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『月亭八方落語誘笑会 パート1』

月亭八方落語誘笑会パート1月亭八方落語誘笑会パート1
(2012/10/10)
月亭八方

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■『AKO47 ~新説赤穂義士伝~』
もし、忠臣蔵の登場人物たちに、アイドルグループ“AKB48”のシステムが取り入れられていたとしたら……という新作落語。作ったのは教諭で落語作家の井口守氏で、それを八方師匠が脚色したという。忠臣蔵の面々が総選挙でセンターの座を争うというテーマは面白いが、肝心の内容が追い付いていない感がある。「塩を買うと自分が好きな浪士に投票できる」というシステム自体は面白いのに、このシステムがあまりネタの上で活かされていない。むしろ、方々に散りばめられた時事ネタの方が印象的で、それなら『源平盛衰記』の様な地噺にした方が、幾らか自由度が高くなって良さそうな気がしないでもない。……テーマが面白そうだっただけに、些か期待し過ぎたきらいもあるが。

■『莨の火』
住吉神社の鳥居の前で客待ちをしている駕籠屋のところにやってきたのは、なんとも上品なお年寄り。大阪のお茶屋に行きたいというので、駕籠屋は一流のお茶屋“北の綿富”を紹介、向かうことに。茶屋に到着すると、中から出てきたのが伊八という若い衆。お年寄りは、伊八にそっと頼みを告げる。「駕籠屋さんに駕籠賃を払わんとならんのじゃが、一両ほど立て替えてもらえますかな?」。これを聞き入れた伊八は、早々に帳場へと向かい一両を用立てする。ところがこのお年寄り、次から次へと立て替えを要求するので……。上方落語の大ネタ。マクラでバブルの話が出てきているように、とにかく景気の良い一席だ。誰かが貧乏になる、身を落とすということもなく、ただただ華やかで陽気な雰囲気に包まれている。ある種、『高津の富』とは対極にあるネタといえるのかも。八方師匠の『莨の火』は、お年寄りの派手な遊びっぷり、また綿富が本気を出してお年寄りを迎えるくだりが、とことん華やかで明るく、しかしそれでいて重厚さがあって、実に素晴らしい。

『莨の火』のためだけにチェックしてもいいと思う。
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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