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『柳家喬太郎落語秘宝館1』

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柳家喬太郎
1963年11月30日、東京都生まれ。1989年10月、柳家さん喬に入門して「さん坊」、1993年5月、二ツ目昇進して「喬太郎」、2000年3月に抜擢で真打昇進。新作落語を得意とするが、古典落語にも定評がある。今作は喬太郎にとって初めての落語CDとなる。収録されている演目はいずれも入門以前に作られ、初期の喬太郎代表作としてお馴染みの二本だ。

【純情日記横浜篇】(37分45秒/2004年3月録音)

粗筋:大学を辞めて落語家の前座をやっているコハラの元へ、学生時代の友人ワタナベが相談にやってくる。その相談の内容は、バイト仲間の女の子を好きになったんだけれど、上手い口のきき方を教えてほしいというもの。だが、コハラは教えられることなどない、当たって砕けろと忠告する。そこで、思い切って彼女をデートに誘ってみたところ……。

学生特有の軽いノリを漂わせながら、しかし真剣に女性のことを好ましく思っている男の描写が生々しい。彼女に電話をかけ、デートに誘おうとするくだりなどは、一人の男として頷きっぱなし。笑って、恥ずかしさを誤魔化そうとしてしまうんだよな。うんうん。いざデート本番となると、横浜の街の言い立てが流暢に語られる。ここが非常に心地良い。古典も出来る喬太郎ならではの演出だ。終盤、二人が夜の山下公園で時間を過ごす風景の描写の美しさも印象的。船の灯りが目に浮かぶ……。経験の無さが故の青臭さがたまらない、若さの充満した一本である。

【純情日記渋谷篇】(25分54秒/2004年6月録音)

粗筋:大学を卒業して、社会人になろうとしている一組のカップル。これからも続くだろうと思っていた二人。ところがそんな折、男が女に別れ話を持ちかける。男が入る会社は、最低でも一年間は神戸支社に務めなくてはならず、このままだと二人は遠距離恋愛になってしまう。そこで辛い目を見るくらいなら、いっそ別れてしまったほうがいいだろう……と。そして二人は、これまでの思い出を振り返りながら渋谷の街を闊歩する。

別れ話の後に二人の男女が思い出の場所を練り歩く……という、やたらとドラマチックな情景を、喬太郎はたっぷりの皮肉を込めて笑いへと変換する。悲しい別れ話は男の言いまつがいでコミカルなものになり、二人の美しい筈の思い出は学生ならではのノリが介入した妙なテンションのものとしてこけ下ろされ、「やっぱり別れたくない!」と互いを抱き合う二人は子供の様に泣きじゃくっていて、実にみっともない。まるで、現実はそんなにキレイなものじゃないやい!とでも言わんがばかりに。しかし注目すべきは、そんな二人のその後。細かい部分を説明するとネタバレになってしまうので省略するが、とてつもないオチが待っている。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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