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『カオスノート』(吾妻ひでお)

カオスノートカオスノート
(2014/09/07)
吾妻ひでお

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○月×日。ネットカフェに行く。初めてのお店だったので、会員証を作らなくてはならない。「身分を証明できるものはお持ちですか?」と問われたので、首の後ろの製造番号を見せる。無料のドリンクバーがあったので、コーラとスプライトとカルピスを混ぜたドリンクを精錬すると、熱を帯びた純金になって紙コップを燃やし尽くした。ボックス席に収まると、まずパソコンの電源を入れて、機能性を確認する。ネット、ゲーム、動画、その他もろもろ。少し古いパソコンらしく、ソフトを起動させるたびに重機の軋む音が聞こえた。Twitterにアクセスすると、つぶやきがモニターからこぼれ出して、他のボックス席にまで溢れ出したので、店員に注意された。私が悪いのか? 電話でメイドさんを呼べるサービスがあったので、頼んでみる。「お帰りーっ、ご主人」。美人なのにぞんざいな口ぶりが好ましかったが、私の読んでいるマンガのオチをバラするので、とっとと追い出した。「またなーっ、ご主人」。

吾妻ひでおの新刊『カオスノート』があったので、読んでみる。吾妻ひでおといえば『失踪日記』に代表されるエッセイ漫画で再評価された漫画家だが、本作で描かれているものは氏の思い出などではなく、文字通りカオスの連続だ。基本的に前後の流れに脈絡はなく、ただただ、吾妻の思いつきとでもいうような思考が漏洩しているように吐き出されている。火星人の乾物を売ったかと思えばカップ妖精を買い、奥歯の穴から都市ガスが漏れ、台所の余り物から経験したことのない思い出が蘇る。意味が分からない。でも、この意味の分からなさ、ストーリーも連続性もない無意味、これこそカオス(混沌)なのである。そして、この意味のなさに、意味を求める世界に生きる我々は安心感を覚える。意味がない。いいじゃないか。どうせ人間、生きていることにそもそも意味がないのだ。

ネットカフェを出ると、夜だった。帰り道、途中でコンビニに立ち寄ると、店員が隔世遺伝の真っ最中だった。そのため、レジに長蛇の列が出来ていたので、最後尾に回ると、地球を一周してレジ側に回ってしまったので、とりあえず私がレジを打つことにした。最後に私が来た。店員の隔世遺伝が終わった。そうか、私か。私だったのか。
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2014年10月のリリース予定

■チェック予定
01「エレキコミック 第23回発表会 『Right Right Right Right』
08「うしろシティ単独ライブ「それにしてもへんな花」

■テレビ関係
01「吉本超合金 DVD オモシロリマスター版5 完結編 「俺たちお笑いニュー・ジェネレーションズ」
01「吉本超合金F DVD オモシロリマスター版1 「んんんんんん、ストライィィクバッターアウト」
01「吉本超合金F DVD オモシロリマスター版2 「お前ら1回だけしか言わへんからよう聞けよ!! 超合金はおもしろい!!」
01「東野・岡村の旅猿5 プライベートでごめんなさい・・・カンボジア・穴場リゾートの旅 ワクワク編 プレミアム完全版
01「東野・岡村の旅猿5 プライベートでごめんなさい・・・カンボジア・穴場リゾートの旅 ハラハラ編 プレミアム完全版
08「リンカーンDVD 16
08「リンカーンDVD 17
15「ひろいきの 4 ~苦手な食べ物はきゅうり~
15「ひろいきの 5 ~猿岩石ではボケ担当~
15「ひろいきの 6 ~好きな球団は広島東洋カープ~
22「竹山ロックンロール 7
22「ごぶごぶ BOX11
22「ごぶごぶ 東野幸治セレクション11
22「ごぶごぶ 浜田雅功セレクション11
22「東西芸人いきなり! 2人旅Vol.1
22「東西芸人いきなり! 2人旅Vol.2
22「ウルトラ怪獣散歩」(声:東京03)
22「さまぁ~ず×さまぁ~ず DVD BOX[Vol.22/23+特典DISC]
22「さまぁ~ず×さまぁ~ず vol.22
22「さまぁ~ず×さまぁ~ず vol.23
22「さまぁ~ず×さまぁ~ず Blu-ray BOX[Vol.22/23+特典DISC]
24「逃走中 31 ~白雪姫と7人の侍~

■その他のリリース
01「鉄拳パラパラ漫画作品集 第二集
08「LAUGH SPORTS FES 2014 in CHIBA~よしもと若手"ほぼほぼ"オールスターズ大運動会
22「激情プロレスリング ~爆笑! 大阪頂上決戦~
22「【Amazon.co.jp限定】激情プロレスリング ~爆笑! 大阪頂上決戦~(選手のプリントサイン入りオリジナルアザージャケット付)

どうも、菅家です。9月はあんまり更新できなくて、ちょっと申し訳ありません。仕事が忙しくて、どうも気持ちに余裕が出来ないもので……気が付くと、言いたいことはTwitterでダダ漏れエンターテインメントしております。それをブログのネタにしろよ、とツッコミを入れたくなりますね。マイセルフ。そんなこんなで、あっという間に10月が来てしまったわけですが、芸人ライブ系作品のリリースはかなり少ないようです。9月にコンテンツリーグが頑張っていたので、しょうがないのかもしれませんが。ていうか、よしもとはバラエティ番組のDVD出し過ぎ。年度末でもボーナス期でもないのに……ちょっと厳しいのかな。

くるり埠頭から旅に出るんだ、今すぐに。

THE PIER (通常盤)THE PIER (通常盤)
(2014/09/17)
くるり

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旅行に出かけるとき、何が楽しいって日程をきちんと計画することほど楽しいことはない。あそこに行って、こっちにも行って、それが済んだら今度はこっち……と考えているうちに、頭の中では当日のシチュエーションが少しずつ出来上がっていく。でも、実際に日程をこなしてみると、想像していたほどは楽しくなかったりして。頭の中で思い描いていた頭の中の自分が頭の中の街を楽しむ姿は、想像だからこそ楽しく、都合が良いから楽しいのだと気付かされる瞬間である。勿論、予定外のことが起きる楽しさ、ハプニングが旅の一番の思い出になるっていうこともあるんだけど。

くるりのニューアルバム『THE PIER』を聴いた。実のところ、私はこれまでくるりのオリジナルアルバムを購入したことは無かったのだが(とはいえ少しは興味があったのでベスト盤はチェックしていたのだが、その程度である)、事前に公開されていたアルバムの収録曲『Liberty&Gravity』がとにかく凄かった(カトキチさんのブログで知った。ああ、有難い。)ので、衝動的に買ってしまったのである。で、まあ、実際に素晴らしかった。これまた事前の情報で伺っていたように、多国籍的な味わいで。とはいえ、それは現実の世界をイメージしているというより、各国の雰囲気にくるりの独特の味付けが加えられて、馴染みがあるんだけれど見たことがないとでもいうような、なんだか不思議な食感で。こんな音楽が流れている国って、どんな国なんだろう……と想像している脳味噌のそれは、まさしく旅行計画の楽しさのそれに似ていた。見たことないから、行ったことないから、どんどん拡張される空想の可能性。本作は、そんな空想の国へと連れて行ってくれる船が停泊する、文字通り埠頭(PIER)だった。再生ボタンが出航の合図だ!


それにしても、多国籍的な印象を与える個性豊かな楽曲たちが揃っている本作において、それでも『Liberty&Gravity』の存在感はタダゴトではない。ちなみに、タイトルを翻訳すると「手に入れた自由と重み」という意味になるみたい。初めて手に入れた自由と覚えた重み。そして「いくとこまでいく」という宣言。それはなんだか意思表示の様で。

さらにニッポンのファンク!を笑うな!

笑うな[初回盤 CD+DVD]笑うな[初回盤 CD+DVD]
(2014/09/03)
在日ファンク

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ヒャッハー! 日本に在りながらサイコーにファンクなミュージックを奏でるバンド、在日ファンクがまたキョーレツなアルバムを世に送り出した。そのタイトルは『笑うな』。きずまみれになりながら日本のファンクを模索したファーストアルバム『在日ファンク』、爆弾の様に破裂寸前までセクシーをみなぎらせたセカンドアルバム『爆弾こわい』、嘘みたいに熟練されたファンクがバンドを包み込んだ不思議なミニアルバム『連絡』を経て、このアルバムで在日ファンクはメジャーデビューを果たした。モンゴル800が大ヒットした時代から、インディーズとメジャーの壁なんてとっくの昔に無くなってしまったと思っていたが、ここで在日ファンクは今まで以上にクールなファンクをグルーヴしている。少なくとも、彼らにとってはメジャーデビューは大きな一歩だったのだろう。

『笑うな』で掲げられているテーマは「“ほぼ”ハマケン」。ボーカルで作詞・作曲を担当している浜野謙太が、その完成を思う存分ミュージックにぶつけている。その結果として出来上がったのは「日本のファンク」だ。正直なところ、これまで在日ファンクというユニット名が「日本に在りながらファンク」という意味だと聞いても、なんだかあまりピンとこなかった。はっきり言ってしまうと、在日外国人が嫌いな人達を刺激するためにつけられた、邪な名前なんじゃないか?と思っていた。でも、『笑うな』で在日ファンクは、日本人なら共感せざるを得ない感覚をクールに歌っている。怒りを覚えるほどではない感情をストレートにぶつけた『根にもってます』、見た目も性格も小さい日本人として激しく主張する『ちっちゃい』、他人様に迷惑をかけてしまって謝罪する気持ちを前のめりで歌い上げた『断固すいません』など、どの曲も実にみっともない! でも、共感せざるを得ない! そしてカッコイイ!


このアルバムで、在日ファンクは真に「日本に在りながらファンク」を実現できたといえるだろう。根にもってます! ちっちゃいです! 不甲斐ないです! 恥ずかしいです! 断固すいません! でも……笑うな!

“リトルトゥース”たちに混ざって(最終日)

午前9時45分起床。10時にはホテルをチェックアウトしなくてはならなかったので、あわてて荷物をまとめてフロントへ。途中、宿泊客向けコインロッカーのカギが見つからないトラブルはあったものの(まさか、当日着る予定の服のポケットに入れていたとは……昨日の私よ!)、無事にチェックアウトを済ませる。衣服を詰め込んだバッグを、成田空港へ向かう時に利用するだろう上野御徒町駅のコインロッカーに突っ込み、近くの「Cafe ルノアール」で休憩する。

ルノアールの都会オーラによって心身ともにオシャレになったところで、不忍口へと移動。Twitterで知り合った、とある女性と待ち合わせる。時刻は正午。お互いに昼食前だったので、「上野の森さくらテラス」内のイタリアンレストランでパスタを食べながら談笑。『キングオブコント2014』決勝戦にトップリードがいなかったこと、『THE MANZAI 2014』認定漫才師に超新塾・タイムマシーン3号・オジンオズボーンらが選ばれなかったこと、最近ハマっている芸人が三四郎ということなどを話す。食後、これからの予定を尋ねると「今日はずっとフリー」と言われたので、二人で上野公園を散策することに。西郷隆盛の銅像は知っていたけれど野口英世の銅像もあるんだね、博物館に“東京Tシャツ”を着た外国人ツアー客がいっぱいいるね、などの話をしながらフラフラ。

そのまま不忍池方面へ。池を埋め尽くすように密生している蓮にうっすら感動。以前から興味を抱いていた「下町風俗資料館」へ。一階はかつての下町の風景を再現したスペース。受付で撮影OKと聞いたので、ここぞとばかりに写真を撮りまくる。二階は展示品スペース。昔の子どもの玩具、天秤、チラシなどが展示されていた。こちらは撮影禁止なので、一つ一つをじっくりと眺める。それなりに満足できたところで退館し、今度は「喫茶室 ルノアール」へ。……こうして見ると、私はどれだけルノアールが好きなんだろうか。禁煙席が空いていなかったので、相手に確認を取った上で喫煙席へ。コーヒーゼリーを食べながら、再び談笑。色んな話をしたような気がするが、最終的に「今年の紅白歌合戦にテツandトモを!」しか覚えていない。

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16時、再会を約束してお別れ。そのまま上野御徒町駅に戻り、コインロッカーから荷物を回収して、スカイライナーで成田空港へと向かう。17時に到着。もろもろの手続きを済ませる。思っていたよりも時間が無かったので、お土産コーナーもさらりとかわし、搭乗口へ。

18時10分出発。お疲れ様でした。

“リトルトゥース”たちに混ざって(三日目・後)

東京国際フォーラム・ホールAは広かった。とにもかくにも広かった。過去に鑑賞した芸人のライブといえば市民会館が関の山だった私にとって、そこはあまりにも広かった。2階3列64番。2階席の前の方とはいえ、舞台はちょっと遠く感じた。もしも後ろの方の席だったら、オペラグラスでも使わないと、舞台上の芸人たちを直に観ることは出来なかっただろう(というか、私の近くの席に座っている人ですら、オペラグラスを使って舞台を鑑賞していた)。ロビーと同様、ホール内でも『オードリーのオールナイトニッポン』に関わりのある楽曲が流れていた。時折、かつての番組コーナー『ユメちゃん日記』でネタ葉書を読み上げていたアルバイト女性によるナレーションが挟み込まれ、笑いが生じる場面も。私も笑った。

16時開演。

ステージの後ろにある大きなモニターで、オープニング映像が流れ始める。プロレスラーのそれを思わせる楽屋中継、ドキュメンタリー番組風『オードリーのオールナイトニッポン』紹介VTR、更に本日の出演者が怒涛の勢いで紹介され(個人的にはmiwaの映像が卑怯なほどに面白かった)、そして……あの、お馴染みのBGMが。オールナイトニッポンを象徴する名曲、『Bitter Sweet Samba』だ。この曲が流れ始めたとき、これが単なるスペシャルなイベントではなく、あくまでも『オードリーのオールナイトニッポン』のイベントであることを改めて確認させられたような気がした。広すぎる会場、多すぎる観客、でも、やることはいつもと変わらないからな……と。

本公演の模様はDVDになるらしいので、具体的な内容には触れず、思ったことだけを箇条書きにする。

・バーモント秀樹は相変わらず変
・ビックスモールンの本気は凄い
・ビトタケシの『浅草キッド』に感動して泣きそうになった!
・チェコ・ノー・リパブリック、カッコイイじゃないか!
・観客ノッてないけど!(ラジオでは名前しかイジられなかったからなあ……)
・ボーカルとギターの関係が面白いな。
・あーあーあーあー
・miwa小さい! かわいいとか以前に小さい!
・超ハネる! アコギ弾きながら超ハネる! なんだこの生き物!
・若林のラップ、ガチだ!
・レイザーラモン来たーっ! ……って、コントせんのかい!
・バカリズム先生は相変わらず春日大好きだな!
・最後はやっぱりこのコーナーだなあ。
・デレクジーカーwwww
・あー、終わりかー
・え? あれ? スタッフ、もしかしてそれは……。
・来たーっ! 出囃子-っ!
・うわーっ!

19時半閉演。3時間半のステージは、あっという間に終わってしまった。

終演後、改めてオードリーの魅力について少し考えた。正直、私はオードリーのネタを、そこまで評価していない。ズレ漫才にせよ、春日のキャラクターにせよ、それらが生まれるまでのドラマに感動しないこともないが、ネタとしては一定量を超えないレベルであると感じている。でも、オードリーという芸人に対して、不思議と魅力を感じている。感じているからこそ、こうしてラジオイベントのために上京もした。では、私は彼らの何処に、どの部分に惹きつけられているのか。

特に結論を出すことなく、そのまま飲み会の会場へ。が、肝心の会場が、なかなか見つからない。スマホのナビ機能を駆使して探索したのだが、どうにもこうにも分からない。幹事のウダガワ氏の申し訳ない表情を思い浮かべながら、しばらくウロウロしていると、ある建物の前でキョロキョロしているイシダドウロ氏を発見。話しかけると、その隣に「A Certain smile,A certain sadness」の管理人であるこう☆こうさんと連れの女性の方がいたので、初めましての挨拶を交わす。どうやら、その建物の中に会場である居酒屋があるということだったので、四人でぶわーっと入店した。

居酒屋は暗かった。暗くて狭かった。もしも私が面堂終太郎だったならば、即座に「暗いよ狭いよ恐いよ!」と叫んでいたことだろう。イシダ氏が店員さんに「ウダガワで予約していると思うんですけど」と小粋に申し上げると、すぐさま席に通された。机が二つ。片方の机では、既に「死んだ目でダブルピース」の中山涙氏が出来上がっていた。早いっ、早いぞ先生っ。先生のいる机は既に満員だったので、もう片方の机へ。しばらく待っていると、「お笑い芸人のちょっとヒヒ話」ののてい氏や、ハガキ職人で知られるスペシャルウィーク氏が登場。なんだか凄い集まりになっていた……が、特に場が引き締まることはなく、ごくごく普通の飲み会となった。落語談義を展開したり(『コソコソ』よりも落語の魅力を伝えられる番組とは、新作落語の未来とは、的な話)、のていさんにブログを運営する上での心構えを伺ったり、書き起こし系ブログ問題について話し合ったり、『ロンドンハーツ』緊急生放送の蜃気楼っぷりについて意見を出し合ったりと、実に有意義な時間を過ごさせてもらった。

飲み会は二次会、三次会を経て、午前5時に解散となった。

午前6時、上野のカプセルホテルに戻って就寝。

“リトルトゥース”たちに混ざって(三日目・前)

午前4時、寝付けないまま夜明けを迎える。

まだまだホテルを出発する時刻まで余裕があった(あり過ぎた)が、このまま無理に眠ろうとしても意味がないと悟り、起きていることを決意する。とはいえ、何もやることがなかったので、またもエッチな映画を観る。疲れ切った状態で観るエッチな映画は、まったく性欲を刺激させられない。まるで、子孫を残すことよりも休むことを優先せよと、身体が訴えかけているようだ。とはいえ、いかんせん眠れないのだから、どうにもこうにもしょうがない。

午前6時、カプセルから這い出して、大浴場へ。汗まみれになった私はまるで、沼から這い出したオオサンショウウオだ。カプセルホテルの宿泊客じゃなくても利用できるためか、大浴場はやたらと混んでいた。洗い場が完全に埋まっていたので、かけ湯だけ済ませて湯船に浸かり、そそくさと退室。洗面台に使い捨てのT字カミソリが配備されていたので、伸びた髭を剃ることに。正直なところ、私はT字カミソリが得意ではない。皮膚が弱いためなのか、必ずカミソリ負けしてしまうのである。そのため、T字カミソリを使わなくてはならない時は、いつも頬の様に平らなところだけを剃って、簡単に済ませてしまうのだが、この日は夜更かししたためか、妙に気持ちが高揚していたので、ついつい顎から口周りに至るまでのムダ毛を剃り落してしまった。その結果、顔面が大参事に。あちらこちらから血が滲み、なんとも悲惨な姿に。……まあ、数十分後には止血していたのだが。

午前8時出発。ホテル近くの「日高屋」でラーメン(半チャーハンセット)を食べる。その後は、これといってあてもなく、上野の街をぶらりぶらり。「喫茶室 ルノアール」でぼんやりと休憩をしたところで、気付けば時刻は午前11時。そろそろ別の場所に移動してみようと思い、銀座線で上野広小路駅から日本橋駅へと移動、「たいめいけん」を目指す……が、時間帯が時間帯だったためか、かなりの行列が。頼みの綱の立ち食いラーメンコーナーも、日曜・祝日は閉鎖しているとの看板が。しばし、並ぶことも考えたが、今回は諦める。再び銀座線で日本橋駅から京橋駅へ移動、この上京における最大の目的である『オードリーのオールナイトニッポン5周年記念 史上最大のショーパブ祭り』が開催される東京国際フォーラム方面へと向かう。

正午、東京国際フォーラムに到着。

ここで再度、イシダドウロ氏と連絡。この日の夜、ネットのお笑いバカたちが集結する飲み会が催される予定だったのだが、その席でちょっとした余興をやろうという話になっており、その打ち合わせをするためだ。が、ここで私の勘違いが発覚。私はてっきりイシダ氏は13時ごろに会場入りすると思っていたのだが、なんとイシダ氏は15時ごろに会場入りするというのである。結果、何も予定が入っていない3時間が、そこに生じることに。さあ、どうしたもんか。

とりあえず、「三田製麺所」で昼食を取り、その後は、東京国際フォーラムの周辺をぐるりぐるりと散策。ネットカフェはない。本屋も休み。タワーレコードもない。ああ、なんという八方塞がり。

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しょうがないので、東京国際フォーラムの中をウロウロすることに。東京国際フォーラムは広い。飲食店もあるし、美術館もある。オードリーのイベントが開催されるホール以外の場所では、けっこうマジメな人たちの学会なども催されていたりして、なんだかとっても場違いだ。ふと、会場入り口付近を通りがかると、来た時には長蛇の列が出来ていた物販コーナーがガラリと空いていたので、番組内でのオードリーの発言を載せた名言タオルを購入する。それらの名言のヒドさに、思わずニヤつく。

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気が付くと15時を回り、無事にイシダドウロ氏と合流。喫茶コーナーで作戦を立てる。……コップ一杯のジュースが400円とは、ちょっと高くないか? 自販機で缶ジュースを買って、ベンチで話した方がよっぽどリーズナブルで……と、いらぬことを考える。そうこうしているうちに開演20分前となったので、会場へと移動。2階席なのに、複数回エスカレーターに乗る! 高い! 私は三列目だったのですぐに下りたが、後方の席だったイシダ氏はもっと高い場所へと向かっていた。何処まで行くのやら。

エスカレーターを降りると、まずはロビーがお出迎え。『オードリーのオールナイトニッポン』ではお馴染みとなっている楽曲が流れている(フジファブリックの『若者のすべて』が流れ始めた時には、反射的に「鈴木おさむめ!」と思ったのはここだけの秘密)。喫茶コーナーもあり、優雅にコーヒーを楽しんでいる人もいたが、何時間の公演になるかも分からなかったので、何も口にせず。トイレで小用を済ませて、速やかに5,000人の客を迎えることが出来る、とんでもないホールへと向かった。

続く。

“リトルトゥース”たちに混ざって(二日目)

午前11時、起床。

この日は新宿末広亭の昼席(正午~)を観に行く予定だったので、けっこうな寝坊である。それでも、一人で行くのなら、そこまで問題は無かったのだが、9時に人と待ち合わせの約束をしていたのだがたまらない。いや、たまらないのは、待ち合わせている相手の方なのだが。慌てて服を着替えて、ホテルを飛び出す。上野御徒町駅から大江戸線で新宿西口駅へ。早歩きで末広亭に向かうと、待ち合わせ相手のイシダドウロさんがしゃがんで待っていた。その画が面白くて、少し笑う(サディスティック!) 窓口で当日入場券(3,000円)を購入し、中へ。

この日の末広亭は【十代目金原亭馬生 三十三回忌追善公演】を開催しており、高座に上がる落語家は全て先代馬生門下の人たちだった。以下、当日の香盤。なお前座さんは見逃した模様。

金原亭馬吉『子ほめ』(十一代目馬生門下)
天乃家白馬『狸の札』
初音家左橋『目黒の秋刀魚』
浮世亭とんぼ・横山まさみ『漫才』
吉原朝馬『替り目』
金原亭馬好『蜘蛛駕籠』
松旭斉美智・美登『奇術』
金原亭駒三『後生鰻』
金原亭馬の助『小噺・百面相』
むかし家今松『近日息子』
ペペ桜井『ギター漫談』
金原亭馬生『安兵衛狐』
 【仲入】
座談会(朝馬、世之介、馬生、池波志乃、中尾彬)
五街道雲助『新版 三十石』
金原亭伯楽『猫の皿』
和楽社中『太神楽』
金原亭世之介『明烏』


特に良かったと感じたのは、雲助師匠。……ひいき目が入っていることは否定しないけれど、実際に一番ウケたのはここだったように思う。客席が笑いでうねっていた。他に気になった人もいたけれど、忘れてしまった。以前、確か立川談四楼師匠がTwitterで「立川流には(漫才やコントの様な)イロモノがいないのが弱み」とツイートしていた記憶があるが、イロモノさんの登場によって全体のバランスが取れる分、落語の面白さの記憶も合わせてフラットにさせられてしまっている気がしないでもない。漠然とした記憶の中では、どの落語家さんも正しく面白かったようにも思うけれども。ただ、馬の助師匠の落語は、ちょっと聴いてみたいと思ったかな。百面相もメチャクチャ面白かったけれど、そのフリの喋りが凄く軽快で、落語でも聴いてみたいなあと。座談会では、先代馬生師匠の随筆を中尾彬が朗読する一場面が。流石はプロの俳優、さっきまで演芸にまみれていた空間を、一瞬のうちに随筆の世界へと変えてしまった。

16時、イシダさんとお別れ。ミュージックテイトへ移動し、ここでしか買えないと思われる『立川談四楼 大工調べ・抜け雀』『アヴァンギャルド昇々』を購入する。末広亭の袋を持っていたため(手ぬぐいをお土産に買ったのだ)、店番をしている人に「末広亭に行ってきたの?」と尋ねられたので、その話について少し。それから、近くのつけめん屋「麺処 古武士」に行き、遅めの昼食を済ませる。ネギのシャリシャリ感がたまらなく美味しかったけれど、ちょっと店員同士が会話しているのが気になった。せっかく美味しい料理を出しているのだから、そこはもうちょっと控え目に……。

食後、上野のホテルに戻り、休憩。今日はこのまま寝てしまおうかと思ったが、寄席の公演を一回観ただけで東京二日目を終えてしまうことに危機感を覚え、ホテルから歩いてほど近い場所にあるカレー屋「デリー」に出向いて、ドライカレーを食べる。今となっては、鈴本演芸場の夜席にでも行けば良かったのではないか、という気がしないでもない。まあ、そう一日に何本も観るモノでもないような気がするけど、落語って。あ、ちなみにデリーのドライカレーは、これまでに食ってきたドライカレーの中で最も衝撃的な味でした。美味いなんて単純な言葉で処理したくない!

再度、ホテルに戻って風呂に入り、20時ごろ就寝。……するも、寝付けず。思えば、この日は9時間しか行動していない(しかも、そのうち4時間は寄席)のだから、当然といえば当然だ。とはいえ、これといって何処かに行くあてもなく、強引に眠ろうとし続けた結果、寝たり起きたりを翌朝まで続けることになってしまった。困ったもんだ。

“リトルトゥース”たちに混ざって(初日)

22時、成田国際空港に立つ。

京成本線・京成上野行きを利用して、上野へ。各駅停車の電車でおよそ1時間半。田舎暮らしが故に、普段は車で移動することが多いため、これだけの時間を電車内で過ごすことが新鮮で少し面白かった。また、22時以降の電車に、けっこうな数の乗客がいたこともまた、新鮮だった。私の周りには女性客が多かったので、痴漢と間違えられてはいけないと必死に身を縮めたのはここだけの話だ。

24時を超えた頃に到着。近隣の富士そばで遅すぎる夕飯を済ませ(これまた結構な数のお客さんがいた)、今回の宿である「サウナ&カプセルホテル ダンディ」へ。同カプセルホテルは大江戸線・銀座線・山手線が交差する辺りに建っており、交通の面で非常に都合がいい。が、この店を選んだ理由は、なんといってもそのネーミングである。“ダンディ”。なんと男らしい名前だろう。なんというか、ステージ衣装を着てアメリカンジョークを連発しそうな名前である。三連泊の予定だったが、精算は一泊ごとに済ませなくてはならないとのこと。一泊3,000円。懐に優しい。

カプセルホテル利用者には無料で使用できる専用のロッカーがあるが、これはかなり幅が狭いので、あまり使い勝手は良くない。シャツとズボンをかけ、着替えの下着と小さなカバンを入れると、もう殆ど入る隙間がないと言ってもいい。大きな荷物はカウンターで預かってもらうことも出来るが(200円ほど取られるようだが)、私は各階にある有料のコインロッカーを使った。最初の使用時に100円、その後12時間ごとに追加で100円取られるという少しボッタクリ感の強いシステムだが、いちいちカウンターへ荷物を取りに行く手間を考えると、多少の出費も許容範囲だろう。飲食物の持ち込みは禁止されているが、こっそり持ち込んでいる人は少なくない。ホテル内の自販機で売られている飲み物が割高だからだ。ちなみに、私は……ふふふふふ。

カプセルホテル利用者は大浴場を利用することが出来る。大浴場といえば聞こえはいいが、湯船はそこまで広くはない。七人も入ればいっぱいになるような広さの浴槽が一つだけ。とはいえ、前回の上京で利用したカプセルホテルに比べれば、かなりマシ。洗い場の数が多いのも好印象。一応、露天風呂もあるようだが、そちらは利用していない。

カプセル内にはテレビとコンセントを付属。一応、ラジオもあったが、電源を入れるとノイズでやかましかったので、あまり触っていない。テレビでは、通常の番組だけではなく、ホテル内で配信されている映画を観ることも出来る。かなり最近の作品を観ることも出来たようだが、私は殆どエッチな映画ばかり観ていた。性欲を切り離した状態で観るエッチな映画は、人間の性的欲望が刺激される仕組みを冷静に考えさせてくれた。嘘だけど。

午前2時、就寝。

『キングオブコント2014』決勝進出者発表。

【12年】アキナ(よしもと)
【98年】犬の心(よしもと)
【08年】巨匠(人力舎)
【08年】さらば青春の光(ザ・森東)※12年・13年決勝進出
【05年】シソンヌ(よしもと)
【06年】チョコレートプラネット(よしもと)※08年決勝進出
【08年】バンビーノ(よしもと)
【01年】ラバーガール(人力舎)※10年決勝進出
【09年】ラブレターズ(ASH&Dコーポレーション)※11年決勝進出
【10年】リンゴスター(人力舎)


なんだろうね。チョップリンもエレキコミックもザ・ギースもいないけれど、凄くワクワクする。『キングオブコント2012』決勝戦のメンバーが発表された時を思い出す。有名どころは『爆笑レッドシアター』にレギュラー出演していたしずるだけで、後はバイきんぐ、かもめんたる、夜ふかしの会、さらば青春の光、うしろシティ……当時は殆ど知られていなかった(今も有名になったとは言いづらいところがあるけれど)。当時は、この顔ぶれによるコントバトルを、ゴールデンタイムで放送してしまう懐の広さに感動したっけ。でも、翌年にはそんなことも忘れてしまって、「鬼ヶ島と天竺鼠が復活? ジグザグジギーとアルコ&ピースが初の決勝進出? ……ほほう」ってなもんだった。

でも、今年はもう、久しぶりにガツンときた。なんだこれは。『爆笑オンエアバトル』の通常回みたいなメンバーじゃないか。思わずオンエア予想を立てたくなる。ラバーガールはオンエアされるな。さらば青春の光も行けるかな。アキナはソーセージ時代の安定感を思うと、オンエアされそうな気がする。チョコプラはふり幅が激しいからなあ……ラブレターズもクセがあるからなあ……なんて。でも、これはキングオブコントだから、何がどうなるか分からない。今はまだ決勝戦の顔ぶれに驚いている状態だけれど、この中から七代目キングが決まるわけだよね。凄いなあ。「バッファロー吾郎」「東京03」「キングオブコメディ」「ロバート」「バイきんぐ」「かもめんたる」の並びに、誰かがハマるんだよなあ。誰だとしっくりくるかな。活動歴の長さでいえば犬の心だけれど、ストレートで優勝できるかな? うーん……読めない。システムの変更もあるし、何がどうなってしまうのやら。とりあえず、私はコンテンツリーグの息がかかっているレーベルの手先なので、巨匠とラバーガールとラブレターズとリンゴスターを応援します。……多い!

あーっ、でもシソンヌには頑張ってもらいたいな。なんか雰囲気的に。

『THE MANZAI 2014』認定漫才師まとめ

■『THE MANZAI 2014』認定漫才師・過去認定別(太字は決勝進出経験者)

【初】
アキナ、阿佐ヶ谷姉妹、LLR、クロスバー直撃、ザ・ぼんち、霜降り明星、湘南デストラーデ、スピードワゴン、ダイアン、田畑藤本、トップリード、ニューヨーク、馬鹿よ貴方ハ、浜口浜村、藤崎マーケット、見取り図、ムニムニヤエバ、モグライダー、ロシアンモンキー、ロングコートダディ

【二回目】
かまいたち、コマンダンテ、サカイスト、三四郎、ジャングルポケット、笑撃戦隊、なすなかにし、トータルテンボス、博多華丸・大吉、POISON GIRL BAND、マシンガンズ、三日月マンハッタン、ゆにばーす、吉田たち

【三回目】
ウエストランド、S×L、エレファントジョン、さらば青春の光、三拍子、ダイノジ、チーモンチョーチュウ、2丁拳銃、ハライチ、レイザーラモン、和牛

【四回目】
囲碁将棋学天即磁石トレンディエンジェル流れ星


■『THE MANZAI 2013』認定漫才師・2014不出場組

アームストロング(解散)
ウーマンラッシュアワー(2013チャンピオン)
キングコング
スパナペンチ(解散)
千鳥
NON STYLE
Hi-Hi


■『THE MANZAI 2013』認定漫才師・2014落選組

相席スタート
アインシュタイン
アルコ&ピース
インディアンス
エルシャラカーニ
えんにち
オジンオズボーン
カーニバル
銀シャリ
ジャルジャル
スパローズ
タモンズ
超新塾
天竺鼠
テンダラー
東京ダイナマイト
どきどきキャンプ
トンファー
風藤松原
ブルーセレブ
モンスターエンジン

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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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