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『志の輔らくご in PARCO 2006-2012』ブルーレイBOXを買ったぞ、という話。

少し以前の話になるが、立川志の輔のブルーレイBOXを買った。

志の輔らくご in PARCO 2006-2012[ブルーレイ BOX] (<ブルーレイディスク>)志の輔らくご in PARCO 2006-2012[ブルーレイ BOX] (<ブルーレイディスク>)
(2013/02/15)
立川志の輔

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志の輔師匠は毎年1月にパルコ劇場で一ヶ月間ぶっ通しの落語会を開催しているのだが、本作は、その過去の口演で披露された珠玉の名作を収録した作品だ。落語がブルーレイ化されるのは、実はこれが史上初めてのこと。そんな歴史的な作品を見逃すわけにはいかないと思い、なけなしの貯金をはたいて買ったわけだが、これがなかなか素晴らしい。本棚に置いてあるだけで、なにやら雰囲気が漂っている。タダモノではないよ、タダモノでは……とでも言いたげな、そんな雰囲気が。実際、タダモノではない。

10枚の本編ディスクに1枚の特典ディスク(ボックス仕様限定)の合計11枚、その燦然と輝く内容は以下の通り。

1.『ガラガラ』(11年1月28日)
2.『狂言長屋』(09年1月26日)
3.『身代わりポン太』(10年1月30日)、『タイムトラブル』(12年1月21日)
4.『踊るファックス』(10年1月30日)
5.『ディアファミリー』(06年1月13日)
6.『七福神』(07年1月13日)、『だくだく』(11年1月28日)
7.『メルシーひな祭り』(12年1月21日)
8.『新版・しじみ売り』(07年1月20日)
9.『忠臣ぐらっ』(06年1月13日)
10.『歓喜の歌』(08年1月19日)
特典『柳田格之進』(09年1月26日)


古典落語は『だくだく』『新版・しじみ売り』『柳田格之進』の三席のみで、残りはズラッと新作落語。なかなか挑発的である。確かに、志の輔師匠といえば、『笑点』のチビメガネ師匠こと春風亭昇太師匠と並ぶ“新作の名手”として知られている。が、古典落語の完成度も高く、今回のボックスには収録されていないが、『死神』『抜け雀』『新・八五郎出世』『帯久』などの演目が高く評価されている。それらを差し置いて、新作重視のラインナップにしたという試み……「現在を切り取る新作落語を見よっ!」ということなのか、それとも「古典落語は第二弾でヨロシク!」ということなのか。いずれにせよ、挑発的である。

個人的には、新作中心のラインナップ自体に不満はない。ただ、ディスク一枚に対して落語が一席(たまに二席)だけというのは、もうちょっとどうにかならなかったのだろうか、という気持ちはある。当初は、画質を守るためなのかもとも思ったが、小林賢太郎の100分を超える舞台が片面一層の高画質ブルーレイディスクで世に出回っていることを考慮すると、それが理由であるとは考えにくい。とはいえ、NHKで長年に渡って情報番組の司会を務めている志の輔師匠が、銭に困っているわけでもないだろう。……となると、そこはやはり、立川志の輔という落語家のブランド性を守るために、あえて高値になるような仕様にしていると考えるべきなんだろう。なんとイヤラシイ戦略だろうか。それでも人間か。ええい、あんたは鬼やっ、鬼畜生やっ! ……それでも買わされてしまっているあたり、判断としては実に正しかったといえるが。まんまと、してやられたり。

以下、収録時間順に並べてみた。

23分:『タイムトラブル』、『七福神』
27分:『だくだく』
32分:『踊るファックス』
33分:『身代わりポン太』
39分:『ディアファミリー』
44分:『ガラガラ』
45分:『新版・しじみ売り』
47分:『忠臣ぐらっ』
50分:『柳田格之進』
52分:『狂言長屋』
55分:『メルシーひな祭り』
60分:『歓喜の歌』


『タイムトラブル』『七福神』『だくだく』『身代わりポン太』はそれぞれ1枚に2席ずつ収録されているから問題無いけれど、『踊るファックス』はちょっと短過ぎるよな。せめて40分は超えてほしい。あくまでニュアンスの問題だけど。ただ、1時間を切ってしまう時間設定って、けっこう日常的で鑑賞する際には丁度良かったりする。本編の途中で止めて、残りは明日……というやり方だと、どうしても中途半端な気持ちを抱えてしまうから。実際、先日ふとした時間の合間に『忠臣ぐらっ』を鑑賞したのだが、短い時間でスパッと楽しむことが出来て、実に気持ち良かった。……批判したいのか称賛したいのか、我ながらよく分からなくなってきたな。

まあ、せっかくだから、もうちょっと批判しておこう。個人的に、演目の選択に多少の不満がある。というのも……『歓喜の歌』『ガラガラ』『メルシーひな祭り』の三席は、既にソフト化されていて一般に流通している演目なのである(※リンク先参照)。それなのに、どうしてまたソフト化したのか。無論、それぞれ、以前のソフト化とは違うバージョンを収録しているので、多少の変化が見られるという意味ではむしろ有難いのかもしれないが、この三席が入ることで別の三席が入れなかったこと、そんな佃祭的な状況を思うと、どうも素直に受け入れられない。中でも『歓喜の歌』は、これで三度目のソフト化だ。どんだけ歌うんだよ! ていうか私、全部持ってるんだよ! 映画も観たよ! せっかくの面白い落語を、どうしてあんなつまんn

(……閑話休題……)

落ち着きました。えーと……肝心の画質・音質は、流石はブルーレイだなと言ったところ。志の輔師匠の表情の変化が微細まではっきりと認識できるし、DVDではなかなか伝わりづらかった空気の音も感じられる。本来、落語という芸能は、落語家と観客が一緒になって作り上げていく空間そのものが作品となっているので、DVDよりも高画質・高音質で臨場感たっぷりなブルーレイの方が圧倒的に適しているのである。これをきっかけに、もっともっと色んな落語がブルーレイになっていけばいいのになあ……と思っていた矢先、『映画 立川談志 ディレクターズ・カット』のブルーレイ版がリリースされることが決定。映画とはいえ、落語もきちっと収録されているようなので、その出来栄えが今から楽しみである。
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No title

初めて投稿させていただきます、てんぐーと申します
いつも楽しくブログ拝見させていただいております
志の輔師匠BOXブルーレイかDVDは非常に悩んでいます

今まで、ラーメンズの作品等をブルーレイで本当に良かったと思うほどの効果がなかったので(出ているものはブルーレイで購入しています)、でも舞台作品の空気感というのはとても気になります。もしほかにおすすめの点などありましたら教えていただけませんか?
また、バカリズム「運命」,うしろシティ&さらば青春の光「cafeと喫茶店」,桃月庵白酒「落語集 笠碁/化物使い」のDVDをご覧になっておりましたら、批評期待しております。
長文失礼いたしました。

No title

はじめまして!

ラーメンズのブルーレイでそれほど良かったと感じなかったのであれば、無理にブルーレイで買われる必要はないかと思われます(自分はラーメンズのブルーレイでけっこう「グッときた」人間なので)。DVDなら個別で買い直すことも可能ですから、事故で一枚失っても対応が利きますしね。あと、内容も恐らくDVDと変わらないと思われますので。

バカリズムライブ『運命』と『cafeと喫茶店』は、いずれブログで取り上げる予定です。…『運命』はなんとなーく延ばし延ばしになってますが。まあ、気長にお待ちください。白酒師匠のDVDは、さんざっぱら悩んだ挙句、手を出しておりません。が、何かしらかの機会があれば、取り上げるやもしれません。こちらは期待しないでくださいませ。斜体の文。。
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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