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トップリード単独ライブ「二日坊主」

単独ライブ 二日坊主 [DVD]単独ライブ 二日坊主 [DVD]
(2012/02/22)
トップリード

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太田プロダクションに所属するお笑いコンビ、トップリードが2011年11月に行った第二回単独ライブ「二日坊主」の模様を収録したDVDが、先日リリースされた。彼らの単独名義によるDVDがリリースされるのは、2010年12月に“笑魂(若手芸人のベストネタを収録した安価DVDシリーズ)”として発売された『トップリードのコント集』以来のこと。ライブが行われた2011年には、若手芸人の登竜門ともいえる番組「オンバト+」の初代チャンピオンとなり、コントの王者を決定する「キングオブコント2011」決勝戦に初めて進出した彼ら。このまま、コント師としての評価が高まり、定期的に単独ライブをDVD化してくれるような存在になってくれれば嬉しいのだが……それは、2012年の活躍次第だろう。

ライブのタイトルとなっている“二日坊主”は、架空のお笑いコンビの名前だ。ライブのオープニングは、二日坊主の片割れである和賀がライブ会場に到着して、別の仕事のためにまだ来ていない相方の代わりに、マネージャーの新妻と一緒にリハーサルを行うコントで幕を開けている。そう、今回のライブで披露されているコントは、全てトップリードのコントではなく二日坊主のコントとして行われるのである。なかなか凝ったシチュエーションだ。とはいえ、ライブの中で披露されているコントの中に、そのシチュエーションが活かされることはない。そこでは、ただただ真っ当なコントが、次から次へと繰り広げられていく。その真っ当さが故に、「キングオブコント2011」決勝戦において、8組中8位という些か厳しい結果となってしまった感もあるのだが、こうして単独ライブという長時間のステージを見ると、その真っ当さがライブ全体にきちんと反映されていることがよく分かる。

コントのバリエーションも豊富で、いずれも発想が素晴らしい。例えば、『タバコ』というコントは、ベランダでタバコを吸っている二人の男たちが、お互いの妻について愚痴をこぼし合う日常的な風景を描いたもの。顔見知り同士が居住スペースに身を残した状態でコミュニケーションを取るという、よそよそしさとなれなれしさが同居する絶妙な距離感を、上手くコントに活かしている。かと思えば、「ため息をつくと幸せが逃げる」という古い言葉をモチーフにして、男がため息をつくたびに具現化した“ため息”が男の幸せを奪い去っていく『ため息』の様に、発想の面白さをストレートにぶつけたコントも見られる。個人的に好きだったのは、『役立たず』というコント。仕事に対してやる気があるのだが、何も実行することが出来ない役立たずを描いている。思うに、彼ら自身も気に入っているのではないだろうか。やる気が有り余っている姿が、『ヨクルトおばさん』(『トップリードのコント集』収録。トップリードが「キングオブコント2010」準決勝で披露したというコント。彼らに取って重要な局面で演じられることが多い)を彷彿とさせるんだよなあ……。

コントとコントの間には、二日坊主の和賀が芸人としての仕事をこなしていく様を映した、幕間映像が収録されている。マネージャーが用意した衣装に着替えてファッション雑誌の取材に挑んだり、やたらとおっぱいのことばかりを主張するアニメ雑誌の記者から取材を受けたり、犬が嫌いなのにテレビ番組「ワン!ワン!ワン」の収録に参加したり……それらの映像は、ただ単に芸能活動をパロディ化しただけの様に見えるが、実はこれらの仕事の先に、二日坊主の単独ライブが待っているのである。楽しい仕事に嫌な仕事。それが終われば、自分たちがやりたいことを存分にやることが出来る単独ライブのステージ……これらの幕間映像は、二日坊主が単独ライブに至るまでのドキュメンタリーとしての役割も担っているのである。

全てのコントが終わると、再び二日坊主の和賀とマネージャーが舞台に現れる。リハーサルが終了し、後は相方がやってくるのを待つばかり。その時、マネージャーの表情が曇る。そして和賀は、想像もしなかった衝撃的な真実を告げられるのである。……小学生時代からの知り合い同士で結成されたトップリードは、それをまだ一度も経験したことがない。しかし、コンビで初舞台を踏んでから約十年の間、彼らはそれを何度も目にしてきただろう。今回、それを演じてみせたことに、何の意味があるのかは分からない。ただ、その結末が、彼らのこれからを予感させる希望と優しさに満ちたものだったことだけは、確かである。

なお、特典映像には、今回の単独ライブで披露する予定だったのだが、前日のリハーサルで時間が予定を超過することが発覚して、泣く泣くカットしたというコント『ずれてる』と幕間映像「ドッキリ嘘番組打ち合わせ」(※コントの前フリになっていた)が収録されている。泣く泣くカットしたという割には、その完成度はかなり高い。ひょっとしたら、実際にライブで披露されたどのコントよりも完成されているかもしれない。まあ、確かにトップリードらしさは薄いのだが……。


・本編(97分)
「オープニング」「役立たず」「二日坊主 和賀10月スケジュール」「タバコ」「ファッション雑誌取材」「ラヴジャンクション」「お台場ダイエット番組収録」「ため息」「アニメ雑誌取材」「おっぱい」「広島イベント営業」「嘘」「ワン!ワン!ワン!収録」「犬が嫌い」「エンディング」

・特典映像(11分)
「ドッキリ番組嘘打ち合わせ」「ずれてる」
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No title

この記事が気になって遅くなりましたが見てみました
ため息とエンディングコントにすごくほっこりさせられて楽しかったです

今度の単独はDVD化無いみたいなので何とかならないでしょうかね
みてみたかったなぁ

No title

なかなか素敵な作品ですよねえ。
『ため息』はむしろ、ほっこりできると思わせておいて…な感じでしたが(笑)

第一回単独もかなりイイ出来だったらしいので、
DVD化の流れが続かないのは本当に残念ですねえ。
彼らみたいに、どちらかというと職人気質の芸人さんは、
もっと定期的にライブをDVD化して、そのネタの強さをアピールした方がいいと思うんですが。
それこそ、人力舎が東京03やラバーガールにやっていたみたいに。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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loxonin1000mg@yahoo.co.jp

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