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「懐古芸」というジャンル

 なんとなしに『笑点』を見ていると、演芸コーナーに宮田章司という芸人さんが出ていた。芸人さんについては古今東西、それなりに知っているつもりだったけれど、聞いたことのない名前の人だった。なんでもこの方、江戸時代の売り物屋さんの売り声を演じる芸人さんらしく。番組では、様々な売り物屋さんの売り声を演じていた。

 その芸の達者さも然ることながら、そういう芸に需要があるということに、とにかく驚いた。いやいや、考えてみれば、驚くことではない。亡くなってしまった人のモノマネ芸(例:ゆうたろう)に需要があるのだから、今では見られなくなってしまったモノを表現する芸に需要があっても、何もおかしいことはないのだ。

 そう考えると、今は単にモノマネ芸として成り立っている芸が、将来的には宮田氏の様な“懐古芸”に成り得るのかもしれない。例えば、中川家礼二やななめ45°岡安がやっている「電車モノマネ」だとか、柳原可奈子がやっている「ショップの店員モノマネ」も、将来的に“懐古芸”となっていくかもしれない。そう思うと、なんだか芸の世界の幅の広さを感じなくもない、僕なのである。

 ちなみに宮田氏、自身の売り声を収録したCDをセットにした新書本、その名も『江戸売り声百景』を発売している。興味のある人は、一度耳にしてみるのも良いかもしれない。懐かしさは感じないかもしれないけれど、非常に良い声が聴けることは間違いないだろうから……。
 ななめ45°の人の名前を「岡安」ではなく「岡留」と表記していたので、修正。岡留て。どっかの貧相みたいじゃないか!(深くは触れるな) タレコミ感謝。
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漫談

 売り声と言えば坂野比呂志。芸術祭で受賞したり、評価もされていたようです。僕は「昭和名人芸大全~珍芸・奇芸・ビックリ芸~四日目」のビデオで見ました。ネットを見ると宮田章司もこの人の影響を受けているようですね。

 売り声の真似そのものもあるでしょうが、そういう話の漫談としての楽しさもありますね。江戸前なしゃべりも気持ち良かった。漫談って題材はなんでも良いんですね。時代の郷愁を共感できなくても、それはそれで豆知識的な楽しさにもなりますし。ともかくコアでリアリティのある話ってのは面白いもの、だからそういうジャンルを持ってる人はそれで一本は漫談ができる、とも言えます。例えば山田雅人の競馬漫談も「昭和達人芸(上のは”名人芸”ね)大全」シリーズにあったなぁ。

 あと売り声芸に関しては、バナナの叩き売りなんかがそうですね。もっと古くはガマの油か。

>だからそういうジャンルを持ってる人はそれで一本は漫談ができる

おおっ。確かに。そう考えると、漫談の世界って物凄く幅が広いですね。…でも、最近は漫談師自体が少なくなっちゃって、なんとも心寂しい感じですが。若手で言うと、長井秀和はアメリカに行っちゃったし、ユリオカ超特Qやスマイリーキクチはテレビに出てこないし。あべこうじくらいじゃないですかね、もう。

>バナナの叩き売り
寅さんがやってる、あの感じのヤツですね。あの辺りの芸って、日常からはすっかり消え去ってしまった感がありますが、舞台でやってる人っているんでしょうか。もうちょっと待ってたら、出てくるかな。む。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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