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川島よしおを読み漁った。

川島よしおの四コマ漫画を片っ端から読んでみる。自分でも、どうしてそんなことをしたのか、よく分からない。その理由をしいて挙げるなら、中古で安価だったからだろうか。ただ、それだけではない。川島よしおの四コマ漫画には、間違いなく読者を惹きつける魅力があるのだ。ただ、川島作品は、決して優秀とはいえない。コンスタントに笑えるオチを用意しているわけでもなければ、目を見張るようなナンセンスさもない。ごく平凡だ。

それでは、読者は川島作品の何処に惹かれるのか。それを一言でいうならば、“素朴”だろう。そこに登場する、おおらかでほのぼのとしている人々の素朴さで、その取るに足らないギャグの数々もなんとなく受け入れてしまうのだ。ただ、逆にいえば、その素朴さを認められない人には、彼の作品は向かない。それこそ、下手すれば“つまらない”という烙印を押されてしまうかもしれない。しかし僕の様に、作品の持つ素朴さと相性が合えば、きっと楽しめることができるだろう。

以下、これまでに読んだ川島作品のレビューを掲載。
 
『くじごじ』(2004年)
くじごじ (ジェッツコミックス)くじごじ (ジェッツコミックス)
(2004/06/29)
川島 よしお

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丸の内に勤めるOLたちの日常を描いた、いわゆるOLモノ四コマ漫画。主人公は“OL課長”と呼ばれている普通のOLだが、その正体は中年のオヤジである。……ただ、そこに何の理由もない。所以も根拠も描かれていない。なんとも投げやりだ。表紙でそのOL課長が思いっきりパンチラしていることから察しが付くと思うが、内容は基本的におっぱいやパンチラなどの下ネタばっかりである。だが、ネタに「牧伸二」「立川談志」「月亭可朝」などが登場するあたり、既に只者ではないことを予感させてはいる。

『おりんちゃん』(2005年~2008年)
おりんちゃん 1 (アクションコミックス)おりんちゃん 1 (アクションコミックス)
(2006/09/28)
川島 よしお

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おりんちゃん 2 (アクションコミックス)おりんちゃん 2 (アクションコミックス)
(2008/09/27)
川島 よしお

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母親のお腹にいたときから喋ることが出来た“お麟ちゃん”と、その母親“勝ママ”の貧乏奮闘記。お麟ちゃんがどうして生まれる前から喋れるのか、また父親はどうしたのか、そういう話はこれまた一切描かれていない。0歳児ながらも懸命に働こうとするお麟ちゃんはいいとして、勝ママがアホの様に描かれているのは些か疑問ではある(落語でいう“与太郎”をイメージしているのかもしれない)。展開も奔放で、お麟ちゃんが何故か学校の先生になったり、舞台がビッグサイトの夏コミ会場になったりしていて、何処となく浮足立っている印象を与える。色々と思い悩んでいたのかもしれない。

『おちけん』(2008年)
おちけん (アクションコミックス)おちけん (アクションコミックス)
(2009/03/28)
川島 よしお

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立川大学の落語研究会に所属する三人が、運営部から“学生落語選手権”で結果を残さなければ廃部という厳しいお達しを受け、必死に落語を身につけようとする様を描いた青春グラフィティー……って言い方は大袈裟か。僕が初めて読んだ川島よしお作品がこれだ。その理由は、いうまでもなく“落語”がテーマだったから。ただ、その内容は落語の小ネタをそこかしこに散りばめたようになっており、まったく落語を知らない人が読むよりは、ある程度は落語を理解している人向けかもしれない。とはいえ、知らなくても十二分に楽しめるようになっている。川島作品を読むなら、まずはここからか。

『PEACH!!』(2006年~2011年)
PEACH!! 1 (まんがタイムコミックス)PEACH!! 1 (まんがタイムコミックス)
(2008/05/07)
川島よしお

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PEACH!! 2 (まんがタイムコミックス(オールカラー版))PEACH!! 2 (まんがタイムコミックス(オールカラー版))
(2010/08/07)
川島 よしお

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東北のとある高校の部活動として温泉旅館を運営している“温泉部”の生徒たちを描く。旅館あるあるや和食の豆知識などがふんだんに盛り込まれているが、それだけじゃないかという気もする。しかし、舞台が東北とあって、これまでの作品に比べて更に素朴レベルが上がっており、それだけでも満足できてしまう。また、設定の関係上、魚介類や果物に関する絵が多いためか、作者の画力が連載中に上がった感もある。もはや、目で楽しめる作品、といったところ(二巻はフルカラーだし)。ただ、途中から、温泉部の主要メンバーが特定の客に固執し始めることで、作品としての広がりが無くなってしまったような気もする。ちなみに本作、既に連載が終了しているという。第三巻、いつか出るのだろうか。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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