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『さまぁ~ずライブ9』

さまぁ~ずライブ 9 特別版 [DVD]さまぁ~ずライブ 9 特別版 [DVD]
(2013/11/29)
さまぁ~ず

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三村マサカズと大竹一樹によるお笑いコンビ“バカルディ”が“さまぁ~ず”に改名して、今年で15年目になるらしい。当時、彼らが改名するきっかけとなった番組のことはリアルタイムでは見ていなかったが、改名後、あっという間に売れていったことだけははっきりと覚えている。とはいえ、現在の様に数多くの冠番組を持つ超人気芸人になっているとは、微塵も想像していなかったが。もっと低空飛行の状態を、延々とキープし続けるタイプの芸人だと思っていた。否、だからこそ、長く人気が保てているのかもしれない。

本作にはさまぁ~ずが2013年6月に銀河劇場で開催したライブの模様が収められている。バラエティの最前線に立ち続けている二人のコントは、編集によってシャープにまとめられている笑いとは、まったくかけ離れたものだ。“ポンコツおじさん”三村は当たり前の様に言い間違いを連発し、役に徹しようとする大竹もそれにつられて笑ってしまう。ゆるい空気が蔓延する舞台。でも、コントは揺るがない。江戸っ子訛りで「ひ」と「し」がごっちゃになっている船頭、自宅に刑事が張り込みにやってきてはしゃぐ男、ことあるごとに自作の歌を熱唱する作曲家とその仲間たち、奇妙な遊び場を運営している元戦隊ヒーローのおじさん……多種多様の人々が、その奇妙な日常へと一般人・三村を引き込んでいく。日常だからこそ、まとまらない。形にならない。その不定形さこそ、彼らのコントの魅力であり味であるように思う。ちょいとクセは強いが、ハマるとキく。

印象に残っているネタは『明日から南仏』。南仏への旅行を明日に控えている二人が、当日に向けてアレコレと盛り上がっている様子を描いたコントである。「ちょっとネットで南仏のことを調べてみようか」とか、「ちょっとフランス語を勉強した方がいいんじゃないか」とか、無秩序に色んなことを片付けようとする姿は、旅行前の人間の正しい姿をそのまま切り出しているかのよう。思えば、さまぁ~ずのコントには、旅行が絡んでいることが多かった。個人的に大好きなモロカイ島のコントも、そういえば旅行のネタだったっけ。あの旅行独特のワクワクした雰囲気が上手い具合に表れている。……だからこそ、終盤の悲劇的な展開がたまらない……あいつもう自宅で寝てろよ……。

特典映像は「さまぁ~ずによる舞台セット紹介」。開場前、舞台の幕に隠されている舞台セットを、さまぁ~ずの二人が出演者である岡安章介(ななめ45°)と共に紹介している。今回のライブに仕込まれたネタなども説明されていたが……ムリして統一感を持たせる必要は無かったような気がしないでもない。まあ、そういうのはオマケとして、呑気に楽しめばいいのかな。いやー、でもどうせ仕込むのなら、もうちょっと効果的に盛り込んでもらいたかった気も……。


■本編【96分】
「OP/渡し船」「OPENING VTR」「張り込み」「アプリ」「明日から南仏」「3Dキャラごはん」「センセイ」「トイレクリーン委員会」「虹太郎遊技場」「ENDING VTR」

■特典映像【11分】
「さまぁ~ずによる舞台セット紹介」
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『チーモンチョーチュウ シチサンLIVE BEST Vol.1』『チーモンチョーチュウ シチサンLIVE BEST Vol.2』

チーモンチョーチュウ シチサンLIVE BEST Vol.1 [DVD]チーモンチョーチュウ シチサンLIVE BEST Vol.1 [DVD]
(2013/12/25)
チーモンチョーチュウ

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チーモンチョーチュウ シチサンLIVE BEST Vol.2 [DVD]チーモンチョーチュウ シチサンLIVE BEST Vol.2 [DVD]
(2014/01/29)
チーモンチョーチュウ

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東京都渋谷区にあるヨシモト∞ホールにおいて、2009年1月から2010年12月まで開催されていたお笑いライブ“シチサンLIVE”より、お笑いコンビ・チーモンチョーチュウによるトーク・ゲームコーナーを厳選して収録。チーモンチョーチュウの作品は、過去に『チーモンチョーチュー』『チーモンチョーチュニ』を当ブログで取り上げているが、私が彼ら自身に対して強い興味を抱いたことは一度もなかったように思う。漫才もコントも一定のクオリティを保っているし、『THE MANZAI 2013』決勝のステージで演じられた漫才は彼らの“声”という特性を活かした素晴らしいネタだったと思うのだが、そこから彼ら自身を意識するまでには至らなかった。

そんな、さして興味を持てないお笑いコンビによるトークとゲームコーナーを収録したDVDを、どうして購入してしまったのか。発売時期が年末年始で気持ちが舞い上がっていたからなのか、三か月連続リリースという売り文句に魅力を感じたからなのか、今となってはまったく思い出せない。……その結果、購入して一年以上が経過した今になって、ようやく鑑賞するに至った次第である。まあ、これに関しては興味云々以前に、膨大な収録時間に物怖じしていたことの方が、理由としては大きい。社会人として真っ当な休養を取らなくてはならない休日祝日に、若手芸人がトークとゲームコーナーで盛り上がっている姿を170分かけて鑑賞する勇気が私には無かったのだ。しかし、このまま放置し続けて、せっかくのDVDを単なるタンスの肥やしにしてしまうというのも勿体無いではないかと気持ちを入れ替え、ブツ切りでの鑑賞を覚悟し、本作を再生したのであった。

……で、これがバカに面白かったから、驚いた。

往々にして、こういったDVDに厳選して収録されている芸人のフリートークというと、『人志松本のすべらない話』で採用されるためだけに作られたような、練り込まれたエピソードトークになっているものだが、チーモンチョーチュウのトークはとにかくゆるい。どうでもいい思い付きや他愛のない出来事を、ごくごく普通に立ち話をしているかのようなスタンスで話している。この低い温度が、実にいい。笑いを取ってやろうというギラギラ感の無さが、観ている人間のハードルをじんわりと下げ、気軽に楽しませてくれる。白井のちょっとポンコツ感が漂う程のこなれてなさ(しかし時に爆笑を生み出すワードの引き出しを見せる)が、そのゆるさを更に強調している。他のよしもと芸人による“シチサンLIVE”でのトークを確認していないので、もしかすると、このゆるさは彼らに限ったものではないのかもしれないが……とにかく、変に気合の入った内容になっていなかったことは、自分にとっては好印象だった。

一方、複数の芸人が参加するゲームコーナーでは、ゆるゆるとしたトークではまったく見せなかった二人のサディスティック性が前面に表れる。例えば、両手両足をまとめて縛った状態でのジェスチャーゲームを開催して、身動きが取れずに倒れ込んだ芸人たちの醜態を観客に見せつける。四人の芸人たちを舞台上に寝かせ、上に“殺”と書かれた大きな板を敷き、その上を通過する人間が何を持っているのかを当てさせるという課題の元、ガンガン芸人たちを踏みつける。手の甲が当たるところに中身を開いたアンマンを置いた状態で腕相撲をして、負けた芸人がコブシにくっついたアンコに悶絶する姿を大笑いしながら眺める。時に精神的に、時に肉体的に、ゲームコーナーという名目で若手芸人を追い詰める姿は、ある種の調教プレイを思わせる。それでも、嫌悪感よりも笑いが引き出されるのは、きっとコーナーそのものの下らなさが勝っているからなのだろう。個人的に、チーモンチョーチュウの初DVD『チーモンチョーチュー』への出演権を賭けて彼らと親しい五人の芸人たちが戦った『寿司ガム』というゲームには、大いに感心した。これがどういうものなのかは、実際にDVDを鑑賞して確認してもらいたい。なんというか、新しい罰ゲームの扉が開いたような気がした。

単なる企画盤だろうと半ばバカにすらしていた本作だが、完全に裏切られてしまった。下手すると、過去にリリースされたライブDVDよりもずっと、チーモンチョーチュウというコンビの魅力を明確に映し出した作品になっていたのではないだろうか。勿論、それは漫才やコントの出来が悪いという話ではなくて、この“シチサンLIVE”という場が彼らにはあまりにも適しているというだけのこと。気が付けば、およそ3時間×2=6時間という長丁場をあっという間に終えてしまった。少年少女、アームストロング、マキシマムパーパーサムなど、今では解散しているコンビの姿を確認できたのも、ちょっと嬉しかったな。本作のリリースから既に一年以上が経過しているけれど、次回作は無いのだろうか。そろそろ、あってもいいんじゃないか。次はちゃんと、自らの意志で買うからさ。


■本編【Vol.1・177分】
「シチサンLIVE」厳選映像(09年)+チーモンチョーチュウが思い出の地で語るシチサンLIVE

■本編【Vol.2・172分】
「シチサンLIVE」厳選映像(10年)+チーモンチョーチュウが思い出の地で語るシチサンLIVE
そして、シチサンLIVEではお馴染みのあの芸人たちが白井の罠に……。

『2DK』(竹内佐千子)

2DK 2013 WINTER (KCデラックス モーニング)2DK 2013 WINTER (KCデラックス モーニング)
(2013/12/20)
竹内 佐千子

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2DK 2014 SUMMER (KCデラックス モーニング)2DK 2014 SUMMER (KCデラックス モーニング)
(2014/07/23)
竹内 佐千子

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性格は正反対だけど“若手俳優が大好き!”という共通点を持つ二人のアラサー女性が、テレビに舞台にDVDに明け暮れるルームシェア生活を描いた3ページ漫画。Webコミックサイト『モアイ』で現在も連載されている作品である。当初は別の作品が気になってアクセスしていたのだが、なんとなく読み始めてみたところ、一話が3ページで終わってしまう読みやすさに加えて、シャープでポップなタッチで描かれたキャラクターたちがかわいくて、すっかりハマってしまった。ジャンルは違えども、同じエンターテインメントの世界に魅了されている人間が描かれているという点に、ただならぬ共感を覚えたことも大きいように思う。お隣さんが韓流アイドル好きで、不動産屋さんがハロプロ好きという幅の広さもいい。お笑い好き担当がいとこの小学生ってのはちょっと引っ掛かるが。

とはいえ、読み始めた頃は、主人公たちの恵まれた環境に発狂しそうなほど嫉妬したものである。東京の三軒茶屋という劇場・握手会などに適した場所に住み、好きなモノを追いかけ続けていることに対してまったく咎められず(考えてみれば当たり前のことなのだが、案外世の中には他人の楽しみにケチをつける人間が少なくない)、アラサーで独身なのに家族は結婚を急かそうとしないし、そしてなにより、自分が愛して止まないモノを共に追いかけている仲間がいる……この世界は夢かマボロシか、さてはここが“理想郷”ガンダーラなのか……。流石に私も大人なので一週間くらいで狂気は収まったが(けっこう長いじゃねーか)、こうして文章にしてみると、改めて羨ましい。地方者としては、本当にどうにかしてもらえんもんじゃろかいのう。何を。

別ジャンルの人たちがどのような態度で好きな人たちのことを考えているのか、思っているのか、その紆余曲折、喜怒哀楽、右往左往を覗き見気分で楽しめる一作である。若手俳優が好きなのに、彼らが出ている作品がクソだった時のフクザツな気持ちとかもストレートに描かれていて、「好きな役者が出ていても、それで全肯定というわけではないんだなあ」とごく当たり前のことに気付かされたりもするので、そういった偏見を抱いている人は読んだ方が良いのかもしれない。

『しずるベストコント』

しずるベストコント [DVD]しずるベストコント [DVD]
(2015/01/28)
しずる

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『しずるベストコント』を観る。

しずるといえば、ゼロ年代末に巻き起こった“ショートネタブーム”の最中に注目を集めたお笑いコンビだ。『爆笑レッドカーペット』で人気を博し、同番組の出演者が集められたスタジオコント番組『爆笑レッドシアター』にレギュラーとして出演、数々のキャラクターコントを生み出している。当時の彼らは、後輩のはんにゃ・フルーツポンチと並び称されることが多かった。称賛されるときも、批判されるときも、なんとなくセットにされていたように記憶している。ただ、コント師として、しずるは明らかに頭一つ抜きん出ていた。独創的な設定と、しっかりと練り上げられた構成が、彼らの魅力を最大限に引き出していたからだ。事実、彼らは『キングオブコント』の決勝戦に何度も進出し、2010年には優勝にあと一歩というところまで上り詰めている。


『しずるベストコント』は、そんな二人のベストコントライブ(2014年11月2日・ルミネtheよしもと)の模様を収めたDVDと、現時点における最新の単独ライブ『日常と爆弾なんてさして変わりはしない』(2014年6月・俳優座、7月・5upよしもと)の模様を収めたDVDを一組にパッケージした作品だ。単独ライブの映像とベストライブの映像を一緒にまとめた作品といえば、2013年にラブレターズがリリースした『ラブレターズ単独ライブ LOVE LETTERZ MADE 「YOU SPIN ME ROUND」&ベストネタセレクション』が印象的だが、歴史の長さと認知度の高さが故か、ボリュームの点では圧倒的にこちらの方が上回っている。しかし、単独ライブ映像よりも、ベストライブ映像の方をメインにしているところに、些かの寂しさを感じなくも……。

ベストライブの模様を収めたDISC1では、しずるの代表的なコントが30本も披露されている。驚くべきボリュームだ。彼らの名を世に知らしめた『青春コント』(本作には視力検査バージョンを収録)は勿論のこと、『キングオブコント』決勝戦のステージで演じられた『冥土の土産』『卓球』『シナリオ』『パンティー』『能力者』『びっくり先生』もしっかりと収録。『爆笑レッドシアター』で観た記憶のあるネタもチラホラ。上司に説教されている最中にいきなり語り始める『語り』、長い共同生活を経てきた二人にはもはや言葉なんて最小限で十分『ルームシェア』、教師に対する気持ちを抑えきれない不良女子高生の葛藤を描いた『清美と川口先生』が入っているのは嬉しかった。2時間に30本のネタを詰め込んでいるためか、少し粗めに感じられる場面も何度か見られたが(正直、『Tシャツ』での池田の演技は、もうちょっと抑え目にしてもらいたかった)、これだけのネタをソフト化したことの意義を考えると、大した問題ではないだろう。

個人的に気に入ったのは、知らない間に拉致されていた村上の前に現れた奇妙な男の正体とは?『籠城』と、銃で撃たれても死なない男に隠された謎をなかなか暴けない『ストレンジャー』。前者のコントはとにかく池田の演技が秀逸。『能力者』もそうだったが、池田はコントに登場するマンガ的なキャラクターを演じるのが非常に上手い。ウッチャンがメインキャストを務める『LIFE! ~人生に捧げるコント~』にレギュラー出演しているのも、その演技力を買われてのことだろう。後者のコントはただただ観客を煙に巻くだけのナンセンスコント。今流行りの『ラッスンゴレライ』をコントで演じると、こういう内容になるのではないだろうか。シチュエーションの緊張感が、そのバカバカしさを更に強調してくれる。……あと、『将棋部』のコントは、あまり恵まれない思春期を過ごしていた私には、ちょっと来るモノがあった。あんな女子が身近にいれば、どんなに充実した日々を過ごせていたか……(いねーよ)。

最新単独ライブの模様を収めたDISC2には、コントを8本収録。正直、ベストコントを30本観た後だと、全体的にちょっと笑いが弱めに感じられる。幕間映像が少しも入っていないのも、ちょっと寂しい。とはいえ、何度も舞台でかけられてきたであろうベストネタとは違い、角が取れていないネタならではのクセの強さが刺激的でもある。とりわけ、ライブハウス【スポンジ】で自らを“ただの水”と称する男にグイグイ詰め寄られる『ただの水』、試着室の中で“過去なる陰”と“未来なる光”が対峙するメッセージ性のえげつないコント『シチャクシツ』、様々な偶然が二人を結びつけようとする……と思いきや!『出逢うべく二人』などは、良くも悪くもしずるの濃いい部分が前面に表れていたように思う。『シチャクシツ』の世界観は本当にどうかしていた! 一方、シンプルにバカバカしさを押し出したネタもあり、とりわけ『警察署屋上』の下らなさは必見だろう。音が変わるところがサイコーなんだよなあ……。

とりわけ印象に残っているのは、最後に演じられたコント『ファミリー』。“ベルセッティファミリー”から大金を奪おうと目論んでいる“ミスターコヨーテ”の前に現れたのは、彼のことを「ダディ」と呼んでつきまとう謎の少女。幼いながらも、ベルセッティの元へ侵入する手助けをしてあげようと言ってのける彼女の正体とは? 古き良き時代の海外ドラマを彷彿とさせるウィットに富んだやりとりが、とにかく楽しい。王道過ぎるが故に今ではあまりお目にかからないという意味では、王道の青春ドラマをパロディした『青春コント』に通じるところがあるかもしれない。展開はかなりハチャメチャだが、その整合性の危うさが、また懐かしさをより強調している。日本語訳を意識したと思われる喋りも魅力的だが、村上の弱点である滑舌の悪さが少し世界観の構築を邪魔しているように感じられた。ちょっとクールな喋り方のキャラクターだから、いつもより余計に聞き取り辛いんだよなあ……。とはいえ、かなり満足感の残るコントだった。この路線、続けてほしい。

特典映像には、NSCの卒業公演で演じられている『組体操』を収録。どうせ記録映像だろうと高を括っていたが、画質がなかなか良かったので驚いた。そのレベルの映像が残せているのなら、他の芸人たちの卒業公演の映像も世に出せるのではないだろうか。……いつか見せてもらいたいものだ。内容は本編に収録されているバージョンの『組体操』と殆ど同じだが、ところどころで余計な台詞を加えていたり、テンポが少し悪かったりして、今よりも未熟さが感じられた。この“過去なる陰”があるから、これからの“未来なる光”があるわけか……ああっ! まだ『シチャクシツ』引っ張ってるよ!

しずるの今の集大成なる本作。今から10年後には、どんな未来が待っているのだろうなあ。


■本編【DISC1「しずるベストセレクション」・129分】
「青春コント」「消しゴム」「カラオケ」「Tシャツ」「語り」「びっくり先生」「パンティー」「ショートコント「なんなの?」」「田沼さん」「ブーブー」「将棋部」「再会」「ルームシェア」「暇」「能力者」「清美と川口先生」「組体操」「枠」「永遠にクズ」「野球部OB」「腹黒い男」「用心棒」「素人クイズ選手権」「フォークダンス」「籠城」「兄貴と子分」「ストレンジャー」「卓球」「シナリオ」「冥土の土産」

■本編【DISC2「日常と爆弾なんてさして変わりはしない」・78分】
「ただの水」「思春期」「シチャクシツ」「ノリノリ」「米国人」「警察署屋上」「出逢うべく二人」「ファミリー」

■特典映像【DISC2・1分】
「秘蔵!NSC卒業公演の「組体操」」

2015年4月のリリース予定

■レビュー予定
22『ラブレターズ単独ライブ LOVE LETTERZ MADE「SIREN」
24『馬鹿よ貴方は -第4回単独ライブ-
24『流れ星 単独ライブ 維新
29『ジューシーズ エキゾチックゾンビのクルクルパジャマ

■テレビ関係
01『東野・岡村の旅猿SP&6 プライベートでごめんなさい…カリブ海の旅(1) ワクワク編 プレミアム完全版
01『東野・岡村の旅猿SP&6 プライベートでごめんなさい…カリブ海の旅(2) ハラハラ編 プレミアム完全版
15『戦闘中 第七陣 ~忍の卵を守りぬけ~
22『竹山ロックンロール 13
22『さまぁ~ず×さまぁ~ず DVD BOX [Vol.24/25+特典DISC][完全生産限定版]
22『さまぁ~ず×さまぁ~ず Blu-ray BOX [Vol.24/25+特典DISC][完全生産限定版](Blu-ray Disc)
24『びじゅチューン! DVD BOOK

■その他のリリース
22『THE NEWSPAPER LIVE 2014

年度明けだからなのか、全体的に見るとリリース数の少ない4月。それなのに、芸人のライブDVDは妙に充実しているというのが、なんともアンバランスで面白い。始まりの季節のリリースなのだから、さぞ明るい顔ぶれが揃っているのだろう……と思いきや、色々と不遇な状況が続くラブレターズ、『THE MANZAI 2014』で強烈な存在感を残しそうで残しきれなかった馬鹿よ貴方は、ギャグで一年をなんとか乗り切るもレギュラー番組が関東ローカルに縮小することが決定してしまった流れ星、パンサー・ジャングルポケットに一歩後れを取っているジューシーズと、なんとなく地味で伸びきれていない印象の人たちばかり。とはいえ、春は「Spring(バネ)」と書かれるように、今は縮まっていても、いずれは……。その意味では、最も4月に相応しいメンツといえるのかもしれない。今、旅立ちの時……。

ハマカーン『ネタベストDVD 2013「KIWAMI」』

ネタベスト DVD 2013 KIWAMI 【Loppi・HMV独占先行発売】ネタベスト DVD 2013 KIWAMI 【Loppi・HMV独占先行発売】
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ハマカーン

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『THE MANZAI 2012』チャンピオン、ハマカーンが2013年6月1日に開催したベストネタライブの模様を収録。『爆笑オンエアバトル』フリークだった私にとって、ハマカーンというとどうしても漫才コントのイメージが強い。浜谷のテキトーなボケに対して神田が激しいツッコミを繰り出す姿から、アンタッチャブルによる影響を多分に感じさせられたものだ。その後、神田の発言に対して浜谷が強引に食らいつく、しゃべくり漫才にスタイルをシフトチェンジ。折しも時代はショートネタブーム。浜谷のモーレツなキャラクターと「下衆の極み!」に代表される印象的なフレーズが、その流れに上手くハマった。このスタイルに、更に神田の女子的なエッセンスが取り入れられ、お互いの個性がぶつかり合う魅力的な漫才へと進化を遂げたわけだ。……こうして振り返ってみると、その変遷の激しさに改めて驚かされる。

本作に収録されているネタは、漫才とコントがそれぞれ五本ずつ。漫才の面白さについては、もはや説明の必要もないだろう。女子の感覚を熟知している神田の押し付けがましい主張に対して、真正面から否定しようとするも、まんまと丸め込まれてしまう浜谷のコントラストがとても可笑しい。個人的には、神田が浜谷に「焼肉屋に行ったときに、「抹茶アイス一口いる?」ってなんで言ってくれなかったの?」と不満を漏らす『抹茶アイス』が印象に残っている。神田の言い分に反論する浜谷がヒートアップして暴言を口走り、しかしすぐさま「私は一体何を……」と我に返る姿も含めて、とても面白かった。

一方のコントもなかなかの出来映え。原宿を歩いていた神田が浜谷扮するオシャレ雑誌の専属カメラマンに被写体として選ばれてしまう『原宿』、何の因果か空飛ぶミサイルに乗っかってしまった二人の男が限られた時間の中で始めたこととは……『ミサイル』、浜谷が不思議なパワーを駆使して種も仕掛けも無いパフォーマンスで観客を魅了(?)する『マジックショー』など、どのコントでも浜谷が自由奔放にボケまくっている。漫才でのキャラクターから完全に解放された姿はなにやら楽しそうで、「本当はこういうことがやりたいのだろうか……」と感じさせられた。お気に入りのネタは『地下ギャンブル』。借金を抱え込んでいる若者(神田)が地下ギャンブルの世界を牛耳る支配人(浜谷)と対峙し、その借金を相殺するためのゲームに挑戦する……という、どっかで聞いたようなシチュエーションのコントである。両者の真の姿が明らかになった瞬間の驚きとバカバカしさに、笑いが止まらなかった。HMVのホームページにある予告動画で鑑賞可能なので、是非とも試してもらいたい。

特典映像には、ロールパンばっかり食べている浜谷のために料理が得意だという神田がアレンジを考案する『神田シェフのロールパンクッキング』と、パチンコで負け続けたおじさんが段ボールで作ったパチンコ台を運営するコント『CRおじさん』を何故か事務所のオフィスで撮影した『出張!CRおじさん』を収録。ロールパンの調理に白ワインだのオリーブオイルだの甜麺醤だのを持ち出す神田に、ホンモノの空気を感じた。夜中に見たら腹が減る……。


■本編【68分】
「漫才「クイズ」」「コント「地下ギャンブル」」「漫才「抹茶アイス」」「コント「原宿」」「漫才「エピソードトーク」」「コント「ミサイル」」「漫才「おじさん」」「コント「マジックバー」」「漫才「クリケット」」「コント「桃太郎」」

■特典映像【28分】
「神田シェフのロールパンクッキング」「出張!CRおじさん」

『今日を歩く』(いがらしみきお)

今日を歩く (IKKI COMIX)今日を歩く (IKKI COMIX)
(2015/03/13)
いがらし みきお

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本屋に行くと、いがらしみきおの新刊が平積みされている。別の本を買う予定だったのだが、お金を少し多めに持ち歩いていたので、躊躇無く購入を決意した。子どもの頃は、お小遣いが限られていたこともあって、本を買うときにはかなり考え込んだものだが……大人になって、懐にも余裕が出てきて、気が付けば購入のハードルが随分下がってしまったものだ。それ自体は喜ばしいことの筈なのに、不思議と物そのものの魅力が薄れていくように感じてしまうのは、どうしてなのだろう。結果、三冊の漫画本を買ったのだが、値段が2,000円近くもかかったことに、少し驚いてしまった。私の感覚では1,500円くらいだろうと思っていたのだが……消費税が上がったというニュースを目にして結構な時間が経っているが、この変化に対して、未だに私の意識は追い付けていないようだ。

いがらしみきおといえば、『ぼのぼの』『忍ペンまん丸』など、可愛らしい動物をモチーフとした作品で知られているが、本作は“散歩”という、とてつもなく渋いテーマを扱った作品となっている。いがらし氏が自宅の近辺を散歩しているときに目についたもの、人、体験した出来事などを漫画に描いている。要するにエッセイコミックなわけだが、その作品が不条理マンガ・哲学マンガと称されることも少なくないいがらし氏の目を通して描かれているため、その着眼はなかなかに独特だ。道端に落ちているトランプの8に気を取られたり、いつも不機嫌そうな顔をした女子中学生が異性と会話している姿を見かけてその内容を想像したり、しつけの行き届いた犬とバカ犬を一緒に散歩している女性が自宅でどのように過ごしているのか妄想したり、いちいち視点(と思考)がオモシロイ。個人的には、第四話に登場する“テクルさん”の話が非常に面白かった。たまに、「趣味が人間観察だ」とのうのうと言ってのける人がいるが、ここまで掘り下げてこそ人間観察であろう。

鈍感な人間であれば、何も考えずに見過ごしてしまうだろう様々な事物を、自身の興味本位だけで記憶に留め、作品へと昇華する。そんな自然な流れが容易に想像できる肩肘張らない内容に、「やはり神の啓示を受けた人間は違うな」と感心する凡な私なのであった(※いがらし氏は幼い頃に「漫画家になる」と神の啓示を受けたらしい。ホンマかいな)。

黄金のガチョウは『キングオブコント』の難問に答えられるか?

ふと、『キングオブコント2008』ファイナリストを眺めていて、気が付いたことがある。

ザ・ギース
TKO
天竺鼠
2700
チョコレートプラネット
バッファロー吾郎
バナナマン
ロバート


このうち、優勝したバッファロー吾郎、2位になったバナナマンを除いた六組の『キングオブコント』における動向を年毎に追ってみる。

09年:天竺鼠(7位)
10年:TKO(3位)
11年:ロバート(優勝)、2700(2位)、TKO(6位)
13年:天竺鼠(3位)、TKO(5位)
14年:チョコレートプラネット(2位)


こうして抽出してみると、『キングオブコント2008』ファイナリストの多くは、その後の大会でリベンジの機会が与えられていることが分かる。そのうち、優勝まで上り詰めたのは現時点でロバートのみだが、それ以外のユニットも、2位か3位には落ち着いている。それでリベンジを果たしたとはいえないかもしれないが、少なくとも、彼らは以前よりも高い評価を得られたように思う(何度も何度も決勝戦に進出したTKOは些か否定的に見られていた気もするが)。

そんな中、一組だけ、まだリベンジの機会を与えられていないコンビがいる。ザ・ギースだ。

ザ・ギース コントセレクション「ニューオールド」 [DVD]ザ・ギース コントセレクション「ニューオールド」 [DVD]
(2014/09/24)
ザ・ギース

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大学のお笑いサークルを通じて知り合った尾関高文と高佐一慈によって結成されたザ・ギースは、いわゆるナンセンスなコントを得意とするコンビである。手で触れた物の名前を口にしてしまう癖を持った男が出てきたり、人間が歩行を教わるための教習所があったり、息子の出生に関する重大な事実を父親が何故かクイズ形式で告白したり、その珍奇な設定は唯一無二と言っても過言ではない。とはいえ、決して大衆を無視するような視野の狭い笑いは作らない。観客が芸人のネタを投票形式で評価する『オンバト+』において、彼らが無傷の15連勝を記録していたことが、その芸の分かりやすさを裏付けている。歴とした実力の持ち主なのだ。

それにも関わらず、ザ・ギースは現在に至るまで『キングオブコント』でリベンジを果たせていない。毎年欠かさず出場し続けているのに、どうしても準決勝で敗退してしまう。2012年に至っては、三回戦敗退という苦汁を味わっている。昨年大会では、とうとう朋友であるラバーガール(2010年ファイナリスト)に先にリベンジのチャンスが与えられてしまった。ちなみに、ザ・ギースがこれまで『キングオブコント』の予選で披露してきたコントは、以下の通り。

09年『レッスン(強盗)』
10年『演技指導』
11年『大人の階段』
12年『ビジネスの基本にまつわる話』
13年『アダモくん』
14年『SMの世界』


どのコントも、彼らのナンセンスな世界観とワードセンスがしっかりと磨き上げられた、珠玉のネタだ。でも、勝てない。勝ち上がれない。他の『キングオブコント2008』ファイナリストたちが次々に飛び越えていった“準決勝”というハードルが、どうしても越せない。何が足りないのか。何がいけないのか。彼らは正解を導き出すことが出来るのか。無論、可能性が無いわけではない。昨年、ポテトチップスを開封する業者のコントで会場を沸かせたチョコレートプラネットも、ザ・ギースと同様に長らく決勝戦に上がれない時期を過ごしていた。むしろ、三回戦で敗退した回数の方が圧倒的に多く、準決勝戦には三回しか勝ち上がっていない(08年、10年、14年)。評価されない時期が長かったからこそ、跳躍は高く遠くなった……のかもしれない。

『キングオブコント2015』が開催されるであろう今年こそ、ザ・ギースを決勝戦に願う。

『ナンバーガール』(谷川ニコ)

ナンバーガール (1) (電撃コミックスNEXT)ナンバーガール (1) (電撃コミックスNEXT)
(2013/06/27)
谷川 ニコ

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ナンバーガール (2) (電撃コミックスNEXT)ナンバーガール (2) (電撃コミックスNEXT)
(2015/02/26)
谷川ニコ

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『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!』で知られる谷川ニコによる、クローン女子高生四コマ漫画。同じ顔・同じ頭脳・同じ嗜好を持った16人の無機質なクローン女子高生たちが、一人前の女子高生になるために、個性を求めて特に奮闘することなく、ただただボンクラな日々を過ごす姿が描かれている。基本的には、常識を知らない彼女たちの欲望(主に食欲)に素直な言動が笑いどころとなっているが、注目すべきは、そんな日々の中で確かに獲得されていく個性だ。例えば、ある回で牛乳を飲めば胸が大きくなるという情報を得たナンバー6は、その後もちゃんと牛乳を飲み続けている。全員で私服を買いに行く回でギャルファッションを身につけたナンバー10は、その後も奇抜な服で周りの人間たちを驚かせる。不慮の事故により髪をショートカットにしたナンバー12は、以後もその髪型のまま生活を送っている。基本的にはギャグ漫画としての体裁を保っているにも関わらず、各回で起きたイベントのうち、残すべきポイントは彼女たちの個性として残っているのである。「無個性なクローンたちが個性を得る」という作品のテーマが、しっかりと反映されていることがよく分かる。

個人的には、主人公のクローン女子高生たちとは別の学校に通っているクローン女子高生たちが出演したときに生じる、ちょっとした摩擦がたまらなく好きだ。主人公たちは欲望に忠実に生きているが、別の高校のクローンたちはまた少し違った個性を見出しており、その内容が時たま、たまらなくウェットなのである。第2巻に収められている夏休みの回で、夏の楽しさに涙してしまう純朴さには、思わずこっちが泣きそうになってしまった。今後、主人公たちと彼女たちが、これから更にどのようにして交流を重ねていくのか、今からとても楽しみだ。そこでもきっと、とても面白い個性を見つけていくことだろう。

『R-1ぐらんぷり2015』感想文(全員の感想終了)

■開催期間
2014年12月24日~2015年2月10日

■司会
雨上がり決死隊
加藤綾子

■審査員
桂文枝
関根勤
天野ひろゆき
勝俣州和
板尾創路
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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