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大学という独自の世界『四畳半神話大系』

四畳半神話大系 第1巻 [DVD]四畳半神話大系 第1巻 [DVD]
(2010/08/20)
浅沼晋太郎、坂本真綾 他

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先日、久しぶりにアニメ映画『天空の城ラピュタ』を観たという話をしたが、その勢いのままに、今度は『未来少年コナン』のDVDを借りることにした。近所のTSUTAYAに入店し、とりあえず一巻と二巻のDVDを手にとって、そのまま店内をぶらぶらり。特に借りたいものがあるわけでもないのに、邦画や洋画や海外ドラマのコーナーあたりをぶらぶらり。とっとと借りなさいよという声も聞こえるが、なんだか同じシリーズの作品のみを借りるというのは、その作品のマニアだと思われそうで、あまり芳しくないと思うのである(自意識過剰)。どうしよう、どうしよう。早く決めないと、夕飯の時刻がどんどん遅くなってしまう。うーんうーん。

あれこれ悩んだ結果、借りてきたのが『四畳半神話大系』だ。原作の森見登美彦がなにやら面白い人物だと聞いていたので、一度は目にしてみたいと思っていたのだが、ここらで一つ手を出してみようと思い至った次第である。とはいえ、面白くなかったらばどうしたもんだろう、という疑念もあったため、レンタル後もしばらくは鑑賞に至らなかった。かくして訪れた返却日前日、もう観なくてはならないと覚悟を決めて再生ボタンを押す。……と、これが滅法面白い。

物語の舞台は京都市のとある大学。主人公の“私”は、そのコミュニケーション能力の低さが故か、青春の二文字からまったくもってかけ離れた大学生活を過ごしていた。私と行動を共にしてくれるのは、宿敵であり盟友の“小津”ただ一人。鬱屈と苦悶で満ちた日常。しかし、ふとしたきっかけで、私は“明石さん”という女性に巡り合う。明石さんは私の後輩であり、理知的でクールな乙女だ。そのキツい発言から周囲を寄せ付けない彼女だが、私には少なからず好意の様な感情を抱いているらしい。これはチャンス。果たして私は、明石さんとただならぬ関係になれるのか?

要するに恋愛モノなわけだが、個人的にはそれよりもエピソードの中で綴られる「大学サークル」という独特の空気が再現されていることに面白さを感じた。例えば、テニスサークルの中で結ばれるカップルに対して敵意を剥き出しにしながら別れさせ屋然とした活動を行う私&小津の振る舞いや、映画サークルの中でバカで女好きな内面とは裏腹に徹底して部員からの人望を集め続ける理不尽な先輩の存在などは、その描写が極端であるとはいえ、やはり鬱屈とした大学生活を送っていた身としては、とてつもなくリアルに思えた。おかげで、「ああ、あるある。こういう状況」と苦笑いを浮かべながらも、時折心がざわついてしまった次第である。トラウマの様な何かが……!

後でスタッフを確認して、驚いた。アニメーション制作は天下無敵のマッドハウス、シリーズ構成は面白い芝居に定評のあるヨーロッパ企画を旗揚げした上田誠、キャラクター原案はアジアンカンフージェネレーションのパッケージでお馴染み中村佑介、音楽は数々の映画・ドラマ・テーマソングを手掛ける大島ミチル。そして、それらを一手に率いているのが、『マインド・ゲーム』『ケモノヅメ』『カイバ』などを手掛けてきた湯浅政明……そりゃ面白いわ!面白くならない方がおかしいわ!

※『マインド・ゲーム』『ケモノヅメ』『カイバ』は超を幾つ付けても足りない傑作。個人的に。

まだ一巻しか観ていない段階で決めつけるのは尚早かもしれないけれど、かなりの名作なんじゃないかと。『未来少年コナン』は一旦置いといて、ひとまずコレを観るぞ。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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loxonin1000mg@yahoo.co.jp

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