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読めない!コミックビーム

読もう!コミックビーム (Beam comix)読もう!コミックビーム (Beam comix)
(2004/02/12)
桜 玉吉

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漫画雑誌『月刊コミックビーム』が手に入らない。

別にプレミアがついているとか、そういうことではない。近所の書店で売られていないのである。以前は、自宅からちょっと離れたところにある、ごく当たり前の書店でのみ売られていたのだが、このところあんまり見かけなくなってしまった。元々、そんなに数を仕入れていたわけではなさそうなので(基本的に一冊、多くて二冊しか置かれていなかったように記憶している)、他の新しい読者が先に購入するようになったのかもしれない。と、冷静に考えている場合ではない。毎月購入している雑誌を手に入れるルートが不安定というのは、読者にしてみれば、あまり芳しい状況とはいえない。書店で取り置きしてもらったり、ネットで注文したり、他にも様々な購入方法があるにはあるのだが、出来ることなら、最初から店が仕入れているモノをそのまま手に入れたいと考える私である。この考え方は、養殖よりも天然を重宝するようなもので、実に当然の思考であるといっていいだろう。

結果として、自宅から車で三十分くらいのところにあるエロ本屋にて発見したのだが、これだけのためにエロ本屋に入るというのは、なんだか腑に落ちない。エロ本ではなく『月刊コミックビーム』だけを購入するためにエロ本屋を訪れているのだという状況でも、仮にそれを第三者が見ていれば、エロ本を買いに行っているのだと勘違いされてしまう危険性がある。とはいえ、私ももうアラサーと呼ばれる年齢なので、その性欲が他者に明け透けになってしまうことに恐怖を感じることはないのだが、それでも、なにやら損をしたような気持ちになってしまう。やはり、そこには、恥と外聞を意識した僅かながらの感情があるのだろう。漫画雑誌の一読者でしかない私が、どうしてこんな精神的負担を追わなくてはならないのか。考えてみるに、これは『月刊コミックビーム』という雑誌が売れていない現状が宜しくない。売れないから、書店が仕入れない。書店が仕入れないから、欲しい人が買えない。欲しい人が買えないから、また売れない。堂々巡りの悪循環だ。

しかし、現在の『月刊コミックビーム』は、けっこう面白いことになっているように思う。それはなにも、実写映画化された『テルマエ・ロマエ』(ヤマザキマリ)や、アニメ化された『放浪息子』(志村貴子)などの話題作が連載されているから、というわけではない。非常に感覚的な物言いで申し訳ないが、なんとも一筋縄ではいかない、あえて言葉にするならば“B級作品”が増えているのである。そもそも雑誌自体がB級なのだから、当然といえば当然なのだが。例えば、マッドサイエンティストに肉体改造され殺人兵器となって襲いかかって来るクラスメートたちを、主人公がチェーンソーを駆使してばったばったと切り裂く『血まみれスケバン・チェーンソー』(三家本礼)、平平凡凡な日常を過ごしていた主人公が不可解な言動を取る女性と巡り合い、非日常的な生活へと誘われていくという、ラノベ的な設定であるにも関わらずまったくラノベ的ではない『いってミヨーン やってミヨーン』(羽生生純)、幼い我が子を失った経験のあるスナックのママの元に、借金取りに追われている旧友が五歳になる息子を預けていく『ママゴト』(松田洋子)などなど。某ジャンプや某マガジンや某ビッグコミックでは決して連載されないだろう、アングラ色の強いくすぶった大人向けな作品が実に多い。ちなみに、最近の私のお気に入りは、『目玉焼きの黄身いつつぶす?』(おおひなたごう)である。目玉焼きを始めとして、カレーライス、トンカツ、ライスなど、ごく当たり前な料理を食べるときの人それぞれの食べ方のこだわりについて描いた作品で、往年の(もとい現役の)泉昌之作品を彷彿とさせる。単行本になった際には、間違いなく定価で購入するだろう。そして、『食の軍師』(泉昌之)の隣に並べるのである。ああ、早く単行本にならないかな。

月刊コミックビーム 2013年 1月号 [雑誌]月刊コミックビーム 2013年 1月号 [雑誌]
(2012/12/12)
不明

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そんな『月刊コミックビーム』の2013年1月号に、“日韓友好祈念”として『B砲隊』という漫画が掲載されている。韓国の軍隊生活について描いた作品で、作者の李章源も元大韓民国陸軍士官だ。韓国が徴兵制を実施していることを知っている人は少なくないと思うが、その実態を知る人はどれだけいるのだろうか。少なくとも私は、その方面に関して、まったくの無知であった。そんな、知っているようで知られていない韓国の軍隊について、本作では実にケレン味を強めて描かれている。同作は三ヶ月の集中連載なので、今からでも十分に間に合う。興味のある人は、是非とも読んでいただきたい。そして、辛辣の表情でもって、叫んでもらいたい。「仮病だ!!」と。ちなみに同号には、かろうじて復活を遂げたと思われる桜玉吉による読み切り作品『深夜便』も掲載されている。相変わらずの淡々とした作風がたまらない。

以上、読めないコミックビームが読めるようになるための、宣伝コラムでした。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
loxonin1000mg@yahoo.co.jp

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https://twitter.com/Sugaya03

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