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『新潮落語倶楽部7 桂歌丸』

新潮落語倶楽部 その7 桂歌丸 「おすわどん」「つる」「お化け長屋」新潮落語倶楽部 その7 桂歌丸 「おすわどん」「つる」「お化け長屋」
(2012/10/17)
桂歌丸

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■『おすわどん』(06年9月5日/17分33秒)

【あらすじ】周囲が羨むほどに仲の良い夫婦、お染と徳三郎。ところが、妻のお染がふとした病にかかってしまい、亭主の徳三郎を置いて先立ってしまう。その後しばらく、お染のことを思って後添え(新しい妻)を貰おうとはしなかった徳三郎だが、親類の勧めで新しい女房“おすわ”を迎え入れる。すると、毎夜毎夜、表の方からおすわのことを呼ぶ声が……。

怪談噺の趣が強い一席。そこは『牡丹灯籠』『真景累ヶ淵』などの怪談モノを得意とする歌丸師匠、こういう噺は手慣れたもの。ただ、ここに収録されている口演は、やや手慣れ過ぎちゃっているきらいあり。寄席という時間が細かく区切られている場所での収録ということもあってか、全体的に説明で省略してしまっているところが多く、また、通常よりも語り口がところどころ急ぎ気味。そのため、落語を聴いているというよりも、ただただ粗筋を聴かされているというような印象を受ける。個人的に好きな演目なので、この扱いはちょっと残念。

■『つる』(07年1月5日/18分58秒)

【あらすじ】毎度お馴染みの八五郎、ご隠居のところへ質問にやってくる。鶴が日本の名鳥だと聞いたんだけれども、鶴は本当に日本の名鳥なのか教えておくれ。その理由を伺っていくうちに、八五郎の中に新しい疑問が次々に浮かんできた。どうして鶴は、鶴と呼ぶようになったのか。聞いてみると、ご隠居はその名の由来を話し始め……。

教わったことを付け焼刃で覚えて失敗する、オウム返しの一席。噺のマクラに先代圓楽の話が出てくるあたり、時代の流れを感じる。ご隠居がそのまま現実に現れたかのような風体の歌丸師匠、こういうご隠居メインの噺はやっぱり得意。ただ、この日の口演はくすぐりが多すぎて、ネタそのものの良さがぼやけてしまっている。日付を見ると、正月間もない頃の収録。普段、落語を聴かない人でも、興味本位で寄席を訪れるというような時分だ。そういったお客に合わせて、笑いどころを多めにした……のかもしれない。

以上の二席は『NHK新落語名人選 桂歌丸』にも収録されている。こちらの方が出来が宜しいので、純粋に落語を楽しみみたいという人にはこちらをオススメ。

■『お化け長屋』(07年5月8日/25分32秒)

【あらすじ】とある長屋にて。空いている部屋を物置代わりに使っている住人たちに、たいそうご立腹の大家。新しい借り手を入れようと目論んでいる。そのことを知った長屋の古狸・杢兵衛は、部屋を借りに来る連中を追い返すために、ありもしない怪談噺をでっちあげる。ひとまず作戦は成功するが、続いてやってきた借り手が実に威勢の良い男で……。

これまた怪談噺の趣が強い一席。原典では、長屋の住人がお化けに扮装するくだりもあるらしいのだが、今現在は怪談噺で借り手を驚かせるくだりで止められることが多い。ここに収録されているのも、途中までのバージョン。これまた、ところどころが省略気味な口演だが、でたらめな怪談を語り上げるシーンは流石の迫力。また、ここの凄味があるから、後半のでたらめな怪談に茶々を入れられるくだりがとても面白くなる。全体の構成がよく出来ているネタなので、それを意識しながら聴くのもまた一興。オススメです。
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プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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