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大切なお知らせ

いつもお世話になっております。

菅家しのぶです。

突然ではございますが、本日2015年12月31日をもってこの「逢魔時の視聴覚室」は更新を停止することとなりました。

はっきりとした理由はございません。

ただ、以前よりブログに対するモチベーションの低下を感じており、それが文章というカタチで表れるようになってしまったことが、今回の決断に至った主な原因であるように思います。

本来の文章というものは、より自由であるべきなのです。義務的に書かれるだけの文章などという不自由なものはあるべきではないのです。……とまでは申しませんが、そういった文章を私自身が求めていないのは確かです。

「逢魔時の視聴覚室」を開設して六年半になります。

飽きっぽい自分としては、長持ちした方だと思っております。

これまでご愛顧いただきまして、誠に有難うございました。

では、続きはこちらで……。

菅家しのぶ
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『そこそこチャップリン』(2015年12月27日)

ニッチェ「踊る親友」
ロッチ「ハラオドリスク」
ブルーリバー「自転車の乗り方」
オジンオズボーン「桃太郎」
しゃもじ「ラーメン屋」

【ふきだまり芸人】
スーパーニュウニュウ
アキラ100%
サンシャイン池崎「手品」
ハリウッドザコシショウ「ハンマーカンマー」

東京03「万引きの謝罪」
ヤーレンズ「病院」
ジャングルポケット「テープカット」
ナイツ「素晴らしき師匠」
オテンキ「小ボケ先生」

【ふきだまり芸人】
うしろシティ「テンションのピークを間違えたアントニオ猪木」
マツモトクラブ「ボウリングモニカ」
ジグザグジギー「ジュースで乾杯」
お侍ちゃん「江戸時代のアントニオ猪木」

ハライチ「スープ」


「こそこそチャップリン」から勝ち上がった5組を含めた、全11組によるネタ番組。やたらと攻めたネタ選びだったニッチェと、あまりにもいつも通り過ぎてキングオブコントの記憶が宇宙の彼方へと消え去ってしまいそうだったロッチの不穏な雰囲気に最初は不安を覚えたが、以後はそれなりにまとまっていて、ちゃんと楽しめた。印象に残っているのは、いつでもどこでも確実に笑いを重ねる安定感は流石なブルーリバー、ここぞという舞台でどうして仕掛けで笑わせるタイプのネタを持ってきてしまったのか分からないしゃもじ、何年も前のネタなのに角田・豊本の技術の向上で更にバカバカしさが増しているように見えた東京03、ニッチェと同様に攻めたネタ選びだったのにそれがさも当然のことであるかのような妙な説得力に満ちていたジャングルポケット、なんだかんだでやっぱりちゃんと面白いハライチ。ハライチといえば、ああいう構成にするのであれば、ピースのネタも観たかったよなあ……という気持ちも少なからず。又吉が大忙しなのは分かるけど、たまには彼らのなんともいえないコントが観たい。

『こそこそチャップリン』(2015年12月26日・総集編)

ブルーリバー「出待ち」(10月17日放送)
オテンキ「ものまね」(10月24日放送)
しゃもじ「プロポーズ」(11月8日放送)
オジンオズボーン「ツッコミ勝負」(10月24日放送)
ヤーレンズ「美容室」(12月12日放送)

【ふきだまりブース】
うしろシティ、プー&ムー、アンバランス、サンシャイン池崎、ヤーレンズ、ニューヨーク、マツモトクラブ、馬鹿よ貴方は、勝又、横澤夏子、シンボルタワー、ジグザグジギー、スーパーニュウニュウ、おかゆ太郎、ヴィンテージ、インポッシブル、大福

この日は総集編を放送。年末特番『そこそこチャップリン』への出演が決まっている五組の若手芸人たちが番組で披露してきたネタを放送した。

無題。

『キングオブコント』という賞レースが支持されていた理由の一つに、「準決勝戦で敗退した芸人たちが決勝戦の審査員を務めていた」という点がある。決勝進出者と同じ時代を生き、同じ時代で笑いを創作する者たちが、その敗者としての味わう苦汁を噛み締めながら、それでも評価せざるを得ない者たちだけがコントの王になれるのだ。逆にいえば、コントの王たちは、若手芸人たちからの推薦状を背負っているということでもある。笑いのプロフェッショナルたちによって、「今、この人たちのコントが、間違いなく面白い」と太鼓判を押されているわけだ。だからこそ、王者は笑わせなくてはならない。同胞たちの信頼を裏切らないためにも。

それを踏まえて言うけど、なにやってんだよホントによ!!! テメェふざけんんじゃねえぞ!!! テメェが痴漢で捕まった時に心配しまくって、それでも信用して、それこそ芸人仲間たちと一緒に現場復帰を待ってよ!!! それでコンビでの活動が再開されて、またテレビでネタやってる姿を目にするようになって、遂には『キングオブコント2010』で優勝しちゃってよ!!! 「どん底から這い上がってきたよ! 才能ある芸人はちゃんと評価されるんだよ!」って、大ファンってわけでもないのに喜んだよ!!! それがテメェ、制服盗んで逮捕たぁ、どういうつもりだ!!!!! あの日、若手芸人たちがテメェのコントを評価して、実際にそれで多くの人が笑って、それだけのことをやらかしておいて、なんだ!!! なんなんだ!!! ああああああああああああああああああ!!!!!! バカじゃねえのかマジで!!!!!!

この怒りを吹っ飛ばすくらいの笑い、後でちゃんと返してくれよ。頼むよ。心配なんだよ。

『ジャルジャルのせじゃら』(2015年12月23日)



2015年10月7日から12月23日にかけて12週連続でリリースされる、ジャルジャル自選コント集の第十二弾。

ミュージシャンのオーディションにやってきた、ただならぬ雰囲気の男が披露する楽曲とは……『オーディション~人格変な奴~』。周りの皆の忠告を無視してカンニングペーパーを準備していた学生が、試験中にあっさりとカンニング行為がバレてしまい……『最低人間』。これといった芸を持たない新入社員が宴会芸をするように強要される『新入社員のしぼり出した宴会芸』。勇者の前に現れた怪しげな老人は、何か助言をしてくれようとしているらしいのだが、雰囲気が凄すぎて何を言っているのかがさっぱり分からない『冒険者に告ぐ』。放課後、隣のクラスからやってきた今谷が、正西に “まさに思春期”と“未だに年頃”の二人で文化祭の出し物をしようと持ち掛ける『正西俊樹と今谷敏吾朗』。以上、五本のコントを収録。

『オーディション~人格変な奴~』は、キャラクターと作品の方向性がズレているヤツをテーマにしたコント。それはそれで天性のアーティスト的なモノを感じなくもないけれど、でも確かに違和感は覚える。終盤のやりとりはちょっとほっこり、そしてびっくり。しかし、続く『最低人間』で、気持ちは完全にどん底へ。もう、本当にタイトルのまま。普段なら、ここまで極端に描かれているサイテーなヤツなんて、むしろ大笑いしてしまうところなのだが、あまりのサイテーぶりに、コントが終わった後もしばらく引きずってしまった。で、そんな状態で観賞した『新入社員のしぼり出した宴会芸』、これが……面白かった。投げやりに宴会芸を強要した結果、巻き起こってしまった大惨劇。無計画に相手の望まない行為を強要すると、ここまで極端ではないにしても、大事故に繋がってしまう可能性があることを上手く表現している。最後の新入社員の素っ頓狂な台詞も良い。『冒険者に告ぐ』はジャルジャルにしては珍しく、なかなかベーシックなつくりのコント。ファンタジー色の強い設定で上手く底上げされている印象。シリーズ最後を飾るコント『正西俊樹と今谷敏吾朗』は、ただただ悲惨、ただただ悲劇。しょーもない思い付きが、その発案者すらも幸せにしない恐怖の展開を迎える様に、苦笑いが止まらない。

これらのコントに加えて、特典映像として「南を知りませんか?~失踪した友達を探して~」を収録。突如、姿を消してしまった南を探すために、クラスメートの根岸がこれまで撮影されたドキュメンタリー映像に偶然映り込んでいた南を確認し、現在の居場所を推理する。正直、とりたてて驚くような内容ではないのだが、これまでの11作品に登場したキャラクターたちが次々に登場する大団円のような展開に、うっすら感動を覚えてしまった。

さあ、これで12週連続リリースも終了。これでしばらくはジャルジャルとがっぷり四つを組まなくて済む……え? 『ジャルジャルのそじゃら』があるって!?


■本編【34分】
「オーディション~人格変な奴~」「最低人間」「新入社員のしぼり出した宴会芸」「冒険者に告ぐ」「正西俊樹と今谷敏吾朗」

■特典映像【16分】
「南を知りませんか?~失踪した友達を探して~」

『ジャルジャルのすじゃら』(2015年12月16日)



2015年10月7日から12月23日にかけて12週連続でリリースされる、ジャルジャル自選コント集の第十一弾。

うっかり肩をぶつけてしまった相手はタチの悪そうなヤンキーだったが、その脅し文句の言い回しがちょっと変わっていて……『言い回しが珍しいヤンキー』。キャラクターが濃すぎる高校生の南が、今回は生徒会長に立候補した友人のために応援演説をすることに『南~応援演説~』。とても厳しい漫才師の元に弟子入りしている男は、どれほど師匠が止めさせようとしても、決してぶりっ子を止めない!『師匠とぶりっ子弟子』。友人の話を笑いながら聞いていた男の様子が、だんだんとおかしくなっていく『笑ってんの?』。財布を落とした高校生を見かけた男は、彼のことを過剰に子ども扱いしてくる鬱陶しいヤツだった『高校生を子供扱いする大学生』。ピアニストの演奏に合わせてモデルがウォーキングに次ぐウォーキング『ピアニストとモデルのコラボ』。リビングでくつろいでいる男の家に、奇妙なファッションの男がうっかり入り込んでしまう『変なやつが入室』。以上、七本のコントが収録されている。

『言い回しが珍しいヤンキー』は彼らの言語センスが大いに反映されているコント。脅し文句が芸人の一発ギャグみたいな扱いになっていく展開が下らなくて面白かった。『南~応援演説~』では『ジャルジャルのうじゃら』に登場した彼が再登場。シチュエーションは違うけれど、やっていることは大して変わらない。その軸のブレなさがなんだかちょっと嬉しい。『師匠とぶりっ子弟子』は最後の師匠の一言に全てが集約されている。そんなに彼を独占したいのか……! 『笑ってんの?』は短めのネタなので割愛。『高校生を子供扱いする大学生』はそのウラに漂う悪意が充満しているコント。とても不条理で、理不尽で、だからこそ面白い。『ピアニストとモデルのコラボ』は、実際にありそうなパフォーマンスのノリを再現している。ノリに乗っている人って、どうしてちょっと滑稽に見えてしまうのだろう。『変なやつが入室』は個人的に本作のベスト。福徳演じる“変なやつ”のビジュアルもさることながら、その変なやつをだんだんと渇望するようになっていく展開が実に楽しかった。そして、あのとてつもないオチ……!

これらのコントに加えて、特典映像として『師匠とぶりっ子弟子』に登場したぶりっ子弟子が初舞台を踏むまでを追ったドキュメンタリー「いつかの晴れ舞台へ~師弟の絆~」を収録。ぶりっ子弟子のクセの強さは引っ掛かるものの、師弟制度に身を置いている漫才師のドラマとしてはベーシックな展開を迎えている。それより驚いたのは、これまでの特典映像にさりげなく登場していたあの男が思わぬカタチで登場したということだ。なるほど、しかし、そうなると、どうして彼は色んな場所に……?


■本編【30分】
「言い回しが珍しいヤンキー」「南~応援演説~」「師匠とぶりっ子弟子」「笑ってんの?」「高校生を子供扱いする大学生」「ピアニストとモデルのコラボ」「変なやつが入室」

■特典映像【14分】
「いつかの晴れ舞台へ~師弟の絆~」

きけ たけはるのこえ

浪曲師として知られる国本武春氏が亡くなった。



55歳だったそうだ。冗談じゃない。幼いころから現在に至るまで、脳味噌に唸り声を刻み込むだけ刻み込んで、そのままいなくなってしまうなんて、とんだ藝惜しみじゃございませんか……。

2016年1月のリリース予定

27「ナイツ独演会 顎を引いて頑張れ。
27「うしろシティ・ラブレターズの居残り学級会 ~あの日みんなが見た青春を僕達はまだ知らない。~
27「TKOゴールデン劇場5

新年あけましておめでとうございます。嘘です。まだあけてません。ちょっと気が早かったですか。まあ、いいじゃないですか。どうせ、あと一週間で年が明けるんですから。……すいません、嘘です。一週間後もまた2015年です。こういう、どうでもいいようなことを、のんべんだらりと言いながら年末年始を過ごしていきたいと思います。これはホント。そんな新年一発目のラインナップは、このような感じになっております。なんとなく少ないように感じられなくもないですが、「ウルトラ怪獣散歩 ~大阪/お台場/尾道・宮島 編~」、「内村さまぁ~ず vol.59」(60巻、61巻も同時発売)、「人志松本のすべらない話 第28回大会完全版」、「クレイジージャーニー」など、バラエティ方面がなかなか充実しているので、バランスの問題だと考えれば、納得も出来るかと。あと、私はチェックしませんが、「チハラトーク#11」のリリースもありますので、宜しければ。

解散。

解散ラッシュが続いている。

まず12月14日に、マセキ芸能社所属のお笑いコンビ・ツィンテルと浜口浜村が、事務所主催のライブで解散を発表。ツィンテルは俳優としての経験を下地としたコンビ。これといった芸風を持たないコンビだったが、海外へ旅立とうとしている女性への告白を渋っている友人を彼女が行く国に関する料理名を会話に交えながら説得するコント『旅立つ君へ』は妙に記憶に残っている。下らなくてバカバカしいネタだったなあ。

浜口浜村のネタはそれまで観たことがなかったのだが、解散の発表後、Twitterでフォローしている方からオススメの漫才を教えてもらった。あからさまに偽りのプロフィールでキャラを立てようとする二人が、自分たちが嘘をついていたこと、本当は彼らが“浜口浜村”ですらなかったことを告白する『自己紹介』と、浜村が自らのストーカー気質を告白するのだが、そのストーカー相手が自分自身だということが発覚、浜村は完全に自らを見失ってしまう『ストーカー』。どうしても大衆芸能として分かりやすくシンプルな内容になってしまいがちな漫才という手法で、とことんディープでマイノリティな笑いを追求する姿勢に衝撃を受けた。そして、ここまで面白いネタをやっておきながら、ライブ界隈でしか話題になっていなかった現状に驚いた。

続いて、12月19日、人力舎所属のお笑いコンビ・ザンゼンジが事務所のホームページで解散を発表。若手芸人の登龍門『オンバト+』で高い評価を獲得し、個人的には『キングオブコント』の決勝戦に進出できるレベルのコントをやっているように感じていたコンビだったので、ここの解散には本当にビックリした。『声変わり』『付き人』など、奇妙で不思議なコントがとても面白かったのだが……。コンビとしての限界を感じただけで、これからも二人は芸人としての活動を継続するということなので、今後の活躍に期待したい。

そして12月22日、人力舎所属のお笑いコンビ・S×Lが事務所のホームページで解散を発表。こちらも『オンバト+』で高く評価されていたコンビである。但し、クセの強いコントで注目を集めたザンゼンジに対し、S×Lはとことんキャラクターの魅力を揺るぎないフォーマットを作り込んだ手堅い漫才を演じていたコンビだったので、ここの解散にはいよいよ驚いた。こう短いペースで驚かされると心臓に悪い……。キリッとしているようで実は相当なかっこつけたがりな酒井啓太と一見すると愚鈍だが隙あらば酒井の立場をグイッと追い込んでいくしょうへいのやりとりは安定感があって、とても面白かったのだが……。

「続けていれば売れていた」とは断言できない。ただ、惜しい。無責任に、そう言うしかない。

『こそこそチャップリン』第12回(2015年12月19日)

■インポッシブル22
「必殺技出ちゃったシリーズ」。一週勝ち抜き。日常的なシチュエーションにおいて、『ドラゴンボール』の登場人物である孫悟空の必殺技「かめはめ波」とピッコロの必殺技「魔貫光殺砲」の動きをしたときに、実際に技が発射されてしまった場合を表現したショートコント。ネタの構造はシンプルだが、過剰なのに妙に的確な演技の迫力で引き込まれる。それでいて、意外と構成がしっかりとしているので、流れに飽きがこない。観客が法則性を理解しきったところで、最後に「そこで技が出るのか!」なオチが出される上手さ。ああ楽し。

■サンシャイン池崎【08】
「空前絶後」。延々と続く名乗り。こちらもインポッシブルと同様、単なるバカに見えて、実はちゃんと構成を練り上げているタイプの芸人。名乗りの内容の下らなさと、名前を言いそうでなかなか言わないという手堅さの組み合わせが良い。各芸能事務所から命を狙われている、キャッシュカードの暗証番号のくだりなどは、とてつもなく面白かったのだが、結果は惨憺たることに。インポッシブルの後だったことと、オチがちょっとユルめだったことが低評価に繋がったのかもしれない。

【ふきだまりのコーナー】
うしろシティ、プー&ムー、アンバランス、シンボルタワー、ニューヨーク、マツモトクラブ、馬鹿よ貴方は、勝又、横澤夏子、大福、スーパーニュウニュウ、おかゆ太郎、ヴィンテージ。考えるときに可愛い顔になる女を披露した「横澤夏子」、この状況における立ち回りについて事務所の先輩である土田に訊ねる「ヴィンテージ」をクローズアップ。

■ジグザグジギー【09】
「お会計」。二週勝ち抜き。喫茶店のお会計を相手に押し付け合う。序盤、お会計ボードを池田の股間に押し付けるというナンセンスボケが、まったく観客にハマらなかったことが致命的。単なる下ネタと思われたのか。その後のやりとりで少し取り返していたが、超魔術の後の「何故、営業部なんかでくすぶっている!!!」というツッコミで再び無風状態に。彼らのコントは基本的に入口でちゃんと観客を引き込めないと、ちょっと取り返しが難しい……とはいえ、ここまでウケないものかと、少し驚いた。

■ヤーレンズ29
「不動産屋」。二週勝ち抜き。不動産屋のネタをする前に……。今回もネタに入る前の雑談漫才。無秩序に展開する雑談の中に「俺の知り合いのマタニティがね」「今ちょっと頭が吹き飛んだだけ」「プロのフリーター」などのワードでしっかりと観客を引き込み、最後は「思い出せない歌がある」というシンプルなボケでカチッと笑いにはめ込む。ああ、面白かった。3週勝ち抜きで年末特番への出演が決定。

次回の出演者は、アンバランス、インポッシブル(二週勝ち抜き)、ジグザグジギー(三度目の挑戦)、シンボルタワー。

『ジャルジャルのしじゃら』(2015年12月9日)



2015年10月7日から12月23日にかけて12週連続でリリースされる、ジャルジャル自選コント集の第十弾。

遅刻を繰り返している新入社員に説教していた先輩が怒鳴り声をあげると、何故か即座に怒鳴り返されてしまって戸惑う『怒鳴ったらバン!』。部長にケータイを貸す素振りを見せておきながら手元のネギを渡すというボケに打って出ると、そのボケに部長がノリ始めて……『ネギ』。フィリピンの山奥から来てもらった数学の先生は喋りにクセがあるので、その説明がフィリピン語を理解している教授でもよく聞き取れない『フィリピンの数学者』。とある若手人気俳優のデビューシングルを手掛ける凄い作曲家の先生が説明する曲が、「酒」だの「盛り塩」だの、イメージとそぐわないものばかり『盛り塩』。家に帰ってきた息子を待ち構えていた父親からは揺るぎない緊張感がみなぎっていた……!『父の圧』。眠たそうに運転しているドライバーに「運転を替わろうか?」と持ち掛けてきた助手席の友人は、なんと運転席のハンドルを引っこ抜いて助手席に引っ付けてしまい……『夢であってくれ』。以上、六本のコントが収録されている。

『怒鳴ったらバン!』は不条理色の強いコント。説教から逃れるための行為……と捉えることも出来るが、ちょっと独特の後味が奇妙な違和感を残している。対して『ネギ』は、ボケにノリ続けることで、そのボケが日常化してしまう行程を丁寧に描いたシンプルなコントだ。いつ、どのタイミングで、ツッコミが解放されるのか、そのタイミングを期待しながら観ていた。『フィリピンの数学者』はよりシンプルで分かりやすい。全てが手探りの状態で繰り返される理解と裏切りのバカバカしさ。それは漫才のグルーヴに似ている。『盛り塩』は徹底して人の話を聞かない年配と、なかなか話に割り込めない若者の、ジェネレーションギャップ的なモノを取り入れたコント……に見えなくもない。年齢関係無く、盲目的に自分の意見を押し通してしまう人はいるけどね。『父の圧』はタイトル通りのコント。タイトルを確認した後でコントを観ると「なるほど……!」と納得できるほどに、そのままの内容となっている。個人的には本作で一番好きかも。『夢であってくれ』はシンプルなバカコント。どんどんムチャクチャになっていくにつれて、ほのかに高まっていく緊張感の果てにあるオチのユルさがたまらない。

これらのコントに加えて、特典映像として『フィリピンの数学者』に登場した大学教授とフィリピンの数学者の日々を追ったドキュメンタリー「教育革命 ~本場の数学を求めて~」を収録。これまでのフェイクドキュメンタリー映像に比べて、やや地味な味付けの一品となっている。福徳扮するフィリピンの数学者の裸が映し出されるところをサービスショットとして捉えられるのであれば、幾らか楽しめるかもしれないが。しかし今回、あの男がついにはっきりとカメラの前に姿を……! 一体、彼は何処へ向かったのか。


■本編【32分】
「怒鳴ったらバン!」「ネギ」「フィリピンの数学者」「盛り塩」「父の圧」「夢であってくれ」

■特典映像【12分】
「教育革命 ~本場の数学を求めて~」

『ジャルジャルのさじゃら』(2015年12月2日)



2015年10月7日から12月23日にかけて12週連続でリリースされる、ジャルジャル自選コント集の第九弾。

ハゲ頭を活かしたショートコントを得意とする若手芸人“若ハゲサンキュー”、しかし彼にはそれ以上に大きな特徴が……『若ハゲサンキュー』。新しくやってきた教師の服がデカい!『服でっか…』。「おならブーのうた」という曲を歌っている路上ミュージシャンに遭遇した酔っ払いが、そのバカバカしい内容にガヤを飛ばしていたら……『おならブーのうた』。変な喋り方で変なテンションの友人を昼休みの食堂に呼び出し、ある大事な話をしようとするのだが、とある理由からなかなか落ち着いて話が出来ない『変わりもん』。自治体のゆるキャラを決める会議で、その場にいない人のことをゆるキャラの候補としてイジッていたら、急に当人が姿を見せて……『落ち武者』。落とし物を拾ってくれた人の服が小さい!『服小さっ…』。薄い壁の向こうから微かに聞こえてきたのは、隣人が見ていると思われるアニメ番組の音声だった『激烈少年ばびーぶべぼー』。舞台「江戸っ子探偵」の主役・江戸っ子探偵を演じる役者に演出家の檄が飛ぶ!『江戸っ子探偵』。以上、八本のコントが収録されている。

『若ハゲサンキュー』はコンプレックスをテーマにしたコント。ややテーマが『ハゲてもうてる』(『ジャルジャルのくじゃら』収録)と被っているが、そっちはセーフだけどこっちは……という矛先の向きの違いを描いているという点に違いが。個人的には『ハゲてもうてる』の方がシンプルで好きだ。『服でっか…』と『服小さっ…』はショートコント。ビジュアルの可笑しみとスピード感を楽しんでもらいたい。コミカルに見える曲が実は……というギャップを描いた『おならブーのうた』は、ある種のコミュニティ内でのみ通じている常識が外部では通用しないということを如実に表現したコントだったように思う。まあ、ライブハウスの様な閉じた空間ならともかく、屋外でやっていたら、そりゃあ……ねえ……。『変わりもん』は後藤のナイスなキャラクターが炸裂しているコント。メリハリのある演技を見よ。陰でイジっていたことがバレてしまう『落ち武者』は、その後のフォローの全てがグズグズになっているところを楽しむコント。観客という無責任な立場だからこそ楽しめるんだろうな、この状態は。思わぬオチの放り込まれ方にも注目して頂きたい。『激烈少年ばびーぶべぼー』は、漠然とした情報から勝手に膨らましてしまった妄想の楽しさと現実のギャップを描いている。実際に旅行に出かけるよりも、旅先のことを考えながら計画を立てている方が楽しい、という感覚に似ているのかも。『江戸っ子探偵』はこれまでのジャルジャルのコントにも見られた、どうでもいいようなことをひたすら厳しく稽古させられているナンセンスな情景を描いたコントである。そこには何かしらかの信念・理念があるのかもしれないが、傍から見れば……。

これらのコントに加えて、特典映像として「定点観察 ~都会のコインランドリー24時~」を収録。某公共放送の某ドキュメンタリーをモチーフとした映像となっており、本編に登場するコントキャラクターが次々に登場する。どのキャラクターたちもクセがあるが、とりわけ、あの若手芸人とあの落ち武者がかち合う姿は必見。そして、案の定、こちらの映像にもあの人物が……。


■本編【31分】
「若ハゲサンキュー」「服でっか…」「おならブーのうた」「変わりもん」「落ち武者」「服小さっ…」「激烈少年ばびーぶべぼー」「江戸っ子探偵」

■特典映像【14分】
「定点観察 ~都会のコインランドリー24時~」

『こそこそチャップリン』第11回(2015年12月12日)

■ジグザグジギー20
「転校生」。1週勝ち抜き。席替えを終えたばかりのクラスに転校生がやってきた。空いている席に入ってもらうと、とある生徒が「席順がしりとりになっている」と言い出して……。もう何度も観たことのあるジグザグジギーの勝負ネタ。計算高いつくりの中に「健勘千」などの強引なワードをねじ込むことで粗さを演出し、より観客にバカバカしさを伝えることに成功した名作である。ただ、その演出が仇となってしまったようで、今回はギリギリの合格となった。……実はトレンディエンジェルと同じタイプのコンビといえるのかも。

■ヤーレンズ26
「美容室」。1週勝ち抜き。美容室の話を始めようとするも「とっておきのネタだから」という理由から、しばらく雑談をすることに。前回と同様、ネタをやる前の雑談という前提の元、とりとめのない漫才を始めるというスタイル。前回ほどのインパクトはないけれど、内容は安定して面白い。三色ダンゴは流石にベタベタだったが、「俺も親にはよく怒られてたよ」「やっぱり?ハマってないから?」という流れと、ヒザかっくんの高低差で気分が悪くなるというボケには惹かれた。会話のやりとりが緩やかな分、ああいう大きな動きのボケは新鮮味があって楽しいよねえ。

【ふきだまりのコーナー】
うしろシティ、プー&ムー、アンバランス、相席スタート、サンシャイン池崎、マツモトクラブ、馬鹿よ貴方は、勝又、横澤夏子、大福、シンボルタワー、スーパーニュウニュウ、おかゆ太郎、ヴィンテージ。まだトークで触れたことのなかった「シンボルタワー」、あまりにも前に出てこない彼らに対して説教をするフリをしてショートコントを始めようとする「アンバランス」をクローズアップ。

■インポッシブル22
「必殺仕事人」。ありとあらゆる悪をこらしめていく“必殺仕事人”たちの仕事ぶりをショートコント形式で紹介する。一見するとムチャクチャなだけに見えるが、ちゃんと構成が練られている所が実に面白い。「ケータイ」「巨乳」と分かりやすいところから始まり、「ちょっとすいません」「ラッコのラッキー」と変則的にしていき、「引っ越しのサカイ」とそれまで笑わせどころじゃなかった仕事人の名前の部分で笑わせるという意外性のあるオチで締める。丁寧だよなあ。殺される描写も印象的。とりわけラッコのラッキーの仕事ぶりは、とても印象に残った。

■ニューヨーク【14】
「結婚式」。2週勝ち抜き。結婚式場に花嫁を奪いにやってきたのは、彼女が二週間前に訪れたバーでバイトをしているだけの全く無関係の男で……。基本的に「自分がこの世界の主人公だと勘違いしているクソ痛い男」を描くためのコントになってしまっていて、このシチュエーションである必然性をあまり感じられなかったところが致命的。もっと結婚式場が舞台になっていることに重きを置いたワードを盛り込んでいれば、より設定との親和性が高まっていただろうに(そういう場面をカットしてしまったのかもしれないが)。「今はプロのスノーボーダー目指してます」「なんで俺の結婚式で最初に泣いたんお前やねん」など、笑えるワードがあっただけに残念。あと、芸人が「だから素人審査員キライなんすよー!」って、気持ちは分からないでもないけど冗談でも印象良くないから言わない方がいいと思うぞ……。

次回の出演者は、インポッシブル(1週勝ち抜き)、サンシャイン池崎、ジグザグジギー(2週勝ち抜き)、ヤーレンズ(2週勝ち抜き)。

『M-1グランプリ2015』決勝戦・感想文

■開催期間
2015年8月17日~2015年12月6日

■司会
今田耕司
上戸彩

■審査員
中川礼二(中川家)
増田英彦(ますだおかだ)
岩尾望(フットボールアワー)
吉田敬(ブラックマヨネーズ)
徳井義実(チュートリアル)
富澤たけし(サンドウィッチマン)
石田明(NON STYLE)
佐藤哲夫(パンクブーブー)
哲夫(笑い飯)

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「アメリカザリガニ独演会 @新宿角座」(2015年11月11日)

漫才「柳原にアテレコ」
VTR「オープニング」
漫才「結婚式とお葬式の違い」
漫才「アニメソング」
VTR「ネット界で活躍の方々から応援の「アメザリ!」コール」
漫才「ドライブスルー(+ニコ生アンケート)」
漫才「ドライブスルー(テンション2倍漫才バージョン)」
漫才「アイドル平井」
漫才「新婚旅行でのホテル選び」
漫才「金魚・あだ名・お正月」(観客から募集したお題で即興漫才)
漫才「モンハン・宝くじ・入れ歯」(ニコ生コメントで募集したお題で即興漫才)
漫才「子どもに本を読み聞かせ・アンパンマン」
 エンディングトーク
VTR「今までアメザリを支えてくれた方々からの「アメザリ!」コール」


今年の11月11日にニコ生で配信されたアメリカザリガニの独演会をタイムシフト予約していたのだが、間もなく観賞期限が切れるということだったので、遅ればせながら拝見した。独演会ということもあってか二人はとてもリラックスした状態で漫才に臨んでおり、『爆笑オンエアバトル』や『M-1グランプリ』でネタをやっていた頃に比べて、良くも悪くもユルーくなってしまったように感じられた。当時のオーソドックスで大衆向けな漫才は何処へ行ったのか、芸風もちょっとつオタク寄りになっていて、その程の良いヌルさに居心地の良さを感じる一方で、あの頃のキリリとしたアメザリはもういなくなってしまったのだなあと寂しくなったりもして。それにしても、この漫才の密度はなんなのか。漫才ライブの合間で映像を流すのだろうと思っていたのだが、ほぼ休みなく、ひたすらにセンターマイクを挟んで喋りつづけていた。途中、ニコ生アンケートで漫才のスタイルを変えてみたり、観客やニコ生コメントからお題を募集して即興漫才に挑んだり、企画としての趣が強い漫才も演じていたが、それにしても、なんというスタミナだろうか。40過ぎとは思えない……。

印象に残っているのは、「柳原の父親の葬式に平井が学生服でやってきたことを明かされる」「柳原が『となりのトトロ』の名シーンをダイジェストでお送り」「テンション2倍で臨んだ『ドライブスルー』の平井が店を閉店しようとシャッターを下ろすくだりで柳原がそれを阻止」「何故か異常にアイドルに詳しい柳原」「ヤマトとエヴァと銀河鉄道が合体したみたいなアンパンマンワールド」。なんだかんだで、非常に満足できるラインナップだった。もう、しばらく単独ライブのDVDをリリースしていないけど、もうそういうソフトは発売しないのかなあ。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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