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『コラアゲンはいごうまん 実録・体験ノンフィクション漫談』

コラアゲンはいごうまん 実録・体験ノンフィクション漫談 [DVD]コラアゲンはいごうまん 実録・体験ノンフィクション漫談 [DVD]
(2012/09/04)
コラアゲンはいごうまん

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ワハハ本舗の社長・喰始から与えられた指令を元に様々な場所や人への取材を敢行し、そこで得た確かな情報・知識を駆使した漫談を作り上げてライブで披露する男、それがコラアゲンはいごうまんだ。本作は、そんなコラアゲンはいごうまんの漫談ライブの模様を収録した、初めての作品である。本作を手にとってまず初めに目に飛び込んでくるのは、帯に書かれた水道橋博士(浅草キッド)からのお墨付きコメント。博士曰く、コラアゲンはいごうまんは【まっとうな芸道を歩む本物】で、本作を見れば【あなたは、お笑いの広さと深さとやさしさを知る】という。「幾らなんでも持ち上げ過ぎではないだろうか?」と思ったが、実際に本編で披露されている漫談を観ると、それが何の誇張も含まない事実だということがよーく分かった。

コラアゲンはいごうまんがネタにしている人たちの多くは、通常ならば決してスポットライトの当たることのない、裏社会の住人たちだ。本作でも、刺青の彫師にその世界について取材した話を中心に、霊能力者に集めてもらった自縛霊の前でショートコントを披露した話、女王様による奴隷入試試験に参加した話など、ごく当たり前の人生を送っていれば決して目の当たりにしないだろう情報が語られている。しかし、これらの話は、決して興味本位だけの浅薄な内容ではない。コラアゲンはいごうまんのトークは、常に取材対象と真剣に向き合っている。時には、芸人として第三者的視点からツッコミを入れることもあるが、決してその世界を嘲笑するような言葉は口にしない。むしろ、その世界の魅力をきちんと咀嚼し、飲み込み、しっかりと理解した上で、観客に伝えようとしている。思うに、彼にとって取材するという行為は、ただ単純に漫談のネタを拾ってくるためのものではなく、その取材の先にある人間の魅力を見出すことなのである。まさに実録、まさに体験。

ある時、コラアゲンはいごうまんは喰始に「何かを調べるのも体験だ、下らんことを本気で調べろ」という指令を受ける。裏社会の人たちへの突撃取材などの身体を張った漫談ばかりをしていたら、観客がエスカレートして身が持たなくなってしまうから、それ以外でも喋れるように……という、考えがあってのことらしい。この指令について考えていたコラアゲンはいごうまんは、ふと「小学校の教科書の文章題に出てくる子どもの名前で最も登場回数の多い児童は誰だろう?」と思い立ち、これを調査してみることに。東陽町にある教科書図書館へと出向き、1998年から2008年までの十年間の教科書の文章題に登場する児童の名前を三日かけて調べ上げ、その最も登場している名前を発見するのであった。……と、話はここで終わらない。調査のついでに、古い教科書をなんとなしに読んでいたコラアゲンはいごうまんは、昭和20年代の教科書に掲載されている文章題が、現在のものに比べてドラマティックであることに気付く。どうして、こんなにドラマティックなのか。気になったコラアゲンはいごうまんは、教科書を作っている会社の中でも老舗にあたる東京書籍へと出向き、その事情を調査する。すると、そのドラマティックな文章題の背景には、驚くべき事情が絡んでいたことが発覚する……。

が、重要なのはそこではない。東京書籍での縁を繋いだコラアゲンはいごうまんは、そこである驚くべきお願いをする。そう簡単には実現できないであろう、本当に驚くべきお願いである。事実、担当者も最初は首を縦に振らなかったが、何度も何度も何度も何度もお願いに行き……とうとう、それは実現化される。それも、サービス付きで。コラアゲンはいごうまんの熱意が、東京書籍の担当者の気持ちを動かしたのである。果たして、コラアゲンはいごうまんが東京書籍にお願いしたことはなんだったのか。それは実際にDVDを観て、確認していただきたい。

コラアゲンはいごうまんは芸で縁を繋ぐ。だが、その縁はいずれ芸を超越し、人間同士の生きた繋がりとなる。そして、それは再び、コラアゲンはいごうまんの芸へと還元されていく。この調子ならいずれ、地球の裏側にまで縁が繋がっていくのではないだろうか。ブラジルのサンバカーニバルに参加するコラアゲンはいごうまんとか……ちょっと観てみたい。

ちなみに、本作は第二弾のリリースが既に決定している。第二弾では、コラアゲンはいごうまんの漫談が生まれるまでの取材に、なんとカメラが同行するという。テーマは“優勝”。「全国穴掘り大会」「鹿せんべい飛ばし大会」「スコップ三味線 世界大会」などの珍妙な大会に出場し、優勝を目指すコラアゲンはいごうまんの姿がカメラに収められている……予定とのこと。本作とはまた違った魅力に満ちた作品になっていることだろう。今から楽しみだ。


・本編(127分)
「開演」「刺青人情講和 ~12人のコワアッタカイ彫師~ 第一部」「サクラサク?奴隷入学試験」「予告編」「刺青人情講和 ~12人のコワアッタカイ彫師~ 第二部」「教育とは楽しいもの?」「閉演」

・特典映像(約25分)
「刺青師に会いに行きました」「奴隷に会いに行きました」「本人による前説」
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菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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