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『R-1ぐらんぷり2014』感想文。

■開催期間
2013年12月24日~2014年3月4日

■司会
雨上がり決死隊
加藤綾子

■審査員
桂文枝
関根勤
天野ひろゆき
清水ミチコ
木村祐一
ラサール石井
板尾創路

■R-1応援団
友近
千鳥

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テレビドラマ『なぞの転校生』

なぞの転校生 Blu-ray BOX(5枚組)なぞの転校生 Blu-ray BOX(5枚組)
(2014/05/14)
中村蒼、本郷奏多 他

商品詳細を見る

1967年に刊行された眉村卓の小説『なぞの転校生』を原作としたテレビドラマ。企画・脚本を岩井俊二が担当しているだけあって、基本的には日常的な風景が描かれているにも関わらず、その映像はとても幻想的。かつて、自分が10代だった頃、興味本位で鑑賞した『リリイ・シュシュのすべて』や『花とアリス』もこういうのだったっけ。そこで描かれているもの全てが美しくて、私はすっかり心を奪われてしまった。特に杉咲花が可愛くてねえ……完璧じゃないですかね。まさか、こんなにも繊細な作品を『湯けむりスナイパー』『勇者ヨシヒコと魔王の城』『みんな!エスパーだよ!』が放送されていた時間帯で見られるとは。監督は『青空のゆくえ』『夜のピクニック』『天国はまだ遠く』などの映画を監督した長澤雅彦。いい仕事をしています。

きらきら光るぞ流れ星

流れ星のベストネタライブの模様を収録したDVDがリリースされる。

流れ星ベストネタライブ「回帰」 [DVD]流れ星ベストネタライブ「回帰」 [DVD]
(2014/07/02)
流れ星

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流れ星は、ボケのちゅうえいとツッコミの瀧上伸一郎によって、2000年に結成されました。クセのある世界観の漫才と瞬発性の高いちゅうえいの一発ギャグに定評があり、若手芸人の登竜門『爆笑オンエアバトル』では前人未到の無傷の20連勝を達成しました。2013年には、『THE MANZAI 2013』決勝戦にワイルドカードとして進出、高い評価を受けましたが、惜しくもNON STYLEに敗れています。ライブは昨年7月に開催され、その模様が本作に収録される予定です。

ちなみに、流れ星は過去に、単独ライブDVDを何枚かリリースしています。

2008年『流れ星 単独ライブDVD~岐阜浪漫~
2009年『流れ星 単独ライブ「力作」
2010年『流れ星 単独ライブDVD 飛騨二人花火
2011年『流れ星 単独ライブDVD 乱れ星
2012年『流れ星 単独ライブDVD 大喧嘩


『乱れ星』と『大喧嘩』のDVDは一般流通していない(浅井企画のホームページで購入可能)ので、『THE MANZAI 2013』での結果を受けて、こうして彼らのライブDVDが再びメジャーレーベルからリリースされることは本当に喜ばしいことのように思いますね。とりあえず、年末に向けて頑張れーっ。

あ、あと、なんか全国ツアーがあるらしいですよ。

2014年4月のリリース予定

■購入予定
19『落語ドキュメンタリー 新世紀落語大全 林家彦いち 愛宕川、保母さんの逆襲、他 [DVD+CD]
23『番組バカリズム
30『ウーマンラッシュアワー 村本大輔の恨みと復讐のミルフィーユ/中川パラダイスの癒しと優しさのセレナーデ
30『シティボーイズミックス PRESENTS 『西瓜割の棒、あなたたちの春に、桜の下ではじめる準備を』

■テレビ関係
02『東野・岡村の旅猿4 プライベートでごめんなさい… 三度 インドの旅 ワクワク編 プレミアム完全版
02『東野・岡村の旅猿4 プライベートでごめんなさい… 三度 インドの旅 ハラハラ編 プレミアム完全版
16『戦闘中 第五陣 ~欲望の都~
23『竹山ロックンロール 1
23『さまぁ~ず×さまぁ~ず DVD BOX[Vol.20/21+特典DISC]
23『さまぁ~ず×さまぁ~ず Blu-ray BOX[Vol.20/21+特典DISC]
23『さまぁ~ず×さまぁ~ず vol.20
23『さまぁ~ず×さまぁ~ず vol.21
25『ひろいきの ~有吉の名前は「ひろいき」~
25『ひろいきの ~広島生まれの広島育ち~
25『ひろいきの ~昔はミリオン歌手~
27『東京03角田&ゆってぃのぶらり作曲の旅DVD 関東編 1

■その他
23『宮川大輔×ケンドーコバヤシ あんぎゃー ~埼玉で勝手気まま旅~
23『5upよしもとカウントダウンライブinインテックス大阪2013→2014(仮)
23『落語研究会 古今亭志ん朝名演集

年度初めの4月から消費税が上がるということで、お笑いDVDコレクターを自称する私としては、戦々恐々としている次第であります。まあ、月に使っている金額を思い返してみると、ちょっと消費税が上がったくらいでは、大して痛くもないんですけどね。むはははは! ……笑っていいのやら、なんなのやら。そんな4月のリリース予定ですが、割とこじんまりとしています。3月が怒涛のリリースラッシュだったので、余計にそう感じられるのかもしれません。個人的に楽しみなのは、昨年5月に大阪で鑑賞したシティボーイズミックスの公演ですね。宮沢章夫さんが手掛ける舞台は初体験だったんですが、かなり面白かったです。舞台を立体的に使った見せ方も絶妙で、鑑賞後には思わずため息が漏れるほどの感動が……。あの舞台をどれだけ映像で再現しているのか、非常に気になるところです。

NHKと低俗と私。(追記アリマス)

■「NHKの番組は低俗になっていないか?」ロンブー淳さんの反論でも話題の質疑全文(BLOGOS)

平日の夜はテレビに張り付きっぱなしな私だが、「じゃあ、テレビが好きなんだね」と言われると、どうも素直に頷けない。テレビに張り付いてはいるが、直視しているわけではないからである。大概の場合、テレビから流れてくる映像や音をBGMにして、本を読んでいたり、ケータイをいじっていたり、電源を消し忘れて寝てしまっていたりしている。そんな自分を、果たしてテレビ好きと言えるのか。言える人もいるかもしれないが、私は言えない人である。

そんな私でも、ついつい憤慨してしまったのが、中田宏衆議院議員(日本維新の会所属)の発言だ。なんとこの方、NHKの予算案審議の場で、『ケータイ大喜利』『コントの劇場』『7人のコント侍』を低俗呼ばわりしたんだという。真剣なテレビ好きではないけれども、テレビバラエティを見るのは嫌いじゃない私は思わず憤慨だ。「あのさあ、『コントの劇場』『7人のコント侍』は観たことないから低俗かどうかわかんないけどさあ、視聴者から寄せられた回答で成立している『ケータイ大喜利』を低俗っていうのはどうなのよって、私は思うわけえ。だってさあ、それってさあ、番組を楽しませている投稿者も低俗って言っているようなものじゃんさあ」と、思わず口調も桃井かおり風だ。

ところが、実際にその発言がなされたやりとりをテキスト化した記事を読んでみると、ちょっとだけ印象が変わった。要するに、この中田という人は【低俗な民放バラエティの真似をせずに、NHKは民放がやらないことをしっかりとやってもらいたい】ということを言いたかったらしい。なーんだ、だったら最初からそう言えばいいのに。“低俗”なんて聞こえの悪い表現を使うから、変に疑われるようなことになるんじゃないか、まったく。……と、自分のことを棚に上げつつ。

とはいえ、『ケータイ大喜利』『コントの劇場』『7人のコント侍』が、本当に民放の真似をしているのかと考えてみると、なんとなーく違和感を覚える。少なくとも、今の民放に『コントの劇場』『7人のコント侍』の様なコント番組は難しい。コント番組は予算がかかるのに、視聴率があまり芳しくないからだと聞いている。事実、私自身も、深夜帯にコント番組として始まったにも関わらず、ゴールデンタイムへと移動した途端にトークや企画のコーナーが設けられるようになっていった番組を幾つか知っている。視聴率の問題によって民放でコント番組が出来ない現状があるのだから、視聴率とは無関係な立場にあるNHKで放送することに意義はあるんじゃないかしらん。「そんなモノを公共放送で流すな!」というご意見もあるだろうけど、見たくないという人がいる一方で、見たい人もいるんだよ。

それよりも気になったのは、『ケータイ大喜利』が槍玉にあげられていることである。先にも書いたように、私は『コントの劇場』『7人のコント侍』を観たことがないので、その内容に関しては何も言えないのだが、少なくとも『ケータイ大喜利』はNHKにしか出来ない番組じゃないかなあ。まあ、これはあくまで私個人の話なんだけど、過去に「番組から提示されたお題を一般の視聴者が投稿、それをプロの放送作家・芸人が審査する全国生放送のバラエティ」を民放で見た記憶がないんだよね。あるのかもしれないけれど、私は知らない。あったらすいません。ただ、「民放の真似」と言われるほど、それは一般的になっていないんじゃないかと思います。はい。あと、中田氏は記事の中で「わが国の過去の優れた文化の保存ならびに新たな文化の育成および普及に役立つようにすること」がNHKに求められていると発言されているけれど、鋭い発想と端的な表現が求められる大喜利はそれに該当しているように私には思います。なんか、思ってばっかりですいません。

このテキストによると、中田氏は「NHKがやるべきことというのは、ある意味では民間がやらないことをしっかりとやってもらうことが第一義的には重要な視点であり、そこにNHKの誇りをもってもらわなければいけない」と言ったらしい。圧倒的に正しい意見である。が、そういう考えを持っている割には、民間がやらないこと(=民間がやっていること)の現状を正しく認識されていないのではないかと、このやりとりを読んでいて思いました。が、実のところ、私も正しく認識できていないようです。お互い、勉強が必要ですね。

最後に余談。落語ブームがささやかれて久しい昨今、落語を放送する民放もじわりじわりと増えてきたようですが……『日本の話芸』って低俗ですかね?

以下、追記。

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ドラマ『福家警部補の挨拶』

福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)福家警部補の挨拶 (創元推理文庫)
(2008/12)
大倉 崇裕

商品詳細を見る

ドラマ版『福家警部補の挨拶』を見終える。第一話から欠かすことなく鑑賞し続けていたのだが、はっきり言って、そんなに面白くはなかった。『刑事コロンボ』『古畑任三郎』を彷彿とさせる倒叙形式にはコーフンしたし、脇を固める稲垣吾郎・柄本時生も良い演技を見せていた。主人公の福家警部補を演じる檀れいには少し違和感を覚えたが(福家のキャラクターと檀れいのビジュアルに多少のズレが……)、否定するほどではなく、似合わない役を立派に演じきれていたと思う。

犯人の言い分を福家の一言でシャットアウトするエピソードの終わらせ方も、テレビドラマとは思えない鋭い切れ味を感じさせてくれた。特に、第2話『禁断の筋書』、第4話『月の雫』、第6話『愛情のシナリオ』の最後は、こちらの背筋がゾクゾクッとするくらいに素晴らしいエンディングだった。ストーリーがほぼ一つの個室だけで展開している第9話『或る夜の出来事』も、実験的で面白かったなあ。“シティボーイズ”きたろうと“やっぱり猫が好き”室井滋というキャスティングが、もうたまらなかったなあ。

それでも、最終的に「そんなに面白くなかった」と感じさせられてしまう理由は、このドラマがミステリー以外の部分を描こうとしたからだろう。もう少し直接的に表現すると、このドラマは福家警部補の過去を匂わせることで、物語に深みを加えようとしたのである。だが、先にも述べたように、『福家警部補の挨拶』は『刑事コロンボ』『古畑任三郎』の流れを汲んだ倒叙形式である。犯人の犯行を先に見せる倒叙形式において、メインとなるべきなのは、犯人であり、被害者であり、事件の背景だ。事実、コロンボや古畑について、一般的に知られていることといえば、その喋り方や真偽曖昧な家族構成に過ぎない。彼らがどのような事件に遭遇し、どうやって危機を乗り越えてきたのか、視聴者は画面に映し出されるドラマでしか知ることは出来ない。

なのに、『福家警部補の挨拶』は、最終回が近づくごとに福家の過去を強く匂わせるようになっていき、気が付けば、肝心の事件よりも福家の存在が肥大している事態に。そういう刑事ドラマを否定するつもりはないが、『福家警部補の挨拶』はそういう刑事ドラマじゃないだろ! で、それだけでもかなりガックシきているのに、最終回の展開が、まんま『踊る大捜査線』の青島と室井で、更に脱力。それまで寛容に受け入れてきた私も、思わず「このクソみたいなプロット書いたのは誰だあっ!!」と、海原雄山ばりに駆け込みたくなってしまった(何処にだよ)。

ところどころに作り手の気合いが感じられる作品だっただけに、良い意味での人間臭い部分を紋切型な刑事ドラマ展開で潰してしまっていたのは、本当に残念だった。原作のトリックを映像用に分かりやすく改変していたりして、けっこう頑張っているところは頑張っていたんだけれどなあ。残念だ、本当に残念だ。

余談。テレビドラマの影響を受けて、大倉崇裕による原作本を購読したのだが(文庫化されている『福家警部補の挨拶』『福家警部補の再訪』)、文章表現が実に端的で非常に読みやすく、面白かった。ドラマ版福家の様な熱っぽさはなく、むしろまったくの無感情で犯人に立ち向かう福家の姿は、清々しいほどに事務的だ。……これ、このままドラマ化した方が、もしかしたら……。個人的に気に入っているエピソードは、『最後の一冊(挨拶)』『マックス号事件(再訪)』『相棒(再訪)』。とりわけ『マックス号事件』は船上での殺人事件を福家が捜査するというドラマチックな設定で、非常に面白かった。これこそ映像化に向いているのではないかと思うのだが……予算の都合なのかなあ……。

『オンバト+』2014年3月8日放送感想文

■ジグザグジギー【501kb/4,326票】※投票2位
14戦10勝、今期4勝目。コント『間違い電話』。仕事上の付き合いがある佐々木さんに電話をかけたいのに、どうしてもナメトコという謎の人物に繋がってしまう。他の人に番号を聞いてみたり、確認のために別の場所へ連絡を取ろうとしても、何故か電話の向こうにはナメトコが……。冷静になって考えてみるとかなり不気味な内容のコントだが、状況に戸惑いながらもどこか冷静な池田さんのツッコミのおかげか、ホラー的な印象は残らない。個人的には、池田さんが佐々木さんの自宅の電話番号の語呂合わせに気付いて「ヤツの家電ですって!」と訴えかけるくだりが、かなり面白かった。『ABCお笑いグランプリ』でやっていた教室の席のコントもそうだけど、こちらの想像を上手い塩梅に飛び越えていくんだよなあ。オチはちょっと雑……というか、投げっぱなし。それまでがウケていたから、アリっちゃアリなんだけど。

■ウエストランド517kb/3,580票】※投票3位
13戦9勝、今期3勝目。漫才。これまでもテーマから逸脱した暴走気味の漫才を披露していた彼らだが、今回は番組最後の通常収録ということもあってか、テーマもへったくれもないハチャメチャな内容に。ただ、全体を通してみると、長々とまくし立てる井口のツッコミを茶化した内容には絞られていることが分かる。ただでさえメタ要素の強い漫才がよりディープに掘り下げられている、という意味では最後の挑戦に相応しい漫才といえるのかもしれない。この調子だと、近いうちに中川家みたいになってしまうのではないか、と危惧している。いや、別に危惧する必要はないんだけど。ひょっとすると、賞レースなどでは評価されないかもしれないけれど、このスタイルを最後まで貫いてもらいたい。面白かった。「僕だってジグザグジギーみたいなネタやりたいんだよ!」

■ザンゼンジ【473kb/2,707票】
6戦4勝、今期4勝目。コント『付き人』。インタビューを受けている役者と、その付き人のジュン。10年ほど役者の身の回りのことをやっているジュンは、彼がどういう時にどういうことを望んでいるのかを把握している。事実、このインタビューの最中にも、細かいところで役者をきっちりとフォローしていて……。現実的ではないレベルの細かいところまで役者のフォローをする付き人、という設定はありがち。ただ、役者の意図を読み間違えてしまった付き人が、お仕置きとして自分から手のひらにほっぺたをぶつけるマイセルフビンタのくだりは、なかなか意外性があって面白かった。やっていることのブッ飛んでいる感じも好きだけど、なによりビンタを受けたジュンの表情がイイ。前半のフリ部分がもうちょっと洗練されていれば、後半が更に盛り上がるじゃないかという気もする。人力舎の新しい風として、更なる高みを目指してもらいたい。「(差し出した手に飛び込んできたジュンに)あ、違う違う違う違う」

■グランジ【465kb/3,421票】
8戦7勝、今期4勝目。コント『ZONEの名曲『secret base~君がくれたもの~』にぴったりなショートストーリー』。なんとなくロマンティックなタイトルだが、とどのつまりは『secret base』をオチに使ったショートコントである。ドラマティックなシチュエーションを笑いに昇華するショートコントといえば、アンジャッシュがやっていた『アンジャッシュドラマ』を彷彿とするが、グランジはそれよりディープに攻めている。いきなりの観客プレゼント、いきなりのピタゴラ装置、そして、いきなりの計量。これらの、まるで違ったシチュエーションが、全て『secret base』のメロディに合わせて強引にまとめられる……こんなムチャクチャなショートコント、そりゃ笑うしかない。なお、このネタは彼らのベストネタDVD『グランジ BEST NETA LIVE DVD』にも収録されている。今回のオンエアを見て、ちょっとでも気になったのなら、気まぐれに買ってみるのもどうだろう。

■うしろシティ【445kb/5,564票】※投票1位
15戦14勝、今期5勝目。コント『取り調べ』。初めて容疑者を取り調べることになった若い刑事。自主トレも終えて、本番を始めようとした矢先、部屋に入ってきた容疑者がいきなり自供し始めてしまう。初めての取り調べなんだから、もっと容疑者には粘ってもらいたいのに……。うしろシティのコントといえば、どこか非現実的な展開に陥ることが多いイメージがあったのだが、今回のネタはけっこう現実的。取り調べに並々ならぬ意欲で臨む刑事もいるだろうし、いきなり自供し始める容疑者もいるだろう。その設定に何もおかしいところはない。ただ、両者の求める結果が違っているために生じるねじれが、笑いに繋がっている。また後半、このねじれた状況に思わぬ亀裂が生じて、刑事が望む状況になっていく展開がまた面白い。この流れを自然に見せられる脚本の上手さ。人気は伊達じゃない。オチはちょっと暗転を急ぎ過ぎた感。もっとじわじわと暗くなっていく方が良かったんじゃないかなー。「お前ボブスレーやってんだろ!」

■今回のオフエア
385kb:タナからイケダ
321kb:ツィンテル
293kb:キサラギ
221kb:寅人
173kb:煮物女子

チャンピオン大会出場条件である今期4勝まであと一歩だったタナからイケダ、無念の敗退。ネタ選びに失敗したという噂も耳にしたが……。2週連続の挑戦となったツィンテルも勝てず。当たれば大きいコンビなだけに、こちらも残念。前回、初出場でオーバー500を叩き出した煮物女子、今回はなんと100kb台でオフエアという無残な結果に。番組が終わってからも、頑張って這い上がってもらいたい。個人的には、寅人が観たかったなあ……。

『タモリ論』以後のタモリ本をまとめてみた!

天下御免のテレビウォッチャー、てれびのスキマ氏が初の単著を出版するとのこと。

「てれびのスキマ」といえば、テレビ・ラジオ・雑誌における芸能人・テレビ関係者の発言を引用・抜粋することで、その本質を浮き彫りにするブログとして知られている。自己主張を控え、あくまでもテレビの中で活躍する芸能人そのものに焦点を絞るスタイルに定評があり、愛読者も少なくない。……羨ましくなんて、ないぞっ。近年はテレビ系のコラムを書き連ねるライターとして、カルチャー雑誌を中心に活動中だ。そんなスキマ氏の初の単著は、タモリをターゲットとしたものだという。どういう内容になっているのか、今から楽しみでならない……が、その一方で、こういうことをを思ってしまう。

「え? またタモリの本が出んの?」

小説家・樋口毅宏による新書『タモリ論』が出版されて以後、タモリに関する本がやたらと発表されるようになった。聞いたところによると、『タモリ論』の出来があまり芳しくなかったがために、各出版社のタモリフリークたちが「こんなモンは【タモリ論】じゃねぇ!」と激昂し、同書を廃版に追い込むべくタモリ本を出しまくっているのだとか。……まあ、流石にそれはタチの悪い冗談だが(てか、今思い付きで書いた)。恐らくは、単純にフジテレビを代表する長寿番組『笑っていいとも!』の終了を受けて、改めて同番組の司会者であるタモリなる存在について考え直してみようという動きになっているだけだ。とはいえ、面白い動きではあると思う。

アラサー世代の自分にとって、タモリは物心ついた頃から既に“司会者”というイメージしかなかった。サングラスに七三分けという見た目にも、全く違和感を覚えることなく、それが当たり前のものとして受け入れていた。様々な情報を消費するテレビというメディアに受け入れられているタモリという存在に、疑問を抱くことは有り得なかった。だからこそ、タモリというタレントの本質を掘り下げようとする近年の動きは、実に面白い(CV:福山雅治)。そこで、今回は『タモリ論』以後に出版された、タモリ関連の書籍を一緒くたにしてまとめてみようと思う。あくまで、まとめるだけである。何故ならば、僕はその殆どを読んでいないからだ。えっへん(威張ることではない)。しかし、いつか読もうと思っているので、その日に向けてこうして作品をまとめておこうと、そういう次第である。いつか読もうとは思っている。たぶん読むとは思う。読むんじゃないかな。ま、ちょっとは覚悟しておけ。

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柳家三三『三三三九四七』(岡山)

『三三三九四七』を鑑賞するために岡山へ行く。

『三三三九四七』とは、落語界の若手ホープとの呼び声が高い柳家三三師匠による独演会のことである。2013年に47都道府県で47日間連続独演会を開催する全国行脚『三三五五四七』を達成した三三師匠が、その感謝の気持ちを込めて、改めて47都道府県を巡っているのだそうだ。そのコンセプトの変化に伴い、タイトルも“五五(ゴーゴー!)”から“三九(サンキュー!)”へと替えられている。どうしてもダジャレを貫きたいのか。

僕は当初、『三三三九四七』岡山公演を鑑賞する予定ではなかった。『三三五五四七』香川公演で鑑賞した落語にピンとこなかったこと(当時の感想はこちら)、47都道府県を巡るのならいずれ香川にも来るだろうからわざわざ瀬戸大橋を渡ってまで観に行く必要はないだろう、というのがその理由だ。しかし、1月に天満天神繁盛亭を訪れて、2月に近場で開催された3つの独演会を回り、4月に『柳家小三治独演会』を鑑賞する予定……というスケジュールを確認していて、なんとなく「どうも3月に落語を観る予定がないのはバランスが良くないな」という気持ちになってしまい、今回の鑑賞に至った次第である。とどのつまりは穴埋めなわけで、なんとも失礼な話。

岡山駅に到着したのが12時半を回ったところ。何も食べずに出てきたので、兎にも角にも食事をしなくては……と、駅からそれなりに距離が離れているラーメン屋「一風堂」へ。豚骨ラーメンが売りの店で、替え玉が出来る点が大食漢には有難い。店員さんも活気づいていて、よく気が回っている。注文が通るのも早い。イイ店だ。食後、少し歩いて紀伊國屋書店へ。電車での移動中に読もうと思って持参した『福家警部補の再訪』を読み終えてしまったので、その代わりとして、『三人目の幽霊』を購入する。落語雑誌の編集部に属する二人が謎を解決するという、落語好きでミステリにも興味津々な自分には最適な一冊だ。この時点で、既に開場時刻は過ぎていたので、会場である「山陽新聞社 さん太ホール」へと一直線に向かう。先月、『桂塩鯛独演会』を鑑賞した、あの場所である。当時はうっかり居眠りしてしまったので、今度は気を付けなくては……。

チケットをもぎってもらって、ロビーへ。物販コーナーは無く、どことなく落ち着いた雰囲気が漂っている。「これも三三師匠の人徳なのかな?」とか思いながら、ひとまずトイレへ。今回は全席指定なので、慌てる必要はない。……ってなわけで、呑気に用を足していると、間もなく開演とのアナウンスが流れ始める。おっとっと。ちょっと焦りながらも、ゆっくりホールに入ると……人が少ない。300人くらいのキャパに、半分しか埋まっていない。先月の塩鯛独演会に比べて、明らかに少ない。三三師匠よりも塩鯛師匠の方が、岡山県民には馴染みがあるということなんだろうか。そんなことを思いながら、指定された前から5番目・ステージに向かって左側の席に座る。隣には夫婦と思しき中年の男女が。これだけ空いているのに、わざわざ隣に詰めて座るというのも妙な話だ。

午後2時開演。

いきなり三三師匠が登場。『三三五五四七』と同様、今回もたった一人で高座を務めるようだ。その『三三五五四七』で訪れた場所での話から、男女の嫉妬についての話を経て、短めの滑稽噺『権助提灯』へ。風の強い夜、大家の旦那が妻に「こんな夜はあの子(妾)のところにいてやってください」と言われ、提灯持ちに権助を連れて妾宅へと向かう噺である。個人的にはけっこう好きな演目なのだが、気が付くとウトウト……。展開がシンプルな落語というのは、こちらも流れを知っていることもあって、ついつい瞼が下がり気味になってしまう。とはいえ、同じ轍を踏むわけにはいかない。グッと堪えているうちに、オチを迎える。……が、緞帳は下りない。続けて、これまた男女を描いた『締め込み』が始まる。家に帰って、衣服をまとめた風呂敷包みを見つけた男が、それを泥棒がこさえたものだとは気付かずに妻が出ていく準備をしているのだと勘違い、夫婦喧嘩へとなだれ込む様子を描いた噺だ。亭主の勘違いがきっかけに夫婦喧嘩が勃発する展開(妻にはまったく悪い点はない)であるが故に、亭主の演じ方によってまったく印象が変わってくるネタなのだが、三三師匠は直情的で粗忽な亭主と肝っ玉が据わっている妻がそれぞれ程々にデフォルメしていて、なかなか楽しめた。師匠、以前よりも人物描写にクセが強くなったように感じる。全国を回った成果が出ているのかもしれない。

仲入りを挟んで、後半戦。先日の大雪でゲストに呼ばれた落語会に出られなかったという話をしつつ、『五貫裁き』へ。……マクラが落語の内容とまったく関係無いな! 堅気になって全うに働くことを決意した八五郎が、八百屋を始めるための元手を大家の元へとお願いに行くと、大家は奉加帳を八五郎に渡して「これでカンパを募れ」と。「最初に金持ちのところに行くといい」というアドバイスを受けた八五郎は、奉加帳を片手に飛び出していくが、しばらくして額から血を流しながら戻ってきた。質屋の徳力屋から銭を貰おうとしたが、子どもの小遣いにもならない銭を渡され、激昂して投げ返し、旦那を殴ろうとしたが逆に煙管で殴り返されたという。この話を聞いた大家は、八五郎にこの一件を奉行所に訴え出ることを薦める……。いわゆる「大岡越前」モノ。途中まで大家の意図が見えないために、ちょっとしたミステリの趣きも感じられる一席である。正直、三三師匠の手腕云々以前に、ちょっと珍しい演目(個人的には談志師匠の音源しか聴いたことがない)ということにコーフンしてしまって、その良し悪しについてまったく記憶していない。なんとも情けなや。 とはいえ、何かに引っ掛かることなく、最後までしっかりと楽しめたのは事実。一言で言ってしまうと大満足。香川公演も必ず観に行こうと誓ったのでありました。

20140308ポスター

ところで、会場で今後のスケジュールが書かれた紙を貰ったのだが、それによると『三三三九四七』香川公演は12月13日を予定しているとのこと。……今回、行っておいて良かったな!

『オンバト+』2014年3月1日放送感想文

■学天即485kb/3,493票】※投票3位
6戦4勝、今期4勝目。漫才『人生で一番ツイてない日』。「人生で一番ツイてない日」じゃないか、という日があったという四条。その日に経験した出来事を相方の奥田に話すのだが……。最近、四条が特定の傾向にある人物になってボケるスタイルの漫才を演じることの多い学天即だが、今回は、四条の下らないボケを奥田が鋭いツッコミで笑いに昇華していく、以前のスタイルによる漫才を披露していた。鑑賞中、四条のボケが少し乱暴に感じられたのだが、聞いたところによると、どうも古いネタらしい。チャンピオン大会を意識して、ネタを温存しているのだろうか。最近の彼らの漫才と比べると格段に出来が悪かったが、その穴をテクニックでしっかりとカバーしていて、改めてその実力の高さを感じさせられた。やっぱりいいなあ、学天即。ここと銀シャリは安心して観られるなあ。「ここまではエピローグ!」

■じゅんいちダビッドソン【429kb/4,186票】※投票2位
5戦2勝、今期2勝目。コント『お客様相談室』。スーパーのお客様相談室を担当している本田圭佑。客のクレームに対して、本田ならではの返答をしていく。前回のオンエアでは、観客の前で漫談を披露する本田圭佑を演じていたじゅんいちダビッドソンだが、今回はなんとがっつりコントでオンエア。……番組がもっと続いていれば、ポスト・ダンディ坂野になっていたかもしれない。本田圭佑が実際に口にしたであろう発言を元にクレーム処理を展開するネタで、元ネタを知らないと厳しいのではないかと思われたが、なかなかどうして面白かった。セリフの元ネタを知らなくても、「スーパーのお客様相談室」と「グローバルな本田圭佑の言葉」のギャップが既に笑いとして成立しているためだろう。あと、クレームに対して一切妥協を見せない姿が、ちょっと気持ちよかった。「その理論でいくと、俺より上はいませんね!」

■チキチキジョニー【437kb/2,027票】
7戦5勝、今期4勝目。漫才『節分』。2月が一番好きだという石原。それはバレンタインデーがあるから……ではなく、節分があるから。石原曰く、節分は一年で最も男女がイチャイチャできる日だそうで……。石原の暴走する思考に岩見が容赦なくツッコミを入れていく、チキチキジョニーお馴染みの漫才。もうちょっと面白くなりそうなんだけどなあ、というところで足踏みしている感じが個人的にはどうもやきもきする。とはいえ、今回のネタは面白かった。節分と男女の関係を絡める展開は見たことがなかったし、石原による一人豆まきの面白くも壮絶な姿はなんとも破壊的で良かった。ただ、これは彼女たちのせいではないが、鬼に囲まれている姿がカメラに収められていなかったのは……。スタッフ、しっかり仕事してくれ。「肩壊してるやん!」

■ラバーガール【465kb/4,371票】※投票1位
16戦全勝、今期4勝目。コント『別れなさい』。デートを終えて、彼女と別れた青年の前に、奇妙な姿をした謎の女性が現れる。実は、その女性は彼女の母親で、今日は青年に「娘とは別れなさい」と言いに来たのであった。大水の突飛なボケに飛永が冷静にツッコミを入れるスタイルが印象的なラバーガールだが、近年、どちらがボケでどちらがツッコミなのかが曖昧なネタも量産していて、コント師として実に面白い段階に突入しているように感じる。元来、そういうコントを演じていたコンビなので、技術の向上に伴って原点に戻ってきたといえるのかもしれない。今回のコントもそう。ボケにしか見えない大水に対し、まともなようでいて更にブッ飛んだボケを投げ込んでくる飛永。簡単には言葉で表せない、ラバーガールの世界がそこには広がっていた。今期のラバーガールの戦績はあまり芳しいものではなかったが、それはもはや、彼らがオンバトという枠組みに収まりきらない芸人になったからではないかと個人的には感じている。目指せ、コントの更なる高み。「その倍だ!」

■スマイル【445kb/3,126票】
8戦7勝、今期5勝目。漫才『時代劇』。最近、時代劇にハマっている瀬戸。悪代官にさらわれた恋人のお通を、瀬戸衛門として助けに行くコントを始めようとするのだが……。以前、似たような設定の漫才を演じていた記憶があるんだけれど、気のせいだろうか。スマイルの漫才といえば、ウーイェイよしたかのボケがどうも窮屈に感じられることが多かったのだが(相方をイジるくだりとか、どうも無理にやらされているように感じてならなかった)、今回はかなり伸び伸びとボケていたように思う。そのためか、ちょっとネタとしてはまとまっていないようにも感じたけれど、楽しくやっているのが伝わってきて、以前よりもかなりイイ印象を受けた。スマイルはもう、この感じでいいんじゃないかと思う。「そんなんどうでもええ、歌うたおうぜ! We are the world~♪」

■今回のオフエア
425kb:ジェラードン
405kb:アルコ&ピース
365kb:あばれる君
337kb:や団
301kb:ツィンテル

今期の合計キロバトルを上げるために5回目のオンエアに挑んだジェラードンが惜しくも散る結果に。とはいえ、既に今期4勝をあげているので、チャンピオン大会出場の可能性は否定できない。一方、今期4勝目を狙ったアルコ&ピース、あばれる君は大会出場のチャンスも得られず。あばれる君は『R-1ぐらんぷり2014』の決勝進出も逃しているので、ここで結果を残したかった。ちなみに、同じく今期4勝を逃したツィンテルは次回も出場を予定しているので、まだチャンスが残っている。果たして?

■次回
ウエストランド(2)
うしろシティ(4)
キサラギ(1)
グランジ(3)
ザンゼンジ(3)
ジグザグジギー(3)
タナからイケダ(3)
ツィンテル(3)
寅人(1)
煮物女子(1)

1999年4月に産声をあげ、数々の若手芸人たちにきっかけを与え続けてきた“史上最もシビアなバラエティ番組”こと『爆笑オンエアバトル』も、次回が最終戦だ。出場するのはご覧のメンバー。最終回でトップを飾るのは誰なのか。また、最終回の最後にオンエアされるのは、果たして誰なのか。というか、チャンピオン大会の詳細が未だに発表されていないけれど、NHKでは一体何が起きているのか。全ては次回、明らかになる。『爆笑オンエアバトル』もとい『オンバト+』、最終戦。間もなく。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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