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2015年5月のリリース予定

■レビュー予定
27「バブルは、そこまで来ているゾ!」(平野ノラ)
27「巨匠ベストコント集「よういち&かず」
27「ヒゲメガネ thank you!」(マツモトクラブ)

■テレビ関係
02「バナナステーキ DVD-BOX 3
02「バナナステーキ garlic
02「」バナナステーキ pepper
02「バナナステーキ salt
06「東野・岡村の旅猿SP&6 プライベートでごめんなさい・・・カリブ海の旅(3) ルンルン編 プレミアム完全版
06「東野・岡村の旅猿SP&6 プライベートでごめんなさい・・・カリブ海の旅(4) ウキウキ編 プレミアム完全版
13「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! ~ブルーレイシリーズ(5)~ 松本・山崎・ココリコ 絶対に笑ってはいけない高校(ハイスクール)
13「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! ~ブルーレイシリーズ(6)~ 浜田・山崎・遠藤 絶対に笑ってはいけない警察24時!!
13「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! ~ブルーレイシリーズ(7)~ 絶対に笑ってはいけない病院24時
13「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!! ~ブルーレイシリーズ(8)~ 絶対に笑ってはいけない新聞社24時
20「O・A・SO・BI MASTERS ~おあそびマスターズ~ Vol.1
20「O・A・SO・BI MASTERS ~おあそびマスターズ~ Vol.2
29「『SASUKE』30回記念DVD ~SASUKEヒストリー&2014スペシャルエディション~

■その他のリリース
20「柳家権太楼 (フジテレビ目玉名人会) 「らくだ」「芝浜」
29「三遊亭究斗のキュートな世界「芝浜」「悋気の独楽」

なんとなく粛々とした5月。連休中に旅行する予定なので、有難いといえば有難い……いや、別に旅行の予定が無くても、あんまりレビュー進まないような気がしないでも……(うーんうーん)。注目は若手芸人三組によるネタDVD。平野ノラと巨匠は昨年リリースされた『アンタッチャブル柴田の「ワロタwwww」~超絶おもしろいのに全く知られてない芸人たち~』に出演しているらしい。まだ観てないけど、単独作品が出る前にチェックしておいた方がいいよねえ。残るマツモトクラブは、言わずと知れた『R-1ぐらんぷり2015』ファイナリスト。過去、SMAのDVDはバイきんぐもオテンキも素晴らしいクオリティだったので、ここも期待したいところ。
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『バイきんぐ単独ライブ「Jack」』

バイきんぐ単独ライブ「Jack」[DVD]バイきんぐ単独ライブ「Jack」[DVD]
(2014/09/24)
バイきんぐ

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『キングオブコント2012』王者・バイきんぐが、2014年6月に東京・北沢タウンホールにて開催した単独ライブの模様を収録。バラエティの最前線に立っているとはいえないにしても、優勝から間もなく三年の月日が過ぎようとしている今も、定期的にテレビで顔を見せているバイきんぐ。その目線は、間違いなくメジャーの方へと向いている。それなのに、どうしてこれほどまでに攻めた姿勢のコントを作ることが出来るのか。『King』でキングオブコント優勝以前のコントを総ざらいし、『エース』で新たなる一歩を踏み出した彼らは、本作『Jack』でとんでもない領域へと辿り着いてしまった。観ている分には面白いけれど、本当にその方向で大丈夫なのか。いや、それで良いというのなら、何も文句はないのが。


かねてより、バイきんぐのコントは「天然の西村に翻弄されながらもツッコミを入れる小峠」という組み合わせを取ることが多かった。『キングオブコント2012』決勝戦で彼らが演じていたコント『卒業生』を思い出してもらいたい。『卒業生』は、西村演じる卒業生が、かつて自身が通っていた自動車教習所の教官(小峠)と思い出を共有しようとするコントだった。一般的に自動車教習所は深く思い出に残るような場所ではない。「免許を取得する」という唯一無二の必需的な目標があるからだ。しかし、このコントで西村が演じている卒業生は、自動車教習所での日々を青春の1ページとして胸に刻んでいる。本当に、心の底から、そう思っている。そのため、西村と小峠の認識のズレが笑いになっている一方で、そのやりとりに、ほのかな共感を覚える。西村の様に、常識的とはいえない独自の考え方をしている人間は実際に存在するし、小峠の様に、そういった人たちに巻き込まれてしまう可能性は誰にでもあるためである。

しかし、本作での西村は、もはや天然で片付けられるレベルではない。はっきり言ってクレイジーだ。それも、ただのクレイジーではない。リアルなクレイジーだ。ハデなメイクでキャラクター化された人間ではなく、何処にでもいそうなクレイジーだ。だからこそ、余計に恐ろしい。遅れてやってきたピザ屋のデリバリーが明らかに交通事故を起こした後で……『ピザ屋』、免許の試験に落ちて本気で落ち込んでいる姿に『卒業生』の前日譚を思わせる『運転免許』、バイト面接の合否が連絡されていないと店にやって来た男が目にしたものは……『レストラン』などのコントもなかなかクレイジーだったが、とりわけ面白かった(恐ろしかった)のは『アパート』と『殺人現場』。

『アパート』は、文字通りアパートの一室が舞台のコントだ。部屋でくつろいでいる小峠の元に、何の前触れもなく西村がやってくる。親しげに話しかけてくる西村だったが、二人には面識がない。実は、西村はかつて小峠が住んでいる部屋の住人で、偶然近くを通りかかったので立ち寄ってみたのだという……。一人暮らしをしていた人間なら、この設定のヤバさが分かるのではないだろうか。自分のスペースだと思って住んでいる部屋に、かつてその部屋に住んでいた人間がやってきて、親しげに話しかけてくるなんて、こんな気持ちの悪いことはない。それなのに、同じ部屋に住んでいたため、隣人や大家の話でちょっとだけ距離が縮まってしまうところが、また恐ろしい。部屋に置き去りにした私物を発見して「まだ殆どオレんチすね!」と言ってのけるところなんか、背筋がゾクゾクする。でも、笑える。

『殺人現場』は更にヤバい。ある女性モデルが自宅で殺害された。容疑者は元恋人で彼女のストーカーになってしまった男だ。二人の刑事が殺害現場を訪れ、捜査を開始する。ところが、そのうちの一人が事件とは別のところを気にし始める。その、別のところとは……「ここ……いい部屋ッスね……」。ただでさえ殺人事件現場という非日常的なシチュエーションであるにも関わらず、ここまでリアルにクレイジーな設定をよくぞ思い付いた!と感心せざるを得ない。いや、これはクレイジーというよりも……「このサイコ野郎がァ!!!」。

特典映像には、ライブの幕間映像に使われた「はじめてのキャンプ」完全版を収録。『エース』ではピクニックに出かけていた二人が、今回は川原で日帰りキャンプを楽しんでいる。とはいえ、単なるオフショット映像ではなく、随所に笑いどころが設けられていて、改めて二人のポテンシャルの高さについて考えさせられる内容となっている。なにせ、キャンプへの移動は小峠が所有するアメ車の中で風俗トーク、現地では常にもっこりパンツ状態、いい年こいてシャボン玉ではしゃぎまくるのだから、そりゃ笑わないわけにはいかない。『ウッチャンナンチャンの気分は上々』を意識したようなテロップにも注目して、是非ご覧下さい。


■本編【55分】
「卒業式」「ピザ屋」「運転免許」「アパート」「クラブ」「バンジー」「レストラン」「コレを…」「コンビニ」「殺人現場」

■特典映像【24分】
「幕間映像「はじめてのキャンプ」完全版」「エンドトーク&「Jack」テレビCMの裏側」「「Jack」テレビCM」

『うしろシティ単独ライブ「それにしてもへんな花」』

うしろシティ単独ライブ「それにしてもへんな花」[DVD]うしろシティ単独ライブ「それにしてもへんな花」[DVD]
(2014/10/08)
うしろシティ

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松竹芸能所属の実力派お笑いコンビ、うしろシティが2014年5月に大阪(道頓堀角座)・東京(シアターサンモール)で開催した単独ライブより、5月25日の東京公演の模様を収録。うしろシティといえば、そのポップであどけないビジュアルに対して、阿諏訪が愛して止まないというバナナマンからの影響を多分に感じさせる人間をシニカルに捉えているネタのイメージが強かったが、今回は全体的に仕掛けで笑わせているコントが多め。前作『うれしい人間』に収録されていた傑作『病院』に心をえぐられた身としては(金子が切ない! ホントに切ない!)、些か肩透かしを食らったような気持ちになったが、とはいえ、どのネタも安定して面白かった。


取引先の社長が手もみをしながらじゃないと契約に乗り気になってくれないことに気が付いた男が必死に手もみしまくった結果……『契約』、恋人がいる友人に対抗してその場で空想した彼女との話をし始めた男の様子が少しずつおかしくなっていく『彼女』、銀行強盗の計画を練っている男たちが銀行のある部分に対して強い興味を抱き始めて話が上手く進まない『銀行襲撃』など、どのコントも適度な塩梅の面白さ。適度な塩梅……というと聞こえが悪いかもしれないが、深すぎず浅すぎない程度で気軽に楽しめるハードルの低さは評価すべき点だと個人的には思う。

とりわけ、興味を惹かれたのは、黒髪の美少女転校生がやってくるという青春学園ドラマにありがちな1シーンから始まる『放課後』。阿諏訪が意味深に笑うたびに、金子がその笑顔の理由を察して、観客には知らされていない真実を話し始める……という一つのパターンが広がっていく様が、実に良かった。コントが進むきっかけがニヤニヤ笑いっていうところも、ちょっと異色で面白い。シニカルさでいえば、『真面目な清掃員』もなかなか魅力的なコントだった。しっかりと仕事に取り組んでいる青年が昼も夜も働いている理由の衝撃と、その頑なさがたまらない。決して悪ではないんだけれど、なんとなく釈然としない感じの面白さは、バイきんぐの『隣人』を彷彿とさせた。こちらの倫理観を上手にくすぐってくれる。

思えば、うしろシティはたびたびコントに面白い仕掛けを施して、私たちを楽しませてきた。例えば、『寿司』のコントでは、寿司職人の親父が寿司を握りながら子どもたちのことについて語り始めると寿司が旨くなる、というナンセンスな仕掛けで笑わせてくれた。『喧嘩のやりかた』では、不良の身体についている謎の数字を順番に攻撃するとダメージが与えられる、というゲームのチュートリアルの様な仕組みをコントに仕掛けていた。非日常的だが突飛ではない絶妙な仕掛けを余すことなく使い切る彼らの贅沢さは、もうちょっと着目すべき点なのかもしれない。

特典映像は、ライブの特典映像に使われたと思われる、「相方の趣味に参加しよう! 阿諏訪編」「相方の趣味に参加しよう! 金子編」「manabuのファッションコーデ」の三本。「相方の趣味に参加しよう!」は二人のプライベートを垣間見せながらも、しっかりとお笑いを盛り込んでいる良作で、特に金子編が良かった。阿諏訪の趣味である【料理】に金子が参加するというテーマの元、二人が各工程をそれぞれで担当しながら餃子を作るのだが、とにかく金子の出来なさぶりが素晴らしい。先に金子の趣味である【スカッシュ】の映像を見ていると、余計にその腕白ぶりが楽しめる。いやー、30代半ばとは思えない。


■本編【76分】
「契約」「5分の遅刻」「彼女」「喫茶店の常連」「放課後」「銀行襲撃」「真面目な清掃員」「りんご」「旅行」「逃走」

■特典映像【17分】
「相方の趣味に参加しよう! 阿諏訪編」「相方の趣味に参加しよう! 金子編」「manabuのファッションコーデ」

■音声特典
「うしろシティの副音声解説」

タイムラインに見つけた暗渠


Twitterを流れてきた映像。なんとなくアクセスして再生したら、あっさり心を奪われてしまった。ZAZEN BOYSのことは知っていたし、ボーカルの向井秀徳に関しては彼がメインを務めているインディーズ音楽番組の企画DVDを買ったこともあるけれど(とある音楽番組に出演している彼の姿に感動し、衝動的に購入したのである)、バンドそのものに対してはあまり興味を惹かれず、早々に「これは相性が良くないだろう」と判断した。そんなZAZEN BOYSのベーシスト、吉田一郎によるソロプロジェクト【吉田一郎不可触世界】。怪しげなネーミングで、通常ならば間違いなくスルー対象にしていただろうけど、いざ触れてみて驚いた。なんという圧倒的な世界観。朝方の澄み切った映像と交差する、澄み切った音楽。

あぱんだあぱんだ
(2015/05/13)
吉田一郎不可触世界

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こういう出会いがあるから、Twitterは面白い。

哲夫の講座が高画質。

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(2015/07/01)
笑い飯・哲夫

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(2015/07/01)
笑い飯・哲夫

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過去、3時間を優に超える映像作品であっても、高画質・高音質で楽しめるブルーレイではなくDVD(片面2層)でリリースし続けてきたよしもと・クリエイティブ・エージェンシーが、とうとう芸人のオリジナル作品でブルーレイを発表するという。水谷千重子のリサイタル(148分)も、ロバートのベストコント作品集(187分)も、千原ジュニアの40歳LIVE(182分)も、頑なにDVDで発売してきたというのに……これはお笑いDVD史における大事件と言っても過言ではない。そんなよしもとが、最初にブルーレイの対象として選んだのは……なんと、哲夫(笑い飯)! あえてコンビではなく片割れをメインにしているところに、会社側の偏執的なセンスを感じずにはいられない。これは要チェックやで。

ちなみに、哲夫は五年前に単独名義で『見たら必ず行きたくなる 笑い飯哲夫のお寺案内DVD~修学旅行でなかなか行けない奈良のお寺編~』をリリースしている。正直、そちらはそこまで興味のそそられる内容ではなかったのだが……果たして今回は。

『バンビーノ「#ダンソン」』

バンビーノ #ダンソン [DVD]バンビーノ #ダンソン [DVD]
(2015/03/31)
バンビーノ

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『キングオブコント2014』決勝のステージで演じたコント『ダンスィングフィッソン族』でのダンスが話題のお笑いコンビ、バンビーノの初めての映像作品集。同時期にリリースされた8.6秒バズーカー『ラッスンゴレライ』がプロモーションビデオ風の凝った作品になっていたのに対し、本作は無観客状態のステージでコントが演じられる様子をシンプルに撮影している。8.6秒バズーカーの方に予算を持っていかれてしまったのだろうか。

本編には、『ダンスィングフィッソン族』を含む六本のコントを収録。パッケージには“世界に通用する実力派コント師”というとてつもない煽り文句が明記されているが、そのクオリティは比較的粗め。セルフタイマーで記念写真を撮影しようとするたびに何処からともなく幽霊が現れて写り込んでくる『記念写真』、最初から出てきた単語を全て記憶しなくてはならない“覚えしりとり”の要領で“覚え効果音”というゲームで争う二人のやりとりを描いた『サウンドバトル』、ステップを踏んでいれば誰でも受け入れられる街“ステップストリート”にギャングがやってくる『ステップストリート』など、設定が独創的で面白いのに対し、それらがしっかりと咀嚼し切れていないように感じられた。肝心の『ダンスィングフィッソン族』も、オチに使われている曲が版権上の理由からか、似たようなオリジナル曲と差し替えになっていて、しっくりこない。姫神のあの幻想的な曲だからこそ、オチが引き締まるのに……。

そんな中、妙に印象に残ったネタが『鈴おばちゃん』。捨てられた赤ん坊を、足に大きな鈴を結わえ付けた“鈴おばちゃん”が拾って帰ろうとしているところへ、慌てて母親が引き止めにやってくる……という、とてもシンプルな設定のコントだ。とにかく、大きな鈴を足に結わえ付けている“鈴おばちゃん”のビジュアルが独特の不気味さを放っていて、どうにも忘れられない。鈴という和風のアイテムを選んでいるところがまた土着的で、なんとも味わい深いのだ。ことによると、彼女は妖怪か何かの類なのかもしれない……。

特典映像は「みんなで踊ろう“ダンソサイズ”」「ダンソン in シドニー」「ダンソンやってみた」「ダンソン大解剖」とダンソン尽くしのラインナップ。エクササイズ風にダンソンの動きをレクチャーする「みんなで踊ろう“ダンソサイズ”」とダンソン中の二人の目線を小型カメラで撮影した「ダンソン大解剖」に関しては、ただただ『ダンスィングフィッソン族』という名作コントを消費しているだけで、特に感想は無い。バンビーノがオーストラリアでパフォーマンスを敢行するまでの道程を追った「ダンソン in シドニー」は、ドキュメンタリーというよりもオフショット集といった印象を与える映像になっていて、全体的にかなりユルめ。ただ、カンガルーにダンソンを仕掛ける場面はなかなか面白かった。バンビーノが周囲の芸人たちにダンソンをやってもらう「ダンソンやってみた」はお笑い好きなら必見。アクティブな動きをするイメージのない山添寛(相席スタート)やじろう(シソンヌ)がダンソンに挑むという、なかなか珍しい映像が楽しめる。とりわけ西村ヒロチョのキレの良さは一見の価値あり。ヒロチョはダンスやってるからな。

映像作品として完成されていた8.6秒バズーカー『ラッスンゴレライ』と比較すると(同時期にリリースされているので、否が応でも意識せざるを得ない)、どうしても見劣りする本作。特にコントを無観客状態で撮影している本編が致命的だ。どんなにエネルギッシュにコントを演じていても、観客のリアクションと合わさって生じるライブならではのグルーヴ感には程遠い。実に勿体無い。とはいえ、コントの粗さから察するに、彼らにはまだまだ伸びしろがある。更なる飛躍の後に、是非とも非の打ち所がない傑作を送り出してもらいたいものである。いや、ホント……。


■本編【18分】
「記念写真」「サウンドバトル」「鈴おばちゃん」「ステップストリート」「セクシーショータイム」「ダンスィングフィッソン族」

■特典映像【55分】
「みんなで踊ろう“ダンソサイズ”」「ダンソン in シドニー」「ダンソンやってみた」「ダンソン大解剖」

『ラッスンゴレライ』(8.6秒バズーカー)

ラッスンゴレライ [DVD]ラッスンゴレライ [DVD]
(2015/03/18)
8.6秒バズーカー

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『ラッスンゴレライ』で注目を集めているお笑いコンビ、8.6秒バズーカーの初めての映像作品集。彼らの代表作であり不朽の名作となるであろう『ラッスンゴレライ』を、いわゆるライブ映像ではなくプロモーションビデオとして収録している。ネタの面白さよりもリズミカルで楽しいパフォーマンスの方を前面に押し出していこうという考えなのだろうか。実際問題、彼らのネタがやたらとYouTubeなどで一般の人たちにカバーされているのは、その耳心地の良さによるところが大きい。プロのミュージシャンが世に送り出した楽曲をカラオケや路上で熱唱するように、彼らは芸人のネタをご陽気に歌い踊っている姿を配信するのだ。お笑い好きとしては違和感しか覚えない状況だが、先輩芸人たちに『ラッスンゴレライ』をカバーされても平気そうな顔をしている彼らは、どうやらそんな現状を素直に受け入れているらしい。プロ意識の問題なのか、時代の変化によるものなのか、色々と考え込んだ果てに諦めてしまったのか、いずれにしても興味深い。


本作には、通常の『ラッスンゴレライ』に加えて、馬と魚とコラボした『ラッスンゴレライ ~アコースティックVer.~』、AFRA(ヒューマンビートボックス)とエグスプロージョン(ダンサー)とコラボした『ラッスンゴレライ ~クラブRemix~』を収録。3パターンも同じネタを見させられたら流石に飽きそうなものだが、それぞれまったく違った色合いになっていて、完全に別モノとして楽しめた。個人的にはクラブRemixが最高にクールで、本当に格好良かった。クラブハウスと相性バツグンだ。映像も凝っていて、通常の『ラッスンゴレライ』はカットごとに場所が変化(街中だったり、銭湯だったり、水族館だったり……)していて、それぞれの場所ごとに起こるちょっとしたアクションがたまらなく可笑しかった。

これら3パターンの『ラッスンゴレライ』だけではなく、『お弁当』『イマジネーション』などのネタも収録されているところも嬉しい。ただ、これらのネタはプロモーションビデオ仕様ではなく、何故か部屋の片隅で撮影されたものが収録されている。これまでの『ラッスンゴレライ』の映像を観た後だと、なんだかPV撮影の合間にちょこっと披露されたような印象を受けてしまうのだが、これもまた、なかなかどうして面白い。お弁当に詰め込む作業で二人が揉め始める様子を歌にした『お弁当』は、ネタの中身の無さを楽曲の切り替えの上手さでフォローしている一品。とにかくキレ味が最高で、その勢いでついつい笑ってしまう。『イマジネーション』は二人が有りそうで無いものを演じて、観客に想像させるショートコント。こちらは内容に未熟さが見られたが、やたらと軽快なブリッジや途中で二人が素の状態になってしまう構成に、今は無き底ぬけAIR-LINEの流れを感じさせられた。いつかテクノに合わせて体操とかやってくれないかな。あの衣装でテクノとか言い始めたら、物凄くYMOっぽいけど。

というわけで、28分という短い収録時間ながら、なかなか満足の出来る内容だった。正直、鑑賞する前は、3パターンの『ラッスンゴレライ』に不安しか感じられなかったのだけど、それぞれゲストがいい仕事をしてくれていたし(特に馬と魚はエンディングテーマまで担当。8.6秒バズーカーのDVDなのに!)、映像もきっちり凝っていて、差別化されていたのが本当に良かった。……とはいえ、これはあくまでも、自己アピールするための映像作品としての評価に過ぎない。ちゃんとした芸に対する評価は、この時点ではまだまだ決めつけられない……と思っていた矢先、8.6秒バズーカーの単独ライブの模様を収めた映像作品がリリースされることが決定したらしい。いやー、楽しみだ。


■本編【28分】
「ラッスンゴレライ」「ラッスンゴレライ ~アコースティックVer.~ featuring 馬と魚」「ラッスンゴレライ ~クラブRemix~ featuring AFRA & エグスプロージョン」「お弁当」「イマジネーション」「INTERVIEW」

最近のザッ感。

アドベンチャー・タイム シーズン1 Vol.1 [DVD]アドベンチャー・タイム シーズン1 Vol.1 [DVD]
(2014/08/08)
朴璐美、斎藤志郎 他

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少し前まで『アドベンチャー・タイム』というアニメにハマっていた。今は多少、その熱が収まっているが、とはいえDVDを買い続けているので、その好奇心が自分の中で定着したということなんだろう。さて、この『アドベンチャー・タイム』だが、なかなか一言では表現しきれないアニメである。それでも、なんとか単純に説明すると、主人公の少年はフィン、相棒の犬はジェイク、二人(一人と一匹)はいつも仲良しで、不思議な生き物たちが暮らしている“ウー大陸”での暮らしの中で、時たま訪れる「アドベンチャー・タイム(冒険時間)」を楽しんでいる……といったところだろうか。ところが、このウー大陸という世界が、一筋縄ではいかないのである。お菓子で作られた住民たちが生活していたり、氷を操る奇妙な王様アイスキングがありとあらゆるプリンセスたち(全員人間じゃない)を誘拐して花嫁に迎え入れようとしたり、不思議な魔法を操るマジックマンなる人物が騒動を巻き起こしたり……一見すると、イチから創り出されたオリジナルのファンタジーワールドに見えるのだが、エピソードが進行していくごとに、その世界の闇が分かってくるのである。ギャグ多め、冒険多め、なのに世界観が非常に深い。海外のアニメも面白いアプローチの作品を作り出せるようになったんだなあ、と大いに感心した次第である。あとヴァンパイアクイーン、マーセリン萌え。

星野源雑談集1星野源雑談集1
(2014/12/18)
星野 源

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星野源が良い。実に良い。以前にも歌手としての星野源を評価する記事を書いたが、最近は作り手としての彼に対して強い興味を抱いている。とにかく『Crazy Crazy』が素晴らしかった。クレイジーキャッツのメンバーを歌詞に盛り込み、プロモーションビデオもクレイジーキャッツを思わせるスーツでビシッとキメて、なんとカッコイイことか。その流れで購入した本書もまた良かった。対談相手の顔ぶれに惹かれて購入したのだが(そりゃ「笑福亭鶴瓶」「レイザーラモンRG」「ケンドーコバヤシ」「三木聡」「宇多丸」なんて担ぎ出されたら、読まないわけにはいかない)、目的の人たちとの対談(雑談と書いた方が良いのか?)以外のトークも興味深くて、ついついTwitterで細々と抜粋したツイートを流してしまった。本書の冒頭で星野は【雑談の中に本質がある】と語っているが、ここまで取っ掛かりのある対談本は逆に珍しいのではないかと。ちなみに、「えるがかわいい!」は私もやった。仕方がない。

博愛 [DVD]博愛 [DVD]
(2013/08/21)
平子 祐希(アルコ&ピース)、酒井 健太(アルコ&ピース) 他

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ほんの一ヶ月ほど前、『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』が割と理不尽な雰囲気でゼロ枠へと降格させられるというニュースが巷に流れたとき、半ば野次馬的に聴いてみたところ、あんまり面白くてドはまりしてしまった。『アルコ&ピースのオールナイトニッポン』では、毎回、ヘンテコなテーマが掲げられ、それに見合ったリスナーメールを募集するという形態を取っているのだが、このテーマがとにかくイカレている。先日、ゼロ枠に降格されたばかりの番組を聴いてみたら、その回では「ウルヴァリン役の俳優が降板を示唆、その枠に滑り込むために、平子がツメを生やせる方法」を募集していた。テーマもテーマだが、そんなテーマにメールを寄せるリスナーもリスナーだ。それとは別にメールコーナーもあるのだが、これもまたイカれている。タイムマシーンに乗って未来を見てきたリスナーが、アルコ&ピースのこれからの一週間の出来事を報告する「一週間」のコーナーも、リスナーのことを家族の様に思っているアルコ&ピースの二人が、リスナーが実際の家族には話せないことを聞いてあげる「家族」のコーナーも、その設定が作っている枠の中で最大限にイカれているメールが大量に読み上げられている。なるほど、数々の売れっ子たちがその枠を陣取っている『オールナイトニッポン』の枠に、若手ながらも一年間居座っていただけのことはあるなあと感心した私であった。いい番組だよ、ホント。

「このお笑いDVDがスゴかった!」2013

とりあえず、毎度毎度のお約束をばご紹介。

一、このランキングは2013年にリリースされた全ての作品を対象としているわけではない。
一、このランキングは筆者が一方的に決め付けたランキングでしかない。
一、このランキングは雰囲気で決めているので、後で意見が変わる可能性も否めない。

とどのつまりは、「ランキングに文句を言うな!」ということです。わがまま太郎!

では、後が詰まっているので(2014年の作品レビューと2015年の新作レビューが詰まりまくりんぐだよ!)、とっとととっとランキングに移ろうと思う。まだ2014年の作品を全てチェックしたわけではないので、はっきりと断言は出来ないんだけれど、2013年はもうはっきり言って、傑作・名作揃いの豊作イヤーだった。もう、冗談抜きに、石を投げれば傑作に当たるという状態。そこから選抜するのだから、そりゃ名作しかないって話で……おっと、無粋な口上はこの辺りにしておこう。

ちなみに、
しずる単独コントライブ Conte Out[レビュー記事]
ラブレターズ単独ライブ LOVE LETTERZ MADE 「YOU SPIN ME ROUND」&ベストネタセレクション[レビュー記事]
の二作品は最後まで悩みました。うん、まあ次に期待だ。

以下、ランキング。

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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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