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「キングオブコント2012」決勝進出者・データ表

今年もまとめてみた。「キングオブコント2011」データはこちら

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「キングオブコント2012」決勝進出者、発表!

うしろシティ(松竹芸能)
かもめんたる(サンミュージック)
銀シャリ(よしもと)
さらば青春の光(松竹芸能)
しずる(よしもと)
トップリード(太田プロ)
バイきんぐ(SMA NEET Project)
夜ふかしの会(フリー)


いやー……ナメてた。完全にナメてたよ「キングオブコント」を。いや、でもフツーはそうでしょ? 決勝戦はゴールデンタイムの生放送でお送りするわけだから、そりゃメジャーな芸人が何組かは選ばれるって思うでしょ? だって、テレビショーなんだから。視聴率がナンボの世界なんだから。インパルスやモンスターエンジン、昨年大会を沸かした鬼ヶ島あたりは残すと思うじゃない。それが蓋を開けてみたら……何コレ!? 昨年大会決勝組は圧倒的ドベだったトップリード、返り咲きはしずるのみで、残りは全組初の決勝進出! しかも、若手芸人の登竜門番組「オンバト+」ですら、まだまだこれからと目されているようなコンビばっかり! このメンツでゴールデンタイムの特番を組むとは……「キングオブコント」はマジなんだということを、しみじみと噛み締めずにはいられない。

ここで軽く詳細を。【うしろシティ】【さらば青春の光】はそれぞれ松竹芸能所属のコンビ。どちらも若手の実力派として人気を集めている。【かもめんたる】は、かつて小島よしおも所属していた五人組コントユニット“WAGE”に属していた二人によって結成されたコンビ。あの怪しい空気をゴールデンタイムに浸食できるか。【銀シャリ】は「THE MANZAI 2011」敗者復活戦を制したコンビ。オールドスタイルに身を包んで繰り広げられる漫才が印象的だが、果たしてコントは。【しずる】は過去の「キングオブコント」で二度の決勝進出を果たしているコンビ。三度目の正直なるか。【トップリード】は先にも書いた様に唯一の昨年大会決勝進出組。「オンバト+」初代チャンピオンとして、意地を見せたい。【バイきんぐ】は96年結成の最古参コンビ。コント師としての地力の強さは凄まじいものがあるから要注意だ。【夜ふかしの会】は五人組のコントユニット。「R-1ぐらんぷり」ファイナリストの鬼頭真也を有するユニットで、元ラックチャックの二人も在籍している。事務所フリーおよび五人組ユニットが決勝戦に進出するのは、これが初めて。

結論。俄然、決勝戦が楽しみだ。

世界一の名曲に捧げる名曲(※世界一の名曲ではありません)


このところ、アメリカのロックバンド“テネイシャスD”の楽曲『世界一の名曲(原題:Tribute)』にハマっている。テネイシャスDはアメリカ出身の俳優ジャック・ブラックとカイル・ガスの二人によって結成されたバンドで、二人がメインを張っている映画も制作されている。……というか、私が彼らのことを初めて知ったのも、その映画がきっかけだったのだが。ストーリーはちょっとばかりムチャクチャだったが、音楽とギャグが最高にカッコイイ(けど最高に下品)映画だった。その熱気に思わず私も、こんなブログを更新している場合じゃない、急いでハリウッドでロックしなくては……と、飛行機のチケットを買いに行きそうになったものである。嘘だけど。

テネイシャスDテネイシャスD
(2002/05/22)
テネイシャス D

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で、『世界一の名曲』。英語が分からない人のために説明すると、「悪魔と対峙した時に世界一の名曲が出来たけど、それがどういう曲だったか思い出せない。そんな世界一の名曲に捧げる(トリビュート)曲」という内容の曲である。どう考えても悪フザケで作られた曲なんだけど、これがまた最高にカッコイイ! メロディラインもさることながら、中盤のハモり部分がたまらない。あんまりたまらないので、そろそろちゃんとアルバムを買うべきなんだろうなと思う。思うんだけれど、「CDだけで彼らの魅力を堪能できるのだろうか?」という不安があって、なかなか購入に至らない。DVDもあるらしいけれど……も、もうしばらく考えよう。うん。

THE GEESE『Poetry Vacation』

THE GEESE Poetry Vacation [DVD]THE GEESE Poetry Vacation [DVD]
(2012/07/24)
THE GEESE(ザ・ギース)、ザ・ギース 他

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日本一のコントを決定する「キングオブコント」が今年も開催されている。先日も準々決勝戦が行われた。これを勝ち上がると、準決勝戦に進出することが出来る。「キングオブコント」における準決勝戦進出は、他の大会におけるそれよりも重大である。何故ならば、「キングオブコント」の準決勝戦に進出することが出来れば、決勝戦の審査員としてゴールデンタイムの特番に出演できるからだ。コント師としては参加できなかったとしても、ガヤ芸人の一組として活躍できる場が与えられるわけである。それどころか、司会のダウンタウンに注目されるかもしれない。あまつさえ、自身がメインを務める番組に、ゲストとして呼んでもらえるかもしれない。そこには、無名の若手芸人には滅多に訪れることのないチャンスが転がっているのである。準々決勝戦の終了後、そんな小さなチャンスを掴み取った67組の若手芸人の名前が公開された。見ると、有名どころから無名どころまで、実に様々な芸人たちの名前が掲載されている。……しかし、そこにTHE GEESEの名前は無かった。

THE GEESEは「キングオブコント2008」ファイナリストの一組である。惜しくも最終決戦には進出できなかったものの、それ以降、準決勝戦までは着実に勝ち残り続けていた。シティボーイズから多分に影響を受けた彼らのナンセンスなコント観は高く評価されており、“日本一厳しいバラエティ番組”という触れ込みで知られる「オンバト+」においても、彼らのコントは安定した人気を誇っている。だからこそ、今年も当然のように準決勝戦へ進出するだろう、と思っていた。だからこそ、彼らが準々決勝戦で敗退してしまったことを知って、大いに驚いた。一体、彼らに何が起きたというのか。或いは、何が起きなかったというのか。その敗退の理由は、準々決勝戦を見てもいなければ、準々決勝戦の審査員として参加してもいなかった私には、さっぱり分からない。が、あらゆる結果には理由があるように、彼らの準々決勝戦敗退にはなにかしらかの理由があるのだろう。

THE GEESEの「キングオブコント2012」準々決勝戦敗退が発表されるおよそ4ヶ月前に、彼らは2年ぶりの単独ライブを開催していた。ライブタイトルは『Poetry Vacation』。Poetryは“詩”、Vacationは“休暇”という意味だ。詩と休暇……なにやらシャレたタイトルである。が、シャレているのはタイトルだけではない。内容もなかなかシャレている。休暇を楽しんでいる男の元にスーツ姿の男が現れる……という海外映画のワンシーンを思わせるオープニングコント『Poetry Vacation』もさることながら、ラグビーの試合後に頭の中のあらゆる単語がゴチャゴチャになってしまった男の支離滅裂さが魅力の『記憶ノーサイド』、他ではなかなか見られないTHE GEESEのギャグが楽しめる『危険なオペ』、先輩の家に招かれた後輩が家の素晴らしさに圧倒されて思わぬ行動に出る『新居』など、ナンセンスな発想をシャレた演出で味付けしたコントの目白押しだ。後に、このライブの模様を収めたDVDを鑑賞したが、実に完成度の高い公演だった。また、これは殆ど余談のようなものだが……映像の編集も素晴らしかった。ライブ特有の雑味を含んだ空気感を、映像の中で見事に再現している。本編の鑑賞後はTHE GEESEのライブに行ってみたいと思わざるを得ない、実に魅力的な作品だ。

ところで、この『Poetry Vacation』には、「キングオブコント2012」準々決勝戦で彼らが披露したというコントも収録されている。そのコントとは、『ビジネスの基本にまつわる話』である。「オンバト+」などの番組でもかけられていたネタなので、ご存知の方も多いのではないかと思う。

舞台は喫茶店。人を待っているエノキダ(高佐)の元に、その打ち合わせ相手であるクワバラ(尾関)がやってくる。しかし、このクワバラという男の言動がどうもおかしい。なんと、喫茶店に入った途端、ウェイトレスが言うべきだろうことを全て自分から先に言ってしまったのである。直後、二人が対面した際も、クワバラはエノキダが言おうとしただろうことのみならず思っていただろうことまでも全て先に言ってしまう。たまらず、エノキダは尋ねる。

エノキダ「えー…っと。クワバラさんは先程から一人で何を仰ってるんですか?」
クワバラ「(被せるように)仰ってるんですか、ということですよね? そういうことなんですよね? はいはい、分かります分かります」
エノキダ「なんなんですか、だから」
クワバラ「あのー、私どもの会社ですね、お客様の気持ちになって考えるというのをモットーにしておりまして。私、お客様の気持ちを考えるあまり、こうやって相手の気持ちを声に出してしまうと、こういうわけなんですねえ」
エノキダ「……」
クワバラ「(声色を変えて)「なるほどぉー、よくわかりましたぁー」」
エノキダ「いや、全然! 全然!」


一見すると、これはただナンセンスなだけのコントに見える。しかし、その背景に「お客様の気持ちになって考える」という意識があることを考慮すると、なかなかに興味深いネタだ。ビジネスに限らず、相手の気持ちを一方的に理解したつもりになって、相手に対して不適切な対応を取ってしまう人に出くわす機会は少なくない。このコントでも、クワバラはたびたびエノキダが求めていない対応を決め付けて、エノキダを困惑させている。その不適切さに腹を立てたとしても、「あなたのことを思って……」とでも言われてしまえばグウの音も出ない。このコントは、いわばそんな押しつけがましい親切心をとてつもなく極端に描くことで、笑いへと昇華しているのである。その意味では、なかなか絶妙なところを突いているコントだといえるだろう。

ただ、この『ビジネスの基本にまつわる話』がTHE GEESEというコンビの特性を最大限に活かしているコントかというと、些かの疑問が残る。確かに、丁寧なツッコミの高佐と傍若無人なボケの尾関の組み合わせは、適材適所の役割だ。だが、THE GEESEのコントといえば、非日常の日常を描いたネタというイメージが強い。例えば、本作の特典映像に収録されている『タクシー』がそれだ。全ての会話を否定形で表現しているにも関わらず、それ自体には一切触れることなく、ただ淡々と進行していく。こういう非日常の日常を描いたコントこそ、THE GEESEのスタイルではなかったのか。無論、新しいスタイルに鞍替えすることを否定するつもりはないし、まして、全てのコントがそのスタイルであるべきだとも思わない。だが、ここぞという場面で、あえて“ならではの武器”を用いずに持ってきたネタとしては、『ビジネスの基本にまつわる話』は些か弱かったように思う。そして、その選択ミスこそが準々決勝戦敗退の理由ではあるまいか……と、完全な憶測で考えてみたが、これこそが押しつけがましい話である。


・本編(76分)
「Poetry Vacation(オープニング)」「記憶ノーサイド」「自刃」「ビジネスの基本にまつわる話」「危険なオペ」「代々木アニメーション英会話学校」「うた歌い」「お名前だけでも」「新居」「ウソ発見器」「Poetry Vacation(エンディング)」

・特典映像(14分)
「ヒーローインタビュー(2006年11月収録)」「タクシー(2007年3月収録)」

「オンバト+」八月十八日放送感想文(秋田)

■キャプテン渡辺481kb/1,114票】※会場審査1位
十戦九勝、今期二勝目。前回は自己最高記録を更新、今回も高記録を叩き出したキャプテン。R-1ぐらんぷりでの屈辱は何処へやら、すっかり順風満帆といったところ。今回のネタは『クズティブシンキング』。「ポジティブ」でもなければ「ネガティブ」でもない、クズティブを提唱する。これまでの“クズあるある”に創作性を加えた漫談で、ちょっとだけヒューマン中村のフォーマットを思い出す。面白かったが、まだまだ発展途上の段階に思える。今後の進展に期待したい。ところで、今回からキャプテンの衣装が変わったのだが、クズネタをやるのであれば、あのシャレオツな衣装はどうかと思う。

■ラバーガール481kb1,757票】※会場審査1位・視聴者投票1位
十戦全勝、今期二勝目。「オンバト+」になってからは無傷の連勝を続けていた彼らが、とうとう無傷の10連勝を達成。このまま勝ち続けるのも悪くはないが、とっとと番組を卒業したい気持ちもあるのでは……。今回のネタは『電器屋』。ラバーガールは過去に二度、このシチュエーションのコントを演じている。どんだけ電器屋好きなんだ。普通にボケとして発せられるボケも面白いのだが、「ウチの実家で使ってるヤツどれだかわかります?」「今日は仕事休みですか?」など、さりげなく放り込まれるブッ飛んだボケがやたら面白い。ただ、あまり印象に残るネタではない。カチッとハマる部分が欲しかった。

■オキシジェン【457kb/961票】
三戦全勝、今期二勝目。プロレス技を取り入れたコントを止めて、漫才にシフトチェンジした途端、安定したキロバトルを叩き出している彼ら。身体を壊してしまったが故のシフトチェンジと聞いているが、結果的に正しい選択だったといえるのかもしれない。今回のネタは『女子会』。女の子たちが集まって話をするという“女子会”について、話を展開する。前回での漫才もそうだったが、今回の漫才もどことなく寄席の雰囲気が漂っている。社会派なワードも飛び出して、実に玄人向けな空気。新しさは感じないし、むしろ古臭さが漂っているけれど、何故か惹かれる。一刻も早く、彼らを漫才協会に送るべきだろう。もとい、自分から行け! 飛び込め! そして浅草三銃士へ……。

■メンソールライト【477kb/1,359票】※視聴者投票2位
七戦五勝、今期二勝目。なかなか450キロバトルを超えられなかったメンソールライトが、遂に自己最高記録を更新。地方収録であることも多少は影響しているのだろうが、このまま勢いに乗っていきたいところ。今回のネタは、お馴染みの立ち飲み漫談。相変わらずの太田光っぽい動きに、思わずニヤニヤ。女性に対して悪態をつく小噺の数々は相変わらずだが、今回はそこへオチがビシーッ!と決まった。……先のオキシジェンもそうだったが、秋田県民は「ウマい笑い」に弱いのだろうか? 終盤の畳み掛けはダンディ坂野のジョーク集を彷彿。ダンディの時代が再び来たか!(※たぶん来てない)

■うしろシティ【453kb/1,229票】※視聴者投票3位
七戦六勝、今期初オンエア。毎回、クオリティの高いコントを披露しているにも関わらず、キロバトルがどうも安定しない彼ら。単純に番組にハマっていないのか、それともさほど傾向を気にせずにネタを披露しているのか。今回で七度目のオンエア、そろそろ安定感が欲しいところ。今回のネタは『不良』。ガンつけられたらすぐに手を出す不良と目を合わせてしまった少年の境遇があんまりにもあんまりなので、不良が物怖じしてしまうコント。不良コントとしては割と王道のシチュエーションだが、「なんで見てたんだよー!」「俺がバランス取ってんだよー!!」などのワードで強引に引き込んだ。ただ、個人的にはちょっと悲しみが強すぎて、さほど楽しめず。もうちょっと壊せたんじゃないかなあ。

■今回のオフエア
449kb:スパローズ
429kb:ぺんぎんナッツ
361kb:エガラモガラ
313kb:井下好井
285kb:ねじ

無傷の連勝を続けていた井下好井が、ここで土をつける。チャンピオン大会では厳しい結果となっていたものの、通常回では二度のオーバー500を記録していた彼らだけに、意外な結果といえるだろう。「THE MANZAI 2012」認定漫才師に選ばれたスパローズもここで敗退。まあ、彼らの場合は、全敗記録が続いているので、さほど驚きも感じないのだが。とはいえ、久しぶりのオーバー400でのオフエアは、さぞやショックだったことだろう(なんと「爆笑オンエアバトル」時代の2006年9月以来のオーバー400!)。

■次回
アインシュタイン
あどばるーん
AMEMIYA
エリートヤンキー
エレファントジョン
【初】大村小町
ザ・ゴールデンゴールデン
ジグザグジギー
トップリード
モエヤン

初代チャンピオンのトップリードが1年3ヶ月ぶりの参戦。そういえば、チャンピオンになっている間、通常回に参加していなかったんだっけか。元チャンピオンとしての意地を見せられるか。この他にも、前回オーバー500を記録したアインシュタイン、漫才師の腕を磨きあげているエレファントジョン、コント師として着実に成長を見せているザ・ゴールデンゴールデン、ジグザグジギーなど、気になる芸人が多い。

2012年9月のリリース予定

04『コラアゲンはいごうまん 実録・体験ノンフィクション漫談
05『金環日食の愛』(立川談笑)
12『』(Hi-Hi)
19『友近プレゼンツ 水谷千重子 演歌ひとすじ40周年記念リサイタルツアー
19『エハラマサヒロ みんなの動揺
26『鬼ヶ島 単独ライブ「地獄への通学路」

初モノ揃いの九月。今までDVDのリリースが熱望されていた芸人さんのソフトが、今月は一気にリリースされる。まず、実体験を元にした漫談を展開させるピン芸人、コラアゲンはいごうまん。「人志松本のすべらない話」で披露したトークは、今でも強烈なインパクトとして記憶に残っている。次に、立川流の改作落語家、立川談笑。従来の古典落語を今の時代に合った内容に大胆なアレンジを加える談笑の落語は、決して奇を衒っただけのものではない。本作には『松曳き』『おせつ徳三郎(通し)』を収録予定。それから、THE MANZAIでの活躍が今でも記憶に新しいHi-Hiに、イラつくパフォーマンスでは他の追随を許さないエハラマサヒロ。実に濃いいメンツである。また、残る二組も、水谷千重子(友近)に鬼ヶ島ととてつもないメンツとなっている。夏の終わりに、濃度の高いお笑いが迫ってくる!

「THE MANZAI 2012」認定漫才師マトメ

■「THE MANZAI 2011」認定漫才師(※太字は決勝進出組)

アメリカザリガニ、アルコ&ピース囲碁将棋ウーマンラッシュアワーエルシャラカーニ学天即、キングコング、銀シャリ、グランジ、ザ・パンチ、さらば青春の光、磁石、ジャルジャル、シャンプーハット、スーパーマラドーナ、スパローズ、スリムクラブ、ダイノジ、チキチキジョニー千鳥テンダラー、東京ダイナマイト、トータルテンボス、土佐駒、ドレッドノート、トレンディエンジェル、ナイツ、流れ星、2700、ニレンジャー、南海キャンディーズ、Hi-Hi博多華丸・大吉、バッドボーイズ、ハマカーン、ハライチ、はりけ~んず、パンクブーブー、ビタミンS、風藤松原(棄権)、プリマ旦那、平成ノブシコブシ、POISON GIRL BAND、ぽ~くちょっぷ、マヂカルラブリー、メッセンジャー、U字工事、夕凪ロマネコンティ、吉田たち、我が家


■「THE MANZAI 2012」不出場の認定漫才師(2011)

キングコング、ドレッドノート、ナイツ、南海キャンディーズ、2700、博多華丸・大吉、パンクブーブー、メッセンジャー、夕凪ロマネコンティ(解散)


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タレントと落語家。

タレントの山崎邦正が、NHK新人演芸大賞・落語部門に出場するらしい。山崎は落語家としても活動しており、これにも落語家名である“月亭方正”として出場するのではないかと思われる(※月亭八方門下。「ボインは~♪」の歌で知られる月亭可朝の孫弟子、人間国宝の桂米朝のひ孫弟子にあたる)。つい先日、そのことについてプロの落語家がTwitterでボヤいていた。要約すると、「新人演芸大賞の応募資格は落語家を職業とする人のみに与えられているが、横暴資格もあるのだろう」という内容である。ボヤくというよりは茶化したというべきかもしれない。

こういった話は、落語に限らない。例えば、M-1グランプリに普段はコントを演じているコンビが出場する、或いは、普段はピン芸人として活動している二人が即席コンビを結成する、などのことに対して批判が噴出することも多い。私自身も、日本一のピン芸を決定するR-1ぐらんぷりに、普段はコンビで活動している芸人の片割れが出場して、あまつさえ優勝してしまう事態に批判的な態度を取っている(これは出場している芸人に対する批判というよりも、大会陣営の判断に対する意味合いが強いのだが……)。なので、そういうことを言いたくなる感情は理解できる。そこにはきっと、嫉妬や苛立ち、または不条理などの複雑な感情が入り乱れているのだろう。

この一件について知ったとき、私が最初に思い出したのは『シャレのち曇り』のことだった。

シャレのち曇り (ランダムハウス講談社文庫 た)シャレのち曇り (ランダムハウス講談社文庫 た)
(2008/07/10)
立川 談四楼

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『シャレのち曇り』は、著者の立川談四楼が立川談志に入門し、師が落語協会を脱退して立川流を旗揚げするまでの経緯を、等身大の視点をもって虚実を交えて書いた小説だ。立川談志を書いた書籍といえば、近年は立川談春による『赤めだか』が印象的だが、本書も同様のスタンスを取ってはいるものの、むしろ若手落語家としての著者の複雑な感情の変化を全面に押し出した青春小説のような一冊になっている。私が思い出したのは、この『シャレのち曇り』のとあるシーンだった。

立川流には、「Aコース」「Bコース」「Cコース」の三つのコースが存在する。「Aコース」は、前座修行から始めた弟子たちのこと。「Bコース」は通称“芸能コース”といって、既に各界で結果を残している弟子たちのこと。立川錦之助(ビートたけし)、立川藤志楼(高田文夫)、立川談遊(山本晋也)らが属している。「Cコース」は一般人のコース。詳しくは分からないが、恐らくちょっとした遊びの様なものなんだろう。『シャレのち曇り』には、「Aコース」に属する談四楼の「Bコース」に対する生々しい苛立ちが、ストレートに描かれている。

【略】大きな劇場で催される立川流落語会には、談志に会う為と、Bコースがどんな芸をやるのかを見に、どれどれと顔を出すのである。
 着物の着方、帯の締め方に始まり、種々の高座の作法と落語に関するテクニックを較べ、すべてにおいてオレの方が上だと確認する。そして次に観客の反応を見て、なんなんだこのウケ方は、と驚愕するのである。
 ははあ成程、客はテレビや雑誌で見慣れた彼らに親近感を抱き、それで安心して笑うのだなと思う。その線で自分を納得させようと努める。同時に、いや違う、とも思う。直感である。いずれも当代のトップをゆく売れっ子達だ。ナニカを持たずして売れっ子になれる道理がない、何かある。センスか、テンポかスピードか。はたまた売れている自信か斬り口か……。
 ドカンとウケて、またドカンと聞こえてくる。他愛のない材料の中に現代感覚が生きている、ということが辛うじてわかる。話術が拙く、ネタがこなれてないともわかる。しかしウケている。さきほど小刻みであった身体の震えが大きくなっている。怒りと怖れであると気づく。


山崎を茶化したその落語家の中にも、これに似た感情が渦巻いていたのではないだろうか。そう思うと、同情せずにはいられない。と、同時に、それを公にこぼしたところで、だからどうなるのだという気持ちにもなる。彼はまだ、世間に知られた存在ではない。「○○の弟子」といえば分かってもらえるだろうが、師匠の名前を出さなければ、名無しのゴンベエといわれてもしょうがない状態である。そんな段階で、こんな下らないグチを公に向けてこぼした芸人として知られることは、彼自身に決して良い影響を及ぼさないだろう。

最後に、談四楼が談志に受けたという説教を抜粋して、本文を終わりにしたい。

「【略】おまえ、いつか酔っ払って俺にグチったことがあったな。小朝や凡太楼、それにここにいるぜん馬に抜かれて悔しいってったな。おまえはホントは悔しくねんだよ。ポーズなんだ、悔しいフリをしてるだけなんだよ。それでもおまえは悔しいって言うだろうが、少なくともこの五年、俺にはそう見えなかった。態度、行動でちゃんと示せ。悔しかったら自分の力で売れて見せろ。テレビならテレビとターゲットを絞れ。事務所を当てにしねえで自分の力で売れてみろ。番組なんぞ選ぶんじゃねえぞ、とにかく獲ってこい番組を。人間が作った機構、組織なんだ、人間が壊せねえはずがねえ。社会システムに斬り込んでみろ、そして見事にぶっ壊してこい。こうと思ったらためらうな、囃されたら踊れだ。芸のこともそうだが、今回、芸のこと言ってんじゃねえぞ、姿勢の問題だ。わかるな。ちったあシャカリキにやってみろ」

キングオブコント2012・準決勝進出組まとめ

■8月16日(東京)
アルコ&ピース、犬の心、ウエストランド、エレキコミック、がっつきたいか、カナリア、巨匠、しずる、ジプシーダンス、ジャルジャル、スパローズ、ツィンテル、ななめ45°、ニッチェ

(阿佐ヶ谷姉妹、イシバシハザマ、イワイガワ、ガリットチュウ、キャン×キャン、ケチン・ダ・コチン、コンマニセンチ、ザ・ギース、少年少女、スパイク、ソラシド、チョコレートプラネット、ツィンテル、天津、ハイキングウォーキング、パップコーン、パラシュート部隊、Bコース、響、フラミンゴ、野性爆弾、や団)


■8月17日(東京)
Yes-man、うしろシティ、かもめんたる、からあげディスコ、ザ・ゴールデンゴールデン、ジグザグジギー、しゃもじ、ジャングルポケット、ジューシーズ、スリムクラブ、ダブルブッキング、バイきんぐ、パンサー、ピテカントロプス、ラブレターズ、夜ふかしの会、ラバーガール

(梅小鉢、火災報知器、勝又、ダイノジ、チャド・マレーン、東京ダイナマイト、どぶろっく、とろサーモン、2丁拳銃、初恋タロー、ヒデヨシ、プラスマイナス、ものいい)


■8月18日(東京)
アームストロング、インパルス、インポッシブル、エネルギー、シャカ、シンボルタワー、ZEN、タイムマシーン3号、トップリード、ハマカーン

(アップダウン、江戸むらさき、どきどきキャンプ、ビーグル38、ピーマンズスタンダード、ふくろとじ、平成ノブシコブシ、本田兄妹、ゆったり感、ライス)


■8月19日(東京)
インスタントジョンソン、鬼ヶ島、グランジ、ザブングル、ジンカーズ、2700TKO、ニブンノゴ!、5GAP、水玉れっぷう隊、ムートン、ロッチ、我が家

(オテンキ、瞬間メタル、新宿カウボーイ、弾丸ジャッキー、たんぽぽ、ツインクル、D・N・A、プー&ムー、ブロードキャスト、やさしい雨、ロックンロールコメディーショー)


■8月20日(大阪)
銀シャリ、さらば青春の光、GAG少年楽団、天竺鼠、天使と悪魔、ビーフケーキ

(コマンダンテ、スマイル、チョップリン、ビタミンS、ファミリーレストラン、藤崎マーケット、りあるキッズ、和牛)


■8月21日(大阪)
回転ハッスル、カバと爆ノ介、かまいたち、ザ・プラン9、モンスターエンジン、恋愛小説家、ロシアン生まれ

(ウーマンラッシュアワー、学天即、クロスバー直撃、タナからイケダ、プリンセス金魚)


カッコ内は主な敗退組。太字は過去に決勝進出経験がある組。赤字は追加合格組。昨年、準決勝進出を果たしているアンジャッシュ、ずん、ソーセージ、ピース、ロバートは出場せず。

日常を呑気にむさぼっているうちに、気が付けば「キングオブコント2012」決勝戦まであと少しという段階に突入していたので、慌ててまとめてみた。とりあえず驚いたのは、「ラバーガールとザ・ギースの準々決勝敗退」。アクの強いコントを演じているチョコレートプラネットはともかくとして(おい)、過去に決勝進出経験があって、コンスタントに定評のあるコントを生み出している二組が敗退するようなことは有り得ない、準決勝までは絶対に行けると思っていただけに……驚いた。後に、ラバーガールは追加合格となったが、それでもザ・ギースは準々決勝で敗退という結果に。来年に期待したい。

この他、気になったことといえば、「ダイノジ、東京ダイナマイト、野性爆弾などの実力者が次々に敗退」「期待していたジグザグジギーの敗退(後に追加合格)」「漫才師のイメージが強いウエストランドが準決勝進出」「ていうか銀シャリが何気に五回連続で準決勝進出」「ていうかハマカーンとかタイムマシーン3号とか漫才師はTHE MANZAIに力入れなくていいのか」といったあたり。あ、あと敗退組の中に、イワイガワとかキャン×キャンとかコンマニセンチとか火災報知器とか江戸むらさきとかふくろとじとかビタミンSとかファミリーレストランとか、懐かしい名前を見受けられたのも印象に残っている。皆、頑張ってるんだなあ(目頭を熱くさせながら)。

「キングオブコント2012」準決勝は8月30日・31日開催予定。日本中の数寄者を熱くさせる決勝戦まで、あと少し!

『毎日新聞落語会 桃月庵白酒』

毎日新聞落語会 桃月庵白酒「火焔太鼓」「鰻の幇間」毎日新聞落語会 桃月庵白酒「火焔太鼓」「鰻の幇間」
(2012/02/29)
桃月庵白酒

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■『火焔太鼓』(2011年7月15日収録)
商売の才能がからっきしな道具屋の旦那が仕入れてきたオンボロ太鼓は、はたきをかけるだけで音が鳴り出す不思議な太鼓。その音色を耳にした殿様が興味を持って、太鼓を屋敷に持ってくるようにと命ずる。名人と呼ばれた古今亭志ん生・古今亭志ん朝が得意としていた古典。この二人の口演に比べると、白酒の『火焔太鼓』は些かテンポが甘い。しかし、これでもかと詰め込まれた白酒流ギャグの数々は、既存の『火焔太鼓』を念頭に入れた上で創作された非常に現代的なもので、未熟であるからこそ出せるエネルギーに満ち溢れている。ただ、終盤のあのアグレッシブな展開に、やや爆発力が足りない。ここをどう演出するか。

■『鰻の幇間』(2011年7月15日収録)
夏のある日。腹を空かせた幇間が街を歩いていると、見覚えはあるが名前も住処も思い出せない浴衣姿の男を見つける。これは渡りに船と、上手く男に取り計らって、鰻屋の二階へと連れて行ってもらう。ところが、ふとした時分に男は便所へと行ってしまい、そのまま帰ってこない……。八代目桂文楽の十八番で知られている古典。ここでも白酒は現代的なセンスを如何なく発揮。中でも、鰻屋で出された徳利とお猪口に文句をつけるくだりは、時事ネタの趣が強くて印象に残りやすい。男に逃げられてグチり始める幇間も、リアルな白酒師匠を重ねさせて、なにやら可笑しみがあってイイ。惜しむらくはオチ。少し急ぎ足で終わってしまったような印象を受けた。観客に余韻を与えるような、そんな間がもうちょっとでもあったら、よりステキな後味を残せたのでは。

スギちゃん『ワイルドだろ~』

スギちゃん 「ワイルドだろ~」 [DVD]スギちゃん 「ワイルドだろ~」 [DVD]
(2012/07/25)
スギちゃん

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スギちゃんは、ワイルドである。スギちゃんは自身がワイルドであることを証明するために、ワイルドであるが故のエピソードを話してくれる。そして、そのエピソードを一通り話し終わると「ワイルドだろう~?」と決め台詞を吐いて、観客に共感を求める。その姿は、まるでイエスマンを束ねるワンマン社長の様だ。しかし、スギちゃんが語るワイルドなエピソードは、いずれも的外れであったり、極端であったりして、とてもじゃないが共感を得ることは出来ない。かくしてスギちゃんのワイルドぶりは、笑いへと昇華されていく。

スギちゃんのワイルドネタは、かつて一世を風靡したオリエンタルラジオの『武勇伝』と展開が殆ど同じであることに気付いている人は、果たしてどのくらいいるのだろう。一見すると、両者はまったくの別物に見える。しかし、自らの凄さを「武勇伝/ワイルド」として表現し、その凄さを物語るエピソードを話すも、いずれも「武勇伝/ワイルド」というには些かピントがズレている……というように、その構成を冷静に分解してみると、両者は非常に似ていることが分かる。違う点といえば、『武勇伝』には中田敦彦のエピソードを補填する藤森慎吾なる第三者が存在することぐらいだろうか。藤森という補填役が存在するために、『武勇伝』はスギちゃんのワイルドネタよりも複雑な構造を描くことが出来る。その意味で、『武勇伝』はワイルドネタよりもクオリティにおいて優れているといえるだろう。しかし、スギちゃんのワイルドネタに、高いクオリティは求められていない。むしろ、彼のネタには、必要以上のクオリティはジャマになる危険性がある。程の良いクオリティ。それこそ、スギちゃんがスギちゃんとして人気を博している理由なのだ。

スギちゃんは一見すると、ゼロ年代のお笑いブームにおいてサルベージされていた、数多くのキャラクター芸人たちの後続であるように見える。が、実はそうではない。これまでに登場して来たキャラクター芸人たちの多くは、それぞれが独自の世界観を持っていた。そこには彼らなりの試行錯誤の末に作られた、完成された世界が存在していた。その世界はとても魅力的だった。だからこそ、彼らはメディアに取り上げられた。お笑いブームの流れに拾われた。しかし、世界観が完成されているが故に、彼らは外部からの影響に弱かった。メディアはタレントを消費することに関して、まさしくプロ中のプロである。完成された彼らは、メディアによって見事に解体され、そして最前線から半ば強制的に姿を消されたのである。スギちゃんは、そんな時代の流れを過去にした時代に颯爽と登場した。

数々のキャラクター芸人を目にしてきた視聴者は、彼がワイルドというキャラクターを演じていることを経験として理解している。つまり、視聴者は「スギちゃんがワイルドを演じているということを前提とした上で、スギちゃんがワイルドぶって的外れな言動を取っている姿を観ている」ことになる。しかし、スギちゃんのワイルドキャラは、既存のキャラクター芸人に比べて圧倒的に完成されていない。ワイルドに徹することが出来ず、ところどころで素を見せてしまう。だが、それによって生じる粗が、完成されたお笑いに慣れていた視聴者のスギちゃんに対する視線を和らげて、シンプルな作りのネタを大きな笑いへと繋げていく。即ち、スギちゃんという芸人は、ゼロ年代のお笑いブームという狂乱に満ちた時代を経過したからこそ見出された、ゼロ年代後に相応しいピン芸人なのである。

スギちゃんを“お笑い界の風雲児”と評している本作は、そんな彼の本質をきちんと理解している作品だ。数々のバラエティ番組で披露されている『ワイルド漫談』を始めとして、判断に困るワイルドネタを観客のリアクションを見て残すか捨てるか決定する『ワイルド仕分け』(この発想が素晴らしい!)、スギちゃんが家族写真を見ながらワイルドな想い出話にふける『想い出ワイルド』など、スギちゃんのワイルドさに立ち入り過ぎない企画ネタが目白押し。無論、ネタだけでもそれなりに面白いのだが、そこかしこに見えるパフォーマーとしての粗から漂う芸柄が、なんだかネタよりも面白い。普通の芸人ならそれは大きな問題だが、スギちゃんに関しては、それでいいのだ。それにしても、スギちゃんはどこまで自覚的にやっているのだろう。あまり深読みしたくないので考察はしないが……もしも、全て自覚的にやっていたとしたら……。


・本編(54分)
「ワイルド漫談」「スギちゃん家訪問」「ワイルド仕分け」「ワイルドな日常」「想い出ワイルド」「ワイルドかるた」

・特典映像(22分)
「スギちゃんの里帰り」「ワイルドな日常番外編」「題字作成の様子」「おまけ」「卒業アルバムの文集」

「新潮落語倶楽部」の落語家たち。

“新潮落語倶楽部シリーズ”から、新作がリリースされるらしい。

新潮落語倶楽部シリーズとは、新潮社が運営する落語配信サイト“SSweb”で配信されていた落語音源をCD化した企画盤シリーズである。一度配信した音源を寄せ集めて、値段をつけてリリースするとは……会社にしてみれば、まさしく一粒で二度美味しい。純然たる消費者としては文句を言いたいところだが、そういう経緯があるからなのか落語CDとしては1,714円(税抜)と破格の値段なので、愚痴のひとつもこぼれない。むしろ、配信されていた音源を知らない消費者にしてみれば、ただただ嬉しい企画である。皆が笑顔になれる企画って、素敵やん?

そして、今回の記事では、新潮落語倶楽部シリーズの新作発売を記念して、第一弾で取り上げられていた落語家と、第二弾で取り上げられる予定の落語家のデータをまとめてみることにした。ここで取り上げられている落語家だけでもチェックしておけば、現在の落語ブームがおおよそ理解る……かも?

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『新宿末廣亭深夜寄席 ~百花繚乱編~』

新宿末廣亭深夜寄席 ~百花繚乱編~新宿末廣亭深夜寄席 ~百花繚乱編~
(2012/07/25)
柳家わさび・古今亭菊六・笑福亭里光・瀧川鯉八

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■「深夜寄席」とは
毎週土曜日午後9時30分から「新宿末廣亭」で行われている落語会の名称。毎回、二つ目(※“前座”という修行段階を終えて、一人前の落語家として認められた落語家を指す。更に、その実力が認められると“真打”になる)の落語家が四名出演している。木戸銭は500円ととってもリーズナブルなので、何かのついでに立ち寄るのも面白いかもしれない。なお、出演者は「新宿末廣亭」ホームページにて随時公開中。

■柳家わさび『権助提灯』(18分41秒/2012年2月25日収録)
柳家さん生門下。嫁と愛人のお互いを思いやる気持ちに翻弄されてしまう主人と、そのお供に付いていった田舎者の権助を描く。ふわーっとしたマクラがなんともいえない不安へと誘うが、落語本編はそのふわーっとした感じが味になっていて、きちんと面白い。ただ、終盤の畳み掛ける場面では、もう一押し欲しかったような気も。

■古今亭菊六『壷算』(23分57秒/2012年4月7日収録)
古今亭円菊門下。水がめを買いに行くように言われた男が、買い物上手だという兄貴分と一緒にお店に出向くのだが、彼は何故か頼まれた水がめよりも少ない容量の水がめに手を出し……。語り口の上手さに唸る。初めて柳家喬太郎の口演を聴いたときにも感じた、ザ・落語家の雰囲気。ネタも達者で実に宜しいが、ちょっと喋り過ぎなきらいが。観客を見てアレンジを加えたのかもしれないが、そうじゃないのならば修正点だろう。……と、こちらが違和感の理由を考えてしまうくらいに達者。2012年9月に真打、“古今亭文菊”に改名予定。

■笑福亭里光『十徳』(8分00秒/2012年3月31日収録)
笑福亭鶴光門下。前後で見え方が違う御隠居の着物、これは「前から見れば羽織の如く、後ろから見れば衣の如く、ゴトクとゴトクで合わせて“十徳”」というのだそう。この言い回しを気に入った男が、着物を借りて他所で披露しようとするも……。初めて聴いた小噺なので、演者の上手さ云々よりも、ネタの面白さに感心してしまった。冷静に考えてみると実になんとも下らないが、しかし現代人でもすぐさま理解できるだろう分かりやすさがあるのはイイ。……「如く」が分からないってことはないよなあ? 2012年5月に真打。

■瀧川鯉八『やぶのなか』(16分29秒/2012年4月14日収録)
瀧川鯉昇門下。嫁、旦那、嫁の弟、弟の彼女の四人が集まった夜、それぞれが思い描いていた心情が独白で語られていく新作落語。四人の人間が繰り広げるズレにズレた探り合いは、割と現実に起こり得るテーマなので、バカバカしくも現実味があって面白い。アンジャッシュのコントっぽいというか。それを、どっかで空気が抜けているとしか思えないゆるーい語り口で演じるものだから、また余計に笑ってしまう。惜しむらくは、オチが物足りない。展開で笑わせるタイプのネタだというのは分かるけれど……うーん……。

『DJやついいちろう プラチナディスク』

PLATINUM DISCPLATINUM DISC
(2012/07/25)
DJやついいちろう(エレキコミック)

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エレキコミックのボケもやっている音楽DJ、やついいちろうによる新作MIX CDが先日リリースされた。やついが手掛けているCDがリリースされるのは、今回で四作品目。第一弾がリリースされた2009年から、およそ一年ごとに新作が発表され続けている。好評なんだろう。実際のところ、やついが手掛けるCDは非常に口当たりがいい。MIX CDというと、なんだか一定のジャンルに偏っていて、やたら近寄りがたいマニアックなイメージが強いが、やついの選曲はポップもロックもヒップホップも混ぜこぜにしていて、何にも属さない、しかし徹底的に「ノリの良さ」が重視された内容になっている。ノーボーダー!

それでも、昨年の作品『ゴールデン・ヒッツ』は些かサブカルチャー方面に偏り過ぎていた印象を与えられたので、このまま、そっちの方向に流れて行くのではないかと思っていたのだが……これがまた嬉しい誤算。本作は、サブカルチャー的な色合いを残しながらも、ポップさを決して見失っていない秀作に仕上がっていた。個人的には、もうちょっとメジャー寄りになっても良かったようなに思うが、この程度の個性を主張するくらいが作品としては丁度良いのかもしれない。また、今回は、それまではあまり関心がなかった、曲の繋ぎにグッとくることも何度か。『じょいふる』(いきものがかり)からの『夜明けのBEAT』(フジファブリック)、『ナンダカンダ』(藤井隆)からの『だいすき』(岡村靖幸)は、何度聴いても素晴らしい! このあたりは好みによるところも大きいのだろうが、良いぞ。

「芸人が手掛けるMIX CDなんて……」と購入を躊躇されている人もいるだろうが、それは本当に勿体無い! これまでに四枚のMIX CDを手掛けてきたという実績を裏打ちする、確固たるノリの良さがそこにある。気楽に手に入る幸せの入り口、その素晴らしさはまさにプラチナ級! ……っていうのは、流石にちょっと大袈裟か。

広島に行ってきた・三日目

午前7時45分起床。ふとトイレに行くと、タンクの上にアダルトコミックが置いてあるのを見つける。……これは、もしかしたら、ひょっとしたら……あまり深く考えずに用を足す。午前10時ごろ、店を出る。外は大降りの雨。問題は傘がない。どうしたものか。考える前に腹ごしらえをしよう。ということで、近くの「松屋」へ。牛めしに豚汁、生卵をつけて500円。安い。サッとかきこむ。店を出ると、雨が更に激しさを増していた。とりあえず市電に乗り込み、高速バス乗り場がある広島駅へ移動する。今日が広島最終日。なにやら寂しい。

広島駅に着くも、特にやらなくてはならないこともないので、とりあえず広島駅前にあるエールエールA館内「ジュンク堂書店」に行く。沢山の本を立ち読みしながら、あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。『映画秘宝EX 鮮烈!アナーキー日本映画史1959~1979』という本に少し惹かれるも、値段の高さに購入を躊躇する。もとい、旅行先でどうしても買わなくちゃならない本ではないので、買わないことにする。でも、まあ、いつか買おうと思う。ああ、私もこんな風に面白いレコメンドが書けるようになりたい……! 『まんが トキワ荘物語』という新書にも興味を惹かれる(幾つか『マンガ家誕生。』と被ってるけど)が、こちらも購入せず。……旅行の最終日って、なんか気持ちが節約モードになりませんか(誰に聞いてんだか)

ジュンク堂を出て、駅の反対側へ。広島駅には南口と北口があるのだが、ジュンク堂があるのは南口で、高速バス乗り場があるのは北口だ。南口から北口へ(或いは、北口から南口へ)移動するには、ビミョーに長い地下通路を使わなくてはならない。この面倒を解消しようという意識は、広島駅には無いのだろうか。毎度毎度、どうも疲れて仕方ない。駅の反対側に出たところで、自宅へのお土産を購入する以外にはやることがないので、退屈であることに変わりはない。どうしたものか……と考えていると、腹が減っていることに気付く。いつの間にやら正午を過ぎていた。駅ビルの中にあるお店は何処も混雑していたので、駅の外にある「九州筑豊ラーメン山小屋」なるラーメン屋へ。昭和(むかし)ラーメンを注文する。駅前のラーメン屋なんて、どうせ大したモンじゃないだろう……と思っていたら、これが実に美味い。あんまり美味しいので、二度も替え玉をしてしまった。

食後、お土産にもみじ饅頭を購入し、高速バスへ乗りこむ。今度は隣に男性が座っているが、もはや帰り道なので知ったことではない。行くときは緊張するが、帰るときはひたすらリラックスしてしまうのが、私という人間なのである。そして案の定、帰り道も渋滞した。午後4時8分到着予定のところを、午後5時20分ごろ到着。最終的に、渋滞なんて嫌いだ!としか言いようのない旅行となった。電車だな、やっぱり。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

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https://twitter.com/Sugaya03

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