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『白鳥の古典 -冬-「夢金」「初天神」』

白鳥の古典-冬-白鳥の古典-冬-
(2011/11/23)
三遊亭白鳥

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『夢金』(10年11月7日収録)

【あらすじ】船宿の船頭、熊蔵は金のことばかり考えている守銭奴。その欲張りぶりは凄まじいもので、「百両欲しいよォーっ!」と、寝言ですら金のことを口にする始末だ。ある雪の日、そんな熊蔵の船宿に、人相の良くない浪人風の男と若い娘がやってきた。男は船を出してもらいたいというが、残っている船頭は熊蔵しかいない。最初は、寒いからと断る熊蔵だったが、男が酒手(酒代)を出すと聞いて態度を一変、雪降る中に漕ぎ出すのだが……。

【感想】新作派として知られている三遊亭白鳥による、いわゆる本寸法の一席。今は亡き古今亭志ん朝師匠のBOXから選んだ、とのこと。雪国・新潟生まれで、前座時代にはドン底といっても過言ではない貧乏生活を送った師匠にとって、雪景色を背景に、金に貪欲な男が活躍する話はまさにジャストフィット。貪欲ぶりは些かキャラクター化に走り過ぎているきらいがあるが、冬の寒々とした情景が上手く表現できていたと思う……まあ、参考となっている志ん朝師匠のおかげなのかもしれないが。しかし、この『夢金』における本当の見どころは、浪人の最期の叫びにあると僕は思う。他の落語家も同様の演出をしているのか、数を聴いていないので判断できないが……あの場面で浪人にアレを言わせるドラマ的な演出は素晴らしい、と思った。あと、事前に『愛宕山』を聴いておくと吉。……ここはやはり、志ん朝師匠の『愛宕山』を薦めるべきか?

『初天神』(11年8月8日)

【あらすじ】甘いものが好きで好きでしょうがない息子が、初天神のお参りに行く父親に無理矢理付いていく。屋台で何かをねだろうと思っているからだ。しかし、普段から甘いものをねだっている息子を連れて回りたくない父親は、すぐさま家に帰ろうとする。だが、案の定、息子に駄々をこねられ、様々なモノを買い与えることに……。

【感想】寄席の定番とされている古典落語。「息子が父親にモノをねだる」という構図が一貫して続いているため、その合間で演者オリジナルのギャグを放り込むことが出来るという、自由度の高い演目である。それを新作派の白鳥が演じるのだから、面白くならないわけがない。師匠は“息子のねだり”のくだりに、なんとオリジナルのモンスターを登場させて、父親をこの上なく翻弄する。そのナンセンスたるや、もう……たまらない。『夢金』とは打って変わって、情景もへったくれもない、とにかく息子の甘いものに対する欲が渦巻いているギャグ落語。やたらめったら面白かった。オチはオリジナルだろうか。なかなか上手い。
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No title

白鳥さんの「初天神」は例外中の例外です。「甘いものが好きで好きでしょうがない息子」なんて設定はそもそもありません。だまされないで!
白鳥さんの噺は、落語を知らなくても充分面白いですが、古典落語を知れば知るほど、また違った意味で笑えるようになりますよ。

No title

あ、一応存じております<甘いものが好きで~
でもまあ、この一席に関しては、そういう内容ですので…。
白鳥師匠の古典シリーズ、今後とも気になる次第です。
次は春か…。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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