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ハイキングウォーキング単独ライブ『根斗百烈拳2』

ハイキングウォーキング単独ライブ 根斗百烈拳2 [DVD]ハイキングウォーキング単独ライブ 根斗百烈拳2 [DVD]
(2010/11/10)
ハイキングウォーキング

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ハイキングウォーキングというコンビがいる。コント師だ。「爆笑レッドカーペット」で披露した“Mr.スズキックス”というコントで注目を集め、人気を博した。その内容は、Yシャツにブルマという奇妙な格好をしたMr.スズキックスが、イリュージョンと称した宴会芸を披露しようとするのだが最終的に失敗してしまう、というもの。

Mr.スズキックスの強烈な見た目に加え、必ず失敗するというベタ要素が上手く噛み合った……というと聞こえはいいが、はっきりいってイロモノ芸だ。そんな芸人は過去に何組もいた。彼らの殆どは、少しばかり注目を集めたところで消費し尽くされ、静かに消えていった。ハイキングウォーキングもまた、そういった類いの芸人になるのだろう……と、世間では思われていたのだろう。恐らくは。

しかし、ハイキングウォーキングは、単なるイロモノ芸人ではなかった。彼らは、本当はきちんとしたコントを演じることが出来る、実力派のコント師だった。Mr.スズキックスは、あくまでも彼らが世間一般に知られるために見せた、一つのキャラクターでしかなかったのである。事実、「爆笑レッドカーペット」である程度Mr.スズキックスのキャラクターが浸透したところで、彼らは芸風をシチュエーションコントにシフトチェンジ。強烈なキャラクターで見せるイロモノ芸ではなく、言葉のやりとりで観客の意識を引きこむオーソドックスな芸を見せることが出来るコンビだということを、そこで証明したのだ。

そんな彼らのコント師としての濃密な笑いを堪能できる作品が、『ハイキングウォーキング単独ライブ「根斗百烈拳」』だった。普段、彼らがテレビで披露しているコントは、あくまでも視聴者に分かりやすく伝わる笑い。その内容は決して複雑になることはなく、シンプルで骨太な笑いをガツンと食らわせる。

しかし、この作品に収録されているハイキングウォーキングのコントは、テレビで見せているコントに比べて発想が重視されているために、少しだけ複雑だ。決して分かりにくいわけではないが、オーソドックスとも違う。ナンセンスではあるが、人を選ぶ内容でもない。良くない言い方をすれば中途半端なのだが、しかしいずれもきちんと笑えるために、決して悪い印象を残さない。ちょっとした思いつきから生まれた発想を、彼らのコント師としての手腕で、完成された一つの作品に昇華する。それが『ハイキングウォーキング単独ライブ「根斗百烈拳」』だ。今作『ハイキングウォーキング単独ライブ「根斗百烈拳2」』は、その第二弾に当たる。

今作においても、ハイキングウォーキングのスタンスはまるで変わらない。Q太郎が松田に対して恋愛感情を抱いているのではないかという疑惑が浮上する『ネタ合わせ』、松田がQ太郎に思わぬ物を貸してくれと懇願しにやってくる『頼む、貸してくれ!』、正体不明の巨人が埋まっている現場を松田がレポートするピン芸『現場の松田です。』、舞妓(?)風の髪型をしたQ太郎がコンビニのバイトにやってくる『がんばれQ太夫くん』など、ナンセンスだが分かりやすいコントで満ちている。きちんと笑えて、視聴後はそれなりに満足感も残る。

ただ、前作に比べると、些かのパワーダウンは否めない。収録時間もネタの本数も減っているために、前作ほど多様性という点で優れていないことが原因なのだろう。その影響なのか、前作でこっそり披露されていたような、狂気性を秘めたタイプのコントはあまり見られない。第二弾ということで、前作よりも濃密な笑いを楽しませてくれるのではないかと期待していたのだが……。特典映像がオーディオコメンタリー(副音声ではない)のみというのも、物足りない。前作にもあった没ネタ集が観たかったなあ。

コントの内容は決して悪くないだけに、これらの微細な点が前作よりも弱くなってしまったことは、非常に残念。決して悪くはない、悪くはないのだが……。


・本編(82分)
「オープニング」「野菜ソムリエ」「ネタ合わせ」「バ~カ!」「アバター」「覚えてない」「頼む、貸してくれ!」「トラック野郎テツとロビンソン」「ドラッグストア」「でかいの釣ったんだよ」「現場の松田です。」「ペットショップ鈴木」「証言者」「ズルズルズル」「CM屋」「バ・スローブス」「がんばれQ太夫くん」「エンディング」

・特典映像(85分)
ハイキングウォーキングによるオーディオコメンタリー
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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