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矢井田瞳の背中

Music Pool 2002Music Pool 2002
(2003/02/19)
Yaiko

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 かつて僕には、矢井田瞳に夢中だった時期があった。まあ、夢中とはいえ、ライブに行ったりだとか、シングルを買い集めたりだとか、ファンレターを認めて投稿したりだとかいうことは、一度もやらなかったけれど。ただ、年に一度のペースで発売されるアルバムは、しっかりと買っていた。その程度の行いから“夢中”が垣間見られるかどうかは分からないけれど、自分としては夢中のつもりだった。

 でも僕が、矢井田の楽曲にのめりこんでいたかというと、そうでもなかった。当時のキャッチーなシングル曲(例えば『B'coz I Love You』『I'm here saying nothing』『Buzzstyle』の様な)は好きだったけれど、傾倒するほどの感動を覚えることは無かった。それでも僕は、矢井田に夢中だった。何故か。

 その理由は至極単純で、僕は捻くれものだったのだ。当時、矢井田瞳は椎名林檎のフォロワーという評価を下されており、一部ネットでは「椎名林檎>矢井田瞳」という構図が生まれていた。でも、僕はその風潮に疑問を抱いていた。確かに矢井田は、林檎を思わせる歌い方でメジャーデビューしていた。しかし、それはメジャーデビューの時のみで、それ以後は矢井田のオリジナリティを確立した楽曲を発表していた。それなのに、いつまでも林檎のフォロワーだ何だと言う議論にウンザリした末、僕は矢井田に夢中になることにしたのである。「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、この天邪鬼な性格は現在も変わっていない。ろくなもんじゃない。

 会社からの帰り道、途中のレンタルビデオで矢井田瞳のライブアルバムを見つけた。定価3,990円のところを、780円で売られていた。すっかり矢井田熱から冷めてしまっていた僕だったが、この価格差につい釣られてしまい、なけなしの千円札をはたいて購入。家に帰って、同じく途中で購入した『よつばと!』の八巻を読みながら、聴いてみた。2002年の矢井田の声を、2008年の僕が聴いているというのは、なにやら不思議な感じだ。いや、それを言うなら、他のあらゆるミュージシャンのCDにも同じことが言えるのだけれど。矢井田の場合、時間のブランクがあるせいか、余計にそのことを意識させる。

 あれから五年。矢井田瞳のことを意識せずに過ごしてきた、五年。その間に、矢井田の声や楽曲も年を重ね、味わい深いものになったのだろうか。もはや矢井田に対して殆ど興味を持っていない僕にとっては、まったくもってどうでも良いことではあるのだけれども。なんとなく、気になった。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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