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OK Goの音楽は世界(規模)だ!

昨日から今日にかけて、Twitterでやたらと「OK Go」の話題を目にした。

OK Goといえば、クールでカッコイイ音楽を生み出しているにも関わらず、それ以上に、遊び心が過ぎるプロモーションビデオが話題になることの多いアメリカのロックバンドだ。

過去の例を挙げると、

ウォーキングマシンを利用したダンスパフォーマンスがコミカルな『Here It Goes Again』、



ダンスとスピード調整が楽曲と奇妙な融合を見せる『End Love』、



車に創意工夫を凝らして楽器を演奏した『Needing/Getting』、



などが挙げられる。

個人的には、たくさんの犬たちと共演した『White Knuckles』が印象的だ。あー、かわいい。



そんなOK Goが、なんと最新のプロモーションビデオを日本で撮影したという。しかも、そのPVには、今や世界的なユニットになっているといっても過言ではない(よね?)、Perfumeも出演しているという。そりゃ話題になるわけだ。

そのプロモーションビデオが、こちら。



地味なスーツに身を包んだメンバーが珍奇な機械(“ユニカブ”という乗り物らしい。かわいい!)に身を任せて軽妙に動き回る導入から、屋外に飛び出して、少しずつ人数が増えていく姿はまさに圧巻の一言。彼らは以前、似たようなPV(『This Too Shall Pass』。これも映像全体からピースフルな空気が漂ってくる名作!)を発表していたけれど、その規模と演出は段違い。彼らが次のステップに突入したことがよく分かる(PV的な意味で)

これを機会に、OK Goが日本でも流行ってくれると嬉しいなあと、プロモーションビデオきっかけでライブアルバム買っちゃった私は思う。

180/365180/365
(2011/06/21)
Ok Go

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代表曲を網羅しているので、初心者向けかも(日本語訳詞入ってないけど)
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2014年11月のリリース予定

■チェック予定
05「COWCOW CONTE LIVE 7 ~芸歴20周年記念盤~
08「ニッポン放送 開局60周年記念 オードリーのオールナイトニッポン5周年記念 史上最大のショーパブ祭りDVD【Loppi HMV 限定発売】
12「「できる7人」コントライブ」(犬の心、グランジ、ライス)
20「新世紀落語大全 瀧川鯉八 (DVD+CD)
26「佐久間一行SHOW2014 VACATION~バケーション~
26「佐久間一行SHOW2014 VACATION~バケーション~≪限定盤/特典DISC付き≫
26「鬼ヶ島 単独ライブ「鬼ヶ島 イン ワンダーランド」
26「ジャングルポケット パドック
26「ジャングルポケット パドック≪アザージャケット≫
26「バカリズムライブ「なにかとなにか」

■テレビ関連
05「東野・岡村の旅猿5 プライベートでごめんなさい・・・箱根日帰り温泉・下みちの旅 プレミアム完全版
05「IPPONグランプリ09
05「IPPONグランプリ10
19「ごぶごぶ BOX12
19「ごぶごぶ 田村淳セレクション12
19「ごぶごぶ 浜田雅功セレクション12
19「漫道コバヤシ 巻一
19「漫道コバヤシ 巻二
19「漫道コバヤシ 巻三
21「NHKこども番組 80'sメモリー 1980~1984
21「NHKこども番組 80'sメモリー 1985~1989
21「トゥルルさまぁ~ず ~こんな気持ち悪ぃピロンピロン鼻に入れるわけねぇ!~
21「トゥルルさまぁ~ず ~いつも文句言ってるみたいになってるけど言ってて良かったよ!~
26「竹山ロックンロール 8
28「バナナステーキ DVD-BOX2
28「バナナステーキ rib
28「バナナステーキ sirloin
28「バナナステーキ filet
28「戦闘中 第六陣 ~恐竜の乱~

■その他のリリース
05「落語研究会 桂 米朝 全集

多い! 濃い! オードリーのイベントは実際に観に行ったので、DVDがどんな風になっているのかとっても楽しみ(主にバーモント的な意味で) 意外と頑張っていたビックスモールンの版権ネタ多めなパフォーマンス、チェコ・ノー・リパブリックやmiwaのカッコイイ演奏がどれだけ収録されているのかも気になるところ。なるべく完全再現してもらいたいよなあ。それ以外で気になるのは、トークライブの模様を収めた限定盤が超気になる、さっくんこと佐久間一行の単独DVD。何気に毎回ハズさないんだよなあ。テレビ方面では、『NHKこども番組』が地味に注目どころ。何故かピース又吉さんとノブコブ徳井さんによる対談を掲載した小冊子がついてくるらしいぞ。

『久保ミツロウと能町みね子がオールナイトニッポンやってみた』

久保ミツロウと能町みね子がオールナイトニッポンやってみた久保ミツロウと能町みね子がオールナイトニッポンやってみた
(2014/10/03)
久保 ミツロウ、能町 みね子 他

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「え? 終わるの?」。『久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン』終了の話を知ったとき、率直に思った。私自身は聴いてはいなかったが、Twitterでフォローしている人たちに番組リスナーが多く、その熱量の高さから、終わる様子が感じられなかったからだ。それを無視しても、オールナイトニッポンオーディションからオールナイトニッポン0に勝ち上がり、更にオールナイトニッポン枠へと這い上がって来た完全なるたたき上げという経緯と、“現役の女性漫画家二人によるラジオ番組”という他に類を見ないアピールポイントのある本番組を終わらせる理由など、あるわけがないと思っていた。いや、あるとすればパーソナリティである久保・能町の個人的な都合が絡んでいる場合だろうが、当時のTwitterによると、どうやら当人たちには続けていく意欲があるようだった(だからこそ、番組終了後も“ラジオヤリマン”を自称して、数々のラジオ番組をこなしている現在があるのだろう)。だから当時の私は、「ニッポン放送はバカだ」と結論付けた。

本書は『久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン』の2年間を詰め込んだ一冊だ。購入当初は、コミック本サイズのサイズと厚みなのに1,300円(税抜)というちょい高めな価格設定に「おいおい、ちょっとラジオやったからって、天狗になってんじゃねーの?」と私の心に住む悪魔が囁いたが、その内容を確認して、ド肝を抜いた。二人がオールナイトニッポンを始めるに至った経緯と終了後の心境を描いた久保ミツロウの描き下ろしマンガに、能町みね子自身による“愛のある”どころか“愛しかない”ラジオ書き起こし。番組での全放送での出来事を各回三行でまとめた年表に、番組のコーナー『エア旦那』を支えてきたラジオネーム「迂闊に女子をやってます」による『エア大阪ヤリマン』全まとめ、能町みね子の趣味を爆発させた『能町みね子の相撲ガール教習所』、番組での名言・迷言集……コミック本サイズの薄さに、番組の魅力がとんでもない密度で収められている。番組を一度も聴いたことがない私でも、「面白い番組だったんだなあ……」と思わずにはいられないほど、この本には『久保ミツロウ・能町みね子のオールナイトニッポン』が“在る”。気が付くと、悪魔は何処かへ立ち去ってしまい、本書をトイレにこもりながらニヤニヤ読んでいる私の姿がそこにはあった。

今のニッポン放送のヘッポコぶりから察するに、彼女たちが再びオールナイトニッポンのラジオブースに帰ってくる日もそう遠くはない(ていうか、既に何度か帰ってきてるんだけど)。その時は是非、私も“ラフレ”としてラジオを聴き、採用されないだろうネタ葉書を送り付けることだろう……いや、ごめん。それは多分ウソ。チャンネルをパパッと替えられるテレビとは違い、多少の聴き込みを必要とするラジオは、リスナーとパーソナリティの相性がなによりも重要なメディアだ。既に『オードリーのオールナイトニッポン』と『中島みゆきのオールナイトニッポン月イチ』を聴いている私のスペースに(ていうか、こうして見ると私の嗜好はちょっと能町と被ってないか)、彼女たちが入る余地は今のところは無い。ただ、私ではない他の誰かが、この番組によってスペースのスキマを埋めてもらっていただろうことは、想像に難くない。だから、まあ、復活させればいいんじゃないか。そして、本書の第二弾を出せばいいんじゃないか!(お前の目的はそっちか)

tofubeatsと『ディスコの神様』、どうもありがとう

First Album(初回限定盤)First Album(初回限定盤)
(2014/10/02)
tofubeats

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何もない夜、これといって何をしているわけでもない時間、ついつい自分の現状について考えてしまって、なんだか落ち込んでしまうことがある。どんなに頭をフル回転させたところで変えられるわけがない状況を、そもそもそこまで追い詰められているわけでもないのに、ついつい余計な妄想を膨らませてしまって、泣きそうになってしまうことがある。そんな自分に必要なモノはなんだろう。それは、救いの手なんかじゃなくて、頼りになる友人の助言なんかでもなくて、お酒の相手をしてくれる先輩でもなくて、こんな哀しい夜を吹き飛ばしてくれるダンスミュージックだ! というわけで、孤独とランデブーしながら、tofubeatsの『ディスコの神様』を聴いている。

tofubeatsが奏でる音楽は、無責任に人々が踊り狂っていた80年代の匂いを微かに残した、90年代の始まりを思わせる。当時、私はまだ幼稚園児だったけれど、その時代の空気を肌で覚えている。あの空気がここにある。でも、90年代特有の、世紀末に向かっていくからこそ体験できた絶望的な高揚感は、彼の音楽には無い。90年代の匂いを振り撒きながらも、そこには2010年代の不安と孤独が付きまとっている。だからこそ、tofubeatsの音楽は単なる懐古で終わらない。それはまるで、90年代と10年代を繋ぎ止めるタイムラインだ。そんなtofubeatsの楽曲の中でも、一際目立つ名曲が『ディスコの神様』だ。


身体を動かさずにはいられないノリノリなリズムとメロディがたまらない本曲だが、その要はなんといっても、ゲストボーカルとして招かれている藤井隆の存在だろう。デビュー曲の『ナンダカンダ』以後、歌手として様々な楽曲を歌い上げてきた藤井だが、その歌声は決して変わることなく、常にJ-POPを愛する青年のままだ。プロのボーカリストには真似することの出来ない“洗練された非洗練”の歌声は、常に私たちの隣にいてくれる安心感を抱かせてくれる。「藤井が歌って踊っているんだから、私たちだって踊ろうぜ!」という気持ちにさせてくれる。藤井は「ディスコの神様よ 胸騒ぎをもっとちょうだい」と歌っているけれど、つまらない悩みを吹き飛ばしてくれる彼こそ、私たちにとってのディスコの神様だ。

tofubeatsとディスコの神様、どうもありがとう。

『キングオブコント2014』感想文(全組レビュー済)

キングオブコント2014 [DVD]キングオブコント2014 [DVD]
(2014/12/24)
ダウンタウン、シソンヌ 他

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■放送日
2014年10月13日

■司会
ダウンタウン(浜田雅功・松本人志)

■アシスタント
吉田明世(TBSアナウンサー)

■審査員(表記ママ)
アナクロニスティック、アルコ&ピース、インスタントジョンソン、インポッシブル、うしろシティ、うるとらブギーズ、エレキコミック、鬼ヶ島、かまいたち、GAG少年楽団、キャベツ確認中、グランジ、ザ・ギース、ザ・プラン9、ザブングル、ジグザグジギー、しずる、シャカ、ジャルジャル、ジャングルポケット、スパイク、ずん、ゾフィー、だーりんず、チョップリン、ツィンテル、天竺鼠、天津、トップリード、ななめ45°、2700、ニッチェ、ニブンノゴ、日本エレキテル連合、ニューヨーク、ねじ、パンサー、藤崎マーケット、ブロードキャスト、モンスターエンジン、や団、夜ふかしの会、ライス、レイザーラモン、ロッチ、ロビンソンズ、ロビンフット、ロマン峠、和牛、わらふぢなるお

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『ラバーガールsolo live+「GAME」』

ラバーガールsolo live+「GAME」 [DVD]ラバーガールsolo live+「GAME」 [DVD]
(2013/11/27)
飛永 翼、大水 洋介 他

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『ラバーガールsolo live+「GAME」』を観る。

ラバーガールはスクールJCAで出会った飛永翼と大水洋介によって、2001年に結成された。その不思議なコンビ名は、ロックバンドGRAPEVINEの楽曲に由来している。結成当初はボケとツッコミがあやふやなナンセンスなコントを演じていたが、後に大水がボケ・飛永がツッコミと役割を明確にしたシチュエーションコントへとシフトチェンジ。少しずつ評価され始める。

若手芸人の登竜門『爆笑オンエアバトル』(その後『オンバト+』に改題)には2005年より参戦、レギュラー放送を終了する2014年3月まで出場し続けた。2010年には日本一のコントを決する『キングオブコント2010』決勝戦に進出、1回戦では8組中3位という高評価を得るも、2回戦で失速し、総合順位は5位という結果に終わった。それから4年後の2014年、『キングオブコント2014』で二度目の決勝進出を果たす。4年の月日を経て、彼らがコント師としてどのような成長を遂げたのか。期待が寄せられている。

本作には、ラバーガールが2013年8月19日に銀座博品館劇場で開催した、1回限りの単独公演の模様が収められている。過去のソロライブとは違い、作・演出に細川徹氏を迎えているところが注目点だ。細川氏といえば、関東のコント界をリードし続ける大御所トリオ“シティボーイズ”や自身プロデュースによるコントユニット“男子はだまってなさいよ!”、大堀こういちと温水洋一によるユニット“O.N.アベックホームラン”など、様々な笑いの舞台を手掛けてきたナンセンスコントの名手だ。そんな細川氏が、オーソドックスもナンセンスも上手く演じてきたラバーガールと、どのような舞台を繰り広げるのか。期待に胸を膨らませながらの鑑賞となった。

端的に言うと、面白かった。面白かったとしか言いようがないほどに、面白かった。あまりに面白かったので、誰かに本作のことを薦めたいと思い、いつもの様にこうしてブログの記事にしようとしたのだが、どうにも上手くいかない。思うに、無意識のうちに私は、この面白さを文章で説明することを惜しいと感じているのだろう。世の中には、語りやすいお笑いと、語りにくいお笑いがある。例えば、ラーメンズのコントなどは、あちらこちらで頻繁に語られている印象を受ける。彼らの笑いは明確な理論に基づいているため、非常に語りやすいからだ。だが、本作は、実になんとも語りにくい。もちろん、そこで描かれている笑いにも、ラーメンズのそれと同様に確固たる理論が存在しているのだろうが、それを暴きたくないのである。それを暴くことで、私は二度とこのコントで笑えなくなってしまうのではないか、という恐れが、このコントの魅力を語りたくない気持ちにさせているのだ。

例えば、オープニングを飾るコント『リアルパックマン』で、パックマンに扮した大水があのアイテムを模しただろうシュークリームを食べ続ける姿の、何処がどう面白いのかなんて、いちいち説明したくない。リアリティを追求したためにゲームならではの面白さが失われてしまった恋愛シミュレーションゲームをプレイする様子を描いた『恋愛シミュレーションゲーム ラブリアル』は、リアルしか認めないような懐の狭い人たちの意見に対するパンチラインの様に思えなくもない、なんて深読みしたくない。大金を得るために闇のゲームに参加する『ゲーム』が、どっかのなんとかいうマンガのパロディなんじゃないかという分析もしたくない。無意味なことに意味があるように語ってみせることこそが無意味なのではないか、と感じさせられるほどに無意味な笑いとして思考停止していたい。ちなみに、一番面白かったのは、「この前の飲み会で大水が急に帰った理由」を、パワーポイントを使って詳しく説明する『パワーポイント』。ちょっとした説明で片付いてしまうような話を紆余曲折に掘り下げていく姿は、しかし病的な狂気を感じさせない、ただただ面白いコントだった。今度の『キングオブコント2014』でやらないだろうか。間違いなくウケると思うのだが。

ところが、これらの語りたくないバカバカしい笑いの数々が、最後のコント『ゲームセンター』で思わぬ終結を迎える。巧みな構成で観る者を魅了するシティボーイズのコントを愛して止まない私は、いわゆる大団円的なオチを迎えるコントに対して厳しい評価を下すことが少なくないのだが、この塩梅は実に見事だった。ところどころで放り込まれる、聞き覚えのある音やキャラクター、とはいえ、そこに押しつけがましい感動はない。『ゲームセンター』というコントは、あくまで『ゲームセンター』というコントとして自立している。だからこそ、それは安心して笑い飛ばせる。その大団円をニヤニヤしながら受け入れられる。こういう粋な配慮が鈴木おさむの演出には欠けているんだよなあ……まあ、あれはあれで、あのくらい露骨な方が観客には伝わりやすいということなのかもしれないが……って、余談。

これまでのラバーガールを知らない人はもちろんだが、知っている人にこそ観てもらいたい作品である。ここにいるのは確かに私たちの知っているラバーガールなのだが、演じているラバーガールは私たちの知らないラバーガールだからだ。その変わらない笑い、でも確かに違う食感の面白さを楽しんでもらいたい。


■本編【84分】
「リアルパックマン」「恋愛シミュレーションゲーム ラブリアル」「サッカーと二万」「ゲーム」「妖精がいる部屋」「パワーポイント」「ギャル男たちの発想が世界を救う」「ゲームセンター」

『インパルス単独ライブ 丘の上の木の下で』

インパルス単独ライブ 丘の上の木の下で [DVD]インパルス単独ライブ 丘の上の木の下で [DVD]
(2013/09/04)
インパルス

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2012年8月8日・9日に俳優座劇場にて開催された単独ライブの模様を収録。ライブ全体に漂うダウナーな空気が人間の陰湿な部分を笑いに変えるスペシャリスト・板倉の作風と見事に合致していた前作『地下室』(2011年5月開催)と比べると、少し物足りなさを覚える。とはいえ、コントとしてのクオリティそのものが落ちているわけではなく、いつものインパルスを楽しめる一枚になっている。

木で首をくくろうとしている男を止めたホームレスだったが、実は男はブランコを設置しようとしているだけで……『オープニングコント』、悪霊に憑りつかれた少女を救うために派遣されたエクソシストが思わぬ真実と向き合う『悪魔祓い』、ピクニックに出かけるというクラスメートたちをバカにしていた男が、メンバーの中に意中の女性がいることを知って態度を一変させる『ピクニック』などは、いかにもインパルスらしい厭らしさがつきまとっていて、面白かった(※褒めています) 『ピクニック』のオチが、ちょっとイイんだよなあ……。

個人的に好きだったのは『かくしごと』。未成年の息子の部屋でタバコを見つけてしまった母親に頼まれて、帰宅した息子に父親が「隠していることはないか?」と訊ねる……そんな、どこの家庭でも起こり得るシチュエーションを、実にドラマチックに描いている。そのギャップが面白いし、なにより、ありきたりな説教で物事を収めようとしていた堤下演じる父親が激しく戸惑う姿がたまらない。町工場の面接風景を描いた『居たい場所、居るべき場所』(『地下室』収録)を彷彿とさせつつも、まったく違った見せ方をしてみせた秀作といえるだろう。

……と、ここからまとめに入る予定だったのだが、なんとなくパッケージを眺めていると、本編には収められていないVTRがあることに気が付いたので、慌ててチェック。……メニュー画面に「本編再生」と「チャプター」しか表示されなかったら、そりゃ特典映像があるなんて気が付くわけないだろ!(「チャプター」をクリックすると、本編のコントタイトルとともにVTRのタイトルが表示される) 肝心の映像は、堤下扮する幻の昆虫“ツツムシ”を捕獲する様子を追いかけたドキュメンタリー。ライブの幕間に使用された映像をまとめたもので、股間にモザイクが入りっぱなしの堤下が子どもにイジメられている姿を堪能することが出来る。……そのスジの人にはたまらないだろうなあ。

2010年の『村雨~むらさめ~』、2011年の『地下室』からの流れを汲む“3部作完結編”を銘打っている本作(実際は特に繋がりがあるわけではなく、板倉曰く「マネージャーの勘違い」らしい)。次に彼らの新作コントが観られるのは、果たしていつの日か……。


■本編【109分】
「オープニングコント」「エナジーゴールド」「悪魔祓い」「ピクニック」「かくしごと」「特殊能力」「丘の上の木の下で」「VTR 幻の昆虫を探して~森はぼくらのたからもの~」

『ザ・ギース コントセレクション「ニューオールド」』

ザ・ギース コントセレクション「ニューオールド」 [DVD]ザ・ギース コントセレクション「ニューオールド」 [DVD]
(2014/09/24)
ザ・ギース

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大竹まこと、きたろう、斉木しげるの三人によるコントユニット“シティボーイズ”。時にアダルトに、時にアグレッシブに、さりげなく社会を切り取っていく彼らのコントは、にも関わらず普遍的な魅力に満ち溢れている。1979年の結成当初から現在に至るまで東京コントの最先端を歩き続けている彼らの笑いを、私はこよなく愛していた。

そんなシティボーイズに憧れている若手コンビがいる、という噂を耳にしたのは2005年のこと。なんでも、彼らは無所属ながら深夜のバラエティ番組に出演、そこで「シティボーイズの事務所に入りたい!」と語っていたという。その後、二人は本当にシティボーイズが所属する“ASH&Dコーポレーション”に入社、若手芸人の登龍門『爆笑オンエアバトル』に出場し、コント『手は口ほどに物を』で初出場初オンエアを決める。これは全て、2005年の出来事である。そのコンビの名はTHE GEESE。本作は、そんな二人が過去に生み出してきたコントを収めた、結成10周年記念ベスト盤だ。

収録されているコントは全12本。『爆笑オンエアバトル』『オンバト+』で観たことのあるコントが多いため、鑑賞中は「面白い!」というよりも「懐かしい!」という気持ちになった。例えば、手で触ったものの名前を口にせずにはいられない『手は口ほどに物を』、歩き方を教えてくれる教習所の風景を描いた『歩行者教習所』、唐突に父親が始めたクイズの内容は自らの知らなかった出生の秘密に関するもので……『出生の秘密クイズ』などは、番組で観て以来だったこともあって、とても懐かしかった。その一方で、観たことのないコントも。自殺しようとしている男とそれを止めようとしている男にしか見えない二人が、本当にやろうとしていることは……『自殺』、二人の学生がインモラルな会話を繰り広げる『長谷川』、デリバリー女王様の攻め文句は地球規模!『SMの世界』の三本がそれ。どのネタも面白かったが、その中でも『SMの世界』は秀逸の出来だった。

THE GEESEのコントにおいて、最も重視されているのは世界観だ。他に類を見ない独自の世界をイチから構築し、それを安易にツッコミで処理しようとはせずに、生み出された世界そのものの面白さで笑いを得る。彼らのコントが“シュール”と称されることが多いのも、この手法によるところが大きいのだろう。だが、それ故にTHE GEESEのコントは、起爆性に欠ける。コント世界の真実が明らかになって以降のやり取りは、その世界を咀嚼する状態に留まってしまうからだ。しかし、『SMの世界』は、その咀嚼状態がとてつもなく面白い。具体的な内容は実際に観てもらいたいので書かないが、このネタならばキングオブコントでも評価されるのではないだろうか。……まあ、そのままだと、テレビでオンエアされるのは難しいだろうけど。

というわけで、『爆笑オンエアバトル』『オンバト+』の熱心な視聴者だった私にとって、非常に有難い作品だった本作。これで好きなコントをいつでも観ることが出来る。嬉しいな。ただ、幕間映像やフリートークの様な、コントじゃないTHE GEESEの魅力が垣間見られるような要素が無かったことが、少しだけ残念。ストイックといえば聞こえはいいけれど、そういうサービス精神も彼らには必要なのではないか……とか言っている一方で、そんな彼らのことも好きだったりするから、難しいよなあ。


■本編【65分】
「手は口ほどに物を」「歩行者教習所」「アダモくん」「タクシー」「自殺」「コールセンター」「長谷川」「出生の秘密クイズ」「レッスン」「インタビュー喫茶」「SMの世界」「卒業式」
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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