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『新潮落語倶楽部4 瀧川鯉昇』

新潮落語倶楽部その4 瀧川鯉昇新潮落語倶楽部その4 瀧川鯉昇
(2011/10/19)
滝川鯉昇

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『粗忽の釘』(03年3月30日)

【あらすじ】引越しの最中、タンスを担いで行方知れずになった粗忽者の亭主が帰ってきた。やらなくてはならないことは殆ど片付いているが、ひとつだけホウキをかけるための釘を打ってもらいたいと女房に頼まれる。しかし、そこでも粗忽を発揮した亭主は、うっかり五寸釘を壁に打ち込んでしまう。隣の家に迷惑がかかっているといけないからと、様子を伺いに行くと……。

肝心の落語よりもマクラの方が長い口演を収録。……というと、なんだかマクラの長さに定評がある柳家小三治師匠を彷彿とさせるが、そういうわけじゃない。マクラがおよそ十分で、落語は七分という非常に短い内容なのである。CDに収録されているような落語の長さに慣れていると面食らうが、寄席ではこのくらいの長さもザラだと聞く。内容も前半部分をカットし、後半の粗忽者が隣家に様子を伺いに行くくだりのみを収録。しかも、かなりの足早。正直いって物足りないが、鯉昇師匠ならではのギャグもあって、楽しい口演ではある。秀逸なのは、隣家の人に釘の位置を伝えるくだり。笑うほどではないが、なんとも和やか。

『家見舞』(04年4月13日)

【あらすじ】兄貴分が所帯を持ったお祝いに、弟分たちで何か贈り物をしようという話が持ち上がる。ところが、他の連中に出し抜かれてしまい、残された二人で贈り物を考えなくてはいけないことに。お互いに銭もなければ案もない二人は、ひとまず道具屋を訪れるのだが、どれもこれも高値で手が出せない。そこで主人が見せたのは、なんとも奇妙な形の瓶。近所の家が取り壊しになった時に主人が掘り出してきたというその瓶の正体は、なんと肥瓶。これを水瓶と称し、兄貴分のところへと持って行くことに……。

先の『粗忽の釘』とは違い、マクラを用いずにいきなり落語へと突入している……が、こちらも非常に短い。余計な演出を用いずに……という点では、これまた先の『粗忽の釘』と同様だが、こちらはそれ以上にあっさりとしている。あまり宜しくない言い方をすると、ちょっとダイジェストっぽい。でも、時間を見ると、さほど短い印象を与えなかった柳家喬太郎『家見舞』よりも少し長いようだ。思えば、喬太郎師匠は後半の夫婦と飯を食べるシーンを重視していたが、鯉昇師匠は前半の買い物シーンに重きを置いていた。この違いが、印象に影響したのだろう。

『古新聞』(07年1月5日)

【あらすじ】若手の落語家には貧乏人が多い。ある時、客席で落語を聴いていたおばあちゃんが、楽屋にやってきた。なんでも、落語家が身体を動かすたびに、ガサッガサッと音が鳴っていたのだという。その理由を尋ねて、楽屋へとやってきたのである。

短めの口演が終わった後ということで、どれほどの長いネタが待っているのかと思っていたら、まさかの漫談である。しかも、これが五分で終わる。短いにも程がないか。ただ、録音日を見ると、1月5日……つまり、寄席では正月の特別興業をやっている時期の収録ということだ。落語家が大量に放出される正月ならば、この短さも納得である……って、それならもう一席入れても良かったんじゃないか? 長ければ良いってわけではないけれどさ。漫談の内容自体は、それなりに面白かった。まあ、小噺が一つなので……。

それにしても、総収録時間が花緑師匠の『紺屋高尾』を下回るって、凄いな!
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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