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『桜の季節 ~卒業~』

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(2010/06/09)


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桜から増田倫子が卒業した。今後は芸人としてではなく、ダンサーとして活動するらしい。正直言って、あまり感慨深いものは感じない。これがもし、他のコンビだったとしたら、もう少し悲しい気持ちになったのかもしれないが、どうもそういう感情が湧き上がらないのである。まあ、コンビとしての活動期間が三年にも満たなかったことを考えると、それも仕方のないことなのかもしれない。ただ、逆に言えば、たったそれだけの期間で、彼女たちは現在のポジションまで上り詰めたということでもある。そもそもお笑い芸人志望者ではなかった二人には、それは決して容易なことではなかった筈だ。……と、そういうドラマを勝手に妄想してみると、幾らか気持ちも盛り上がってくるのだが、考えてもみれば、無理やり盛り上げようとすること自体がおかしいのかもしれない。

『桜の季節 ~卒業~』は、2009年12月10日に行われた「桜の季節 ~増田倫子卒業公演~」の様子を中心に収録した作品だ。前作がそうだったように、コントにエヴァ漫才にトークに歌とバラエティに富んだ内容なのだが、このライブで増田が卒業してしまうという事実が念頭にあるためか、その演目の一つ一つを意味深に捉えてしまう。事実、コントは増田のキャラクターを重視した内容のネタが主だったし(増田がアイドルについて講義する『アイドル養成所』は色んな意味で必見)、通常なら稲垣のアスカ声真似のみで構成される筈の『エヴァ漫才』は途中からダンス漫才へとシフトチェンジしており、増田の存在をクローズアップした内容にはなっていた。その構成は、桜から増田が去ってしまうという事実と、そのことを稲垣が惜しみながらも祝いながら見送ろうとしている事実を、確かに物語っていた。

それ故に、ライブ映像と殆ど同じ容量を用いて収録している「卒業旅行」が、単なるアイドルのプロモーションビデオのようになっていたのは、なんとなく残念だった。無論、桜のそういった側面を見たいという人も、世間には決して少なくないことは分かっている。それらの需要があるからこそ、こうして供給されるのが世の常だ。コンビとしての最後の姿を収めることにも、意義はあるだろう。ただ、感動的なエンディングを迎えたライブ映像を観終えた後で、こういうのほほんとした旅行の映像を流されると……なんとなく冷めてしまう。増田倫子の最後を飾る作品として、もうちょっと最後まで徹底してもらいたかった。特典映像の「寝起きの季節」「入浴の季節」も、何か違った。そういうのは別に求めていない。観たけど。

お笑いコンビとしての桜が注目されるようになったきっかけは、間違いなく『エヴァ漫才』という彼女たち特有の芸だった。だが、彼女たちが売れるようになったのは、そのビジュアル面によるところが大きかったのではないか。オタクにウケやすいタイプの芸風に対し、女性芸人にはあまり見られないタイプの可愛らしい顔立ちというギャップが、彼女たちの存在を実在以上に膨らませていたのではないか。……と、最後の最後によからぬことを考えてしまった。宜しくない。


・本編(125分)
■「桜の季節 ~増田倫子卒業公演~」
「おわりの始まり」「なにわ突撃隊」「ダンス」「アイドル養成所」「エヴァ漫才」「トークコーナー」「♪桜のテーマ」「アンコール♪スイーツ乙女でばっち来い!」「おつかれさま」

■「卒業旅行」

・特典映像(8分)
「寝起きの季節」「入浴の季節」
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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