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『ネプチューン おひつじ座の巻』

ネプチューン おひつじ座の巻ネプチューン おひつじ座の巻
(2008/07/31)
ネプチューン

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幸せだ。今の僕は、間違いなく幸せだ。だって、久しぶりにネプチューンのコントが観られたんだから。思春期に『笑う犬の生活』を体験した世代なら、きっと誰もが幸せになれるはずだ。そこにウッチャンはいないけれど、でも、僕は幸せだ。全力でハシャぐナグラを、力づくで突き進むタイゾーを、相変わらず自由に飛び回るホリケンを、しっかりと確認することが出来た僕は、何処の誰よりも幸せなのだ。

『笑う犬』シリーズ終了後のネプチューンは、本当にテレビ慣れしてしまった。名倉潤は立ち回りが上手くなったし、原田泰造は俳優としての腕をメキメキと上げた。堀内健は相変わらずで、どんな空間であっても自由自在な立ち振る舞いを怠らない。でも、なんだか可哀想な人みたいな扱いをされているのを見ると、なんだか切ない。「あんなもんじゃない! ホリケンはもっと面白いんだ!」と、何度テレビの前で訴えそうになったか。まあ、それは嘘だけど。

なんか、今のテレビ業界におけるネプチューンって、妙に居心地が悪そうというか。他の、例えばさまぁ~ずやくりぃむしちゅーみたいに、ユニットとしての立ち位置が定まっていないというか。テレビが活かしきれてないんだよね。或いは、バラエティ番組との相性があんまり良くないのかもしれない。少なくとも、テレビで彼らを見ている僕は、そういうことを感じた。「もっと行けるだろ!」って。

だからね、これで久々にコントをやっているネプチューンを観て、安心した。「なんだ、あの頃と何も変わっていないじゃないか!」と。いや、本当に何も変わってないわけじゃないよ? でも、笑いのベクトルは当時とまったく変わらない。清清しいくらい、変わらない。やっぱね、ネプチューンはコントだよ! コントやらせなきゃ、この人たちは死んじゃうよ!

ネプチューンのコントは、とにかく下らないの一言に尽きる。二人のアイドルっぽいのが、振り付けに納得できないとか言いながら乳首を出す『ちぇりぃあんどべりぃ』とか、あるメンバーが大統領選に出馬している面々を演じる『大統領選』とか、死んでしまった師匠が酷い目に合い続けるだけの『決闘』とか、もう、どうしようもないくらいに下らない。でも、そこが良い。むしろ、それこそが良い。『笑う犬』シリーズのスピリッツが、ちゃんと生きている。

こっから批判になるけど、最近の芸人を使ったスタジオコントって、社会性が強すぎる気がするんだよね。キツい言い方をするなら、社会性に逃げてるのよ、今のスタジオコントは。『はねトび』もその傾向が強いって聞いたことがあるけれど(実は未視聴)、それで成功したからって図に乗っちゃってる気がする。もちろん、批判性の強いコントを否定する気は、さらさらないよ。でも、そればっかりが目立つようじゃ、ダメ。オリジナルの手腕を培ってから、そういうコントをやるべきなんだよ。僕は、そう思うんだよね。

今回のコント郡を見ると、ただ単に下らないコントだけじゃない、ちゃんとコント師としての手腕を見せ付けてるコントも何本か収録されている。三人が三人とも堀内健的ハイテンションキャラクターですっ飛ばす『ホリッチング ホリウチ先生』とか、毒っぽいタレントが訪れた家の家人にさりげなく毒を吐いていく『毒辺アツシのお宅探訪』とかもそうだけど、特に凄かったのが『控室』というコント。このコントって、いわゆる「タレントとちょっと変なテレビスタッフのやりとり」をモチーフにしているんだけれど、こういうコント特有の「こういうスタッフがいて、困るのよ~」みたいな内輪的なネタが、殆ど無いのよ。ちゃんとオリジナルのコントとして勝負してる。凄いよ、本当に。

今の若手芸人には、面白いコントが出来る連中がいっぱいいる。星の数ほどとまでは言わないけれど、テレビ局のやりかた次第では、コント番組が六本七本くらい余裕で作れそうなくらい、有力な若手が揃っている。でも、ネプチューンくらいスタジオコントで映える芸人って、どのくらいいるだろう。……いないんじゃないかなあ、本当に。尋常じゃないよ、この映え具合は。

こういうコントをDVDじゃないと発表できない時代かと思うと、空しい。芸人……というか、作家とテレビ局はもっと奮起しろよ! 僕が見たいのは大御所芸人が見せる一時の伝説じゃない! 僕が見たいのは、夜に暇潰しにだらだらと呑気に楽しめる1クールのスタジオコント番組なんだよ!


・本編(約60分)
『ちぇりぃあんどべりぃ』『万引き』『トイレ』『てんつくちゃん』『控室』『カブキ町不動産』『決闘』『ホリッチング ホリウチ先生 第一話』『毒辺アツシのお宅探訪』『大統領選』『ドライブ』『決闘 其の二』『テレビ「悩んでないでおいでやーす」』『ホリッチング ホリウチ先生 第二話』
・特典映像(約16分)
「Making of ネプチューン おひつじ座の巻」+「ネプチューンの楽屋激撮!」
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非公開コメント

私、いま見てますが。
脚本スタッフに笑う犬の人いますよね。
チェリーアンドベリーとかもくだらないけど、間が上手いから面白い
かぶきちょう不動産はシンプルな笑いからオチが下らない
、ホリッチング先生は下らないというよりシュール感満点
万引きも間がいい。
テンツクちゃんは、完全なホリケン進行。
ドライブはホリケンの一人芝居

決闘はただくだらない。


こどものモモンガひゅっ。

No title

おっ、やはりそうでしたか<脚本スタッフに笑う犬の人
スタジオコントという共通点だけでここまで似るかなあ、とは思ったのですが。
堪能されているようで、なによりです。
もう何年も前に観た作品ですが、テンツクちゃんの衝撃は今でも忘れられません。
…具体的な内容は完全に忘れていますが(笑)
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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