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『西野亮廣独演会』

西野亮廣独演会 [DVD]西野亮廣独演会 [DVD]
(2010/07/14)
西野亮廣(キングコング)

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これまでに何十本という漫才を観てきたが、初めて観たときの衝撃という意味では、キングコングの漫才は決して忘れることが出来ない。はっきり言って、とてもつまらなかった。これほど笑えない漫才が、どうして評価されているのか不思議に思えるほど、彼らの漫才には面白さを感じられなかった。ところが、それから何年かして、改めてその漫才を観てみると、これがなかなか面白く見えて、再び衝撃を受けた。何か突出した要素があるわけではないし、テーマが特別なわけでもないのだが、スピード感溢れるテンポとエネルギッシュな展開で妙に惹きつけられてしまった。初見の頃よりも“漫才”を知ったために、これまで見えなかった部分が見えてきた、ということなのだろうか。今作は、そんなキングコングのツッコミでありネタ書きを担当している西野亮廣が、月に一度のペースで行っているトークライブ「西野亮廣独演会」全45回公演の中から、大阪公演の模様を完全ノーカットで収録した作品だ。観ると、ステージには一本のスタンドマイクしか立っていない。映像を映すモニターもなければ、休憩用の椅子もない。まさに「ステージに立つ俺だけを見ろ!」と言わんがばかりの演出で、彼の芸に対するストイックさを感じさせられる。そんなストイックなステージで繰り広げられるトークは、非常にシンプルだ。自身が体験した出来事を、余計な言葉を加えることなく展開し、オチへと直行する。それ以上も以下もない。もし、そのトークから特異性を見出すとすれば、それは異常とも言えるスピード感だろう。通常、トークというと、話と話の間に余韻を残すものだが、西野はそれをまったく許さない。先の話が終わったと思った途端に、次の話を始める。その話が終わったと思えば、更に次の話を始める。そういった状態で、トークは決して途切れることなく継続する。このスタイルは、キングコングの漫才と非常に似ていると言えるだろう。そしてこれは、恐らく偶然ではない。思うに、西野亮廣という芸人は、客を楽しませたいというエンターテイナーとしての気質よりも、芸人とはかくあるべきだと自身がイメージするプロ芸人としての気質の方が強いのだろう。「自分の芸を見せる」のではなく、「芸人である自分を見せる」ことに重きを置いているのである。だから、芸人としてネタを掘り下げるのではなく、笑いをギッチギチに詰め込んだトークを汗水流しながら展開している芸人としての自分を見せているのだ。無論、確証はない。ただ、特典映像に収録されている「スタジオにちょっとした不備が生じたことを考慮し、独断的な行動を取る西野」の姿は、それの裏付けになってしまっている気がしないでもない。ただ、トークの面白さは保証できる。ごろんと横になってリラックスしながら観たら、結構笑えた。


・本編(105分)
・特典映像(15分)
独演会の舞台裏映像
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No title

ここ最近の批評、とっても面白かったです。西野、ダイナマ、キュートン。
対象に対するそもそもの興味が読み手の私にとって比較的高かったからなのかも、しれませんが。

No title

そうですか。かなり苦悶して書いたので、なんとなく嬉しやです。
本当はもうちょっと何か書けそうな気もしていたんですけどねえ。
どうも租借が足りませんでした。無念。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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