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『潜在異色 ~人気芸人が初めて見せるヒミツの出し物~ vol.3』

潜在異色 vol.3潜在異色 vol.3
(2010/05/28)
山里亮太(南海キャンディーズ)田中卓志(アンガールズ)

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・出演
山里亮太、鈴木拓、田村亮、有野晋哉、若林正恭、田中卓志、伊達みきお、春日俊彰、板倉俊之、鳥居みゆき、富澤たけし、山本博(特典のみ)(出演順)

・内容
第九回放送(2010年3月13日)~第十一回放送(3月27日)までの本編を収録

・収録時間(本編:約86分+特典映像:約120分)
 
・本編

『喫茶店』(山里×鈴木×亮×有野)
喫茶店である言葉が思い出せずにいる二人の男(亮&有野)の元へ、ある一人の客(鈴木or山里)がやってくる。その客はその言葉を知っているのだが、二人とは全く関わりがないために、会話に参加することが出来ない。それ故、客は心のツッコミ(山里or鈴木)を入れることしか出来ず、二人の的外れな会話を延々と聞かされる羽目に。『ツッコミプロファイリング』『ツッコミルーレット』などの企画からも分かるように、『潜在異色』は“ツッコミ”という行為を掘り下げることを最重要事項の一つとしている。出演者の大半がツッコミ芸人であることを考慮すると、それは自然なことといえるのかもしれない。山里のツッコミと鈴木のツッコミを比較することで、両者のツッコミの特異性を浮き彫りにしている今作も、またそれらの企画と同様の意図を感じさせた。ただ、山里のツッコミは若林とのユニット『たりないふたり』で堪能できるし、鈴木のツッコミも別の企画で見ることが出来るので、あまり必要性が感じられなかった気も。

『0時までに100』(若林)
彼女に浮気がばれてしまった男が、「夜中の0時までに私のいいところを100個あげられなければ殺す」と宣告されてしまったため、大慌てで彼女のいいところを書き出していく。以前より山里とのユニット『たりないふたり』で、その狂気的ともいえる感性を剥き出してきた若林。そんな若林の狂気を、綺麗な形のコントとして昇華しているのが今作だ。“彼女のいいところを100書き出さなければ殺される”という妙にリアリティのある設定の秀逸さもさることながら、ちょっとした悪ふざけからとんでもないハプニングにぶつかって半狂乱状態に陥る若林の顔がたまらなくいい。通常のバラエティでは絶対に見られない表情の若林が、ここにはあった。

『ツッコミプロファイリング』(山里×田中×伊達×若林×鈴木)
五人のツッコミ芸人の中から選ばれた一人のツッコミを残された四人が分析し、「こういうボケを繰り出せばこんなツッコミが返ってくるだろう」と予想。実践する企画。ターゲットは鈴木。ネタバレは出来ないので書かないが、とにかくとてつもない結果ありき。人気コーナー『ツッコミプロファイリング』の最後を飾るに相応しいオチだといえるだろう。

『松葉杖の使い方』(春日)
とある番組の収録中に足を骨折してしまった春日が講師となって、松葉杖の素敵な使い方を紹介する。基本的なスタンスは一巻に収録されている『春日の危険の対処法講座』とほぼ同じ。ただ、骨折していて動きを多用したボケが出来ないためか、それとも観客に対する気遣いが出来る余裕がなかったためか、言葉選びでテンポ良く笑わせる漫談ネタとなっていた。こういうピン芸も出来るんだな、と素直に感心。

『たりないふたり』(山里×若林)
“恋愛がたりないふたり”山里と若林が、各々の妄想ラブストーリーを展開する。今回は山里と上戸彩の妄想ラブストーリー。タイムスリップした山里が後に上戸彩の母となる人物に出会い、恋に落ちそうになるが……という妄想。二巻に収録されている若林の妄想と比べると、やはり山里の妄想は何処かウケ狙いの感が否めない。今回は特に、上戸彩自身ではなく上戸の母親と恋に落ちそうになるという、やや出オチのインパクトで誤魔化そうとしている印象の残るもので、それが実に往生際の悪さを感じた。それは別に求めていない。

『初チャレンジシリーズ第1弾“ダンボール”』(亮)
ダンボール箱の中に収まった亮が、制限時間内に自身が用意したイラスト(ダンボール箱から両手・両足・顔が出た絵)の状態になるようチャレンジする。ダンボール箱の中から両手両足顔を出すだけの意味の無いチャレンジなのだが、見ていると不思議と笑えて、それでいて応援したくなる。別に無意味さを追求しようと思ったわけではないのだろうが、それにしても無意味で面白かった。第2弾にも期待したい。

『暇な警官』(板倉)
何も事件が起きない日、暇な警官がある遊びを思いつく。その遊びとは、交番の前を通る人が男か女かを当てる、という他愛もないものだ。ところが、その遊びを続けていくうちに、警官はある奇妙な事実に気付く。一見するとファンタジー性の強い内容だが、ブラックな笑いを得意とする板倉らしく、ところどころに冷笑的な笑いが組み込まれている点が印象に残る一人コント。ちょっと展開が並行的なところも、実に彼らしい。ただ、別に『潜在異色』の舞台で披露するネタではなかったんじゃないか、という気も。

『オープニング全員合同コント』

『腹話術』(鳥居)
鳥居みゆき演じる、腹話術師のマリコお姉さんがパペット人形の“ぽぽたん”を駆使して腹話術を披露する。いわゆる鳥居みゆきのネタに見られる傾向をきちんと踏襲した内容ではあるのだが、これまで『潜在異色』で披露されてきたネタと比較すると、やや落ちる印象。“腹話術”という設定を見事に使いこなせてはいるのだが、それ故に妙にまとめられたネタになってしまったのかもしれない。しかし、オチは流石。

『テスト』(板倉)
板倉演じる学生が「ことわざのテスト」を受験する。テレビでも何度か放送されたことがあり、R-1ぐらんぷりでも披露していたネタで、この『潜在異色』の舞台にあまりそぐわないネタなのではないかと思っていたのだが、ところどころにブラックな要素が盛り込まれており、きちんと『潜在異色』向けに準備されたネタだった。ただ、やっぱり『潜在異色』の舞台で披露しなくても良かったような。

『顔』(伊達)
「車は正面から見ると人間の顔に見える」という錯覚を利用して、伊達が車の顔になりきる。要するに顔芸なのだが、「車の表情を真似る」という前提の下らなさが、単なる顔芸の面白さを少しだけ増長していた様な気がする。ただ、やはり顔芸は顔芸である。ベシャリが達者で、堂々と下らないことをやってみせる伊達じゃなければ成立しないネタだっただろう。ていうか、家でやれよっ。

『たりないふたり』(山里×若林)
社交性がたりないふたり、山里と若林はストレスが溜まりやすい日々を送っている。今回は、そんな二人のストレス解消法を紹介する。湯船に顔までつかって溺れながらボヤキ続ける『風呂おぼれ』や、野菜や果物をミキサーで砕いて飲み干す『ミックスジュース』のように実用的なストレス解消法を紹介する山里に対し、大事にしている服を捨ててしまう『一張羅ダスト』、あまつさえ『全裸ロボットダンス feat.クイックルワイパー』という独自のストレス解消法を紹介する若林は、やはりどこかが狂っていた。『ツッコミプロファイリング』と同様、番組を代表するユニット『たりないふたり』は、最終的に山里の偏執的な芸人気質と若林の歪曲しまくった狂気を見せつけるコーナーとなっていたように思う。

『お菓子の家』(田中×鈴木×若林×春日×富澤)
ある日、とあるお菓子会社に勤めている四人のまったく違った部署に勤めている社員(田中、鈴木、春日、富澤)が、商品開発部の若林によって集められた。若林によると、この日は各部署の人間を集めて、新しいお菓子を開発する会議を行うのだという。色めき立つ一堂。しかし、実はこの会議は、役立たずの社員たちの中からリストラする社員を選び出すためのウソの会議だったのである……。ハートフルな展開を迎えるロングコントという意味では、二巻に収録されている『いじめられっ子だけの同窓会』を彷彿とさせる。ただ、ストーリー性という意味では、『いじめられっ子~』の方が圧倒的に出来がいい。春日のケガによって上演が延期されていたこのコント、ひょっとしたら『いじめられっ子~』が本来の『潜在異色』のラストコントだったのかもしれない。それでも、オーソドックスな展開と、その中にマメに放り込まれるボケの数々は、安定して面白かった。特に、今回特別出演となった富澤はいいアクセントとして活躍。今後の出演にも期待したい。


・特典映像

・「潜在ウラトーク」
第七章:最終戦争!田中VSメンバー全員

『山里の悩み』(山里×鈴木×亮)
楽屋で鈴木と亮によく怒られている山里。しかし、その説教の内容がどうにも納得できない。そこで、舞台上でその怒りの原因となっている二人の雑談を隠し撮りした映像を上映し、観客に正しいのはどちらなのかを判断してもらう。楽屋で釣り用語を交えてやりとりをする二人の姿は、舞台でのやりとり以上にスムーズなのが、とにかくおかしい。どうしてそのべしゃりが舞台で出来ないのかっ!

『人類ダメ人間抹殺計画』(鈴木)
ダメ人間が抹殺される計画に巻き込まれた鈴木が、過去に行った「ダメ人間ならではのエピソード」を晒され続ける。……という設定なのだが、鈴木がダメ人間であるということを証明するエピソードに統一感がないため、イマイチしっくりこない。どちらかというと、「芸人にしては哀しいエピソード」「とんでもない天然エピソード」といったほうがしっくりくる。それにしてもこの男、どうしてこんなに色々なエピソードを持っているのか。新型インフルエンザにかかったのに、どこにも報道されなかった……うーん、哀しい。

『たりないふたり「妄想ラブストーリー」未公開トーク集』(山里×若林)

『一人語り ~気持ち悪さ~』(田中)
気持ち悪さに定評のある男、田中卓志が「気持ち悪いッ」と言われたときの対処法を教える……というネタの筈なのだが、田中が舞台で見せる行動の一つ一つがあまりにも気持ち悪いため、それしか頭に入ってこないというとんでもない内容になっている。とにかく客の悲鳴が凄いのなんの。田中が飛べば悲鳴、歩けば悲鳴、キョロキョロしながら顔を洗えば悲鳴。ただ、それらの悲鳴は結果的に生じているものではない。田中があえて気持ち悪い動きを取ることで、計画的に起こしている悲鳴なのである。この『潜在異色』では緻密なロングコントを書き上げることで作家としての一面を見せていた田中だが、最後の最後でその特性のひとつである気持ち悪さを全力で見せたのである。恐ろしい男……!

『たりないふたりのストレス解消法完全版』(山里×若林)

『田中のツッコミプロファイリング』(田中×山本×若林×有野)
「もっと自分のことを知ってもらいたい」という田中が、「俺のことを知らない三人」として山本・若林・有野を招集し、自身のツッコミをプロファイリングしてもらう。要するに『ツッコミプロファイリング』のセルフパロディなのだが、集められた顔ぶれで想像がつくように、結局は田中イジリへ。そのイジられぶりについては、もはや言うことなし。

『上下関係』(山里×田中×鈴木×亮)
『潜在異色』メンバーの中で最も偉いのは誰なのか、ライブの初期メンバーである四人が選び合う。ただただお互いがお互いを貶め合う展開になるのかと思いきや、ところどころで互いを持ち上げ合うところに、妙な仲間意識の強さを感じた。おそらくこのネタの本当のコンセプトは、世間ではあまり知られていないメンバーの本当に凄いところを知ってもらう、ということなのだろう。……って、それ『潜在異色』の本来のコンセプトだったような……?

『トイレそのあとに…』(山里)
急いでオフィスのトイレの大の方に飛び込んだ山里。溜まっていたものを出し切って、一安心。さあ尻を拭こうとトイレットペーパーを見ると、三角に折ってある。マメなヤツもいるもんだと思いながら出ようとするが……ここは本当に男子トイレだったのか、不安になってくる。急いでいたから気付かなかったが、もしかしたらここは女子トイレなのでは……。『潜在異色』全三巻の最後を飾るのは、発起人の一人である山里のピン芸だ。割とベタなシチュエーションに、あらゆる言葉を用いて現在の状況を把握しようとするトリッキーなツッコミ芸人山里が合わさることで、なかなか質の高いコントに仕上がっている。男子と女子の違いをイメージのみで考えようとする名探偵の如き考察力の冴えた傑作。オチもキレイに。

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No title

おお、ついに若林のピンネタがソフト化ですか! もう二度と見られないと思っていたので、とても嬉しいです。
さわやかな顔をしてあの狂気ですからね~。やっぱり十年以上も春日を操ってきた実績はダテじゃないということでしょうか。あんな男、普通の人には制御できないってw

(PS,トビウオのお刺身はめちゃくちゃウマいですよ。ご飯によく合います By,ツイッターでの発言。関係ないことでスイマセン)

No title

R-1の予選で披露していたという「バッティングを路線で例える」ネタとはまったく違ったネタで、結構驚きました。いやー、ああいう狂気的なネタでR-1出場しても、そこそこいいところまでイケるんじゃないですかね。

トビウオの刺身…そうですか。美味いですか。むむむ。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

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