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『新潮落語倶楽部6 五街道雲助』

新潮落語倶楽部その6 五街道雲助新潮落語倶楽部その6 五街道雲助
(2011/10/19)
五街道雲助

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『たらちね』(03年10月6日)

【あらすじ】独り者の八五郎の元へ、大家が縁談を持ちかけてきた。その相手というのが、気だてはいいし、若いし、嫁入り道具も持ってくると、もう非の打ちどころがない女性。しかし八五郎は、そんな女性が自分のようなところに来る筈はない、何かキズがあるんじゃないかと勘繰り始める。実はその女性、あまりにも言葉が丁寧過ぎて、何を言っているのかさっぱり分からないのだという……。

前座噺として知られる一席。前座噺とは、落語家になったばかりの前座が口慣らしに覚えることの多い落語のことである。恐らく、言葉が丁寧過ぎる女性の言い回しが、前座の口調の練習に向いているのだろう。雲助師匠といえば、やたらと渋い低音ボイスを用いて、壮大に展開する芝居噺のイメージが強かったのだが、なかなかどうして、前座噺もイケる。終盤部分をカットしているために、女性の丁寧な口調による笑いが控えめになってしまったのは些か残念ではあるが、状況の変化に一喜一憂する八五郎の愛らしさがきちんと表現されていて、良い。

『禁酒番屋』(02年10月25日)

【あらすじ】とある藩で起こったいざこざ、その原因は酒であった。それを受け、お殿様は屋敷内に禁酒のお触れを出す。しかし、酒好きの侍たちは、それでもお酒をやめることができない。そこで、屋敷の入り口には通称“禁酒番屋”が設けられ、酒を持ち込もうとする者や、酔っ払っている者などを取り締まるようになった。そんなある時、酒屋に一人の侍がやってきて、城に酒を届けろと要求する。

落語には酒が登場するネタが数多く存在するが、これはその中でもベストとの呼び声が高い。確かに、演じ手の多いネタである。お屋敷の入り口にある禁酒番屋をくぐりぬける作戦を立てる、というストーリーのシンプルさが現代でも容易に通用するからだろうか。……終盤は下ネタとしての趣が強いんだけどね。そんな下ネタを雲助師匠がこれまた渋い声で演じているのだから、そりゃギャップで笑ってしまうのも当然というもの。中でも、険しくて厳しくも酒には目がない番屋の人々は、この上ないハマり役だ。重厚かつ滑稽で、実にいい。ちなみに、この口演では、殿様は家来のしくじりに腹を立てていることになっているが、従来は家来の二人が酒の上で口論になり死人が出てしまった事件の結果として演じられている。しくじり程度で収めておいた方が、スッキリと楽しめるかもしれない。

『家見舞』(03年5月9日)

【あらすじ】兄貴分の所帯祝いを贈る話に乗りそびれた二人。ひとまず道具屋にかけこむが、持ち合わせがないために何も買うことができない。すると、道具屋の旦那が、二人を裏手へと連れて行く。そこにあったのは妙な形をした瓶。その正体はなんと肥瓶。これを水瓶と称し、兄貴分のところへ運ぶことに……。

柳家喬太郎師匠・瀧川鯉昇師匠に続く、三人目の『家見舞』。新潮社の中に、このネタが好きで好きでたまらない人でもいるのだろうか。先二人に比べてたっぷりと時間を使っていることもあって、かなり充実した内容になっている。中でも、このネタの重要部分である、二人が道具屋とやり取りする場面はかなり面白い。先の『禁酒番屋』でもそうだったように、声の低さがかなりの武器となっている模様。勿論、銭のない二人の軽妙さがちゃんと活かされているからこそ、笑えるのだが。

しかし、三席中二席が下ネタって、一体誰が選んだんだろうなあ(笑)
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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