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「立川志の輔独演会」(岡山)

一週間ぶりに、岡山市民文化センターに行く。

先週は、この場所へ柳家小三治独演会を鑑賞するために行ったが、今回は立川志の輔独演会「志の輔らくご」の鑑賞のために来た。柳家一門と立川一門。落語界に詳しくない人には、この二つの流派はまったくの無関係だと思われるかもしれないが、実は非常に深いかかわりがある。というのも、立川流の家元である立川談志は、そもそも柳家一門だったのだ。ところが、師匠である先代の柳家小さんと意見で対立し、柳家一門を飛び出して、落語立川流を創設した……と、こういう経緯があったわけだ。

ちなみに、小三治は談志の弟弟子にあたり、志の輔は談志が柳家を飛び出す直前に取った弟子である。こう考えると、なにやら深い因縁があるような無いような……いや、多分無いんだろうけど。

開演は18時30分、終演は21時。予定では2時間で終わる筈だったらしい。

■立川志の彦『松竹梅』
開口一番は、志の輔五番目の弟子・志の彦。マクラを少しもふることなく、とっとと古典落語『松竹梅』へ。松さん竹さん梅さんの職人トリオが結婚式に呼ばれたので、御隠居から余興を習うことになるのだが……という演目。最初は危なっかしげな印象を受けたが、流れに乗ると、良い意味での軽妙さが出てきた。ネタの肝となる式で余興を始める三人のくだりも、三者三様のバカバカしさがきちんと笑いになっていた。ただ、途中でオチの前フリになる言葉が出てきたにも関わらず、途中でネタを切ってしまったのが、ちょっとだけ違和感を覚えさせた。マジメに覚えたところをそのままやったのかしらん。ちなみに、『松竹梅』を聴くなら、林家木久扇柳家喬太郎がオススメ。

■立川志の輔『猿後家』
ゆっくりと登場し、低いトーンでじっくりとマクラを始める。ただでさえガラガラした声なのに、これではちゃんと聞こえない……と思ったら、だんだんと声が高くなり、しゃべりもスピーディーに。オリンピック・パラリンピックの話から、“芸術性”を評価される競技の選手は辛いだろうな、という話へ。「そこを評価されるという意味では、我々も同じなわけですが……」と、ここで小噺を連発し、「これを評価しろって言われても……」的な言い回しのことを。抑揚のある話に大笑いしながらも、ちょっとマクラが長いんじゃないかしらん、と思い始めたところで古典落語『猿後家』。猿に似ているが故に、猿に関係する言葉にやたらと敏感な後家さんの家に出入りする職人たちの苦労を描いた話。既にCD化されている演目だけれど、マクラの勢いがあったからか、これがバカみたいに面白い。猿後家さんの家に錦絵を持って行くくだり、あんなに笑える場面だったっけ? 最初から最後まで、とにかく大笑いの一時間だった。

志の輔 らくごBOX志の輔 らくごBOX
(2003/04/23)
立川志の輔、きたろう 他

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~仲入り~

■松永鉄九郎『長唄三味線』
考えずに感じる時間。しっかし、改めて三味線の音色はイイ。心が洗われる。

■立川志の輔『新版・しじみ売り』
海外で公演をするときは、三味線の音色には敵わない……という話から、『新版・しじみ売り』へ。手を真っ赤にしてしじみを売っている少年を可哀想に思った男が、そのしじみを全て買ってあげる。更にお金を渡そうとすると「受け取れない」と断られたので、その事情を伺ってみると……。これもCD化されているネタだが、これまたナマで聴くとやっぱり迫力が違う。子どもが男に事情を説明するくだりの緊張感もさることながら、終盤の男とその弟分のやり取りもたまらない。そして、何故だかほっとしてしまうオチ……一足先にやってきた冬に思わずシャツの衿を立ててしまいそうになる、寒くて切ない口演であった。ちなみに、演目に“新版”とあるのは、中盤からオチにかけての展開を大幅に変えているため。

志の輔らくごのごらく(3)「みどりの窓口」「しじみ売り」―「朝日名人会」ライヴシリーズ31志の輔らくごのごらく(3)「みどりの窓口」「しじみ売り」―「朝日名人会」ライヴシリーズ31
(2005/11/23)
立川志の輔

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ちなみに、物販は無し。でも、充実した時間を楽しめたので、もろもろ良し!
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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