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『清水ミチコ物語』

清水ミチコ物語清水ミチコ物語
(2012/03/28)
清水ミチコ

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モノマネ芸人として知られている清水ミチコのベストアルバム。某ドラえもんを彷彿とさせるキャラクター“バッタもん”とともに、彼女が過去に発表してきた音源を辿る構成になっている。……水田わさびじゃなくて、大山のぶ代の方ね。1988年に発売したシングル『こんな私でよかったら』から2009年に発売したアルバム『バッタもん』までの音源を収録。清水のおよそ11年に渡る芸人としての遍歴を確認できるわけだが、その“悪ふざけ”としか言いようがないスタンスは一貫して変わらない。無論、リスナーを笑わせることを前提とした悪ふざけなのだが、時にリスナーを放置してしまうほどに自己満足な悪ふざけを展開することも。彼女の音楽的素養の高さを考慮すると、(極端に良い言い方をすると)アーティスト志向な側面もあるのかもしれない。

それでも初期の作品では、モノマネ芸を独自の手法で披露する意欲的なスタンスが強く見られる。山口百恵を筆頭に様々なアイドルソングをメドレーで熱唱する『なつかしの月刊明星メドレー』の様にオーソドックスなモノマネ芸を見せたかと思えば、軽快なメロディに載せて四人のニュースキャスターを皮肉る『ニュースキャスター四姉妹』の様に風刺的なモノマネを見せることも。しかし、時を重ねるごとに、そのセンスはモノマネ芸の枠組みを超越していく。フランス語っぽい歌だけど歌詞の内容は算数な『イェル・ケ・クク』、野球を知らない人が野球を見ているときの気持ちを野球ファンに最高の方法で伝えられる『野球中継』などは、あまりのバカバカしさに思わず大笑い。スネークマン・ショー的なこともやるんだなあ……。無論、モノマネ芸も以前にも増して研ぎ澄まされ、遂には勝手に新曲まで作り上げてしまう始末。『リキュールの恋人』って……そりゃユーミソにも怒られるよ!

そんなくっだらないエキスが凝縮されたアルバムなのに、最後は矢野顕子と忌野清志郎のモノマネで『ひとつだけ』をしっとりと。正直、こういう終わらせ方はヒキョーだよなあとも思ったのだが、しかし清水の気合が入った一人デュエットに反抗する気持ちもすっかり沈静。そして気付かされる。これだけ悪ふざけが過ぎても芸能界で生き残れているのは、この絶妙なバランス感覚のおかげなんだなあ……と。

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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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