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古坂大魔王単独ライブベストセレクション『メンドクサイ男』

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(2012/08/22)
古坂大魔王

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古坂大魔王単独ライブベストセレクション『メンドクサイ男』を観た。

古坂大魔王はそもそも、1992年に結成されたお笑いユニット“底ぬけAIR-LINE”のメンバーだった。結成当初はトリオとして活動していたが、1997年にメンバーの一人が脱退し、コンビとなる。ちょっとしたショートコントが既存の音楽と不思議な融合を見せる『あてぶりショー』や、「あー、ども!」のブリッジが印象的なスピード感溢れるショートコントで人気を博したが、2003年に芸人としての活動を休止し、替わりに音楽ユニット“ノーボトム!”としての活動を開始する。天下のエイベックスからアルバムをリリースしたり、AAAやmihimaru GTに楽曲を提供したりするなど、ミュージシャンとして順調に活動していたが、どうしても笑いを捨てることは出来なかったのか、2008年に芸人としての活動を再開、現在に至る。本作は、そんな古坂大魔王が2010年3月より年に一度のペースで開催している単独ライブから、いわゆるベストネタだけを収録した初めての単独作品だ。……どうでもいいけど、“古坂大魔王”っていうネーミングセンスが良いよね。魔神ぐり子みたいな。

先にも書いたように、底ぬけAIR-LINEは音楽的要素の強いネタを多く演じるコンビだった。『あてぶりショー』以外にも、テクノのリズムに合わせてヘンテコな体操を行う『テクノ体操』(『爆笑オンエアバトル』では、立川談志に称賛されていた)や、片方が漫談を語ってもう片方がそれに効果音を加える『効果音漫談』など、なんとも個性的なネタを持っていたと聞いている。……と、こういった前提を知っていれば、本作を鑑賞する際、自然に音楽ネタを期待してしまうのも無理のない話だといえるのではないだろうか。ところが、本作には音楽ネタが殆ど収録されていない。そのことに気付いた時は正直言って戸惑ったが、考えてみると当然の結果なのかもしれない。既存の音楽をソフトに収録するとなると、どうしても版権の問題は避けられない。そのデンジャーゾーンに足を踏み入れるくらいなら、最初から避けるのが動物的本能というものだ。残念無念の肩透かし。……だからといって、本作が満足の出来ない内容だったのかというと、これがなかなかバカにできなかった。いや、やっていることは、間違いなくバカだったのだが。

古坂大魔王のネタは凄くない。もうちょっと具体的にいうと、凄さが感じられない。こちらが「なんじゃ、こりゃ?」と思わせるようなことを、平気な顔でやってみせる。例えば、電器屋で売られているビデオカメラを使ってで古坂が遊ぶ『コサカメラ』というネタでは、直輸入の韓国海苔のハングル文字で書かれた製品名を「読めない!」とおちょくったり、持っている紙パックのカフェ・ラテの字のカとテの部分を隠して卑猥な言葉を作ったりと、そんじょそこらの小学生みたいなことをやっている。この他にも、世界各国の代表たちが母乳の飛距離で競い合う競技を描いた『母乳飛ばし選手権』だとか、怖い話の脚色した内容を即座に訂正する『怖そうな話』だとか、青森訛りのマジシャンがマジックと称して身体を張り続ける『ダベッド・カッペーフィールド』だとか……本能のままに行動する小学生か、思春期真っ只中のドバカな中学生が、学校の休み時間に悪フザケでやっていそうなことばっかりやっている。……そんな、ある種の人たちには軽蔑されていそうな古坂大魔王だが、それらのパフォーマンスはいずれもとてつもなく面白いのだからたまらない。いや、むしろ、それほどまでにバカバカしさを追求しているからこそ、とてつもなく面白いのだろう(個人的には、サブカルに傾倒する前のエレキコミックを彷彿とする)。凄さを感じさせない、凄くないところが、むしろ凄い。ある意味、最強だ。

最後に、個人的に気に入っているネタの話を。その名も『信じてくんねぇ』。「周りにミラクルがすげぇ起きんの!」という古坂大魔王が、誰に話しても信じてもらえない数々の実体験を話すのだが、観客にもまったく信じてもらえないという、ちょっと変わった形式の漫談だ。これがまた、ありそうといえばありそうなんだけれども、あったからといってだからなんなんだっていうレベルの話ばっかりで、これもやっぱり下らない。なにせ、いきなり導入の時点で「夢ん中で、どどん波がスゲェ出てたの!」なんてなことを言ったりしてる。出すな出すな!


■本編(特典含137分)
「母乳飛ばし選手権1」「じゃねいかな」「母乳飛ばし選手権2」「信じてくんねぇ」「コサカメラ」「母乳飛ばし選手権3」「怖そうな話」「ブルドーザー西尾」「どうしても言いたいこと」「チョップマン」「140文字の言霊」「カミカミタクシー」「ピコ太郎」「ダベッド・カッペーフィールド」

■特典映像
「CM撮影」「選挙プランナー」「古坂大魔王の総括」
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No title

カフェ・ラテの部分は「ラ」と「テ」ではなく「カ」と「テ」ではないのですか?そしたらただのカフェですが・・・

ありゃ、本当だ。
すいません、後ほど修正します。
…本当にすいませんね、変なトコロの指摘させちゃって。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

連絡用メールアドレス
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https://twitter.com/Sugaya03

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