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『ウーマンラッシュアワード2010』

ウーマンラッシュアワード2010 [DVD]ウーマンラッシュアワード2010 [DVD]
(2010/07/28)
ウーマンラッシュアワー

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村本大輔と中川パラダイスによって2008年に結成されたコンビ、ウーマンラッシュアワー。彼らが注目されるようになったのは、島田紳助が彼らの漫才を絶賛したためである。なんでも紳助は、大阪のとあるテレビ番組で彼らの漫才(後半二分のみ)を偶然にも目撃し、その内容の良さに感心したのだという。今や日本の漫才産業を大きく支えていると言っても過言ではないM-1グランプリのいわば最高責任者である「島田紳助」が評価したのだから、注目を集めないわけがない。紳助が司会を務めている番組に呼ばれるなどのプッシュもあって、彼らの名前はそこそこお笑いフリークの間で知られる様になった。今作がリリースされたのも、そういう事情があったからだと言ってしまっていいだろう。

今作『ウーマンラッシュアワード2010』は、ウーマンラッシュアワーにとって初めての単独作品だ。裏ジャケットに書かれている売り文句は“突如現れた漫才界のスピードスター★新星ウーマンラッシュアワー”。一文の中に三つも星を配置している点も気になるが、なにより“突如現れた”という言い回しがたまらない。そりゃまあ、彼らが麒麟や笑い飯よろしく何の前情報も無い状態でM-1グランプリの決勝戦に名乗りを上げたというのならば、これは適切な表現だ。幾らでも星を配置すればいい。だが、ウーマンラッシュアワーが“突如現れた”のは、別に彼らが何処かでその実力を高く評価されたからではない……ということは、本文冒頭の時点で分かっていただけていると思う。どちらかといえば“突如引っ張り出された”と表現すべきだろう。

本編には漫才と幕間用の厳選コント、それからDVD用の企画映像が収録されている。漫才について解説する前に、厳選コントと企画映像について書いておこう。ここでいう厳選コントとは、彼らが紳助に見出されるきっかけを生んだネタ『バイトリーダー』のシチュエーションを変えただけのショートコントだ。様々な職場を舞台にバイトリーダーが活躍している様を演じている。……つまり、別に“厳選コント”ではないということだ。どうして“厳選”などと書いたのか。そんな無理やり盛り上げようとしなくても。

一方、DVD用の企画映像には、ボケ役の村本が故郷へ舞い戻る『故郷福井に帰る』と、ツッコミ役の中川がギャグで村本を笑わせるチャレンジ企画『12時間ギャグチャレンジ』の二本が収録されている。これに関しては、特に感想はない。前者はコント風味の強いロケ映像、後者はツッコミ役が全力でスベる“スベり芸”映像として、非常に無難な出来だった。パラダイス中川のスベりっぷりは、なかなか物凄いものがあったが。他人(しかも大御所)のギャグを応用したギャグでスベるって!

そして肝心の漫才。今作には『バイトリーダー』を含む十本の漫才が収録されている。そもそも『バイトリーダー』がどういう漫才なのかを説明すると、全然仕事が出来ない新人の女性アルバイトが危機に直面しているところに、バイトに命をかけているとしか思えないバイトリーダーが決め文句とともに登場し、その危機を救う(?)というネタだ。バイトリーダーが登場する際の決め文句が基本のボケとなっている。

彼らの漫才には、これと同様のフォーマットを使用しているネタが多い。例えば、今作に収録されている漫才でいうと、未来からやってきた男が過去の自分に衝撃的な言葉を告げる『未来から来た男』や、村本が生徒に好かれる教師となって生徒の危機を救う『むらせん』、村本がムラピーというアイドルになりきる『アイドル』などがそれに当たる。フォーマットが同じということで、どのタイミングでボケが出てくるのかが分かる点がとても親切だ。また、そのボケが安定してきちんと当たるため、安心してボケを待つことが出来る。ただ、そのフォーマットの性質上、ボケを畳み掛けることが出来ない点は否定できない。はっきり言って、M-1で評価されるタイプの漫才とはいえないだろう。そんな彼らのスタイルが紳助に評価されるというのは、考えてみれば妙な話である。とはいえ、これらのネタが面白いことは否めない。少なくとも、このフォーマットを使用していない漫才と比べたら、圧倒的に面白い。

漫才師としてはまだまだ未成熟な彼らが、これからどのような成長を遂げていくのか。とりあえず、余計な手を加えられることなく、純粋に漫才師として成長してもらいたいものだが、果たして。


・本編(119分)
「オープニング」「未来から来た男」「バイトリーダー」「カメラマン」「コント:海の家」「むらせん~女子校~」「犬飼いたい」「コント:カラオケ」「アイドル」「ゾンビ」「コンビニ」「むらせん~男子校~」「娘がほしい」「コント:ファーストフード」「流星聖也」「村本ロケ企画「故郷福井に帰る」」「パラダイスロケ企画「12時間ギャグチャレンジ」」「エンディング」(パラダイス漫才「初めてのネタ作り」※隠しトラック)

・特典映像(25分)
「村本vsbase芸人 激論バトル!」
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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