仮)  [DVD]オリエンタルラジオ LIVE2011 絶賛 再ブレイク中 ~オファーおまちしています~(仮)  [DVD]
(2012/08/15)
オリエンタルラジオ

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M-1グランプリ2004敗者復活戦。後にM-1チャンピオンとなるブラックマヨネーズ、チュートリアル、パンクブーブー、オンバト+のチャンピオンとなるタイムマシーン3号など、実力派の漫才師たちが居並ぶステージにおいて、漫才でもなければコントでもない、自己流のスタイルを開拓した芸を見せつけたコンビがいた。彼らは後に、その時披露したオリジナルのネタ「武勇伝」で人気を爆発させることになる。彼らの名前は、オリエンタルラジオ。その後、数々のメディアで急速に消費されていった彼らは、一度、表舞台から姿を消した。

しかし、2011年。彼らは再び、表舞台に姿を見せる。かつての彼らからは想像できないくらいの筋力を身に付けて。先輩芸人たちの懐へと滑り込み、バッタバッタと切り倒す……とまではいわないにしても。堅実に結果を残し続ける彼らの先に、未来は……ある! 本作は、そんな彼らが二度目の花を咲かせ始めた2011年に開催されたライブを収録した作品である。ここで彼らは、あの「武勇伝」の2011年バージョンを披露したという……「武勇伝」が正しい意味で彼らの「武勇伝」となり、そして新たなる「武勇伝」が始まるのだ……って、自分でも何をいってるのか分からない!

・その他のリリース予定
0523『マキタスポーツ単独ライブ オトネタ
0620『ナイスなやつら』(西野亮廣×石田明)
0627『バカリズム案5
0808『兵動大樹のおしゃべり大好き。6

『bananaman live emerald music』

bananaman live emerald music [DVD]bananaman live emerald music [DVD]
(2011/12/14)
バナナマン

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「俺たち、これから凄いことになるぜ!」と日村が口にしてから、もうすぐ二十年。いよいよ本当に凄いことになってきたコント師、バナナマン。ほんの十年前まで、アンダーグラウンドで活躍しているコント師として名を馳せていた彼らが、ここまでテレビ・雑誌などで取り上げられるような芸人になるなんて、一体誰が想像できただろうか。無表情でシュールな世界を演じていた日村は現役最強のイジられキャラとなり、アウトローなコントを作り続けていた設楽は朝の情報番組の司会を務めるようになった。更に、コンビとして、時代に名を残す数々の芸人たちが出演した「笑っていいとも!」のレギュラーにもなった。お笑いブームの終焉に猛ダッシュをかけた彼らは、早くもその安定期に突入しようとしている。本作は、そんなバナナマンが2011年8月に行った単独ライブの模様を収録した作品だ。

アングラ時代のアウトローな空気が抜けて、コンビのパブリックイメージがコントにも取り入れられるようになった、近年のバナナマンライブ。それがマイナスになっていた時期も確かにあったのだが、2008年に開催された単独ライブ「疾風の乱痴気」以降、彼らのコントは高い水準を保ち続けている。他に類を見ないシチュエーションに、さりげない言葉遊びのセンス、そして二人の圧倒的な演技力。何処に出しても恥ずかしくない代物だ(下ネタは多いけれど)。ただ、そんな自分たちの実力に二人が胡坐をかいている……とまではいわないにしても、少しリラックスし過ぎている様な印象を受けた。手を抜いているわけではないし、出来が良くないわけでもない。良い雰囲気のライブになっているという見方も出来るかもしれない。ただ、以前のライブに比べて、満足感は弱かった。

ここで改めて書くが、なにもコントの出来が悪かったわけではない。ちょっとした行き違いから口論に発展するサラリーマンのやり取りを描いた『ぬるぬる』の会話の節々に見られる言葉選びのセンスはとにかく素晴らしかったし、バナナマンが正義の味方に扮する『Emerald lizard & salamander』はクールな見た目の二人が超のつくほど下らない話題を掘り下げていく様子がとにかくバカバカしかった。中でも強烈だったのは、新聞紙で女性を作り上げた男が祭囃子の中で性欲を爆発させる『Ashame』。これは某番組でも披露され、出演者の度肝を抜いていた。

ただ、ライブの最後を飾るロングコント『Irritating man』は、正直いってイマイチ。毎回、ほのかな哀愁を約束しているバナナマンのロングコントだが、今回は日村のコメディアンとしての力量に頼り過ぎていて、脚本がおざなりになっていたように思う。また、聞いたところによると、今回のライブでは披露される予定だったコントが覚えられず、泣く泣くカットされているとのこと。この辺りが物足りなさの原因になっているのかもしれない。なんとも、惜しい。


・本編(106分)
「Disappointed」「ぬるぬる」「ラジオ体操 ヒム1」「Emerald lizarb & salamander」「地域性」「Ashamed」「日村流メシ詞」「赤えんぴつ」「ドレミの歌ゲーム」「Irritating man」

『談志のことば』(立川志らく)

談志のことば談志のことば
(2012/03/24)
立川志らく

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立川流家元、立川談志が最後に高座へ上がったのは2011年3月6日、川崎市麻生市民館で行われた「談志一門会」であった。弟子の出演者は志らくと談笑の二人。そして、ゲストには、晩年の談志が可愛がっていたというパックンマックン。

談志はトリで一席だけ落語をやることになっていた。この頃、既に談志の体調は芳しくなく、関係者には短めでいいと心配されていたという。ところが、そこで談志がやったネタは、『長屋の花見』と『蜘蛛駕籠』の二席。淡々と丁寧に、その高座を務めた。つまり、談志が人生で最後に演じた落語は、『蜘蛛駕籠』ということになる。落語に詳しくない人間であれば、このことにさほど驚きはしないだろう。だが、談志の信者ともいえる人たちなら、その事実に少なからず驚く筈だ。何故なら、それまでの数年の間、談志は『蜘蛛駕籠』をまったく演じていなかったからだ。そのことについて、談志の狂気を最も引き継いでいるといわれている愛弟子、立川志らくは次の様に分析している。

私は師匠が珍しい噺を高座にかける理由を拙著『落語進化論』の中で「師匠は自分が覚えた落語に一席ずつお別れをしているのだ」と書いた。それはまちがっていなかったと思っている。だから師匠としたならば、この「蜘蛛駕籠」が最後になるとは思っていなかったであろう。むしろ始まり、つまり落語とお別れをする始まりだったのではないか。もっともっとたくさんの落語ときちんとお別れをするつもりだったと私は思っている。(本文72ページより)


自らの死を意識した談志が落語とのお別れを始めていたとするならば、さしずめ本書は、立川志らくが愛して止まない師匠である立川談志の言葉を抜粋、解説することによって談志とのお別れをしている本といえるのかもしれない。『談志のことば』は、著者である立川志らくが体感した師匠談志の言葉を抽出し、そこに解説とエッセイを加えた本である。純粋な解説になっている文章もあれば、ただただ自らの思い出話を語っているだけの文章もある。いずれにせよ、そこには志らくの偏愛ともいえる談志への愛情が詰まっている。これほどの愛をもって師匠を敬愛し、また、それに対して師匠も愛で応えてくれていたのだから、さぞ幸せな関係だったのだろう。二人がお互いに愛する映画の話をしているくだりなど、読んでいて実にたまらないものがあった。

それにしても、本書に書かれている談志の言葉は、どれもこれも魅力的だ。

 師匠は癌になったときこう言った。
「癌は未練の整理によい」
 友達とはいつお別れになるかわからない。癌であれば、己の余命が読めてくる。だから友達ともきちんとお別れができる。
 あの晩の師匠がそう思っていたかはわからないが、私にはそう見えた。
(本文90ページより)


「死ねないから生きているんだ。死ねるやつはみな自殺している。死ねないから人間は生き甲斐なんてものを探す。動物に生き甲斐なんかない。俺によっては落語が生き甲斐となるわけだ。まあ生き甲斐なんて少ないほうがよい。割り箸をみつめて一日過ごせたらこんな楽なことはないよ」(本文149ページより)


 以前、柔道の谷亮子が、オリンピック選考試合に負けながらも、実績で出場が決まったときも、本質だけを言って彼女を切り捨てた。「ルールだろうがなんだろうが、負けたのだから辞退すべきだ、とんでもない女だ!」
 ヤワラちゃんファンからすると、選んだのは選考委員であって彼女に罪はないとなる。ただ師匠が言いたかったのは、勝ったのにオリンピックに行けない選手の気持ちを考えてやれということなのだ。
(本文162ページより)


単なる毒舌とは違い、ただただ本質をズバッと突く談志の言葉は良かれ悪かれとにかく響く。ところで、先で志らくは本書で談志とのお別れをしているのだと考察したが、読み進めていくごとに、それが間違いであるということに気付いた。何故ならば今、談志は志らくの身体に入っているからである。

私は決めてしまった。師匠が私の身体に入って落語をやるのだと。決めてしまったのだから仕方がない。(本文193ページより)


師匠が天国へ行ってしまったと思ったら、まさかの憑依である。ことあるごとに幽体離脱をしているザ・たっちもビックリだ。他の落語家が口にしたならば単なるバカモノな発言だが、志らくがこれをいうと妙に信憑性を感じてしまうからオソロシイ。更に、これに関連して、より驚くべき疑惑が浮上する。どうやら、志らくの身体の中には、談志だけではなく志ん朝も入っているらしいのだ。

 そう宣言した後、志ん朝師匠の十八番の「抜け雀」を演じたらお客からこんな言葉をもらった。志ん朝と談志が一つの落語の中で遊んでいるようだと。そういえば、平成中村座での談志追悼公演で私の落語を聴いた中村勘三郎さんがこんなことを言っていた。「志らくさんの落語は声が志ん朝で中身が談志なんだよね」。それを横で聞いていた高田先生が「いいなあ、お前、談志と志ん朝が一緒だなんて!」。(本文194ページより)


落語家死すとも、落語は死せず。それはなんらかの形で、きちんと残り続ける。

小林賢太郎ソロ公演『The SPOT』(1,200字)

KENTARO KOBAYASHI LIVE POTSUNEN 2011 『THE SPOT』 [Blu-ray]KENTARO KOBAYASHI LIVE POTSUNEN 2011 『THE SPOT』 [Blu-ray]
(2011/12/21)
小林賢太郎

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ラーメンズの片割れ、小林賢太郎が2010年から2011年にかけて開催したソロコント公演「The SPOT」の模様を収録した本作は、これまでに小林が表現してきた笑いの集大成ともいえる内容になっている。例えば、一坪の小さなスペースで建国を目論む王様が、アジアの某国をモチーフに独自の決めごとを作っていく様は、小林の活動母体であるラーメンズの代表作「日本語学校」を彷彿とさせる。壁を使ったタングラム(シルエットパズル)も、ソロ公演ではお馴染みの題材だ。この他にも、アナグラム(言葉の置き換え)をイラスト化してみたり、奇妙な壺を巡る二人のやりとりを落語で表現してみたり、映像と小林の手が美しき融合を見せてみたり、過去の公演で披露して来たパフォーマンスの総仕上げといわんがばかりに充実したラインナップである。何処に出しても恥ずかしくない、まさに集大成。

ところが、終盤に差し掛かったところで披露されるコント『うるうびと』によって、様子は一変する。「トランプには1から13までの数字があります」という他愛のない話から始まる『うるうびと』は、トランプにおける二枚のジョーカーのうちの一枚、つまり余分として紹介される。うるう年のうるう日である2月29日に行われた四年に一度のお誕生会にも出席できない余りもの、それが“うるうびと”だ。色々な事物から余り続ける人生を送ってきたうるうびとは、そんな運命に嫌気がさして、ある時、自分以外の誰かを陥れようと深い深い落とし穴を掘り進める。その結果、なんと逆に自らがそこから抜け出せなくなってしまう。しかし、うるうびとは落とし穴の底に居心地の良さを覚え、少しずつ自らにとって快適な空間へと作り変えていく……。

小林賢太郎の来歴を知らない人間にとって、『うるうびと』は純然たる寓話としてしか映らないだろう。だが、小林の歴史を知る人間なら、『うるうびと』のことを心穏やかに観ることは出来ないに違いない。何故ならば、孤独な余りものとして、自らの世界を深く広げていくうるうびとの姿は、お笑いブームに迎合することなく、ひたすらに自らの感覚を研ぎ澄ませてきた小林の活動スタイルに対する自己批判としても見ることが出来るからだ。近年、小林はNHKで自らの冠番組「小林賢太郎TV」を放送したが、そういった心境が反映されてのことだったのかもしれない。お笑いブームの陰で、孤高のパフォーマーとして走り続けてきたが故の、孤独と苦悩。しかし、それすらも小林が仕組んだ一つのギミックである可能性も否定できないから、実に恐ろしい。ちなみに、小林は後にKKP(小林賢太郎プロデュース)公演として、一人芝居「うるう」を敢行。タイトルから察するに、『うるうびと』を踏襲した内容になっているのだろうが、現時点でソフト化される予定は立っていない。『うるうびと』に衝撃を受けた人間としては、是非ともソフト化してもらいたいのだが……。


・本編(107分)
「スポット」「タングラムの壁」「アナグラムのあなぐら」「ひみつぼ」「ない」「怪獣のお医者さん」「線上の手男」「うるうびと」「大きなお土産」
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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