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「ジャルっ10じゃねぇよ!」(松山)

「ジャルっ10じゃねぇよ!」松山公演を観に行ってきた。

「ジャルっ10じゃねぇよ!」は、若きコント職人・ジャルジャルの結成10年目という節目の年に、コンビ史上初となる全国ツアーを展開した単独ライブである。北海道の札幌公演を皮切りに、全10都市を回っている。松山は8番目の都市に当たり、残すは福岡・沖縄での公演のみとなっている。とどのつまり、結成10年目で全10都市を巡るわけだ。以前からジャルジャルの単独ライブに興味があった私にとって、この状況はまさに渡りに船。鑑賞に出向いた次第である。

今回のライブ会場となったのは、松山Vivit Hall。以前、桂小枝師匠が落語会を行った際に、会場となった場所だ。正直、ライブの会場としては些か狭く、また環境もあまり宜しくないので(※席の高さが均一なので、奥からだと舞台が見えにくい)、ジャルジャルレベルの芸人であればもっと良質の場所を選んでも良かったのではないかと思ったのだが、後になって、彼らのように最小限の演出でコントを演じるタイプの芸人には、この程度の会場の方が向いているのかもしれないと思い直した。ライブの開演時刻は午後六時と、かなり遅め。せっかくの休日だというのに、どうしてその時間の開演となってのか、これに関してはまったくの不明である。彼らの仕事の都合だろうか。

ところで、今回のライブは、指定席ではなく完全自由席であった。そういうライブに参加するのは初めてのことだったので、一体どのように客入れが行われるのか気になっていたのだが、いざ行ってみると、スタッフが「整理番号○○番までのお客様、お入りください!」と呼び込んでいた。どうやら、番号が小さい順に、どんどん詰めていくというシステムだったようだ。そのことに気付かなかった私は、整理番号63番であったにも関わらず、150番あたりで会場入りするハメになってしまった。スタッフが呼び込みをしているのに、外で悠長に雑談を交わしていた連中のせいである。ああ、若者たちの群れにうろたえずに、とっとと入っていれば……。開演前の会場では、初期ビートルズの楽曲が流れていた。ロンドン公演の開催を意識してのことだろうか。思えば、ジャルジャルとビートルズは似ているのかもしれない。何処がどう似ているとはいえないが、なんとなく。
 
午後6時、開演。いきなりコントから始まると思っていたのだが、先にオープニングトークが始まった。しかし、その内容はやはり一筋縄ではない。地方の営業ライブでよく見かける“地元への媚びトーク”を皮肉ったもので、ジャルジャルの底意地の悪さをググッと見せつけていた。そのままの流れでオープニング映像へ突入。またツアーの全行程が終わっていないので詳しくは書けないが、女性の黄色い声(?)が上がるようなVTRになっていた。まあ、相変わらず凄い肉体ですこと!

以下、演目を記載する。演目がそのままネタバレになってしまっている可能性もあるので、これから公演を観に行く予定の人は注意していただきたい。ちなみに、コントの幕間にはチューリップの名曲が流れ、そのうち二回ほど02年~03年に撮影されたジャルジャルのネタ練習風景(および副音声)のVTRが流された。稚拙ではあったが、その片鱗が垣間見える、なかなか貴重な映像であった。

1.思い出す奴
2.TAKAGI
3.角刈りを嫌がる奴
4.大尻・凡尻
5.なんの話?
6.つっこみクラス
7.珍しいケンカ
8.小野寺への謝罪
9.厄介な台湾人
10.最後のタップダンス
11.冒険者に告ぐ
12.テーブル職人とイス職人のショー


個人的に面白かったのは、4本目、8本目、11本目のコント。ただ、突出して面白いコントは、これといって無かったように思う。笑えるのだけれど、漠然と満足感が得られない。そんなライブだった。しかし、そのことは私にとって想定の範囲内であり、むしろそうであるべきだとすら思っていた。何故ならば、今のジャルジャルはコント師として一つの転換期を迎えていると考えていたからだ。

今年3月に放送された「関根・優香の笑う春休み」において、ジャルジャルが披露したコントは、それまでの彼らが演じてきたコントとは一味違ったものだった。詳しい内容については、死んだ目でダブルピースこと中山涙氏が自身のブログでまとめているので省略するが、これを目にした時、私はジャルジャルが進化しようとしていると確信したのである。純度の高いしつこさを基礎としている彼らのコントは、そこにいつまでも留まれるような生易しい芸風ではない。それは必然的に限界が見える芸風だった。彼らはいつか、そこから飛び立たねばならない。問題は、それがいつで、どのように飛ぶかということだ。今、彼らは飛び立つ準備をしている。今回のライブの出来はイマイチだったが、その準備段階であるということを確認できたという意味では、私にとっては大いなる収穫が得られたライブだった。今はただ、その日を待つばかりである。

全てのコントが終了すると、二人が舞台に上がってきてエンドトークを始める……と思いきや、今度はVTRが流れ始める。詳しい内容については書けないが、「あっ」と驚かされるものであるとだけ書いておこう。ライブ終演後、その「あっ」に関連する写真を、出口で待機していた後藤に手渡される。普段ならば、こういう場合は芸人の方を真っ直ぐに見つめる私なのだが、うっかり写真に気を取られてしまった。それだけの破壊力がある内容であった。直後、物販でパンフレットを購入する。帰宅後、確認した内容は主に以下の通り。

10年目のロングインタビュー
Chronology
お気に入りコント10選
関係者10人に聞きました! ジャルジャルのいいとこ・悪いとこ・好きなとこ・だめなとこ
ファンからの100の質問
ジャルジャル10番勝負…などなど


午後8時、会場を出る。今はただ、更なる進化に期待するばかり……。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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