スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「オンバト+」第二回チャンピオン大会 感想文

2012年3月31日。

この日、若手芸人たちの運命を変えるかもしれない、とある大会の模様が放送された。その大会の名は、「オンバト+第二回チャンピオン大会」。ゼロ年代のお笑いブームに大きく貢献したバラエティ番組「爆笑オンエアバトル」を引き継ぐ形で放送を開始した「オンバト+」は、お笑いブームが落ち着いた現状において、はっきりと若手芸人たちの登竜門だと断言できる数少ない番組である。そこで求められているものは、百人の審査員が支持する圧倒的なネタ。ただ、それだけ。漫才でも、コントでも、漫談でも、なんでもいい。審査員からの支持を集めることが出来れば、どんなネタでもオンエアされる。それが、「オンバト+」という番組だ。

そんな「オンバト+」の高成績者のみが集められて定期的に開催されているのが、チャンピオン大会である。「爆笑オンエアバトル」時代には、ますだおかだ、アンジャッシュ、アンタッチャブル、品川庄司、ドランクドラゴン、バナナマン、タカアンドトシなど、今では強い人気を集めている芸人たちが出場していた。つまり、その論理でいうと、「オンバト+」チャンピオン大会に出場している芸人たちの中に、未来のスターが潜んでいる可能性があるということ、そしてまた、チャンピオン大会に出場することで、スターに近付く可能性も膨らむということだ。……というのは、些か安直な考えかもしれない。しかし、ここからスターが誕生する可能性は、決して否定できないのである。

「オンバト+第二回チャンピオン大会」に出場できるのは、第一回チャンピオン大会から第二回チャンピオン大会までの期間において、優秀な成績を収めた上位七組。それに加え、ワンセグ・ケータイからの投票によって視聴者から高い支持を得た芸人が一組、そして第一回チャンピオン大会優勝者のトップリードを合わせた、全九組の芸人たち。果たして、番組史上二組目となるチャンピオンは、一体誰なのか!?
 
□一回戦
ザ・ゴールデンゴールデンvsバイきんぐ
ザ・ゴールデンゴールデンはコント。自殺しようとしている女性の元に二人の刑事が駆け付ける。お馴染みの女装、お馴染みのアホイケメン、お馴染みの中尾彬風ツッコミと、彼らの個性が凝縮されている。しかし、二人が刑事である必要性が、あまり感じられない。女性が刃物のようにバナナを取り出すくだりも不要。あれで緊張感が一気に散ったように思う。見た目には面白いかもしれないが、小さすぎる道具のボケは客席に伝わりにくいこともあるし。対するバイきんぐは、十五年ぶりに帰ってきた我が子が衝撃的な事実を伝えていくという、ただそれだけのコント。本当にそれだけなのに、ツッコミの言い回しと迫力で笑いへ変えてしまう手腕がとにかく恐ろしい。

結果は、ザ・ゴールデンゴールデンが454kb、バイきんぐが806kbで、バイきんぐの勝利。

span!vsラバーガール
span!は普段通りの漫才で、「仕事の現場に遅れそうになる」というオーソドックスなシチュエーションのネタ。漫才ならではの想像力を刺激するボケに、アクロバットな動きや相方イジりなども加わって、こちらもザ・ゴールデンゴールデンと同様に持っているものを全てぶつけてきた印象。ただ、チャンピオン大会だと、彼らの様にちょっと軽めな芸風は少し不利。ラバーガールは久しぶりの報道スペシャルコント。矛盾点まみれの自由奔放な言動が素晴らしい大水のボケに、淡々と丁寧な飛永のツッコミがバシバシ決まる。ある種、真反対なコンビ同士の激突といえるのかもしれない。

結果は、span!が526kb、ラバーガールが734kbで、ラバーガールの勝利。

ムートンvsソーセージ
ムートンは通常回でも披露した伊藤の妄想劇コント。面白いんだけれども、既に通常回で消費されたフォーマットでは少し厳しい。相手の女性を外国人に改変した点に、試行錯誤は感じたが……。対するソーセージはコント『付き添い』。その内容は、詳しい事情も知らずに殴ってしまった部活仲間の秋山に謝りに来た藤本が、自分の言葉足らずをフォローしてもらうために、昔からの友人である山名に付き添いに来てもらう、というもの。なんだかややこしいが、見た目にはシンプル。藤本が真剣に謝るたびに、山名が微妙に格好付けた言葉を付け足していく流れがたまらなく面白い。中盤から二人の役割が入れ替わる展開も絶妙。

結果は、ムートンが338kb、ソーセージが922kbで、ソーセージの勝利。

□二回戦
井下好井vsバイきんぐ
ここからはシード組が参戦。まずは、年間ランキング一位を記録した井下好井。日本語を使わずにアパレルの仕事をやってみる漫才。ちょっと面白い視点から作り出されるシチュエーションの漫才を得意とする彼らにしては、とてつもなくオーソドックスな設定。しかも、肝心のネタは、やたらと大人しい。もうちょっと爆発力のあるコンビだったように記憶しているが……。対するバイきんぐは、コンビニのバイト面接という、こちらもオーソドックスなシチュエーション。ただ、その内容がムチャクチャ。面接を受けに来た男が超がつくほどの正直者で、失礼な言動しかしていないのに、だんだんと彼に店長が興味を抱き始めるという……。一回戦のネタに更に捻りを加えた様なコントで、実に面白かった。ツッコミもキレキレッ!

結果は、井下好井が498kb、バイきんぐが762kbで、バイきんぐの勝利。

タイムマシーン3号vsラバーガール
まずはシード組から、視聴者投票1位のタイムマシーン3号。普段は漫才を得意としている彼らだが、今回はエレベーターを舞台としたコント。エレベーター内に閉じ込められた二人が、お互いの正体に気付いていくという……って、これ前にもやってなかったか? 調べてみたら、昨年五月にまったく同じコントを披露している。いいのか? ……いいのか。しかし、以前に観たことのあるネタなのに、やたら面白い。漫才のようなテンポで、グイグイ客を惹きつける手腕は流石。一方のラバーガールはコント『忍者居酒屋』。忍者がやっているという体の居酒屋を舞台にしたシチュエーションコントだ。「食べログの評価が低い!」と「ストラックアウトかよ!」にグッとくるも、一回戦に比べると少し笑いの量が少ない様な気が。

結果は、タイムマシーン3号が646kb、ラバーガールが614kbで、タイムマシーン3号の勝利。僅差!

トップリードvsソーセージ
二回戦最後のシード組は、初代チャンピオンのトップリード。いうまでもなくコントで『喫茶店でリハーサル』。喫茶店で初デートのリハーサルを行う二人。細かいくすぐりとテンポのいい展開でちょっとずつ客を惹きつける前半から、前半のやりとりをフリにした後半のボケっぷりが素晴らしい。……素晴らしいのだが、完成度の割に笑いの量が少ない点が気になる。悪い意味でアンジャッシュっぽくなっていないか? 続くソーセージもコントで『普通じゃない五歳』。五歳の子どもが五歳らしからぬ冷静な言動を取り続けるというギャップによる笑いがたまらないが、それを踏まえて、ちょっと感動的なオチへと繋げていく流れが実に憎たらしい。オチの満面の笑顔で不覚にもグッときてしまった。

結果は、トップリードが558kb、ソーセージが698kbで、ソーセージの勝利!
敗退のトップリード、まさかのムートンモノマネを(笑)

□最終決戦
バイきんぐ
コント。探偵に奥さんの浮気について調査してもらったら、その探偵こそが浮気相手だった。ドロドロとしたシチュエーションは一回戦のコントを彷彿とするが、探偵のあっけらかんとした開き直りぶりは二回戦のコントを彷彿とさせる。両方のいいところを上手く抽出したネタといえるのかもしれない。特異性の高いシチュエーションで、面白いことは面白いのだが、先二回に比べてツッコミが少し弱い。温まったエンジンがオーバーヒートを起こしてしまったか。終盤の「性が乱れ狂っとるね!」には笑ったが、それだけではちょっと物足りない。

ソーセージ
コント。じいちゃんの形見のピックが無くなった。ピックを無くしてしまったうっかり者の藤本、そんな藤本の言動にやたらと熱く反応する熱血漢の山名、そして第三者の立場からツッコミを入れ続ける秋山と、三者三様のキャラクターだけで既に面白い。しかし、それに留まらず、その三人のキャラクターが更に加速していく展開がたまらない。暴走する山名の熱さに思わず笑ってしまう藤本の言動は、酷いんだけれども共感が持てる。正義に燃える熱血漢って、どうしてちょっと滑稽に見えてしまうのだろう。オチはそれなり。ただ、先の二回と比べると、ややボリューム不足だったか。

タイムマシーン3号
漫才。日本で一番可愛いのは関だと断言する山本が、関のことをアイドルに仕立て上げようとする。普段の漫才ではボケを担当している関が、山本の暴走を止めようとツッコミ役に転じる漫才。前半で山本が挙げた関の可愛い部分が、後半の関がアイドルに扮して熱唱する際の歌詞に使われているという構成は、なかなか上手かった。ただ、そういう構成にするのであれば、歌うべきは山本の方だったのではないだろうか? 或いは、山本が関に歌詞カードを渡すという演出があれば、違和感が弱まったか。いずれにせよ、練りが甘い。あと、あまりボケをしそうな顔ではない山本がボケると、ほのかにガチな雰囲気が……。

結果は以下の通り。

390kb:バイきんぐ
498kb:ソーセージ
546kb:タイムマシーン3号

というわけで、「オンバト+」二代目チャンピオンはタイムマシーン3号に決定!
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

Twitterアカウント
https://twitter.com/Sugaya03

検索フォーム
最近のコメント
最近のトラックバック
カテゴリー
月別アーカイブ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。