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『新潮落語倶楽部2 三遊亭白鳥』

新潮落語倶楽部その2 三遊亭白鳥新潮落語倶楽部その2 三遊亭白鳥
(2011/10/19)
三遊亭白鳥

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新潮社が運営する落語配信サイト“SSweb”で配信していた落語音源をCD化したシリーズ。第二弾は三遊亭円丈の弟子、三遊亭白鳥。収録されているネタは『地下鉄親子』『し返し』の二本。近年の新作落語に多大なる影響を与えた円丈の弟子とあって、古典は完全に無視、二本ともに新作という構成を取っている。

観客と“しりとり”を繰り広げようと試みる『し返し』も、実験的な意味ではなかなか面白い。しかし、それよりなにより『地下鉄親子』が傑作。そのストーリーは、土方の母親を持つ少年を奮い立たせてやろうと、母親の同僚たちが協力する……という、昔ながらの使い古されたものだ。だが、使い古されているだけに、そこには普遍的な強さがある。

そんなベタなストーリーの中で展開しているのは、白鳥ならではのブッ飛んだギャグの数々と、そこはかとなく漂う哀愁のリアリティだ。例えば、貧乏でバカだと言われてイジメられている子どもたちのやり取りには、ギャグがそこらに散りばめられているにも関わらず、なんともいえない哀しさが滲んでいる。その理由は、マクラでも語られているように、実家が自転車屋を営んでいた白鳥自身がそういう体験をしていたからなのだろう。だから、そこには妙な生々しさがある。CDの紹介文に“俺の原点、下手な落語を聴いてやってくれ!”とあるが、むしろ白鳥のベスト作といっても過言ではないかもしれない。ご賞味あれ。


・収録日
『地下鉄親子』28分31秒(2001年9月30日)
『し返し』21分12秒(2003年9月18日)
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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