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『喜多八膝栗毛 明烏/目黒のさんま/たけのこ』

喜多八膝栗毛 明烏/目黒のさんま/たけのこ喜多八膝栗毛 明烏/目黒のさんま/たけのこ
(2011/03/09)
柳家喜多八

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■『たけのこ』(2008年4月30日)
ある武士の家の庭に隣家のたけのこが侵入してきた。折角なので戴くことにしたが、ただ戴くだけというのもアレなので、一つ断りを入れに行くことに。すると、隣家の男が言うには……。とてつもなく短い一席。食べ物に関するマクラでニヤニヤして、さあ古典落語が始まるぞと気持ちを入れ替えた途端に終わってしまう。そのくらい短い。ただ、その短い中で繰り広げられる武士と隣家の男のやり取りがやたらと粋で、鑑賞後には素敵な印象が残っている。次から次へと演者が登場する寄席の雰囲気が漂う一席といえるのかも。

■『目黒のさんま』(2009年10月14日)
家臣を引き連れて目黒にやってきた殿様。空腹になったが誰も弁当を持参していないために往生していたところ、近所の百姓がさんまを焼いているのを見つけ、それを貰う。魚といえば鯛しか知らないような殿様は、さんまの姿に大いに驚き、食して感動。それ以来、さんまが恋しくて仕方ない……。個人的には、なんとなく先代圓楽のイメージが強い古典落語。食べ物に対して貪欲な喜多八だからというのもあるのか、とにかくさんまの描写が秀逸! もとい、殿様が目黒に到着してからの描写が素晴らしい。殿様が目黒の空の下でさんまを食している映像が目に浮かぶ。説明的といえば聞こえは悪いが、おかげで腹の虫が唸る。噺との距離感も絶妙で、時にバシッと繰り出されるツッコミが実に心地良い。これからの季節にぴったりの一席といえるだろう。ああ、さんま食べたい。

■『明烏』(2009年10月14日)
真面目な若旦那の堅さを心配した大旦那、町内のワルども二人に「息子を女郎屋へと連れて行ってくれないか」と頼む。とはいえ、本当のことを言ったところで、ホイホイ付いてくるわけがない。そこで二人は「観音様の裏手にあるお稲荷さんに行こう」と若旦那を誘ってみることに。すると若旦那は、疑いもせずにホイホイ付いてきて……。八代目桂文楽の口演で知られる古典落語だが、近年では古今亭志ん朝・立川談春の音源が有名。喜多八の『明烏』は志ん朝のそれに似た印象を与える。やたらとコミカルで、それでいて軽妙。ただ、若旦那を待つ二人の姿を先に提示したり(※大旦那と若旦那の会話シーンから始めるパターンが一般的)、女郎屋から逃げ出そうとする若旦那に説教を食らわせたり、なかなか挑戦的な演出も。

11月21日に『喜多八膝栗毛 子別れ/おすわどん』リリース予定。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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