スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

もしも有名企業がドラえもんを使ってCMを作ったら

テレビでは、色々なコマーシャルが流れている。ただただ楽しさを強調しただけのコマーシャルもあれば、メッセージ性の強いコマーシャルもある。実に多種多様だ。だから当然、それらのコマーシャルには好き嫌いが生じる。「あのコマーシャル、いいなあ」と何十年も記憶に残り続けるコマーシャルもあれば、「なんだよ、これ……」とあまりの不快感に絶望的な気持ちになってしまうコマーシャルもある……といってしまうのは些か軽率ではあるが、しかし記憶に残るコマーシャル、不快感を覚えるコマーシャルがあるのは事実である。

僕にとってのそれは、TOYOTAのコマーシャルにおける実写版ドラえもん(以下、実写ドラ)だ。



このコマーシャルを批判することは、その中身の薄さに対して難解である。というのも、このコマーシャルの素材となっている『ドラえもん』という作品の存在感が大きすぎるために、安直に批判すれば「盲目的ファンの発言」として捉えられてしまう可能性があるからだ。なにせ、アニメ版『ドラえもん』の主要キャラクターの声優が変わったことについて、変更が行われた当時から間も無く七年が経とうとしているというのに、今でも文句を言い続けている人がいるくらいである。そういった人は、旧ドラえもんのDVDとともにタイムカプセルにでも入っていてもらいたいところだが、そこについて掘り下げていくと後で色々と面倒なことになりそうなので省略する(多少、気持ちが分からないでもないところもあるし)。

とはいえ、僕もやはり『ドラえもん』のある少年時代を過ごしてきた人間として、多少の思い入れは持っている。その頃の思い出が、実写ドラに対する不快感の温床になってしまっている可能性は否定できない。なので、出来る限り、冷静かつ端的に、このコマーシャルが不快である理由について自分なりに書いてみようと思う。

この実写ドラに対する不快感の理由、それは作り手たちの笑いに対する安直な姿勢である。とりあえず有名な芸能人を使って有名な作品のパロディを作ればウケるだろうという考えが、あまりにも透けて見えすぎている。そのため、全体のコンセプトが非常にあやふやで、中途半端なことになっている。TOYOTAは以前にも、木村拓哉とビートたけしを起用して「信長と秀吉」の関係をコマーシャルで描こうとしたが、結局は話題性だけで、最終的にはマツコ・デラックスで茶を濁すという残念な結果を見せていた。反省の色、まるで無し。

では、何処が安直なのか。このコマーシャルの肝となっているのは、ドラえもんに扮したジャン・レノである。BOSSのコマーシャルにおけるトミー・リー・ジョーンズのように、外国人俳優にヘンテコな役を当てるコマーシャルは少なくない。一般的なイメージとのギャップによる笑いを生み出すためだ。ジャン・レノの場合、そこへ更に有名キャラクターのイメージとのギャップを加えている。二重ギャップで、より面白い。コンセプトとしては、まあ悪くはない。

しかし、このジャン・レノ扮するドラえもんの面白さを引き立てるためには、それ以外の部分をきちんと描く必要がある。そうしないと、笑いの軸がブレて、視聴者が笑うべきポイントがあやふやになってしまう。あれだけのギャグ芸人を揃えている吉本新喜劇のストーリーが成立しているのも、軸となる部分をきちんと描いているからだ。その上で、このコマーシャルを改めて見てもらいたい。妻夫木聡扮するのび太、小川直也扮するジャイアン、水川あさみ扮するしずかちゃん……それなりにリアルな人選である。役柄も、まあジャイアンが昔の格好で海で釣りをしているというギャグは酷過ぎるが(なんのための前フリだったんだ?)、それ以外はさほど悪くはない。AKB48の前田敦子がジャイ子に起用されたことが話題になったが、これも決して大外れな人選ではない。女性は成長することで変わる、などという話は嫌というほど耳にする。問題は、スネ夫役の山下智久だ。

ジャン・レノのドラえもんがどうして面白いのかについては、先に書いた通りである。ジャン・レノに対する一般イメージとドラえもんというキャラクターの一般イメージのギャップ、それが笑いへと繋がる。……これと同じことを、スネ夫でもやらかしているのである。これでは、ジャン・レノのドラえもんがボヤけてしまうじゃないか! また、山下智久がスネ夫を演じることで、元来のスネ夫が持っていた愛らしさが失われて、ただただ嫌なキャラクターになってしまっていることも、残念である……いや、ホントに。イケメンのスネ夫って、ただただ弱点のない嫌味なヤツだよな。

あと、根本的な話として、それだけジャン・レノのドラえもんに頼ったコンセプトのくせに、まったく目立たないのはどういうことなんだろう。あれだけの存在感があるのに、話の中心はあくまでものび太。原作通りといえばそれまでなんだろうが、だったらジャン・レノを抜きにして、ちゃんとしたドラえもんを使って、全てリアル志向のドラマにすれば良かったんじゃないか。ジャン・レノを使うんだったら、それこそBOSSのコマーシャルばりに中心人物に据え置けよ! 無駄遣いだよ!

……というわけで、僕はくだんのコマーシャルが不快である。不快というか、やるならちゃんとやれよっていう不満か。
 
最後に余談だけれど、TOYOTAのムーミンコマーシャルもどうなの? あれなんかさ、ムーミンっていう可愛げのあるキャラクターを使って、誤魔化してる感じが凄いんだよね。いや、他のコマーシャルでも目にする光景だろうけれど、ミーっていう小生意気なキャラクターで自己批判させてる風に逃げてるよね、あれは。ていうかさー、ムーミンって金銭とかそういうのとは無縁の世界だよね、どっちかっていうと。あの世界をコマーシャルに持ち込むという時点でさ、なんか(以下、面倒臭いクレーム)
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント


がはははー


だいぶストレス溜まってます~?


いつの時代も
知名度あるメンバー集めればなんとかなると思っている輩はいるもんです。

No title

実はいうほど腹を立ててもないんです。
ただ、これについては、どうしても一度いっておきたかったもので。
「ドラえもん」っていうブランド使っておいて、この程度というのは…。
もうちょっとどうにかなったやん!と、思わざるを得ないです。

No title

そういやこのタイトルは「もしドラ」を意識してなのでしょうか。前田敦子も出てますし。

No title

それ指摘されたら恥ずかしいヤツや!
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

検索フォーム
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。