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無力のヒーロー

今朝、いつものように、何を考えるということもなく、ただボンヤリとテレビのニュースを眺めていた時のことだ。どういう内容のニュースだったかは具体的に覚えていないのだが、週間少年ジャンプで連載されているマンガがアニメ化するというような話題が取り上げられていた。

そこに映し出されていたのは、記者会見に臨んでいる出演声優たちの姿。余談だが、個人的に少年少女向けのアニメに出演している声優たちが、こうしてテレビカメラの前に姿を現しているという状態は、あまり好ましく思えない。テレビに出てくるな、とはいわないが、なるべくは出てこないでほしい、と思うのである。なんだか、有名なキャラクターの着ぐるみを半脱ぎした状態を見ているような、そういうような気分になるからだ。

話を戻す。その流れで、そのマンガの主人公であるキャラクターを演じている声優が、その記者会見の場には登場していなかったのだが、此度の震災に対してメッセージを残しているとアナウンスが入った。そして流される、アニメの主人公という体の口調で喋る声優のメッセージ。まあ、それはいい。問題は、そのメッセージが何のBGMも準備されていない状態で流されたこと、しかも、画面にはその主人公の絵だけが切り取られて表示されていたこと(背景には他のキャラクターもイラストも配置されていない真っ白な空間だけがあった)である。

通常、アニメのキャラクターたちは、アニメの世界観の中に生きている。彼らの背景には必要な光景が必ず準備されているし、その場に流れるべき楽曲がきちんとBGMとして流される、それがアニメの世界観というものだ。しかし、その時流されたのは、背景もBGMも何もない状態の主人公の静止画。そこに、今回の震災に対して少なからず熱い思いがあるのだろう、普段よりも力強い声で「頑張れえええええええええ!!!」と絶叫する主人公の声。そこに僕は、如何ともし難い虚しさを覚えた。声優に罪はない。あるとすれば、その状態で流してしまえと決断したテレビ局である。

白い画面に切り取って貼りつけられた主人公の絵が持つ、果てしない無力感。どんなに偉大な主人公であろうと、所詮は絵であるということの証明だ。そんな彼が「頑張れえええええええええ!!!」と叫ぶ姿。そこに希望を感じる子どもがどれだけいるだろうか。

余計な考えを、止め処無く。
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No title

普段連載で読んでるマンガってありますか。
ちなみにジャンプマンガで好きな作品はなんですか。

No title

雑誌自体、あまり買わないもので。特に無いですねえ。
ジャンプもしばらく読んでいないので、よく分かりません。

No title

うわ・・・、バカリズムがコントでやってそうなむなしさですね・・・。
権利の都合だったのかもしれないですけど、静止画はやっぱりアカンですね

No title

バカリズムってこういう感じでしたっけ?w
まあ、無観客状態でやらされるコントみたいな空気ではありました。
権利っていうか、たぶん演出なんじゃないかなーと。
何か足したら不謹慎って言われそうだし、素材のままどうぞ、と。

No title

「キックオフ!!」に収録されている「ホイっするべきもの」の雰囲気と同じむなしさを感じました。
伝わりづらいですね、すいません><

No title

ああー、なんとなく分かった様な気が!
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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