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『漫才 する彦やる蔵』(オジンオズボーン)

漫才 する彦やる蔵 [DVD]漫才 する彦やる蔵 [DVD]
(2013/02/27)
篠宮 暁、高松 新一 他

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オジンオズボーン『漫才 する彦やる蔵』を観る。

オジンオズボーンは篠宮暁と高松新一によって、1999年に結成された。2002年にNHK上方漫才コンテスト・優秀賞を受賞。ますだおかだ、アメリカザリガニに続く松竹芸能・若手漫才師のホープとして注目を集める。2005年には、TBS制作のオーディション番組『ゲンセキ』に出演。オリエンタルラジオ、トップリード、ハリセンボンらとともにコント番組『10カラット』のレギュラーに選ばれるも、およそ半年後に番組が終了。以後、長年に渡って鳴かず飛ばずの日々が続くが、2012年にそれまでの漫才スタイルを一新して『THE MANZAI 2012』の決勝戦へ進出、再び注目を集め始める。

……というわけで、オジンオズボーンが売れつつある。正直、嬉しい。実は、私は彼らに対して、並々ならない思い入れがあったりなんかしちゃったりする。それは何故かというと、私がお笑いスキーになるきっかけとなったバラエティ番組『爆笑オンエアバトル』を見始めた頃、ちょうど彼らが番組に出場し始めたからだ。他の出場者に比べて、かなりフレッシュなイメージを与えるコンビだったことを覚えている。それもその筈、当時の記録を確認してみたところ、オジンオズボーンが『爆笑オンエアバトル』で初めてオンエア権を獲得した時、高松はまだ21歳、篠宮に至っては19歳の青二才だった。キングコングよりも若かったんだなあ。……と、まあ、そういうわけで、私はオジンオズボーンに対して、なんだか同期の様な感覚を持っているのである(一方的に)。

そんなオジンオズボーンが発掘した新しい漫才のスタイル、それは“ダジャレ”だ。高松が何かについて説明をしようとすると、それに篠宮が安直なダジャレや下らないギャグで茶々を入れ続ける。一見すると、なんともしょーもない。しかし、不敵な表情を浮かべながら下らない言動を取り続ける篠宮を見ているうちに、なんともいえず笑いがこみあげてくる。不思議だ。あんなにも下らないことが、どうしてこんなに面白く感じられてしまうのか。思うに、これはオードリーやエレファントジョンの亜流なのである。不適切なタイミングで不適切なツッコミを繰り広げることによって、笑いを生み出すオードリー。相方の言葉の節々を拾い上げてまったく意味の無い相槌を打つことで、話の進行を妨げてしまうエレファントジョン。どちらも、ボケのクオリティが低ければ低いほど(ウザければウザいほど)、大きな笑いへと発展するスタイルだ。それらの漫才のカテゴリーに、オジンオズボーンも含まれているのだろう。

ただ、“篠宮がダジャレを連発して高松の話のジャマをする”スタイルの漫才は、本作には二本しか収録されていない(『アイドル』と『焼肉』)。では、残りのネタはどうなっているのかというと、ダジャレ風味の名前の芸人たちがしょーもないネタを披露し続ける『ネタ番組』、不可解な言動を取る人たちと名刺を交わす『名刺交換』、引っ越しの手伝いに駆け付けた後輩芸人たちが個性的にも程がある『引っ越し』など、要所にダジャレが組み込まれてはいるものの、割とオーソドックスな漫才コントが主だ。そういった漫才はそもそも彼らが得意としていたところなので、どのネタもそれなりに面白い……のだが、『アイドル』『焼肉』の様な新生スタイルの漫才と比べると、どうしても見劣りしている。……もしかして、あんまりネタが無い状態だったのに、無理してDVD化に乗り出したんだろうか? 急いてはコトを仕損じるぞ。

そんな中、これまでの彼らが演じてきたオーソドックスな漫才のスタイル、新しく生み出したダジャレメインの漫才スタイル、これら二つのスタイルで同じ設定のネタを繰り広げる『海賊』は、なかなか興味深く楽しめた(余談だが、以前のスタイルを「篠宮腐る前」、現在のスタイルを「篠宮腐った後」と表現していたのには笑った)。先にも書いたように、現在のダジャレスタイルの漫才コントでも、それなりには面白い。しかし……不敵なキャラが乗っかっていない分、以前のスタイルの方が自由に演れている様に見えた。果たして、このスタイル変更は、本当に彼らにとって正しい判断だったのか……まあ、ダジャレ漫才はまだまだ発展途上だと思うので、これからの進化を温かく見守っていければと思う。とりあえずきっかけは掴んだ、後はどう動くかだ!

なお、特典映像には、篠宮のダジャレ力を検証するために、東京松竹のダジャレ自慢な後輩芸人たちとダジャレバトルを繰り広げている模様が収録されている。……まあ、バトルといっても、ただ鍋をつっつきながらお題に合わせたギャグを言いまくるってだけなんだけれども。果たして、篠宮は本当に「芸能界で1位はオレ、2位が小遊三、3位がオジンオズボーン」(by高田文夫)といわれるほどの実力があるのか。是非、確認していただきたい。知る人ぞ知るお祭りBoyも出てるよ!


■本編(55分)
「アイドル」「ネタ番組」「名刺交換」「ランキング」「引っ越し」「居眠り」「閻魔様」「海賊 篠宮腐る前」「海賊 篠宮腐った後」「スパルタ」「焼肉」

■特典映像(28分)
「篠宮の“ダジャレ力”検証」
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確かにオジンオズボーンは、チャンスを掴みかけては指の間からスルッと抜ける、という事を繰り返してきた印象があります。高松さんは関東出身なのに関西弁を話す、過去にあまり例が無い芸人だから売れなかった…なんて事は無いですよね?
しかしデビュー当時に比べて高松さん、関西弁上手くなりましたよね?アメリカザリガニ柳原さん、ノンスタイル井上さん的な要素がありますよね。今も昔も、オジオズは女性ウケしそうな雰囲気を持ってますよね!

No title

あ、そういえば高松さんは関東出身なんですねえ。
でも、だから売れなかったということはないと思いますよ。
前例が無いこともなさそうですし。思い浮かばないけど。
いや、私はずっと、二人とも関西だとばっかり…!
そう考えると、高松さんの苦労は並々ならないモノだったんだろうなあ、と。
個人的には、もうちょっと高松さんのツッコミポテンシャルが欲しいところではありますが。

No title

コンテンツリーグさんとこのインタビュー記事によると、
ほんとに最近のネタばかりのようですね。
売れますかねぇ、彼ら。

No title

確認してきました。
大半が2012年に作られたネタということで…むー。
やっぱりこれからですね。これからこれから。
売れるといいです。まだ、「売れます!」って感じじゃないです。

No title

お祭りBОYwwwwwwww

No title

地味な若手が並ぶ中にお祭りBoyはやっぱり目立ちましたw
プロフィール

菅家しのぶ

Author:菅家しのぶ
お笑いDVDコレクター。2014年5月からコンテンツリーグ発行のフリーペーパー『SHOW COM(ショーコン)』で名盤DVDレビュー「神宮前四丁目視聴覚室」を連載中。

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