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バカリズムライブ『運命』

バカリズムライブ「運命」 [DVD]バカリズムライブ「運命」 [DVD]
(2012/11/07)
バカリズム

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バカリズムライブ『運命』を観た。

バカリズムは日本映画学校の学生二人によって、1995年に結成された。屋上から飛び降りようとしている男性と彼を救おうとする刑事の会話が少しずつ崩壊し始める『屋上』、世間にはあまり知られていない仕事をしている様々な職人たちを紹介する『影の仕事』、ラジオ体操のリズムに合わせて人間が挫折していく様を描いた『ラジオ挫折』など、独自性の強いコントで一部のお笑いファンから高く評価されていたが、2005年11月にメンバーの一人が脱退。バカリズムは残された升野英知のソロユニット名となる。

バカリズムがピン芸人になった翌年、『R-1ぐらんぷり2006』決勝戦に初進出、スケッチブックネタ『トツギーノ』が話題となる。その後も、都道府県の持ち方をレクチャーする『1年D組 地理バカ先生』、卒業式の日に教師がこれといって深い意味の無い言葉を押し付ける『贈るほどでもない言葉』、バラエティ番組の司会者の様な物腰で取り調べを行う刑事を描いた『総合刑事』など、コンビ時代と同様に異色コントを増産し続け、評価されている。

また、日本一の大喜利芸人を決する『IPPONグランプリ』において三度の優勝を果たしたり、オムニバス映画『バカリズム THE MOVIE』を手掛けたり、ブラックユーモアを多分に含んだ人気オムニバスドラマシリーズ『夜にも奇妙な物語』の脚本を手掛けたりと、実に多種多様な活躍を見せる。だが、バカリズムが最も重きを置いているのは、あくまでもライブ。数本のバラエティ番組にレギュラーとして参加しているにも関わらず、年に二~三度という異常なペースでソロライブを行っていることが、それを証明している。バカリズムライブ『運命』は2012年7月20日から22日にかけて開催、本作には22日の模様が収録されている。

毎回、ライブのタイトルには、漠然とした言葉を掲げているバカリズム。今回のタイトルは『運命』。その言葉からイメージされる重厚さの影響なのか、本作には何処となく重々しい雰囲気が漂っている。スーツ姿のバカリズムが、暗闇のステージで“運命”について説明するプロローグコント『運命の話』からして、なんだか重い。勿論、話の内容はどんどんバカバカしくなっていくんだけれど、運命という言葉から決して解放されることはない。バカリズムを含めた全ての人類は、運命に逆らうことは出来ないのだと、そんなメッセージがあるような、ないような……。

とはいえ、披露されているコントは、やっぱりいつも通りのくだらなさ。メディアでよく目にするフレーズを徹底的にこき下ろしていく『絶対に負けられない戦い』、ドラえもんとのび太を彷彿とする関係性にある中年の魔法使いと少年の交流を描いた『マジカル☆中年』、とある陸上選手が謝罪会見を開くことになってしまった理由とは?『はやすぎた男』など、やや皮肉めいた印象を与えるネタが多い。一方、某・運命の作曲家が運命の出会いを求めるコント『それいけ!ベートーくん』、名作『やぎさんゆうびん』をモチーフとしたフリップネタ『TABETA!』などのように、強いインパクトを与えるネタも。「ノー、運命!」……どっかで使えないかな。

その中でも一際異彩を放っているのが、『運命のスケジュール』というコント。ある朝、どこにでもいるような普通の男・ハタノが目覚めると、すぐ隣に知らない人物がいることに気付く。何処の誰かを問い詰めると、なんとその男はハタノが生まれてから死ぬまでのスケジュールを管理している“運命のマネージャー”なのだという。当然ながら、そんなことをいきなり言われても信じられるわけがない。そこで運命のマネージャーは、これからハタノの身に起こる出来事を聞かせてくれるのだが……。ストーリーに些かの物足りなさがあることは否定できないが、この設定の面白さはまさしく『世にも奇妙な物語』のそれと同等。緊張感が漂う中に適度なコミカルさがバランス良く含まれていて、優秀な短編ドラマという印象を残してくれる。また、終盤の展開が素晴らしい。あの、バカリズムらしい底意地の悪いオチ!

特典映像はライブの幕間映像を収録。バカリズムのエッセンスがシンプルに表現されているマンガの数々は、面白いんだけれどちょっと冗長で飽きる。劇場で観る時とは違って、実生活ではなかなかそこまできっちり集中できないからなあ。でも、『相撲官能小説』は笑った。あの安定した下らなさはもはや伝統芸だな。それにしても官能小説フォーマット、あと何年使い続けるつもりなんだろう?


■本編(71分)
「プロローグ「運命の話」」「絶対に負けられない戦い」「それいけ!ベートーくん」「マジカル☆中年」「鬼」「はやすぎた男」「TABETA!」「運命のスケジュール」

■特典映像(21分)
「運命の出会いあれこれ」「今日の○○占いカウントダウン」「漫画で読むバカリズム「カレー」」「運命の赤いものあれこれ」「漫画で読むバカリズム「インタビュー」」「相撲官能小説」
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非公開コメント

トラバってなんですか?

それは多分、検索サイトで調べたら分かるヤツです!

No title

バカリズムのコントのタイトルって、秀逸なの多くありません?
最初「これどういう意味だ?」って興味を持って、見てみると「なるほどな!」って感じるというか。
「サスペンス」の「ギオオオオオン!!」や、「クイズ」の「要するに日本昔話」とか、あの辺のセンス含めて好きなんですけど、あんま触れられる事が無いですよね。

No title

古い記事に何のコメントかと思ったら、twitterでいいじゃないか!w
でも、確かにそうですねえ、けっこう面白いタイトルが多いと思いますねえ。
金八コントのタイトルが『暮れなずむ町』とか。
『根本のおもしろさ』も素晴らしいですよねえ。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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