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『新潮落語倶楽部3 柳家花緑』

新潮落語倶楽部その3 柳家花緑新潮落語倶楽部その3 柳家花緑
(2011/10/19)
柳家花緑

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『反対車』(00年03月29日)

【あらすじ】上野から汽車に乗らなくてはならない男がとにかく急いでいるからと乗った人力車は、とんでもなく足が遅くてまるで前に進まない。こんなのに乗っていられるかと、別の人力車に乗り換える。すると、次の人力車はやたらと威勢が良くて……。

【感想】やたらと足の遅い人力とやたらと足の速い人力、それぞれろくでもない車夫にぶつかってしまった客の嘆きを描いた……って書くと、なんだか大袈裟だな。まあ、ドリフターズのもしもシリーズみたいなものだと思えばいい。“もしも、こんな人力車があったら”……今でいうと“もしも、こんなタクシーがあったら”みたいな。ストーリーは殆ど無いに等しく、とにかくキャラクターのムチャクチャさと客の不運に嘆く様がコミカルに描かれている。で、花緑師匠の口演だが、正直いってあんまり良くない。努力は見える。現代的なギャグを放り込んだり、構成に捻りを入れている。でも、良くない。それらの工夫が活かされるほどの技量がなく、むしろ苦し紛れでやっているように見えてしまうからだ。……まあ、そもそも動きで見せる演目なので、音源で聴いたところで……というのも否めないが。

『紺屋高尾』(01年07月01秒)

【あらすじ】紺屋の職人である久蔵が、ある日親方に「所帯を持とうと思う」と切り出した。喜ぶ親方が相手について尋ねると、それは三浦屋の高尾だという。三浦屋の高尾といえば、吉原でも全盛といわれる太夫(遊女の最高位)。殿様がお金を注ぎ込んだとしても、会えるかどうか分からないという代物だ。ましてや紺屋の職人が会えるわけがない。親方がそう諭すと、しばらくして久蔵の様子がおかしいという報告が届く。高尾と一緒になれないからと、落ち込んでいるのだ。そこで親方は女房と相談して、一生懸命働いてお金を貯めれば高尾に会えると嘘をつく……。

【感想】『反対車』と同様、現代的なギャグを散りばめた一席。ただ、『反対車』とは違い、『紺屋高尾』は長編の人情噺。骨太なストーリーは、ちょっとしたギャグでは崩れない。むしろ、そういったギャグが加えられることにより、話のエンターテインメント性が上がっている様に思う。どういうネタを選んで演じるかが問題なんだな、多分。基本的に語り口は丁寧なので、安定感もある。ただ、後半の見せ場である久蔵と高尾が対峙する場面が、前半の親方たちとのやりとりに比べて非常にアッサリとしているのが引っ掛かった。師匠としては、前半のコミカルな部分を強く引き出したかったのだろうが、ここはここで魅せてもらいたかったなあ。あと、高尾がちょっと久蔵のことを簡単に信用し過ぎちゃいないか、という気も。あのくらいの熱意で、一筋の涙をホロリ……こぼすかなあ。

ところで、この時期の花緑師匠の口演、立川志らく師匠っぽい気が。なんとなく。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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